***
ライスドキャスト
12月18日(木) 19:00~
@大宮ラクーンよしもと劇場
出演:ライス、ブロードキャスト!!
ゲスト:THE GEESE
***
・OPトーク(ライス、ブロキャスの二組で)
この日は東○ガスのサラリーマンの団体さんが見に来ていた。
すごく丁寧に自己紹介をする二組。
「普段は、練りに練ったネタをやるんですが、これは新ネタライブなんで!」
「フワフワしてるのを楽しんで下さい」
などと始まる前から言い訳。
「僕たちは吉本で、ゲストのザ・ギースさんはAsh&Dっていう事務所で~」というところから説明。
吉村「あのー、なんで来ちゃったんですか?」
房野「それでは、そろそろネタ行きましょうか」
3人「え~~~」
房野「このくだりも、初めて見た人はわかんないから!すみませんね、こういうくだりがあるんですよ」
・ブロードキャスト!!(1本目):隣人
・ライス(1本目):拷問
・THE GEESE:自殺コント
・ブロードキャスト!!(2本目):美術の授業
・ライス(2本目):見逃してくれ(命乞い)
・EDトーク
関町に乗せられ、ほぼ尾関のクズエピソードで終わる。
房野「なんで大宮に来てまで、こんなトークばっかりなんすか」
尾関「関町さんがフって来たからー!」
***
超ざっくりしたメモですみません。
今回は、いつも神保町のライスドが大宮でやるという時点で特殊だったのですが、
そこに、サラリーマンの団体さんがいらっしゃるということで、さらに一個乗っかったレアな状況となりました。
OPで、団体さんが東○ガスの社員さん達だと聞き、ライスとブロキャスが「いい会社ですよね~」とゴマするくだりがあったのですが、
そこでライスが
関町「お弁当のCMとかいいですよね!」
田所「チャーハンのやつとかもね!!」
と、東京ガ○のCMを絶賛していて、そういう流れとはいえその言葉は本心で言っていたと思うので、おおっとなりました。
まさか2014年の終わりごろになって、間接的とはいえあのコントと繋がる話を聞くとは思っていなかった。
東京○スのみなさま、ライスは貴社のCMからインスパイアされて、9分の名作コントを仕上げたんですよ。
ぜひ営業に呼んであげて下さい(笑)
ちなみに私は、おばあちゃんの料理のCMが好きです(笑)
それはともかくとして。
よしもとのライブ通いももう6年目になりますが、
こういう風に、鉄板ネタを楽しめる通常公演ではなく、普段からライブに通ってるお客さん向けの公演に、
ライブを見慣れていないお客さんが来るという状況に居合わせることも、一年に一、二回くらいはあることで。
こっちは、そのちょっとイレギュラーな状況も含めて楽しんでるんですけど、
こういうときにやはり、その来られていた方々はどう思ったんだろうということが気になってしまう。
一見さんはどうしても、テレビで知っている人が見れたりとか、
あるいはわかりやすくフリオチがしっかりしていて、見やすいネタを好むような気がするので。
そういうお客さんにとっては、知らない芸人の、しかも新ネタライブなんて。
見慣れていないと、笑いどころを見つけるのが大変だったかもしれないなぁと。
どう感じられたでしょうか。楽しんでもらえたかなぁ。
「なんか知らない芸人がよくわかんないことやってた」ではなく、
「こういうお笑いの世界もあるんだ」と、好意的に受け入れてくださっていたらとても嬉しいなと、
部外者ながら勝手に思います。
そして、大宮や幕張など、都心から離れたところに劇場を作るというのは、そういう層を開拓するという目的であってほしいです。
ゲストのギースのネタ、すっごい面白かったなぁ。
自分達がシュールと言われていることを逆手に取った、ある意味色々な方向を敵にするネタ(笑)
相当メタに振りきれてるのに、ひねくれた感じやわかりづらさがなく、「ずるいなぁ」と思いながらも笑わされてしまう。
途中のマジックのところとか最高だった。
あと、「一発ギャグをして死にます」というフレーズにやたらツボってしまってダメでした(笑)
そして今月のライスの新ネタ2本が、どちらもまぁ面白くて、私の好みど真ん中で、
大宮遠いけど本当に来てよかったと思いました。
1本目は拷問がテーマ。
以前にも拷問のネタあったけれど(「イメージ」)、今回はそういう映像を使わずに、
二人のやりとりだけで笑わせるシンプルな作り。
ネタの肝となるシステムも、意外性があるけれどもわかりやすい。
さらに拷問というテーマなのでちょっと引いてしまいそうなところを、絶妙に調整していて、
