甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

ロシアンモンキー&マキシマムパーパーサム解散ライブ「スパイダーおかんがハゲとるやないか!!

2014-12-30 00:00:00 | ライブ感想♪
ロシアンモンキーとマキシマムパーパーサム。
ともに、東京NSC出身の6期生。
芸人から愛され、お客さんからも愛され、東京よしもとのお笑い界に欠かせない存在だったこの同期の二組が、2014年12月29日、合同で解散ライブを行いました。
タイトルは、二組の代表的なネタを合わせた、「スパイダーおかんがハゲとるやないか!!」。
会場には、多くのお客さん、さらに芸人仲間も集まり超満員。
正直、この日を迎えるのが寂しくて仕方がありませんでした。
けれども、ライブが始まると、ひたすらふざけて、しんみりする時間すら取ってくれない二組。
オープニングVTRでの
『最後に涙とかそんなのいらねえ 笑って終わろうじゃねえか』
という言葉通り、やりたい放題の舞台に、全編通して笑いが絶えませんでした。
オープニングでは、ロシモンすーなかが、なぜか当たり前のようにテーブルクロス引きに挑戦し、成功しそうな片鱗も見せずあっさり失敗。コンビそれぞれのネタでは、キレキレの「ハゲとるやないか!!」を見せるマキパー、「みんな~」の言い方だけで延々としつこくボケるロシモン。
ロシモンのネタが終わると突如銃声が鳴り響き、なぜか撃たれるすーなか。その銃撃を止めようとして舞台に上がったチーモンチョーチュウ菊地は、音楽が流れ出すとブレイクダンス。そして、結婚していたことを3年間黙っていた件について謝罪させられる菊地。平成ノブシコブシ吉村も乱入し、ライブを見ていた芸人仲間をクズ呼ばわりし、「オレ売れてんぞー!」と絶叫。途中の「くじで席番号を引き、そこに座っていたお客さんに特技を披露してもらいプレゼントをあげる」というコーナーでは、元アームストロングの栗山が一般人のように舞台にあがり、懐かしの「所沢肛門病院」のギャグを披露します。
二組がネタ準備中の幕間をつなぐイシバシハザマ、セブンbyセブン、ピクニック。突如始まる、相席スタートを交えた6人のユニットコント。主に竹内健人、ブロードキャスト!!房野を中心とした仲間の芸人達のツッコミのヤジ……。
これ、全部、2時間のライブの中での出来事です。しかも全然書き尽くせていない、これでもほんの一部。
なんて濃いライブだったんだろう。改めて見ても思います。
最後まで、ひたすらしつこいボケと茶番の数々。本当に楽しかった。「いつも」のロシモンらしさ、マキパーらしさが詰まっていました。
だからこそ、「いつも」そこにあると思っていたものが、「いつも」ではなくなる瞬間。
最後のロシモンの漫才、「桃太郎」を見ながら、今まで何十回と見てきたこの鉄板のネタが、明日からは見れなくなるんだと実感した瞬間。
そこで、思い出したように、寂しさをひしひしと感じてしまいました。

ライブの中で、特に印象に残っているシーンがあります。
それは、サカイストとブロードキャスト!!が、二組に感謝の手紙を書いてきたのでそれを読みあげるという企画でのこと。
企画の冒頭こそ、真面目な雰囲気になるんじゃないかと思っていましたが、全くそんなことはなく。
ブロキャス房野は、手紙を読みあげている間、ボイスチェンジャーで声を変えられ、ワイドショーのインタビューに答える関係者みたいになる。ブロキャス吉村は、読んでいる途中に曲が流れ始め、手紙をそっちのけで歌い出す。サカイストまさよしの時には、BGMが大き過ぎて全然内容が聞こえない。ほんっとに、ひとっつも真面目にやらないライブです。
そんな中、ヤジっている芸人仲間から、「最後の砦だよ!」などと言って送り出されたデンペー。
満を持して手紙を読み始めますが、「つよしは、一緒にプールに行く時に、必ずマクドナルドが食べたいって言うよね。あと、一緒にスロットに行ったりもしたね。」などと、絵日記のような文章、しかも棒読みの読み方で、大いに笑わせます。
しかし、そんな小学生の作文のような文体ながらも、「ノブは舞台上でポジション取るのが上手かった」「川口くんは、リーダー気質があり、甘えん坊。そんな川口くんが僕は好きでした」など、仲間のことをしっかり見ているデンペーにぐっときました。
そして、シメの一言。

「ねえ、ぼくのワガママを聞いて。これからも、4人のお兄ちゃんでいたいよ。」

ここで、私はなんだか我慢できなくなって、涙があふれてきてしまった。
芸人仲間からは、「お兄ちゃんでいろよ、勝手に!!」「SMAPの森くんの手紙を意識してるのかよ!」などとツッコミが飛んでいて、そのヤジに耳を傾けて大笑いして、それでも私は泣いていた。止まらなかった。
デンペーは、兄弟コンビであるサカイストのお兄さんだ。でも、それと同時に、芸歴が比較的上の方だということもあって、多くの東京吉本芸人にとってのお兄さんのような存在なのかもしれない。
ツッコまれても、うとまれても、めんどくさがられても、いつも弟のことを大切に思う愛情が垣間見えた気がして。
そして、それはロシモンとマキパーが解散しても、続くものなんだなぁって。
もちろんデンペーだけじゃありません。

『ロシアンモンキー、マキシマムパーパーサムの解散ライブが終わり二組は地球上から消滅しました。14年間ありがとう!そしてこれからもよろしく 』(グランジ佐藤大のツイートより)

『ロシアンモンキー、マキシマムパーパーサムの新しい門出に乾杯!素晴らしい二組でした!ロシモン!マキパー!せんきゅっそ!!これからもよろしく。』(ブロキャス吉村のツイートより)

これから進む道は違っても、この先もずっと仲間だと、そんな思いをみんな持っていたのではないでしょうか。
ライブ全体を通して感じた、二組が今まで築いてきた関係性。その温かくて強い絆に触れ、私は思わず涙するほど心が動かされました。

よく、売れている芸人さんや放送作家さんとかが、「本当に面白い芸人であれば時間がかかっても必ず売れる」という意味合いのことを言っているのを聞きます。
でも私は、今まで6年近く東京のライブシーンで芸人さんを見てきて、そういう実感がありません。
もしかしたら、その芸人さん達が売れ始めた時代は、実際にそうだったのかもしれません。
でも今は、テレビやお笑い以外にもたくさんの娯楽がある。長時間労働で娯楽に割く時間が減ってきている。
何より、先行きに不安感が増す日本社会の中で、新しいお笑い芸人に対する寛容さが無くなってきて、もう「テレビで売れる」ことができる枠は残っていないような気すらします。これはいち視聴者の体感ですが。
今はもう、「面白ければ必ず売れる」時代ではないよ。
寂しいけれど、本当は辞めてほしくないけれど、14年間も頑張って来た芸人さんに対して、先の保証もないのに「もっと続けて」とは軽々しく言えません。
だけど、それが無駄な時間だったかと言われれば、絶対にそんなことはない。
「テレビ的」に売れることができなくたって、舞台上で、お客さんを強い力で引きつけて、常に私たちを楽しませ続けてくれた二組。
テレビに決して負けることのない熱量が、そこにはありました。

ロシアンモンキー、マキシマムパーパーサム、今まで本当にお疲れ様でした。
最後に集大成のライブを見せてくれて、本当に楽しかったです。
これからも、それぞれの道で、それぞれが出会った人を笑わせ続けてください。
きっとそれが、みなさんの14年間を、さらにゆるぎなく輝かせてくれることになると、勝手ながら思います。

BEST9 ~ネタとコーナー~ (14/12/28)

2014-12-29 23:26:00 | ライブ感想♪
***
『BEST9 ~ネタとコーナー~』
12/26(日)13:30~ @ヨシモト∞ホール
囲碁将棋、エリートヤンキー、えんにち、しずる、ジューシーズ、天狗、ゆったり感、ライス
***


隔月でやってきた東京NSC9期生のライブ、BEST9。
通算6回目、本年最後の回に行ってきました。
本当に楽しくて楽しくて、2014年の最高の思い出になりました。
全体の流れをざっと。
特に企画に関しては、私の好みのところだけ好き勝手に書き残していきますので、ご了承ください。




・OPMC しずる
グレーのセットアップで決める村上さん、
黄色のパンツにいつもの顔Tシャツ、そしてその上に黄色のジャケットを羽織っている池田さん。
セットアップで揃えた?なコンビしずる。
村上「この黄色のジャケット、合わせるの難しくないですか?」
池田「難しいとか難しくないとかで服選んでないから。オレは、価格!」
村上「じゃあこの服は価格の集合体ってことですか?」

ここから一気に8組のネタ披露。



・エリートヤンキー お見合い
 見る度にみのちゃんのキレが増している感じがしたなぁ。
 テンポよくてすごく面白かった。
 でも西島さんが何であんなに上手くできないのかわからなくて、そこの理由だけほしいと思っちゃった。
 フリに一言でもいいから何か入れて欲しい。


・天狗 おかしな言い方
 「健康に気をつけたい」という導入はもはや全然関係なくなってくるネタ(笑)
 2人ともすごくノリにノってる感じがして楽しかったなぁ。
 1位でもよかったんじゃないかってくらいの沸き具合。
 しかし、「EE JUMPのおっととっと夏だぜ」というワードがわかる人って、あの場にどれくらいいるんだろうか(笑)
 私くらいの年齢がギリだよ(笑)


・ジューシーズ 爆弾処理
 いいネタなんだけど、せめて導入のセリフはもうちょっと一字一句ちゃんと決めて、ちゃんと振ってください(笑)
 それが出来ればあとは好き勝手でいいからさ(笑)


・ゆったり感 英将をください
 懐かしいネタだなー!
 数年前のAGEAGE(ばちーん?)で見た記憶があるのですが、その時よりも数段面白かった。
 つっこんでる江崎さんのワードとか表情にバリエーションが出たことが大きいのかなぁ。
 やっぱり、人柄が見えてくる方が私の好みなのかもしれない。


・えんにち 一流のヤクザになりたい
 編み物が得意なアイパーさんが、自分で編んだブローチをつけてきたり、
 アイパーさんが編んだネクタイを望月さんが普通につけて登場したり(一見すると手造りとは思えないクオリティ)、
 もうキャラの濃さがすごい(笑) 素敵です。
 ネタもとても良かった。
 フリボケがしっかりしていてわかりやすいし、
 それでいて単調な感じにならないのがいいですね。


・囲碁将棋 人によっては怖い話
 やっぱり囲碁将棋の魅力って、こうやって語ったり状況説明が長い場面でも、
 ごちゃごちゃせずにすごく聞きやすいところだなぁと思ったり。
 文田さんの落ち着いた語り口で、情景が目に浮かんでくる。
 「怖い話」というありがちなテーマながら、ちょっと意地悪っぽい理屈を展開してくる 囲碁将棋らしさも健在で、
 とても斬新なネタに仕上がっていたと思います。


・ライス 拷問
 この日の10日前にやっていたライスドキャストで初おろしのネタ。
 10日間で、細かいところをばっちり修正してきていて、さすがだなと嬉しくなりました。
 関町さんのセリフもだいぶ削ってきて、不自然じゃない程度になっていたと感じたり。
 ただ、最後の、関町さんが仕組みに気付くところ、観客側にももうちょっとヒントがほしいよなー。
 ライスドの時よりもだいぶわかりやすくなったけれども。
 とはいえ、本当にすーっごくウケてました。
 狙い通りにお客さんが反応してくれているのを見るのは気持ちがいいですね。


・しずる びっくり先生
 このBEST9は今回で6回目ですが、コント師勢はそれぞれ持ってくるネタの方針が顕著にあらわれていて。
 (「コント師勢」と書いたのは、私がふだんあまり漫才師勢を見に行かないからで…すみません)
 ライスはだいたい直近でやったライスドキャストのネタから、
 ジューシーズは単独でやったネタの中から、
 そしてしずるは、「過去の名作をもう一度」というコンセプトなのかなぁと思っています。
 枠とか、同窓会とか、そして今回のびっくり先生。
 せっかくだから、「今」のしずるのネタが見たいという気持ちも正直あるのですが、
 それでも、こうやって改めて過去の名作を見ても、その衰えなさにびっくりする。
 びっくり先生なんて、何周も何周もして改めて本当に面白いもんなぁ(笑)
 これは、しずるの元々のネタのクオリティがとんでもなく高いこと、台本自体が面白いことに加えて、
 二人が日々進化を続けて、改良を続けているからなんだなあと。
 「何度見ても面白い」というコントは、天才的なひらめきと、日々の努力が合わさらなければできないものじゃないかと感じました。



★コーナー クイズ!プレイバックBEST9
MC:天狗

毎回MCが変わり、そのMCが企画を考えるコーナー部分。
今回のMCは天狗。
そしてコーナーの内容は、9期は来年でもう12年目なのでそろそろ初心に帰ろうということで、
NSC(養成所生)時代のライブ(up!up!)、そしてNSC卒業の時のライブの映像を見ながら、
その時々で出題されるクイズに答えるというものでした。

・並び順は下手側から、天狗・ライス・いごしょ・えんにち・ゆったり感・エリヤン・ジューシーズ・しずるという感じ

・天狗のMCをひたすらボケ続け邪魔し続け、全然問題に行かせない9期生たち

・始めの問題は囲碁将棋のup!up!の映像
 ひたすらチャラい二人、今と全然キャラが違う文田
 自分の映像を見て崩れ落ちる文田

・西島「この頃から肛門のネタとかやってたの?」
 いごしょ「そんなネタないよ」
 ウケたかどうか以前に、ネタの存在を抹消しようとする

・回答はコンビで一つなので、問題ごとにコンビ内で回答者を変えるためにフリップとペンを渡すが、
 その交代する人達の何気ないしぐさに何だか萌える

・思い切り自分のひざに乗せて回答を書いていた文田の肩を隣の田所が叩き、
 小声でおそらく「そんな書き方したらお客さんに全部見えるぞ」というようなことを言って顔を見合わせて笑っていたところ萌え

・みんな気楽に回答を続ける中、一人だけ勝手にストイックな大喜利を続ける児玉

・エドはるみよりずっと前に「グーググー」を先取りしていた川田

・エリヤンについての「卒業公演で二人の服がかぶってしまいました、どんな服装だった?」というような問題で
 「わかった」「絶対大丈夫」となぜか自信満々の田所。
 その回答は『宇宙服』
 客席の芳しくない反応に、田所「もっとウケると思った」「あんなに振ったのに」

・ライスの映像で、あまりにも痩せている関町に客席から悲鳴。
 橘「今と全然違うじゃん!これだったら、今同窓会とか行っても気付かれないでしょ?ってオレが言うことじゃないけど」

・ネタは相変わらずの安定感のウケ具合

・ライスの問題、トーク部分で田所が「僕達一緒に住んでるんですけど、そこの大家さんが~」この後何と言った?という問題。
 ところがライスは一緒に住んだことはない。
 ボケのつもりで言ったが、それが全然ウケなかったためスルーしたのではないか

・ライスの問題で、池田「多分知ってるな」 村上「何か聞いたことあるよな」と言い合うしずる

・横山の「ライスっぽい答え」というヒントから、西島「グロい系?」

・メンバーの回答
 橘『ホモなので僕ら体で家賃払ってます』
 全員「うわー!!ありそう!!」
 根建『大矢さんが実は横浜の監督で忙しい』
 全員「これは太一の答えじゃん」
 村上『実は、大家さんが鮭で…』「イクラを生んで~とか」
 全員「わかるー!」「言いそう!」

・「みんな、全然オレらのことわかってない!」という田所の回答
 『百目』
 客席ノーリアクションで芸人だけ大笑い
 (ちなみに答えは『いつも覆面をかぶっている』) 

・ゆったり感は驚くほど痩せている中村と、信じられないほど大きなアフロヘアーの江崎に客席から悲鳴。

・ゆったり感の問題「この後、江崎がギャグをやりますがそれはどんなもの?」
 太一『江崎、山崎、犬吠埼!』
 全員「ありそうー!」
 池田『江崎、高崎、群馬にあるところ!」
 群馬にあるところ(笑)

・西島「昔、『やる気、元気、江崎!』ってやってたよね?」
 江崎「でも、政治家の人がやり始めちゃったから」
 その時の江崎の心境→「パ、パークられたぁぁ!!」
 全員「怖い」「怖いよ」
 

・えんにちの映像。アイパーと望月はこの時はまだ別コンビ。
 テンポよく勢いをつけてどんどんボケを詰め込むNSC生達の中で、たっぷり間をとって振るアイパー。
 高田純一ダンスでめちゃめちゃウケる。


・一方その頃、望月は遅刻した罰として坊主。衝撃映像。
 横山「もう少しイジりたいんですけど、時間が無いので次行きます」

・しずるの映像を見ながら、松橋「この頃はピスタチオ?」池田「ううん、この時はもうしずるで~」などと言い合っている松橋と池田かわいい。

・しずるの問題、「この後村上は何と言った?」というような問題の関町の答え、
 関町『僕は将来、ラーメン○郎と揉めます!!』
 村上「わかってたら揉めないわ!!」
 このいじりが大好きすぎる関町。

・ジューシーズは、まだガッチャの頃だったので、児玉&赤羽と松橋は別コンビ。
 センターのモニターで松橋の映像を見ていた児玉が、笑いながら後ろを振り返り松橋を見ようとするけど、
 松橋は池田と一緒にサイドのモニターを見ていて児玉の視線に気付かず、
 児玉は何事もなかったかのようにセンターのモニターに視線を戻す…っていうところが最高に萌えた。



最後にネタ投票の結果発表。
ライスとジューシーズが同率1位ということになりました。強い!おめでとうございます。
こんな感じで、2014年最後のBEST9は終わったのでした。




感想の最後の方、「かわいい」とか「萌える」という言葉を多用し、強烈なボキャブラリー不足を見せつけてしまったことをお詫び申し上げます(笑)
だけどこの回は、なんだか本当にしみじみと、この面々を見れることの嬉しさを感じてしまって。
BEST9は毎回いろんな企画があって、中には、クイズに不正解だったら舞台上からハケてみたいなものもあって、
それはそれで面白い企画だったんですが、やはりこうやって舞台上にみんながいて、
ひたすらわちゃわちゃし続けているところを見れる幸せったらないです。
この回、舞台上を見ながら「は~、幸せだなぁ……」とかいちいち思っていたせいで、途中ちょっと記憶が飛んでいます(笑)


毎回毎回本当に楽しかったのですが、特に印象に残っている回があります。
8月31日のBEST9。この日は、KOCの準決勝進出者発表の翌日。
9期コント組のしずる・ライスは受かったけれども、ジューシーズは落ちたという衝撃の直後の回でした。
その日のコーナー冒頭、突如始まる茶番(笑)

田所「ジューシーズ、KOC落ちるなんて何やってるんだよ!」
→24時間テレビのTシャツ着てる松橋「KOCだけにとらわれるのもおかしい。こういうテレビの仕事の方が大切」
→田所「そんな強がったこと言って、本当は気にしてるんだろ!」と松橋の胸ぐらを掴む
→すると、24時間テレビTシャツがめくれて下に着ているポロシャツが見える。それはKOC審査員のあの白いポロシャツだった。
→田所「お、お前…」
 松橋「決勝行きたかった…涙」
→抱き合う二人。
  完。

