相場三昧 マーケットウォーカー

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ー相場道の極意ー

2011-10-04 13:20:49 | 相場三昧伝
☆第三十一章
 「十人が十人片寄る時」

相場が二~三ヶ月も上にも下にも行かず、無気力に保ち合った時は、
十人が十人退屈し、強気で買い建ての人もこんな調子では先行き見込み
なしと弱気に転じ、弱気で売り玉を持つ人はも、これはいよいよ思惑
通りとばかり、ますます売り込む。ところが相場とは皆の意見が一致した
時には反対になるのが常で、この場合も逆に高くなるものである。
高くなり始めると、もともとの強気筋は「やっぱり・・・」とばかり
買い直す。売り方も目一杯売っているから慌てて買い戻す。
この二者の考えが一緒になり、相場は急騰場面に入る。
十人が十人、見方や考え方が一致する時は相場が逆になるもので、この
ことは特に肝に銘ずべきである。


☆第三十二章
 「売り方、駆け引き難しき」

一年のうちに大きな上げが一度、大きな下げが一度はあるが、このほかは
流れとしてとらえれば小動きに過ぎない。つまり、大きな上げ波動の中では
アヤ押しがあるが、下げ過程の中でもアヤ戻り的な動きがある。往々にして
このアヤに惑わされて失敗するケースが多い。アヤ押し場面で、「もはや
相場もこれまで・・・」とばかり、売り方に加わってみたり、逆にアヤ戻し
場面で、超強気に転じてみたり、結局チグハグなことになりかねない。
目先の動きに一喜一憂せず、相場の流れを捉える事が大切だ。

相場というものは第一章でもふれた通り、踏み出しが大切である。
特に買いからスタートする時はいろいろ思い悩んだり、気苦労が多いもの
だけれど、踏み出しよく大きな上げ潮に乗れば、利運に向くもので、大きな
苦しみはない。
これに反し売り方は割合気苦労はないが、甚だ駆け引き難しく、下げに
入ると、何処まで下げるか判らないような人気になり売り安心ムードになる
相場とはまことに皮肉なもので、こんなムードになった時、逆に急反発する
もので、結局は買戻しが遅れてしまう。
下げ相場に乗るコツは、人の騒ぎには乗ぜず欲を離れて買い戻す事が大切で
ある。強欲を張らず、ほどほどにしたいものである。


片想い /坂本冬美
コメント
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