甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

4月7日 うしろシティ・さらば青春の光ツーマンライブ 『うしろさらばの前向きツーステ』

2011-04-12 00:03:51 | 単独ライブ
前々からすごく楽しみにしていたライブに行ってきました!
楽しかったー!!本当に楽しかった。大満足です。
わくわくしない時間が、一秒もなかったなぁ。
初めにタイトルを書いて、その後ざくざくと好き勝手に感想いきます。
いつも以上に不親切、ご覧になった方しかわからないメモです、すみません。
ちなみにタイトルは、さらばは始まる前に自ら言っていたのですが、うしろシティは何も言っていなかったので私が適当につけています。
ブリッジは全て音声のみでした!
それでは、さらばの方から。


~さらば青春の光~

・合格発表
 <二人とも合格した!……はずなのに……?>

・ブリッジ ぼくのお父さん(神)

・オークション
 <700万!700万!>

・ファミレス
 <じゅー、きゅー、はちー……>

・ブリッジ ぼくのお父さん(怪物)

・マジック
 <この紙に好きな数字を書いてください……>

・親友
 <どういう教育受けてきたんや!?親の顔が見てみたいわ!!……>

・ブリッジ ぼくのお父さん(大工さん)

・美容室
 <正夢ー!!……>

・バー(うしろシティと合同コント)
 <ぼったくりやないか!!>


~うしろシティ~

・待ち合わせ
 <向かいのカフェにタモリがいる!……>

・ブリッジ 永沢くんを呼び出す

・卒業
 <とばーしまーしてー!!(涙)>

・道案内
 <あ、ここ押上ですね……>

・ブリッジ 武田を呼び出す

・サッカー
 <もうキーパーやだ!!代わって!!……>

・刑務所
 <15年ぶりの再会が、こんな形になるなんて……>

・ブリッジ 武田を呼び出す

・デートのプラン
 <考えごとしてる阿諏訪やだ!!……>

・結婚式のスピーチ(さらばと合同コント)
 <見たー!!……>

・エンディング
 そのまま舞台上に残り、二組でトーク!
 みなさん、やりきったいい表情をしていらっしゃいました。
 今までツーマンをやった時の組み合わせは、漫才組&コント組という組み合わせが多かったので、どうしてもつなぎの部分でコーナーとかをやらなければいけなかった。
 しかし今回は、二組ともコントなので、ユニットコントでつなげることが出来た、と嬉しそうに語る阿諏訪さん。
 そのつながり、上手かったなぁ、鮮やかだったなぁ!!
 森田さんが、「うしろシティはおしゃれかどうかばっかり気にする!!」と(笑)
 ユニットの内容を打ち合わせしている時も、「それおしゃれかな?」と言ってくるそうです(笑)
 あー、なるほどねぇ。それであぁいう上手い展開が多いのですね。
 今回、一本目のユニットコントのオチがなかなか決まらなかったそう。
 その上お互いのネタもあるし、みんなピリピリしていた。
 だから森田さんがユニットどうするかということを相談しようとしても、うしろシティは軽くシカト(笑)
 東口さんは東口さんで寝ているし(笑)
 森田さんはそんな状況であたふたしていたそうです。
 そんな中、ユニットコントはあとオチだけ決めれば完成、という状態のはずなのに、
 「学校のコントやろうよ」と言いだした金子さん!!(笑)
 森田「イチから作り直そうとしてた!!」(笑)
 金子「しかも、今日の朝6時にね」
 自由奔放すぎます(笑)
 阿諏訪「それで、昨日森田が『エンディングでこのピリピリしてた話しましょうよ』って言ってね」
 うわ、これバラされるのは恥ずかしいー!!(笑)
 森田「やめろ!!お笑いは全部ガチや!!」

 大阪と東京で拠点が離れていたため、打ち合わせは電話で行うことが多かったそう。
 ところが、森田さんの電話の感じがむかつく、といううしろシティ。
 阿諏訪さんが森田さん役になって再現。
 金子『あー森田?あのコントのなんだけどさ――』
 森田『あー、はい!はい、はいはいはい』
 相槌が激しい(笑)
 金子「時々、相槌が内容追い越してたことあるよ」(笑)

 そして最後にお知らせ。
 このたび、松竹の新しい劇場が出来るそうで、そこで2組ともそれぞれソロで単独をやれることになったそうです。おめでとう!!
 やりきった本当に楽しそうな表情のまま、終演となりました。


