先回の続きです。 10月の花のアルバム ① 2022-11-06
今回も、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回も私の最も苦手とする木の実や鳥がたくさん登場します。樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
日本でサルビアというと、多くの人が朱赤色のサルビアを思い浮かべます。もっともポピュラーでたくさん栽培されているのがこの品種です。原産地は、南アメリアのブラジルです。
アキギリ属(サルビア属)には約900種の植物が分類されていますが、単に「サルビア」というと、本種を指すのが一般的です。
<サルビア・スプレンデンス(緋衣草) シソ科アキギリ属(サルビア属)>
10/12 北柏ふるさと公園
宿根アスターの仲間で日本原産のとても丈夫な花です。観賞用として平安時代から長く栽培されている植物ですが、自生しているものは激減してしまっています。
シオン(紫苑)の花びらの姿から「星の花」と言われていたため、ギリシャ語で星を意味する「Aster」が語源となっています。
<シオン(紫菀) キク科シオン属> 10/12 北柏ふるさと公園
6月~7月に真白な花を咲かせ、秋に白い実を多数つけます。紫の実が鮮やかなムラサキシキブの白実種で、花が咲いてから実がなるまで、長い間観賞できます。
<シロシキブ(白式部) クマツヅラ科ムラサキシキブ属> 10/6 柏の葉公園
東北地方中部(宮城及び山形)以南の本州、四国、九州及び沖縄に分布するクスノキ科の常緑樹です。クスノキの仲間であり、葉をちぎるとクスノキ科に特有の樟脳の香りがあります。
山野や道端の藪で普通に見掛ける木ですが、赤い果実に観賞価値があるとして神社仏閣を中心に自生のものを庭木として用いることがあります。
<シロダモ(白櫤) クスノキ科シロダモ属> 10/21 手賀沼湖畔
コムラサキの白花品種。花が白色で、果実も白色。ムラサキシキブの白花品種をシロシキブと呼びますが、この実もシロシキブと呼ばれることがあります。
<シロミノコムラサキ(白実小紫)クマツヅラ科ムラサキシキブ属>
10/12 あけぼの山農業公園
春にヤマブキ(山吹)の花に似た白い花を咲かせるバラ科の落葉低木。花が同じ季節に咲くヤマブキ(山吹)の花に似ていることから名づけられました。
<シロヤマブキ(白山吹) バラ科シロヤマブキ属> 10/20 柏の葉公園
秋から冬にかけて、真珠くらいの大きさの白やピンクのかわいい実をつけるスイカズラ科の落葉低木です。 初夏にすずらんの形に似たうつむきがちの小さな花が開花します。
秋にとてもかわいらしい実をつけます。花より実の状態の方が人目を引くため、実の状態が切り花として流通しています。
<シンフォリカルボス(雪晃木) スイカズラ科シンフォリカルポス(セッコウボク)属>
10/20 柏の葉公園
中国の中部を原産とするフヨウの園芸品種。性質はフヨウと同じですが、時間帯によって花色の変わる様を、酔客の顔色になぞらえて名前が付きました。
花はフヨウと同じ一日花で、午前中は白色だが、日が暮れるに従って赤みを増し、夜には完全な紅色になります。夜に赤くなった花は翌朝、元気なく萎んでおり、その様も酔っ払いのそれを彷彿させます。
<スイフヨウ(酔芙蓉) アオイ科フヨウ属> 10/12 あけぼの山農業公園
秋を象徴する植物として日本文化の中で重要な植物であり、十五夜の飾り、花鳥画や、蒔絵などの秋草紋様、「すすきみみずく」などの郷土玩具などに見られます。
かつては屋根をふく材料としても重要であり、そのため、人里近くには必ず萱場(かやば)と呼ばれる採集するための場所がありました。
<ススキ(薄) イネ科ススキ属> 10/20 柏の葉公園
草刈りをしたことがある人なら、おなじみの雑草です。都会の空き地でもよく見かけます。すさまじい勢いで生えてくる厄介者といったイメージのこの草、実はすごく使える薬草だったのです。
