初日を迎えるまで、こんなにいい作品に出会えるとは思っていませんでした。
勢いで、土曜当日券に並び、日曜千秋楽お譲り下さる方を探し、結果3回も行ってしまいました(笑)
例のごとく、私はあらすじをまとめるのが得意ではないので、感想のみ書かせていただきます。
ストーリーだけで言えば、正直に言うと、ひっかかるところとか納得できない部分も結構多いんですよね。
そういうお話って、私結構、心が引いちゃったり離れちゃったりすることが多いんですが、なぜかこの作品にはそれがなかった。
ひっかかるところがたくさんあっても、それをもってしても、圧倒的な世界観と説得力がありました。
初日に見た後、というか、もう初日の中盤で、「籠の城みたいだなぁ」と思って見ていました。
特に、鍵を奪おうとシュージを取り押さえる子供達のシーンなんて、籠の城で籠側の3人が評価を取り押さえてガラスの破片を突き付けるシーンそのままって感じでした。
支配する者と、支配される者。
でも徹底的に違うのは、そこに愛があるかどうか。
子供達は、支配されて命令されてばかりで、自由がない生活だと感じていたけれど、それは本当は子供達を守るための大人達の愛情だったんだ。
田所さんは本当に、かっこいい役もらいすぎです(笑)
かっこよかったなぁコウイチ。
子供達を守るために、すべて自分がつらい役目を一人で背負って、真実は何も告げないで。
いつも怒ってばかりで厳しいけれど、本当は誰よりも子供達のことを考えていた。
子供達がきっとここを出たいと思っていることに気付いていたんだね。
最初のコウイチとアンゴのシーンで、誰が次の大人になるかと話して、アンゴの「倉庫を寝室にしないといけないな~」っていうセリフのあとにつぶやいた、「その必要はないかもしれんがな」
これは二回目に見てやっと意味がわかった。
そして、ガクに言った「甘えを捨てろ」も、ガクを脱出計画に参加させるために背中を押したんだと思うんです。
そろそろ子供達に自立させる時だ、とずっと考えていたのでしょうか。
あと、私はアンゴのセリフですごく好きなところがありまして。
コウイチが自分にしてくれていたことを受け入れられていないカイに、シュージがなぜコウイチがルールを破らなければいけなかったのか説明していたところの後。
「カイ、君はこの前、コウイチに殴られたそうだね?果たしてそれは本当に暴力だったんだろうか?」
この優しく諭すような言い方が大好きでした。
なので二回目は、このコウイチがカイを殴るシーンを注目して見ていたんですが、その時にコウイチが言ったのが「言葉づかいには気をつけろと言ったはずだ!」だったんです。
コウイチは自分のことを侮辱されたから怒ったんじゃなくて、カイの態度が悪いことに対しての躾の意味として殴っていたんですね。
本当はあんなことを言われてつらかっただろうに、その気持ちを抑えて。
もうどれだけかっこいいんですか。
そして最後は、やっぱり最後の最後に関して言及させてください!
みんなの動きが止まって、雨の音が止まって、姿は見えないまま聞こえる声、
「誰を探しに行くって?」
初日に見たとき、うわぁぁ!!となってしまいました。本当にかっこよかった。
コウイチが帰ってきてくれてよかった。
この物語は続いていく。私達の知らないところで。
それは希望に満ち溢れたものではないのかもしれない。
けれど、コウイチの存在がこの過酷な生活の希望そのものなのかもしれない。
本当にかっこよかったぁ。
この一言のためだけに2時間があったといっても過言ではない。
そして関町さんなのですが、今回は本当に、心底すごいと思いました。
すごいという言葉しか出てこない。
ともすれば冷淡な役になるし、単なる話の進行役になってしまう可能性だってある。
それなのに、なんであんなに魅力的なキャラクターとして演じることができるんだろう。
子供達のことを温かく見ていて、気を配って、陰で支えて。
一見強制的になってしまいそうな内容でも、優しく語りかける口調が大好きでした。
「みんなが望んでるなら、それは改善するべきだ」
「私に答えられることなら何でも?」
「カイ、君はこの前、コウイチに殴られたそうだね?果たしてそれは本当に暴力だったんだろうか?」
コウイチが厳しい父親なら、アンゴは優しい父親って感じ。
父親というより兄のような雰囲気もかもしだしている。
けれど、子供達にコウイチがなんでルールを守らないのかと聞かれたときの返しは、まさに典型的な大人でした。
ガクが大人になることをみんなに言ったコウイチを責める部分も好きだったな~。
「ちょっと待てコウイチ」とか。この、怒りを抑えた声のかすれ加減が好き!
