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3月の花のアルバム ①

2024-03-29 | みんなの花図鑑

3月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。3月に入ると春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。

今回も、2月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

八代亜紀『花水仙』(Official Audio)

 

 

春にスズランのようなつぼ形の花を房状にたくさん付け、満開時期は花穂が樹を覆うように咲き誇ります。

家畜や野生動物は、有毒植物の本種を避けることから別名、ウマクワズ、シカクワズ、ウシクワズとも言われています。

花が咲き終わると直径が5㎜ほどの実をつけます。花は下に垂れ下がって咲きますが、実はぶら下がっているように見えて熟すと上向きに開きます。

イメージは、くす玉が逆に開く感じです。実が熟す頃になると来春に向けた蕾ができており、アセビを見慣れない初心者では実と蕾を見分けるのが難しくなります。

<アセビ(馬酔木) ツツジ科アセビ属>
3/14 アンデルセン公園

 

 

 

 



南アフリカ原産のキク科ディモルフォセカ属の一年草です。草丈は20cmから50cm程度になり、5cm程度の花をつけます。

花は黄色やオレンジのとても鮮やかなカラーで、どことなくマーガレットにも似たような姿をしていて、花びらが沢山ついている印象を与えます。

本種は同じキク科のオステオスペルマムと似ていますが、本種は一年草、オステオスペルマムは多年草として分類されています。


<アフリカキンセンカ(ディモルフォセカ) キク科ディモルフォセカ属>
3/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


トルコ東部〜イラン原産のアイリスの仲間です。草丈は10㎝位です。

2~3月に直径4cmくらいの紫色や青色の花をつけ、約10品種あります。

花被片は6個あり、外側3個は橙色と白色の紋様があり、内側3個は薄紫色で直立します。

<イリス・レティクラタ・カロリーナ アヤメ科アヤメ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 



花梅は、桜と同様春を彩る日本の代表的な花木です。本種は花梅で野梅系・野梅性の遅咲き品種です。

中輪八重咲きで、紅と白、絞りなどを1本で咲き分けます。

別名「輪違い(りんちがい)」で、開花期 2月中旬~3月中旬です。

<ウメ「思いのまま」 バラ科サクラ属
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

紅梅の一品種で、梅の品種の中では中輪種です。開花期は1月中旬~2月上旬頃です。

紅色の花弁に赤い筋が入り、花弁先端がぼかしとなる中輪八重咲き種です。

<ウメ「唐梅:とうばい」 バラ科サクラ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


本種は実梅で、奈良県と徳島県での栽培が多く、南北朝時代には存在していたといわれている品種です。

薄ピンクの花がたくさん咲き、花粉もたくさん持つ品種です。開花期は2月中旬~3月上旬です。

実も大きめで、果肉が固く締まっているのでカリカリ梅や梅酒に適しています。

<ウメ「鶯宿:おうしゅく」 バラ科サクラ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


東南アジアや北アメリカ、南アメリカに自生するヒルガオ科の一年草(多年草)です。葉腋に花径2~3cmほどの濃い青色の花を咲かせます。

日本ではアメリカン・ブルーの名前で呼ばれ、広く販売されています。初夏から開花する可愛らしい丸い青花が好まれます。

 本来は本種の呼び名ですが、1980年代の初輸入時には種が分からなかったため、アメリカから来たブルーの花、という安直な命名で定着してしまいました。

<エボルブルス(アメリカンブルー) ヒルガオ科アサガオガラクサ属(エボルブルス属)>
3/1 柏の葉公園

 

 

 

 

 

別名では「ファイヤーヒース」とも呼ばれる南アフリカが原産のツツジ科の常緑低木です。本種が山火事の後などに開花することからの命名と言われます。

本種の特徴は、花が枝先に多数集まり咲く花の形が長い筒状をしている、花の色が橙色または白色をしているなどです。

また、花や葉に毛が生えるためふさふさとした見た目をしている所や枝がクネクネと伸びるため独特なシルエットをつくる所などの特徴もあります。

<エリカ・セリントイデス ツツジ科エリカ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


南アフリカ南東部の限られた地域に分布するエリカで、南アフリカでは庭木として広く栽培されています。別名エリカ・ブライダルヒースとも呼ばれています。

樹高100cm~150㎝程度に成長し、花期は3月~4月ですが四季咲き性があります。長さ2㎝程度の筒状の花が美しい品種です。

花色は白、ピンク。暖地では戸外で冬越し可能ですが、高温多湿の環境が苦手なため夏越しが難しい品種です。

<エリカ・バウエラ ツツジ科エリカ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

ヒマラヤ地方を原産とするモクセイ科の常緑樹。オウバイやソケイの仲間で、春に似たような黄色い花を咲かせるため、稀に庭木として植栽されています。

開花時期は3~4月でオウバイよりやや遅い。花は直径4~5センチほどでオウバイより大きく、短い枝の先に一輪ずつ咲きます。

オウバイは一重咲きですが、本種は花びらが6~10枚に分裂するため、二重あるいは八重咲きに見えるのが特徴です。

<オウバイの花>

<ウンナンオウバイ(雲南黄梅) モクセイ科ソケイ属>
3/19 あけぼの山農業公園
※さざんかさんからのご指摘により、品種名と解説を変更しました。
さざんかさん、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

原産地は西アジア・ヨーロッパで、日本へは栽培種として中国から渡来しました。開花時期は2~5月で、今では野生化して群生しています。

本種には多くの和名があり、一般にはムラサキハナナ〔紫花菜〕、ムラサキハナ〔紫花〕、ハナダイコン〔花大根〕などの方がよく知られています。

和名は、三国志に登場する諸葛亮(しょかつりょう)が出陣の先々でこの種子を蒔いたことから来ています。

<オオアラセイトウ(大紫羅欄花)アブラナ科オオアラセイトウ属>
3/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


日本全国に生育する多年生の草本で、水田の畦などに群生します。
春にタンポポとよく似た花を咲かせ、遠目には区別が付きにくいこともあります。

茎は地を這いながら、節々から根を下ろして広がっていきます。和名は、この姿が地面を縛りつけているように見えることにちなみます。

<オオジシバリ(大地縛り) キク科ノニガナ属> 
3/15 手賀沼

 

 

 

 

 

原産はヨーロッパ南部~西南アジア(トルコ~バルカン半島)原産の耐寒性多年草(球根)。明治時代の初めに渡来しました。

開花時期は1月~3月で、花茎の先に白い花を下向きにつけ、花は3つの長い花弁と3つの短い花弁とからなり、短い花弁には緑色の斑紋があります。

スノードロップの一つです。エデンの園を追い出されたアダムとイブをなぐさめるために、天使が雪をこの花に変えたという神話があり、雪の中でも開花します。

<オオユキノハナ(大雪の花) ヒガンバナ科ガランサス(マツユキソウ)属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