もう素晴らしかった!とても楽しい時間でした。
それぞれのコンビが、それぞれのスタイルを確立し、堂々と色を出しきっているなぁと思いました。
さらばは、一言で言ってしまうと、本当に「バカだなぁー」という感じ(笑)
一つひとつの設定とか、発想とかは、すごく斬新。細かいところにまで凝っているんだろうなぁということも伝わってくる。
それなのに、コントとして出されたものを見ると、まるで中学生男子の昼休みのような、バカバカしさとくだらなさを受けるんです(笑)
これは、言葉が間違っているかもしれませんが、いい意味で才能の無駄遣いだなぁと。
大元のバカバカしさっていうのは変えず、色々なパターンを用意しているのも魅力で。
今回私が特に気に入ったのは、マジックと美容室。
マジックの方は、もう明らかに見てるやん!というくだらなさなのに、そこにあえてツッコミをせず、ただただ引いているのが面白くて仕方ない(笑)
そして美容室は、とにかく森田さんの動き!!
何あれ、本当に気持ち悪い!!(笑)
最後まで何の説明もなく、理解が追いつかなくて、ただただ気持ち悪いという印象が残りました。
いつか夢に出てきそうで怖いです(笑)

うしろシティは、エンディングでも言っていたように、本当に「おしゃれ」に重点を置いているんだなぁと。
「おしゃれ」と一言で言っても、その中には様々な事柄が含まれていると思います。
展開の妙、伏線の回収、鮮やかなオチ……。
そういうことをひとまとめにして、感覚的に表現した言葉が「おしゃれ」なんでしょうね。
やっぱりコントですので、私自身も彼らの言う「おしゃれ」感があるもののほうが好きです。
それでこそ、コントにしかできないものだと思うのでね。
彼らは、単独という場でしかできないこと、自分たちがやりたいこと、そしてお客さんがやってほしいことが見事に一致しているんだなぁ。

みんなよかったんですが、中でも好きだったネタは、卒業と道案内でした。
卒業は、とってもかわいらしくて、金子さんにひたすら振り回される阿諏訪さんにほのぼのしちゃって(笑)
彼らのネタって、「完全な悪者」が出てこないことが特徴だよなぁと思ったり。
例えばこのネタだったら、確実に振り回しているのは金子さんなんだけれども、悪気があってそうしているわけじゃない。
どこか憎めないキャラクターも、彼らのコントの魅力だと思います。
…で、全然関係ないのですが、私がこのネタを見ていたとき、ちょうど一年前のライス単独の「純」というコントに似てるなぁなんて思っていました。
そのコントは、その時なんだか飛び抜けて浮いていたような印象があったんです。
今回その理由がわかった気がする。
面白い面白くないとかそういう問題以前に、ただただライスの雰囲気に合ってなかっただけだったんだろうなって(笑)
やっぱり、魚は自分に合った水の中じゃないと住めないんだよね。
もう一つの道案内も、「もーっ!!」となりつつも笑っちゃう、ほのぼのした感じで(笑)
すごいな、このコンビ。
日常によくある風景を切り取って、ちょっと変化させただけで、こんなにも素敵なネタができるのか。
私達が今生きている世界って、こんなにも美しく、きらきらした世界だったのか。
そんなことを感じさせてくれました。

だからこそ、うしろシティに持っていたイメージというものがありました。
しかし今回のツーマンを見た後、私は恐らく、今まで彼らのことをちょっと勘違いしていたんだなと今回感じました。
私は今まで、ポップで心温まるかわいらしいネタをやっている彼らを見ていて、こうやってほのぼのとネタを作り続けていくんだろうなと思っていました。
ですが、恐らくそれは違うんだな、と。
彼らはポップなネタをやってはいますが、その心の奥底には「このコントで攻めてやるんだ」「これで勝負するんだ」といったような、アツい気持ちがあるんだ。
そんな部分が見え隠れしていました。
自分たちのスタイルに自信を持っていることが、すごく伝わってきました。
相手を否定しない、ブラックな要素を入れない、悪者が出てこない。
そんなコントがあったっていいじゃない。
大げさじゃなく、新しい時代の到来かもしれないって思っています。

素敵なコントがたくさん見られて、本当に嬉しくて楽しかった2時間でした。
これから、堂々と世に出ていってほしい、期待大の2組です。