そして、コウイチが旅立ってしまった時、一番辛かったのがアンゴだろうなぁと思うわけです。
ずっとコウイチと一緒にいて、今まで彼がどんなに辛い役目を一人で背負ってきたかを知っていて。
それなのに、体を壊してしまったコウイチを助けることができなかった。
さらに言うと、自分は子供達のことをわかっているつもりだったのに、実は何もわかっていなかったんだという自己嫌悪。
自分を責めてしまって辛いだろうに、それでもシュージや子供達を支えていかなければいけないんだから。
……正直に言うと、カイの役を関町さんにやってほしかったという気持ちもあったんですよね。
それは、カイの出番が多いからとか、カイがいい役だからというのもあるし、
後は、コンビでの対立構造が見たくて。「『かつて』の意味」の犬さんみたいなことですね。
でも全て見終わってみると、関町さんがアンゴでよかったなぁと思うようになりました。
アンゴが大好きになったのは、関町さんが演じていたからだと思うんだ。
すごいしか言葉が出てこない。
ほめすぎでごめんなさい。出オチの件に関しましては、後で厳しく書きますのでご安心ください(笑)
この後も一人ひとりについてじっくり書きたいのですが、キリがなくなってしまいそうなので、端的に!
カイ→普段の児玉さんからは想像もつかないほどのシリアスで重くて、ひねくれてる役。
見直した、という言い方はおこがましいかもしれませんが、本当に、今まで私が知っている人と同一人物なのかと思うくらいの(笑)素晴らしい演技だったと思います。
写真をコウイチに破られてしまって、静かに崩れるところとか鳥肌が立ったなぁ
ナオト→見た目も行動もすっごい子供っぽいけれど(笑)、重要なところでは、みんなに気を配っているのが伝わってきました。
シュージに脱走計画を提案されたときの「カイ、どうする?オレはお前に任せるよ」とか。
かと思えば、笑いどころをかっさらっていくし(笑)器用な方ですね~!
タイキ→私はなんと、赤羽さんが体調不良で休演してしまった土曜2回目に行っていました。
その時は、タイキの部分のセリフを、子供達4人がふりわけていたので、タイキという存在が最初からいなかったようになっていたんです。
それはそれで本当にすごいことなのですが、でも、やっぱりこのお話にはタイキが必要だったなと思いました。
タイキがいなかった時、子供達の空気が本っ当に重苦しかった(笑)
この環境で、タイキの明るさって絶対に必要で、そしてそれを誰よりもわかっていたコウイチの手紙すっごいよかった。
あと、これはここに書くべきじゃないことかもしれませんが、
私はコウイチが旅立つシーンで、コウイチとアンゴが顔を見合わせて笑うところ大好きだったんです!
海が見たいって言っていたタイキが、本当の光景を見たらどう思うかな?(初日は何を言ってるんだろうと思っていたのですが、後からわかった。もう海は存在していなかったんだね)
あいつ、意志弱いからなぁ。
土曜2回目は、この部分がごっそりなくなってしまったのがすごく残念でした~。
ガク→大人になりたくない、みんなと離れ離れになりたくない。そこだけ聞くと、純粋ないい子に思えるけど、コウイチはその奥にある甘えに気付いていた。
自分から「僕、やるよ」と言ったところ、すっごく好きなシーンです。
シュージ→一番複雑で一番難しい役だったんじゃないかなぁ。
子供のときは反抗していたのに、大人達が自分のためにしてくれていたことを知って、態度が変わってしまう。
大人のことをわかるようになるっていうことが、本当に大人になるっていうことなのかもしれない。
リョーコ→凛とした頭のいい女の子って感じがぴったりでした。かわいらしかったな~。
それで私は、やっぱりカイと結ばれてほしかったよ~!!(笑)
いや、あそこが笑いどころだということはわかっているんだけどさ、いや、ここはベタにこの二人がくっついちゃっていいよ~!!(笑)
それでは、みなさまお待ちかねの(?)笑いどころ&日替わりボケメモ。
うろ覚えなので、あくまでも自分用って感じです。ご了承ください!
