
先回の続きです。⇒ 12月の花のアルバム ⑤ 2024-1-20
12月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。12月は花が少なくなる季節でもあり、木の実や紅葉などを中心に、84品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿しています。
今回も、11月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
からたちの花(Maki Mori)
原産は日本で、本州(岩手県南部以南)、四国、九州、沖縄、朝鮮南部、中国、台湾に分布します。海岸に自生しますが、生垣や公園に普通に植栽されています。
花は初夏に整った5弁の白花を咲かせます。果実は球形で、秋に灰褐色に熟して実が三つに裂け、粘着質の真っ赤な種が出てきます。
名前の由来は節分に魔よけのために枝を門扉に挿した「扉の木」が「トビラ」が「トベラ」になっていきました。
<トベラ(扉) トベラ科トベラ属>
12/8 あけぼの山農業公園
原産地のインドシナ半島やアフリカで約40種が知られています。スミレに似た小さな花は可憐で、夏から秋の長期間にわたって花を咲かせ続けます。
花色も豊富、カラフルで暑さや乾燥に強く、育てやすいことから、夏の花壇に人気の草花のひとつです。
花形は唇形で花色が野生のスミレに似ていることから別名にナツスミレ(夏菫)やハナウリクサ(花瓜草)といわれています。
<トレニア(夏菫) アゼトウガラシ科ツルウリクサ属(トレニア属)>
12/1 北柏ふるさと公園
南ヨーロッパ原産のアブラナ科の半耐冬性の二年草あるいは多年草ですが、普通は秋播き一年草として扱われています。
一般にはチェイランサスとよばれます。葉は長楕円形のへら状で多数重なり、春4月に40センチメートル前後の花茎を伸ばし、菜の花に似た十字花を穂状につけ、快い芳香を放ちます。
花径は1センチメートルくらいで、黄色のほか、園芸種には橙色、赤褐色があり、花の大きな八重咲きもあります。
<ニオイアラセイトウ アブラナ科エゾスズシロ属>
12/20 アンデルセン公園
キク科アザミ属の多年草で、本州、四国、九州の日当たりのよい場所に自生します。アザミはアザミ属の植物の総称で、単にアザミという名の種は存在しません。
日本には100種類近いアザミがあるそうですが、互いによく似ていて見分けは困難です。一番普通に見かけるのが本種です。深く切れ込んだ葉の縁には棘があり、花色は赤紫色や淡紅色のほか、白色もあります。
<ノアザミ(野薊) キク科アザミ属>
12/1 あけぼの山農業公園
北アフリカ原産のキク科の一年草で、1970年前後に日本へ入ってきた草花です。
花はマーガレットによく似ていますが、マーガレットはモクシュンギク属で本種はフランスギク属です。草丈も花の大きさも小さめです。
花色は中心が黄色、花弁が白。はっきりとした濃い色の黄色と白のコントラストがきれいな花です。葉は丸みを帯びた形状ではなく、ギザギザとしたのこぎりのような形をしています。
<ノースポール キク科フランスギク属>
12/20 アンデルセン公園
熱帯アジア、インド一帯に自生するヒユ科セロシア属の一年草。日本でも関東地方以西の暖地では野生化し荒地や休耕地一面を覆う光景などがみられます。
花色は淡いピンクから濃い赤紫色で、ロウソクの炎のような形をしています。園芸植物として主に観賞されてきたのは本種とケイトウの2種で、ともに高温と乾燥に強く荒れ地でもよく育つ丈夫な植物です。
園芸品種として「セロシア」という名称で鉢花や切り花として流通しています。
<ノゲイトウ(野鶏頭) ヒユ科ケイトウ属(セロシア属)>
12/1 北柏ふるさと公園
ヨーロッパを原産地としており、現在は日本を含む世界各国に分布しています。
有史以前に中国から日本へ帰化した野草で、タンポポそっくりの花を咲かせます。
ハルノノゲシとも呼ばれています。葉っぱと名前がケシに似ていますがキク科の植物です。
<ノゲシ(野芥子) キク科ノゲシ属>
12/1 あけぼの山農業公園
日本在来種で、兵庫県から西日本の太平洋側に分布している野菊の一種。牧野富太郎博士が発見して命名しまた。
秋に咲く野菊の仲間で、葉は菊と同じような丸っこい葉をしています。野草としては美しく、白い花が沢山密集して咲きます。
兵庫県の県花であり2006年に兵庫県で開催された国民体育大会「のじぎく兵庫国体」の名称の由来はこの花にあります。
<ノジギク(野路菊) キク科キク属>
12/1 北柏ふるさと公園
