kakaaの徒然な日記

日記がわりにときどき、ふと思いついたことをつぶやきます。

マスクは死にます!マスク再考2

2021-08-19 19:47:56 | 記事銘々・現代の世相

 

マスク再考2

やはり、今日も暑い日が続いている。そして道行く人は皆、マスクである。
何度でも、しみじみと、言いたい。
我々は、真夏に、マスクをしている
明らかに狂気である。たとえば、ビフォーコロナの2019年に占い師が「来年以降、日本人は真夏にも全員マスクしているよ」と予言すれば、誰しも鼻先で笑い飛ばしたに違いない。「そんなことはあり得ない」と。
しかしこの予言は成就した。2019年の我々の感覚では、つまらない冗談としか思われなかった事柄が、今、平然と実現している。

なぜ、こんなことになったのだろう?一体我々は、どんなふうに、今の状況に追い込まれて行ったのだろうか?
このあたりの流れは、講演会で僕が話す“持ちネタ”になっている(笑)だから、あまりこのブログで公開したくないのだけれど、一部公開することにしました。なぜか?
今が異常であることに、少しでも多くの人に気付いて欲しいからです。
さらにいうと、真夏にマスクをしているという、この狂気を受け入れることは、予防のためのワクチンで数万人の人間が死ぬことを受け入れるという、もう一段階上の狂気につながっていくと思うからです。

少なくともコロナ禍の最初の頃は、マスクの着用はコロナへの恐怖と密接に結びついていた。たとえばニューヨークの感染爆発の報道(ワイドショーなどで「今のニューヨークは2週間後の東京」と連呼)、志村けんさんの死亡報道、西浦教授の「コロナで42万人死亡説」など、無数のあおり報道が行われた。
恐怖に駆られた人々は、ドラッグストアに殺到してマスクを買い求め(ついでにトイレットペーパーもなくなり)、

スクリーンショット (1808)

国民へのマスク支給という珍妙な政策をも普通に受け入れた。

スクリーンショット (1813)

さらに多くの人々にマスクを着けさせるために、マスコミ主導で、ジョギング中にもマスクが必要、という世論醸成が行われた。ここには「走っているときでさえマスクなのだから、平常時は当然着用」という含みがある。
たとえば大臣がマスクをしないランナーを批判し、

スクリーンショット (1815)

たとえばノーベル賞受賞者がジョギング中のマスク着用を訴え、

スクリーンショット (1817)

たとえば芸能人がマスクをしないジョギングを批判した。

スクリーンショット (1819)

さらに、「マスク拒否=犯罪そのもの」という印象操作を狙って、いくつかの事件が大きく取り上げられた。

スクリーンショット (1823)

たとえば、ピーチ航空や新幹線でマスク着用を拒否した男が威力業務妨害で逮捕された。「マスクをしないだけでこんな騒動になるのか」と我々は大いに萎縮した。「くわばらくわばら。おとなしくマスクしておこう」まともな人はそう思うだろう。このようにして、大衆心理の誘導に見事に成功したわけだ。

画像16

ピーチ機内で撮られたこの映像。絶妙な角度から撮影されているが、一体なぜこのような撮影が可能だったのか?マスク着用を拒否した男のちょうど横に、たまたま撮影クルーが乗り合わせた?
仕込みであったとしても、もはや関係ない。「マスク未着用はトラブルの元」そうやって人々をマスクに追い込むことさえできればいい。事件の背後にどういう思惑が動いていたかなど、誰も気にしない。

スクリーンショット (1825)

感染性の高い危険なウイルス、という設定だが、使用後のマスクはそこらへんのごみ箱に捨ててもオッケー。感染性廃棄物だから本来処理業者に依頼しないといけないところだけど、そこまで細かい設定は面倒くさいようだ。
あのさ、どうせコロナごっこやるなら、もうちょっとちゃんとやれば?(笑)

以前、マスクの無意味さが多くの論文で証明されていることを紹介した。
しかし、無意味なだけならまだいい。恐ろしいのは、意味がないどころか、有害であることだ。
まず単純に、マスク着用によって人が死んでいる。