・アンゴが次に大人になるのは誰かコウイチに聞くシーン
初日:何もなし
土曜:なんかアフリカ系の名前(笑)
楽日:アンゴ「フジマルさん?」
コウイチ「そんな奴はいないー!!」←なぜか声がかすれる(笑)
・朝食の席にアンゴ登場シーン
初日:「おはよう、壁!!あ、違った、おはようみんな!」
土曜:「(茶色のニット帽をかぶって)おはよう、豆だ!」
楽日:土曜と同じ
・アンゴの豆のスープの言い方
初日:お豆のスープ
土曜:……覚えてない(汗)
楽日:お豆ちゃんスープ(確か)
・カイとナオトのグダグダタイム(笑)
初日:謎のことば遊び、腕相撲、相撲
土曜:相撲、ラップ、柔道、組体操
楽日:相撲、柔道、組体操
・「オレは、いろんなところを旅したい!海も、山も、図書館も、群馬も含めて全部!!」の、ナオトが旅したいところ
初日:群馬
土曜:西日暮里
楽日:蒲田(笑)
この蒲田って言った時の盛り上がりが半端じゃなかった(笑)
・アンゴが図書館から本を持ってくるシーン
まず、本の袋だけが舞台に投げ込まれている時点でおかしい(笑)
初日:全く印象にないんですよね…ってことは多分何もやっていないと思います
土曜:腰にゴムを巻いて、上の階からつなげていて、腰を鍛えているという謎の設定(笑)
もうすぐ本にたどり着くっていうところで、ゴムの力に負けて袖に引き戻される
楽日:腰にゴムを巻いて、ゴムパッチン!!
これは本当に痛そうだった……
ゴムが当たった後、まさに「腰が抜ける」っていう感じで、ペタっと床に座り込んでしまった関町さんを見て、本当にひやっとしてしまいました。
この後も意味不明だったなぁ。
アンゴがめちゃめちゃ笑顔で、「お前ら、お待ちかねの本だ!!」って。
そんな笑顔でそんないい声で普通のこと叫ばれても、どうしたらいいか全くわかりませんよ(笑)
・カイが子供達に脱出計画を持ちかけるとき
「ここ数日、色々考えた。ガクが大人になること、この部屋のみんなのこと、母さんのこと、エロいこと」
これ結構好きだったんですが(笑)、千秋楽ではカットでしたねーちょっと残念。
・カイ「リョーコは女だ、腕力の点でどうしても劣る」
ナオト「でもリョーコは……」
初日:このナオトのセリフ自体なし
土曜:ナオト「でもリョーコは、カンフーが使えるぞ?」
リョーコ「やぁっ!!」(カイにパンチ)
カイ「黙れブサイク」
楽日:ナオト「でもリョーコは、エヴァンゲリオンになれるぞ?」
リョーコ「あんたバカぁ?」(これ超かわいかった!)
ナオト「それにリョーコは、カンフーが使えるぞ?」
リョーコ「やぁっ!!」(カイにパンチ)
カイ「黙れ変態」
ひどい!誰よりも児玉さんが変態なのに(笑)
・シュージは洗脳されたんじゃないか?の妄想シーン(ジューシーズによるライス&久松さんへの無茶ぶり)
土曜しかちゃんとしたメモが残っていないのですが……
初日:洗脳→儀式→踊り→合体?
土曜:洗脳→儀式→ダンスパーティー(ナオト「コウイチが調子に乗るぞ!」、田所さんブレイクダンス失敗・笑)→シュージの周りをぐるぐる回る→(ナオト「アンゴが何か言うぞ!」アンゴ「二毛作~♪」)→ショートコント「オカマオリンピック」→合体
楽日:洗脳→儀式→ナオト「コウイチが国歌を歌うぞ!」、コウイチ「国歌せい――」、ナオト「やっぱ違うか」→ショートコント「オカマ漫才」→合体
・カイとコウイチが怒鳴り合っている時に出てくる、アンゴとシュージの出オチ
初日:パーティー衣装(ビカビカな赤と青のジャケットと帽子)
土曜:女子バレー部の監督とコーチ(女子役が久松さんで女子の体操着に黒髪長髪のカツラ、関町さんは目の下にメイクで目を描くという全くわけのわからないボケ・笑)
楽日:ドライアイスを持って乱入(笑)
もう、ドライアイスの印象が強すぎて服装全く覚えてない(笑)
ここはダメだよ!!やりすぎ!!(笑)
ちなみに、私が見た3日間の中で、一番田所さんが笑ってしまっていたのが土曜2回目でしたね~!
