富士山に虹が・・・

台風１２号が近付いているためか、空気が重く湿っています。
今朝は、富士山にも珍しく虹がかかっていました。

この写真が虹を写したものです。
かすかに、虹らしきものが映っているのがおわかりでしょうか。


その後は雲が激しく流れ、今は完全に富士山は雲の中に隠れています。



そういえば、昨夜は月が傘をかぶっていました。


今、ユネスコの世界遺産担当者が富士山の調査に来ています。
いろんな意見を聴取していますが、「文化遺産」としての意識の共有が不足していることを感じ取っているではないでしょうか。

山岳信仰の対象としての山、かぐや姫伝説の山、日本人の心に根づいている山・・・
等々、たくさんの文化的な背景が挙げられますが、「文化遺産」というには今一つ説得力が弱いのです。

「文化遺産」として指定を受けたら、「それを守り続ける覚悟が必要だ。」と、委員の言葉が伝えられましたが全くその通りです。

富士山の裾野の人が暮らす地域において、富士山を写真に写すと、必ず電柱と電線が写ってしまいます。
電柱が存在することが当たり前のことで、電柱１本が、どれだけ富士山の景観を壊しているか誰も考えていません。

その電柱が、富士山周辺に何千本？あることやら・・・・
このことだけをみても、「周辺の景観保全も富士山文化の一つである。」という意識が一般にまだ浸透していません。