名残りの桜

「薄暗いけど朝ですよ」

曇り空だと桜の絨毯も寂しげに写ります。

「それは、たたずむボクの心境が反映されているのです」

どんな心境？

「オナカガスイタ、オナカガスイタ、オナカガスイタ」

「朝ごはんは何でしょね？　早く帰ってごはん食べたい！」

ハイハイ、よーくわかったからもうちょっとだけ付き合ってね。

「もしもこの花びらが全部ビスケットだったら、永遠にここに座っていたい。。。」

そうねー。

あつあつのカフェオレかなんかもあれば、なおよろし。

ま、そんなものはいくら待っていても出てこないから、おうちに帰ってごはんにしましょう！
＊

後日この公園にはマンションが建設される事になり、大きな桜の木々はおおかた伐られてしまいました。

気に入っていたんだけど。。。

しかたない、今年が見納めになりました。

残念なことです。