ずっと後ろ向いて全く笑いが収まらず、児玉さんも深呼吸しながら口の形を整えてました(笑)
千秋楽は、この二人はそうでもなかったみたいなのですが、客席は結構辛かった……
コウイチがガクに「甘えを捨てろ」って言っているところで、ビーカーに入ってるドライアイスがぽこぽこいっちゃってるんだもん……(笑)
そういえば、ここの登場シーンもよくわからなかったなー!!(笑)
「今日は、アンゴとシュージが」「1ヶ月前から1ヶ月前から考えてきた~」「出し物の日~♪」みたいな。ここも毎回変えてましたよね。
・コウイチが旅立つ時のマントみたいなポンチョみたいなやつ、初日で、薄い青い光の暗転中に笑いが起きちゃってたんですよね(笑)
田所さんが、その格好に面白いと気付いたからなのか、土曜&楽日では「どうだ?この一張羅!」なんてセリフが追加。
愛想笑いで返すアンゴとシュージ(笑)
まだまだ書きたい笑いどころもあるのですが、とりあえずこの辺で☆
一つの舞台を3回見たのはうちゅくろ以来で、
それでも足りないと思ったのもうちゅくろ以来。
千秋楽が始まる前、早く見たいから始まってほしいという思いがありつつ、
でも、もうこの舞台を見れないなんて寂しいから始まってほしくないと思ったのも、うちゅくろ以来。
もう一生、コウイチとアンゴに会えることはないんだと思うと、寂しいです。
あの二人にもう一度会いたいです。
終わるのが寂しい。
そんな舞台に出会えて、私は幸せです。
勢いで、土曜当日券に並び、日曜千秋楽お譲り下さる方を探し、結果3回も行ってしまいました(笑)
例のごとく、私はあらすじをまとめるのが得意ではないので、感想のみ書かせていただきます。
ストーリーだけで言えば、正直に言うと、ひっかかるところとか納得できない部分も結構多いんですよね。
そういうお話って、私結構、心が引いちゃったり離れちゃったりすることが多いんですが、なぜかこの作品にはそれがなかった。
ひっかかるところがたくさんあっても、それをもってしても、圧倒的な世界観と説得力がありました。
初日に見た後、というか、もう初日の中盤で、「籠の城みたいだなぁ」と思って見ていました。
特に、鍵を奪おうとシュージを取り押さえる子供達のシーンなんて、籠の城で籠側の3人が評価を取り押さえてガラスの破片を突き付けるシーンそのままって感じでした。
支配する者と、支配される者。
でも徹底的に違うのは、そこに愛があるかどうか。
子供達は、支配されて命令されてばかりで、自由がない生活だと感じていたけれど、それは本当は子供達を守るための大人達の愛情だったんだ。
田所さんは本当に、かっこいい役もらいすぎです(笑)
かっこよかったなぁコウイチ。
子供達を守るために、すべて自分がつらい役目を一人で背負って、真実は何も告げないで。
いつも怒ってばかりで厳しいけれど、本当は誰よりも子供達のことを考えていた。
子供達がきっとここを出たいと思っていることに気付いていたんだね。
最初のコウイチとアンゴのシーンで、誰が次の大人になるかと話して、アンゴの「倉庫を寝室にしないといけないな~」っていうセリフのあとにつぶやいた、「その必要はないかもしれんがな」
これは二回目に見てやっと意味がわかった。
そして、ガクに言った「甘えを捨てろ」も、ガクを脱出計画に参加させるために背中を押したんだと思うんです。
そろそろ子供達に自立させる時だ、とずっと考えていたのでしょうか。
あと、私はアンゴのセリフですごく好きなところがありまして。
コウイチが自分にしてくれていたことを受け入れられていないカイに、シュージがなぜコウイチがルールを破らなければいけなかったのか説明していたところの後。
「カイ、君はこの前、コウイチに殴られたそうだね?果たしてそれは本当に暴力だったんだろうか?」
この優しく諭すような言い方が大好きでした。
なので二回目は、このコウイチがカイを殴るシーンを注目して見ていたんですが、その時にコウイチが言ったのが「言葉づかいには気をつけろと言ったはずだ!」だったんです。
コウイチは自分のことを侮辱されたから怒ったんじゃなくて、カイの態度が悪いことに対しての躾の意味として殴っていたんですね。
本当はあんなことを言われてつらかっただろうに、その気持ちを抑えて。
もうどれだけかっこいいんですか。
そして最後は、やっぱり最後の最後に関して言及させてください!
