中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

雲南省の不思議な岩蜜

2014年03月30日 | 少数民族の食べ物

以前このブログでは貴州省の岩蜜について、触れた事がありますが、先日麗江市に行った際に、雲南省産の岩蜜を売っているのを見かけたので、興味本位で買ってきました。値段は一斤(500g)60元で売っていましたが、一塊分を30元で買いました。

麗江市は世界遺産でもあり、雲南省でも有数の観光地ですが、物価の値段がとても高い所としても中国人の間では有名で、岩蜜の様な観光客目当ての土産物も当然大変高いようです。岩蜜も貴州省等と比べるとかなり高いようで、貴州では岩蜜は一斤40元前後で売っています。

雲南省麗江で売っている岩蜜は、形状、香り、味等は貴州省で売っている岩蜜と同じですが、雲南省産の岩蜜は色も紅いのが特色のようです。岩蜜はネットショップ等でも売っているようですが、偽物も多いようで、本物と偽物との見分け方は大変難しいようです。偽物と本物との見分け方、真贋を見分ける方法もネット等に載っているようですが、ナカナカ面倒のようです。

ネット等で検索すると、街頭等で売っている偽の岩蜜を食したら吐き気がした、下痢をした等の書き込みもあります。

岩蜜は、元々大変貴重な物の上に、物も少ないので、岩蜜がどのようにして出来るのかはネット等でも調べてもわからないところがあります。一説では野生のミツバチが岩穴や岩の隙間などの巣を作り、その後野生のミツバチが、その巣を捨てて移動した後、そのミツバチの巣に残っている蜜が、長い時間が経過する中で、その蜂の蜜が乾燥して、結晶化した物のようです。

また、野生の蜂が作る蜂蜜が、滴り落ち固まって岩の様に硬くなった物との説もありますが、詳しい事はよくわかりません。

私が以前貴州省で買った岩蜜も、今回雲南省麗江で買った岩蜜も本物の岩蜜かかどうかは実は不明ですが、イロイロと調べてみると、どうも偽物の様に思います。そもそも本物の岩蜜がどんな物か、見た事も無いのでどれが本物の岩蜜か判断するのが大変難しいです。

 

 雲南省麗江の街頭で見かけた岩蜜は、この様にかなり紅い色をしています。また、岩蜂の中には蜂の巣も見えます。値段を聞いたら一斤(500g)60元。

 

雲南省で岩蜜を見かけるのは初めての経験なので、左側の一番小さい岩蜜の塊を、値切って30元で買いました。この様に蜂の巣が岩蜜に付いている、或いは岩蜜の中に蜂の巣があるのは、いかにも本物の岩蜜と思わせる為の細工との指摘もあります。

 

岩蜜の上にコケの一種が生えているのは、貴州で見かける岩蜜と同じです。文字通り岩の様硬い。金槌を使わないと砕く事が出来ません。ネット等に拠ると、この様に、岩蜜の上にコケを生やして、いかにも本物の岩蜜に見せる為との指摘もあます。確かに、貴州の岩蜜にも同じようなコケが生えていました。


岩蜜をコップに入れて、そのコップに、お湯注ぐと岩蜜は次第に溶けて行きます。水でも溶けます。貴州省では売っている人に、岩蜜をどうするか聞いたら、お湯に溶かして飲むとの事でしたが、雲南省では岩蜜の他の利用の仕方があるかどうかは、残念ながら聞かないで仕舞いました。


お湯や水を注ぐと徐々に岩蜜は溶けて生きますが、本当に岩石のように固い物が溶けて行くのは、やはりとても不思議です。

 

 

 

岩蜜が、完全に溶けた状態。オレンジジュースのような色になる。雲南省の岩蜜は、貴州の岩蜜とは、色は違うが、味や香りは貴州省の岩蜜と同じです。但し、甘味は貴州省の岩蜜の方がやや甘いと私は感じました。

 

岩蜜は、中国では、貴州省、雲南省、四川省等で見る事が出来るそうですが、残念ながら本物の岩蜜を見た事がないので、どれが本物か、未だにわかりません。何故雲南省の岩蜜が、この様に紅い色をしているのか不明です。ネット等で調べると白い色をした岩蜜もある様ですが、岩蜜は、蜂密が結晶化したとすれば、このように紅い色になるのは、やはり可笑しい様に思います。

 

 

 

 

 

 

 



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