スクリーンショット (1833)

高槻市の児童が死亡したことは記憶に新しいが、実は去年すでに死亡者がいた。中国で体育の授業中に3人が亡くなり、また、自衛官が亡くなっている。これらは酸欠による急死だが、今後懸念されるのは、マスクによる慢性的な毒性である。

スクリーンショット (1837)

まず、マスクには、フォルムアルデヒド、アニリン、フルオロカーボン、ブタノンオキシム、マイクロプラスチックなど、発癌物質が多量に含まれている。コロナ禍でマスクを長時間着用するということは、これらの発癌物質を長時間肺の奥深くに吸入するということだ

スクリーンショット (1839)

一方、癌の根本的な原因はすでに100年前に解明されている。それは、低酸素である。実際ワールブルグは、細胞への酸素供給を35%減少させると48時間後に発癌することを発見した。

さて、ここで、我々に二つの事実が提示されたわけです。
マスクには大量の発癌物質が含まれている
マスクによる慢性的低酸素で癌が発生する
今後もコロナは延々続きます。5年後10年後にマスクが原因で発癌率が上昇したことに気付いても、もう手遅れですよ?

スクリーンショット (1829)

コロナ禍に限らず、こういう騒動のときに最も被害を受けるのは弱者(子供、女性など)である。特に妊婦は悲惨である。なんと、64%の施設が妊婦に分娩時のマスク着用を求めるという。産後、母親となった女性が我が子と対面する際にも、当然マスク着用が求められる。
これは、人類史上、前例のない実験が行われているということである。つまり、生後初めて目にする母親の顔について、鼻から下が隠されていた場合、正常な顔認識能力が育つのか、という実験である。

スクリーンショット (1843)

鳥類は孵化後最初に目にした動くものを親だと認識する。その「動くもの」がたとえ車であっても、車を親だと認識してしまう。我々人間は、鳥のこういう本能を「原始的だなぁ」とバカにする。しかし我々人間は鳥類よりそんなに優れているだろうか。生後最初に目にした母親の顔が、下半分を隠されている、それだけのことで成長に異常が起こらないと、誰が断言できるだろうか。

スクリーンショット (1846)

マスク着用がいかに不潔な行為であるか、実証した研究がある。アメリカのテレビ番組で、使用済みマスクの内側を綿棒で擦過し、その付着物を培養して細菌の有無、あるいはどんな細菌が付着しているかを調べた。すると、

スクリーンショット (1848)

細菌まみれだった。同様の研究は他のテレビ番組でもやっていて、

スクリーンショット (1850)

肺炎連鎖球菌、結核菌、髄膜炎菌など、11種類の病原体が検出された。
大体マスクの内側というのは、呼吸による適度な湿り気や温度、皮脂などの養分があって、細菌の繁殖環境として極めて理想的なんだ。当然、肺や皮膚の細菌/真菌感染症のリスクがある。
マスクの網目の径を考えれば、ウイルス感染症の予防効果がないのは当然のことだが、細菌感染症のリスクだけはきっちりある
もういい加減、マスクのデタラメに付き合うの、やめにしませんか?

 
神戸市元町で内科・心療内科・精神科・オーソモレキュラー栄養療法「ナカムラクリニック」を開業。ブログで健康情報を発信中。翻訳本「オーソモレキュラー医学入門」健康雑誌 安心「食べて治すヒミツの医学」連載中。http://www.clnakamura.com/ 078-599-9122

赤羽一嘉国交大臣の「内閣には臨時国会を開く権限はない」ツイートとその後の釈明ツイートがひどい件

2021-08-19 13:07:36 | 記事銘々・現代の世相

今の議員たちがいかに憲法を蔑ろにしているかのいい例ではないだろうか?

これ以上スガーリン独裁政治を許しては、国民のいのちが奪われる!