……という、急激な茶番があって(笑)
きっと、KOCの結果に何にも触れないのも不自然だから、こうやって笑いに変えて披露しようとしたんだろうなって。
ただ、まぁ、それでも、松橋さんの「決勝行きたかった」という言葉にガチさを感じてしまって、客席から若干悲鳴上がってたけども…(笑)
他にも、結果発表のあと、関町さんが松橋さんにLINEして、
「落ちちゃったボケならたくさんあるから貸すよ」と言っていたらしいです。
ライスファンとしては複雑な心境だけど(笑)、でも優しいな。
中村「ちなみにどんなのがあるの?」
田所「中耳炎になって欠場しました、とか」(笑)

今回のBEST9でも、エリヤンが率先していごしょのTHE MANZAIのことをいじっていたりして、
あぁ、こうやって、遠慮なく切りこんで笑いにしていけるのが、同期ライブならではの強みだよなぁって。


11年も芸人やってればさ、
きっといい時も悪い時もあって、
その度みんなでこうやって、
笑いにして、くだりにして、昇華してきたんだろうなって、
改めて感じた。
8月はジューシーズで、12月はいごしょで、
でも時が変われば、状況が変われば、
またみんなで励まし合って進んでいくんだろう。
だから9期推しはやめられない。


自分達のやりたいことをつきつめながら大衆に挑戦していく囲碁将棋も、
常に新しい漫才を追求するエリートヤンキーも、
みんなに愛される魅力的なキャラの持ち主えんにちも、
何年間も9期を引っ張り続け、テレビと舞台の狭間でもがくしずるも、
BEST9の場でまるで単独ライブのようにのびのびネタを披露するジューシーズも、
リズムネタでお茶の間への浸透を目指す天狗も、
どんな時でも9期の平場を盛り上げる強さを持つゆったり感も、
いつだってBEST9で、勝負ネタをかけ続けてくれたライスも。

9期が、大好きだ。
みんなみんな大好きだよ。
何年経っても、私の人生の隣には9期がいて、
疲れた時にそっと立ち寄って、また次の日から頑張れるような、
これからも、そんな存在でいてくれたら嬉しいな。

ライスドキャスト (14/12/18)

2014-12-21 00:40:04 | ライブ感想♪
***
ライスドキャスト
12月18日(木) 19:00~
@大宮ラクーンよしもと劇場
出演:ライス、ブロードキャスト!!
ゲスト:THE GEESE
***


・OPトーク(ライス、ブロキャスの二組で)
この日は東○ガスのサラリーマンの団体さんが見に来ていた。
すごく丁寧に自己紹介をする二組。
「普段は、練りに練ったネタをやるんですが、これは新ネタライブなんで!」
「フワフワしてるのを楽しんで下さい」
などと始まる前から言い訳。
「僕たちは吉本で、ゲストのザ・ギースさんはAsh&Dっていう事務所で~」というところから説明。
吉村「あのー、なんで来ちゃったんですか?」

房野「それでは、そろそろネタ行きましょうか」
3人「え~~~」
房野「このくだりも、初めて見た人はわかんないから!すみませんね、こういうくだりがあるんですよ」


・ブロードキャスト!!(1本目):隣人


・ライス(1本目):拷問


・THE GEESE:自殺コント


・ブロードキャスト!!(2本目):美術の授業


・ライス(2本目):見逃してくれ(命乞い)



・EDトーク
関町に乗せられ、ほぼ尾関のクズエピソードで終わる。
房野「なんで大宮に来てまで、こんなトークばっかりなんすか」
尾関「関町さんがフって来たからー!」


***



超ざっくりしたメモですみません。
今回は、いつも神保町のライスドが大宮でやるという時点で特殊だったのですが、
そこに、サラリーマンの団体さんがいらっしゃるということで、さらに一個乗っかったレアな状況となりました。
OPで、団体さんが東○ガスの社員さん達だと聞き、ライスとブロキャスが「いい会社ですよね~」とゴマするくだりがあったのですが、
そこでライスが
関町「お弁当のCMとかいいですよね!」
田所「チャーハンのやつとかもね!!」
と、東京ガ○のCMを絶賛していて、そういう流れとはいえその言葉は本心で言っていたと思うので、おおっとなりました。
まさか2014年の終わりごろになって、間接的とはいえあのコントと繋がる話を聞くとは思っていなかった。
東京○スのみなさま、ライスは貴社のCMからインスパイアされて、9分の名作コントを仕上げたんですよ。
ぜひ営業に呼んであげて下さい(笑)
ちなみに私は、おばあちゃんの料理のCMが好きです(笑)

それはともかくとして。
よしもとのライブ通いももう6年目になりますが、
こういう風に、鉄板ネタを楽しめる通常公演ではなく、普段からライブに通ってるお客さん向けの公演に、
ライブを見慣れていないお客さんが来るという状況に居合わせることも、一年に一、二回くらいはあることで。
こっちは、そのちょっとイレギュラーな状況も含めて楽しんでるんですけど、
こういうときにやはり、その来られていた方々はどう思ったんだろうということが気になってしまう。
一見さんはどうしても、テレビで知っている人が見れたりとか、
あるいはわかりやすくフリオチがしっかりしていて、見やすいネタを好むような気がするので。
そういうお客さんにとっては、知らない芸人の、しかも新ネタライブなんて。
見慣れていないと、笑いどころを見つけるのが大変だったかもしれないなぁと。
どう感じられたでしょうか。楽しんでもらえたかなぁ。
「なんか知らない芸人がよくわかんないことやってた」ではなく、
「こういうお笑いの世界もあるんだ」と、好意的に受け入れてくださっていたらとても嬉しいなと、
部外者ながら勝手に思います。
そして、大宮や幕張など、都心から離れたところに劇場を作るというのは、そういう層を開拓するという目的であってほしいです。


ゲストのギースのネタ、すっごい面白かったなぁ。
自分達がシュールと言われていることを逆手に取った、ある意味色々な方向を敵にするネタ(笑)
相当メタに振りきれてるのに、ひねくれた感じやわかりづらさがなく、「ずるいなぁ」と思いながらも笑わされてしまう。
途中のマジックのところとか最高だった。
あと、「一発ギャグをして死にます」というフレーズにやたらツボってしまってダメでした(笑)



そして今月のライスの新ネタ2本が、どちらもまぁ面白くて、私の好みど真ん中で、
大宮遠いけど本当に来てよかったと思いました。
1本目は拷問がテーマ。
以前にも拷問のネタあったけれど(「イメージ」)、今回はそういう映像を使わずに、
二人のやりとりだけで笑わせるシンプルな作り。
ネタの肝となるシステムも、意外性があるけれどもわかりやすい。
さらに拷問というテーマなのでちょっと引いてしまいそうなところを、絶妙に調整していて、
過激なシーンが苦手な人でも面白く見れる感じがしました。
田所さんのマイムのこまやかさも相まって、舞台上に実際には存在していないものを見せるのが本当に上手で引き込まれました。
ただ、関町さんがちょっと、なんて言うか……
言葉が多い(笑)
以前、3月のライスドに行った時も思ったのですが、関町さんはすごく丁寧に振ってくれてるのはわかるんだけど、
あんまり言葉数が多いと、冗長になってしまうというか、聞いてる側が全部拾えない、理解が追いつかないというか。
今回一緒に見ていたお友達も、終演後にお喋りした時、同じことを感じていたことがわかって、
「団体のお客さんにわかりやすいようにしてたのかなぁ」なんて話していました。
まぁ、こういうのは、何回も回を重ねるごとにセリフもそぎ落とされて行くと思うので、
ぜひ色々なところでかけてほしいですね。
近いうちにまた見たい。


そして2本目。これも素晴らしかった。
1本目と、「振り回す側」「振り回される側」が交代する形になって、このネタでは振り回すのは関町さん。
その振り回しっぷりが見事だったー。最高に面白かった。
全体をつらぬくシステムは、本当にシンプルで、くだらないことで(笑)、
よくこれで4分持つなと思っちゃうんだけど、
関町さんの口調、表情、緩急をつけた言い方とかで、毎回鮮やかに裏切られて大笑いしてしまいました。
中盤の、一瞬空気が静かになって、シリアスになるところ、
「お前も金で雇われてるんだろう?いくらもらったんだ。2倍、いやその3倍……」の緩急が!緩急がすごい!
相当テクニカルなことやってるんだけど、それをあまり感じさせずに、爆笑へ持っていけるのはすごいことだ。
田所さんも相当楽しんでやっていたようで、普通に関町さんの演技に笑っちゃったりしてて(笑)
それは、田所さんが考えた、ネタの肝となるシステムを超えるほど、
関町さんの人間力、表現力がすごかったのかもしれないなと思って。



最近のお笑い界のトレンドは、「人間で笑わせる」ということだと感じています。
今年のKOCで優勝を決めたシソンヌ、二本目のタクシーのコントは、特にわかりやすいボケがあったわけではない。
ただただ、恋破れた女性とかっこいいタクシー運転手の一場面を、リアリティたっぷりに演じただけ。
今年のTHE MANZAIで優勝を決めた、博多華丸・大吉さんも、
「ユーチューバーになりたい」という題材の新しさはあったものの(笑)、
ネタに斬新なシステムがあるわけではなく、シンプルに二人のやりとりと、人柄で笑わせていた。
この流れは、しばらく続くかもしれません。
しばらくは、「こんな仕掛け見たことない!」みたいなタイプのネタは冬の時代になるかもしれない。
それはそれとして、そういう流れに文句を言うつもりはありません。
事実、「人間力」みたいなものに特化した、先日の犬の心の単独も素晴らしいものでしたし。
だけど、ライスに関しては、やっぱりシステムで魅せて欲しいと思ってしまう。
常に、「こんなコント見たことない」「こんな発想どこから思いつくんだろう」って思わせてほしい。
ただ、今の世の中、システムだけでは、上には行けない。

ライスドキャストでのライスは、そのもどかしさを打ち破ってくれるネタを、次々と見せてくれていました。
システムで笑わせることを大切にしつつ、その枠組みの中で、どれだけ二人の人間性を出せるか。
初期の頃のライスの、システムに特化して、まるでロボットのように二人の感情が全く見えてこない、無機質っぽいネタも大好きなのですが、
二人のキャラクターを前面に見せるようになると、お客さんを巻き込む強度が増すような感じがするんですよね。
だから今年、ライスを見に行っている中で、何度も本当に「爆笑の渦」にいるなと感じることがありました。
それが本当に嬉しかった。
きっと、来年に繋がる一年になったと思います。
今までのライスらしさと、これからのライスらしさを掛け合わせて、
そんな場所でも人々を巻き込める、引き込めるコントを作っていってほしいな。
ライスのコントを好きな人が、もっともっと増えるといいな。


本年のライスドキャストはこれで終わり。
片手で数えられるほどの数しか見に行けなかったけれど、どの回もとても楽しかったです。
また、新しくてドキドキワクワクするネタに出会えるのを楽しみにしています。
一年間お疲れ様でした。


キングオブコント2014 準決勝1日目 (14/9/9)

2014-10-11 02:20:03 | ライブ感想♪
***
キングオブコント2014 準決勝
9/9(火) 18:00~ MC:あべこうじ
@赤坂BLITZ
***


SEO・検索エンジン最適化、という言葉を知ったのは、ほんの一年くらい前でした。
それを全然意識することなく、なんとなくブログを続けて来てしまって、
特に対策とかもせず、意識して手を加えたこともなく、気付いたら7年も経っていました。
だから、検索エンジンで自分のブログがどの程度上位に来るかというのは、もう成り行きに任せていました。
その中で、自分が結構楽しく書けた、よく書けたと思っている記事が検索の上位に来ることは嬉しいんですけども、
そうではなくて、意図していない状況で、このブログが検索上位に来てしまう時、なんだか申し訳ない気持ちになるんです。
みんなが求めているのは、この情報じゃないんだろうなぁって。
だから、記事によって、あるいは時期によって、検索のひっかかりやすさを変更することが出来ればいいのになぁ。
出来るかもしれないけどやり方がよくわからないや。

……何をぶつぶつ言ってるのかと思われた方、申し訳ありません。
つまり何が言いたいかというと、最近、私のブログに来られる方の検索ワードで、
「キングオブコント 準決勝 2014」「KOC準決勝 感想」
みたいなワードが、ダントツで多くて。
私、今年の準決勝の感想書いてないのに。
あまりにも多いので、Google検索で同じワードで検索してみたら、なぜか、私の3年前の準決勝の感想記事が上位に来ていることが判明。これが原因か!
本当は、今年の感想はうまくまとまらないので書かないつもりだったんですが、
検索でひっかかったら3年前の記事だったなんて、せっかくこちらへ来てくれた方になんか申し訳ないので、
今さら感満載ではありますが、簡単に2014年の準決勝感想を。
私は1日目しか見ておらず、また、仕事で開演に遅刻してしまったので、最初の4組は見れませんでした。
私の主観で好き勝手書いておりますが、それでもよろしければ、どうぞお付き合いください。



・ゾフィー

・クラスメイト

・ラフレクラン

・夜ふかしの会


・ロビンフット アイドル
 気持ちが明るくなるような、楽しいネタでした(笑)

・やさしいズ 現代文追試
 2人のやりとりが可愛らしくて、なんだか心が温まる感じ。

★リンゴスター スパイ
 いやー、すごいね!本当に本当の無名からの決勝進出!
 すごく丁寧に練り上げられたストーリーとベースの設定。
 王道だけれども新しい。いいコントだったと思います。

★犬の心 手品
 犬さーん!!
 決勝進出、本当におめでとうございます!!
正直、ネタの冒頭では、ちょっとお客さんの空気を掴み損ねたんじゃないか?と思ったところがあったんです。
一瞬不安がよぎったのですが、でもそこから、絶妙なテンポ感、淡々とした間と、
次々と展開される重層的なストーリーに、ぐんぐん引き込まれるような雰囲気になったのが、見てるだけでも分かって。
ネタが終わった直後、これあるぞ、これあるかもしれないぞ!と、期待が高まりました。
もしかしたら、テレビ的にNGだと判断されちゃうかもしれない、という懸念箇所もちょっとあったのですが、それを乗り越えて見事決勝へ。
いやーすごい。かっこよかった。


・うるとらブギーズ なぞなぞ
 2回戦と同じネタ。
 すごく面白いんだけど、この広い舞台だと若干見劣りしちゃう感が。

・5GAP 公園の子ども
 前半のベタな感じから、後半は一気にやりたい放題の世界になっていくのがいいですね(笑)

・ライス 誘拐
 いやー、まさか、このネタを持ってくるとは思っていなかったなぁ。
 個人的には、3月のライスドキャストで見て以来、大好きなネタだったんです。
 見た直後から、このネタでKOCに挑んでもいいんじゃないかと思っていたほど。
 でも、それ以後、ライスがこのネタをかけているライブに遭遇できたことがなくて、
 しかも他の方のレポとか見ていても、ライスド以降2回くらいしかやっていないんじゃないかというほどで、これはないものだと思っていました。
 だから明転した瞬間びっくり。温存していたのかなぁ。
 客席も結構沸いていていい雰囲気だったのですが、
 尺の関係か、ライスドでやったくだりを削っていたところがあって、
「あっちの方がよかったんじゃないか」「これとあれのくだりを入れ替えておけば!!」みたいな気持ちも少しありつつ。
 結果的には残念でしたが、確かに賞レースに合いそうなタイプのネタだと思うので、ネタ選びを責める気はない。
 最後までわくわくさせてくれてありがとう。
 しかし、改めて考えてみるとすごいよね。
 私は今年、色々な場でライスのコントを見てきて、もう今年の勝負ネタは、「入れ替わり」と「想像の世界」の2本で決まりでしょ!と勝手に思っていた。それが決勝で見たかったし。
 でも結局、予選では違うネタだった。それほど強いネタが何本も出来たってことだ。
 今から来年が楽しみだ。
 そしてもちろん、「来年」につながるための「今」のライブ一つひとつもね。

・トップリード ラブぞっこん5
 もうすごい。とにかく感動と感嘆。
 さりげなく敷いた伏線を派手に回収し、最後には誰も傷つけないハッピーなコント。
 こんなこと出来るのはトップリードだけだよなぁ。本当にすごいなぁ。
 ただ、私が一番笑ってしまったのは、「どこぞの太田プロの芸人の~」という突然のぶっこみ(笑)


・ロビンソンズ 花火大会
 発想は良いと思うけど、間が長すぎるから賞レースには合わないだろうというのと、
 あんまり女性を殴るシーンが多いのは、コントとわかっていてもちょっと引いてしまう。

・ジャングルポケット 上司の誘い
 斉藤さんの熱量が素晴らしいし、ネタ全体のウケの平均値はとても高かったと思うけど、
 なにか一つでいいから、山場になるワードが欲しかった感じ。

・ジャルジャル お尻をケガした
 なんてくだらない(笑)
 この一つのことで最初から最後まで引っ張るってすごい。
 技術もすごいし、勇気もすごい。

・ずん マッサージ屋
 めちゃめちゃ面白いけど、コントのストーリーうんぬん関係なく、ただただ飯尾さんがみんなに受けいれられすぎてる気もしないでもない(笑)


・ロマン垰 食品偽装の謝罪会見
 ひたすらしつこいゴボウ押し。私は結構好きでした(笑)
 でも、謝るほうの人(ボケの人)が、ボケどころのときに、泣きマネが激しすぎて何言ってるか台詞が聴き取りづらかったのが残念。
 それともあれは笑っちゃってたのかな?

