富岳一景 御殿場だより

今日の富士山の姿、自然や人、草花や鳥などの様子について、お伝えしています。

ゴールデンオータム

2008年10月30日 | 今日の富士山
長野県の南佐久に川上村という小さな村がある。
ここは、人に余り知られていないが、「ゴールデン・オータム」の金色の紅葉が見られる。(村自体もあまり宣伝はしていないが。)

村役場に電話をして、紅葉(特にカラマツ)の様子を聞いては出かけていく。
この村は、山に囲まれた窪地にあり、辺り一帯にはカラマツの林が雄大に続いている。

秋になると、それが一斉に金色に紅葉し、そこに太陽の光が当たると、全体が金色に輝いているような錯覚さえ感じる。
この景色はドイツで見た「ゴールデン・オータム」そのものであり、金色に輝く小さな村は、さしずめ「ゴールデン・ビレッジ」とでも言える。

ただ、この素晴らしい景色も、風が吹いたり、雨が降ったりするとあっという間に寒々とした冬の景色に変わってしまう。
もし、皆さんが行かれるならば、風がなく太陽が照り紅葉も最高潮に達したときに
出かけてみることをお薦めします。

上高地の、鮮やかな赤を中心とした色とりどりの紅葉もいいけれど、この村の金色の紅葉もまた素晴らしいものです。

今日の一枚、金色に輝くカラマツの林(残念ながら本日撮ったものではありません。)

ノーベル賞

2008年10月24日 | 今日の富士山
先日某所でノーベル賞受賞者の講演を聴いた。
講演者は今年受賞した日本人ではなく、アメリカ人のJ・ワトソン博士である。

今から55年も前にDNAの二重らせん構造を解明し、1962年にノーベル賞を受賞した人だ。
DNAのワトソン・クリックモデルの発見は、当時、大学生であった私に衝撃的な印象を与えた。
難しい話で理解ができないかも知れないという不安はあったが、ぜひ一目だけでも本人に会いたいという気持ちで出かけた。

ワトソン博士については、科学以外でいろいろな評判もあるが、今年80才になる人の良いおじいさんという感じで、開口一番「科学者の講演は往々にして分かりにくいものであるが、私は意識してわかりやすい説明をする。」と述べ、その通り実に明快で内容のある講演を聴くことができた。

 ・興味を限定するな。
 ・若手の優秀な研究者は誉めて元気づけよ。
 ・優秀な研究者は早く昇進させよ。
 ・部下の論文に自分は名前を入れない。
 ・いろいろな人の意見を聴くことが大切だ。
 ・非社交的であることにより受ける損失は大きい。
 ・責任者に自分と同じ考えの人物は当てるな。(新しい発想が生まれない。)
 ・政治家にも理解者をつくれ。

などなどである。主として、自分の研究に対する姿勢が中心であったが、
いつも、長々としゃべる 立花 隆氏の存在感はかなり薄れていたことは確かである。


今日は、雨で写真が撮れない。仕方がないので先日の講演の時にたまたま撮った応援団の写真
(チアリーダーがいるのだがカメラが小さくこの程度しか写らない。)

自然の恵み!

2008年10月21日 | 今日の富士山
悪戦苦闘すること1時間半、やっと堀り出した。
何回か途中で、上の部分だけでも取れたらいいかなと諦めかけたが、とうとうやり遂げた。

折らないように神経を使いながら70センチ近く深く掘ったが、せまい穴で不自然な姿勢を長時間とったので、体は痛むし猛烈な蚊の集団には襲われるし、思った以上の障害を乗り越えなければならなかった。

そして結果として、途中で折れてしまったが長さ約30センチ、重さ約2キログラムほど・・・・。
当分は、「とろろご飯」が続きそうだ。
山里は、これから秋本番に入る。




益子焼きが・・・?

2008年10月19日 | 今日の富士山
風で飛んでしまった簾を片付けていたら、家の隅のベランダに、面白い形をしたものが宙に浮いているのを見つけた。
とっくりのようにも見えるし、最近流行の「お宝拝見」の焼き物のようにも見える。

中を覗いたがよく見えない。
どんな生き物がつくったのか確かめようとしばらくそっと眺めていたが、こちらが根負けして諦めてしまった。

それにしても、いい形をしている。
これがもう少し大きければ、益子焼きの民芸品といってもいいくらいだ。


おじいさぁ~ん・・・!

2008年10月17日 | 今日の富士山
天気予報を調べ快晴を確認して、急遽木曽駒ヶ岳へ登山することにした。
家を6時に出発し、ロープウェイの駐車場に着いたのが10時・・・

平日にもかかわらず、駐車場はほぼいっぱいであったが、やっと空きを見つけて駐車
そこから、100人ほどの順番待ちの列に並び、ロープウェイの山頂に着いたのが12時少し前だった。

天気は快晴。残念ながら辺りの紅葉は既に終り、冬の景色に入っていた。
そこから一気に上を目指すが、花崗岩の瓦礫の登山道はすこぶる歩きにくい。

廻りの若者が頭が痛い、空気が薄いなどと騒ぐが、鈍感なのか私は全く関係なく登る。
写真を撮る為に立ち止まるごとに、下界が遠く小さく見えることに満足・・・・

「乗越浄土」というところで昼食、少し雲が出てきたが視界は良好だ。
岩陰には雪が残っている。昨日降ったそうだ。

そこから、中岳、駒ヶ岳を目指して再度歩き始めた。
時々わき上がる雲が気になるが、帰りのケーブルカーの最終の時間に合わせて歩く。

途中で女性5人のグループと合流、互いに励ましあいながら登る。
やっと駒ヶ岳頂上へ着いたの時は、すでに2時を回っていた。

太陽と逆光の伊那方面は薄いモヤのためにやや霞んでいたが、順光の東側は紅葉が鮮やかに輝いて見える。
夢中になって写真を撮っていると、「おじいさ~ん」と喚ぶ声が聞こえてきた。

先ほどの女性5人組が写真を撮って貰いたいらしく、私を呼んでいることにやっと気がついた。
「おじいさん」とは失礼な!と思ったが、神聖な山の上でやっと悟りを開いた。

そうだ、いつまでも若くはないんだ。
自分ではそう思ってはいなかったが、人から見れば「おじいさん」なのだと!