過激なシーンが苦手な人でも面白く見れる感じがしました。
田所さんのマイムのこまやかさも相まって、舞台上に実際には存在していないものを見せるのが本当に上手で引き込まれました。
ただ、関町さんがちょっと、なんて言うか……
言葉が多い(笑)
以前、3月のライスドに行った時も思ったのですが、関町さんはすごく丁寧に振ってくれてるのはわかるんだけど、
あんまり言葉数が多いと、冗長になってしまうというか、聞いてる側が全部拾えない、理解が追いつかないというか。
今回一緒に見ていたお友達も、終演後にお喋りした時、同じことを感じていたことがわかって、
「団体のお客さんにわかりやすいようにしてたのかなぁ」なんて話していました。
まぁ、こういうのは、何回も回を重ねるごとにセリフもそぎ落とされて行くと思うので、
ぜひ色々なところでかけてほしいですね。
近いうちにまた見たい。
そして2本目。これも素晴らしかった。
1本目と、「振り回す側」「振り回される側」が交代する形になって、このネタでは振り回すのは関町さん。
その振り回しっぷりが見事だったー。最高に面白かった。
全体をつらぬくシステムは、本当にシンプルで、くだらないことで(笑)、
よくこれで4分持つなと思っちゃうんだけど、
関町さんの口調、表情、緩急をつけた言い方とかで、毎回鮮やかに裏切られて大笑いしてしまいました。
中盤の、一瞬空気が静かになって、シリアスになるところ、
「お前も金で雇われてるんだろう?いくらもらったんだ。2倍、いやその3倍……」の緩急が!緩急がすごい!
相当テクニカルなことやってるんだけど、それをあまり感じさせずに、爆笑へ持っていけるのはすごいことだ。
田所さんも相当楽しんでやっていたようで、普通に関町さんの演技に笑っちゃったりしてて(笑)
それは、田所さんが考えた、ネタの肝となるシステムを超えるほど、
関町さんの人間力、表現力がすごかったのかもしれないなと思って。
最近のお笑い界のトレンドは、「人間で笑わせる」ということだと感じています。
今年のKOCで優勝を決めたシソンヌ、二本目のタクシーのコントは、特にわかりやすいボケがあったわけではない。
ただただ、恋破れた女性とかっこいいタクシー運転手の一場面を、リアリティたっぷりに演じただけ。
今年のTHE MANZAIで優勝を決めた、博多華丸・大吉さんも、
「ユーチューバーになりたい」という題材の新しさはあったものの(笑)、
ネタに斬新なシステムがあるわけではなく、シンプルに二人のやりとりと、人柄で笑わせていた。
この流れは、しばらく続くかもしれません。
しばらくは、「こんな仕掛け見たことない!」みたいなタイプのネタは冬の時代になるかもしれない。
それはそれとして、そういう流れに文句を言うつもりはありません。
事実、「人間力」みたいなものに特化した、先日の犬の心の単独も素晴らしいものでしたし。
だけど、ライスに関しては、やっぱりシステムで魅せて欲しいと思ってしまう。
常に、「こんなコント見たことない」「こんな発想どこから思いつくんだろう」って思わせてほしい。
ただ、今の世の中、システムだけでは、上には行けない。
ライスドキャストでのライスは、そのもどかしさを打ち破ってくれるネタを、次々と見せてくれていました。
システムで笑わせることを大切にしつつ、その枠組みの中で、どれだけ二人の人間性を出せるか。
初期の頃のライスの、システムに特化して、まるでロボットのように二人の感情が全く見えてこない、無機質っぽいネタも大好きなのですが、
二人のキャラクターを前面に見せるようになると、お客さんを巻き込む強度が増すような感じがするんですよね。
だから今年、ライスを見に行っている中で、何度も本当に「爆笑の渦」にいるなと感じることがありました。
それが本当に嬉しかった。
きっと、来年に繋がる一年になったと思います。
今までのライスらしさと、これからのライスらしさを掛け合わせて、
そんな場所でも人々を巻き込める、引き込めるコントを作っていってほしいな。
ライスのコントを好きな人が、もっともっと増えるといいな。
本年のライスドキャストはこれで終わり。
片手で数えられるほどの数しか見に行けなかったけれど、どの回もとても楽しかったです。
また、新しくてドキドキワクワクするネタに出会えるのを楽しみにしています。
一年間お疲れ様でした。
ライスドキャスト
12月18日(木) 19:00~
@大宮ラクーンよしもと劇場
出演:ライス、ブロードキャスト!!