なか2656のblog

赤羽一嘉国交大臣の「内閣には臨時国会を開く権限はない」ツイートとその後の釈明ツイートがひどい件

1.赤羽一嘉国交大臣の「内閣には臨時国会を開く権限はない」ツイートが炎上
8月16日午前9時の公明党赤羽一嘉国交大臣(@AKBhyogo2ku)のつぎのツイートがTwitter上で炎上しました。

『臨時国会の開催については、国会が決めることでして、内閣には何の権限もございません。但し、閉会中の今も、毎週、委員会は開催しており、今週も、(水)(木)に内閣委員会が開かれます!』
赤羽ツイート1
(赤羽大臣のTwitterより)
https://twitter.com/AKBhyogo2ku/status/1427064920818917376

炎上したのは、憲法53条には臨時国会(臨時会)を召集し開催することは内閣の権限であることが規定されているにもかかわらず、現職の大臣の赤羽氏が、まるで憲法53条の条文を読んだことすらないようなツイートをしているからです。(なお、赤羽氏がツイートしている、「国会閉会中の委員会」は閉会中審査(衆議院)、継続審査(参議院)と呼ばれる国会法47条2項に基づく会議であり、国会ではありません。)
 

憲法
第53条
内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。


2.赤羽大臣の釈明ツイートがさらにひどい
このツイートに対しては大きな批判が寄せられ、16日夜にはTwitter上でもトレンド欄「憲法53条」「臨時国会」が表示される事態となりました。

これを受けて、赤羽大臣は同日23時につぎの釈明ツイートを行っていますが、これも非常にひどい内容です。



私のツイートでお騒がせし、スミマセン
私の申上げたかったことは、「内閣は、臨時国会の召集を決定することができる」のは憲法53条にある通りですが、実際は、臨時国会の開催時期やその期間などについては、与野党の国対委員長間で話し合いが行われ、実施されてきたのが慣例でしたということです。

赤羽ツイート2
(赤羽大臣のTwitterより)
https://twitter.com/AKBhyogo2ku/status/1427282139901427714

赤羽大臣はこの釈明ツイートで、「臨時国会の開催時期などについては与野党の国対委員の話し合いで決定し実施される」という国会の実務を紹介し、同日9時頃の「臨時国会を開催する権限は内閣にはない」という自身のツイートは間違いではないと主張しています。

3.憲法53条後段に基づく少数議員の要求による内閣の臨時国会の召集
しかし、現在の日本政治で大問題となっているのは、赤羽大臣のツイートにある「内閣は、臨時国会の召集を決定することができる」との憲法53条前段の話ではなく、同53条後段の「いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。」の話です。

つまり、7月16日には野党各党が憲法53条後段に基づき、議員の四分の一以上の議員の要求として、臨時国会(臨時会)の招集を内閣に求めているにもかかわらず、菅内閣が1か月を経過しても臨時国会を召集していないことが憲法違反だと社会的非難を受けているのに、赤羽大臣がまるでこれを理解できていない釈明ツイートをしているのは、ひどいとしか言いようがありません。



そもそも内閣が憲法53条後段に基づくいずれかの議院の四分の一以上の議員からの臨時国会を召集せよとの要求があったにもかかわらず、内閣がこれを拒否することは、2015年の安倍晋三内閣にはじまり、その後も漫然と行われて、憲法違反であると社会的批判を受けています。

この点、憲法の解説書によると、憲法53条後段の「法定要件を満たす招集の要求があった場合、内閣は相当の期間内に臨時会を招集する義務を負う。」とされています(野中俊彦・中村睦男・高橋和之・高見勝利『憲法Ⅱ 第5版』115頁)。

この憲法53条後段の趣旨・目的は、議院内閣制においては国会の多数派の意思は内閣により実現されやすいが、国会の少数派の意思は実現されにくいため、この少数派の意思を守るためであるとされています(芹沢斉・市川正人・坂口正二郎『別冊法学セミナーNo210 新基本法コンメンタール憲法』334頁)。


つまり、内閣が少数議員からの臨時国会の召集要求を拒むことは、少数議員に付託している日本国民の少数意見を内閣(行政)が無視することであって、これは少数意見にも配慮した熟議を行わななければならないという議会制民主主義の否定です。