・2700 ワールドアルファベットチャンピオンシップ
 これ決勝行って欲しかったなー!!
 私の周辺はめちゃめちゃウケていて、行けるかもと思ったんだけどなー!
 いつも常人の想像の100歩くらい先を行く2700。
この日もそういう世界が見れて、頭を殴られるような衝撃と共に、とってもわくわくしました。

・ブロードキャスト 反抗期の息子
 ……順番、かなぁ……(笑)
 2700の後に、オーソドックスなボケツッコミのコントっていうのはなかなかどうにも、って感じだよねぇ(笑)

・チョップリン 大道具さん
 お笑いファンが喜ぶことを全力でやってくれた感(笑)
 準決勝だもん、お祭りだもん、こういう組がいてもいい。

<休憩>

・ななまがり まあまあ強い
 面白かったなー!休憩明け直後で、客席がちょっと重かったのがもったいない。
 順番違ったらいけてたかもしれない。

・や団 殺人現場
 うるとらブギーズと同様、2回戦はよかったけど、この場で見ると…という感じ。
 しかしやっぱりクセになる。

・うしろシティ 監禁
 このネタは、「うれしい人間」で見た時もそんなに好きではなかったし、
さらにオンバトチャンピオン大会でいまいち掴み切れずにおわっちゃったイメージが残っていたので、どうなんだろうと。
ですが、この日は結構よかったです。
ワードもテンポもいいように洗練されていました。

★ラブレターズ メジャーリーガー・モリヤス
 この日、初めての大爆笑!
 どの組も平均的にウケてて、なかなか一歩抜けた組がいないなぁと感じる中で、
 爆発を起こして、その集団から抜けだしたのはラブレターズでした。
 素晴らしかった。緩急がすごい。
 性格悪いコントながら、なんだか笑顔になっちゃうのはずるい。
 何度でも見たいコントです。良かったなぁ。


・だーりんず 父親の寿命
 ずっとブラック一辺倒で行ってしまったのがなぁ。
 途中ちょっと空気を変える何かがあればいいんだけど。

★巨匠 おじさんを作るおじさん
 あー、頭おかしかったー!!(褒めています・笑)
 めちゃめちゃに狂ったネタながらも、ちゃんと観客を着いてこさせて、この日トップクラスのウケ。
 テレビ的に落とされるんじゃないかと思っていましたが、これを上げたKOC審査員の作家先生方すごい。
どんな空気になるのか、本番が超楽しみ(笑)

★さらば青春の光 おっさん
 準決勝の感想を書く気にならなかったのは、ここに対する感想が自分の中でまとまらなかったからで。
 面白かったし、普通にウケてたし、
 だけど…もっといい時があったはずって思ってしまう。
 「もっといい状態を知ってる」なんて、何の意味もないとは思う。
 単独とかで長めの尺でやれるのと、こういう場での状態を比較すること自体に、何の意味もないのかもしれないとは思う。
 でもさ、やっぱり、もっといい状態に近付けることはできたはずだよ。
 面白いけど、普通にウケてたけど、
 ストーリーの軸がブレてるし、起承転結がきれいに進まずに行ったり来たりしている感があったし、何より、あの投げやりなオチ、何なの?
 この準決勝の一週間前に、さらばは「ごっそり」という自分達主催のネタライブをやったんだけど、
 その時の状態のまま出してくれればよかったのに。考え過ぎ。余計な手を加え過ぎ。
 部分部分はいいかもしれないけど、一つのコントとしての、くだりの繋がりが雑すぎる。
 ……って、こんなことを思っていたから、決勝進出者が発表された時、ちょっと動揺してしまった。
 なんか、いいね。こんな微妙な出来でも、客ウケ大したことなくても、
 審査員にハマって決勝行けていいね、みたいな。
 どうせ行くなら、誰も文句つけられないような完璧なウケで抜けて欲しかったのに。
 ……はぁ、めんどくさい。自分がめんどくさい(笑)
 私、こんなんでファンか。
 ごちゃごちゃ言わずに、頑張ったねよかったねおめでとうって、どうして言えないのか。
 まぁ、審査員の先生方は、この日の出来うんぬんよりも、ポテンシャルを評価して下さったんだと思うので、本番までには完璧に仕上げて来てくれるはず。
そういう人達ですよね。

・シャカ 愛の無い結婚
 全体的にちょっと一本調子だったかなぁ。さっと通り過ぎてしまってあまり印象に残らない。


・ニッチェ ゾンビ
 面白かった。私が見たニッチェのネタの中では一番好きかも。
 顔芸やキャラだけではなく、ストーリー運びにも無理が無いのが好印象。
 近藤さんの、「マカロンが高いことなんて、女子はみんなわかって買ってるのー!!」っていうくだりが最高に好き(笑)

・鬼ヶ島 タカシ
 個人的には、鬼ヶ島のネタの中だとかなり好きな方に入ります。去年の決勝2本よりよっぽど好き。よっぽど面白い。
 でも、「鬼ヶ島らしさ」はないよねぇ。
 その鬼ヶ島らしさこそが、彼らが評価されている理由だと思うので、こういうネタが面白くても、
「思ってたんとちがーう」っていうのが、見てる人の頭の中によぎってしまうんじゃないかなぁと。
 
★ラバーガール 子ども服売り場
 とにかくすごかった!!文句なし、完璧なファイナリスト!!
 いつものラバーガールの雰囲気で、ナチュラルなテンションで淡々と進んでいくのに、一つひとつのボケもツッコミもがっつり観客の心を捉えて離さない。
 そして終盤の、お会計のボケで爆発!
 もー見てて本当に楽しかった。
 ファイナリスト、どの組も面白いし、もちろんみんな頑張って欲しいですが、
 今年はぜひぜひラバーガールが勝つところを見たいです。

・レイザーラモン スティーブジョブ子
 今回の出場者の中で、「荒唐無稽さ」なら絶対に1位(笑)
 あのスティーブジョブズを、ふつう、性別変えてまでコントにする!?(笑)
 荒唐無稽ったらありゃしない。でも面白かった。


・かまいたち 警察署長のスキャンダル
 シリアスな導入、すっごい良かった!!導入だけなら、この日一番好き!!(笑)
 その後も良かったのですが、ちょっとワンパターンになりすぎて、あまり展開が感じられなかったかも。

・パンサー プレステ6
 私はパンサーが好きです。
 あまりライブには行けないけれど、333は毎回楽しみにしてるし、たまたまつけたテレビでパンサーが活躍しているところを見ると嬉しいし。
 でも、今回はちょっといただけない。
 そもそも、パンサーのネタっていつも、<向井と尾形>、<向井と菅>っていう感じで、2人のやりとりで完結してしまってて、3人がちゃんと絡んでいるくだりがほぼないように感じられるんですよね。
 連携が無いというか。せっかくトリオなのに、トリオである意味が感じられない。
 加えて今回は、まず菅さん役の人物設定がちょっと特殊なのに、それを処理し切れていないまま、
その上にコント全体に関わる別の設定を乗っけてきてて、個人的にはかなり序盤からついていけなくなってしまいました。
……まぁ、ここまで書いといてなんですが、そういう構成上のことも色々ありますが、それより何より、
何か、「このネタで勝ち抜こう!」「決勝行こう!」みたいな気概が全然感じられなかったのが、見ていてちょっと残念でした。
本当に大変だと思う。ネタのテンポも良くなかったし、あまりネタを合わせる時間もないんだと思う。
でもさ、来たくても、この準決勝の場に来れなかった芸人さんも沢山いるわけだし、
ウソでもハッタリでもいいからさ、もうちょっと情熱を見せて欲しかったな。

・ななめ45° 送別会のカラオケ
 2回戦でも見ましたが、何度見ても楽しい。私も歌いたくなる(笑)
 ただ、導入のセリフがちょっと長すぎるかなー。これが伏線になってるんだってことが観客にばればれなのが、もったいない。

・エレキコミック チアリーダー
 もう最高に面白かったよー!!なんで落とされちゃうんだよー!!
 自分達のやりたいことを好き放題やってるのに、あらゆる角度から、見ているものの心をつかむためのフックが用意されているような感覚。
 客席も大いに沸いて、この豪華メンバーのトリを立派に勤めあげてくれました。超楽しかった。
 これ、決勝で見たかったなー!!



ということで、この日の全出演者終了。お疲れさまでした。
準決勝は二日間行われたのですが、この初日から選ばれたのは6組となりました。
私は2日目を見ていないのでわかりませんが、1日目だけで言うと、もうほぼ順当。本当にガチなメンバーが選ばれたなぁと思いました。
終演直後から、この日のウケ具合TOP3を決めるとしたら、ラブレターズ・巨匠・ラバーガールだなぁと感じて。この3組を落としたら可哀想だとすら思って。
だから、ここをしっかり上げてくれて良かったです。

ただ、そうやって、知名度とか、テレビ的な華とか考えずに(笑)、ガチもガチなメンバーを選んでるから、一般の人にはおそらくなじみが薄いだろうなというのもわかる。
これで決勝で、そんなにウケが芳しくない組がいたら、「このコンビを受からせるくらいなら○○を出せ」みたいな論争もおそらく起こるでしょう。
でも、準決勝を見て思うのは、
準決勝だって2回戦を勝ち上がってきている強豪ぞろいなのに、その中でも順位がついてしまうので、決勝だって同じことだなって。
みんな面白いけど、その中でも勝敗はつく。誰かが勝って、誰かが負ける。
なかなか、全員ウケるというのは難しいですよ。
仮に、「○○の方が良かったはず」と思っても、その場でウケるかはわからない。
特にKOCは芸人審査で、芸人は面白くないと思ったら本当に笑わないから(笑)
みんな実力は折り紙つき。
その上で、誰が決勝当日、その場の空気を掴むかは、始まってみなければ誰にもわからない。
「今年のメンバー、あんま知らないな」「地味だな」と思っている人もいるかもしれませんが、
誰が最後に空気を掴むのか、楽しみに見て頂けたらいいなと思います。


2回戦も準決勝も見に行って、こんなにちゃんと感想を書いたのは久しぶりでした。
色々と思うところもありますが、今年の決勝も心から楽しみにしています。


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ライストークライブ『耳愛撫』 (14/9/28)

2014-10-05 23:30:24 | ライブ感想♪
***
ライストークライブ『耳愛撫』 
9/28(日) 18:00~
@神保町花月
***

ライスが、8月から2人だけのトークライブ「耳愛撫」を3年ぶりに復活。
前回の感想も書けていないのですが、今回色々と感じたことも多かったので、
先にこちらを書いてしまうことにします。
それで、私はいつもトークライブの感想を書く時って、すごくだらだら書いてしまって、
時間もかかるし全然面白くないので、
今回はちょっと新しい試みとして、お笑いナタリーさん風に書いてみようかなと思っております。
ナタリーさんの文章って、とても冷静で、レポに徹していて、
私の文体とは正反対なのですが(笑)、
ちょっと挑戦してみます。読みづらかったらすみません。

***




9月28日、神保町花月では二回目の開催となる、ライスのトークライブ「耳愛撫」が行われた。この日は、補助席まで出るほどの大盛況。ライスの2人は、ところどころ空いている席を気にしつつ、来場した観客に感謝を述べた。

まずは、今月は珍しい仕事が多かった、という話題からトークが始まった。今月の初頭に行われた、幕張駅周辺のイベントにおいて、ライスは竹内健人と一緒にMCを行った。しかし、別会場で行われている「サンマ1万匹無料配布」の方にたくさんの人が集まってしまい、集客にだいぶ苦戦していたようだ。ちなみにこの話をする際、関町が竹内のことを「ミルククラウンの元竹内さん」と述べたり、「俺と竹内さんと俺と…」と、なぜか関町が増えたようなトークをしてしまった。

さらに、「Y'sキッチン」の動画収録という仕事もあったというライス。これは、ファミリーマートの商品を使って芸人がお手軽レシピを紹介する企画なのだが、ライスはどちらも特に料理が上手というわけではないのに呼ばれてしまったそう。関町は「『ライス』っていうコンビ名だけで、料理がうまそうって判断されちゃったんじゃ…」と懸念を語った。
動画収録当日は、料理を1分で作らなければいけないことに苦労したという。時間制限がある中だが、芸人だし何とかボケを入れたいと考えてしまった2人。途中の行程で、ボウルに入れた材料をレンジで温める際に、
関町『じゃあ、これ温めてください』
田所『ちょーっとお断りします』
関町『いや、なんでだよ!』
というくだりを入れたものの、1分を超えてしまいNGを連発。最終的には、
関町「じゃあ、これ温めてください」
田所「はい、わかりましたー。」
と、あっさりその部分を行ってしまったそうだ。
もうすぐ動画が公開される予定なので、田所は「この部分がカットされたくだりなんだ、と思いながら見てください」と告知した。
(追記:11/2にこの動画が公開された)
ライス 関町の1分レシピチャレンジ"カルボナーラごはん"【Y'sキッチン】



ライスはこの時期、芸人仲間と共に、福島県へ旅行に行くことが恒例となっている。毎年、キングオブコントが終わった頃ということで、慰安旅行も兼ねているようだ。まさにこの日、ライブが終わった直後に旅行へ出発するということで、話題はその話へと移っていった。
毎年お互いが楽しみにしている旅行だが、関町は田所に対して不満を抱いているという。
去年・一昨年は、福島にある関町の祖母宅へ旅行へ行っていた。ところが今回は、その家に大量に虫が発生してしまったため、同じく福島(猪苗代)にある関町の奥さん方の親戚の別荘を借りることになったそうだ。関町が田所にその話をしたところ、田所は『お前…何者だよ』とだけ言い放ったという。関町はさらに、「んで、それ言った後にどっか行ったじゃん!!」と怒りがぶり返す。
関町「その後も何も言って来ねーの!!オレは、猪苗代行くの初めてだから、『猪苗代 ○○』で検索してるのに』
検索しつくして調べる事が無くなった関町は、猪苗代の景色のきれいな有料道路まで調べ始めていたそう。そんな関町に対して、「俺ももちろん楽しみだよ!内に秘めるタイプなんだから!」と、必死にフォローする田所であった。
さらに関町が苛立つのは、一緒に旅行へ行くLLR福田に対して。前日、福田は竹内と電話をしていた時に、『昨日からオールナイトでずっと仕事続きだったから、車の中で寝たい』と言っていたという。竹内からそれを聞いた関町は、「寝る!?みんなで旅行行くってのに!?」と激怒。
田所が「寝不足で運転しても危ないし、仕方ないじゃん」とフォローしたが、関町は「いや、いっそ事故ってもそれはそれでいいよ!そのスリルも旅行の醍醐味じゃん!!」などと言い始めた。旅行に対する関町の狂気的な熱量があらわになった瞬間だった。

企画のコーナーへ行く直前、田所が「一つだけいいですか?」と話し始めたのは、田所のメールアドレス流出事件について。
LLR福田が、田所とのメールのやりとりをスクリーンショットをしてTwitterに載せたところ、田所のアドレスが薄く読みとれる状態でアップされてしまっていたことが判明。田所は、電話番号をメールアドレスにしていたため、番号とアドレスが両方流出する結果となってしまった。
しかし田所は、それよりもむしろその後に不満だという。流出が発覚してから、田所のスマホには、「福田さんですか?」というメールばかり届き、「田所さんですか?が一件もない!!」と憤っていた。
田所は、やめてくださいと言いながらも、そういう時に一件も来なかった場合は寂しいのだという。客席に、「次に同じようなことがあった場合は、みなさんお願いしますよ」と含みを持たせていた。


ここからは企画のコーナー。
今回の企画は、「神保町で働く全スタッフに聞いた演技が上手いと思う芸人」「上手いと思う女優」そして、「下手だと思う芸人」のランキングを発表するという、容赦ない企画であった。以下、順位を書いていくが、実際のライブでは発表は下の順位からであった。

<スタッフに聞いた演技が上手いと思う芸人・BEST5>
1位 シューレスジョー (どんな年齢でも演じる事が出来る)
2位 ピクニック  (さすが神保町の申し子)
3位 犬の心 押見 (老若男女演じられる、与えられた役を完璧に演じている)
4位 ライス 関町 (声がとてもいい・客席の奥まで響く、感情の起伏が激しい役が上手い)
5位 シソンヌ じろう (オカシイ役をやらせたら右に出る者はいない)

4位の関町は、シソンヌじろうの話をしている時に、カンペに自分の名前が入っているのを見てしまい、思わず顔がほころんでしまいあわてて隠したという。スタッフからの「声が響く」という意見を聞いて、「確かに、最近神保町から出ていけって言われる。声が大き過ぎて、もっと広いところでやった方がいいって」と明かした。
3位の犬の心押見に対して、「嚙めば噛むほど味が出る俳優」というスタッフのコメントを受け、田所「スルメだと思われてんのかな?」関町「スルメっぽい芸人第3位じゃないですよね?」といじり始めるライスであった。


<スタッフに聞いた演技が上手いと思う女優・BEST5>
1位 伊藤真奈美
2位 平田敦子
3位 児玉絹代
4位 枝村明子
5位 武内由紀子


<スタッフに聞いた演技が下手だと思う芸人・BEST5>
1位 井下好井 井下 (「機械である。」)
2位 囲碁将棋 根建 
3位 LLR 伊藤  (感情の変化が伝わって来ない)
4位 サカイスト デンペー (どんな役をやってもデンペーさん)
5位 タモンズ 安部 (声に特徴があるので、どんな役も同じに見える)

5位の安部に関しては、ライスの2人は「そうかな?」「あれはあれでいいと思うけど」とさほど共感できない様子。しかし、4位のデンペーの際にもあったように、スタッフからの意見では「何をやっても同じように見える」というところが評価の基準になっていたようだ。
3位の伊藤には2人も共感。普通、最初の本読みの時は、みんな流して棒読みなのだが、伊藤はそこから本番まで全く変わらないという。
2位の根建とは、つい最近「奇抜探偵」で共演したライス。その際に、台本に『ふむ…』と書いてあった箇所を、根建は文字通り「ふむ」と読むというエピソードを話し、(関町)「普通、そこは『んー』とか」 (田所)「『ふーん』とかでいいのに」と、思い出して笑っている2人であった。

さらにこの後は、「2012年ごろから神保町花月によくいた時期がある竹内健人が選ぶ演技が上手い芸人・下手な芸人」と、演技が上手い芸人にノミネートされたTOP2のピクニック・シューレスジョーが選ぶ、「自分が出演した作品の中で気持ち良かった役ランキング」が発表された。

<竹内健人が選ぶ演技が上手い芸人・BEST3>
1位 シューレスジョー
2位 犬の心 押見
3位 ライス 関町

<竹内健人が選ぶ演技が下手な芸人・BEST3>
1位 LLR 伊藤
2位 クレオパトラ 長谷川
3位 エリートヤンキー 西島

竹内は、関町について、「声量がすごいし、どんな役でもそつなくこなしている。出会った頃からすでに上手かった」と絶賛する。しかしその一方、神保町の公演を見ていて以前から感じていたことで、さらに最近ライスのネタ中にも感じたことを指摘するという。それは、関町の声量が大き過ぎて、田所とのバランスが取れておらず、田所の声が小さく感じて聴き取りづらいということ。「仁の声が小さいんじゃない、お前の声がでかすぎるんだ!!抑えろ、バカ!!」と、ライスのことをよく見ている竹内ならではの、愛あるダメ出しであった。

<ピクニックが選ぶ演じて気持ち良かった役・BEST3>
1位 風見しんご(えんジルドキャスト)
2位 加賀美教人(サカサマ島綺譚~奇抜探偵・四条司の静謐なる思考~)
3位 吉良上野介(マジで忠臣蔵)

<シューレスジョーが選ぶ演じて気持ち良かった役・BEST3>
1位 トビ(オカマーズ9)
2位 博士(時代に流されろ!!)
3位 菅田貫太郎(悪党たちの甘い生活)



最後に、ランキングとは関係ないが、ライスが観客に見てもらいたいVTRがあるという。
それは、ジューシーズ赤羽の伝説の出トチリシーン。本来赤羽が舞台上に出てはいけないシリアスなシーンに出てしまい、そこからごまかすようなアドリブも言えず静かにフェードアウトしていく姿に、ライスと観客ともども爆笑に包まれた。

来月の「耳愛撫」の開催は、10月29日。田所は「あっ、何かの次の日ですねぇ…。」と、自分の誕生日の翌日であることをさりげなくアピールしていた。チケットはすでに発売中。ライスのトークと、これまでにないような企画を楽しみたい人は、ぜひチェックしよう。



