富岳一景 御殿場だより

今日の富士山の姿、自然や人、草花や鳥などの様子について、お伝えしています。

大鴉

2009年06月23日 | 今日の富士山
先日、「伊那谷からバリへ」というテーマで加島祥造先生の講演会が開かれた。
伊那谷で偶然お目に掛かったという御縁で、私も参加させていただいた。

心配していた天気も、ちょうど梅雨の合間の快晴となって太陽がのぞいていた。
人混みの中を、新インフルエンザウィルス避けながら???歩くのは、山歩きより疲れてしまった。

講演では、御歳86才になられる加島先生は、やんちゃな少年のような姿で、1時間半立ち通しで話し続けられた。
冬の伊那谷を出てバリ島へ行き、毎年1ヶ月ほど自然の中で生活する話し・・・

自然と同化してそこからエネルギー(先生はエナジーと言う。)をもらう。
何も求めないが、全てを受け入れる自然の生活・・・を楽しそうに語る姿は少年加島祥造そのものであった。

楽しい時間もあっという間に過ぎ、帰りがけに、先生の出版物を並べてあるコーナーで手にした本が「老子」ではなく??
ポーの詩「大鴉」であった。

帰りのバスの中で、眠気も忘れて一気に読み終えてしまった。
この本が、先生の本来の姿を示しているのかも知れないとふと気がついた。

今日の一枚、「鴉」でなく、依然として名前が「不明」の鳥