なお、臨時国会を召集せよと要求する議員が招集期日の指定をすることが通常ですが、この招集期日の指定に内閣が拘束されるかは憲法上の論点とされています。

この点、2015年の安倍政権より前の政府の公式見解は、「諸般の状況を勘案して合理的に判断して最も適当と認める招集時期を決定する」として議員側の招集期日の指定に拘束されないとの見解をとっています(芹沢ら前掲334頁)。しかしこの従来の政府の公式見解も、「臨時国会の召集の要求が議員から内閣にあったのに、内閣は臨時国会を召集する義務を負わない」とはしていないのです。

つまり、2015年の安倍内閣以来、ずるずると議員からの臨時国会の召集の要求があったにもかかわらず臨時国会の召集を拒否している安倍内閣・菅内閣の対応は、憲法53条の文言に違反している憲法違反なだけでなく、従来の政府の公式見解にも違背しています。

4.まとめ
このような最近の内閣の憲法違反の行為を、現職大臣の赤羽氏がまったく理解できていないかのツイートを繰り返していることは大問題であるといえます。内閣の憲法違反の大問題や、憲法53条の条文上の知識すら理解していない赤羽大臣は、国務大臣としての資質に重大な問題があるのではないでしょうか。

■関連する記事
・コロナ対策のために患者の入院制限を行う菅内閣の新方針について考えた
・自民の横浜市議の山本たかし氏が住民に「他に引っ越せ」とツイートして炎上してる件
・西村大臣の酒類販売事業者や金融機関に酒類提供を続ける飲食店との取引停止を求める方針を憲法・法律的に考えた
・デジタル庁の事務方トップに伊藤穣一氏との人事を考えた(追記あり)
・「法の支配」と「法治主義」-ぱうぜ先生と池田信夫先生の論争(?)について考えた

■参考文献
・野中俊彦・中村睦男・高橋和之・高見勝利『憲法Ⅱ 第5版』115頁
・芹沢斉・市川正人・坂口正二郎『別冊法学セミナーNo210 新基本法コンメンタール憲法』334頁
・安倍政権が臨時国会を開かないのは憲法違反である|南野森
 

 


お願いです❣! 保護者の方は身体を張って我が子のいのちを守ってあげてほしい。

2021-08-19 12:44:07 | 記事銘々・現代の世相

「10人の加害者の未来と、1人の被害者の未来、どっちが大切ですか。10人ですよ。1人のために 10人の未来をつぶしていいんですか。どっちが将来の日本のためになりますか。もう一度、冷静に考えてみてください」。これは、教頭に言われた言葉です。>

※これが今の教育現場なのか、、ありえない教頭の言葉に、もはや子供たちにとって

学校はすでに【百害あって一利なし】【命の危険に晒される牢獄】となり果てた。

これは、現代の大人社会の縮図が学校の姿ともいえる。

日本、反社社会、膿み果てた国・・・

お願いです❣!

学びは学校だけではない、人生を終えるまでいつでも学べる。

保護者の方は身体を張って我が子のいのちを守ってあげてほしい。

 

何故なら、今の偏差値教育の狎れの果てが昨今の政治屋であり、官僚なのだから・・・

学校不要論が噴出して当然ムカムカムキー

 

《旭川14歳少女イジメ凍死》“遺族の手記”全文公開「お母さん、死にたい」爽彩さんは2度母親に訴えた

旭川14歳少女イジメ凍死事件 ♯23

「文春オンライン」特集班

今年3月、北海道旭川市の公園で凍った状態で発見された廣瀬爽彩さんの遺族の代理人(石田達也弁護士)が8月18日、旭川市内で記者会見を開き、遺族の手記を公開した。

 文春オンラインでは、これまで、失踪直前まで爽彩さんが凄惨なイジメによるPTSDに悩まされていた事実などを報じてきた。これらの報道を受け、今年4月旭川市はイジメが実際にあったかどうか再調査を開始するなど、第三者委員会による調査が進められてきた。遺族は今回公表した手記の中で、「爽彩に何があったのか、真相を明らかにして欲しいと願っています」と改めて訴えた。