***
あぁ……難しかったぁー!!
いやー、ほんと難しかった。
お笑いナタリーさん風の文章に挑戦なんてした私が間違いでした。すみませんでした(笑)
淡々と書いているようだけれども、読んでいる人にわかりやすく、しかも面白いポイントを的確に伝えるのは、
こんなに難しいものなのかって実感しました。
あと、改行が!!
私はすぐに改行したくなってしまう改行魔なので(笑)、それをしないのが難しかった。
どこまでが一段落かわかんない。
はぁ難しかった……。改めてナタリーの記者の方々を尊敬しました。
さて、ここからが本当にやりたかったこと。
以下、今回の感想を好き勝手に。



もう恒例になりました、この時期の福島旅行の話。
毎年この話を聞くたびに、本当にライスって変なコンビだよなぁと思います。何回でも思います。
世の中には、プライベートで相方と一切会いたくない、行動を共にするなんて考えられない、っていうお笑いコンビが多いだろうに、
他の芸人仲間の中で、ライスだけコンビで一緒に旅行に行くなんて本当におかしいと思う。
それだけでも変なのに、「相方がテンションあがっていない」って言う理由でぷりぷり怒っている関町さんは一層変でした。
そんな関町さんに気持ち悪いとか言うでもなく、「いや、オレもテンション上がってるよ!」と言う田所さんは本当に優しいなと思ったし、
めんどくさいことで文句を言う妻のご機嫌を取る旦那さんにしか見えませんでした。
夫婦か!夫婦漫才やってんのか!(笑)

加えて、寝不足の福田さんが車を運転して事故ってもそれはそれでいい、などと言い出す関町さんの狂気ったらありませんでした。
本当に怖いのでやめてほしい(笑) 
でも以前から関町さんって、こういうリアルにネジぶっとんでるんじゃないかっていうエピソードありましたよね。
同期と一緒にドライブに行った時に、その車のブレーキが急に効かなくなって、なんとか路肩にタイヤをこすりつけて車を止めたということがあって。
車の中のみんな冷や冷やしていたのに、なぜか関町さんだけ大笑いしていたっていうやつ(笑)
ライスで本当に頭おかしいのは、田所さんじゃなくて関町さんだと思う。
時々、リアルと想像の境目がつかなくなってる感じがする。
でもとりあえず今回の旅行は無事に帰って来れたようで良かったです(笑)


今回の企画は、演技が下手だと思っている人を投票であぶり出すという、
みんなそれは思っていてもやっちゃいけないことでしょ!というガチなライン。
以前から何度も言っていることですが、ライスは、みんながタブーとしていたり、暗黙の了解でなんとなく触れていないところに、
平然と切りこんで企画にしてしまう。
しかも、あまり嫌味な感じにならずに、ちゃんと笑いに昇華して。
その手腕に毎度ながらうならされてしまいます。
ただ、私が今回気になったのは、誰が下手かということよりも、
演技のセンスって、一体どうやって身につけるんだろうなぁということでした。
ライスが、あの人は変だ、あの人はおかしいとキャッキャ言い合っていたところは、「性格悪いなー」と思いながらも笑って見てたんだけど、
2人は、演技に対するこのセンスを、共通の認識を、どうやって体得したんだろうなぁ。
だって、演技の専門的な勉強をしてたわけでもない。
出会った時は、2人とも普通の高校生。
それなのに、お互いの感性が同じで、こだわるところが同じで、「ライスは演技力がすごい」と言われるようなコンビになって、
そのきっかけは、どこにあったんだろうなぁ。
同じようなことを押見さんにも思います。
日本体育大学の中では劣等生だった彼が、今こうやって、
演技のセンスが評価されて、誰にも真似できないネタを書いて、押しも押されぬKOCファイナリストになって。
今回、「演技が下手な芸人」に不名誉にもノミネートされてしまった人達はほぼ漫才師ですが、
彼らが演技が下手だからって、漫才が下手だという人はいないだろう。
人には、それぞれ、輝ける場所があって、自分を自分らしく発揮できる場所があって、
そして同じ志を、同じ感覚を持った人と相方になって、自分達のフィールドで戦う。
普段当たり前のように見ている一つひとつのコンビが、奇跡なんだなぁって思うよ。

そしてもう一つ、今回の企画から感じたことは、竹内健人という人の才能でした。
私は今回、本当にびっくりしました。
竹内さんが、関町さんを演技が上手い芸人3位に挙げた後のコメントで、「コンビ間の声量のバランスが悪いからネタが見づらい」って。
そんなことダメ出ししてる人、私、見たことなかった。
芸人さんの中には、もしかしたら、ネタがウケるかどうかは、ネタの面白さという一点だけの要素だと思っている人もいるかもしれない。
でも、実際は、ライブでウケるかっていうのは、そのネタの面白さだけじゃないんだよね。
演技力、表現力、声量、服装、照明、ライブ全体の雰囲気、客層、イスの座りやすさ、前の芸人さんのウケ具合……まだまだあるな。
それくらい、様々な要素が合わさって、その日の結果が出るんだと思うんです。
このうち、自分達のコンビだけじゃどうにもしようがないことの方が多い。
けれど、自分達のコンビだけで、直そうと思えば改善できるところも多々あるし、
そういう細かい気配りで、ウケ具合が全然違ってくる場合もある。
それが出来なくて、壁にぶつかっているコンビを見るのは忍びない。
観客目線に立って、そういうことをよくわかってくれている竹内さん、本当にすごい人だなと思う。
無限大でピースが卒業する前、綾部さんが、遅刻や礼儀に厳しくて、後輩から「劇場ポリス」と恐れられていたけれど、
でもそれは、自分より先輩に叱られる後輩を見るのはかわいそうだから、その前に自分が叱ろう、という綾部さんの優しさだったそう。
竹内さんもまた違った意味で、観客的な視点からダメ出しして、厳しくも優しく後輩達を導いていけるような、
そんなプロデューサー的な役割を担ってくださったら嬉しいなと、期待してしまいます。
もちろん、プレイヤーとしての竹内さんも大好きですけれどもね。


……あぁ、私はやっぱり、「レポ」より「感想」を書く方が向いてる(笑)
っていうか、それしかできないや。


2人だけでトークしているライスを毎月見れるということが、とっても嬉しいです。
耳愛撫復活ありがとう。
次回も楽しみにしています。


夏のジューシーズ大作戦2014 まとめて感想

2014-09-28 02:12:30 | ライブ感想♪
この夏、ジューシーズが関東圏7劇場を回って行った企画ライブ、「夏のジューシーズ大作戦2014」。
これが発表された時、「ジューシーズがまた面白いことを考えてくれた!」と本当にわくわくして、この企画に観客として参加したい、全力で乗っかりたい!と思うようになりました。
結局、浅草・大宮・そして最後のルミネ単独と、3公演を見に行ってまいりました。
それぞれの公演が、夏の忘れられない思い出になるくらい、最高に面白かったです。
今回の記事では、その3公演の感想を簡潔に、まとめて書かせて頂こうと思っております。
ちゃんとしたレポではありませんが、よろしければお付き合いください。


***
「ジューシーズのわくわくのんびりツアーズ」
7/20(日) 19:30~ @浅草花月
出演:ジューシーズ、パンサー菅、ライス
***

夏のジューシーズ大作戦の幕開けはこちらのライブ。
みんなが旅行に行ってきたVTRを見て、そのプランが実際に芸人と一緒に行くツアーにも採用できるかどうか、
本物のJTBの社員さんを迎えて、ジャッジしてもらおうという企画でした。
このような、ジューシーズとライスの旅企画は、実はもう恒例企画。
1回目が、シチサンライブ時代にやっていた「木曜金曜どうでしょう」。
シチサンMCの木曜日を担当していたジューシーズ、金曜日を担当していたライスが、どうせなら一緒に企画をやろうということになり、
「水曜どうでしょう」のパロディみたいなことをやり、その映像を流すというライブをやったのが始まりです。
その系譜をつぐ2回目は、ジューシーズのDVDの特典映像に入っている「わくわくのんびりツアーズ」。
そして、今回が3回目ということになります。
今回のVTRも、全員が当たり前のようにしずる池田さんの家に集合し、池田さんの貯金箱を強奪するところから始まるのでした。
もちろん、そういうノリだし、池田さん本人も、客席も、恒例のくだりだと知っているのですが、
初めてこのくだりを見たJTBの社員さんは、ちょっと引いていたそうです(笑)

考えてみたら、一番初めの「木曜金曜どうでしょう」が行われたのって、2010年の6月だったんですよね。
4年前って。なんかちょっと、引く(笑)。
でも、4年経っても、旅企画恒例のくだりは何にも変わっていませんでした。
4年経っても、ジューシーズとライスは池田さんの家に無断侵入し、貯金箱を強奪し、
赤羽さんはなぜかその時点で池田さんと対決し、
池田さんは仕事で行けないと言いながら結局参加し、
児玉さんは車の中が一番面白いし、
松橋さんは池ちゃん池ちゃん連呼し、
関町さんはコスり、
田所さんはどSなフリをし、
池田さんは途中で帰るのでした。
初参加のパンサー菅さんは、行きの車の中から平気で酒を飲んでいました(笑)
今回の旅では、「キャニオニング」という、体一つで滝を滑っていくアトラクションをやったのですが、
その滝が結構な高さで、映像を見ているだけでもちょっと怖いくらい。
そこをいざ下るとなった時に、松橋さんは大声で「池ちゃん!!」と絶叫し、それに客席がどっと沸いて。
「木曜金曜どうでしょう」の時に、お化け屋敷に異常に怖がった松橋さんが、池田さんに抱きついて、
「池ちゃん!池ちゃん!!」と絶叫していた、「池ちゃんカウント」の系譜。
嬉しかった。
あぁ、みんな待ってたんだなぁって思った。
あの頃、AGEAGE全盛期の無限大に通っていたお客さんが、みんな帰って来たんだなぁって思った。
そして、みんながそれを待っていることを、きっとわかっている松橋さん、にくいなぁ。

帰りに、久しぶりにライブで会ったお友達と、感想を語り合いながら浅草を歩いて、ライトアップされた五重塔に見とれたりして。
「4年経っても、芸人も私達も何も変わってないねー」なんて言いながら笑い合っていたけど、
何も変わっていないということが、何より心地よかったりした。



***
「ジューシーズの脱出ゲーム!」
8/24(日) 17:00~ @大宮ラクーンよしもと劇場
出演:ジューシーズ、LLR、ライス、かたつむり
***

恒例の旅企画とはうってかわって、こちらは実験的なライブ。
最近はやりの「脱出ゲーム」を、みんなでやってみようというものでした。
冒頭の主旨説明で、まず脱出ゲームがどんなものか、松橋さんから解説。
「参加者が、その場所に閉じ込められたという設定で、謎を解いたら出れる体験型ゲームなんですよ」という感じの説明。
でも、今回は脱出はやらずに、謎解きのクイズだけやりましょうーということだそう。
しかし、これはフリで、その数分後、「みんながこの劇場に閉じ込められた」という設定開始!
魂を乗っ取られてしまった赤羽さんがMr.Qという謎の男となって、みんなを閉じ込め、
制限時間以内に問題を解けなければ町中にゾンビパウダーを撒き散らしてみんなをゾンビにしてやる、というストーリーが始まったのでした。

ここからが、もう最高に楽しかった。
Mr.Qがアナウンスで、「このすぐ近くまでゾンビが迫っているぞー」と言った瞬間に、実際に劇場入口のドアが外からガンガン叩かれて、
叩いてるのはスタッフさんだろうとわかっていても(笑)、一瞬本当に怖くてきゃーきゃー騒いでしまったり。
そしてこの後、豪華メンバーの豪華茶番開始(笑)
パニックになって、「謎解きなんかしないで逃げられる方法を探そう!」と息巻くメンバーに、
茶番番長の福田さん(笑)が、謎に挑戦しようぜと説得する。
そして、問題を解こうとなった後に、福田さんが指示を出す。
福田「じゃあ、ライスはここを見て!かたつむりはここを見て考えるんだ!そして、伊藤は俺のサポート!」
伊藤「やれやれ。それが一番大変だぜ(←肩をすくめる)」
素晴らしすぎる(笑)
クオリティの高すぎる茶番。ドラマ部ー!ドラマ部課外活動復活希望ー!!
本格的謎解き、徹底される設定、そして極上の茶番。
これが1回きりなのはもったいない!
新感覚で、ワクワク感が半端ないライブでした。



***
「ジューシーズライブ『個人的ウサギ跳びTV』」
9/13(土) 19:30~ 
@ルミネtheよしもと
***

7劇場を回って来た最後は、ルミネでの単独ライブ!
どのネタもとても面白かったのですが、ジューシーズの単独でいつも思うのは、
「面白い」よりも、「楽しい」という感想の方がしっくりくるなぁということです。
音楽や映像をフルに使ったり、全員ボケだったり、長尺ネタだったり、延々とサイレントのシーンが続くネタだったり。
前々回から続く、プロジェクションマッピングのOPVTRも板についてきて、
本当にジューシーズの単独は、お笑いライブと言うより、総合エンターテイメントショーっていう方が適切だなぁと思うのでした。
そして、最後のコントで満を持して登場する、竹内健人。
当たり前のように登場して、全力でツッコミして帰っていく竹内健人。
2時間やってきたコントライブの最後のツッコミが、まさかの4人目のジューシーズ、竹内健人(笑)
だいたい、3人いるのに、全員ボケやりたいってどういうことよ(笑)
そんなところも好きです。



このジューシーズ大作戦は、ルミネ以外は共通のOPVTRが使われていたそうです。
浅草の時、そのOP映像を見ただけで、胸がいっぱいになってちょっと泣きそうになったのは、ここだけの話。
ジューシーズは最高のエンターテイナーで、
ライブはまるでディズニーランドみたいで、
ライブが終わったらそこを出るときみたいにさみしくて。
ゆるふわグダグダジューシーズは、ちょっと改善して欲しい点もあるけど(笑)、
でも、いつだって、様々な仕掛けで彩るライブを見せてくれて、
「みんなと会えて嬉しいよ!一緒に楽しもうよ!」という思いが伝わってきて。
こんなに、ポップなエンタメの王道を行くコンビも珍しいと思う。
何かと、パンサーやジャンポケと比べられるけれども、
ジューシーズはジューシーズの道を行って欲しい。
ジューシーズには、ジューシーズにしか出来ないことがあると思うから。



よく、売れてる芸人さんが、この世代の若手に対してダメ出しする時に、
「劇場ならそれでウケるんだろうけど」とか、「若い女の子の前だったらいいけどさ」みたいなことを言っているのを聞くことがあります。
私はその度に、なんだかいたたまれない気持ちになります。
私がもう「若い女の子」の歳に入らないだろうということは置いといて(笑)、
彼らが劇場以外の場所で認められないのは、まるで客が悪いって言われてるような気持ちになってきて、苦しくて。
でもさ、冷静に考えてみたらさ。
そりゃもちろん、テレビにバンバン出てる売れっ子芸人さんは、本当にすごい人達だと思う。
けれど、そうやって、万人に広く愛されるのと、
劇場とかで、人数は少なくても深く愛されるのと、どちらがすごいかなんて比べることはできないはずだ。
自分達のことが好きな人の前で、自分達が好きなことやって、
それで芸人さん本人も、お客さんも楽しいなら、
それの……それの、何が悪いというのだろう。


ジューシーズのおかげで、忘れられない、最高に楽しい夏を過ごすことができました。
これからも、つらいことや悲しいことがあったら、ジューシーズに会いに行くよ。


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キングオブコント2014 2回戦 東京2日目 (14/8/28)

2014-09-05 02:00:00 | ライブ感想♪
***
キングオブコント2014 2回戦
8/28(木) 12:00~ MC:佐久間一行
@原宿クエストホール
***


いよいよ、今年もこの季節が始まりました。キングオブコントの夏です。
東京で行われた、予選2回戦の2日目を見に行ってまいりました。
しかしまぁ…、ホールのせいなのかなんなのか、とにかく客席がひたすら重くて、その空気に飲まれた芸人さんも沢山いて、
これが賞レースの怖さなのか、と改めて実感させられる結果となりました。
見ているだけなのに、めっちゃ疲れてしまいました。

それでは、以下、私の主観的な感想をだらだらと書いていきます。
合格者には、コンビ名の前に★をつけました。
駄文ですが、よろしければお付き合いください。



<Aグループ>
・ビスケット カツオの別れ話

・ザ・ギンギンマル ホモと疑われる卓球部

・TOY 背が高くなりすぎた

・天然ピエロ ファミレスの新人バイト
ちょっとくせになるようなツッコミがとてもよかった。

・平成ノブシコブシ 自殺を止める男
 かたい空気の中でも、強引に笑いをもぎ取っていく感じはさすが。
 ただ、吉村さん最後の方で心折れて笑ってたのと、投げやりになってく感じは、あれはよくないよ。面白かったけど(笑)
 あと、これ何年前のネタ?それでも面白かったけど(笑)

・ムニムニヤエバ 軍隊
 後半からどんどん予想外の展開で盛り上がっていく感じがしてとてもよかった。
 もしかしたら抜けるかも、と思った組でした。

・ペペ 兄貴とパシリ
 岡部さんの新しいコンビ。初めて生で見ました。
 紆余曲折あったみたいだけど、今も岡部さんらしさを全面に出したネタをやってて、なんだかその変わって無さに安心感がありました。
 この日も、会場かなり沸いてたよ。客席の緊張感をほぐすような、とっても楽しいネタでした。

・スーパーニュウニュウ 新しい先生
確か、去年の2回戦でもちょっとぶっとんだネタやってて、印象に残っていたんですが、
 その去年がちょっとSFチックだったのに対し、今年はリアルにありそうな?変態ネタって感じで(笑)
 いやー、強烈なインパクトでした。
 
★ツィンテル ハリウッド版ドラえもん
 彼らがこの早い出番だったのはちょっとかわいそうだった。
 もしかしたら、もっと遅い出番だったら、客席もあったまってきて、もうちょっと笑いが起きてたんじゃないかなぁって。客席の硬さが抜けてなかった。
 ただ、そんな中でこれだけウケたのはすごいと思います。この日、初めての拍手笑い。
 もちろん簡単な言葉にしているとはいえ、全編英語のセリフでこんなに面白いなんて。
 わかりやすくておもしろい、絶妙なラインを考え抜いているからなんだろうなぁ。

・Wエンジン アイドルのファン
 導入で、芸能人のファンをバカにするようなネタだったら嫌だなぁと思っていたのですが、そういう感じは全然なくて、
むしろ切実なアイドルファンの心を表現しているところが、とってもリアルで、かつなんだかバカバカしくて面白かった。いいネタだと思います。

・バビロン レンタルビデオ店の恋愛

・シリフリ 入れ替わり
 コント師の定番中の定番、入れ替わりネタ。
 今まで色んな入れ替わりネタを見てきましたが、中でもこのシリフリのネタは結構クオリティが高かったんじゃないでしょうか。
 2人の人物の対照的な演じ分けがとても上手で見事。
 展開も一辺倒ではないし、オチもひとひねりあるし、私はかなり好きなネタでした。
 通ってもよかったんじゃないかなぁ。
 
・3ガガヘッズ 
 コント…ではないとは思うけど(笑)、でも素敵。上質なエンターテイメントでした。

・じなんぼーいず 娘さんをください

・こりゃめでてーな 矢沢永吉のライブにて
 もー最高におかしかった!!超笑った(笑)
 こういう、意味わからなくて理不尽だけど楽しいネタ最強すぎる。
 正直、わたしが前半で一番笑ったのここかもしれない(笑)

<Bグループ>
★ゾフィー 野球選手と少年
 よく出来たネタだなー!
 ちょっとひねった設定に負けないような、綿密な展開と、静かだけどパワーあふれる言葉選び。
 知らないコンビだったんですが、並み居る強豪を押しのけて準決勝進出。おめでとうございます!