みんなの動きが止まって、雨の音が止まって、姿は見えないまま聞こえる声、
「誰を探しに行くって?」
初日に見たとき、うわぁぁ!!となってしまいました。本当にかっこよかった。
コウイチが帰ってきてくれてよかった。
この物語は続いていく。私達の知らないところで。
それは希望に満ち溢れたものではないのかもしれない。
けれど、コウイチの存在がこの過酷な生活の希望そのものなのかもしれない。
本当にかっこよかったぁ。
この一言のためだけに2時間があったといっても過言ではない。
そして関町さんなのですが、今回は本当に、心底すごいと思いました。
すごいという言葉しか出てこない。
ともすれば冷淡な役になるし、単なる話の進行役になってしまう可能性だってある。
それなのに、なんであんなに魅力的なキャラクターとして演じることができるんだろう。
子供達のことを温かく見ていて、気を配って、陰で支えて。
一見強制的になってしまいそうな内容でも、優しく語りかける口調が大好きでした。
「みんなが望んでるなら、それは改善するべきだ」
「私に答えられることなら何でも?」
「カイ、君はこの前、コウイチに殴られたそうだね?果たしてそれは本当に暴力だったんだろうか?」
コウイチが厳しい父親なら、アンゴは優しい父親って感じ。
父親というより兄のような雰囲気もかもしだしている。
けれど、子供達にコウイチがなんでルールを守らないのかと聞かれたときの返しは、まさに典型的な大人でした。
ガクが大人になることをみんなに言ったコウイチを責める部分も好きだったな~。
「ちょっと待てコウイチ」とか。この、怒りを抑えた声のかすれ加減が好き!
そして、コウイチが旅立ってしまった時、一番辛かったのがアンゴだろうなぁと思うわけです。
ずっとコウイチと一緒にいて、今まで彼がどんなに辛い役目を一人で背負ってきたかを知っていて。
それなのに、体を壊してしまったコウイチを助けることができなかった。
さらに言うと、自分は子供達のことをわかっているつもりだったのに、実は何もわかっていなかったんだという自己嫌悪。
自分を責めてしまって辛いだろうに、それでもシュージや子供達を支えていかなければいけないんだから。
……正直に言うと、カイの役を関町さんにやってほしかったという気持ちもあったんですよね。
それは、カイの出番が多いからとか、カイがいい役だからというのもあるし、
後は、コンビでの対立構造が見たくて。「『かつて』の意味」の犬さんみたいなことですね。
でも全て見終わってみると、関町さんがアンゴでよかったなぁと思うようになりました。
アンゴが大好きになったのは、関町さんが演じていたからだと思うんだ。
すごいしか言葉が出てこない。
ほめすぎでごめんなさい。出オチの件に関しましては、後で厳しく書きますのでご安心ください(笑)
この後も一人ひとりについてじっくり書きたいのですが、キリがなくなってしまいそうなので、端的に!
カイ→普段の児玉さんからは想像もつかないほどのシリアスで重くて、ひねくれてる役。
見直した、という言い方はおこがましいかもしれませんが、本当に、今まで私が知っている人と同一人物なのかと思うくらいの(笑)素晴らしい演技だったと思います。
写真をコウイチに破られてしまって、静かに崩れるところとか鳥肌が立ったなぁ
ナオト→見た目も行動もすっごい子供っぽいけれど(笑)、重要なところでは、みんなに気を配っているのが伝わってきました。
シュージに脱走計画を提案されたときの「カイ、どうする?オレはお前に任せるよ」とか。
かと思えば、笑いどころをかっさらっていくし(笑)器用な方ですね~!