日本で江戸時代に品種改良されたツバキ科の双子葉、高木、常緑樹の植物です。

その性質と誰からも好まれる可憐で美しい姿から、公園や庭園、生垣などによく植栽されています。

花期は早春から春で、花色は赤色、ピンク色、薄紅色、白色などです。ヤブツバキから品種改良された植物で、八重咲の華やかな椿です。

<オトメツバキ(乙女椿)ツバキ科 ツバキ属>
3/14 柏の葉公園

 

 

 

 

 

アメリカの大果性のものとヨーロッパの小果性のものから17~18世紀ごろオランダで作られたものが原種で、江戸末期渡来した栽培種です。

春に白い五弁の花が咲きます。実は花托(かたく)がふくらんだ肉質の偽果で赤く熟します。主産地は静岡県、兵庫県などで、生で食べたり、ジュース、ジャム、苺酒などに加工します。

<オランダイチゴ(オランダ苺) バラ科イチゴ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「3月の花のアルバム①」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「3月の花のアルバム ②」に続きます。

 


2月の花のアルバム ⑧(最終回)

2024-03-22 | みんなの花図鑑

2月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。2月も一年で最も花の少なくなる時期です。今回はウメやツバキの品種別の花などを中心に80品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として7回に分けて投稿させていただきます。


今回も、1月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

梅 • 桃 • 桜 谷村新司 Shinji Tanimura(THE SINGER 2015)

 

 

 

アメリカのアリゾナ州からカリフォルニア半島にかけて分布するウスカワアリゾナイトスギの園芸品種です。

メタリックブルーの葉が美しい上、丈夫で育てやすいコニファーとして人気を誇り、クリスマスのイルミネーションが施されることもあります。

新葉ほど青白く、季節を追うごとに緑色になり、いが、新梢が展開する5~6月頃に最も美しい葉色になります。

<ブルーアイス ヒノキ科ホソイトスギ属>
2/13 柏の葉公園

 

 

 

 


中国原産のバラ科に分類される植物で、3〜5月に赤や白、ピンクの花をつけ、9〜10月頃に実がなり、その頃に旬と収穫時期を迎えます。

実はカリンと似た形が特徴で、熟してくると甘酸っぱい香りが楽しめます。もともとは、実を乾燥させ漢方薬として使っていたといわれています。

シロップやはちみつ漬けはお湯などで割ってドリンクにしたり、ジャムはパンにぬるだけでなくヨーグルトに加えたりなど、いろいろな楽しみ方ができます。

<ボケ(木瓜) バラ科ボケ属>
2/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

道端、畑、空き地、土手、などによく自生しているのでよく見かける雑草です。開花時期は2月~5月頃ですが、近年は秋から冬にも咲ているようです。

花を囲むよう対生する葉の形が、仏の台座のように見えることから呼ばれるようになったという面白い形の草花です。

葉が段々になることから「三界草」(さんがいぐさ)とも呼ばれます。

春の七草に含まれる同じ名前の別な植物と、道端に生えている本種は食用にはなりません。

<ホトケノザ(仏の座) シソ科オドリコソウ属>
2/21 手賀沼

 

 

 

 


日本では、冬鳥として北海道から南西諸島まで全国的に渡来します。湖沼、河川、海岸に生息し、群れを形成して生活します。

繁殖期のオスは黄色のくちばし、緑色の頭、白い首輪、灰白色と黒褐色の胴体とあざやかな体色をしています。

メスはくちばしが橙と黒で、ほぼ全身が黒褐色の地に黄褐色のふちどりがある羽毛におおわれています。

<マガモ(真鴨) カモ目カモ科 体長50-65cm>
2/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

日本の野山に自生し、古くから和紙の原料として利用されてきました。春早くにポンポンのような花が木の先端に咲く落葉樹です。

早春に枝の先に花が咲き、その後に同じ場所から3本の枝が伸びます。そのため、枝は常に3本セットで先端が3つに枝分かれしています。

この独特の枝ぶりから名がついたといわれています。

高級和紙の原料として使われるのは樹皮です。日常生活で使う紙幣も本種を原料として作られているため、繰り返しの使用や、水濡れにも強いのです。

<ミツマタ(三椏) ジンチョウゲ科ミツマタ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


全長24cm。全身は黒味のある褐色で、頭は灰色がかった黒褐色。目の周囲から頬にかけて不規則な白斑があります。この白斑は個体によって違っていることが普通です。くちばし、足は黄色です。

地上を歩いて餌を探すことが多く、その時にはくちばしを草株の間に入れて開くことで、地面や草株にひそむ虫を探しています。「リャー リャー」とか「キュリリッ」といった声を出します。

平地から低山地の人家や人家近くの林で繁殖し、農耕地、公園の芝生、草地などでよく見られます。繁殖が終わると群になり、多い場合は数万羽の群になることもあります。

<ムクドリ(椋鳥) スズメ目ムクドリ科 全長約24cm>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

地中海沿岸-南西アジアにおよそ40種が分布する球根植物です。英名のグレープヒヤシンスは花姿がブドウの房のように見えるところに因みます。

丸い壺形の小花が、ブドウの房のように密集して咲く様子も愛嬌があります。色は青紫、白、黄、黄緑などがあり、斜め下向きに付きます。

名前はギリシャ語の「麝香(じゃこう)」に由来し、ある種の花が強い芳香を放つところからきています。

<ムスカリ(グループヒアシンス) ユリ(キジカクシ)科ムスカリ属>
2/24 自宅

 

 

 

 

 

中国南西部を原産とするスギ科(またはヒノキ科)の落葉高木。端正な樹形や四季折々に変化する葉色が美しく、各地の公園、庭園、街路などに植栽されています。

中生代(約2億5,217万年前~約6,600万年前)から生きている植物で、日本をはじめ、北半球の各地で化石として発見されています。

<メタセコイア(曙杉) ヒノキ科メタセコイア属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

全長20cm。日本では全国の平地から低山地の農耕地や林緑、川畔林などに生息して、繁殖しています。冬には北日本のものや山地のものは、南下したり山麓へ下ります。

小さな体なのに、くちばしはタカのようにカギ型をしており、小鳥を捕らえたりもします。4月中頃までにひなを育て終った親鳥は、高原や北へ移動しているようです。

<モズ(百舌鳥) スズメ目モズ科 全長約20cm>
2/8 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

アメリカ中部及び東部(アパラチア山脈)を原産とするモクレン科の落葉樹。大きな枝を整然と広げる姿が美しく、街路樹や公園樹として各地に植栽されています。

日本に渡来したのは明治初頭のことで、移入された種子を新宿御苑等に播いたのが始まりとされます。開花は5~6月で、花はチューリップのような形で、別名をチューリップツリーと言われます。

果実は翼のある種子(翼果)が松笠状に合体した集合果です。11~12月に熟すと内側から順に砕け始め、外側部分だけがコップのように残り、果実の殻は冬の間中、枝に残ります。