ゲスト:THE GEESE
***
・OPトーク(ライス、ブロキャスの二組で)
この日は東○ガスのサラリーマンの団体さんが見に来ていた。
すごく丁寧に自己紹介をする二組。
「普段は、練りに練ったネタをやるんですが、これは新ネタライブなんで!」
「フワフワしてるのを楽しんで下さい」
などと始まる前から言い訳。
「僕たちは吉本で、ゲストのザ・ギースさんはAsh&Dっていう事務所で~」というところから説明。
吉村「あのー、なんで来ちゃったんですか?」
房野「それでは、そろそろネタ行きましょうか」
3人「え~~~」
房野「このくだりも、初めて見た人はわかんないから!すみませんね、こういうくだりがあるんですよ」
・ブロードキャスト!!(1本目):隣人
・ライス(1本目):拷問
・THE GEESE:自殺コント
・ブロードキャスト!!(2本目):美術の授業
・ライス(2本目):見逃してくれ(命乞い)
・EDトーク
関町に乗せられ、ほぼ尾関のクズエピソードで終わる。
房野「なんで大宮に来てまで、こんなトークばっかりなんすか」
尾関「関町さんがフって来たからー!」
***
超ざっくりしたメモですみません。
今回は、いつも神保町のライスドが大宮でやるという時点で特殊だったのですが、
そこに、サラリーマンの団体さんがいらっしゃるということで、さらに一個乗っかったレアな状況となりました。
OPで、団体さんが東○ガスの社員さん達だと聞き、ライスとブロキャスが「いい会社ですよね~」とゴマするくだりがあったのですが、
そこでライスが
関町「お弁当のCMとかいいですよね!」
田所「チャーハンのやつとかもね!!」
と、東京ガ○のCMを絶賛していて、そういう流れとはいえその言葉は本心で言っていたと思うので、おおっとなりました。
まさか2014年の終わりごろになって、間接的とはいえあのコントと繋がる話を聞くとは思っていなかった。
東京○スのみなさま、ライスは貴社のCMからインスパイアされて、9分の名作コントを仕上げたんですよ。
ぜひ営業に呼んであげて下さい(笑)
ちなみに私は、おばあちゃんの料理のCMが好きです(笑)
それはともかくとして。
よしもとのライブ通いももう6年目になりますが、
こういう風に、鉄板ネタを楽しめる通常公演ではなく、普段からライブに通ってるお客さん向けの公演に、
ライブを見慣れていないお客さんが来るという状況に居合わせることも、一年に一、二回くらいはあることで。
こっちは、そのちょっとイレギュラーな状況も含めて楽しんでるんですけど、
こういうときにやはり、その来られていた方々はどう思ったんだろうということが気になってしまう。
一見さんはどうしても、テレビで知っている人が見れたりとか、
あるいはわかりやすくフリオチがしっかりしていて、見やすいネタを好むような気がするので。
そういうお客さんにとっては、知らない芸人の、しかも新ネタライブなんて。
見慣れていないと、笑いどころを見つけるのが大変だったかもしれないなぁと。
どう感じられたでしょうか。楽しんでもらえたかなぁ。
「なんか知らない芸人がよくわかんないことやってた」ではなく、
「こういうお笑いの世界もあるんだ」と、好意的に受け入れてくださっていたらとても嬉しいなと、
部外者ながら勝手に思います。
そして、大宮や幕張など、都心から離れたところに劇場を作るというのは、そういう層を開拓するという目的であってほしいです。
ゲストのギースのネタ、すっごい面白かったなぁ。
自分達がシュールと言われていることを逆手に取った、ある意味色々な方向を敵にするネタ(笑)
相当メタに振りきれてるのに、ひねくれた感じやわかりづらさがなく、「ずるいなぁ」と思いながらも笑わされてしまう。
途中のマジックのところとか最高だった。
あと、「一発ギャグをして死にます」というフレーズにやたらツボってしまってダメでした(笑)
そして今月のライスの新ネタ2本が、どちらもまぁ面白くて、私の好みど真ん中で、
大宮遠いけど本当に来てよかったと思いました。
1本目は拷問がテーマ。
以前にも拷問のネタあったけれど(「イメージ」)、今回はそういう映像を使わずに、
二人のやりとりだけで笑わせるシンプルな作り。
ネタの肝となるシステムも、意外性があるけれどもわかりやすい。
さらに拷問というテーマなのでちょっと引いてしまいそうなところを、絶妙に調整していて、
過激なシーンが苦手な人でも面白く見れる感じがしました。