 今回公表された「遺族の手記」全文は以下の通りである。

 

 遺族の手記

 2021 年 8 月 18 日

 廣瀬爽彩の遺族 

 今年2月13日、爽彩は、失踪しました。それから約1ヶ月後、爽彩は、近くの公園で発見されました。その現実を受け入れられないまま、いつかまた帰ってくるのではないか、戻ってくるのではないか。そんな気持ちのまま、時間だけが過ぎています。どうして、もっと早く爽彩を見つけてあげられなかったのか、いまも悔いています。

 小学生の頃の爽彩は、元気いっぱいの女の子でした。ちょっと目立ちたがりなところがあり、声が大きく快活で、みんなを引っ張っていく明るい女の子でした。学芸会では、元気な合唱を披露し、演劇では、長いセリフもすらすらとこなし、目立つ役どころを演じていました。ナレーションを担当しながら、舞台の役もこなす。そんな姿に、みんな感心していました。小学生の頃から勉強が好きで、算数を得意科目にしていました。小学生ながら自分なりに方程式を見つけ出し、習っていないやり方で難しい問題をすらすらと解くことがありました。

 2019年4月、中学に進学してからも、爽彩は、学校が大好き、塾も大好きでした。爽彩は、入学してすぐ、学年委員長と学級副委員に1年生の代表として立候補しました。2年生になったら生徒会に入りたい、そして将来は生徒会長になって、みんなのために頑張りたい、ということをよく話してくれました。部活では「合唱部に入りたい」と話していました。爽彩は、いつもキラキラした目を輝かせながら「いつか生徒会で頑張る」と元気いっぱいで、小学生の頃よりも、ずっと生き生きしていました。中学生活を、生徒会長で終わりたい、部活もやりたいし、塾も行きたい、という夢を抱きながら、希望に満ちた中学生活を送り始めました。

 

4月後半から、爽彩は、笑わなくなりました。

 ところが、4月後半頃から、急に、爽彩の様子が変わり始めました。塾の先生から「授業に遅刻しています」と言われることが増えました。また、それまで自宅のリビングで私と一 緒に時間を過ごすことが多かったのですが、その頃から、部屋に閉じこもりがちになっていきました。そして、爽彩の帰りが遅くなるのが、気に掛かるようになりました。午後7時、8時になっても帰ってこないことが多くなり「どこに行っているの?」と尋ねると、爽彩は「公園・・・」とだけ答えていました。

 4月後半から、がらっと人が変わったように、爽彩は、笑わなくなりました。一人になって、部屋で泣いたりする声を聞くようになり、それまでの明るさを失い始めているようでした。私と一緒によく外出していたのですが、この頃から、ぱったり、お出かけに付いてこなくなりました。外食でも、買い物でも、いつも一緒に付いてくる爽彩が、「いかない」「いきたくない」と繰り返すようになりました。いつもキャッキャと楽しそうに話していた爽彩でしたが、本当にがらっと、人が変わってしまい、この頃から、学校でいじめに遭っているのではないか、と疑うようになりました。

「お母さん、死にたい」と言い出すようになった5月

 5月の連休中、午前3時~4時頃、爽彩はいきなり自宅の玄関をガチャガチャと開け、バタンという大きな音を立てて飛び出していきました。爽彩は「いかなきゃいけない。先輩に呼ばれているから」と泣きじゃくりながら答えていました。関係する生徒2人の名前をきいていたので、対応を求めましたが、学校の担任は「真夜中に呼んだだけなので気にしないでください」と言いました。「娘はガタガタふるえていたし、いじめとかないんでしょうか」と尋ねると「いじめるような子たちではありません」と担任は話していました。

 同じ頃、爽彩は「お母さん、死にたい」言い出すようになりました。「死にたい」という言葉を、少なくとも2回は聞いたと思います。元気なく話す姿は、それまでの爽彩とは全く別人のようでした。そこで、私は、担任に相談しました。しかし、担任は「思春期ですからよくあることですよ」と素っ気ない答えでした。

 

