植物の基本的お世話、水やりの失敗編その2。
今度は
ついつい水をやるのを忘れて、からからに枯れてしまう人。
対策案
その1 乾燥が大好きな植物を育てる。
その2 水をやりやすい環境を作る。
その3 いっそ水で育てる。
対策になるのか、コレ。
と、ちょっと不安を抱えつつ、その心を。
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その1 乾燥が好きな植物を育てる
なんの労力も要らない単純な解決方法、その2。
懲りないな。
有名どころでは、多肉植物系ですね。
普通に葉っぱを愛でたいなら、・・・調べますね。すいません。
(調べてからアップしろ、って感じだ)
結構、乾燥に強い植物もいるので、そういう子を育てれば
うっかり水やりを怠っても、多少は踏ん張ってくれます。
赤ちゃん状態の時に、スパルタで教育しておけば、割と強い子に育ちますし。
園芸店などで、ゼロが三つくらいつく様な立派な鉢植えの子は
完璧な環境でそこまで大きくなったので、
素人のご無体っぷりには、それほどついてきてくれないように思います。
(今の売り場に配属されて学んだ事の一つです)
習うより慣れろ!ついでに植物も慣れさせろ!(ひどい言い草)
その2 水をやりやすい環境をつくる
まあ、なんと言っても、植物を育てることと、水をやることは
至極当然、当たり前の事なので水をやらないわけにはいきません。
水やりを忘れる、つまり植物に何の関心もない。これが究極論。
関心もないのに育てるとは、コレいかに。
というのが昔の私の状態だったので、どうにもやり切れません。
お店では関心がない等という事は許されず、水やりが仕事ですから
繁忙期には「あーごめん!!もう少し耐えてくれ!!」
と激しく自責の念に駆られながら水をやらなかったりするのですが。
我家には今、メイン5鉢の植物が居ます。
(売り場でしおれた救急患者もたまに面倒を見ます)
今の家は狭いLDKなので、リビングに鉢植えを置いて
炊事場に如雨露を置きました。
生活の行動範囲に、植物と如雨露が見える状態ですね。
こうすると、毎朝モーニングコーヒーを入れるときに、嫌でも如雨露が目に入り
入った以上、自分だけがおいしくコーヒーを頂くと、罪悪感にさいなまれるので
ついでに(オイ)植物にもお水をあげます。
要は、必ずする日課に植物の状態を見る日課もくっつけてしまうと
忘れません。慣れればそれほど苦にならないので不思議です。
関心を持てない人は、無理やり関心を向けましょう。
そのうち、関心があるような成長っぷりで応えてくれますよv
その3 いっそ水で育てる
水のみ、ハイドロカルチャー、植物保水剤(ゼリー)、とコレくらいでしょう。
まず買ってきた子を鉢から抜いて、土を綺麗に洗い流しましょう。
そうしてから、花瓶に入れるなり、お好きな器に入れるなりして
水、ハイドロ、ゼリーなどをセットします。
水だけでも結構、大きく育つ子もいますし、小さいまま長く生きる子もいます。
花瓶だと水の残り具合が分かるので、そうそう、カラカラ状態のまま
長期間ほったらかし、ということはないでしょう?
水がなくなってから1週間以上も気づかない!というくらい関心がない場合は
お気の毒ですが、造花を飾る方がまだ性にあっているものと思われます。
水はもちろん毎日変えてあげるのがベストです。(夏場は臭います)
まあ大目にみてもらって、腐らない程度に変えても大丈夫ですが。
(売り場では入れっぱなし、無くなったら継ぎ足し、です)
(夏場のみ、臭うのでマメに変えます)
ゼリーは水がなくなってくるとかちかちになるので水を足せばいいのですが
水を足していくうちに、やはり水が腐ってきて(入れ替えじゃないので)
ゼリーそのものもにごって汚い色になります。(ハイドロも然り)
ガラスの器などで水の具合が見える場合は、とても見れたものじゃないので
新しいゼリーを買ってきて、足してあげるのがいいですよね。
1袋105円で売ってますので、お安いですよ。(営業、営業)
水で育てる場合は、根を完全に浸すよりも、すこし空気に触れさせるのが
生き生きさせるコツだと学びました。
土よりは、水やりに神経質にならなくていいので、一度おためしを。
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水やりを忘れてしまう場合の注意点です。
①乾燥状態
毎日順調に、湿潤、乾燥、湿潤、・・・と繰り返していれば問題はないのですが
つい水をやり忘れて、乾燥状態が長く続いたとします。
その場合でも、お水はたっぷりあげるのですが土の状態に注意。
乾燥が長いと、カチカチになって、表面から水を吸わないほど乾燥します。
この状態で水をあげても、鉢から流れ出すだけで
土にまったく吸収されていません。
土が固まって収縮し、出来た隙間を水が流れているだけです。
当然、根っこも痛みますし、乾燥状態が改善されたわけではありません。
乾燥がひどいときは、ゆっくりと時間をかけて、土に水を含ませましょう。
ちなみにお店でこの状態になることもしばしば・・・(繁忙期はつい)
その時は念入りに水をやります。
根をいためないように、土をほぐし、霧吹きで湿らせながら如雨露を使います。
いつもの何倍時間かかっとんねん!!
って感じなので、マメに水をやるほうが意外と手間隙かからない
という事も分かっているのです。いるのですが!!
(量と質にもよりますが、全員に水をやると1時間半~かかります)
②みずやりの方法
如雨露であげるときは、水が幹や葉に掛からないよう、土にあげる。
幹や茎、葉が水に弱い子も結構います。腐ってきますから、ご注意。
葉から水分を吸収する程、多湿が好みの子には平気ですが
これも葉っぱだけに水をかける方が無難です。
コップとかで勢いよくあげるときは、土を流さないように。
根が丸出しになるくらい激しくあげちゃ、いやですよ。
霧吹きであげる場合。
これ、昔、私がお店でやってた方法です。
まあ疲れるのなんの。(100鉢以上あげるのですもの~腱鞘炎になるわ!)
いやいやいや、疲れるから駄目なのではなくて。
霧吹きで何プッシュくらいします?私は5プッシュでした。
これで枯れまくってたんです!・・・多分。(いや他にも要因はあるものの)
鉢全体に水分を補給しようとしたら5プッシュなんかじゃ追いつかない!
鉢から水が流れるくらいたっぷりと!水をやるためには
プッシュどころの騒ぎじゃない。
霧吹き部分を外して流し込め!って感じ。
現に、鉢から土を抜いてみると(向学心旺盛だったもので)表面しか
湿ってませんでした。その割合2割にも満たず!
ってくらい、8割強はからっからでした。土。
それを見て以来、霧吹きは葉水用になり(葉から保水させる)
普段の水やりは如雨露になりました。
これで、生存率が8割になったのは言うまでもありません。
(あとの2割はまた別の要因が・・・)
いやまったく。恐ろしいです、水やり。
なめてかかっていてはいけません。
植物にとっては、「真剣勝負でお願いします!」って感じでしょう。
このことを身をもって学んだので、今のところ水やりに抜かりはありません。
多分。ええ、多分。