神戸から米子道へ出て出雲へ。島根県に入ると、丁度山々から薄らと水蒸気がたち登る当に「八雲立つ」光景が広がっていた。運転中で上手く写真を取れなかったのが残念。
松江市の意宇郡一帯を周る。
出雲の国をつくられた「八束水臣津野命」が、国が狭いので朝鮮半島から土地を引き寄せ、島根半島をつくられたという国引き神話があり、
土地を引き寄せた後、杖をつき立て「おう」とおっしゃった為、意宇(おう)と言う。
熊野大社は神代鎮座とされ建創は不明だが、熊野古道で知られる和歌山県の熊野大社(三山)よりも古い。
そうとは知らずに巫女さんに和歌山の熊野との関係を尋ねてしまい、
少し気を悪くさせてしまったが、丁寧に御由緒を説明してくれた。
ここは他とは空気が違う。神社独特の凛とした静かな空気だけでなく、
穏やかな時が流れるなんとも言えない癒しの空間に入った気分になった。
意宇で一番のパワースポットとのこと。
島根県に入って、最も心が安らいだ。
御祭神「熊野大神櫛御気野命」は、素戔嗚尊(スサノオノミコト)の別神名。
高天原を追われ、出雲に流れてきたスサノオは、この地方を苦しめていたヤマタノオロチを退治し、英雄として迎えられた。スサノオを讃える名で、ここ出雲の国一の宮に祭られている。
東八幡
この日は、大穴持命が越の八口平定後に鎮座されたという場所、松江市の母理の里の青垣山付近へ寄り青垣山の向かいにある東八幡宮から、~竹内神社~真名井神社~神魂神社~熊野大社~須我神社~八重垣神社そして、須佐神社へと八社を巡った。
真名井神社は、旧約聖書にある「マナ」が語源との説もある。
良縁の御神徳がある、八重垣神社は女性の参拝客が目立つ。
私は、恋愛祈願を祈る相手もなく、意宇郡を離れ、出雲市の出雲郡へと向かう。
最後に着いたのが須佐神社。
今日は、ここだけでも良かったのではと思えるほど、素晴らしい。
山あいの小さな川の岸にあるひっそりとした神社。
そう広くはないがここもまた秘境の別世界で、心身が清められる。
江原啓之氏のお気に入りの神社で、「人によっては左側に神楽殿がみえる」らしい。
参道の左には川が流れていて、通常は社の左手にある神楽殿が無い。
神楽殿こそみえなかったと思う?が、どこからか神楽が聞こえてきそうな気分だ。
塩の井の井戸で、清める。ここ須佐神社には七不思議があり、そのひとつ塩の井。山間にありながら海と繋がっていて、かすかに塩味がするという。
最後に国経営をされたスサノオ命が、わが名を土地に名づけると仰せられ、【須佐】という。
夕陽が沈む頃に丁度タラサ出雲に到着し、日没までのんびりと眺めることができた。
右手にレギュラーの波がブレイクしていて、2~3人のサーファーが日没まで入っていた。
冬至前日