栽培種のキクとイソギクの雑種で、海岸の崖地でみられる草丈20~60cmの多年草。
葉は互生する単葉で、倒披針形~倒卵形となり、厚みがあります。葉の縁は全縁または上部が浅く羽状に裂けます。
茎の上部に密な散房状の花序を出し、頭花を数多くつけます。頭花は黄色の管状花と、白または黄色の小さな舌状花からなります。
<ハナイソギク(花磯菊) キク科キク属>
12/1 北柏ふるさと公園
原産地の西ヨーロッパでは古くから野菜として扱われていました。和名の由来は美しくて立派な葉姿を牡丹の花に見立てたものです。
大和本草(1709年)に『オランダナ』の名前で登場する植物が本種とされ、その頃には日本に入ってきていたとされます。
品種の育成や選抜は主に東京の鹿骨で江戸時代から始められ、現在は大きく4つの系統に分けられています。①東京丸葉系②名古屋ちりめん系③大阪丸葉系④さんご系
<ハボタン(葉牡丹)アブラナ科 アブラナ属(ブラシカ属)>
12/20 アンデルセン公園
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
「12月の花のアルバム⑥」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「12月の花のアルバム ⑦」に続きます。
綺麗なお花がいっぱい
特にトベラ
これはいいですねエ、
北海道では見たことがない植物です。
名前の由来もわかりやすい
昔、みん花に投稿したことがあるんですが、
その時以来、大好きな花に加わりました。
個性的な中に、綺麗さを持っていますよね
ノアザミ
12月に咲いていたんですか(@_@)
昨年は、ほんと季節感が例年と違っているのを思い出します。
日々の天気予報を見ると冬らしい冬、
今年の季節の移り変わりは、どうなっていくんでしょうね。
コメントありがとうございます。
トベラは岩手県南部以南に分布するので、北海道では見られない植物ですね。
トベラの実は見た目は美しいですが、葉や枝は悪臭がすることから、扉に挟ん
だり、火にくべて燃やしたりして鬼を追い出したそうです。
コメントありがとうございます。
トレニアも長い間咲いて目を楽しませてくれる花ですね。私もこの可憐な花姿
が好きで、見かけると何度でも写真を撮ってしまうんです。
ノアザミ、この寒さになっても頑張って咲いていました。でも、この花が最後
のようで、他では見かけることがありません。
今年は暖冬のようですが、降雪地帯では災害級の雪が降ったりして、夏の豪雨
や酷暑同様、異常な気候が心配になりますね。
トップのハボタンの蝶でしょうか。
オシャレですね!
今回は2問不正解でした。
ニオイアラセイトウとハナイソギクが分かりませんでした。
どちらもヒントがあったのに残念!
それにしても、まだトレニアが咲いていたのですね。
ノゲシは最近勘違いして秋や冬でも時々咲いています。
葉ボタンを四つ並べ蝶をイメージさせるよう
配色もいいし作り方でとっても素敵にみえます。
ニオイアラセイトウってブログでもあまり見かけないような気がするけれど
どんな香りがするのでしょうか。
最近 季節が分からなく咲いている花がありますね。
コメントありがとうございます。
今回の2問不正解というのは意外な結果です。全問正解と思っていました。
和名のニオイアラセイトウより、チェイランサスの方が知られていますね。
ハナイソギクは私のブログにも度々登場しています。
今年は例年と違い、トレニアやノゲシも長い期間咲いていますね。
コメントありがとうございます。
ハボタンの作り方、アンデルセン公園のスタッフさんのセンスの良さが感じら
れますね。(^.^)
ニオイアラセイトウの香り、私も嗅いだ記憶がありませんが、甘い香りがする
そうです。
ストックの和名がアラセイトウですが、ニオイアラセイトウはエゾスズシロ属、
アラセイトウはアラセイトウ属でストックのことだそうです。
調べれば調べる程、益々混乱して来てわからなくなりますね。(笑)
ハボタンの寄せ植え立派で綺麗ですね。
ハボタンはキャベツの仲間ですので窒素が多い土では綺麗な色(紫や白 ピンク)が緑になってしまってキャベツ化してしまいます・
なのでハボタンだけの寄せ植えが一番ハボタンを綺麗に育てられるのかな なんて思っています。
コメントありがとうございます。
ハボタンの寄せ植え、あまりにも面白くて綺麗な植え方なので思わず写真に撮っ
てしまいました。
窒素が多い土では、葉が緑になってしまってキャベツ化してしまうのですか~。
初めて知りました。確かにこのハボタンは地植えでなく、鉢植えになっていま
すね。
自身で育てているだけあって、よくご存じですね。晩強になりました。(^.^)