タイキ→私はなんと、赤羽さんが体調不良で休演してしまった土曜2回目に行っていました。
その時は、タイキの部分のセリフを、子供達4人がふりわけていたので、タイキという存在が最初からいなかったようになっていたんです。
それはそれで本当にすごいことなのですが、でも、やっぱりこのお話にはタイキが必要だったなと思いました。
タイキがいなかった時、子供達の空気が本っ当に重苦しかった(笑)
この環境で、タイキの明るさって絶対に必要で、そしてそれを誰よりもわかっていたコウイチの手紙すっごいよかった。
あと、これはここに書くべきじゃないことかもしれませんが、
私はコウイチが旅立つシーンで、コウイチとアンゴが顔を見合わせて笑うところ大好きだったんです!
海が見たいって言っていたタイキが、本当の光景を見たらどう思うかな?(初日は何を言ってるんだろうと思っていたのですが、後からわかった。もう海は存在していなかったんだね)
あいつ、意志弱いからなぁ。
土曜2回目は、この部分がごっそりなくなってしまったのがすごく残念でした~。
ガク→大人になりたくない、みんなと離れ離れになりたくない。そこだけ聞くと、純粋ないい子に思えるけど、コウイチはその奥にある甘えに気付いていた。
自分から「僕、やるよ」と言ったところ、すっごく好きなシーンです。
シュージ→一番複雑で一番難しい役だったんじゃないかなぁ。
子供のときは反抗していたのに、大人達が自分のためにしてくれていたことを知って、態度が変わってしまう。
大人のことをわかるようになるっていうことが、本当に大人になるっていうことなのかもしれない。
リョーコ→凛とした頭のいい女の子って感じがぴったりでした。かわいらしかったな~。
それで私は、やっぱりカイと結ばれてほしかったよ~!!(笑)
いや、あそこが笑いどころだということはわかっているんだけどさ、いや、ここはベタにこの二人がくっついちゃっていいよ~!!(笑)
それでは、みなさまお待ちかねの(?)笑いどころ&日替わりボケメモ。
うろ覚えなので、あくまでも自分用って感じです。ご了承ください!
・アンゴが次に大人になるのは誰かコウイチに聞くシーン
初日:何もなし
土曜:なんかアフリカ系の名前(笑)
楽日:アンゴ「フジマルさん?」
コウイチ「そんな奴はいないー!!」←なぜか声がかすれる(笑)
・朝食の席にアンゴ登場シーン
初日:「おはよう、壁!!あ、違った、おはようみんな!」
土曜:「(茶色のニット帽をかぶって)おはよう、豆だ!」
楽日:土曜と同じ
・アンゴの豆のスープの言い方
初日:お豆のスープ
土曜:……覚えてない(汗)
楽日:お豆ちゃんスープ(確か)
・カイとナオトのグダグダタイム(笑)
初日:謎のことば遊び、腕相撲、相撲
土曜:相撲、ラップ、柔道、組体操
楽日:相撲、柔道、組体操
・「オレは、いろんなところを旅したい!海も、山も、図書館も、群馬も含めて全部!!」の、ナオトが旅したいところ
初日:群馬
土曜:西日暮里
楽日:蒲田(笑)
この蒲田って言った時の盛り上がりが半端じゃなかった(笑)
・アンゴが図書館から本を持ってくるシーン
まず、本の袋だけが舞台に投げ込まれている時点でおかしい(笑)
初日:全く印象にないんですよね…ってことは多分何もやっていないと思います
土曜:腰にゴムを巻いて、上の階からつなげていて、腰を鍛えているという謎の設定(笑)
もうすぐ本にたどり着くっていうところで、ゴムの力に負けて袖に引き戻される
楽日:腰にゴムを巻いて、ゴムパッチン!!