無事に家に着いたが、まだ、そんなに体は痛くない。
だがこれから出てくる体の痛みが怖い。何たって「おじいさん」なんだから・・・


10月11日 F1レース

2008年10月11日 | 今日の富士山
昨日から、甲高いエンジン音が頭の上から降り注いで来ている。
富士スピードウェイというところで、F1グランプリレースというのが行われているのだ。

この世界的な経済危機の時に、車のレースもないだろう!・・・と思うのだが、世の中には車が走るのを見たい人が大勢いるらしい。
そういえば子供のころ、車なんて滅多に来ない田舎の道に、もうもうと土煙を上げて車が来ようものなら、みんな家から飛び出して眺めたものである。

だから、人のことは余り言えない。三宅島の復興の為に、ル・マンレースよろしくバイクの大会を開くなどと、時代遅れのことをする石原さんとか言う人に対して何も言えない。
ただ、これからはハイスピードよりもロースピードの時代と思うのだが、マラソンか自転車レースにでもした方がよかったのではないだろうか。

さて、ロースピード生活をしている私には、レースの騒音と交通渋滞以外に影響はないだろうと思っていたが困った問題が起きてしまった。
駐車場が観客の車で一杯になり、一般の人は駐めるのになかなか苦労するらしい。

明日は、東京へ行くことになっている。その上決勝戦の日ときている! 駐車場の確保のため、いつもより早く起きなければならない。何ということだ!

今日の一枚、レース中の富士スピードウェイ(森の向こうの建物)  音をお聞かせできないのが残念!


10月9日 ノーベル賞と世界の経済

2008年10月09日 | 今日の富士山
去年のいつ頃だったか忘れてしまったが、アメリカで住宅バブルが弾けそうであるとの噂が囁かれ始めてから半年ほど遅れた今年になって、
とうとう問題が表面化し世界的な恐慌へと広がる様相になってしまった。

日本でもここ数日で平均株価が数千円ほども下がり、投資に気力が失われ、これからの経済の状況に悲観的考えを持つ人が多くなってしまった。
加えて円高である。我々にとっては海外へ安く行けるなどのよい面もあるが、日本の大半を占める産業は大変な状態になって行くのだろう。

さて話しは変わるが、今年のノーベル賞の受賞者に日本人が4人もいることが発表された。
賞自体は珍しくもないが、日本人の受賞は6年ぶりということと、一度に4人も受賞とのことで、今の景気の閉塞感を一時的に忘れさせる効果は大いにある。

それにしても、南部先生は50年ほど前に、小林先生と益川先生は35年ほど前に発表した理論物理学の研究が今頃になって受賞というのは、
この理論の解明にいかに多くの時間がかかったかということであるが、逆に言うと40年も50年も先のことが思考の中では、今でも推測できるということである。

欲を言えば、6年前の田中耕一さんのように若い人の中から受賞する人が現れて欲しいと思う。
文科省も頑張って予算を付けているようだが、現場の教員がそれなりの意識を持たないとなかなか実現は難しい。

今日の一枚、秋! この写真一枚で、一面の紅葉を想像してはいけない。たまたま一枚紅葉しているだけなのだ。


10月5日  金太郎炭

2008年10月05日 | 今日の富士山
御殿場市の隣の小山町には、金太郎の生家と言われる家があり、
その周辺には金太郎が遊んだ沼などいろいろな伝説が残されている場所がいくつかある。

その小山町の丹沢山系に近い山の中に、竹炭を焼く「金太郎炭」という窯があるというので訪ねてみた。
ちょうど窯の持ち主のYさんが原料の竹を短く切り揃えているところで、いろいろ竹炭に関する話しを伺うことができた。

まず、竹は旧暦の1日ごろに中の節が真っ平らになるということ、そのときに竹を切り出すとよい炭ができるということ。
竹炭は空気を浄化する作用があるということ。竹炭を作るときにできる竹酢液は、蚊や害虫を寄せ付けない作用があることなどなど。

話しながらYさんは竹酢液の原液を我々に少しずつ塗ってくれた。
独特の臭いがして、なるほどこれなら蚊も寄ってこないだろうと感じたが、
帰りの車の中は竹酢液の臭いが充満して大変な状態になってしまった。

モグラよけにも効果があるというので薄めてモグラの通り道にまいてみたが、なるほど今のところモグラは近寄らないようだ。




10月1日  初雪?

2008年10月01日 | 今日の富士山
8月中旬ごろ、気象庁が「富士山に初雪が降った。」と発表をしたのをうろ覚えに記憶している。
確かに、ふもとからもうっすらと白いものが見えていたがすぐに消えてしまった。

今朝は、富士山の頂上が雪でかなり白く見えている。
このところ天気が悪くて富士山が見えなかったから、いつ積もったのか解らないが、こっちの方が初雪らしく見える。

御殿場は静岡でも一足早く冬に入る。
そろそろストーブの準備をしなければ・・・・