・おかずクラブ ストーカーから逃げるために部屋を探すエリカ
 すっごい面白かったんだけど、夜10時から始まるライブとかで見たいタイプの人達(笑)

・ポップライン バイトの面接

★うるとらブギーズ なぞなぞ
 緊迫感のある導入から始まり、でもそれを一気に崩して、最後まで怒涛の展開で本当に面白かった(笑)
 単純な展開に見えるけど、様々な状況を自然に成立させるために、細かい設定に気を配ったところが感じられて、とても好感が持てました。
 NSC10期なんですね。初めて知りました。不勉強ですみません。

・ノッポンズ ノッポンのお兄さんを探そう
 東京タワー公式キャラクターの、ノッポン達のグループです。
 2回戦って、出場者一覧の名前を見ただけではわからないコンビも多くて、ここもそういうコンビの一つだから全く気にしていなかったんですが、
 ノッポンが登場してきたときにさすがにびっくりしました(笑)
 そして、ああ、そういえば、ノッポンがKOCに参戦するっていうニュースを見た気がするなあと思い出しました。こちらの記事。
 実際に見て、やっとつながったよ。
 ノッポンかわいかった。
 せっかくだから、この日のMCだった、さっくんと一緒に出てきてほしかったなぁ。一層癒されただろうなぁ(笑)
 
・アントニオ 伝説の剣

・ギャルズ 盗撮

★ねじ ヒーロー
 なかなか爆発しない空気が続く中、それを打ち破ったのはこのコンビでした。
 最初の笑いどころで客席のハートをがっちり掴み、そこからぐいぐい引き込んで自分達の世界を展開していく。
 いやー、素晴らしかった。
 これぞヒーローが誕生した瞬間だった。
 ねじを通さなければ、前半グループに他に通す組はいないでしょ!と思うくらいの出来でした。

・パップコーン エロく聞こえる三国志
 やりたいことはわかるんだけど、「……それで?」ってなってしまった感じでした。
 あと、「ドウテイ」って言葉を言った後に、文字で「童貞」と客席に見せたところで、「そりゃそうでしょうよ」と思ってしまって。
 だいたい、賞レースでこのネタがバンバン受けてるところが想像できていたんだろうか。

・インベージョン 睡眠薬?

・ヨコハマホームラン 園児とおじいちゃん
 おじいちゃんの言葉選びが最高!とっても面白かった。

・ワルステルダム ATM
 いいネタだなー!!
 わけわかんないキャラに最初はちょっと引きつつも、だんだん愛着がわいてみてしまう感じ。展開も見事。
 客席も沸いていたし、これは通ったかなと思ったけど、ダメかー。厳しいなぁ。

★や団 殺人現場
 なんだこのコント(笑)
 なんだこのコント、と思いつつも、面白くて結構笑ってしまった。
 好き嫌い分かれそうだけど、私は結構好き。ハマったら抜け出せなくなりそうなタイプのネタ。

・ケチン・ダ・コチン 記憶喪失
 最初の歌がインパクトありすぎて、だんだん失速してしまった感が。

★グランジ 視力検査
 いやー、すごかった。このとんでもない勢いと熱量。ハンパじゃなかった。
 全員が死力を尽くしてやりきっていた。
 そもそもね、この、なかなか爆発しなくて、客席で見ているだけでも息がつまりそうな重い空気の中で、これだけ勇気を持って、怯むことなくやりきったことが本当にすごいと思います。
 DVD1万枚を達成して、一度極限状態を経験したからこその底力を見せつけられたような気がしました。
 しかし、ネタの最後の最後で、「はい、じゃあ、次は反対の目に行きまーす」と言うはずの遠山さんが、
「反対の耳行きまーす」と言ってしまう超凡ミス(笑)
 それも含めてグランジっぽいのかしら(笑)

<休憩>

<Cグループ>
・○1○2 大御所女優の楽屋
 休憩開け一発目のこのコンビも、本当びっくりした。女優の、林寛子さんと大場久美子さんのコンビ。
 ネタ中に、後ろの方からフラッシュがパシャパシャ。その時の東スポの記事はこちら
 なんか、ノッポンズと言い、突飛な人達が多い日に見に来ちゃったなぁ(笑)
 このお二人は、途中でモノマネみたいなことやったり、歌ったり、かぶりものかぶったり、水着になったり。
 そういうことするのは、別にいいんですけど、
 それよりも、このコントが一体なんなのかが全く分からないまま終わってしまった印象なのがちょっと。
 二人が楽屋で言い争っている感じなのですが、そもそもこれがどういう名目の仕事の楽屋なのか、二人がライバルっぽいけどどういう関係なのか、どうしてバチバチしてるのか、そういうベースの設定が全く見えてこない。
 別に、話題作りでも思い出作りでもいいんですけど、せめてそういう、最低限のコントの設定と、それをわからせるセリフくらいは、もうちょっとちゃんと作家の人についてもらって詰めておいた方がいいんじゃないでしょうかねぇ。余計なお世話ですけど。

・ガロン オレ、ゲイやねん

・ローズヒップファニーファニー
 面白いけど、シアターDとかで見たい人達(笑)

・かたつむり コンビニ強盗
 何度見てもいいネタだなぁ。
 林さんの過剰な演技がいい味になってます。

★ジャルジャル 説教
 はぁ…すごいや。ジャルジャルって本当にすごい。
 おそらく、いいネタ温存してて、2回戦は100%で来てないなっていうのは感じられるんです。
 なのに、それでも面白いし、堂々としてて貫禄すら感じる。ちょっと悔しいくらい。

・かるら 上京の見送り

・スキヤキボーイズ Queenの歌
 最初の着想を、無理やり4分に引き伸ばした感じに見える、という、正直な感想。

・ジューシーズ 未来の地球が危ない!
 いやぁ…もうね、なんという言葉から始めたらいいか……。
 まあ、ごまかしても仕方ないので、正直な感想を書きます。
 この、ジューシーズの前の組が、ちょっと微妙な空気になってしまっていて。
 全然客席の空気をつかめていなくて、4分間ほぼ笑いなし、みたいな。
 この後に出ていくジューシーズは、ホントきついだろうなと思っていた。
 でも、最初の笑いどころでは、客席がどっと沸いたんです。ゼロに近かった客席のテンションが、パーンと反対方向に振り切れるというか。
 そこまで、笑いたいのに笑い切れなかった客席の期待が、一気にはじけたような感じだった。
 私はそのウケ具合が本当にかっこよくて、それだけで涙が出そうになりました。
 ただ、ただね…。
 その最初がピークになっちゃってて、その後の展開で最初の笑いを越えられたところがあるかというと…って感じちゃったかなぁ…。
 「ゆるふわ」なのに「しつこい」、っていうジューシーズの魅力は、しつこさで笑いが増幅されていくところにこそあると思うんだけど、
 この日はなかなかそうはならず、しつこさだけが印象に残ってしまったかもしれないなと…。
 それでもまあ、特に前半はよくウケていたし、派手に舞台を動き回って視覚的な楽しさもあったし、
 ボーダーラインかもしれないけど落ちることはないだろうって、思っていたんだけどもね。
 ジューシーズが落ちるなんてありえないと思っていた。
 ただ、実際に予選を見ていた者からすると、少し納得できてしまうところもあり、それがまた悔しくもある。

・火災報知機 出張

・我が家 三角関係
 どホモネタ(笑) 気持ちいいくらい振りきれたホモネタ(笑)
 また、坪倉さんの女々しい演技がリアルだから、妙な説得力があるんだよなー(笑)
 っていうか、この時点でこの日4組目の下ネタ、この日3組目のホモネタっていう(笑)
 ややウケな感じはしましたが、ボーダーラインだったら通るだろうと思っていました。
 だから、結構バッサリ落とした審査にびっくり。そっかー、我が家、準決勝もダメか。

★しずる 用心棒
 どこにも文句のつけようがない出来。
 導入部分は、しずるお得意のハードボイルドなシリアスな展開でたっぷりと間を取り、
 客を世界観に引き込んだところで、最初の笑いから一気に空気が変わる。
 2人だからこそ表現できる世界、活きてくるセリフ。完璧でした。

★ラブレターズ 夏休みの宿題
 あーかわいい!!(笑)
 憎たらしいのにかわいい!!
 溜口さんは、本当に本当に「舞台で映える」人だなぁと思いました。

・カナリア 結婚の挨拶
 一日中コントを見てきて、このカナリアのネタが飛びぬけてシュールだったかもしれない(笑)
 シュールという言葉を一番積極的に使いたくなる人達でした。なんてエキセントリックなネタ(笑)

・三日月マンハッタン 宝田ゲーム
 面白い!面白い!
 こういう、「新しいゲームを提示する」的なバカバカしいネタ大好き(笑)

・エネルギー ティッシュ配り

・2丁拳銃 デッドスペース

<Dグループ>
・ダブルブッキング 落としの川さん
 ダブルブッキングのネタを数えるほどしか見たことない私ですが、なんだかいつも、川元さんのブラック&現実的にありそうな世界から、一気に空飛んだり戦いが始まったりするようなファンタジックな世界に飛んで行くのが、ちょっとついていけない感覚があり。
 まあそんなこと思ってるのは私くらいなんだろうし、客席も沸いていたので当たり前に受かるだろうと思っていました。
 そしたら結果にびっくり。
 いやー、なんでよ?今の川元さんの勢いなら、決勝に行けるかもしれないし、それでなくてもせめて決勝の審査員席にいてほしいコメント力だろうに。

・ソラシド 剣道講座
 面白いけど、淡々としすぎな気もする。それが持ち味なのはわかっていますが。

★ジグザグジギー イス取りゲーム
 もうダメだ。超面白かった。息出来ないくらい笑った。
 このネタ、オンバトでもライブでも見たことあるし、どうせなら今年どんなネタが出来ているのか知りたかった気もするし、でもそれでもひーひー笑っちゃった。
 結局最後は、面白ければ正義なんだろうな。

★ロッチ 鬼専用心理テスト
 まず、二人とも鬼だし、鬼が普通に本読んでるし、鬼専用心理テストなるものがあるし、その質問がおかしいし、そこから心理戦が始まるし、っていう、何重にも重なった構造なのに、意外とスッと聞けるのはなんでなんだろう。二人の語り口の技量なのだろうか。

・キサラギ 芸人のスカウト
 強豪ぞろいのグループに入ってしまって、ちょっと印象が薄れてしまった感はありますが、私はこのコンビとっても好きでした。面白かった!
 ただ、スカウトされる役の人の「芸人っぽいスキルを見せる」ということにあまりにも終始してしまったんじゃないだろうか。
 せっかく、「芸人のスカウト」というおもしろい設定なんだから、ストーリーをもう少し強化してほしかった。

・ものいい
 まさかの、本日3組目のヒーローネタ、2組目の伝説の剣。

★インポッシブル 無敵マン
 この日、一番ウケたのはインポッシブルだと思います。
 とにもかくにも、最初の笑いが素晴らしかった。
 たっぷり間をとって、最初の笑いまでじっくり時間を使って、客席の期待を煽ってからの一言。
 客席が本当にどっと沸いて、この瞬間に「あぁ、これが今日の瞬間最大風速だなぁ」と感じたくらいでした。
 相当、イチかバチかみたいなネタだと思うんですが、見事当てましたね。かっこよかったです。
 その後は、どんな展開になってもひたすらウケる。いやー、すごかった。

・虹の黄昏 ラーメン屋
 こんなネタ受かるわけないと思いつつ、準決勝にこういう組がいてほしい気もする(笑)

・オテンキ カフェ

・弾丸ジャッキー 鬼軍曹
 ちょっと怖すぎて笑えない…(笑)
 もうちょいマイルドにしていただきたい。

・しゃもじ プロポーズの練習
 よく出来たいいネタだったと思います。受かってもおかしくなかった。

★さらば青春の光 早食い
 なんだろうなぁ…。
 何から書こうかなぁ……。
 全体的に見て、この日の出演者を大まかに分けた結果、上位だとは思うんです。
 でも、はっきり言って、こんなもんじゃないはずなのに。
 もっともっと、ウケるはずのネタなのに。
 そういうところを、私は他のライブでいっぱい見てきたはずなのに。
 大好きなコントなのに。
 この日もウケてなかったわけじゃない。
 けれど、感覚としては、去年の決勝のオカリナを見ているときと同じような気持ちだった。
 どっと沸くはずのところで沸かない。いつも拍手笑いが来るところで拍手が来ない。
 あれ?あれ?と思っているうちに、少しずつ取れるはずのところを取りこぼしてしまう感じ。
 この日、一日中ひたすら重かった客席の空気に、まさかさらばまで飲み込まれるとは思っていなかった。
 私、さっきざっと数えてみたんですが、どうやらこのネタを8回ほど生で見たことあるようで、
 でもその中で、ウケてなかった時がないんですよね。
 このネタを初めて見た時に、「すごい面白いけど、これは最初の森田さんの笑いどころでハマらなかったら、その後ずっとキツいネタだろうなー」って思った。
 でも、それ以降そう思ったことはない。
 だって、最初の笑いどころでハマらなかった場所が、今までなかったから。
 その、ちょっとよぎったことが、まさかこの場面で出てしまうなんて。
 もう私にはわからない。完全なる安全パイだと思っていた早食いのネタが、こういう感じになってしまうなんて。
 何のネタにしたらいいかっていう判断において、ファンなんて、全く役に立たないんだなぁ。
 ……なんか、受かったのに、落ちたみたいなテンションで書き続けてすみません。
 準決勝ではとにかく、二人がやりたいことやりきってくれればそれでいいと思います。
 置きにいったネタで悔いを残すよりもね。

・野性爆弾
 本題に行くまでが長すぎる(笑) いいけど(笑)



というわけで、この日の出演者全員終了。
この日の出演者59組のうち、合格者は13組。4~5組に1組が受かるような計算でしょうか。
世間的に名が知れている有名どころも、ウケなかったらバッサリ落とすというような、結構シビアな審査になった気がします。

キングオブコントの予選は、以前は、1回戦→2回戦→3回戦→準決勝…と行われていました。
しかし、2012年からは3回戦が廃止され、1回戦→2回戦→準決勝…となっています。
私の体感ですが、この3回戦廃止になってから、一層2回戦から準決勝への壁が厚くなったと感じています。
このコンビは大丈夫だろうと思うような人達でも、2回戦の結果いかんでは当たり前のように落とされる。
だから、以前のルールでは、2回戦・3回戦で同じネタをやって、準決勝で一番強いネタ、という感じにしていたコンビが多いような気がしたのですが、
最近では、2回戦と準決勝で同じネタをやるコンビが多くなっていると感じます。
その年にできた一番強いネタをもってくる。
そうしないと、2回戦で落ちた時、温存していたネタを出す機会はないから。
個人的には、できれば、2回戦と準決勝でネタ変えてるコンビの方が、「今年こういう2本を持ってるのか」というのがわかって好きなんですが、
当人達にとっては、そんなこと言ってられないよね。
……というように、KOCに挑む姿勢が変わってきてるように感じられるので、
当たり前ですけど、改めて、みんな認識した方がいいと思う。
今は、準決勝に上がるのが当たり前ではないんだってこと。
芸歴制限がないKOCでは、上は抜けないのに下は新しい期待のコンビがどんどん出て来ていて、毎年競争が激化していく一方だということ。
2回戦って、結構、鬼門だと思います。
だから、芸人さんにはみなさん、後悔しないようにここへ照準を合わせて来て欲しいし、
視聴者側のみなさんにも、「準決勝にも残れない芸人なんて(笑)」っていう考えはやめて欲しくて、ここに残ることは本当に大変なんだってわかってほしいなぁと感じています。
私、一体何様なんでしょうか。
さっきからすみません。

賞レースって、恐ろしいものだなって思います。
いくら他のライブでウケていても、実績を積み重ねてきても、
その日その時の4分間でハマるかどうかで、周りの評価が決まる。
今後一年の扱われ方が変わってくる。
だけどもちろん、リスクが大きければチャンスも大きいわけで、
どんなに今まで冷遇されていても、バトルライブで結果を残せなくても、名が知られてなくても、
その日その時の4分間でハマれば、おおげさじゃなく人生が変わる。
今年、最後にそれをつかむのは誰なのか、楽しみにしています。
そして、今回2回戦で落ちた皆さんも、
その日その時の空気をご自分のものに出来るように、また次の一年を頑張って頂きたいなと思います。
きっとそれは、日々のライブでネタを磨く積み重ねにしかないと思いますし、
私も陰ながら、客として色んなライブを見に行くことで、そういう人達の応援になれたらなと、勝手に思っています。

BEST9 ~ネタとコーナー~ (14/4/27)

2014-05-03 01:47:00 | ライブ感想♪
***
『BEST9 ~ネタとコーナー~』
4/27(日)14:30~ @ヨシモト∞ホール
囲碁将棋、エリートヤンキー、えんにち、しずる、ジューシーズ、天狗、ゆったり感、ライス
***




東京NSC9期生が、ネタとコーナーを行うシンプルなライブ。
2回目の開催に行ってまいりました。
無限大に入ると、もうニューヨークやジャンポケの代の写真ばっかりで、
あー、本当にわかんなくなっちゃったななんてしみじみ(笑)
そんな中でも、無限大でこのライブを続けてくれるのはありがたいです。
やっぱりここでみんなのこと見ていたいな。


・オープニング  MC:エリートヤンキー
簡単にライブの趣旨を説明した後、
「今日ここに来てるのは全員えんにちのお客さんですよね!」などと煽りまくる(笑)
前回のBEST9にはなかったのですが、今回は投票用紙があり、ネタが面白かった3組に○をつけてくださいという説明が。
9期だけのライブで、ここまでなかなかガチな投票をするとは思わなかった。

早速一組ずつネタなので、ざっと感想を書いていきます。


・天狗 ラーメン屋をやりたい
ラーメン屋という導入ですが、途中からそんなの関係なくなってくるくらい、二人とも自由にやりたい放題(笑)
本当に楽しそうにやってるのが伝わってくるのがとてもいいなぁ。


・ライス 銃弾
面白かった。とにかく面白かった。
そして、大好きだなぁって思った。
ネタの基本となる部分は一つの仕掛けで引っ張るんだけど、
そのなかに展開があり、感情の変化があり、ワード選びや口調で笑わせるところもあり、
こういうところがライスなのだよなぁと。
後半の田所さんのセリフでドカンと沸いたところで、笑いながら本当に感動してしまいました。
すごい。それまでもウケていたのに、その一言でさらにダメ押しというように、
空気を不動のものにする感じ。
確かにシュールでもある、確かにグロいところもある、
でもその分量を絶妙に調整できる感じ。
シュールの中に、みんなが共感できるような部分やワードを、自然に取り込んでいける感じ。
もう、「寿司屋の亭主が自分の頭を切り開いて客に自分の思い出を食べさせる」などという、
トチ狂ったネタをやっていたころのライスではないんだなって(笑)
それもそれでもちろん好きですけども(笑)
それにしても最近、ライスのネタを見ると、以前には感じなかったものを感じるような気がしています。
一言で言うと、「勢い」なんだろうけど、それだけじゃ言い表せないというか。
ライスっぽさはそのままに、観客を自分達の世界に引き込む強さが増しているように感じます。
あまりハードルを上げるのもよくないけど、
今年、十分あるよ。
今までこんなこと思ったことなかった。
でも、客観的に見ても、今年十分あるよ。


・囲碁将棋 指差し確認
うーん、一つのことで引っ張って、そんな狭い所から広げるの!?っていうのがいごしょのネタだと思うのですが、
今回はその広がった展開があまり感じられなかったというか。
途中の文田さんが自由にやるところとかめっちゃ面白かったんだけどね(笑)


・えんにち ラーメン屋と暴走族
OPMCのエリヤンのフリにより、超盛り上がり、拍手が鳴りやまない客席(笑)
アイパー「みんな笑金世代なのかな?」
ネタは天狗とラーメンかぶり(笑)
でもまぁ、どちらもラーメンは後半からあんまり関係なくなってきますが(笑)
時事ネタとか芸能人の持ちギャグみたいなものを自然に取り込める上手さと面白さ!