これは本当に痛そうだった……
ゴムが当たった後、まさに「腰が抜ける」っていう感じで、ペタっと床に座り込んでしまった関町さんを見て、本当にひやっとしてしまいました。
この後も意味不明だったなぁ。
アンゴがめちゃめちゃ笑顔で、「お前ら、お待ちかねの本だ!!」って。
そんな笑顔でそんないい声で普通のこと叫ばれても、どうしたらいいか全くわかりませんよ(笑)
・カイが子供達に脱出計画を持ちかけるとき
「ここ数日、色々考えた。ガクが大人になること、この部屋のみんなのこと、母さんのこと、エロいこと」
これ結構好きだったんですが(笑)、千秋楽ではカットでしたねーちょっと残念。
・カイ「リョーコは女だ、腕力の点でどうしても劣る」
ナオト「でもリョーコは……」
初日:このナオトのセリフ自体なし
土曜:ナオト「でもリョーコは、カンフーが使えるぞ?」
リョーコ「やぁっ!!」(カイにパンチ)
カイ「黙れブサイク」
楽日:ナオト「でもリョーコは、エヴァンゲリオンになれるぞ?」
リョーコ「あんたバカぁ?」(これ超かわいかった!)
ナオト「それにリョーコは、カンフーが使えるぞ?」
リョーコ「やぁっ!!」(カイにパンチ)
カイ「黙れ変態」
ひどい!誰よりも児玉さんが変態なのに(笑)
・シュージは洗脳されたんじゃないか?の妄想シーン(ジューシーズによるライス&久松さんへの無茶ぶり)
土曜しかちゃんとしたメモが残っていないのですが……
初日:洗脳→儀式→踊り→合体?
土曜:洗脳→儀式→ダンスパーティー(ナオト「コウイチが調子に乗るぞ!」、田所さんブレイクダンス失敗・笑)→シュージの周りをぐるぐる回る→(ナオト「アンゴが何か言うぞ!」アンゴ「二毛作~♪」)→ショートコント「オカマオリンピック」→合体
楽日:洗脳→儀式→ナオト「コウイチが国歌を歌うぞ!」、コウイチ「国歌せい――」、ナオト「やっぱ違うか」→ショートコント「オカマ漫才」→合体
・カイとコウイチが怒鳴り合っている時に出てくる、アンゴとシュージの出オチ
初日:パーティー衣装(ビカビカな赤と青のジャケットと帽子)
土曜:女子バレー部の監督とコーチ(女子役が久松さんで女子の体操着に黒髪長髪のカツラ、関町さんは目の下にメイクで目を描くという全くわけのわからないボケ・笑)
楽日:ドライアイスを持って乱入(笑)
もう、ドライアイスの印象が強すぎて服装全く覚えてない(笑)
ここはダメだよ!!やりすぎ!!(笑)
ちなみに、私が見た3日間の中で、一番田所さんが笑ってしまっていたのが土曜2回目でしたね~!
ずっと後ろ向いて全く笑いが収まらず、児玉さんも深呼吸しながら口の形を整えてました(笑)
千秋楽は、この二人はそうでもなかったみたいなのですが、客席は結構辛かった……
コウイチがガクに「甘えを捨てろ」って言っているところで、ビーカーに入ってるドライアイスがぽこぽこいっちゃってるんだもん……(笑)
そういえば、ここの登場シーンもよくわからなかったなー!!(笑)
「今日は、アンゴとシュージが」「1ヶ月前から1ヶ月前から考えてきた~」「出し物の日~♪」みたいな。ここも毎回変えてましたよね。
・コウイチが旅立つ時のマントみたいなポンチョみたいなやつ、初日で、薄い青い光の暗転中に笑いが起きちゃってたんですよね(笑)
田所さんが、その格好に面白いと気付いたからなのか、土曜&楽日では「どうだ?この一張羅!」なんてセリフが追加。
愛想笑いで返すアンゴとシュージ(笑)
まだまだ書きたい笑いどころもあるのですが、とりあえずこの辺で☆
一つの舞台を3回見たのはうちゅくろ以来で、
それでも足りないと思ったのもうちゅくろ以来。
千秋楽が始まる前、早く見たいから始まってほしいという思いがありつつ、
でも、もうこの舞台を見れないなんて寂しいから始まってほしくないと思ったのも、うちゅくろ以来。
もう一生、コウイチとアンゴに会えることはないんだと思うと、寂しいです。
あの二人にもう一度会いたいです。
終わるのが寂しい。
そんな舞台に出会えて、私は幸せです。
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