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2025年:椙山、金城学院、日福大ほか愛知の定員割れしている私立大学(あぶない大学リスト)

2024年10月04日 | 偏差値・内申点の目安
2024年度入学の定員割れしている愛知の主な私立大学



(2025年度版「大学の真の実力情報公開BOOK」より作成)

*充足率=入学者÷定員
*収容定員1000名程度以上が対象
【色分け】
・黄色:95%未満(動向注視)
・橙色:85%未満(閉鎖予備軍)
・赤色:75%未満(いつ閉鎖してもおかしくない)

まず、大幅に悪化したのが

・金城学院大(文学部、国際情報学部、人間科学部が75%割れ)
・修文大(医療科学部が76%まで悪化)
・椙山女学園大(学部改組も失敗、外国語学部で半分以上の定員割れ)
・名古屋商科大(昨年度より悪化、全体で90%の定員割れ)
・名古屋文理大(健康生活学部で68%の定員割れ)
・日本福祉大(国際福祉学部→国際学部へ改称してややもち直すも、経済学部で87%の定員割れ)

です。

やはり女子大が不人気なようです。

金城学院大、椙山女学園大の不人気ぶりにもう歯止めがかからないようで、

金城学院大は半ばやけくそ?で薬学部、看護学部を定員より多めに入学させたのに、

全体で81.7%の定員割れとなっており、昨年度より9.3ポイントも悪化しています。

数字以上に状況はよくなさそうです。

2026年度に学部改組が決まっていますが、次に紹介する椙山女学園大のケースからもわかるように、

うまくいかない可能性の方が高いでしょう。

椙山女学園大はまさかというか、やはり学部改組が大失敗。

新設した外国語学部が定員200名に対して入学者が98名と半数以下にとどまり、

全体として定員充足率は84.0%と昨年より10.7ポイントも悪化。

現代マネジメント学部と看護学部の定員をそれぞれ10名ずつ増やしてもこの数字で、

政府が推奨しているデジタル・グリーン学部として新設した

情報社会学部も充足率が6割にとどまり大苦戦。

人間関係学部も年々、入学者が減少して、もはや歯止めが利かない状態です。

日本福祉大学も経済学部で新たに定員割れをするなど、悩みの種がまた一つ増えてしまいました。

一方で、学芸学部から国際学部へと改組した桜花学園大が

ようやく学部レベルでは定員割れを回避し、

全体として充足率が84.0%と昨年と比べて12.0ポイントも改善。

本業の保育学部で苦戦を強いられていますが、

共学化の他に、来年度、学部改組(情報学部の新設)も控えているので

これが吉と出るか凶と出るか。

名古屋外国語大学は全体として充足率が

87.6%から103.9%と大幅に改善しましたが、

これは全体で定員を100名近く減らしたため。

いよいよ禁断の定員削減に踏み切ったことで

来年度以降、どうなるのか見守りたいところです。

個人的に注目は、来年度共学化する名古屋葵大です。

家政学部や文学部が苦戦しているのには変わりありませんが、

健康科学部を40名減らした結果、充足率はやや持ち直しており、

また、理学療法士、作業療法士の学科をもつ医療科学部は

共学化で救世主となる可能性もゼロではないでしょう。

【愛知の主な*定員割れ私大(充足率100%未満)ワースト10】
・名古屋葵大・・・・72.3%
・修文大・・・・・・73.5%
・星城大・・・・・・74.2%
・日本福祉大・・・・78.6%
・金城学院大・・・・81.7%
・名古屋文理大・・・82.6%
・桜花学園大・・・・84.0%
・椙山女学園大・・・84.0%
・名古屋商科大・・・88.6%
・名古屋経済大・・・91.0%
*収容定員1000名程度以上が対象

ワースト1位は、名古屋葵大で72.3%と幾分改善したものの

定員の4分の1が埋まっていないのはやはり不安。

立地は悪くないので、共学化で巻き返しなるか。

2位は急速に悪化した修文大学。

高等部は共学化で巻き返しているだけに、

充足率が90%台→80%台→70%台と年々、定員割れが悪化している大学は

抜本的な改革が必要でしょう。

3位は星城大で、70.0%→74.2%とやや改善したものの

メインの経営学部で依然として苦戦が続いており、

リハビリ学部も受験科目数を減らすなどのてこ入れが必要かも。


【あぶない大学の見極め方】
・交通の便が極端に悪い
・定員充足率が6割を切っている
・系列の学校がない(あっても学生・生徒数が少ない)

こうした大学がいきなり潰れるということはないかもしれません。

しかし、定員割れが続く大学では、学生の質の低下はもちろんですが、教育水準の低下が何よりも懸念されます。

さらに、教職員などのスタッフのモチベーションの低下も見逃せません。

4年間という長いスパンと、数百万円という投資額に見合う大学かどうか見極めが重要です。

逆に、合併、共学化、キャンパス移転、私立高校の系列校化・提携校化など、大幅なてこ入れをしてくる大学は、存続の可能性も高くなります。

今後の動向に注目ですね。

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