江南ネクサス(勉強のやり方専門塾)の塾長です。
「日本史の勉強は、まず教科書を読むように」と高校の先生は言っているようですが、大まちがいです!
【目次】高校日本史で成績がよい人がやっている勉強法(日本史の正しい勉強のやり方)
1.日本史の攻略のカギ、まずはマンガや動画を見て大まかな流れや背景をイメージせよ!
2.【偏差値50くらい目標の人】『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』を読んで、「なぜ」「流れ」を理解せよ!
3.【偏差値55以上目標の人】石川晶康「日本史B講義の実況中継」シリーズも読んで、細かい「なぜ」「流れ」も確認せよ!
4.【偏差値50くらい目標の人】日本史の一問一答式(★2~3)をひたすら解いて、知識を確固たるものとせよ!
5.【偏差値55以上目標の人】日本史の一問一答式(★1~3)もひたすら解いて、知識を確固たるものとせよ!
6.日本史の問題集や模試・入試の過去問などを解いて、テストの得点力をつけよ!
7.教科書はテスト前の最後の確認!そして「読むだけですっきりわかる日本史」も読もう!
■1.日本史の攻略のカギ、まずはマンガや動画を見て大まかな流れや背景をイメージせよ!
よく、歴史は教科書を読むことが大切と言われていますが、実は違います。教科書を読んでもわからないから、みんな困っているんです。
日本史(世界史もですが)は、まず、マンガや動画を見て、イメージで大まかな流れをとらえるようにしましょう。
日本史のマンガはたくさん出ていますが、角川のマンガ日本史が絵がきれいでおすすめです。
動画はYouTubeなどでいろいろ出そろっていますので、「開国」や「明治維新」などテーマごとに、検索してみましょう。
・角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 全16巻
ちなみに、世界史・中国史は
・角川まんが学習シリーズ 世界の歴史 3大特典つき全20巻
・集英社 学習まんが 中国の歴史 全11巻
がおすすめです
■2.【偏差値50くらい目標の人】『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』を読んで、「なぜ」「流れ」を理解せよ!
マンガや動画は非常に「わかりやすい」のですが、それだけでテストで点数が取れるようになるわけではありません。
そこで、次は予備校講師が講義の内容をまとめた参考書(解説系)を読みましょう。
とりあえず平均点レベル(全国偏差で50くらい)を目指す人は、『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』を読んで、歴史の「なぜ」や「流れ」を理解することから始めましょう。
この「金谷の~」は、受験生から支持の高い参考書の一つです。高校の先生からは絶対おすすめされないので注意しましょう(笑)。
■3.【偏差値55以上目標の人】石川晶康「日本史B講義の実況中継」シリーズも読んで、細かい「なぜ」「流れ」も確認せよ!
明治時代に「秩禄処分」が行われました。しかし、こうした知識をただ丸暗記しただけでは、大学入試のようなテストではとても太刀打ちできません。
そこで大切なのが、なぜ秩禄処分が行われたのかという時代背景と理由です。
明治時代になると、それまで武士をしていた人は働き口がなります。
このような(元)武士の中には新政府軍の設立に貢献した功労者がたくさんいます。
そういう功労者に支払ったのが秩禄といういわば「恩給(年金)」です。
ところが、この「秩禄」は、明治政府の財政を圧迫します。
そこで、なんとかこの秩禄を廃止しないと明治政府がもちません、というのが秩禄処分が行われた時代背景です。
ここで、なぜ教科書ではなく解説系の参考書なのか。それは歴史の流れや背景など、丁寧に解説してあるからです。
教科書は紙面の都合上、どうしても一冊にまとめなければいけませんので、いろいろなことが省かれています。
これが返って、歴史の流れや面白さを無くさせてしまう原因になっています。
実際、日本史の教科書には「秩禄処分が行われた」くらいの記述しかありません。
学校の先生は、歴史が好きで先生になっているのですから、そういう多くの部分が省略された教科書を読んでも「わかる」のかもしれませんが、歴史があまり好きでない人やよく知らない人は、読んでもちんぷんかんぷんなのです。
だから、まず、マンガ・動画、そして、解説系参考書なのです。
■4.【偏差値50くらい目標の人】日本史の一問一答式(★2~3)をひたすら解いて、知識を確固たるものとせよ!
ここまでは、日本史の「なぜ」や「流れ」を重視してきましたが、高校の定期テストはもちろん、大学入試では細かい知識が必要になってきます。
これは重要語句と呼ばれますが、重要語句を身につけるのに大いに役に立つのが一問一答式の問題集です。
歴史での重要語句は、英語で言えば単語や熟語、数学で言えば公式のようなものです。
覚えるのは必須です。
一問一答式の問題集には、東進ブックスやZ会、高校歴史の教科書で圧倒的シェアを誇る山川出版などたくさんあります。
東進ブックスやZ会の一問一答は、文章中の空欄を答える、いわばかっこ埋め形式となっています。
とりあえずおすすめは、
・鈴木和裕著「時代と流れで覚える! 日本史B用語」(文英堂)
・金谷 俊一郎著「日本史B一問一答【必修版】 」(東進ブックス)
の2冊です。
「時代と流れで覚える」は地図や表を多用しているので、網羅感はあります。基礎からやり直したい人はこちらがおすすめです。
また、「必修版」は、★2~3を中心に収録、左が一問一答、右が解説となっているので、一つひとつ固めるにはもってこいです。
今の学力とねらい(定期テストか大学受験か)に応じて使い分けるようにしましょう。
5.【偏差値55以上目標の人】日本史の一問一答式(★1~3)もひたすら解いて、知識を確固たるものとせよ!