・しずる 枠
しずるの最近の代名詞的存在と言ってもいいのではないかと思うこのネタ。
村上さんのうさんくさいキャラに拍車がかかっていて、そりゃもうキレッキレで、
池田さんの淡々とした感じもテンポも絶妙で、もう本当に面白かった!
私が何回も見ていることもあるだろうけど、今回は今までよりもセリフが洗練されてる感じがして、
訳わかんなくなりそうなセリフの応酬も、結構すんなりと聞けました。


・ジューシーズ  新しい社長
なんだこのネター!!(笑)
面白いんだけど、ひたすら気持ち悪いし、本当に頭がおかしい(笑)
あと、せっかく面白いのに、松橋さんと児玉さんによるネタ冒頭のセリフが安定してなくて、ごちゃごちゃしててもったいない。
もう少しセリフきっちり決めて、短いセリフで設定わからせるようにシンプルに振ってほしい。
ただ、「こんなことやったら面白いだろうな」を、散漫にならずに
ちゃんと完成形に仕上げられる力はやっぱり圧巻。
ちょっとズルいよと思っちゃいそうなオチでも、ジューシーズがやると、上質なエンターテイメントに思わされてしまう感じがすごかったです。


・エリートヤンキー 戦隊もののレッドをやりたい
いやー面白かった!
ベタっちゃベタな展開なのに、その一つひとつのくだりが面白いし、
途中から「普通」のはずの橘さんがおかしなことになっていくのも最高だった。


・ゆったり感 オシャレの話
すごく面白くて、ネタ自体には本当に言うことがないくらい笑いました。
でもここからは本当に私の勝手な意見なのですが…。
なんていうかゆったり感のネタって、感情が見えてこないんだよなぁ。
今回のネタも、面白さは文句ないんだけど、
あまりにも整いすぎていて、そして基本ずっと怒っている感じだから、二人のキャラクター性があまりわからないというか。
特に9期ライブの平場において、中村さんの存在感って絶大で、
基本ずーっと喋ってるし、大体この人が流れを作るし、逆に流れをぶっ壊すこともあるし(笑)
いつもヘラヘラ笑いながらとっても楽しそうで、9期の中で言えばザキヤマさんみたいな存在だと私は思っているんだけど、
そういう感じがあまり漫才に出ないのは、ちょっともったいない気もします。


全組のネタが終わった後、お客さんは投票用紙に○をつけて劇場の方に渡す。
その間をつないで軽くトークしていたのがライスで、
最初は「ゆっくりでいいですよー!」「書き終わった方は手を挙げてー」って感じだったんだけど、そのうち、
関町「僕たちは今日、わざと黄色で合わせて着てきたわけではありません!!」
田所さんは黄色のカーディガン、関町さんは黄色のTシャツで来ていたライス(笑)


・企画 似顔絵クイズ
今回のBEST9のコーナーはライス企画、ライスMCでした。
その企画というものがまた…すごいもので……。
インターネット上に自分の描いたイラストをアップして、誰でも閲覧したり共有することができるサイト、pixiv。
そこには9期生のイラストも多数投稿されているんだけど、田所さん曰く、「美化されすぎたりしていて、誰だかわからないのもある」と。
ということで、今からその絵をスクリーンに映し出して、誰のことを描いた絵かあてるというもの。
……もう、この趣旨説明を聞いた時に、軽く血の気が引いたよね(笑)
まぁ、この企画自体に対して私がどう思うかということは最後に書くとして、今回も流れをざっと書いて行きます。
さすがにこのブログに絵を貼るわけにはいかないから、どんな絵か文章だけじゃ全然伝わらないと思うのですが、
みんなの面白いワードをメモするような感覚で書いて行きますね。


主旨説明が終わった後、ここにいる全員の絵があったのかときかれて、ありましたと答える田所さん。
田所「ただ、えんにちだけは、どうやって検索しても一枚もなかったです」(笑)
全員「えー!!」
田所「色々な言葉で検索したんですよ。『えんにち』だけじゃなくて、『アイパー』とか。でも一枚もなかったです」
そこから、検索ワード大喜利がはじまる(笑)
関町「『もっちー バツイチ』でもなかったです」
根建「『もっちー 嫁 1200cc(?)』でも?」←いかついバイクに乗っているという意味らしい
文田「『もっちー 嫁 本当は居ない』は?」
中村「急に恐いこと言うなよ!!」
アイパー「『えんにち 大好き』で検索すると何が出てくるのかな?」
田所「はい、次行きまーす」


まずは例題として、どんな感じの絵なのかを見てみることに。
田所さんだということを知らされてから絵を見たんだけど、その絵が美少年タッチで、
芸人達みんな、「えー!?」と叫びながら総立ち(笑)
「こんなんじゃない!!」という感じで大騒ぎ(笑)
村上「みんなには仁君がこんな風に見えてるの!?」
中村「村ちゃん、だって、仁は9期のナマーシャランキングで1位だったんだから」
村上「狂ってるよー!!」
田所「いや、9期ナマーシャランキングじゃなくて、9期キス顏ナマーシャランキング。」
村上「イジられてるだけだって!!」
その田所さんの絵に、汗が飛んでるような描写があったんだけど、
田所「ま、口からね、豆2粒出してますけども」
池田「そこだけは本当だよね」


ここから本問題へ。
初めに客席に誰の絵なのかを知らせてから、芸人さん達と一緒に絵を見ます。
1問目の答えは橘さん。
すごくかっこいい感じになっているんだけど、雰囲気や衣装の色で分かった人が多かったもよう。
西島「昔こういう服着てたんだよ」
 橘「いや、それを言ったら、今もこういう顔だよ?」(笑)
根建さんも橘さんだと思っていた見たいなんだけど、フリップに書いた「橘」の字がなんか変。口がいっぱいある。
 橘「そんな漢字中国にもねえよ!!」
このワードめちゃめちゃ笑ったー!!
中村さんは、「文田はメガネ外すとこんな感じだ」と言い始め、メガネを外した文田さんが絵と同じポーズをやらされる(笑)
正解が橘さんだと知らされると、
村上「この人には、みのちゃんがこういう風に見えてるってことだよね。幸せだねー。
    だって、誰も損しないじゃん。本人だって嬉しいしさー」
この言い方!!(笑)
本当にライスしずるは、4人が4人とも性格悪いわ(笑)


2問目の答えは根建さん。
この絵を出した時の客席のリアクションが一番大きかったかもしれない。
ブラウンっぽい色の布団をかぶって寝っ転がってるような感じの絵。かわいい笑顔が印象的。
もう絵を見た直後に、村上さんは「わかった、これすぐわかったよ!」と自信満々。
全員がフリップを出すと、池田さんの名前が多い様子。
村上さんは、絵の中にいちごオレが描いてあったことを指摘し、「池田、いちご好きだから!!」と言い出す(笑)
根建さんも池田さんだと答えたんだけど、文田さんは根建さんじゃないかと思っていた様子。
ところが、
中村「メガネ取った文田に似てる」
と言い、先ほどと同じようにポーズをやらされる文田さん。
恥ずかしくてやったあと顔を伏せる(笑)
その後、なぜか根建さんも同じことをやったんだけど、変顔して戻って行く。
いつものベージュスーツを着てる根建さんに対し、
松橋「太一、段ボール着てきてんじゃねぇよ!」
根建「段ボールじゃねーよ!オートクチュールだよ!」
村上「オートクチュールって誰がわかるんだよ!10代誰もわかんねーだろ」
この一連の流れが最高に面白かった(笑)

正解が根建さんだとわかり、唖然とする村上さん(笑)
村上「オレだったらこう描くよ!」
結果、ただ池田さんが大好きだということを表明してしまっただけの恥ずかしい村上さん。
当てた赤羽さんになぜわかったかと聞くみんな。
赤羽「だってこの絵、段ボール着てるじゃん」

根建さんのその絵が、隣で寝ているであろう人に話しかけている感じになっている。
根建「これ、隣で寝てるのなかむなんじゃない?」
中村「ちょ…おま…本当に付き合ってるんだからやめろよ//」
なんだこの二人(笑)


3問目の答えは中村さん。
今回も当たり前のように絵と同じポーズをやらされる文田さん。
橘さんは回答のフリップに、「天才」と書いたところに二重線を引いて上から消した後に「中村」と書く(笑)
答えが中村さんだということで、絵と同じポーズをやってみた中村さん、客席の反応が芳しくなく、
中村「文田、お前ハートつえーな」
確かここだったと思うのですが、村上さんが「本当にみんなの絵あったの!?本当にみんなのこと描いたものなの?」みたいなことを言ったのに対して関町さんが、
関町「『しずる村上』で検索したら、一件だけラーメン次郎の絵が出てきましたよ」
崩れ落ちる村上さん(笑)


4問目は、早いもの勝ちだという田所さん。
田所「もうフリップにも書かなくていいです!いいですか、行きますよ!!」
そして映し出された絵は、髪が長くてメガネをかけている人が、漫才のサンパチマイクを後ろ手に持っている感じのもの。
もう明らかに天狗の川田さん(笑)
みんな一斉に手をあげて大騒ぎ(笑)
田所「じゃあ、中村!!」
中村「椿鬼奴さん!!」(笑)
池田「ラブサイケデリコ!!」
江崎「アンジェラアキ」
なぜか江崎さんの時だけ、客席しーん(笑)
川田「マイクこんな持ち方したことないけど、ぼくです」
川田さんが実際にサンパチマイクを持って同じポーズをしてみた後、結局やっぱり文田さんもやらされる(笑)
西島さんが、「天狗の存在を知らなくて、この絵を見てファンになった人は、実物を見てどう思うんだろうね?」みたいなことを言っていて、その発想はなかった(笑)

ということで、以上でコーナーは終了となり、エンディング。
EDMCは、OPと同じくエリヤン。
ここで、ネタの観客投票結果の発表。
西島「あんなに言ったんだから、えんにちが1位に決まってるでしょう!!」
などと引き続きいじる(笑)
結果発表は上位3組だけとのこと。
そして、赤い布がかけられた状態で運ばれてくるあの小さなボード。
懐かしい。AGEAGE全盛期を思い出します。
客席がそれだけでちょっと浮足立っていたのがわかったよ。

そしてその赤い布が外され、結果は1位ジューシーズ、2位ライス、3位エリヤン。
私が○をつけた3組とぴったり一致でびっくりしました。
1位になれなかったえんにちを責めるメンバー(笑)
で、結局えんにちが何位だったのか知りたいということになり、全メンバーの順位を発表することに。
4位しずる、5位ゆったり感、6位 囲碁将棋で…
西島「7位えんにち、8位 天狗!!」
 橘「なんでだよー」
西島「こういう時、普通最下位だろー」(笑)
望月「(客に)少し票入れんなよ」
少しっていうのも(笑)

天狗は24票だったそう。
松橋「そういうこと言うのやめようよ」
西島「ジューシーズは124票」
松橋「……そういうこと言うのやめようよ」(笑)
1位のジューシーズと2位のライスは1票差だったそうです。すごいな。
最後に、次回は6月に決まっているので、またお越し下さいとのことで終演となりました。


やっぱり9期ってすごいよなぁと思うのは、わざわざ打ち合わせしなくても、
それぞれが自分の味を出して、くだりや流れを完成させることができるところだと思う。
以前のライスシチサンの9期集合した「知らなかったら知らんデリバリー」もそうでしたが、
ライスの企画って面白いし斬新だけど、実は結構ゲストの裁量次第な時間も発生するもので、
でもそれをきちんと面白いものに仕上げる事ができるのはすごいと思う。
小粒揃いの9期、なんて言われていたのは今や昔。
その場の空気を感じ取り、自分のフィールドに持ちこみつつも、全体のバランスを考える。
9期は全員がエース級だよ、そう思う。

また今回は、ネタの中で投票があるということで。
9期の和気あいあい雰囲気に似つかわない、なかなかシビアなところもありました。
まさかこんなガチ投票をするとは思わなかった。
なんか、このメンバーに順位をつけるのはもったいないと思ってしまうというか。
みんな面白いのにこんなことするなんて、すごい贅沢な感じがするんですよね。
でも、こういうシビアな一面も取り入れることで、みんなが相乗効果で、
さらに刺激しあい、面白くなっていってほしいなと思います。

今すぐにというのは無理だと思う。
けれど、いつか9期が、このくくりごとメディアに出られるようになってほしい、もっと注目されるようになってほしい。
それはきっと夢物語ではないはず。
このライブは、未来へ続く滑走路のように感じている。
どんどん速度を増して、いつか大きな空へ羽ばたいていく、
そんな姿をイメージしてる。
だから、その空に飛び立つ姿が見れるまで、このライブが続いてくれたら嬉しいな。



……さて、ここで終わってもいいんですけども……(笑)
今回の企画について、ちょこっと私なりの意見を残しておきたいかなぁと思いまして…。
長らく私のブログを読んで下さっている方ならお分かりかと思いますが、
私がこういうことをいちいち書くときには、たいていこの後にネガティブなワードが続きます(笑) すみません(笑)


今回の企画は、pixivというサイトにあがっている、ファンの方が描いた絵をみんなで見ていくというものでした。
余談ですが、おそらく今回スクリーンに出した絵の作者の方々には、ライブで使いますよなんて事前連絡はなかったと思うんですよ。
だから、もしあの場に絵を描いた方がいらっしゃってたら、ほんと、血の気が引いただろうなぁって(笑)
私も、もう3年半前になりますが、
ライスシチサンレギュラー最終回の時に、私がブログにまとめたものがそのままボードとして出てきたことがあったので。
あれは焦るよね。しかも特に何も連絡ないですしね(笑)

ライスや、舞台上の芸人さん達にとっては、別にバカにしてるつもりは全然なかったとは思うんです。
あくまでも、「美化されすぎてる」ってことが言いたかったみたいだし。
でも、みんなでよってたかって、これは誰だの、似てないだの、こんなんじゃないだの(笑)
私だったらちょっと傷つくよ(笑)
私も、絵じゃないけど、感想という文章をここにアップすることをしている人間なので。
今回と同じように、私の書いたものをたまたま読む機会があったら、
「そんなこと考えてネタ作ってねーよ」とか、「こんな感想、的外れだよ」
みたいに思われて、笑われてることもあるのかなぁって。

もちろん、ネット上にアップする以上は、ご本人達の目に触れる可能性ももちろん考慮していますし、見られても失礼の無いように最低限の言葉づかいには気をつけています。
さらに、私が書いたものを芸人さんが読んだ結果、ご本人にどんなにバカにされようが、見当違いだと思われようが、別にいいと私は思っています。それは読み手の自由。
それが嫌なら、仲のよいメンバー限定公開とかにすればいい。
ちなみに私は、そうやってご本人の目にとまる可能性と、それでも一般公開したいということを天秤にかけて、一般公開を選んでいます。
別に自分のブログが大した効果になるとも思っていませんが、
それでも、ライブの雰囲気が知れてよかったとか、このライブが次もあったら行ってみようかなとか、
一人でも思ってくれたら嬉しいから。
楽しいことは、みんなで共有したいじゃない。
あとは、「ブログで公開する」という目標がないと、私は結局感想を書かずに終わっちゃうなまけものだから(笑)

脱線してしまいましたが、そんな感じで、ご本人が検索して簡単に見られるようなところに載せておいて、
それを「なんで見たんだ!」とか言ったとしたら、それはおかしいと思います。
でもだからと言って、絵の作者さん達は、舞台上で芸人にいじられることまで了承してネットにアップしているわけではないんじゃないかなぁ。
描き手は芸人に見られる可能性があることをわかっているし、
芸人も自分達が見ていることを描き手は勘付いていることも知っている、
でもそこには触れてほしくない、それを表には出さないでほしいと思うのは、
こちら側のわがままでしょうか。
このギリギリのラインは、ここで保っておいてほしいと思うのは、
ファン側のわがままでしょうか。

でも、その一方で、こういうことやるのがライスだよな、とも思っています。
別に特別なことじゃない、ライスは昔からこうだった。
この人達は5年前、後々まで伝説として語り継がれる、「事故死ドッキリ」というものをやって、
舞台上の芸人を泣かせ、怒らせ、「これはダメだってー!」と言わせた。
ギリギリのラインに踏み込むのが好きなのか、
それとも、ギリギリのラインが存在することに気付いていないのかわかんないけど(笑)
けどそれがライスだ。そういうもんだ。
私が、忘れてただけだ。

ライスが繰り出す斬新な企画には、いつだって賛否両論がつきもので、
私はだいたいそのうちの否につくことが多いけれど(笑)、
でも、新しいことをやるためには、そこは避けて通れなくて、
ライスは正面からそこを突っ切って来た。
だから、これからもライスは、誰に何と言われようと、斬新な企画を追い求めるのだろうし、
私はそれを見てまた文句を言うのでしょう(笑)
それは冗談としても、私も本当は、自分じゃこんな企画考えられないくせに、
ライスに文句ばっかりになってしまう自分が好きではないんです。
でも、やっぱりできれば、「否」の意見を減らしてほしいから。
せっかくのライブで、複雑な気持ちになる人を出してほしくないから。
次にこのような企画をやる機会があれば、出来るだけ人を傷つけないような工夫、バカにしているように見えない工夫を、してくれたらいいなと感じたのでした。

ライスドキャスト (14/3/18)

2014-03-21 02:45:36 | ライブ感想♪
***
「ライスドキャスト」
3月18日(火) 21:30~ @神保町花月
出演:ブロードキャスト!!、ライス
ゲスト:さらば青春の光
***



田所さんの告知ツイートを見た瞬間、リアルに叫んでしまいました。
いつか呼んでほしいし、いつか同じ舞台に立っているところが見たいと思っていたんだけど、
いざ本当にその日が来るとなると、どうしたらいいかわからないというか、冷静さを失いますね(笑)
発表されてからライブ当日まで、本当に本当に楽しみで仕方なくて、ここ最近で一番楽しみにしていたライブで。
私は今まで散々、ライスを好きでいることがしんどいだの、
さらば青春の光を好きになるんじゃなかっただの、色々言っていましたが、
まがりなりにもやっぱりファンというものはファンなんだなぁと。
ライブ当日にYahooトップに載るということもありまして、少々複雑な気持ちになりながらも、久しぶりの神保町に向かいました。
新しいお店がたくさんできていて、見慣れた街のはずなのに違うところがたくさんあって、
こんなところで時間の流れを感じたりして。
劇場に入ると、私は一体誰のファンっぽい顔をすればいいのかわからなくって、
誰も私のことなんて気にしていないのはわかっているけど、それでも、
まるで誰のファンでもないかのような顔をして、後方の席に座っていました(笑)


・オープニング
まずはブロキャスとライスでトーク。
遅れて入ってくるお客さんが、入口とは反対側の席に行きたかったらしく、ぐるっと客席後方を一周するのをいじる吉村さん。
関町「これでもう一周したらおもしろいですよね(笑)」

G列くらいまでチケットは売れていましたが、ちょこちょこ空席のある客席。
吉村さんが、神保町の劇場の客席のイスの色が違う(赤と黄の二色あるんですよね)ことに触れると、
関町「あれって、空席があっても目立たないようにっていう工夫なんですよね」
房野「……どんな劇場だよ!空席があることが前提の劇場って!!」

吉村さんは、自分の出るライブのチケットの売れ行きが芳しくなければ、裏でどんなライブをやってるか確認するのだそう。
ルミネで漫才SHOWという、色んな芸人さんが出る漫才ライブがあるので、そちらにお客さんが多いのではないかと。
吉村「無限大は、ベイビーギャングの単独とかぶってて、あ、これは違うなって」
田所「わかんないっすよ!ファンかぶってるかもしれないじゃないですか!」
関町「オレら4人がかりでも無理っすか?」

本日のゲストはさらば青春の光。
ライスドキャストは、ブロキャスが漫才師、ライスがコント師に声をかけることになっていて、今回はライスの番。
前回ライスはジンカーズを呼んだので、
吉村「事務所に所属してない人ばっかり呼ぶ!」(笑)
房野「フリーきっかけで呼んでるの?」
でももうなかなかフリーはいないということになったけど、
関町「MANZAI-Cさんとかいるじゃないですか!……あれ?ついてこーい!」
吉村「どうする?これからもその2組で回す?」(笑)

ということで、各組のネタに。
ブロキャスとライスは新ネタ2本、そして間にゲストのネタ1本。
ここからは、好き勝手にネタの感想を書いていきます。
なんかこういうの久しぶりだなー!



