栃木県 日光二荒山神社【中宮祠】
中禅寺湖北岸、男体山(二荒山)山麓に鎮座する。
男体山の山頂にある二荒山神社奥宮と、日光山内にある二荒山神社本社の中間にあるので、中宮祠と呼ばれる。
【御祭神】
大己貴命(大国主命)
田心姫命(多紀理姫)
味耜高彦根命(アジスキタカネヒコ)
味耜高彦根命は大己貴命と田心姫命の子。
日本神話では、天孫降臨の為、高天原から葦原中国(=出雲)の平定に遣わされたが下照姫と結ばれ復命しなかった為に返し矢で殺されてしまった天若日子アメノワカヒコ(父・天津国玉神)とそっくりで、葬式の時には生き返ったかと間違えられてしまったエピソードがある。
日光東照宮~車で小一時間程、つづら折りが続く【いろは坂】を登ってゆくと、忽然と鳥居があらわれ中禅寺湖へと着く。
登りの路面はやや凍結してて、ヒヤヒヤしながら多少スライドしつつもチェーン無しで登った。
湖畔
駐車場
男体山頂(2,486 m)にある奥宮への登拝口があり、5月には開山祭りが行われ、白装束の人々がここから一斉に登ってゆく。
(この時の祝詞詠唱はハキとした棒読みで、平安風の祝詞と違い韓流の詠唱を思いおこさせられる)
鳥居
男体山
男体山を背に中禅寺湖に向い祭られている。山開きの頃には、登山口側に小皿に嫌なことを書き叩きつけて割る厄落としがあり結構賑わっているが、冬は立入れない。
神門
稲荷社
男体山と女峯山・太郎山とで【日光三山】と呼ばれ、山自体が御神体であり、
日光東照宮横の二荒山神社本社に遥拝所がある。
【男体山】 父・ 大己貴命(おおなむちのみこと)
【女峯山】 母・ 田心姫命(たごりひめのみこと)
【太郎山】 子・ 味耜高彦根命(あじすきたかひこね)
冬は登山することができないため、神社の門は固く閉ざされてしまっている。
張りつめた冷たい空気と雪につつまたれた静謐さに、
より一層、近づき難い崇高な尊厳を感じる。
冬、入ることができない【中宮祠】は、凛とした静寂を心静かに感じるスポットだ。
日光二荒山神社中宮祠 栃木県日光市中宮祠2484-4
本文とは関係ないですが、
月夜の不思議な写真~画面真ん中あたり
月光がたまたまスペクトル分解されたせいか? 光の女神が現れた様にみえる。