偏差値55以上、難関大を目指す人は先ほどの2冊では物足りないので、★1レベルの問題も取り組めるこちらの一問一答集がおすすめです。
・金谷俊一郎著「日本史史料一問一答【完全版】2nd edition」 (東進ブックス)
・金谷俊一郎著「共通テスト日本史B一問一答【完全版】」 (東進ブックス)
また、最近では共通テストなどで史料問題もよく出題されるので、史料編や学校で購入した資料集などもよく読んでおきましょう。
■6.日本史の問題集や模試・入試の過去問などを解いて、テストの得点力をつけよ!
最後は、ここまで紹介してきた一問一答と並行しながら、問題集を解いて演習形式で力をつけていきます。
もちろん、わからないところやあいまいなところが出てきたら、その都度、マンガや動画、解説系参考書、一問一答に戻って復習しましょう。
また、高校で使っている資料集の他にも、わからない用語や詳しい史料がみたい場合は、googleで検索するなどの勉強の工夫も必要です。
■7.教科書はテスト前の最後の確認!そして「読むだけですっきりわかる日本史」を読もう!
最後の最後、テスト前は教科書を読んで一通りおさらいをしましょう。
・山﨑圭一著「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」(SBクリエイティブ)
もおすすめです。
そして、ちょっとだけおまけ。余裕のある人は「読むだけですっきりわかる日本史」といった、直接受験には関係しなさそうな本を読んでみましょう。
各時代の描写を読み物としてまとめているので、参考書や問題集に飽きた時に、気分転換として読んでみるのも良いでしょう。
文庫サイズなので、通学時に電車やバスの中、授業の合間などにすらっと読めるはずです。
日本史は古文や日本の政治・経済と関係が深く、いわば、教養として重要なものでもあります。
受験のためだけでなく、教養としても歴史の勉強にもつながるような、勉強の仕方をして欲しいと思います。
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・学年ごとの曜日・空席状況がチェックできます
「日本史の勉強は、まず教科書を読むように」と高校の先生は言っているようですが、大まちがいです!
【目次】高校日本史で成績がよい人がやっている勉強法(日本史の正しい勉強のやり方)
1.日本史の攻略のカギ、まずはマンガや動画を見て大まかな流れや背景をイメージせよ!
2.【偏差値50くらい目標の人】『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』を読んで、「なぜ」「流れ」を理解せよ!
3.【偏差値55以上目標の人】石川晶康「日本史B講義の実況中継」シリーズも読んで、細かい「なぜ」「流れ」も確認せよ!
4.【偏差値50くらい目標の人】日本史の一問一答式(★2~3)をひたすら解いて、知識を確固たるものとせよ!
5.【偏差値55以上目標の人】日本史の一問一答式(★1~3)もひたすら解いて、知識を確固たるものとせよ!
6.日本史の問題集や模試・入試の過去問などを解いて、テストの得点力をつけよ!
7.教科書はテスト前の最後の確認!そして「読むだけですっきりわかる日本史」も読もう!
■1.日本史の攻略のカギ、まずはマンガや動画を見て大まかな流れや背景をイメージせよ!
よく、歴史は教科書を読むことが大切と言われていますが、実は違います。教科書を読んでもわからないから、みんな困っているんです。
日本史(世界史もですが)は、まず、マンガや動画を見て、イメージで大まかな流れをとらえるようにしましょう。
日本史のマンガはたくさん出ていますが、角川のマンガ日本史が絵がきれいでおすすめです。
動画はYouTubeなどでいろいろ出そろっていますので、「開国」や「明治維新」などテーマごとに、検索してみましょう。
・角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 全16巻
ちなみに、世界史・中国史は
・角川まんが学習シリーズ 世界の歴史 3大特典つき全20巻
・集英社 学習まんが 中国の歴史 全11巻
がおすすめです
■2.【偏差値50くらい目標の人】『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』を読んで、「なぜ」「流れ」を理解せよ!
マンガや動画は非常に「わかりやすい」のですが、それだけでテストで点数が取れるようになるわけではありません。
そこで、次は予備校講師が講義の内容をまとめた参考書(解説系)を読みましょう。
とりあえず平均点レベル(全国偏差で50くらい)を目指す人は、『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』を読んで、歴史の「なぜ」や「流れ」を理解することから始めましょう。
この「金谷の~」は、受験生から支持の高い参考書の一つです。高校の先生からは絶対おすすめされないので注意しましょう(笑)。
■3.【偏差値55以上目標の人】石川晶康「日本史B講義の実況中継」シリーズも読んで、細かい「なぜ」「流れ」も確認せよ!