北アメリカ原産の外来種で、花はハーブとして利用されているそうです。体内の毒を排出してくれる作用があるため、肌にもよくて、アトピー性皮膚炎を改善するといわれています。
<セイタカアワダチソウ(背高泡立草) キク科アキノキリンソウ属>
10/20 柏の葉公園
ヨーロッパ原産の帰化植物で、環境省指定要注意外来生物です。日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。
別名「ショクヨウ(食用)タンポポ」とも呼ばれ,ヨーロッパでは野菜として利用されています。地上部は少し苦みがあっておいしいのでサラダなどにして食べることができます。
<セイヨウタンポポ(西洋蒲公英) キク科タンポポ属>
10/12 あけぼの山農業公園
全長89cm。全身は白色、くちばしは繁殖羽では黒色、非繁殖期は黄色をしています。脚も黒っぽい。日本には夏鳥として渡来し、本州~九州では繁殖しています。近年は本州以南で越冬するものも増えています。
大きな木のある林に集団で営巣します。河川、池沼、水田、干潟など水辺に生息し、魚類をはじめザリガニ、カエルなど水辺の小動物を食べています。
トリミングすると
<ダイサギ(大鷺) ペリカン目サギ科> 自宅近くの田んぼ
ホトトギス に似ているが、葉腋に1〜3個の花を上向きにつけるところが違います。葉腋(ようえき)とは、葉と葉のついている茎との股になった部分で「葉の付け根」のことです。
<タイワンホトトギス(台湾杜鵑草)ユリ科ホトトギス属> 10/12 北柏ふるさと公園
細長い葉と、真っ白な6枚の花びらが上を向いて一斉に咲く姿が美しい、夏から秋にかけて開花する常緑の球根植物です。とても丈夫で育てやすく、日本でも半野生化している姿を見られます。
<タマスダレ(玉簾) ヒガンバナ科タマスダレ属> 10/20 柏の葉公園
土手の斜面や道端に二枚貝にも似た、可憐な青紫色の花を咲かせて群生します。花は朝に咲き、昼にはしぼみます。開花の季節は6月~9月ですが、10月になっても咲いていました。
<ツユクサ(露草) ツユクサ科ツユクサ属> 10/12 北柏ふるさと公園
中国中部及び西部を原産とするモクセイ科の常緑樹。都市部の劣悪な環境に耐えることから、戦後の高度成長期には手軽に緑化できる便利な樹木として、公園や高速道路などに多用されました。
しかしあまりに繁殖力が高いため、現在では要注意外来生物リスト(環境省)に掲載されています。
<トウネズミモチ(唐女貞) モクセイ科イボタノキ属> 10/21 手賀沼湖畔
田圃の畦道や湿った草原・畑などに生育します。花期は、長く3月から11月まで開花します。和名の由来は1年中花が見られて、実がはぜることからきています。
日本の各地で見ることができるとても身近な植物で、繁殖力もあることから雑草として扱われます。
<トキワハゼ(常磐爆) サギゴケ科サギゴケ属> 10/16 自宅
日本には三十種ほど自生しています。花の色は紫色を中心に、白色、黄色、ピンク色などがあるが、いずれも美しいものばかりです。しかし、猛毒の毒草で、植物界では最強の有毒植物と言えます。
<トリカブト(鳥兜) キンポウゲ科トリカブト属> 10/20 柏の葉公園
熱帯地域原産なので生育適温が15℃~30℃で暑さに強く、夏から秋の花壇に適した開花期の長い一年草から多年草です。
花形は唇形で花色が野生のスミレに似ていることから別名にナツスミレ(夏菫)やハナウリクサ(花瓜草)といわれています。
<トレニア(夏菫) アゼナ科ツルウリクサ属> 10/20 柏の葉公園
中国及びチベットを原産のつる性で、初夏から秋まで長期間、白い花をまるで雪のように株いっぱいに咲かせます。
開花は7~10月で、上の方にある葉の付け根付近から多数の花柄を伸ばし、直径1センチほどの花が穂状に集まって咲きます。
<ナツユキカズラ(夏雪葛) タデ科ソバカズラ属> 10/12 北柏ふるさと公園
最後までご覧いただきありがとうございました。次回10月の花のアルバム③に続きます。