・ブロードキャスト!! 野球のピンチ
はじめに言わせて頂くと、申し訳ないんですが私は平場のブロキャスは大好きなんですが、ネタにはどうもハマらなくて、
面白いことはわかっているんですが、ひっかかってしまうところが多いというか。
今回も、吉村さんが動きをやって、房野さんが心の声っていう場面があって、
で、結局それで変なことをして房野さんがツッコむっていう流れになっているんですが、
これ、論理的に考えておかしくない?
心の声を言っている房野さんが主導権を握っているというか、構造的には声に合わせて動きをつけているんだから、
それで散々ボケた房野さんがツッコむのはおかしいというか。
うーん、上手く説明できないんですが、チーモンの鶴の恩返しとかも同じ理由でどうもハマらないんですよね。
あなたツッコんでるけど、ボケの内容知ってるじゃん!みたいな。
だからそもそもの設定自体にちょっと引っかかってしまったのですが、
でも房野さんの鋭いワードはとっても好きだったなー。「会うな!」が最高(笑)


・ライス 結婚のあいさつ
コント師の定番中の定番のテーマ、結婚のあいさつ。
散々やり尽くされている設定で、一体どういう仕掛けを作ってくるのかなと思っていたら、
なるほど、そうきたか!という気持ちよさ。
翻弄される関町さんと、淡々としているのにところどころSっぽいぶっこみをみせてくる田所さんの対比が最高に楽しい。
後半にかけて無理なく加速がついてくるのもわくわくする。
ただ、ちょっと言わせてもらうとしたら。
冒頭で、最初に笑いが起こるところ、このコントの仕掛けが明らかになるところは、
関町さんが質問をふって、田所さんがそれに答える場面なのですが、
なんかなー、その関町さんの振りが、ちょっとわざとらしいように感じる。
田所さんのセリフの前に、あぁこの答えが笑いどころなんだなってわかりすぎてしまう。
あえて笑いどころを客になんとなく提示したいのかもしれないけど、
それにしてももうちょっとセリフをシンプルにして、自然に振ってほしいかな。
そこだけ。
あとは…父親役の関町さんが浴衣を着ていたんですが、あれはやめた方がいいと思う(笑)
新弟子君(byポテ少菊池さん)にしか見えない(笑)


ここで暗転して、ゲストのコントのセッティングへ。
暗闇の中うっすらと、白シャツに腰までのエプロンをして立っている東口さんの姿が見えて、
少し遅れてお皿を持った森田さんが入ってきてイスに座って。
それを見て一気にテンションが上がった。
このネタがアウェイでどれだけウケるのか、見たい!


・さらば青春の光 早食いチャレンジ
このネタの私の詳しい感想はこちらで
もうダメだ。絶賛の言葉しか出てこない。
何度見ても導入の、最初のひと笑いに行くまでの流れが美しすぎて震える。
最初の笑いが起こってからも、「そういうことか!」ってなって、
さらにざわざわと笑いが大きくなっていくところが本当に楽しくて嬉しくて感動。
東口さんのハンカチのくだりが大好きなのですが、そこもしっかりウケていて嬉しかったなぁ。
余談ですが、さらばは自分達のコントを、初出しの時からたくさん変えるネタが結構多い印象なのですが、
例えばRockやオカリナのように、見た瞬間に「これはすごいぞ!」と感じるようなネタは、
ネタ尺を調整することはあれど、流れやセリフを大きく変えたりすることは少ないんですよね。
で、この早食いチャレンジもオチはだいぶたくさん試してますが、ネタの流れは初出しの時とほとんど変わっていなくて、
あぁ、こういうネタが残るんだろうな、と感じたりしています。
もちろん賞レースで使えるネタを生み出すことが全てかといったら、そうじゃないんですが。
ちなみに私はこのネタのオチを4パターンくらい見ていますが、
「ようできたシステム!」で終わるオチが一番好きです。
……これだけ書いても伝わらないね(笑)

本当に、本当に面白いです。
それ以外のことでこのコンビのことを擁護できるポイントなどひとつも見当たりませんが、
何がどうなってもコントだけは面白いです。
それだけは自信を持って言える。
好きな人が、いわゆる「自分達のお客さん」ではないところでウケているのを見るのは本当に嬉しいです。
誰かさんのせいで、他の事務所のライブとかにほとんど呼ばれることがなくなってしまい、
自分達の主催ライブでのコントばかり見ていたから。
もちろん面白いんだけど、まあそりゃその芸人さんが好きなお客さんが集まっているんだから、ウケるのは当たり前というか。
だから、久しぶりに目の当たりにした、アウェイを一瞬で自分達のホームに変える底力、惚れ惚れした。
もっともっと、たくさんの人に、知ってもらいたいのに。
わかってもらいたいのに。
好きになってもらいたいのに。
あと何年かかるかな。


・ブロードキャスト!! 石焼き芋
うーんなんかこのネタも、一つひとつのボケは面白いのに、全体としての統一感がないから突拍子がない感じがしちゃってちょっと…。
ただテレ東のくだりは最高だった(笑)


・ライス 誘拐
ファンが何言ったって意味がないことはわかっています。
それでも言わせてください。
本当に本当に面白かった。最高だった。
一本目で関町さんの振りがちょっとわざとらしいという話をしましたが、
この二本目のネタは、このネタの仕掛けとなる部分を明かす田所さんのセリフに至るまでの流れが本当にスムーズで綺麗で。
見ている側に、さりげなく「あれ…?」と思わせておいて、バシッと提示する感じ。
その加減が絶妙だった。
そこからずーっと盛り上がっていって、途中に挟み込まれる展開一つひとつも全然飽きさせなくて取りこぼしがない。
本当にすごかった。
全部、全部懐かしかったんだ。
田所さんの一人でおろおろするこの演技の感じも、
関町さんの神保町の客席にうるさいくらいに響き渡る声に耳が痛くなるのも、
ライスっぽいなぁって思わされる目のつけどころも。
でも今までのライスだったら、「すごいなぁ、よくできてるなぁ」で止まってしまって、なかなか壁を越えられなかった感じがするんだけど、
そのライスっぽい感じで爆笑をとっているのが本当に嬉しくて仕方なかった。
ネタが終わって暗転してからも、お客さんが笑いながらざわざわしていて、余韻が広がっているのが伝わってきて、思わず泣きそうになった。
ライスのコントが大好きだ。


・アフタートーク
ライスはコントの衣装から着替えているので、先にブロキャスだけ登場。
吉村「いやー、最高の時間でしたね」
房野「お前が決めるんじゃねーよ」(笑)
しかしその後登場したライスも、
田所「最高の時間でしたねー」
関町「最高の時間をー」
房野「いや、オレ以外みんな思ってんのかよ!」

ここでゲストのさらば青春の光を呼び込み。
森田さんが出てくるなり、
森田「いやー、最高の時間でしたねー」(笑)
立ち位置は、左からライス・さらば・ブロキャスの順。

さらばと絡んだことはあまりないという話で、昔番組で一回あるだけだねと。
しかしその番組の名前がなかなか思い出せない吉村さん。
正解はワラッタメ天国。
森田「あぁ!あの、ネタの作り方ようわからん番組!!」
東口「みんな苦戦してましたよね」
そうだったんだね(笑)
田所「そうだ、ここで一緒に出たことあるんだ!!」
そうなのよそうなのよ。
ライスとさらば青春の光とうしろシティが一緒になった回があるんですよ。
本当に嬉しすぎて死ぬかと思った。懐かしいね。

今さらばはフリーなんだよね、という話になり、違うんですよ個人事務所を立ち上げたんですよと。
新鮮に驚く2組を見て新鮮な気持ちになった。
いや、普段絡まない人達からしたらそういうリアクションだよなー。
森田さんが社長で、東口さんが副社長っていうところから説明。
森田「『ザ・森東』っていう名前の会社でね」
大笑いしてる田所さん(笑)
房野「今、所属してる芸人はさらばだけ?」
森田「そうっすね」
吉村「じゃあ、事務所入りたいって言えば入れるの?」
森田「はい、全然!じゃあ、とりあえずネタ見せだけ来て下さい」(笑)

森田さんは田所さんと一度飲んだことがある。
スーパーマラドーナの武智さんと3人っていうよくわからない組み合わせで(笑)
なんでこのメンバーで飲むことになったかっていうと、
たまたまその時東京に来ていた武智さんが、森田さんを誘って、
森田さんがお店に行ってみたらそこには田所さんがいたらしい。
いや、田所さんと武智さんがどうやって繋がったのかが一番知りたいんだけどな。
ここから森田さんのトーク。
その3人で飲んでいるときに、近くの男性グループに森田さんと武智さんが顔を指されたらしい。
田所「オレは普通に食ってて」(笑)
その男性グループが、そばの女性グループをナンパして一緒に飲んでたそうなんだけど、いまいち盛り上がっていない様子。
それで男性グループは、芸人達を誘って一緒に飲んで盛り上げてほしかったらしい。
でも武智さんと田所さんは、森田さんを置いて帰ったと(笑)
森田「だからオレ、全然知らん3:3のコンパの司会者みたいになって!!」
ところがそこで第一印象ゲームとかをやって盛り上げた結果、2組お持ち帰りになったらしい。
房野「どこで才能発揮してるんだよ!」(笑)
(ちなみにこの場所が恵比寿だったそうで、恵比寿という名前を出した瞬間関町さんがちょっと反応してたんだけど、残念ながらそこでトークは広がらず)

こうやって合コンの話が終わりかけた頃、吉村さんがぼそっと何かを言う。
そしてすかさず自分から拾いに行く東口さん。
東口「え?何か言いました?今、『女性関係気を付けろ』って言いました?」
吉村「いやいや!コンパの話が出たからね!敏感すぎるよ!」
東口「あ、そっかそっか、僕が過敏になってるだけですかね?」
房野「……どこまでほじっていいんだよ!!」
この吐き捨てるように言った房野さんの感じが最高だった(笑)
吉村「いやー、もう、(東口は)女性関係の先輩ですから」
さすがラメ村さん(笑)

森田「まぁ今日ちょっとね…なんか記事が出た…のかな?」
関町「え?何の話?」
田所「ちょっとオレらわかんないなー」
こういうくだりがしばらく続いた後、
森田「いやいやいや……Yahoo見ろや!!」(笑)

ここでどういう流れか忘れたんですが、東口さんが何か言ったことに対して、「え?」と関町さんが食いつく。
関町「いや、何かほら!記事にはなってない、もう一段階何かあるのかなと思って!」
房野「東口、関町には気を付けた方がいいよ、こいつ根掘り葉掘り聞くから!!」(笑)

今日は記者の人来てないですよねと確認(笑)
これまでも、ライブに記者の人が入っていたことがあるという話。
あるトークライブで(それが大々的に報じられた当日だったのかな)、
そのことを他の芸人さんにいじられ、ライブ中に冗談で「やめろや~記者がおるかも知れんねんから~」みたいなことを森田さんが言ったら、
ライブ後にスポーツ新聞の記者が、出待ちをかき分けるようにして森田さんの所に近寄り、
「本当に来ちゃいました~(ニヤリ)」と言ったという話。
私は以前、この話を他のライブで聞いたことがあって、その時に客席から悲鳴が上がっていたんですが、
今回も客席のみなさん全くおんなじリアクションでびっくりした(笑)
もうこの話はホラーだよね(笑)
ちなみにその時の記事はおそらくこちらだと思われます、はい。
吉村「今、『記者だよ~』って方、いる??」(笑)
森田「いや、みなさん、明日は我が身ですよ!」
そんな訳あるか!!(笑)
こんなの後にも先にもないわ!!

森田「でね、こいつ、去年あんだけ色々あったのに、去年の年末にパーマかけよったんですよ!!まだモテたいんか!!」
東口「いや、ホンマは茶髪にしたいんですけど、パーマで抑えてるんですよ」
この話に崩れ落ちて笑ってる田所さん(笑)
森田「こいつ、気が狂ってるんすよ!タイガーウッズと同じ病気なんすよ!!」
房野「すごいな!タイガーウッズ・マイケルダグラス・東口って感じ?」
吉村「いいなー、オレもその並びに入りたい」
なに言ってんの!?入りたいじゃないよ(笑)
房野「いやー、今日は最高な時間を過ごせたね」(笑)

こんなにお客さんが入ってるとは思ってなかったという森田さん。
以前ロシモンの裏に出た時、20人くらいしかお客さんがいなかったと。
房野「ロシモンの裏と比べんなよ!」
その言い方もひどいけど(笑)
森田「それでめちゃめちゃ滑って」
それは!あなた達が『小豆島少年野球団』という、攻めに攻めてるネタをやるからです!
房野さんが、ロシモンの裏は、必ず前売り初動で11枚チケットが売れるんだけど、
その必ず来てくれるお客さんのことを「ロシモンイレブン」と呼んでいるという話を。
関町「ロシモンイレブンって!11人しかいないなら、1人でもケガしたらダメじゃないですか!!」(笑)
あーこういう関町さんの言葉選びというか視点というか、大好きだなー。

森田「こいつね、何や人妻がどうとか……」
その発言の瞬間、森田さんに蹴りを入れる東口さん(笑)
東口「今まで誰も具体的なワードだしてなかったやろ!!」
んで、森田さんがそこまでして言いたかったことは、
森田「何や人妻がどうどかありましたけど、ホンマに人妻もののAVとかが好きなのは僕のほうなんすよ!!」
関町「それは知らねーよ」

そんな森田さんへ東口さんから反論。
森田さんは吉本のライブに出るときは、いつもちょっと気合いを入れてワックスをつけているけど、今日はつけてないぞと。
東口「だから、このライブなめてるんじゃないかって」
森田「いやいや、違うんすよ!今日は、関町さんがいるからいいかなって」
関町「どういう意味だよ!!」(笑)
森田さんに、田所さんは池田さんと仲いいんですよね、僕も仲いいんすよと聞かれる。
房野「そのラインはクズだからねー!」
田所「ホント、池田と仲いい奴に、まともな奴はいない!!」
そう断言してるあなたはなんなの(笑)

吉村「あー、本当に面白い。さらばって、ネタも面白いけど、平場もおもろい」

このあたりでお時間。
まだまだいじられる東口さんは、
東口「なかなかこの呪縛から解き放たれないんですよ」
森田「当たり前や!一生背負え、その十字架!!」
森田さんよく言った!もっと言ってやれ!!