<ユリノキ(百合の木) モクレン科ユリノキ属>
2/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

まるでロウ細工のような黄色い花を咲かせる、中国原産の落葉低木です。中国では、ウメ、スイセン、ツバキとともに、「雪中の四花」として尊ばれています。

果実は梅のような香りは無く、また、果肉もなく食用にはなりません。

また、強い毒性を示す「カリカンチン」と呼ばれるアルカイド系の毒があるといいます。名前は中国名「臘梅(ラーメイ)」を日本語読みしたものです。

<ロウバイ(蝋梅) ロウバイ科ロウバイ属> 
2/13 柏の葉公園

 

 

2月の花のアルバム①~⑧ 全81品種の花、野鳥、昆虫を最後までご覧いただきありがとうございました。

次回は「3月の花のアルバム」を2024年4月上旬に投稿予定です。次回もご覧いただけると、とても嬉しいです。

 


2月の花のアルバム ⑦

2024-03-19 | みんなの花図鑑

2月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。2月も一年で最も花の少なくなる時期です。今回はウメやツバキの品種別の花などを中心に80品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として7回に分けて投稿させていただきます。


今回も、1月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

宮本浩次-冬の花

 



北アフリカ原産のキク科の一年草で、1970年前後に日本へ入ってきた草花です。

花はマーガレットによく似ていますが、マーガレットはモクシュンギク属で本種はフランスギク属です。草丈も花の大きさも小さめです。

花色は中心が黄色、花弁が白。はっきりとした濃い色の黄色と白のコントラストがきれいな花です。葉は丸みを帯びた形状ではなく、ギザギザとしたのこぎりのような形をしています。

<ノースポール キク科フランスギク属>
2/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

ヨーロッパを原産地としており、現在は日本を含む世界各国に分布しています。

有史以前に中国から日本へ帰化した野草で、タンポポそっくりの花を咲かせます。

ハルノノゲシとも呼ばれています。葉っぱと名前がケシに似ていますがキク科の植物です。

<ノゲシ(野芥子) キク科ノゲシ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

都市部でも普通に見られる野鳥です。草木が少ない地上に多く、スズメより長い尾を上下に振ります。「チチン、チチン」と、スズメより強い声で続けて鳴きます。

海岸、河川、池沼など水辺の他に、農耕地、駐車場、道路、工場内の舗装地など他の鳥が利用しない無機質的な場所にも生息できています。

日本では昭和になって繁殖地が北海道、東北地方、関東地方と年を追って南下してきました。現在では四国、九州でも繁殖記録があります。

<ハクセキレイ スズメ目セキレイ科 全長約21cm>
2/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

世界中に広がる越年草で、日本には明治時代に渡来しました。現在はホトケノザやオオイヌノフグリなどとともに、春の野に咲く花としておなじみの存在となっています。

道端、畑、空き地、土手、などに自生しているのでよく見かける雑草です。日あたりがよく暖かい場所では、冬の間もよく咲いています。

開花が近づくと茎が立ちあがり、茎の上の方につく葉は赤紫色に色づきます。この葉のすき間からピンク色の細長い花が次々と顔を出します。

<ヒメオドリコソウ(姫踊り子草) シソ科オドリコソウ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


ヨーロッパからアジアに分布するキンポウゲ科の多年草です。日本への渡来時期は不明ですが、各地で野生化しているのが確認できます。

3月~4月になると、伸びた茎の葉の付け根から花柄を長く伸ばし、頂部に花を咲かせます。花被片は通常黄色で、美しい光沢を持ちます。

基本は黄色の一重咲きですが、白花、バイカラー、八重咲きなど個体変異も多く、葉の形や斑入りなど葉の模様にも変化があり、多くの品種が生産され流通しています。

<ヒメリュウキンカ(姫立金花) キンポウゲ科キクザキリュウキンカ属>
2/24 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

全体が灰色に見える色彩の鳥です。花の蜜や果実が大好物です。

これは熱帯が主生息地であった祖先ヒヨドリの名残り。今では虫や草の葉、芽も食べますが、花が咲くと蜜を吸いにやってきます。

東京では1970年頃までは10月に渡来し、4月に渡り去る冬鳥でした。それが、留鳥として一年中棲むようになりました。

<ヒヨドリ(鵯) スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属 全長27.5cm>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 



日本原産の毎年花を咲かせる多年草で、山野の落葉樹の下などに自生します。

地面から近いところにまぶしいほどの黄色の花を咲かせると、その辺りがパッと明るくなり、遠目にもよく目立ちます。

縁起のよい名前から、お正月に鉢植えが出回りますが、地植えで咲くのはちょうど1~2月今頃からです。

<フクジュソウ(福寿草) キンポウゲ科フクジュソウ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


地中海沿岸原産で、キク科キンセンカ属の耐寒性宿根草です。キンセンカ(カレンデュラ)の耐寒性の高い品種が本種の名前で流通しています。

現地では農地や道端に生えている野草です。日本に帰化し日本でも道端や草地に生えている他、鉢植えでも売られています。

丈夫で、冬から春にかけて長期間、鮮黄色の花を次々に咲かせます。花は、同属で一年草のキンセンカ(金盞花)より小さいです。

<フユシラズ(冬知らず) キク科キンセンカ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


夏にピンクの美しい花を咲かせるアオイ科フヨウ属の花木の花後の姿です。

日本の南部では野生化していますが、もともとは中国原産であると推測されています。

同じアオイ科フヨウ属の樹木で、花の咲く時期や姿形も何となく似通っているムクゲ(木槿)と間違うことがよくあります。

<フヨウ(芙蓉)の花後 アオイ科フヨウ属>
2/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

プリムラ・ポリアンサに、コーカサス地方原産で赤紫色の花をつける小型種P・ジュリエを日本で交配させて誕生したのが、花も株も小型の本種です。

本種の名前は、誕生当初、開発した会社が商品名として広めたものですが、いつのまにか花の小さいポリアンサのことを本種の名前で呼ぶようになりました。

ポリアンサと本種の違いは、本種の方がポリアンサより花が小ぶりで株も小型です。近年は、ポリアンサと本種を交配した品種もあるため、見分けがつきにくいこともあります。

<プリムラ・ジュリアン サクラソウ科サクラソウ属>
2/13 柏の葉公園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「2月の花のアルバム⑦」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「2月の花のアルバム ⑧(最終回)」に続きます。

 


2月の花のアルバム ⑥

2024-03-16 | みんなの花図鑑

2月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。2月も一年で最も花の少なくなる時期です。今回はウメやツバキの品種別の花などを中心に80品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として7回に分けて投稿させていただきます。


今回も、1月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

松田聖子 赤いスイートピー

 

 

