2028年4月に椙山女学園大が
日進キャンパスの人間関係学部を星が丘キャンパスに移転する
ことが発表されました。
「星ヶ丘に何か作ってる」
という話は聞いていたので
淑徳がキャンパスを移転してくるのかと思っていたら
椙山の方でした。
星が丘キャンパスには、各所に学生同士が交流する空間「コモン」を設けるほか、隣接する商業施設「星が丘テラス」を運営する東山遊園と共同で、地域とのつながりや周辺の自然を生かすキャンパスに整備する。(中日新聞10月19日)
昨年閉業した「星が丘ボウル」跡地を活用するようで、
3年連続で定員割れしている椙山としては、起死回生をねらいたいところでしょう。
とはいえ、
確かに今年200名の定員に対して128名しか埋まっていない人間関係学部が、
日進から交通の便がよい星が丘に移転してくれば
ある程度の巻き返しは可能かもしれません。
ただ、新設した外国語学部、情報社会学部までもがおおこけで、
大学全体として定員充足率が84.0%しかありません。
実は、直近の3か年で大学全体の定員充足率が80%を切っていると
国の「高等教育の修学支援新制度」の対象から除外される可能性があります。
これは給付型奨学金がもらえたり、授業料や入学金が減免されたりするのですが、
3年連続で定員充足率が80%を切っている大学は「対象外」となって国からの支援が受けられなくなります。
このため、各大学は「充足率80%」を死守しようと必死です。
椙山もその一つで、
定員割れしている外国語学部、人間関係学部、情報社会学部を穴埋めする形で、
180名だった現代マネジメント学部の定員を10名増やして190名とし、
その上今年は206名と定員より多めに入学させています。
看護学部も同様で、100名だった定員に対して
今年は110名に拡大した上に、入学者を133名とめいいっぱい入学させています。
それでも大学全体としては、1347名の定員に対して入学者は1132名、
充足率は84.0%と80%まであと4%のところまできています。
人気のない学部の定員を減らして、
人気のある学部の定員をもっと増やせばよいと思うかもしれませんが、
そうなると定員を減らす学部の教員をリストラしなければいけません。
これは相当抵抗があるから簡単にはできません。
また、定員を増やすにしても、その分、専門の教員を増やさなければいけません。
それに、増やしたところで空き教室がないと授業ができません。
実際、今年、定員110名のところに133名も入学した看護学部では、
大教室が一つしか使えず、学生が教室にすし詰めのようになっているそうです。
グループワークをするにしても、
大人数では十分なスペースも確保できないなどの
弊害も出ています。
大学側としては定員を埋めるために必死なのでしょうが、
入学した学生にとって不利益があるようでは
ちょっと問題ありではないかと思います。
志望校選びも、
大学のブランド名や偏差値、入試科目だけでなく、
このような内情も考慮に入れた方がよいでしょう。
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日進キャンパスの人間関係学部を星が丘キャンパスに移転する
ことが発表されました。
「星ヶ丘に何か作ってる」
という話は聞いていたので
淑徳がキャンパスを移転してくるのかと思っていたら
椙山の方でした。
星が丘キャンパスには、各所に学生同士が交流する空間「コモン」を設けるほか、隣接する商業施設「星が丘テラス」を運営する東山遊園と共同で、地域とのつながりや周辺の自然を生かすキャンパスに整備する。(中日新聞10月19日)
昨年閉業した「星が丘ボウル」跡地を活用するようで、
3年連続で定員割れしている椙山としては、起死回生をねらいたいところでしょう。
とはいえ、
確かに今年200名の定員に対して128名しか埋まっていない人間関係学部が、
日進から交通の便がよい星が丘に移転してくれば
ある程度の巻き返しは可能かもしれません。
ただ、新設した外国語学部、情報社会学部までもがおおこけで、
大学全体として定員充足率が84.0%しかありません。
実は、直近の3か年で大学全体の定員充足率が80%を切っていると
国の「高等教育の修学支援新制度」の対象から除外される可能性があります。
これは給付型奨学金がもらえたり、授業料や入学金が減免されたりするのですが、
3年連続で定員充足率が80%を切っている大学は「対象外」となって国からの支援が受けられなくなります。
このため、各大学は「充足率80%」を死守しようと必死です。
椙山もその一つで、
定員割れしている外国語学部、人間関係学部、情報社会学部を穴埋めする形で、
180名だった現代マネジメント学部の定員を10名増やして190名とし、
その上今年は206名と定員より多めに入学させています。
看護学部も同様で、100名だった定員に対して
今年は110名に拡大した上に、入学者を133名とめいいっぱい入学させています。
それでも大学全体としては、1347名の定員に対して入学者は1132名、
充足率は84.0%と80%まであと4%のところまできています。
人気のない学部の定員を減らして、
人気のある学部の定員をもっと増やせばよいと思うかもしれませんが、
そうなると定員を減らす学部の教員をリストラしなければいけません。
これは相当抵抗があるから簡単にはできません。
また、定員を増やすにしても、その分、専門の教員を増やさなければいけません。
それに、増やしたところで空き教室がないと授業ができません。
実際、今年、定員110名のところに133名も入学した看護学部では、
大教室が一つしか使えず、学生が教室にすし詰めのようになっているそうです。
グループワークをするにしても、
大人数では十分なスペースも確保できないなどの
弊害も出ています。
大学側としては定員を埋めるために必死なのでしょうが、
入学した学生にとって不利益があるようでは
ちょっと問題ありではないかと思います。
志望校選びも、
大学のブランド名や偏差値、入試科目だけでなく、
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