ぜひまた呼んでくださいよという話になり、
関町「じゃあまたニュースになったら」
吉村「次回までに何か新しい事件を起こしたら、次もさらばを呼びます」
というお知らせで終わりました。
また呼んでほしいけど、もうニュースには載らないでください(笑)



書きたいことはたくさんありますが、二点に絞ります。

一点目。
「ライスファンとして、このライブを見た時にどう感じるか」。
ライスファンと書きましたが、ここはブロキャスファンと置き換えてもいいところです。
つまり、主催の2組のファンで、今回ゲストにさらばが来ると知らない段階でチケットを買って、
そしてこのタイムリーな感じでさらばが来て、なかなかアレな感じのトークをしたところで、
どう感じたのだろうか、ということ。
お笑い芸人さんというのは何でも笑いに変える人達ではありますが、
だからといってそれを受け取るお客さんも何でも笑えるという訳ではなく、個人個人に基準があるものだと思います。
なので、こんな話したところでどうしても笑えない人達だってきっといたはず。
私だってライスファンで、さらば青春の光のことを大して好きでもなかったら、今回のトークを全く受け付けなかったかもしれないし。
そういう人達にとっては、今回はどうだったんだろうと思ってしまう。
たまにはこんな回があってもいいか、と思ってくれるならいいけども、
ただでさえライスのメインでのレギュラーライブは今これしかない状況で、
その貴重な1回をつぶしてくれるなと思う人もいるかもしれないし。
(まぁ、これは別の問題というか、ライスのレギュラーライブが他に出来てくれればいいんじゃないかとも思うんですが。
 シチサン復活してください。耳愛撫やってください。ライスのトーク不足。)

ただ、まあ、いまの私が、「ゲストのファンじゃない立場ならどう思うか」というのを考えても、理解するのは最初から無理な話で。
ゲストのファンだし。
そしてそれだけではなくて、ここに至るまで様々試行錯誤しているのを知っているということもあります。
今回話していたパーマの話も、ホラーの話も(「ホラーの話」とは私が言ってるだけ・笑)、タイガーウッズの話も、全部一度他のライブでしている話で、
さらにこれ以外にも、もっとどぎつい言い回しをぶっ込んでる時もあったんですよね。
その都度、お客さんの反応を見て、どこまでだったら笑いになるのか、さらばのファンが集まっている場でもさすがに引いてしまうのはどこからなのか、
ということを、普段のライブからだいぶ調査しているような気がします。
今回も、森田さんが笑いになるラインを相当慎重に見極めて喋っていると感じた。
そのかいあってか、私は客席後方からお客さんのリアクションを見ていたけど、8割くらいの方は笑っていたんじゃないかなぁ。
うーん、今回くらいならどこに持っていってもかろうじてセーフな気がする。
そんなことを感じました。
このラインを超えるのは、私も嫌です、笑えません(苦笑)


二点目。
「さらば青春の光ファンとして、どう感じているか」
今回のライブだけじゃなくて、全体を通して。
いくらさらばファンだとはいえ、もちろんよくないことをしたわけなので、擁護するつもりなど一切ありません。
ただ、当人同士でどういう話になっているか結局わからないから、これ以上は詳しく言いません。
私が一番気になっているのはやっぱり、これで見なくなってしまう人達のこと。
「さすがに笑えないよね」「引くよね」「もう見たくない」と思ってしまう人達のこと。
気持ちは、よくわかる。
私がさらば青春の光を好きではなかったら、私の立場はそちら側だったはずだ。
だからわかるけど、やっぱり悔しくて残念でもったいなくて仕方ない。
「気持ちはわかるけどコントは面白いから見てね」とか、
「ネタは関係ないからね」とか100回言ったところで、
「なんとなく嫌だ」というマイナスイメージが1回ついてしまったら、
そのイメージの前にはどんな言葉も敵わないのだ。
そういう人が、また純粋にコントに触れてくれるようになるまで一体どれほどかかるだろう。

芸能人か一般人かに関わらず、今の世の中は減点法だと思います。
どれほど功績を残したかよりも、何か過失や事件を起こしてないかが重要視される時代。
ツイッターとかの普及で、個人の行動が可視化されすぐに拡散され、叩かれこきおろされる時代。
芸人なら遊んでなんぼみたいなのは今の時代には合わない考え方だと思います。
それが笑いやキャラになるかどうかは相当判断が割れるし、叩きやすいネタは格好の餌食になる。
それが嫌なら叩かれる行動をしないようにするしかない。
こんなに追いつめられて、八方ふさがりで、誰も助けてくれる人はいなくて、
それでも走れるの?
「面白ければ何とかなる」なんて言葉、私、信じていないから。
本当に頑張っていても、どんなに面白くても、
人々がシャットアウトしてしまったらその努力は届かない。
それでも走れるの?
それでもやるなら、私ももう少しだけやるよ。
どうせ世間には届かないと思うけど、あなた達のコントが好きだってここに書くよ。


自分のことでもないのに、「こう思う人がいるかもしれない」っていう不確かなことで落ち込んだりするなんて、
本当に不毛なことだとはよくわかっています。
でも私は昔からそういう人間だった。
自分がどう思うかより、このコンビを好きになる人達が増えてほしい、それが第一優先だった。
ライスがKOC2回戦で落ちたときだって、本人たちの気持ちより、
「準決勝や決勝に行けばライスのことを知って、好きになってくれる人がもっと増えるかもしれないのに」ということしか考えていなかった。
今考えれば、ちょっとひどかったと思うけど(苦笑)
でも私は昔からこういう人間なんだ、仕方ない。
私の好きな人のことを、たくさんの人に好きになってほしいです。



誰かのファンになるって、楽しいことばかりじゃなくて、
自分ではどうにもならないことに苦しんだり、悲しんだり、
不誠実な態度をとられたことに怒ったり、
うまくいかないことに泣いたり、
そんなことで泣く自分がバカバカしくて悔しくてまた泣いたり、
色々、いろいろありますが、
それでもやっぱり、コントを見ると楽しくて、嬉しくて、好きが溢れて仕方なくて、
だから好きで居続けることができるんだよね。
誰かのファンになるって、楽しいことばかりじゃないけど、
やっぱりいいことですね。
かねてからそれを教えて続けてくれていたのは、他の誰でもない、
私を4年間夢中にさせ続けてくれた、ライスさんです。
このことを改めて思い返させてくれただけでも、
私がライスに費やしてきた4年間は無駄ではなかったんだなと思える。
さらば青春の光を呼んでくれてありがとう。
本当に、本当に楽しかったです。



(今回の記事、10700字書いちゃったみたいです……。
 いくらなんだって書きすぎました…われながらちょっと引いてる…笑)

BEST9 ~ネタとコーナー~ (14/1/5)

2014-02-05 00:10:26 | ライブ感想♪
東京NSC9期がネタとコーナーを披露するライブ。今回が初回で、定期的にやっていきたいということでした。
これが私の今年のライブ初め。
ただでさえ無限大に行くことが少なくなった上にシチサンも終わってしまったので、無限大に行ったのが4カ月ぶり。
でも、不思議とそこまで久しぶりな感じはしないんだよなぁ。
バスケットボールストリートのキラキラネオンが眩しくて、
無限大前の呼び込みの芸人さん達の元気な声を聞き、
ヒールをかつかつ鳴らしながら螺旋階段を降りる。
感覚的に覚えている。ルーティンみたいなものだったから。
渋谷にライスを見に来るときは、やっぱり景色が違って見える。
時間が経っても、私にとって渋谷は、ライスのいる街、無限大がある街、だった。


今回のライブなのですが、よしもとニュースセンターの取材が入っていて、きっちりライブレポートをまとめてくださっています。こちらをクリック。 
なので、ライブの大筋の流れはこちらを見てもらって、私は細かすぎて伝わらないところとか感想を主に書いていこうと思っています。
ずっと前にも言っていますが、私がライブのことを書くときには、本当はこういう感想だけを書きたくて、
でも感想ばかり書いていても伝わらないから、あまり得意じゃないけどレポっぽいことをやっているんです。
なので、公式でこういうレポートを上げてくれると楽だなぁ。
堂々とリンク出来るし、あとは感想を書くだけでいいのでね。
すみません、前置きが長くなってしまいましたが、ざっと感想を。


OP MC:ゆったり感
・「立ち見までいっぱいで」「最近こんな満員な無限大あまりない」と口々に言う二人。
 中村「S席のお客さんはチケットぴあの猛者」

・江崎「このライブは今年で芸歴10年目になる東京NSC9期生の~」
 というライブ説明に慄く私。
 改めて聞くと引くな…そりゃ9期ももう若手若手と言っていられる状況じゃなくなるよな…。

・「今から一組ずつ芸人を呼び込むのでワーキャーしてください」というゆったり感の呼びかけにも、
 お客さんは動じず、普通に拍手。

・橘「オレら10年やってるってことは、お客さんも10年見てるってことなんだから、みんなもう飽きてるんだよ」

・ライスの前に、
 中村「以上のメンバーで~」
 ライス「お~い!!」
 と言いながら自転車に二人乗りで登場。
 50音順だとライスが最後だから、ほんとこういう時おいしいよね。

・村上「お前らにはここしかないもんな!」
 といじってくる村上さんに対して、
 関町「そんなこと言って!昔はよく一緒にメシとか行ってたのにな。また今度ラーメン食べに行こうよ!あっ…」
 村上「それはやめろ!一郎でも三郎でも四郎でもいいけどそれだけはやめろ!!」
 中村「学んでないんだもんな」
 村上「学んだよ!本書いてる時には学ばなかったけど、その後、学んだんだよ!!」
 池田「(にやにやしながら)え?何があったの?」
 あーおかしい(笑)
 開始5分のこのくだりだけで、本当に来てよかったと思った(笑)
 (ちなみに個人的な意見ですが、この件で村上さんが責められるような過失なんてほとんどないんじゃないかと思います…。
  出版に際する交渉は出版社がやるべきことだったんじゃないの?
  それなのに村上さんが真っ先に批判を浴びてしまうのを見ているのはいたたまれない。
  ただまあ、こういうくだりに昇華できるほどになってよかったのかなぁ。)


ここからは各コンビのネタを一気に。


・エリートヤンキー:プロポーズ
 本当にびっくりしました。
 私は初めて見るスタイルのネタ。Wボケのようになっていた。
 私、申し訳ないのですが、最近無限大芸人さんのネタを見る機会が減ってしまったのでわからなくて、
 最近のエリヤンってずっとこういう感じなんでしょうか?それとも新しい形なのかな?
 二人がかわるがわるボケて行くんだけど、笑い飯のように「代われ」と振る形ではなくて、
 ストーリーが進んでいく中で自然にボケが組み込まれている感じ。
 そのボケも、二人それぞれの味に合わせているから、あんまり飛んだものにはならないし。
 すっごく面白かったです。
 このスタイルでもう何本か見てみたい。


・ライス:キャッチボール
 あぁ…面白かった…。
 シンプルに面白かった、それに尽きる。
 いいコントだ、本当にそれに尽きる。
 最初の笑いどころに行くまでは丁寧に空気を作って、演技で魅せて、
 どこが仕掛けなんだろうと客席の期待を最大に煽ってから、わかりやすくポイントを示す。
 そして関町さんの一言でドカンと大きな笑いが来る。
 本当に気持ちよかった。
 加えて、私がいいなぁと思ったのが、二人のキャラがしっかりと見えてくるなというところ。
 田所さんの飄々とした感じ、関町さんの全力で振り回される感じ。
 多分ね、KOCの審査員の作家先生方は、いくらネタが面白くても、
 そのコントの中から芸人本人のキャラが見えなければいけないって、そういう考えなんだと思うんだ。
 だから、別に寄せているつもりはないんだろうけど、そういうネタを作っていることが嬉しかった。
 しかも、ライスの持ち味を崩さないまま。
 ライスのコントが見たい、もっともっと見たい。
 お願いだから新作単独やってほしい。
 スイップのアンケートに山ほど書いたのに未だに実現しない。
 ねぇ、ねぇ、これ以上どこに言ったらいいの?
 去年、全然見に行けなかった私がいうことじゃないかもしれないけど、
 それでもライスのコントがもっともっと見たい。


・しずる:用心棒
 これは10月のずしゃるで見たのですが、二回目でもとっても面白かった。
 演技力だけで、観客にないものを見せる、想像力を喚起する技と、それが出来るだけの説得力。
 だいぶ勇気のいるネタだと思うけど、それを平然とやり切るのがすごい。
 そしてオチはずしゃるの時と違って、とっても不気味で後味悪いものになっていました(笑)
 やっぱり、池田さんは本当はテレビに出ちゃいけない人だ(笑)


・囲碁将棋:サッカーのルール
 いやーすごいネタだ(笑)めちゃめちゃ面白かった。
 一見共感できないというか、「そんな狭い所から広げるの!?」って思うようなところも力技で広げて、
 でもお客さんをちゃんとついてこさせて、最後には爆笑をもぎとる感じがすごい。
 

・ゆったり感:結婚のあいさつ
 これは、うしろさらばを見るために行ったKOC2回戦で見たことあるネタでした。
 とても面白かったし、KOC予選の時もよくウケていて、合格もあるんじゃないかと思っていたほど。
 いわゆる「漫才の人がやるコント」のような、漫才に変換できるようなネタではなくて、
 きちんとコントとして成立しているのがいいですね。
 セリフは大きく変わっていないのに、どんどん中村さんに感情移入されてしまう感じがすごい(笑)


・天狗:歌のおにいさん
 すっごいのびのびと楽しそうにやっていた印象でした(笑)
 二人のバランスがとてもいいんだろうなぁ。


・えんにち:拷問
 最後の「よーっ、パン!」が会場全体できっちりそろっていて本当に気持ちいい!(笑)


・ジューシーズ:グビダイン
 一言だけ言わせてもらうとすれば、松橋さんはもうちょっと「なんだよそれ」とかだけじゃなくて、
 もう少しボキャブラリー豊富にツッコんでもらったほうがいいかも。
 ツッコミ発信の笑いというかね。
 でも、もうこのネタは、ジューシーズの伝統芸になりつつあるんじゃないだろうかというほどの沸き具合!!
 最初のグビダインの時点で客席から歓声あがってたもんね(笑)


☆コーナー Wikipediaクイズ

MCはエリヤン。
今日の出演者全コンビのWikiのページはあるが、ファンの人の熱量によってページの多さが違うという話になり、
西島「しずるとかジューシーズとか、ライスは多いですね」
と言った時に、芸人みんな「ライスがそこに入るの……?」という表情(笑)
ルールは、各コンビのWikiにかいてあることが穴埋めになっていて、その内容を当てるというクイズ。
……なのですが、まともな回答になる訳もなく、どんどん大喜利と化していく。
覚えている答えだけざっと。

【一問目】
ジューシーズのWikiから、
「児玉のお母さんは、2ちゃんねるで○○○○と言われている」
根建『強肩の外野手』
文田『国民的Fカップ』

西島さんから、「体の特徴」というヒントが出されると、
池田『(カオナシみたいなイメージと言った後)ヒジなし』
田所『脱腸バニーガール』
これに崩れ落ちて笑っている池田さんって本当に…(笑)

池田『歯ぐき大健闘』
これが惜しいということになり、
池田『歯ぐきナミエ』
関町『歯ぐキング』
根建『歯ぐきりおな』
江崎『歯ぐき職人』
正解は歯ぐきババアでした。
どんな回答よりも答えが一番ひどい気もする(笑)

【二問目】
囲碁将棋のWikiから、
「大学時代は空手部だった。
入部理由は、高校時代に痛烈にモテなかったため大学デビューを狙ったから。
しかし失敗して根建にすら距離を置かれてしまい、大学時代の友人は○○と呼ばれる先輩と、○○と呼ばれる男性しかいなかった。」
という、つまり、文田さんが仲のよかった、ちょっとヤバい人のあだ名を2人当てるというもの。

関町『足立のチーマーと出雲の阿国』
みんな、「これが正解だ!!」と言い出す(笑)
こういうところでぶっこめる関町さんがさすがだなーと惚れ惚れ。

ここで、村上さんが、「○○と○○」という2人の名字を出し。
それが、9期でもう解散しちゃった「人事部」というコンビの2人だったみたい。
客席には全然伝わっていないのに、舞台上だけで、
「人事部だ!」「それ人事部じゃん!!」
「お客さん誰がわかるんだよ!」と言いながら大笑いしてたのが、なんかとてもよかったな。
中村「忍者ネタが鉄板だったあの人事部、誰がわかるんだよ!あはは!」


【三問目】
天狗横山は、大学生時代、元カノとよりを戻そうと○○あげたことがある」
正解は「歌を作ってあげた」
無理矢理歌わされるノリ(笑)

四問目に行く時に、時間がないからあと一問にしようということになり、
残っている問題がしずる、ライス、えんにちに関するものだと。
どれにしようかという話になった時に、中村さんが
中村「えんにちにしようよ。みんなえんにちのこと興味ないから知らないと思うよ」
と言い出す(笑)
これ、中村さんすごいなぁと思ったりした。
確かにライスとしずるのどちらかを選ぶって結構難しいと思うから、
理由を見つけてえんにちにしたとっさの判断。
その理由がひどいんだけどね(笑)
でも笑いに変えることもできて、進行をスムーズにするというとっさの判断、本当にすごいと思った。
ただ、ライスとしずるの問題が何かだけも知りたかったな。気になる。

【四問目】
「9期生内での愛称は「もっちー」「望月」「リョーマ」。旧芸名は○○」

村上『コロンビア大学の苦学生』
この答えに私ひーひー笑ってた(笑) 確かにあーいうアジア系の留学生いそう(笑)

根建『柚木ティナ 現Rio』
この、絶対伝わらないであろうにやり切る感がもうたまらなくおかしくて(笑)

川田『エアコンクラッシャー』
みんな「あー!!あったー!!」
と、これもさっきの人事部のように大盛り上がり(笑)
なにこれ?その話聞きたかったよ(笑)

正解はご存知、テンパー望月。


☆お年玉争奪! 仁義なきゲーム大会

MCえんにち。
このコーナーについてはもう公式レポに書いてある通りということで(笑)
印象に残ってるのは、うどんの汁が飛び散ってしまってみんなわちゃわちゃした後、
松橋さんが何故か小声で、ちょっと恥ずかしそうに、
松橋「みんな、後でシミ抜きしてあげるから!」(笑)
こうやってそれぞれのキャラが確立しはじめていて、
そしてそれきっかけでテレビに出始めているというのが、改めてすごいことだよな、
これも地道な積み重ねだよなぁと実感したりして。

最後は、これからこのライブを定期的にやっていきたいと言った後、
「どげんかせんといかん!!」で終わりとなりました(笑)



OPの時のことが、なんだかすごく心に残りました。
ゆったり感が、「お客さんワーキャー言ってくださいね」と言ったのに、結局お客さんは全然言わなくて(笑)、
その時に橘さんが言ってたこと。
「オレら10年やってるってことは、お客さんも10年見てるってことなんだから、みんなもう飽きてるんだよ」
これを聞いて、飽きてるわけじゃないけど、確かにそうなんだよって思った。
もちろん9期のこと大好きなんだけど、もうワーキャー言う対象ではないというか。
ずーっと一緒に歩んで来た仲間みたいな気持ちになってるんだよ。
「腐れ縁」は言い過ぎですが、感覚としてはそんな感じ。
また橘さんは、そうやって言いながら、お客さんのことを大切にしてくれていると思ったし、
別にそれは新しく好きになったファンに対して排他的ということではなく、そういう人も含めて言っている感じがした。
これも一言で言い表してしまうと、「芸人とファンの慣れ合い」とか「ぬるま湯」って言われてしまうのだろうか。
でもそうではなくてね、
昔から積み上げてきたノリとか、それぞれのキャラとか、
そういうのは、この仲間だから作り上げることができる空気じゃん、特権じゃん。
それも含めて楽しいんだ。
世の中には色々なライブがあって、色々な芸人さんが出ていて、
それぞれの芸人さんの組み合わせによって色んな笑いが生まれるけれど、
化学反応が起こるところというか、一気に笑いが起こるスピードが加速する組み合わせっていうのは、そんなにないと思うんだ。
9期のライブでは、それが見れるのが嬉しい。
見たいものが見れるのが嬉しい。
この組み合わせじゃなければ、ここまでの笑いにはならないんだろうなっていうところが嬉しい。
今、私が見たい組み合わせが見れなくなっているという事態になっているコンビがあるから、
だからこそちょっと、9期に余計に想いをのせてしまっているところがある。

私は、スリーシアターでしずるを見て、その面白さにハマり、
そこから他の9期の芸人さんを知っていった。
だから、9期を好きになろうと決めて期推しし始めた訳じゃなくて、
たまたま一番初めに、期全体を好きになったのが9期だっただけ。
でも、この期を好きになって本当によかったと思っている。
こんなに各コンビの色がはっきりしていて、ネタにそのコンビにしかできない独自性があって、
全員でわちゃわちゃしているときのキャラも定まっていて、
仲良しだけど慣れ合いではなくて、
それぞれがそれぞれの場所で頑張っている期は、なかなかないと思う。
だから、彼らが無限大のトップだった時期に、全然見に行けなかったのが本当に申し訳ない。
これから彼らの主戦場は無限大ではなくなってしまうけれど、
きっと別の場所に行っても9期は9期だ、いい意味で何も変わらないよね。
東京のお笑い界には9期がいる。
それが、どれだけ心強いことか。
変わらないものがほしい。

何年経っても、またこうやってみんなで集まって、わちゃわちゃやってほしいな。
今も昔も、それが私の楽しみであり、幸せ。
ここには9期がいる。