本種は愛知県尾張地方の貴重品種で昭和中期までは「白侘助」や「胡蝶白侘助」とされていました。花は小さく清楚な筒咲きの白花で、美しい花姿です。

茶花で「佗助椿」として使われてきましたが、品種統一の目的で日本椿協会から改名の要請があり、昭和46年9月に初代園主、佐藤稔氏が本種に改名した歴史があります。

<ツバキ「細雪:ささめゆき」 ツバキ科ツバキ属>
2/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

紫を帯びた桃色の一重、ラッパ咲き、小輪、雌しべは残るが雄しべは退化しました。花期3~4月です。

江戸期は真クリの名で、1910年に牧野富太郎は桃色侘助と命名、1966年に津山尚が本種の名に改めました。

<ツバキ「蕊なし侘助:しべなしわびすけ」 ツバキ科ツバキ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

桃色系侘助椿を代表する有名な品種であり、日本各地に大樹や古木が存在しています。

また、侘助系統の中でも最も育てやすく花をたくさん咲かせても弱る事がない強健種です。

「有楽・うらく」「淡侘助・うすわびすけ」「本種」など、地方や地域により呼び名が違うが異名同種です。

<ツバキ「太郎冠者」 ツバキ科ツバキ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

本種は元和・寛永時代に安楽庵策伝が編纂した 『百椿集』 や 『剪花翁伝』 にも見られる古い椿です。純白・千重咲きのツバキで別名を白澄 (シラスミ)といい、赤花を赤澄と称するそうです。

本種の名は安土桃山・江戸初期の京都の豪商・角倉了以 (すみのくら りょうい1554-1614)の角倉家にちなむものだそうです。

<ツバキ「白角倉:しろすみのくら」 ツバキ科ツバキ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


11月下旬頃より蕾に色が見え始め、12月~1月にはしっかりと花が咲き始めます。花付き、花型、力強い葉のバランスなどが良く、茶室用の茶花として、年末年始の切り花に適した品種です。

名前の八朔は陰暦の八月朔日(ついたち)のことで、徳川家康がこの日江戸城入りをしたところから、武家の祝日となりました。大名・旗本などが将軍家に祝辞を述べるために白帷子で登城したことからつけられたものではないかと思われます。

<ツバキ「白八朔:しろはっさく」 ツバキ科ツバキ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


11月の声を聞く頃から咲き始める白い小さなツバキです。ひっそりとした佇まいに近づく冬を感じさせます。早咲きで花付きが良く、冬の間も花を咲かせ続けてくれます。

小輪の猪口咲き品種で、雄しべの筒は退化して葯が無く、子房には毛が生えるのが特徴。その控えめな花容から茶花として愛される椿の代表格です。

ヤブツバキとチャと交雑種といわれていますが起源ははっきりしません。江戸時代からある品種で、雄しべの葯(やく)が退化して変形したワビスケ形が特徴です。

<ツバキ「白侘助」 ツバキ科ツバキ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


ヨーロッパや地中海沿岸を原産とするキク科ヒナギク属の一年草です。12月下旬から5月上旬にかけて花を咲かせます。たくさんの品種があり、品種によって色や形・性質はさまざまです。

咲き方は品種によって異なります。代表的なもので、一重咲きのイングリッシュタイプ、ポンポン咲きのチロリアンタイプなどです。

本種の名前は「Day's eys(太陽の目)」が転訛したと言われています。属名のベリスはラテン語で「美しい」を意味する「ベリエス」に由来します。

<デージー(雛菊)キク科ベリス属>
2/24 アンデルセン公園

 

 

 

 


土手や野原、荒地にもよく生えるため雑草のように扱われることもありますが、日本では昔から食用にされてきた歴史があり、子供の遊び道具としても身近な草です。

名前の由来は、「愛でる草」という意味の「撫で菜」が変化してなったという説があります。

他に、密集するように生えることから「馴染む菜」が転じてなったとも言われています。愛称あるいは通称として、ぺんぺん草が使われます。

<ナズナ(薺菜) アブラナ科ナズナ属>
2/24 手賀沼

 

 

 

 


スイセンの仲間はおよそ30種の野生種があり、スペイン、ポルトガルから北アフリカなど地中海沿岸に分布します。 単に「スイセン」というと、古来より日本で野生化している本種を指すことが多かったようです。

しかし、今では他の種や園芸品種もひっくるめたスイセン属の総称として使われています。

スイセンの名前の由来は、古代中国では、水辺を好んで繁茂する清らかな植物を「水の仙人」と呼んだといいます。

この植物が繁殖することによって、「水の仙人」から「スイセン(水仙)」と呼ばれました。

<ニホンスイセン(日本水仙)ヒガンバナ科ナルキッソス属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


南アフリカ共和国を中心とする熱帯アフリカに分布。約60種程度が確認されており、多年草、一年草、亜灌木が含まれます。 

また、自然種のほかにも、交配など品種改良された園芸品種も多く栽培が盛んです。-3℃以上の気温があれば1年中開花する四季咲き性の性質があります。

鮮やかな花色が魅力で、赤、ピンク、オレンジ、黄、紫、白、複色などが揃います。草丈は30cm前後です。

<ネメシア ゴマノハグサ科ネメシア属>
2/13 柏の葉公園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「2月の花のアルバム⑥」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「2月の花のアルバム ⑦」に続きます。

 

 

 


2月の花のアルバム ⑤

2024-03-13 | みんなの花図鑑

2月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。2月も一年で最も花の少なくなる時期です。今回はウメやツバキの品種別の花などを中心に80品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として7回に分けて投稿させていただきます。

今回も、1月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

フユシラズ

 



中国中部を原産とする本種であることから名付けられました。本種の仲間の中では最も大きな花を咲かせることから、庭木として公園などに数多く植栽されています。

黄色いリボン状の花弁は四方へ広がり、その付け根にある萼は紅色。花には甘い微香があるとされますが、分かりにくいようです。

<シナマンサク(支那万作) マンサク科マンサク属>
2/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

白色の一重咲き、八重咲きのウメです。青空に映えて綺麗です。ウメの紅梅、白梅は花の色で区別しているのでは無いそうです。

紅梅は、枝の内部が赤っぽく、白梅は白っぽい色をしています。

つまり、材木にした時、赤い(茶色が濃い)材が採れるのが紅梅、白い材が採れるのが白梅ということになります。

<シラウメ(白梅) バラ科サクラ属> 
2/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

中国南部からヒマラヤを原産とする常緑性の低木です。日本には室町時代の中期以降に入ってきました。

花びらを持たない花で、十字型で花びらに見えるものは肉厚の愕です。特徴はなんと言っても、上品な甘い香りを放つ花です。

本種の名前は花の香りが沈香、花姿が丁字に似ているところに由来するとされます。

<ジンチョウゲ(沈丁花) ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


1茎に1花が咲き、副冠が花弁の3分の1以上の長さで、花弁よりは短い花形です。

カップフリル咲で、花の色は、外側の花びら(花被片)は黄色 中心の筒状の花びら(副花冠)は橙色です。

<スイセン「ブライトコサージュ」 ヒガンバナ科スイセン属>
2/24 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