10人の加害者の未来と1人の被害者の未来、どっちが大切ですか

 6月下旬、爽彩は、先輩に呼び出されたまま自宅に帰らず、深夜になってコンビニエンスストアで保護されました。これはおかしいと感じた私は、学校で担任に事情を聞きました。「本当にいじめはないんですか」。担任に尋ねると、「いじめなんてわけがない。いじめていたら、じゃあなんでリュックなんて届けてくれるんですか」と、「いじめ」を、あっさり否定されました。

子どもたちに囲まれ、ウッペツ川に飛び込んだ事件の後、爽彩の携帯電話に、いじめを受けていることを示す履歴があることを学校に知らせました。教頭は「いじめが本当なら指導しないといけないので」と返答がありました。しかし、その後も、何の対応もしてもらえませんでした。それどころか、爽彩の入院中、学校に呼び出された際、教頭から「いたずらが行き過ぎただけで、悪意はなかった」「加害者にも未来があるんです」と頭ごなしに、いじめを否定されました。

「10人の加害者の未来と、1人の被害者の未来、どっちが大切ですか。10人ですよ。1人のために 10人の未来をつぶしていいんですか。どっちが将来の日本のためになりますか。もう一度、冷静に考えてみてください」。これは、教頭に言われた言葉です。同席した知人も、あきれ果てるような対応でした。私は、泣くことしかできませんでした。

教育委員会はいじめをもみ消そうとしているように見える 

 爽彩に何があったのか、真相を明らかにして欲しいと願っています。私は、爽彩がいじめに遭っているのではないかと、学校、教育委員会に何度も相談しました。学校、教育委員会は、爽彩も、家族も、だれも相談することはなかった、いじめの認知には至らなかった、などと繰り返し主張しています。教育委員会の態度は、「いじめ」をもみ消そうとしているようにさえ見えます。

 しかし、爽彩は、生前、だれにも知られないよう、内緒にしておいて欲しいと言って、担任の先生に相談していました。

遺族が加害生徒に今からでも気づいて、知ってほしいこと

 なぜ、学校は、爽彩に対するいじめを知りながら、何もしなかったのか。学校、教育委員会が、いじめから目を背ける間に、爽彩に何が起きたのか。そして、明るく元気で笑顔を絶やさない爽彩を、まるで違う人のようにしてしまったのは何だったのか。その真相を知りたいと願っています。

 第三者調査委員会には、今も違和感と疑問をぬぐい去れません。公平で中立な調査が行われているのか、誰が、どんな調査をして、本当に真実に迫ろうとしているのか。調査の進捗に関する情報が極端に少なく、調査委員会の動きを、どう評価すれば良いのか、いまだ戸惑っています。

加害者の生徒たちには、いじめで人が死に追いやられることがある、ということを知って欲しい。いじめは、相手に死を選ばせてしまうほど心に深い傷を与える行為だと言うことを、知って欲しい。そう思っています。たとえ、相手が顔で笑っていても、心に深い傷を受け、苦しんでいるということに、今からでも気づいて、自分たちのしたことを省みて欲しいと願っています。

 爽彩に何が起きたのか、生前、何か見聞きしたことがある人には、ぜひ情報を寄せて欲しいと願っています。第三者調査委員会は、だれが、どこで、どんな調査をしているのか、全く公にしていません。貴重な情報を持っている人がいても、これでは、情報を提供する先がないに等しいと懸念しています。今後、もし、何か情報をお持ちの方がおられたら、旭川いじめ事件を担当する弁護団に、情報をお寄せ頂きたいと思います。爽彩のメッセージを後世に伝え、教訓として残すため、どうか、皆さまの中で情報をお持ちの方がおられたら、弁護団に情報提供して下さいますよう、お願い申しあげます。

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 中学2年の少女を死に追いやったのは、誰か?

 凄惨なイジメの実態、不可解な学校の対応――。遺族・加害者・関係者に徹底取材した文春オンラインの報道は全国的な反響を呼び、ついに第三者委員会の再調査が決定。北の大地を揺るがした同時進行ドキュメントが「娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件」として書籍化されます。母の手記「爽彩へ」を収録。