明治時代に「秩禄処分」が行われました。しかし、こうした知識をただ丸暗記しただけでは、大学入試のようなテストではとても太刀打ちできません。
そこで大切なのが、なぜ秩禄処分が行われたのかという時代背景と理由です。
明治時代になると、それまで武士をしていた人は働き口がなります。
このような(元)武士の中には新政府軍の設立に貢献した功労者がたくさんいます。
そういう功労者に支払ったのが秩禄といういわば「恩給(年金)」です。
ところが、この「秩禄」は、明治政府の財政を圧迫します。
そこで、なんとかこの秩禄を廃止しないと明治政府がもちません、というのが秩禄処分が行われた時代背景です。
ここで、なぜ教科書ではなく解説系の参考書なのか。それは歴史の流れや背景など、丁寧に解説してあるからです。
教科書は紙面の都合上、どうしても一冊にまとめなければいけませんので、いろいろなことが省かれています。
これが返って、歴史の流れや面白さを無くさせてしまう原因になっています。
実際、日本史の教科書には「秩禄処分が行われた」くらいの記述しかありません。
学校の先生は、歴史が好きで先生になっているのですから、そういう多くの部分が省略された教科書を読んでも「わかる」のかもしれませんが、歴史があまり好きでない人やよく知らない人は、読んでもちんぷんかんぷんなのです。
だから、まず、マンガ・動画、そして、解説系参考書なのです。
■4.【偏差値50くらい目標の人】日本史の一問一答式(★2~3)をひたすら解いて、知識を確固たるものとせよ!
ここまでは、日本史の「なぜ」や「流れ」を重視してきましたが、高校の定期テストはもちろん、大学入試では細かい知識が必要になってきます。
これは重要語句と呼ばれますが、重要語句を身につけるのに大いに役に立つのが一問一答式の問題集です。
歴史での重要語句は、英語で言えば単語や熟語、数学で言えば公式のようなものです。
覚えるのは必須です。
一問一答式の問題集には、東進ブックスやZ会、高校歴史の教科書で圧倒的シェアを誇る山川出版などたくさんあります。
東進ブックスやZ会の一問一答は、文章中の空欄を答える、いわばかっこ埋め形式となっています。
とりあえずおすすめは、
・鈴木和裕著「時代と流れで覚える! 日本史B用語」(文英堂)
・金谷 俊一郎著「日本史B一問一答【必修版】 」(東進ブックス)
の2冊です。
「時代と流れで覚える」は地図や表を多用しているので、網羅感はあります。基礎からやり直したい人はこちらがおすすめです。
また、「必修版」は、★2~3を中心に収録、左が一問一答、右が解説となっているので、一つひとつ固めるにはもってこいです。
今の学力とねらい(定期テストか大学受験か)に応じて使い分けるようにしましょう。
5.【偏差値55以上目標の人】日本史の一問一答式(★1~3)もひたすら解いて、知識を確固たるものとせよ!
偏差値55以上、難関大を目指す人は先ほどの2冊では物足りないので、★1レベルの問題も取り組めるこちらの一問一答集がおすすめです。
・金谷俊一郎著「日本史史料一問一答【完全版】2nd edition」 (東進ブックス)
・金谷俊一郎著「共通テスト日本史B一問一答【完全版】」 (東進ブックス)
また、最近では共通テストなどで史料問題もよく出題されるので、史料編や学校で購入した資料集などもよく読んでおきましょう。
■6.日本史の問題集や模試・入試の過去問などを解いて、テストの得点力をつけよ!
最後は、ここまで紹介してきた一問一答と並行しながら、問題集を解いて演習形式で力をつけていきます。
もちろん、わからないところやあいまいなところが出てきたら、その都度、マンガや動画、解説系参考書、一問一答に戻って復習しましょう。
また、高校で使っている資料集の他にも、わからない用語や詳しい史料がみたい場合は、googleで検索するなどの勉強の工夫も必要です。
■7.教科書はテスト前の最後の確認!そして「読むだけですっきりわかる日本史」を読もう!
最後の最後、テスト前は教科書を読んで一通りおさらいをしましょう。
・山﨑圭一著「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」(SBクリエイティブ)
もおすすめです。
そして、ちょっとだけおまけ。余裕のある人は「読むだけですっきりわかる日本史」といった、直接受験には関係しなさそうな本を読んでみましょう。
各時代の描写を読み物としてまとめているので、参考書や問題集に飽きた時に、気分転換として読んでみるのも良いでしょう。
文庫サイズなので、通学時に電車やバスの中、授業の合間などにすらっと読めるはずです。
日本史は古文や日本の政治・経済と関係が深く、いわば、教養として重要なものでもあります。
受験のためだけでなく、教養としても歴史の勉強にもつながるような、勉強の仕方をして欲しいと思います。
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