1茎に1花が咲き、副冠が花弁より短いスイセンの最もポピュラーな大杯咲きスイセンです。

純白花弁にオレンジカップのさわやかな花色。最初に栽培された水仙の1つであり、古代の水仙として認識されています。

花弁(花びら)は白、副花冠(カップ)は、オレンジ色の縁取りのある黄色です。

<スイセン「ルーレット」 ヒガンバナ科スイセン属>
2/24 アンデルセン公園

 

 

 

 


南ヨーロッパ原産で、和名は「アラセイトウ(紫羅欄花)」と呼ばれている多年草の1種です。一重咲きと八重咲きがあり、花の色には多数の種類があります。

秋から春にかけて芳香のある花を咲かせ、切り花、花壇や鉢物に利用されています。草丈が20~80cmほどで、優しい香りのする花です。

花色も豊富で、すっとした直線的な花茎に穂状にたくさんの花が咲くので豪華な雰囲気です。

枝分かれせずに咲くタイプと、スプレー咲きと言われる枝分かれした咲き方のものまで、バリエーションが豊富です。

<ストック(紫羅欄花:アラセイトウ) アブラナ科アラセイトウ属>
2/24 アンデルセン公園

 

 

 

 


本種は、ロウバイの変種です。ロウバイは内側の花被片が濃い紫色になりますが、本種は花被片全体が黄色くなります。

基本種のロウバイよりは花期が早く、園芸種だけに形も大きくて美しいと言えます。茎にはスポンジ状の白い芯があり、これが名前の由来です。

果実(偽果)は長さ3~5センチの不均整な楕円形で、先端に萎れた雄しべが残り、遠目からはミノムシが枝先にぶら下がっているように見えます。

<ソシンロウバイ(素心蝋梅) ロウバイ科ロウバイ属>
2/13 柏の葉公園

 

 

 

 


全長89cm。全身は白色、くちばしは繁殖羽では黒色、非繁殖期は黄色をしています。脚も黒っぽい色をしています。

日本には夏鳥として渡来し、本州~九州では繁殖しています。近年は本州以南で越冬するものも増えています。



大きな木のある林に集団で営巣します。河川、池沼、水田、干潟など水辺に生息し、魚類をはじめザリガニ、カエルなど水辺の小動物を食べています。

<ダイサギ(大鷺) ペリカン目サギ科 全長89cm> 2/21 手賀沼湖畔
2/21 手賀沼

 

 

 

 

 

日本には全国に冬鳥として渡来し、積雪のない地方の背の低い草地にすんでいます。日本へ着くと群れを解いて、田畑や低い山の林に散らばって生息、3月なかばごろになると再び群れて北へ帰ります。

冬鳥なので日本ではさえずりをしません。冬には口をつぐんでいる、それでこの名前で呼ばれるようになったといわれています。

<ツグミ(鶇) スズメ目ヒタキ科ツグミ属 全長24cm>
2/13 柏の葉公園

 

 

 

 


小さく開ききらないように咲く侘助の特徴と赤地に白覆輪の玉の浦の特徴を併せ持つ、千葉県産の自然実生品種です。

桃色の一重で、細い筒~ラッパ咲き、佗芯の小輪で、ときに白斑が入ります。花期は12~3月。

<ツバキ「下総侘助:しもうさわびすけ」 ツバキ科ツバキ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「2月の花のアルバム⑤」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「2月の花のアルバム ⑥」に続きます。

 

 


2月の花のアルバム ④

2024-03-10 | みんなの花図鑑

2月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。2月も一年で最も花の少なくなる時期です。今回はウメやツバキの品種別の花などを中心に80品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として7回に分けて投稿させていただきます。

今回も、1月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

平井 大 / 祈り花


クレマチス、ラナンキュラス、アネモネなどと同じキンポウゲ科の植物です。本種は、冬の花が少ない時期に花を咲かせる常緑の植物です。グリーンの葉を低く繁らせた中から茎を長く伸ばす有茎種と、茎の低い無茎種があります。

日本ではヘレボルス属を全てひとくくりにこの名前で呼びますが、本来はクリスマスの頃に開花する「ヘレボルス・ニゲル」を指す名前です。

他には咲き方や色が豊富な「ヘレボルス・オリエンタリス」や、グリーンの特徴的な花の形状が面白い「ヘレボルス・フェチダス」等、たくさんの種類があります。

<クリスマスローズ(寒芍薬) キンポウゲ科ヘレボルス属>
2/24 アンデルセン公園

地中海コルシカ島を中心に自生しているヘレボルスの原種で、有茎種(立ち上がった茎に葉をつけ、頂部に花を咲かせる)のクリスマスローズ(ヘレボルス)です。

常緑の多年草で、さわやかな黄緑色の丸い花を、1花茎に30輪以上咲かせます。

葉は3つに大きく切れ込み、葉縁にはヒイラギに似た鋸歯(きょし)があります。葉の造形的な美しさに定評があり、花が咲いていなくても楽しめます。

<クリスマスローズ「ヘレボルス・アーグチフォリウス」 キンポウゲ科ヘレボルス属>
2/24 アンデルセン公園


中国原産の冬に花を楽しめる常緑のクレマチスです。開花期は12月~1月で、耐寒性も強く丈夫です。

冬咲きのクレマチスの中には夏に葉を落としてしまう品種もありますが、本種は夏も青々とした葉を楽しむことができます。

4~5cmほどの白い花で釣鐘状の形をしているところから、「ウィンターベル」という名で流通している場合もあります。

<クレマチス・アンスンエンシス キンポウゲ科 センニンソウ属>
2/13 柏の葉公園

花は15~20弁くらいで、一重咲きと八重咲きがあります。色は薄い紅色で、一重咲きの方はやや薄い紅色となります。

「万葉集」の頃は白梅が、平安時代になると本種がもてはやされました。万葉集では百首以上が詠まれており、植物ではハギ(萩)に次いで多い植物です。

本種か白梅を花の色で区別しているわけではありません。 木の幹を切って、その断面が赤いか白いかによって区別されているそうです。

<コウバイ(紅梅) バラ科サクラ属>
2/13 柏の葉公園

全長61cm、翼を広げると98cmほどで、首が長く、脚、くちばしも長いサギの仲間です。全身白色で、繁殖期には2本の長い飾り羽を頭に持ちます。

海岸、河川、池沼、水田など浅い水辺で餌をさがします。水に囲まれた林を最も好み、集団になって繁殖します。「グワァー」などと聞こえる太い声を出します。

白いサギ類では最も数が多いとされてきた本種ですが、繁殖地が減ってしまい、地域によっては絶滅危惧種に指定されています。

<コサギ(小鷺) 鳥綱ペリカン目サギ科コサギ属>
2/21 手賀沼

熱帯アフリカ、アジア、太平洋諸島原産で、白い花のような苞に黄色の星型の花が美しい涼し気な熱帯植物です。

白やピンク、赤などの鮮やかな花弁のように見えるのは萼片で、花は小さく目立ちません。

白い苞の草姿から「ハンカチの花」とも呼ばれることもありますが、「ハンカチの木」という名の花木がありますが、まったく別の植物です。

<コンロンカ(崑崙花) アカネ科コンロンカ属>
2/13 柏の葉公園

高原や山地のやや湿った草原や開けた森林、河川敷の草原に見られる多年草です。

伝統園芸植物の一つで、江戸時代の元禄年間から栽培の記録が見られ、現在は300品種を超えるまでに至っています。春に芽を出し、浅く切れ込みの入った長楕円形の葉を根元から数枚広げます。

4月から5月に、中央から1本の花茎を出して、花径2~5cmの数輪の花を咲かせます。6月ごろには葉が黄ばんで枯れ、夏から秋は休眠しています。

<サクラソウ(桜草) サクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)>
2/24 自宅

梅ヶ香(うめがか)は、ツバキとサザンカの自然交配で生まれた種間雑種で、ハルサザンカの一種とされています。

関西では古くから生産されている古典品種です。 淡い鴇色地の花に、外弁の裏には桃紅色のぼかしが入る、八重咲き、中輪のツバキで、ほのかに香りを持つのが特徴です。

<サザンカ「梅ヶ香:うめがか」 ツバキ科ツバキ属>
2/20 あけぼの山農業公園


冬になると園芸店やホームセンターに並ぶ、サクラソウ科の球根植物です。カラーバリエーションや花の咲き方がさまざまで、鉢植えだけでなくガーデニングとしても楽しめます。

地中海沿岸地方やヨーロッパ中部に約20種〜30種ほどが分布しています。種類は「原種」「ガーデン」「ミニ」の3つに分類され、それぞれ栽培方法や温度管理が異なります。

日本ではシクラメンは「死」や「苦」を連想させるという理由でお見舞いには向かない花とされていますし、プレゼントするにも少し気を遣う花です。

<シクラメン サクラソウ科シクラメン属>
2/13 柏の葉公園



全長14.5cm。体重は14gくらいです。日本ではほぼ全国に分布していますが、北日本に多く、西日本には少ないようです。平地から山地の林にすみますが、市街地、住宅地で見ることも多い鳥です。

木の穴に巣をつくりますが、人工的な狭い穴にもよくつくります。「ツツピン ツツピン」と鳴いて、鳥の中でもいち早く春を告げる本種は、市街地でもおなじみの鳥です。

四十の雀と書いてシジュウカラ。たくさん群れるから、という説や、スズメ40羽分の価値があったことから名付けられたという説もあります。

<シジュウカラ スズメ目シジュウカラ科 全長約14.5cm>
2/13 柏の葉公園

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「2月の花のアルバム④」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「2月の花のアルバム ⑤」に続きます。


2月の花のアルバム ③

2024-03-07 | みんなの花図鑑

2月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。2月も一年で最も花の少なくなる時期です。今回はウメやツバキの品種別の花などを中心に80品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として7回に分けて投稿させていただきます。

今回も、1月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

小川知子 「若草の頃」 1972

 

 

頭をフリフリ泳ぐ真っ黒い鳥で、白い額がトレードマークです。全長39cm。全体は灰黒色で額とくちばしは白色です。

足は緑青色。「キュイッ」と聞こえる声を出します。陸上を歩くこともありますが、水上生活が多く、すばやく水上へ逃げていきます。

「水鶏(すいけい)」と書いてクイナと読みますが、名の通り、その種類の多くは水辺の草やアシの中にすんでいます。本種も、クイナの仲間ではいちばん大きく太っています。

<オオバン ツル目クイナ科 全長約39cm>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


冬鳥で千葉では気温が低くなるとやって来ます。オスのクチバシは黒でメスはオレンジ色に近い黄色です。体全体に細かい模様がありクチバシの黒とあいまってなかなかシックな色彩のカモです。

カルガモよりやや小さく、ヨシガモよりも丘(陸)側に多いことが名前の由来と言われています。「水面採餌ガモ」という種類で、水面にプカプカと浮きながら食事を取るタイプのカモです。

<オカヨシガモ(丘葦鴨) カモ目カモ科マガモ属 全長50cm> 
2/13 柏の葉公園

 

 

 

 


ユーラシア大陸、北アメリカ大陸の北部ツンドラ地帯で繁殖し、冬にはそれぞれが温帯域へ渡ります。日本では冬鳥で、本州以南は冬期に見られ、北海道では春秋の渡り時期に通過します。

湖沼、河川、干潟など広い水面に生息し、草の種子、水草の葉・根、底生生物などを食べています。他のカモ類より首が長いので、逆立ちして水底の餌を探す姿をよく見ます。

警戒しているときは「シィー シィー」という声を出すほか、「プルッ、ピルッ」という声を出すこともありますが、あまり人間を恐れません。

 

<オナガガモ カモ目カモ科 全長75cm(オス)、53cm(メス)>
2/13 柏の葉公園

 

 

 

 

日本に自生するオオシマザクラと沖縄などに自生するカンヒザクラの自然交雑種とされます。

早咲きのカンヒザクラの性質を受け継ぎ、開花期はソメイヨシノより早い3月上~中旬です。

各地に名所がありますが、やはり「発祥の地」であり、本州で最も早く咲くという伊豆河津町の並木や三浦海岸のものが有名です。

河津町では昭和54年にこの木を町の木に指定しました。

<カワヅザクラ(河津桜) バラ科サクラ属>
2/27 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

地中海地域に分布するアヤメ科アヤメ属の常緑多年草です。岩場や丘陵、森林の開けた場所などに自生しています。

花は径8cmほどで紫色、花被片は6個あって、外側の3個の花被片は倒卵形で、基部に白色地に黄色と紫色の模様がはいります。内側の花被片は長楕円形で、直立します。

花色はまれに藤桃色や白色のものあります。名前の通り、花期は1月~3月で冬の寒い時期に花を咲かせる珍しいアヤメです。

<カンザキアヤメ(寒咲き菖蒲) アヤメ科アヤメ属>
2/13 柏の葉公園

 

 

 

 


ヨーロッパ原産の多年草で、畑や河川敷などに自生する植物で、本州中部以北に帰化し、北海道に多く、湿地を好みます。

太い根茎があり、茎は多数分枝して地上に広がり、高さ10~60cm。春~夏に径4~5mmで黄色いナズナのような花を総状につけます。

他の植物の成長を阻害することがあるといわれているほど繁殖力が非常に強い特徴を持っています。

<キレハイヌガラシ(裂れ葉犬芥子) アブラナ科イヌガラシ属>
2/24 手賀沼

 

 

 

 


中国の広西チワン族自治区及びベトナムの一部地域を原産とするツバキ科の常緑樹です。中国科学院によって発表された1965年当時は、「幻の黄金花ツバキ」として持てはやされました。

開花は10~2月。花は葉のわりに小さく、直径5~7センチほど。9~11枚ある花弁は先端が丸みを帯び、オレンジ色のシベを抱えるように半開します。

発表後しばらく、中国国外への持ち出しが禁じられていましたが、1978年には日本へ種子が送られ、1983年以降になると市販されるようになり、現在では世界各地で栽培されています。

キンカチャ(金花茶) ツバキ科ツバキ属>
2/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

地中海原産の宿根草ですが、夏の暑さに弱いため日本では半耐寒性の一年草として扱います。草丈は20cm~1m程まで品種によって異なります。

古くからヨーロッパで品種改良が進み、最近ではペンステモン咲きや八重咲きの品種も人気があります。花色は白、黄、桃、赤、紅紫、橙、複色など豊富にあります。

花穂を大きく伸ばして金魚に似た色鮮やかな花を咲かせることから名前がつきました。

<キンギョソウ(金魚草) ゴマノハグサ科キンギョソウ属(アンティリナム属)>
2/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

オーストラリア南東部を原産とするマメ科の常緑樹です。原産地であるオーストラリアでは国花にも指定され、「ゴールデン・ワトル」とも呼ばれて、日本の桜のような存在として多くの国民に愛されています。

花の少ない早春に咲く花を観賞するため、暖地の庭木や街路樹として植栽されるほか、切花や生け花に栽培されます。和名の由来は葉の色が銀色を帯びていることから。

日本では黄色の花を咲かせるアカシアの仲間をミモザと呼ぶことが多いのですが、アカシアのなかのフサアカシアという種類がミモザになります。

<ギンヨウアカシア(銀葉金合歓) マメ目マメ科ネムノキ亜科アカシア属>
2/27 あけぼの山農業公園

 

 

 

ヨーロッパ西部と北アフリカなどの地中海沿岸に自生するキク科の1年草です。日本へ本格的に導入されたのは、50年ほど前になります。

春に明るい黄色の花を咲かせ、株は這うように低く広がって増えていきます。花数が多いのも特徴です。

花は花径3㎝程度の一重咲きで、丸みを帯びたカップ咲きのフォルムが可愛らしく特徴的です。

<クリサンセマム・ムルチコーレ(黄花雛菊) キク科コレオステフス属>
2/8 北柏ふるさと公園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「2月の花のアルバム③」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「2月の花のアルバム ④」に続きます。

 


2月の花のアルバム ②

2024-03-04 | みんなの花図鑑

2月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。2月も一年で最も花の少なくなる時期です。今回はウメやツバキの品種別の花などを中心に80品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として7回に分けて投稿させていただきます。

今回も、1月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

森山直太朗 - 花 / にっぽん百歌【花屋】

 

 

群馬県のみで栽培される実梅の品種です。青梅はカリカリ梅に、完熟梅は梅干しや梅ジュースに使われることが多い品種です。

白の小輪の一重咲きでかわいらしい花です。

小梅の中では果肉が厚く大きく、桃や桜のようなフルーティーな香りが特長です。「白加賀」より早く収穫します。

<ウメ「織姫:おりひめ」 バラ科サクラ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

野梅系白色の一重咲きの大輪早咲きの品種です。

樹高は3メートルから6メートル。葉は楕円形で互い違いに生えます。

開花時期は2月の比較的早咲きの品種です。葉の展開に先立って花を咲かせます。

<ウメ「雪月花」(セツゲツカ) バラ科サクラ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

紅梅の一品種で、梅の品種の中では中輪種です。開花期は1月中旬~2月上旬頃です。

紅色の花弁に赤い筋が入り、花弁先端がぼかしとなる中輪八重咲き種です。

<ウメ「唐梅:とうばい」 バラ科サクラ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


日本で品種改良された豊後性・遅咲き性の薄紅色の八重咲き大輪枝垂れ梅です。

淡紅花の八重咲き大輪。若木のころから枝垂れるため、小さな庭や鉢植えでも栽培可能です。

優雅に枝をしだれさせ、独特の風情があります。

<ウメ「藤牡丹枝垂:ふじぼたんしだれ」 バラ科サクラ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


本種は、梅の最高級ブランドです。全国の梅の収穫高の約6割を占める和歌山県の中でも、とくに太平洋と紀州山地に抱かれたみなべ町が一大産地です。

完熟した実が自然に落下するのを待って収穫するため、フルーティーで香りが高く、果肉がやわらかいのが特徴です。

和歌山県みなべ町が発祥といわれるこの品種、正式な読み方は「なんこううめ」ですが、一般には「なんこうばい」と呼ばれることもあります。

<ウメ「南高」 バラ科サクラ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


和歌山に次いで梅の収穫量が多い群馬県を中心に、江戸時代から栽培されていた品種です。

花は白の一重の大輪花で、観賞価値があります。

果実は大粒で皮が厚く果肉がしっかりしていて、梅酒・梅干しどちらにも向きます。

<ウメ「白加賀」 バラ科サクラ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

梅の分類では「緋梅系紅梅性」に分類される花梅の園芸品種です。開花時期は1月中旬~2月上旬頃。

八重咲きの大輪種で、花弁が外を向かないので、まとまりのある花に見えます。

花弁の裏が紅色で、表が白に近いので、下からみると紅が透けてみえて妖艶です。

<ウメ「蓮久:れんきゅう」 バラ科サクラ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


熱帯アメリカに約180~250種が分布しているパイナップル科の植物です。ほとんどは着生植物で、自然界では樹木などに掴まり、木の根元の暗い日陰や樹冠の下など直射日光が当たらない場所で生育します。

この属の植物は見応えのあるエキゾチックな花苞をつけることでも知られています。開花期は長く、適した環境下で管理すれば半年程度は美しい花苞を鑑賞できます。

属名のAechmea(エクメア)はギリシャ語で槍を意味するaichmeに由来し、葉先や苞の先が尖っていることを指しているそうです。

<エクメア パイナップル科サンゴアナナス属>
2/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

中国を原産地とするモクセイ科ソケイ属の落葉低木。中国名を「迎春花」といい、その名のとおり早春にウメに似た黄色い花を咲かせるため、名付けられました。

本種が日本へ渡来したのは江戸時代の寛永年間(1624~44年)です。本種はジャスミンの仲間で、英名は「ウインタージャスミン」です。

開花は葉が出る前の2~4月でウメと同時期。ウメは5枚の花弁が独立する「離弁花」で多数の雄しべが目立つが、本種は6枚の花弁が根元で合着している「合弁花」で、雄しべも2本しかありません。

<オウバイ(黄梅) モクセイ科ソケイ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


花が終わると、先端のくぼみに扁球形の果実が実ります。この形から、本種の名前で呼ばれていますが、名付け親は牧野富太郎博士です。

この植物にはもうひとつ素敵な名前が付けられています。「本種を千葉県柏市あたりではホシノヒトミ(星の瞳)とよぶ方言がある」(日本植物方言集成)。

命名者は柏市中央公民館長を務め、柏市の自然に精通した斎藤吉永氏が名称を報告したと思われますが、当時の状況を記録している資料は見つかっていません。

<オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) オオバコ科クワガタソウ属>
2/20 あけぼの山農業公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「2月の花のアルバム②」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「2月の花のアルバム ③」に続きます。

 


2月の花のアルバム ①

2024-03-01 | みんなの花図鑑

2月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。2月も一年で最も花の少なくなる時期です。今回はウメやツバキの品種別の花などを中心に80品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿させていただきます。

今回も、1月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

山口百恵 曼珠沙華(LPバージョン)


日本では北海道から本州、佐渡、四国、九州、対馬などで繁殖しています。

日本で繁殖するサギの仲間としては最大で、背が高く脚も長いのが特徴です。青みがかった灰色の羽毛で被われているから名前が付きました。

飛行姿は長い首をZ字型に曲げ、後方へ脚を伸ばし、大きな翼をゆっくりはばたいて飛びます。

<アオサギ(青鷺) ペリカン目サギ科アオサギ属 体長:84–100 cm>
2/8 北柏ふるさと公園


春にスズランのようなつぼ形の花を房状にたくさん付け、満開時期は花穂が樹を覆うように咲き誇ります。

家畜や野生動物は、有毒植物の本種を避けることから別名、ウマクワズ、シカクワズ、ウシクワズとも言われています。

花が咲き終わると直径が5㎜ほどの実をつけます。花は下に垂れ下がって咲きますが、実はぶら下がっているように見えて熟すと上向きに開きます。イメージは、くす玉が逆に開く感じです。

<アセビ(馬酔木) ツツジ科アセビ属>
2/24 アンデルセン公園

 
本種の仲間は北半球の温帯から亜寒帯にかけておよそ120種が分布し、日本にもシュウメイギクなど10数種が自生します。

はっとする目の覚めるような鮮やかな赤や青紫のケシや菊に似た花を咲かせて春を知らせます。15~50cmほどに育つ特徴をもち、3~5月に開花時期を迎えます。

カラフルな色彩が楽しめる花びらと、おしべの円模様が特徴的な花で、一重咲きや半八重咲き、八重咲きなどが楽しめます。

<アネモネ キンポウゲ科イチリンソウ属>
2/23 アンデルセン公園

小さくて愛らしい花をたくさんつける、アブラナ科の植物です。葉も茎も細く繊細で、可憐な魅力を持っています。

開花は4月~6月ですが、品種によっては秋に花をつけるものもあります。名前は、スペインの昔の国名イベリアに由来し、この地域に多く自生していることからつけられました。

和名である「マガリバナ」は、中国名の「屈曲花」からついたそうです。

これは、本種が太陽に向かって伸びる性質があり、日の当たるほうへ茎が曲がってしまうことから名付けられたといわれています。

<イベリス(常盤薺:ときわなずな) アブラナ科マガリバナ属(イベリス属)> 
2/20 あけぼの山農業公園

名前の通り、冬からごく早春に香りのよい白からクリーム色の花を咲かせるブッシュ状の花木です。ロニセラ・フレグランティッシマとロニセラ・スタンディッシュの交配種です。

中国東部原産で、幕末に日本を訪れたことでも知られるイギリスのプラントハンターによって19世紀の中頃、中国からヨーロッパに持ち込まれました。

日本では1月下旬~3月頃開花しますが、別名、冬咲きニオイカズラとも呼ばれ、柑橘系のさわやかな香りを放ちます。

<ウィンター・ハニーサックル(冬咲匂い葛) スイカズラ科スイカズラ属>
2/20 あけぼの山農業公園

花梅は、桜と同様春を彩る日本の代表的な花木です。本種は花梅で野梅系・野梅性のやや遅咲きの品種です。

花は白色の大輪で八重咲きです。開花期 2月上旬~3月中旬です。

 

<ウメ「玉牡丹:たまぼたん」 バラ科サクラ属>
2/27 あけぼの山農業公園

花梅は、桜と同様春を彩る日本の代表的な花木です。本種は梅の女王とも呼ばれます。

淡い桃色の大輪の花は八重咲きで、見るものを驚かせるということから、見て驚かせると命名されたとのこと。

<ウメ「見驚:けんきょう」 バラ科サクラ属>
2/20 あけぼの山農業公園

本種は枝垂れ梅の中でも主要品種のひとつとして数えられます。桜のような薄桃色ですが、よく見ると花の縁がうっすら白くなっているのがわかります。

漢字表記の呉服枝垂は、「くれは」と読みます。呉服はその昔、呉の国の織物「くれはとり(呉はたおり)」と言われていました。

この呉服(くれはとり)が略され、クレハと呼ばれているようです。現代ではゴフクと呼ばれるようになっている事から、この呉服枝垂を「ゴフクシダレ」と呼ぶ事もあります。

<ウメ「呉服枝垂:くれはしだれ」 バラ科サクラ属>
2/20 あけぼの山農業公園

花梅は、桜と同様春を彩る日本の代表的な花木です。本種は花梅で緋梅系・紅梅性の遅咲き品種です。

花は明るい緋赤色で中輪の一重咲きです。開花期は2月中旬~3月中旬です。

<ウメ「紅千鳥:べにちどり」 バラ科サクラ属>
2/27 あけぼの山農業公園

群馬県のみで栽培される実梅の品種です。青梅はカリカリ梅に、完熟梅は梅干しや梅ジュースに使われることが多い品種です。

白の小輪の一重咲きでかわいらしい花です。

小梅の中では果肉が厚く大きく、桃や桜のようなフルーティーな香りが特長です。「白加賀」より早く収穫します。

<ウメ「織姫:おりひめ」 バラ科サクラ属>
2/20 あけぼの山農業公園

野梅系白色の一重咲きの大輪早咲きの品種です。

樹高は3メートルから6メートル。葉は楕円形で互い違いに生えます。

開花時期は2月の比較的早咲きの品種です。葉の展開に先立って花を咲かせます。

<ウメ「雪月花」(セツゲツカ) バラ科サクラ属>
2/20 あけぼの山農業公園

紅梅の一品種で、梅の品種の中では中輪種です。開花期は1月中旬~2月上旬頃です。

紅色の花弁に赤い筋が入り、花弁先端がぼかしとなる中輪八重咲き種です。

<ウメ「唐梅:とうばい」 バラ科サクラ属>
2/20 あけぼの山農業公園

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「2月の花のアルバム①」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「2月の花のアルバム ②」に続きます。