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日本に残る古朝鮮【武蔵の国】 高麗神社

2014-10-13 | パワースポット

【高麗神社】

「高句麗」の若光王を祭っている神社。その子孫が代々宮司を務め現在60代目になる。
埼玉県JR八高線「高麗川駅」より、多少分かり難い小道を暫く抜け高麗川を渡ると忽然とある。

【鳥居】
  
鳩山総理を始め参拝後の議員から5人もの総理大臣がでた事から【出世開運】神社として知られる。

高句麗」は古代・紀元前頃より約700年間続いた中国東北部~朝鮮半島にあったツングース系騎馬民族(扶余族系)の国らしい。   

※扶余族=松花江流域=天の川(スンガリ川)にいた民族


高句麗渡来人の服。  まるで奈良県の高松塚古墳壁画の女性の様だ😮

668年に【高句麗】が唐に滅ぼされた後、多くの高句麗人が日本へ逃げてきたが、高句麗の王族である若光王は神奈川県の大磯に上陸した。
(高句麗を建国した東明聖王『チュモン』から数えて29代目になるのだろうか…)

その後、716年に関東7か国の高句麗人が武蔵の国に集められ、ここに高麗郡が設置され若光王は大和朝廷より『高麗王』を賜り初代郡守となった。


【参道】
   

【神門】



古来より東国は渡来人・移住民の入植地で、関東は高句麗を始め大陸・朝鮮半島から持込まれた技術によって開発されてきた。神奈川~埼玉にかけて、高来神社、調布、狛江、高座、高麗山、駒形などコマ=高句麗由来の名称が関東には今も多く残る。

    

社殿の左側にある高麗山側には、水天宮があり安徳天皇が祭られている。

10分くらいで登れる。

水天宮

元々、高麗神社の社殿はそちらを拝む様に建っていたが、今の場所へ移されて向きが変えられた。

少し離れた場所にある八幡宮にその頃の社殿は移されたらしい。

    

高麗神社は高句麗若光王が晩年白髭をたくわえ「白髭様」と親しまれていたことから【白髭明神】とも呼ばれていて、武蔵の国の白髭神社55社の惣社と称されていた。

(当時の政府は若光王を高句麗王族と認めていた…という事はここは朱蒙の子孫に会える神社!?👉

朱蒙の子孫は長背王といって敏達天皇・蘇我馬子の時代に日本に亡命してきています😌)


    
ドラマ【朱蒙】に出てくる河の神の娘ユファ姫の様。



国重要指定文化財・高麗家住宅

争いから逃れてきた人々の穏かさが温かく伝わってくるようだ。。




 近くを流れる高麗川

  

天気が良かったので河原でバーベQをしてる人が多かった。

一日のんびりすごしたくなる。心が安らぐスポット。


  高麗神社  埼玉県日高市新堀833


                



◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

『高句麗』は中国東北部から朝鮮北中部にあったツングース系民族の国家だが、現在中国と韓国との間で、高句麗がどちらの歴史に帰属するかの論争が起きているらしい。

高句麗人はツングース系民族で、韓国系である新羅人とは別系統の言語を話したし、もちろん中国人(漢民族)でも日本人(倭人)でもない。



高句麗は中国・韓国両方(唐・新羅)の国から滅ぼされてしまった国なので、双方が主張するのは分かるけど、古代の国々が現代の国境に合わせ興亡していたという訳でもない。
 …場所は北朝鮮~旧満州のエリア・王都は平壌にあったそうだが(-_-;)


 できることならどちらにも帰属せず、

 古代の偉大な王国【高句麗】は高句麗としてその残滓を偲び留めておきたい気持ちになる。

古代アジアの雄大な歴史を見回してみても、700年も続いた王国は紀元前のアッシリアとか周王朝以外そう他にない無い。

漢、バビロニア、ペルシア、マガタ国、クシャーナ、に然り、無数の国が興っては700年もたたずに滅んでいくアジア大陸の古代史の中で、中国の覇者である漢と戦い、魏、燕、隋とも戦い滅びず、これほど力強く生き延びた国・高句麗は他に比べるものの無い程の価値がある。

外敵だけでなく、内的な瓦解がなかったことの方が素晴らしい事かもしれない。

無形となってしまった今でも高句麗はアジアが世界に誇るべき歴史遺産のように感じる。