田所さんのマイムのこまやかさも相まって、舞台上に実際には存在していないものを見せるのが本当に上手で引き込まれました。
ただ、関町さんがちょっと、なんて言うか……
言葉が多い(笑)
以前、3月のライスドに行った時も思ったのですが、関町さんはすごく丁寧に振ってくれてるのはわかるんだけど、
あんまり言葉数が多いと、冗長になってしまうというか、聞いてる側が全部拾えない、理解が追いつかないというか。
今回一緒に見ていたお友達も、終演後にお喋りした時、同じことを感じていたことがわかって、
「団体のお客さんにわかりやすいようにしてたのかなぁ」なんて話していました。
まぁ、こういうのは、何回も回を重ねるごとにセリフもそぎ落とされて行くと思うので、
ぜひ色々なところでかけてほしいですね。
近いうちにまた見たい。
そして2本目。これも素晴らしかった。
1本目と、「振り回す側」「振り回される側」が交代する形になって、このネタでは振り回すのは関町さん。
その振り回しっぷりが見事だったー。最高に面白かった。
全体をつらぬくシステムは、本当にシンプルで、くだらないことで(笑)、
よくこれで4分持つなと思っちゃうんだけど、
関町さんの口調、表情、緩急をつけた言い方とかで、毎回鮮やかに裏切られて大笑いしてしまいました。
中盤の、一瞬空気が静かになって、シリアスになるところ、
「お前も金で雇われてるんだろう?いくらもらったんだ。2倍、いやその3倍……」の緩急が!緩急がすごい!
相当テクニカルなことやってるんだけど、それをあまり感じさせずに、爆笑へ持っていけるのはすごいことだ。
田所さんも相当楽しんでやっていたようで、普通に関町さんの演技に笑っちゃったりしてて(笑)
それは、田所さんが考えた、ネタの肝となるシステムを超えるほど、
関町さんの人間力、表現力がすごかったのかもしれないなと思って。
最近のお笑い界のトレンドは、「人間で笑わせる」ということだと感じています。
今年のKOCで優勝を決めたシソンヌ、二本目のタクシーのコントは、特にわかりやすいボケがあったわけではない。
ただただ、恋破れた女性とかっこいいタクシー運転手の一場面を、リアリティたっぷりに演じただけ。
今年のTHE MANZAIで優勝を決めた、博多華丸・大吉さんも、
「ユーチューバーになりたい」という題材の新しさはあったものの(笑)、
ネタに斬新なシステムがあるわけではなく、シンプルに二人のやりとりと、人柄で笑わせていた。
この流れは、しばらく続くかもしれません。
しばらくは、「こんな仕掛け見たことない!」みたいなタイプのネタは冬の時代になるかもしれない。
それはそれとして、そういう流れに文句を言うつもりはありません。
事実、「人間力」みたいなものに特化した、先日の犬の心の単独も素晴らしいものでしたし。
だけど、ライスに関しては、やっぱりシステムで魅せて欲しいと思ってしまう。
常に、「こんなコント見たことない」「こんな発想どこから思いつくんだろう」って思わせてほしい。
ただ、今の世の中、システムだけでは、上には行けない。
ライスドキャストでのライスは、そのもどかしさを打ち破ってくれるネタを、次々と見せてくれていました。
システムで笑わせることを大切にしつつ、その枠組みの中で、どれだけ二人の人間性を出せるか。
初期の頃のライスの、システムに特化して、まるでロボットのように二人の感情が全く見えてこない、無機質っぽいネタも大好きなのですが、
二人のキャラクターを前面に見せるようになると、お客さんを巻き込む強度が増すような感じがするんですよね。
だから今年、ライスを見に行っている中で、何度も本当に「爆笑の渦」にいるなと感じることがありました。
それが本当に嬉しかった。
きっと、来年に繋がる一年になったと思います。
今までのライスらしさと、これからのライスらしさを掛け合わせて、
そんな場所でも人々を巻き込める、引き込めるコントを作っていってほしいな。
ライスのコントを好きな人が、もっともっと増えるといいな。
本年のライスドキャストはこれで終わり。
片手で数えられるほどの数しか見に行けなかったけれど、どの回もとても楽しかったです。
また、新しくてドキドキワクワクするネタに出会えるのを楽しみにしています。
一年間お疲れ様でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます