Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

7月の花のアルバム ⑥(最終回)

2022-08-31 | みんなの花図鑑
先回の続きです。7月の花のアルバム ⑤ 2022-08-29

先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。



葉は光沢のある長い楕円で濃緑色で葉脈がはっきりとしています。花は6月~7月に白色の花を咲かせます。花弁はフェルトのような優しい風合いをしています。香りが特徴的で甘い香りを周囲に漂わせます。



庭木としてよく栽培されているクチナシは、大型の花で八重咲きのヤエクチナシ(別名オオヤエクチナシ)が多く、こちらは花は豪華ですが実はつけません。

<ヤエクチナシ(八重梔子) アカネ科クチナシ属> 7/19 柏の葉公園



梅雨のころから咲き始め、夏の間中、ハイビスカスを小ぶりにしたような、大輪で華やかな花を咲かせる日本の夏の花です。韓国の国花として有名です。原産地は中国ともいわれていますが、実ははっきりわからないようです。



非常に花の種類が多く、花色は桃色、藤色、白色など白~紫まで多彩で、八重咲品種も多くあります。



<ヤエザキムクゲ(八重咲木槿)7/19 柏の葉公園



元々雑草でしたが品種改良されてポピュラーな草花の一つになっています。花は乾燥させればドライフラワーにもなるので、生花としてもドライフラワーとしても、楽しむことができる植物です。



花びらの形は矢車に似ていて放射状に広がっています。花色は白、青、ピンク、紫などがあります。



<ヤグルマギク(矢車菊) キク科ヤグルマギク属> 7/20 あけぼの山農業公園



初夏から秋まで長い期間たくさんの花を咲かせるクマツヅラ科の多年草。名前は、葉がヤナギのように細長いことに由来しています。



三尺バーベナの名前の通り、背丈がとても高く、高さ0.6~1.8mくらいに生長するため、庭や花壇に植えると見栄えがする草花です。



非常に丈夫で繁殖力が強いため、特定外来生物には指定されていませんが、「将来の生態系に被害を及ぼす恐れがある外来種」の中に入っている植物です。

<ヤナギハナガサ(柳花笠) クマツヅラ科クマツヅラ属> 7/1 アンデルセン公園



林や藪のまわり、庭のまわりや道ばたなどに普通に生育します。茎は急速に伸び、長いつるになり他の木やフェンスなどにおおいかぶさります。和名は藪を覆って枯らしてしまうほどの生育の旺盛さを示しています。



「ビンボウカズラ(貧乏葛)」とも呼ばれます。「庭の手入れができないほど、貧乏な人の屋敷に繁殖する」「この植物があると土地が荒れて家が貧乏になる」など、名前の由来は諸説あるようです。

<ヤブガラシ(藪枯らし) ブドウ科ヤブガラシ属> 7/19 柏の葉公園



本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄の深山の林内に生える山野の林内に生える高さ0.5~1mの多年草です。葉はミョウガに似ていますが、白い小さな花はツユクサの花によく似ていて夏に涼しさを感じさせてくれます。



<ヤブミョウガ(薮茗荷) ツユクサ科ヤブミョウガ属> 7/20 あけぼの山農業公園



低山の林地や草原に自生するが、初夏を代表する花木で、花びらのように白く見える総苞片をつけて花を咲かせます。清楚な花や、晩夏に熟す赤い果実を観賞あるいは実用するため、公園、街路、一般家庭の庭にも植栽されています。



原産は日本、中国及び朝鮮半島です、1875年には日本からヨーロッパへ渡り、現在では多くの国で親しまれています。庭木として人気の高いハナミズキ(別名アメリカヤマボウシ)は本種の近縁種にあたります。



<ヤマボウシ(山法師) ミズキ科ミズキ属> 7/1 アンデルセン公園



山地に生える日本特産のユリで、夏に咲く花はユリの中でも最大級の大きさで白く、山中でもよく目立ち、強い芳香を放ちます。



花径20cm強の大きな花を1~10輪ほど咲かせます。花弁には白地に黄色い帯状の筋が入り、えんじ色か紫褐色の細かい斑点が散ります。



<ヤマユリ(山百合) ユリ科ユリ属> 7/20 あけぼの山農業公園



レース状の羽を連想させるようなシダに似た葉が特徴的で、開花期には細かな花を咲かせて楽しませてくれます。「兵士の傷薬」という呼び名を持ち、古くから傷の手当てに用いられていた植物でもあります。



<ヤロウ(西洋鋸草) キク科・ノコギリソウ属> 7/1 アンデルセン公園



名前のとおり、深い黄昏を思わせる花です。径2mmくらいの細かい花が無数といえるほど密に集まって、傘状の大きな花房になり、ソフトな雰囲気とどっしりとした厚みを感じさせます。



<ユウギリソウ(夕霧草) キキョウ科ユウギリソウ属(トラケリウム属)>
7/1 アンデルセン公園



南アフリカを中心に、95種ほどが分布しています。秋から春にかけて、マーガレットに似た黄色い可愛らしい花を咲かせます。一重咲きの他、八重咲き種も流通しています。



日本へは昭和40年代に渡来し、鉢花として普及しました。属名のユリオプスはギリシア語で「大きな目をもつ」の意で、花姿に由来します。



<ユリオプスデージー キク科ユリオプス属> 7/19 柏の葉公園


伝統的にハーブとして古代エジプト、ギリシャ、ローマ、アラビア、ヨーロッパなどで薬や調理に利用され、芳香植物としてその香りが活用されてきました。



その香りは、鎮静作用や高揚作用、睡眠誘発作用など様々な効果があると言われ、石けん、入浴剤や芳香剤、化粧品などに利用され、とても馴染のあるハーブの1つになっています。



<ラベンダー シソ科ラヴァンドラ属> 7/19 柏の葉公園



トルコからイランににかけて分布する多年草で、近年香りの良いハーブとして人気の植物です。葉の中心部から茎が直立に伸び、茎の中心部から先端に掛けて花が付きます。花色は紫、ピンクの淡い色。



人気の秘密は特徴的な葉。表面はつるつるしておらず、厚みがありふわふわとした柔らかな乳白色の毛で覆われています。この白い毛が羊の毛に似ていることから「ラムズイヤー」の名前がつけられました。

<ラムズイヤー  シソ科イヌゴマ属> 7/1 アンデルセン公園



北アメリカを中心に約37種が分布するキク科ユリアザミ属の多年草です。美しい花を咲かせることから、いくつかの種が観賞用として栽培されています。



花期は6月~9月。花期になると、真っすぐに伸びた茎の頂部に花序を出し、花を咲かせます。花序は15~50㎝の長さで、頭花(とうか)が穂状に付きます。



<リアトリス(麒麟菊) キク科ユリアザミ属> 7/1 アンデルセン公園



銅葉がシックな印象の常緑の宿根草(耐寒性多年草)です。半日陰でも十分に育ち、暑さ・寒さにも強いのでとても育てやすいカラーリーフです。星型の黄花も一面に咲き、葉との対比も美しいです。



<リシマキア・ミッドナイトサン サクラソウ科オカトラノオ(リシマキア)属>
 7/19 柏の葉公園


葉は枝先に集まって互い違いに生じ、長さは5~15センチ、幅は4~10センチほどになります。楕円形で先端は短く尖り、縁には鋭く尖ったギザギザがあります。



開花は6月から8月で、白い小花が長さ10~20センチの穂状になって咲きます。一つ一つの花はよく見ればウメに似ており、おびただしい数の蝶や蜂が蜜を求めて集まります。



北海道南部から九州までの山間に見られる落葉樹。若葉が食用となるため、飢饉に備えて貯蔵と採取を「令法(りょうぼう)」によって命じたことからリョウブと名付けられました。

<リョウブ リョウブ科 リョウブ属> 7/1 アンデルセン公園



開花期は5月~10月で春から秋まで爽やかなブルーの花を繰り返し楽しめるイソマツ科の半耐寒性常緑低木です。別名プルンバゴとも呼ばれます。花色は、青紫と白があります。



<ルリマツリ(瑠璃茉莉) イソマツ科ルリマツリ属> 7/19 柏の葉公園



最大の特徴は、カーペットの様に地面を広がる草姿と葉を覆い尽くす程に咲き誇る花姿にあり、花は青色の他にも桃色や白色等と多くの花色があります。



和名の由来は瑠璃色を連想させる美しい花が、溝を覆い隠す程に咲き誇る花姿からきています。



<ルリミゾカクシ(瑠璃溝隠) キキョウ科ミゾカクシ属> 
7/1 アンデルセン公園



セントポーリアと同じイワタバコ科の多年草です。コスタリカやメキシコなど中米原産です。花弁先に切れ込みが入る特徴的な花形です。一つの花は開花して1か月弱くらいは楽しめます。



<レースフラワーバイン(アルソビア) イワタバコ科アルソビア属> 
7/19 柏の葉公園



梅雨頃から夏の間、空き地や道端で見られる雑草(帰化植物)です。北アメリカ原産の多年草で、日本では昭和初期に関東地方で確認されたのが発端です(当時すでに野生化していたと思われます)。



古くから草地の雑草として知られており、近年、飼料用トウモロコシ畑などでも頻繁にみられるようになってきました。全身に鋭いトゲを有するため抜き取りにくく、効果のある除草剤も少なく、防除することがとても難しい雑草の一つです。



植物の命名者、牧野富太郎博士は以下のような、ひどい言い方をされています。(笑)

「この始末の悪い草、何にも利用のない害草に悪るナスビとは打ってつけた佳名であると思っている」〔原文ママ〕

さらに、「一度聞いたら忘れないだろう」とも。

<ワルナスビ(悪茄子) ナス科ナス属> 7/20 手賀沼湖畔


7月の花のアルバム、6回に渡ってお付き合いいただきありがとうございました。
8月のアルバムはお休みして、9月も同様にアルバム形式で、出会った花をご紹介する予定です。(10月投稿予定)
また、ご覧いただけると、とても嬉しいです。

7月の花のアルバム ⑤

2022-08-29 | みんなの花図鑑
先回の続きです。7月の花のアルバム ④ 2022-08-27

先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。



花は伸ばした茎に小さな花をたくさんつけて房状の花序になります。葉は品種によって羽状のものと楕円形のものがあり、細かな毛が生えています。



約250種の野生種があり、主に南北アメリカの熱帯から亜熱帯に分布していますが、日本にもクマツヅラ1種が自生しています。花が少ない真夏の炎天下でも生育おう盛で、春から晩秋まで咲き続けます。



たくさんの品種があり、品種によって、1年草・多年草(宿根草)、匍匐性・立性と、生育のリズムや生長の仕方がまったく違います。花丈も匍匐性のものは15~20cm、高性のものは1m50cmほどに生長します。



<バーベナ(美女桜) クマツヅラ科クマツヅラ属> 7/19 柏の葉公園


東南アジア原産の草本性水生植物です。観賞用にも食用にもなるため世界中で育成されています。



早朝に開花し、昼には閉じる花が美しく、世界中で愛されている花です。特に仏教では、泥の中から出てきて美しい花を咲かせるところから汚れのない花とされています。

<ハス(蓮) ハス科ハス属> 7/19 柏の葉公園


日本全国から東アジアに広く分布し、湿った原野などに生えます。夏から秋、茎上部の葉腋(ようえき)に多数の小花が固まって付きます。ミントの品種のひとつで、日本で自生している和種のものを指すようです。



<ハッカ(薄荷) シソ科ハッカ属> 7/19 柏の葉公園



名前のイメージから冬の草花であると誤解される方も多いようですが、実は夏の花壇を美しく彩ってくれるカラーリーフです。



花が咲くころと同時に頂部の葉に白い斑が入り、とても涼しげな姿になります。葉は、少し厚めでしっかりしており白斑もはっきり入ります。

<ハツユキソウ(初雪草) トウダイグサ科トウダイグサ属> 
7/20 あけぼの山農業公園



道端や公園、野山に咲く野草の1つです。細い花びらを風に揺らす姿がかわいらしいです。可憐さに反して繁殖力が強く、ときには駆除の対象となることも少なくありません。



中国語で「ジョオン(女苑)」と呼ばれるヒメシオンという植物に似ていることから、ヒメジョオンという名前が付けられたとされています。

<ヒメジョオン(姫女菀) キク科ムカシヨモギ属> 7/9 手賀沼湖畔



葉っぱの付け根のあたりから、5〜6cmくらいの花を朝から夕方頃まで咲かせます。花びらの見た目は朝顔に似ており、花は淡いピンク色をしています。



フランスでは、つる性で絡みつく様子から官能的なイメージを連想させるなど、「昼の美人」「危険な幸福」という花言葉がつけられています。海外では「情事」にちなんだイメージが強いといわれています。

<‎ヒルガオ(昼顔) ヒルガオ科ヒルガオ属> 7/9 手賀沼湖畔



巻きひげをもち、フェンスなどに絡みつきながら繁茂するつる性の一年草です。夏に緑がかった白色の小さな花を咲かせ、その後、紙風船のようにふくらんだ袋状の果実をつけます。



<フウセンカズ(風船葛) ムクロジ科フウセンカズラ属> 
7/20 あけぼの山農業公園  



カンパニュラの仲間で、学名からカンパニュラ・メディウムあるいはツリガネソウとも呼ばれます。



南ヨーロッパの原産で、カンパニュラの中では株も花も大きく、大変見栄えがするので昔から栽培されてきました。

<フウリンソウ(風鈴草) カンパニュラ科カンパニュラ属> 
7/20 あけぼの山農業公園



地中海が原産のハーブで、食用や薬用として、古代ギリシャのローマ時代から栽培されていました。茴香(ウイキョウ)とも呼ばれており、平安時代にはすでに中国を経由して日本にも伝わっていたのだそうです。



セリ科の多年草のハーブで、甘みのある香りと樟脳のような風味があり、古くから香辛料や薬草などとして用いられ、栽培も行われてきました。



<フェンネル(茴香) セリ科ウイキョウ属> 7/19 柏の葉公園



シソ科サルビア属の半耐寒性の一年草で、原産地は北アメリカです。初夏に種を播いて育苗すると、夏から晩秋にかけて長く咲いてくれます。



学名はサルビア・ファリナセアといいます。サルビアといえば赤い花のサルビア・スプレンデンスのほうが圧倒的に知名度が高かったため、それと区別して覚えやすいように、ブルーサルビアの名称で流通するようになりました。

<ブルーサルビア シソ科サルビア属> 7/19 柏の葉公園




この植物の仲間は67種が知られて、草丈1mを超えるものから、岩場に張りついてクッション状に育つもの、常緑、落葉、一年草、多年草と、非常に変化に富んで、花が美しいので観賞植物として多くの種が栽培されています。



特に園芸種として人気が高いのは、一年草のキキョウナデシコ、多年草のクサキョウチクトウやオイランソウ、芝桜などです。



どの種も花茎に房~段状に小花を咲かせボリュームがあります。暑さ、寒さにも強く、性質も丈夫、暑い夏でも休みなく咲きます。

<フロックス ハナシノブ科 クサキョウチクトウ属(フロックス属)> 
7/1 アンデルセン公園 



900余りの原種と15,000を超える交配種があります。世界中の環境に適応しているため、バリエーションが豊富です。



花色は白・ピンク・赤などがありハート形の花弁が愛らしく人気があります。緑葉だけでなく銅葉の品種など年々新しい品種がつくられています。



葉は肉厚でつやがあり、こぼれ種でもふえるほど丈夫な植物ですが、過度な多湿には弱い性質です。

<ベゴニア シュウカイドウ科シュウカイドウ属> 7/1 アンデルセン公園



色幅も豊富で多花性。一重や八重咲きなど咲き方も様々あり、花の大きさも大輪から小輪と様々です。品種数も数百品種以上あり、毎年新品種が発売されています。



花名の語源はブラジル先住民のPetun(たばこ)が語源になっています。たばこの花に似ていることからこの語源になったと言われています。



<ペチュニア ナス科ペチュニア属> 7/1 アンデルセン公園



ハーブとしてよく知られ、花はバニラに似た甘い香りを放ち、花から抽出した精油が香水の原料になります。紫または白色の小さな花が、ドーム状に密集して咲きます。



和名の匂紫(ニオイムラサキ)は、甘い香りの漂う紫の花が咲くことが由来とされています。

<ヘリオトロープ(匂紫) ムラサキ科キダチルリソウ属> 7/19 柏の葉公園



<ヘンカアサガオ(変化朝顔) ヒルガオ科サツマイモ属> 2022年7月 

朝顔を種から育て、その朝顔の変異が花や葉、茎などに現れる”出物”と言う朝顔を”変化朝顔”と呼びます。わが家では、まだ、”出物”は出現していませんが、以下は2022年7月に自宅で咲いた、変化朝顔の花の一部です。

<花弁が切れている切れ咲き>


<花弁の周辺に地の色とは異なる色が入る覆輪咲き>


変化朝顔も朝顔と同様、種子で増やす一年草ですが、変化朝顔には種子ができるものとできないものがあります。

<丸咲き、覆輪咲き>


この種子ができるものを(正木)と呼びます。種子ができる=「正木(まさき)」=花や葉の変化が少ないがタネが採れるので、毎年同じ色や形を育てることができます。

<切れ咲き、覆輪咲き>


種子はできないが花の変化があるものを(出物)と呼びます。種子ができない=「出物(でもの)」=変異が花や葉、茎などに現れて観賞価値が高くなります。

<切れ咲き(1スリット)覆輪咲き>


この観賞用の「出物」を栽培するために、次世代に「出物」が生じる遺伝子を持っている「親木」を育てます。

<花弁に不規則な斑点>


「親木」のタネを維持し、再び出物を咲かせつつ、出物を隠し持つ親木を維持していくことが変化朝顔の栽培の最大の楽しみです。

<桔梗 覆輪咲き>




花は傘状に30~40輪咲くのでよく目立ち華やかです。春から秋まで長期間開花し、夏の暑さにも強く途切れることなく花を咲かせるので、花壇などにもよく利用される草花です。


サンタンカに似ていることから別名をクササンタンカといいます。花色は桃色、白、紫紅、紅色など多彩です。葉は先端のとがった楕円形で濃い緑色、葉脈がくっきりと目立ちます。


<ペンタス(草サンタンカ) アカネ科ペンタス属> 7/1 アンデルセン公園



梅雨時から夏にかけて、ピンク色の小花がボール状にまとまって咲きます。その花姿は遠目から見るとアジサイっぽく見えます。花にはかすかな芳香があります。



葉っぱは大きな丸形で、先端が少しとがります。色は濃い緑色で、もんだりこすったりすると一種独特なニオイがします。


<ボタンクサギ(牡丹臭木) クマツヅラ科 クサギ属> 7/19 柏の葉公園



梅雨のころから咲き始め、夏の間中、ハイビスカスを小ぶりにしたような、大輪で華やかな花を咲かせる日本の夏の花です。韓国の国花として有名です。原産地は中国ともいわれていますが、実ははっきりわからないようです。



非常に花の種類が多く、花色は桃色、藤色、白色など白~紫まで多彩で、八重咲品種も多くあります。よく見かける白地で花の底が赤い花を咲かせる品種は「日の丸」と呼ばれます。



似たような花にフヨウがありますが、一番簡単な見分け方は葉っぱです。ムクゲの葉っぱは小さめで細めの葉をしていますが、フヨウの葉は掌を広げたような形で大きめです。


<ムクゲ(木槿) アオイ科フヨウ属> 7/19 柏の葉公園



マイルドから中程度の辛さのポブラノに似たトウガラシで、通常は乾燥させて販売されています。モーレに用いられる有名な3つの具材の1つで、その他のメキシコ風ソースや煮込み料理にも用いられます。



<ムラート  トウガラシ属> 7/19 柏の葉公園



秋の紫の実が美しい日本原産の落葉低木です。古くから山地の湿地や森林に自生しています。花の開花時期は6月頃で、この時期になるとピンク〜薄紫色の花を咲かせます。花が終わった9月から11月頃には実の観賞を楽しめます。



<ムラサキシキブ(紫式部) シソ科ムラサキシキブ属> 7/1 アンデルセン公園


絶滅危惧種に指定されている植物で、アカバナ科の中のチョウジタデというグループの中の一種の多年草です。



6月下旬ごろから黄色い花をつけ、花の見ごろは7月で特に午前中に綺麗な花を見ることができます。
<ミズキンバイ(水金梅) アカバナ科チョウジタデ属> 7/20 手賀沼湖畔



花弁の白い淵のフリルがとても可憐な覆輪花で、次から次へと咲き続けます。今年、私の師匠kiteさんから種をいただき、鉢植えしたものです。



毀れ種から良く増えて、抜くのが間に合わないくらいの生命力です。とても可憐ですが、増えすぎて困る植物でもあるようです。



この花名の由来は、誰が見ても「成る程!」と納得されることでしょう。

<メガネツユクサ(眼鏡露草) ツユクサ科 ツユクサ属> 7/25  自宅



原産地はインドネシアのジャワ島で、高温多湿と半日陰の環境を好む熱帯の花木です。別名、サンゴノボタンとも呼ばれています。



長さ10cm~20cmぐらいの花序に小さな小花を沢山つけ、赤紫色の実も成ります。手を広げたような葉で観葉植物としても鑑賞できます。

<メディニラ・スペキオサ ノボタン科メディニラ属> 7/19 柏の葉公園



道端や荒れ地、河原などでみられ、高さ30~200cmになる越年草。茎は直立し、ときに上部で枝分かれします。花は夕方から開花し、翌日にはしぼみます。



<メマツヨイグサ(雌待宵草) アカバナ科マツヨイグサ属> 7/20 手賀沼湖畔



キク科の春まき一年草です。アメリカ合衆国南西部からメキシコ、中央アメリカに分布していますが、その多くはメキシコに自生しています。



花は黄色の小輪で径3㎝程度ですが、花付きがよいので見栄えがします。また、花期が長いので、秋まで楽しむことができます。



<メランポジウム(黄帝菊) キク科メランポジウム属> 7/19 柏の葉公園



宿根草としてよく知られる多年草です。林縁や森林内の開けた場所、牧草地に自生します。古くから栽培されてきたため、数多くの園芸品種があります。



茎の先端に10数輪の釣り鐘形の花を横向きか、やや上向きに咲かせます。花色は白から青紫色まで幅があります。和名は葉が果樹のモモの葉に似ていることからつけられました。



<モモノハギキョウ(桃葉桔梗) キキョウ科ホタルブクロ属> 
7/19 柏の葉公園

最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「7月の花のアルバム ⑥(最終回)に続きます。















7月の花のアルバム ④

2022-08-27 | 
先回の続きです。7月の花のアルバム ③ 2022-08-25

先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。



地中海沿岸原産の帰化植物。河川敷や線路脇の空き地、高架橋の下などの荒地に生育する強健な植物です。



花は6月から10月にかけて次々と咲き、直径3cmほど。花弁は淡紫紅色で濃色の筋があります。
<ゼニアオイ(銭葵) アオイ科ゼニアオイ属> 7/20 手賀沼湖畔


夏から初秋に、槍のようにとがったピンク色の花をたくさん咲かせます。ネコの尻尾のようで風にゆらゆら揺れていたり、ちょっとロウソクの炎みたいにも見えたりします。



セロシアの別名は「ノゲイトウ(野鶏頭)」で、ケイトウの古い品種だそうです。
<セロシア ヒユ科ケイトウ属(セロシア属)> 7/19 柏の葉公園


北アメリカ原産種で、日本へは江戸時代前半に渡来しました。これから作出された園芸種がマリーゴールドの名前で流通しています。開花期が長いが、万寿菊(クジャクソウ)よりはやや短いために名付けられたものです。



この花から作出された品種は「アフリカンマリーゴールド」、コウオウソウから作出された品種は「フレンチマリーゴールド」と呼ばれ、区別されていました。現在でもその名残は残っていますが、少しずつ使われなくなっています。
<センジュギク(千寿菊) キク科コウオウソウ属> 7/1 アンデルセン公園


花そのものではなく紫やピンク、白、黄、赤に色づく苞を観賞します。暑さと乾燥に強く、日本の夏に適した性質で、長期間咲き続けます。



苞の部分はドライフラワーにしても色があせにくいため、名前のとおり、千日色が変わらないのではないかと思うほどです。
<センニチコウ(千日紅) ヒユ科センニチコウ属> 7/19 柏の葉公園


花は6~8月に咲き、茎先の径4~6cmの輪散花序に密につき、赤みを帯びた葉状の苞があります。花や葉にカンキツのベルガモットオレンジに似た甘い香りがあり、ベルガモットまたはレッドベルガモットとも呼ばれます。



花冠は長さ3cmで上下2唇に分かれ、萼とともに緋紅色です。雄しべは2個で長く突き出します。花のつく様子をタイマツに例えた名です。
<タイマツバナ(松明花) シソ科 ヤグルマハッカ属>  7/1 アンデルセン公園


台湾原産の外来植物です。8月から10月頃になると、テッポウユリに似た白い花を咲かせます。繁殖力がとても強いため、日本では雑草としても扱われます。増えすぎると日本固有種の生態を脅かす危険があるため、繁殖のしすぎには注意が必要です。



タカサゴユリの葉は細長くて松の葉に似ていますが、テッポウユリは笹の葉のようにややふくらみがあります。タカサゴユリの花の大きさは15cmから20cmほどで、テッポウユリは10cmから15cmほどです。小さいほうがテッポウユリと覚えます。



また、花びらの外側にタカサゴユリにはピンクの筋が入りますが、野生種から選別された花びらの外側が紫色を帯びない純白種もあります。テッポウユリには筋がありません。
<タカサゴユリ(高砂百合)ユリ科ユリ属>   自宅


北アメリカを中心に約37種が分布するキク科ユリアザミ属の多年草です。日本には大正時代から昭和初期にかけてリアトリスという名前で渡来しています。美しい花を咲かせることから、いくつかの種が観賞用として栽培されます。



園芸品種リアトリス・リグリスティリスの和名がタマザキキリンギク (玉咲麒麟菊)と呼ばれています。
<タマザキキリンギク (玉咲麒麟菊) キク科ユリアザミ属> 
7/1 アンデルセン公園


豪華で力強く咲く大輪種から、優雅な中輪種や可憐な小輪種、シンプルな一重咲きや変化咲きなど品種が非常に多く、大小さまざまで用途も広く、古くから親しまれてきた春植え球根です。



花名はスウェーデンの植物園園長のアンデシュ・ダール(Anders Dahl)の名前にちなみます。花姿がボタンに似ており、和名は天竺牡丹(テンジクボタン)と名づけられています。


<ダリア(天竺牡丹) キク科テンジクボタン属>  7/1 アンデルセン公園


切れ込みのある深緑色の葉に、直径1cmほどの丸いボタンのような黄色い花がよく映え、夏の花壇を鮮やかに彩ります。キク科でも舌状花がない点がヨモギに似ることから、ヨモギギクと名づけられました。



花には強い殺虫作用があり、殺虫剤やくん蒸剤、害虫防除のスプレーなどに使われます。
<タンジー(蓬菊) キク科ヨモギギク属> 7/19 柏の葉公園

とても長い期間(5月~11月)開花する多年草(宿根草)です。豊富な花色。毎年新しい色の新品種が創り出されています。花びらの色が赤、ピンクや白のものや赤と白が混じっている品種もあります。



殺菌作用や解熱の効果があるハーブティーとしても知られており、お菓子のシロップやサラダにも利用されています。


<チェリーセージ(薬用サルビア) シソ科アキギリ属>  7/1 アンデルセン公園


日本を含む東アジア原産で、畑の隅や道端で見かけることの多い雑草です。花は朝に咲き、昼にはしぼみます。朝露がよく似合い、葉に朝露が弾く姿も、花の愛らしさも夏の熱さを和らげるような涼し気な様子をしています。



和名での名前の由来は諸説ありますが、朝露を帯びながら朝咲く様子や、朝咲いて昼には萎む朝露のように儚い様子から名付けられたと言われています。
<ツユクサ ツユクサ科ツユクサ属> 7/20 手賀沼湖畔


ブルーを基調とした涼やかな花を咲かせる多年草です。草丈が高くすっと伸びた花茎に縦に連なるように、たくさんの花を咲かせます。



和名のオオヒエンソウの由来は、中国名の飛燕草(ひえんそう)によるもの。学名と同じく、距が突き出した花のフォルムがツバメが飛んでいる様子に似ているからだそうです。


<デルフィニウム(大飛燕草)キンポウゲ科・デルフィニウム属>
7/19 柏の葉公園


非常にユニークな形の花で、その品種は500種以上と言われています。さらに掛け合わせた園芸品種もあるので、とてもたくさんの品種があるということになります。南国の果物で有名なパッションフルーツもこの仲間のひとつです。



和名の由来は、大きな3つの雄しべが時計の針に見えることからきています。


<トケイソウ(時計草) トケイソウ科トケイソウ属> 7/19 柏の葉公園


オクラに似た花を咲かせることから花オクラとも呼ばれます。原産地は中国で、この植物から採取される粘液はネリと呼ばれ、和紙作りのほか、蒲鉾や蕎麦のつなぎ、漢方薬の成形などに利用されています。


<トロロアオイ アオイ科トロロアオイ属> 7/19 柏の葉公園


原産地は中国や台湾で、バラ科の中でも栽培しやすい植物です。きれいな白い花を咲かせバラ特有のよい香りがします。



名前の由来は江戸時代にさかのぼります。大阪難波の植木商人がよく中国から輸入していたため、この名前が付けられたとされます。


<ナニワイバラ(浪速茨) バラ科バラ属> 7/1 アンデルセン公園


難を転ずることにも通じるため、縁起木、厄よけ、魔よけとして古くから庭に植えられてきました。夏に咲いた白い花は徐々に赤色になり、冬になると真っ赤な果実を実らせます。


<ナンテン(南天) メギ科ナンテン属> 7/1 アンデルセン公園


花は3~5日の短命で直径3~4cmの白や赤、ピンク色の花を次々に咲かせます。花は3~5日の短命で直径3~4cmの白や赤、ピンク色の花を次々に咲かせます。初夏から晩秋まで次々に花が咲くので、花の名前になりました。


<ニチニチソウ(日日草) キョウチクトウ科ニチニチソウ属> 7/19 柏の葉公園


樹高8mほどに育つ落葉高木です。枝は横に張り、夏には羽状複葉を広げて心地よい緑陰をつくります。葉は夕方になると閉じ、その姿が眠りにつくように見えるところから名前がつきました。



6月から7月に、枝先に淡紅色の長い雄しべをもつ、繊細でかわいい花が20ほど集まって咲きます。
<ネムノキ(合歓木) マメ(ネムノキ)科ネムノキ属> 7/19 柏の葉公園


日本や朝鮮半島に自生する、バラ科のつる性落葉低木です。日本では、沖縄県以外の山や野原でみることができます。



バラの中でも生命力が強く丈夫な種類で、品種改良や貴重なバラの品種を増やすための台木として使われることでも有名です。
<ノイバラ(野茨) バラ科バラ属> 7/1 アンデルセン公園


主な開花期は夏で、垂れ下がった枝にラッパ型の花をたくさん咲かせます。花色は濃い赤オレンジ色で非常に目立つ色彩です。ひとつひとつの花は短命ですが、絶え間なく新しい花を咲かせます。



和名は、漢名の「凌霄(りょうしょう)」という名前が「ノウセウ」となまり、その後ノウゼンになったといわれています。


<ノウゼンカズラ(凌霄花) ノウゼンカズラ科ウゼンカズラ属> 
7/19 柏の葉公園


ビロードモウズイカの仲間で、たくさんの品種があり、品種によって花丈にかなり違いがあります。開花前まではロゼット状の下葉で、そこから花茎が立ち上がり5月ごろに開花します。



花は穂状の形状で下から徐々に開花し、ひとつひとつの花の寿命は短いですが、上の花が咲き終わるまでには長い期間がかかるので一輪を長く楽しむことができます。


<バーバスカム ゴマノハグサ科モウズイカ属> 7/1 アンデルセン公園

最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「7月の花のアルバム ⑤に続きます。

7月の花のアルバム ③

2022-08-25 | みんなの花図鑑
先回の続きです。7月の花のアルバム ② 2022-08-21

先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。


日当たりのよい平地や山麓の湿地に自生する日本を代表する野生ランです。



夏に花茎を長く伸ばし、名前の通り鷺(さぎ)が羽を広げたような姿の純白花を数輪咲かせます。英名の「イーグレット・フラワー(Eargret Flower)」も「白鷺」の意です。
<サギソウ(鷺草) ラン科サギソウ属> 7/19 柏の葉公園


夏から秋まで長く開花する落葉樹です。地域によっては秋に美しい紅葉を見ることもできます。栽培しやすい樹木なので一般家庭に植えられる他、日本の公園や街路樹でも多くみられます。



樹皮はザラザラしているのですが、一度樹皮が剥がれ落ちると白い木肌が見え、その部分はとてもつるつるしています。



この木肌はサルが木に登ろうとしても滑って落ちてしまいそうなことから「サルスベリ」と名付けられました。
<サルスベリ(千日紅) ミソハギ科サルスベリ属>  7/19 柏の葉公園


熱帯から亜熱帯に分布するシソ科の多年草です。セージとも呼ばれ、その品種は900種以上に及び、ハーブや観賞用として幅広く利用されています。



暑さに強い性質や花期が長いことから夏から秋にかけての花壇で活躍します。住宅の花壇の他、公園や街路など公共の場でもよく用いられています。


<サルビア シソ科サルビア属>  7/1 アンデルセン公園


夏の花としておなじみだった「マンデビラ」の改良品種です。サントリーフラワーズのシリーズ名がひとり立ちし、品種名として定着するようになりました。



大輪でカラフルな花色が揃い、名前の通りに夏気分いっぱいにしてくれる花です。原種のマンデビラより直射日光に強いのが特長です。


<サンパラソル キョウチクトウ科マンデビラ属> 7/1 アンデルセン公園


栽培の歴史は古く、今昔物語にも「思い草」の名で登場します。 元々は根を薬用としましたが、平安時代には鑑賞用として植えられるようになったようです。



環境省のレッドリスト(2007年)では、絶滅危惧II類に登録されています。
<シオン(紫菀) キク科シオン属> 7/1 アンデルセン公園


ベル状の花が穂状についた花穂がすっと伸びて咲く姿は存在感抜群です。花にブロッチ(斑点、斑紋)があるものが一般的ですが、最近はブロッチがない品種も登場しています。



花名(学名)は、花の形が指につけるサックに似ていることから、ギリシア語で「指」を意味する「digitus(ディギトゥス)」が語源になったといわれています。和名の「狐の手袋」は、英名「Fox glove(フォックスグローブ)」の直訳です。



全草に毒性がありますが、薬草としても知られ、強心利尿薬として利用されます。
<ジギタリス(狐の手袋) オオバコ科ジギタリス属> 7/1 アンデルセン公園


暑い時期にも花が休むことなく咲き続ける一年草。和名のとおり、長い間咲き続けますが、今では5月~11月と長期間咲く草花です。



花のサイズも超大輪、大輪、中輪、小輪と色々。咲き方もポンポン咲き、カクタス咲き、ダリア咲き……などとても多様です。


<ジニア(百日草) キク科ヒャクニチソウ属> 7/19 柏の葉公園


花は100個以上がついて、サンゴ玉のように見えて、3~4日でしぼんでしまいますが、苞(ほう)は約100日以上、色づいたままで楽しめます。



学名はエクメア・ファスキアタ。エクメアは、ギリシャ語の「とがった」、ファスキアタは「横縞の」という意味だそうです。
<シマサンゴアナナス(縞珊瑚鳳梨) パイナップル科エクメア属>
7/19 柏の葉公園


常緑でシンボルツリーとして人気がある庭木です。とても丈夫で育てやすい反面、生長が早く剪定をしないで放置すると、植え付け数年で2階の高さくらいまでに生長します。



花名は、「戸に塗る木」が語源です。不思議な語源ですが、ちゃんと意味があります。



昔はトネリコの樹皮につくイボタロウムシの分泌する蝋物質を敷居などの溝に塗って、戸のすべりを良くしたことから、こう名づけられました。「シマトネリコ」は「沖縄などの島に自生するトネリコ」ということです。
<シマトネリコ  モクセイ科トネリコ属> 7/1 アンデルセン公園


白い鷺が飛んでいるような優雅な花を咲かせます。茎葉は繊細で、風に揺れて咲く様子は風情があり、涼しさも感じられます。


常緑性の多年草で、春から秋遅くまでの生育中に途切れることなく次々と花が立ってきます。
<シラサギスゲ カヤツリグサ科リンコスポラ属(ディクロメナ属)> 
7/1 アンデルセン公園


美しい葉の色や形の常緑多年草で、シルバーリーフといえば、必ずといってもよいほど名前があがる植物です。



使用用途が寄せ植えや花壇のリーフプランツとして使われることが多いですが、剪定しないでおくと黄色い花を咲かせます。
<シロタエギク(白妙菊) キク科キオン属> 7/1 アンデルセン公園


オーストラリア原産で、日本で出始めた頃は花色が青いことから「ブルーファンフラワー」と呼ばれていましたが、その後は白やピンク色、紫色の花色も開発されていきました。



ガーデニング向け品種の1つで、サントリーフラワーズが開発した「サンク・エール」が有名です。



酷暑にも負けず、満開の花を咲かせてくれるのが最大の特徴です。また、初夏~真夏を経て、10月下旬まで休むことなく花を咲かせてくれます。
<スカエボラ(サンク・エール) クサトベラ科クサトベラ属(スカエボラ属)>
7/1 アンデルセン公園


北アメリカ南西部の南カロライナからルイジアナ州が原産の1属1種の宿根草で、日本には大正時代に渡来しています。



ヤグルマギクに似た花弁が細かく分かれる花は繊細な印象です。和名をルリギクと言いますが、花色に由来します。
<ストケシア(瑠璃菊) キク科ストケシア属> 7/1 アンデルセン公園


甘いイチゴの香りがほんのりするミント。ハーブティ、料理、ポプリなどに利用できます。


<ストロベリーミント シソ科ハッカ属> 7/19 柏の葉公園


熱帯アメリカの多年草で、アンスリウムやカラーなどと同じサトイモ科に属しています。純白の仏炎苞をもつ花が美しく、多数の花が同時に開花している様子は素晴らしいです。


<スパティフィラム(笹団扇) サトイモ科スパティフィラム属> 
7/19 柏の葉公園


雌雄異株の落葉樹です。初夏に咲く花木の代表で、花後に伸びた花柄が遠くからは煙がくすぶっているように見えます。雄木は花序が短く、煙状にはなりません。


<スモークツリー(煙の木) ウルシ科ハグマノキ属> 7/1 アンデルセン公園


学名はアクイレギア・ブルガリス。欧州や北米原産のオダマキおよびその交配種を指し、多様な園芸品種が存在します。



明るい林内に生え、高さは60~90センチほどになります。5月から6月ごろ、花茎を伸ばして、長い距のある紫色の花を咲かせます。
<セイヨウオダマキ(西洋苧環) キンポウゲ科オダマキ属>
7/1 アンデルセン公園


夏期に薄紫色の花を咲かせる、シソ科の落葉低木です。2~3mまで生長し、横に枝を広げて大きくなります。



庭の花が少なくなる夏に涼し気な薄紫色の花を咲かせてくれる可愛らしい庭木です。



花には淡い芳香があり、株元の草むしりをしていると香りが漂ってきます。丈夫な上に花期が長く、晩夏まで咲き続けてくれるのも魅力です。
<セイヨウニンジンボク(西洋人参木) シソ科ハマゴウ属> 7/19 柏の葉公園


夏に風に舞う蝶のような花を咲かせる一年草。草丈が80~120㎝ほどまで伸び、頂点に4枚の花びらをもつ花をたくさん咲かせます。



太くて長い雌しべと、さらに長い雄しべが突出している姿が特徴的です。



学名はクレオメですが、花が蝶が飛んでいる姿に見えることから、この和名が付けられました。
<セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草) フウチョウソウ科クレオメ属>
7/20 あけぼの山農業公園


中国原産で、茎が堅く、葉が竹の感じに似ているところから名前が付いたと言われています。



日本には、平安時代に中国から入っていて、源氏物語に「唐なでしこ」の名前で出ています。
<セキチク(石竹) ナデシコ科ナデシコ属> 7/1 アンデルセン公園

次回「7月の花のアルバム ④」に続きます。

7月の花のアルバム ②

2022-08-21 | みんなの花図鑑
先回の続きです。7月の花のアルバム ① 2022-08-16

先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

料理に使われるハーブとして知られますが、ハナハッカという和名のように、花も美しい多年草です。



直立した茎の先端に、赤紫色の苞に包まれた淡紅色の小花が球状に集まり、次々に咲きます。苞の色は乾燥させても残るので、ドライフラワーにしても楽しめます。

<オレガノ(花薄荷)シソ科ハナハッカ属> 7/19 柏の葉公園


茎の先端に約1.5cmのとても小さな花を咲かせます。花は白色が多く、花弁の枚数が4枚で、長い雄しべが目立ちます。




これらの特徴から「ハクチョウソウ(白蝶草)」とも呼ばれています。また花色から「ヤマモモソウ」という別名もあります。

<ガウラ(白蝶草) アカバナ科ガウラ属> 7/1 アンデルセン公園


ジャパニーズハイブリッドとも呼ばれ、明治時代に日本から輸出されたタモトユリを1970年代にオランダで改良された栽培品種です。



その真っ白で優美な姿と特徴のある香りは、世界的にもブームになるほどの人気の植物となりました。日本だけではなく、海外でも冠婚葬祭などにもよく利用されている人気が高い植物です。

<カサブランカ ユリ科ユリ属> 7/19 柏の葉公園


葉の模様が美しい観葉植物です。葉模様や色が様々あり、白の斑模様は涼し気な爽やかなイメージ、赤の斑模様はカラフルでトロピカルなイメージになります。



<カラジウム(錦芋) サトイモ科カラジウム属> 7/1 アンデルセン公園


1990年にペチュニアから分かれて独立した新しい属です。それまで「小さなペチュニア」「枝が垂れるタイプの小輪ペチュニア」といった呼び名しかありませんでした。



花もペチュニアによく似ていますが、オレンジやチョコレートなど、この花だけにしかない花色が魅力です。



<カリブラコア ナス科カリブラコア属> 7/1 アンデルセン公園


夏に咲く、日本でも古くから秋の七草の一つとして親しまれている植物です。清々しい青紫色をしている星形の花です。



秋の七草の簡単な覚え方は植物の頭文字をとって『おすきなふくは』と短縮して覚えると覚えやすいようです。



「おみなえし(女郎花)」「すすき(尾花)」「ききょう(桔梗)」「なでしこ(撫子)」「ふじばかま(藤袴)」「くず(葛)」「はぎ(萩)」。

<キキョウ(桔梗) キキョウ科キキョウ属> 7/19 柏の葉公園


北アメリカが原産で、アメリカの先住民の貴重な食料だったと言われていました。江戸時代末期に飼料用作物として日本に導入されました。




花やイモの切り口が菊に似て、地下に多くの芋が出来ることなどから日本では菊芋(キクイモ)と呼ばれています。

<キクイモ(菊芋) キク科ヒマワリ属> 7/1 アンデルセン公園


日本から海外に渡り、逆輸入されてきた美しい植物です。葉は平たく、多くが楕円形で、縦に筋が入ったように見える葉脈が特徴的です。




ギボウシの名前の由来は、生長しかけの花茎の先端が寺院や橋などの欄干の飾りに使われる擬宝珠に似ていたからだそうです。

<ギボウシ(擬宝珠)キジカクシ科ギボウシ属> 7/1 アンデルセン公園


常緑の中低木で、葉は厚く長楕円形、形状は竹の葉に似ており、6月から9月に桃の花に似た白色や赤色などの花を咲かせます。




根、葉、茎、花 など樹木全体に毒性を持っており、口に含むなどすると吐き気、嘔吐、下痢、めまい、腹痛などの症状がおこることがあり危険なため、注意が必要です。

<キョウチクトウ(夾竹桃) キョウチクトウ科キョウチクトウ属> 
7/1 アンデルセン公園


ツル性の植物で、葉はアサガオ(朝顔)によく似ています。夏にグリーンカーテンとしても利用できる、爽やかな色の葉と小さな花をつける生育旺盛な植物です。




花がキリ(桐)の花に似ていることからの名前ですが、「アサリナ」、「アサリナ・バークレイアナ」とも呼ばれています。

<キリカズラ(桐葛) オオバコ科キリカズラ属> 7/19 柏の葉公園


鮮明な色彩で色幅のバラエティに富み、にぎやかさを感じさせる花です。甘い香りを漂わせ、金魚を連想させる愛嬌のあるふっくらとした花形が特徴です。



一重咲き、八重咲きのほか、花が杯状に大きく開くペンステモン咲きの品種もあり、まったく違った印象を受けます。本来は5月ごろが開花の盛期なのですが、ほぼ周年咲かせることが可能です。



<キンギョソウ(金魚草) オオバコ科キンギョソウ属> 7/1 アンデルセン公園


葉は光沢のある長い楕円で濃緑色で葉脈がはっきりとしています。花は6月~7月に白色の花を咲かせます。花弁はフェルトのような優しい風合いをしています。香りが特徴的で甘い香りを周囲に漂わせます。



花の形は八重咲と一重咲きがあり、一重咲きの品種は秋になると橙色の実をつけ、熟しても口を開かない事から「クチナシ」の名が付いたと言われています。

<クチナシ(梔子) アカネ科クチナシ属> 7/1 アンデルセン公園


花色が豊富で、あらゆる花色が楽しめ、花弁もフリンジ咲き、平弁咲き、反転弁咲き、受け咲きなどがあります。さらに花の大きさも、巨大輪から極小輪咲きまでと変化に富んでいます。



日本へは江戸時代の末期に一度渡来しましたが、栽培がうまくいかずに明治になって再渡来し、その後に栽培が普及し、現在では切り花として年間を通じて作られています。



グラジオラスの名の由来はラテン語の「剣」という意味のグラディウスで、葉の形からきています。

<グラジオラス アヤメ科グラジオラス属> 7/12 手賀沼湖畔


全体的に黒っぽい色をした蝶で、後翅には赤斑が見られますが表裏の両方に赤斑があるのはメスのみでオスは後翅の裏側のみに赤斑があります。花はペンタスです。



クロアゲハは神様の遣いと言われており、神事がきちんと住んでいる神域にだけ現れます。 もしも神社でクロアゲハを見掛けたら、その人のエネルギーが充実しているという証拠です。



<クロアゲハ(黒揚羽) チョウ目アゲハチョウ科> 7/19 柏の葉公園


語源は、ギリシャ語の「秩序」、「飾り」、「美しい」という意味の「Kosmos, Cosmos」の言葉に由来します。



このことから、星がきれいに揃う宇宙のことをcosmosと呼び、また、花びらが整然と並ぶこの花もcosmosと呼ばれるようになりました。

<コスモス(秋桜) キク科コスモス属> 7/12 手賀沼湖畔


生長期は、4月~6月と9月~10月。鮮やかな色彩の葉を楽しむ植物で、花に負けない華やかな株姿で初夏から秋にかけて花壇に欠かせない存在です。



<コリウス(金襴紫蘇) シソ科コリウス属> 7/1 アンデルセン公園


茎がらせん状に取り巻くことから英名では”スパイラル・ジンジャー”と呼ばれています。開花期は適温下では周年ですが黄色の花そのものは一日花です。また、赤色の苞は長く残り次々と開花を続けます。



<コスタス・バルバタス(スパイラルジンジャー) オオホザキアヤメ科コストゥス属>
7/19 柏の葉公園 


1989年にサントリーと京成バラ園芸が共同で作出したペチュニアの園芸品種です。原種の欠点だった雨への弱さを克服し、花つきを格段によくしたばかりでなく、丈夫さをそのまま残すことに成功しました。



小輪から大輪、一重咲きから八重咲き、花びらに星型やハート模様が入るタイプなどバラエティーが豊富です。



最初に登場した紫がかった赤からさらに改良が進み、現在では赤、白、ピンク、紫ピンク、紫、ブルー、黄などバリエーションが増えました。



サフィニア  ナス科ツクバネアサガオ属> 7/1 アンデルセン公園


一般的には春の花といわれていますが、その開花時期は長く5-10月くらいまで咲き続けます。1本の花の開花時期は短いものの次々と花芽があがってくる、パンジーやビオラのような咲き方をする花といえばイメージがつきやすいでしょう。



毒性があり、中毒症状として下痢や腹痛・吐き気があらわれます。食べる量や体の大きさにもよりますが、症状は1日程度でおさまる毒性です。



「サフラン擬き」とも書く植物で、名前のとおりサフランに似た花であることからつけられた名前です。

<サフランモドキ(サフラン擬) ヒガンバナ科サフランモドキ属> 7/16 自宅


根、葉、茎、花など全体にサポニンを含み、昔、ヨーロッパでは洗濯に使われました。日本には明治初年に渡来しました。



茎の先に集散花序を出し、淡い桃色~白色の花をつけます。花冠は放射状に5裂して、平らに開き、裂片の先がへこみます。花には香りがあり、夜に強く香ります。



<サボンソウ(石鹸草) ナデシコ科サボンソウ属> 7/1 アンデルセン公園

次回「7月の花のアルバム ③」に続きます。

テニスとスポーツドリンク

2022-08-19 | テニス
新型コロナウイルス感染で、2週間ほど休止していたテニスを昨日から再開しました。やはり好きなスポーツをして、汗を流すのは精神的にも肉体的にも良いものです。

私はテニス、卓球、サイクリングなどで、いつもスポーツドリンクのお世話になっています。また、先般は私が新型コロナウイルスに感染した時にも大活躍してくれました。


<流山総合運動公園テニスコート>


今回はスポーツに不可欠なスポーツドリンクについて考えてみました。この内容は2017年12月に投稿したものを画像の入れ替え、文章の修正、加筆したリメイク版であることを、あらかじめご承知おきください。

<スポーツドリンク各種>


国産初のスポーツドリンクは、1980年に発売された「ポカリスエット」だそうです。ポカリスエットのCMには多くの有名女優が登場してきました。その中から綾瀬はるかさんの、懐かしいCM(2011年)をご紹介します。

<懐かしCM(2011年) 一緒に生きていく水  綾瀬はるか ポカリスエット (30秒)>


自動販売機のみならず、スーパーやコンビニでよく見かけるスポーツドリンク。現在300種類以上が各社から発売されていますが、ポカリスエットとアクエリアスが良く知られています。

<アクエリアスCM 80年代(30秒)>


『ポカリスエット』も『アクエリアス』もほとんど同じ商品のように見えますが、コンセプトに違いがあります。

大塚製薬が開発した『POCARISWEAT(ポカリスエット)』のコンセプトは「飲む点滴」です。「人の体に近い水」を強くアピールし、病気回復の助けをする飲料ということで開発されているようです。

風邪をひいて寝込んだときの水分補給のために飲むと、早く治るという効能は良く知られています。



コカ・コーラが開発した『AQUARIUS(アクエリアス)』のコンセプトは「スポーツ飲料」です。「水分補給」を強くアピールし、スポーツに適した飲料ということで開発されているようです。

運動時に必要なアミノ酸とクエン酸を配合することで、運動するカラダをさらにサポートしています。



スポーツドリンクは吸収率の高さから、スポーツ時の水分補給飲料として最適な飲み物とされています。しかし、そこには思わぬ落とし穴、「糖分」が潜んでいることをご存じでしょうか。

一般的なスポーツドリンクに含まれる糖分の量は500mlのペットボトル1本で20~30gもあるのです。これは、スティックシュガー10本分、角砂糖なら8個分の量に相当し、飲み過ぎには十分注意が必要です。

<清涼飲料水に含まれる糖分・塩分(イメージ)>


スポーツ時の水分補給として、スポーツドリンク以外で最も適しているのはカフェインが含まれていない麦茶です。

スポーツ後やお風呂上がりなど、汗を大量にかいた後には、カフェインが含まれているお茶はふさわしくないそうです。



カフェインには利尿作用があるので、摂取した水分が体内に吸収されず、尿として排出されてしまうことがあります。これでは水分補給になりません。

茶葉を原料とするお茶には、麦茶以外すべてにカフェインが含まれています。のどの渇きを潤す、という程度の水分補給ならどのお茶でも問題ありません。



もう一つスポーツに適した飲料がノンアルコールビールです。日本でノンアルコールビールというと、車を運転して帰らなければいけない人が、仕方なく選ぶ飲み物というイメージです。



運動後のドリンクとして、新たに注目され始めているのが「スポーツビール」です。 「スポーツ後のアルコールはNG」という概念が根づいていますが、実はスポーツを終えた後に飲むのに適した飲み物なのです。



スポーツビールを飲むのに、一番適した時間は、スポーツを終えた後です。汗をたくさんかいて、体内からミネラルが流れ出してしまったのを補うためにも、運動後が最適です。



ノンアルコールビールには、スポーツに適した栄養が含まれています。ポリフェノールが豊富に含まれているノンアルコールビールを飲むことで、運動後の免疫力が高まり、風邪などの感染症を未然に予防してくれます。
<ミュンヘン工科大学予防リハビリスポーツ医学部 ヨハネス・シェル教授の研究発表資料より)



運動後の体の炎症反応も軽減されるとの報告もあります。ドイツで毎年開催されているベルリンマラソンのゴール地点では、エルディンガー社がノンアルコールビールを公式飲料として配っています。

<ベルリンマラソンのゴール地点>


通常のビールのカロリーは、350mlの缶で約150kcal。それに対して、ノンアルコールビールのカロリーは、販売元によって多少の差があるものの、350mlで0~10kcalほどとなっています。運動をしていて、摂取カロリーが気になる方にもおすすめです。




脱水症はスポーツ時の発汗だけではなく、気温や乾燥などさまざまな要因によって季節に関係なく起こりうる症状といわれています。

体液は体の60%を占める水分とミネラル、タンパク質などで構成され、生命維持に関わるさまざまな役割を果たしています。

冬場は汗をかく量が少ないので、水分補給が少なくてよいわけではありません。一日に最低、1200mlの水分を最適な飲み物をチョイスしながら、補給するよう心掛けたいものです。


7月の花のアルバム ①

2022-08-16 | みんなの花図鑑
新型コロナウイルス感染で、7月27日よりブログの投稿を休止していましたが、本日より通常通りの投稿を再開したいと思います。従来通りよろしくお願いいたします。

今回は投稿ネタも少ないので、7月に出会った花を整理してみました。賞味期限切れかもしれませんが、よろしければご覧ください。

今回も、6月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。


この植物は日本の道端や空き地など、どこにでも自生するので、誰しも一度は見たことがあるのではないでしょうか。また、花期も長いことから雑草としてよく扱われます。


かつて日本が海外と貿易をしたときに、ガラス器が割れないように詰草を乾燥させたものを敷き詰めていたことや、花の色が赤いため、赤詰草という名前がつけられました。
<アカツメクサ(赤詰草) マメ科豆科シャジクソウ属> 7/20 手賀沼湖畔


5月下旬ごろから7月頃、光沢と厚みのある葉が茂った中からすっと花首を立ち上げて花火のような放射状の涼やかな青い色の花を毎年咲かせます。


アフリカが原産で小さなユリに似た花をたくさん咲かせるので英名では「アフリカンリリー」と呼ばれ、和名では「紫君子蘭」と呼ばれます。
<アガパンサス(紫君子蘭) ユリ科アガパンサス属> 7/19 柏の葉公園


花期に花茎を長く伸ばし、花を穂状に密につけます。紫色の萼と白い花弁のコントラストがとても魅力的で、濃緑色で光沢のある大きな葉も見ごたえがあります。


ギリシャでは国花に指定されるほど愛されていたり、建築や壺などの装飾柄として使われるくらい葉が美しいとされています。
<アカンサス(葉薊) キツネノマゴ科ハアザミ属> 7/1 アンデルセン公園


さわやかな青や紫を中心に、アザミに似たつつましく、1~1.5㎝程の可憐な花を咲かせる熱帯アメリカ原産の、非耐寒性の多年草です。

’アゲラタム’はギリシア語で否定を表す’ア’と’ゲラス’(=年をとる)の2語から来ており、「老いを知らない」とか「古びない」と言う意味になり、花色が長期間色あせないところに由来します。
<アゲラタム(カッコウアザミ) キク科アゲラタム属> 7/1 アンデルセン公園


半日陰の場所でも可愛らしい花を株を覆うように次々と咲かせます。赤・ピンク・黄・白など花色が豊富で、花期も6〜10月と長いため、花壇や鉢植えでも利用される夏の人気の花です。


英名の「インパチェンス」は、英語で「我慢できない」という意味で、熟した果実に触れると、すぐにタネがはじけ飛ぶことに由来します。


<アフリカホウセンカ(インパチェンス) ツリフネソウ科ツリフネソウ属> 
7/19 柏の葉公園


アジサイ科の落葉低木で、アジサイの仲間です。その名の通り北アメリカ東部を原産地とし、日本ではやや珍しい花です。園芸用改良品種の「アナベル」が有名です。


アジサイとアメリカノリノキの違いは、花房の大きさと色です。日本でよく見かける「ヤマアジサイ」は15cm~20cmの青色や紫色の花房ができるのに対し、「アメリカノリノキ」は20cm~30cmの白色やピンク色の花房ができます。
<アメリカノリノキ アジサイ科アジサイ属> 7/1 アンデルセン公園


爽やかな青い花を咲かせる暑さに強く生育旺盛な人気植物です。這うように伸びながら、1~3cmのかわいらしい青い花をいくつも咲かせます。


1980年代の初輸入時には種が分からなかったため、アメリカから来たブルーの花という安直な命名で定着してしまいました。最近はようやくエボルブルスの名前も定着しつつあります。
<アメリカンブルー(エボルブルス) ヒルガオ科エボルブルス属> 
7/1 アンデルセン公園


初夏から秋に小さな花(花径1cmほど)を次々と咲かせます。茎は直立して生長し、茎の先端や葉の付け根に穂状の花をつけます。花色は紫色やピンク、白、二色混ざったタイプなどがあります。


アンゲロニアの名は、天使をラテン語で表した「Angelos(アンゲロス)」が由来と言われています。別名では「エンジェルラベンダー」とも呼ばれることもあります。


またそれとは対照的に、花の形が口を開けている骸骨に似ていると言われることもあるそうです。
<アンゲロニア ゴマノハグサ科アンゲロニア属> 7/1 アンデルセン公園


熱帯に生息するサトイモ科の植物であり、赤やピンク色のハート型お皿のような仏炎苞(ぶつえんほう)が特徴的です。これは花ではなく、ここから細い尾のように出てきた黄色い突起が花になります。


赤い花をつける花言葉は「情熱」、ピンクの花をつけるものは「飾らない美しさ」といわれています。


アンスリウムはギリシャ語の「anthos(花)」と「oura(尾)」から花の名前がつけられているそうです。
<アンスリウム サトイモ科アンスリウム属> 7/19 柏の葉公園


西アジア、アラビア南部で、アダムとイブの話の中で出てくる"禁断の果実"はこの果実のことで、古来からあったことをうかがわせます。食用にされる部分、通常食べている部分は実は厳密には果実ではなく、花にあたる部分です。


イチジクは隠頭花序(いんとうかじょ)と呼ばれる花を付ける木で、果実のように見える部分は、花軸が肥大化したもので、切った時に粒粒のように見える花があるのが分かります。
<イチジク(無花果) クワ科イチジク属>  7/12 近隣のお宅


園芸では、トロピカルで華やかな花を鑑賞する目的だったり、バラやクチナシ等にも例えられる花の香りを楽しむ目的で育てられます。

<インドソケイ(プルメリア) キョウチクトウ科プルメリア属> 7/19 柏の葉公園


もともとの品種はハーブに分類され、ネイティブインディアンが薬用として使用していたものを言います。日本でも何年か前にその効用が紹介され、ハーブティーやサプリメントとして販売されています。


最近出回っているエキナセアは観賞用として作られたものなので、ハーブとしての薬効はありません。あくまでも園芸用としての利用に限られます。
<エキナセア(ムラサキバレンギク) キク科ムラサキバレンギク属> 
7/19 柏の葉公園


湿原や海岸の水湿地に群生する多年草です。全体に突起状の毛を生じ、穂状花序は頂生し花弁は6個で紅紫色で多くの花を付けます。花期は7~8月。

<エゾミソハギ(蝦夷禊萩) ミソハギ科ミソハギ属> 7/1 アンデルセン公園


花期になると、真っ直ぐに伸ばした花茎の先に総状花序を出し、多数の花を下向きに咲かせます。花は先が浅く6裂した細長い筒状で、蕾の段階では鮮やかなオレンジ色をしており、咲き進むと黄色に変化します。


和名の「シャグマユリ(赤熊百合)」の名前は、この花穂を帽子などの装飾に使うシャグマ(赤熊)に見立てたものです。花色はオレンジ、黄色。
<オオトリトマ(赤熊百合) ツルボラン科シャグマユリ属> 7/1 アンデルセン公園


主な開花期は7月の終わりで、径10cmほどの花を1茎に20~30輪程咲かせます。花びらはくるりと上に反り返り、丸い形になります。色はオレンジ色で褐色の斑点が全体に入ります。


原種のユリのひとつで、耐寒性、耐暑性に優れることから、日本の至る所で野生化しています。地下に鱗茎と呼ばれる球根ができます。球根は少し苦みがありますが、食用になります。


シャンデリアのごとくぶら下がるように咲く花姿を仏具の天蓋に見立て、テンガイユリ(天蓋百合)の別名があります。
<オニユリ(天蓋百合) ユリ科ユリ属> 7/19 柏の葉公園 


秋の七草の1つとして古くから愛されてきた多年草。日当たりの良い草地に群生します。茎は直立していて、花色は黄色です。茎の上の方が枝分かれしてその先に小さな花が集まって房状に咲きます。


オミナエシ(女郎花)の名前は、「女」という意味の「オミナ」と、古語の 「圧(へし)」が変化した「エシ」が合わさってつけられたと言われています。女性の美しさが負けてしまうほど美しい花(女性を圧倒するほど美しい花)という意味が込められています。

<オミナエシ(女郎花) オミナエシ科オミナエシ属> 7/19 柏の葉公園

次回「7月の花のアルバム ②」に続きます。

新型コロナウイルスとの戦いから生還

2022-08-08 | 日記
2020年にコロナ禍が始まって以来、幸いにも感染を免れてきたわが家でも、ついに私が感染第一号となりました。今回は自分が感染したことにより、第7波の凄まじい感染拡大と、医療現場や行政の対応が限界に来ているのを痛感しました。

12日ぶりのブログ再開最初の投稿は、私の12日間の新型コロナウイルスとの戦いを記録に残そうと、12日間の闘病記をまとめてみました。長文のブログになりますが、お時間があればお読みいただければ幸いです。

感染は卓球場での油断か?(7/25)

7月25日12時~15時までの約3時間、4名のメンバーで卓球をやった。場所はいつもの通り、自治会のホール(卓球台2セットが設置可能)である。

夏場なので、いつもの通りエアコンを付け、窓は締め切っている。3時間一度も換気することはない。プレー中は全員マスクをしているが、休憩時間にはマスクを外して会話をする。

メンバーの1名が高熱を出した(7/27)

7月27日、テニスをしていると、メンバーMさんから、38度以上の発熱があったとの連絡が入る。私と他の2名とも体温は平熱であり、ひとまず様子を見ることにした。4名のうちMさんと私はまだ4回目のワクチンは未接種だった。

自分自身も発熱が!(7/28)

7月28日朝は平熱であったのが、昼過ぎから体温が上がり始め、夜中には38度6分まで上がり、咳が酷くなり喉も痛く、眠ることができない。妻が夜を徹して頭、わきの下、喉を冷やしてくれたおかげで、明け方には37度まで体温が下がる。

発熱外来はどこも電話が通じない(7/29)

症状からして新型コロナウイルスに感染したと確信したので、かかりつけの病院に10回ほど電話をするも繋がらない。別の病院を当たっても電話が繋がらない。

私と妻とで手分けして60数回手当たり次第に市内のあらゆる病院に電話をするも、どこの病院も電話が繋がらない。

発熱外来はエアコンのない外で2時間待ち(7/29)

やっとの思いで繋がった病院は、予約でなく先着順で順番待ち。椅子もない外で立って待つのは辛いが、じっと我慢して約1時間後にやっと受付完了。

それから待つこと30分、やっと医師?と会話ができたが、事前に記入した問診票の内容に間違いないか確認しただけで、PCR検査と解熱剤、咳止めの処方をしただけの5分ほどで終了。

PCR検査の結果が出るのは4~5日後(7/29)

発熱外来受診後、約30分待たされて処方箋をもらい1940円の会計を済ませた。「PCR検査の結果は4~5日後に電話連絡する」との説明があり、唖然としてしまった。

感染していても認定されるまでそれほど時間がかかるとは信じられない。その間に重症化した場合、どうしたらよいのか不安がよぎる。

娘夫婦から差し入れが(7/29)

7月29日の夜、娘夫婦が食料(主に冷凍食品)を10日分持ってきてくれた。2人とも外出できないので、これはありがたかった。同時にパルスオキシメーター(血中酸素濃度測定器)を持ってきてくれた。これで10日間の籠城も大丈夫だ。

私と妻は家庭内別居?

妻への感染予防のため、私は1階のリビングで、妻は2階の寝室で寝ることにし、食事の支度や氷枕の入れ替えなど、特別に用のある場合を除いて妻は2階で終日生活するように徹底した。また、2人とも寝るとき以外はマスクを着用している。

37度台~38度6分の高熱が続く(7/30-31)

処方してもらった解熱剤を飲み、頭、喉、わきの下を冷やし続けるも、37度3分~38度6分の高熱が続き、一向に下がる気配がない。倦怠感、喉の痛み、咳は相変わらず続いている。とても苦しく辛い。

PCR検査の結果が出るまでは病院は診察してくれない!(8/1)

37度台~38.6度の高熱がすでに4日間続いており、食事ができない程の咽の痛み、咳、倦怠感などが続くので、県のコロナ相談センターで、紹介してもらった病院数ヵ所に相談した。

しかし、どの病院も「PCR検査の結果が出るまでは、診察は出来ないので、処方された薬を飲んで下さい」との回答で対応してくれない。医療現場も大混乱しているようだ。

薬で凌ぐしかない(8/1)

どの病院も対応してくれないので、PCR検査をした病院に連絡し、解熱剤、咳止めの処方を依頼する。一般患者との接触を避けるため。18時以降に夜間診療窓口で処方箋をもらい、薬局で薬を受け取る。

処方箋及び14日分の薬代などの医療費は、新型コロナウイルスに感染が認定されると無料になるようだ。

陽性(新型コロナウイルスに感染)の連絡が入る(8月2日)

7月29日のPCR検査5日後の8月2日、病院から陽性との検査結果の連絡が入る。発症から5日後にやっとコロナ患者と認定された。「発症日7月28日、解除日8月8日」で病院から保健所に登録をしておくとのこと。

感染後のサポートは?(8月2日)

順調に回復すれば8月8日から日常生活に戻れる。その間は原則として自宅療養になり、「厚労省新型コロナウイルスに感染等把握・管理支援システム(HER-SYS)」に登録される。

私がこのシステムに毎日体温等健康情報を入力することにより、保健所のサポートを受けることができるそうだ。

皮肉なことに、PCR検査結果の連絡が入った翌日より、体温が37度台に下がり高熱から解放され、倦怠感も少しづつ解消されつつある。

HER-SYSの案内が来ない!(8/3)

PCR検査結果の通知から2日経過してもHER-SYSの連絡が来ない。保健所に連絡すると、「病院から情報は得ているが、対応件数が多すぎてシステムにはまだ登録できていない。もう暫く待って欲しい」との一点張りで、いつ登録されるかもわからない。

すでに、発症してから7日経過しているのに、唯一のサポートをするためのHER-SYSが活用出来ないとは、保健所の機能は限界に達しつつあると痛感した。

HER-SYSに登録完了の連絡が入る(8/4)

ようやくHER-SYSに登録完了ができ、体温、酸素飽和度、表情・顔色、咳・鼻水、息苦しさ、全身倦怠感、嘔吐・嘔気、下痢、意識障害、排尿がないの10項目を入力し、送信する。

HER-SYSに健康情報入力を止めても・・(8/5-8/6)

保健所が入力情報をどの程度モニタリングしているのか、確認するため入力情報を送信するのを止めてみた。すると、システムからショートメールが2度入り、入力を促してくるが、無視をした。

翌日も同様に入力情報を送信するのを止めてみた。すると、システムからショートメールが2度入り、入力を促してくる。

HER-SYSは運用されていない!

本来は2日間、情報入力が途絶えれば、何等かの異常があったかと、電話連絡などが入るはずが、2日間何もない。よくあることだが、仕組みはできても運用がされていない。

この事実から、保健所は患者の健康状態をモニタリングする気がないのか、する余力がないのか、まったくこのシステムが運用されていないことがよく分かった。

やっと平熱に(8/7-8)

体温も36度台の平熱に戻り、食事も普通に摂れるようになった。ただ、咳はまだ時々出るがほぼ日常生活に戻りことが出来てきた。

発熱以来12日間、コロナ感染リスクを負いながらも、24時間側で看病してくれた妻には感謝の気持ちでいっぱいだ。奇跡としか思えないが、彼女は今日現在、新型コロナウイルスに感染した症状もなく、健康に過ごしている。

軽症でもこんなに辛いのに・・(8/8)

幸い私は今回の新型コロナウイルス軽症で済んだ。でも、37度~38.6度の高熱が4日間続き、食事ができない程の咽の痛み、咳、倦怠感などを痛いほど味わった。なお、4回目のワクチンはまだ接種の案内が来ていない。

新型コロナ感染がこんなにも、辛くて苦しく、恐ろしい大変な病気だということが、よくわかった。中等症、重症の人の苦しみを思うと、改めて新型コロナウイルスの恐ろしさがよく理解できた。

今の医療体制、行政の対応能力を考えると、コロナ禍は自分自身で守るしかないということがよく理解できた。ワクチンを打たない、マスクをしない、という考えの人たちも、各々自己責任でコロナに感染しないよう、自分なりの方法で自己防衛するしかないと思う。