Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

10月の花のアルバム(2/8)

2024-11-21 | 

10月の気温は全国的にかなり高く、1946年の統計開始以降、北日本、東日本と西日本では10月として1位の高温となりました。紅葉も遅れているようです。

10月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。花が少ない月ですが、つくば実験植物園の植物を中心に近隣の公園の植物を約160品種ほどの花木の撮影ができました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中央アメリカから南アメリカに分布しています。池や沼に生え、高さは45センチほどになります。

葉は心形です。新しい葉は黄色っぽく、古くなると黄金色になります。7月から10月ごろ、花茎を伸ばして、白色の花を咲かせます。

<エキノドルス・グランディフロルス・アウレウス オモダカ科エキノドルス属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

富山県内の山間部で見つかり、1973年に新種として発表されたベンケイソウ科の多年草。多肉植物の仲間で、岩場や渓谷に自生します。

9~11月に花径1cmの淡いピンクで鞠のような花を咲かせます。環境省の絶滅危惧種に指定されていますが、園芸品種が流通しており、挿し木などで増やすこともできます。

和名の「エッチュウ」は富山を指す越中、「ミセバヤ」は古語の「見せたい」を意味します。

 

<エッチュウミセバヤ(越中ミセバヤ) ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

本種は、キョウチクトウ科の多肉性落葉樹です。幹はほとんど退化して、不定型な塊茎状となっています。

塊茎は扁平で、銀灰色をしており、そこからランダムに葉を出します。葉はほぼ楕円形で長さは3㎝程度。葉の中心から黄色い筒状花を2個づつ開花し、花冠は5裂します。

 

<エビスワライ(恵比寿笑い) キョウチクトウ科パキポディウム属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

ブナ帯の森に生え、株立ち樹形になる落葉低木。早春、アジサイに似た白い装飾花をたくさんつけ、北国(ブナ帯)の山に春がきたことを告げます。

夏から秋にかけて実る赤い果実は、柄まで赤いのでよく目立ちます。紅葉も美しく、山の鳥たちは、秋の赤い実を食べ、カモシカは冬芽を好みます。

卵円形の大きな葉を亀の甲羅に見立てたのが和名の由来。また、ハムシの一種が葉の葉脈だけ残して葉脈標本のように食べてしまうことが多いことから、「虫食われ」が転訛し、別名ムシカリと呼ばれています。

 

<オオカメノキ(大亀の木) ガマズミ科ガマズミ属>
10/11 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

南アメリカに分布するカタバミ科カタバミ属の多年草です。美しい葉を持ち栽培が容易なことから、世界で広く流通している球根植物です。

分布域は、ブラジル、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチン、ペルーなどにあり、河川沿いの岩場、森林の開けた場所などに自生しています。

4月~10月の花期になると、葉の間から花茎を伸ばして花序を出し、小さな花を咲かせます。花茎は15~35㎝の長さで、花序には1~9個の花が付きます。

 

<オキザリス・トリアングラリス(三角片喰) カタバミ科カタバミ属>
10/11 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

トリカブトの近縁種のなかでは北方に分布しています。世界で2番目に毒性の強いトリカブトです。

高さ1メートルほどにも成長し、類似種がきわめて多く、草姿や葉の形も変化が大きいいのが特徴です。

花期は8~10月で青紫色で大変美しい花ですが、まれに白い花のものもあります。

 

<オクトリカブト(奥鳥兜) キンポウゲ科トリカブト属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

東南アジア原産のトチカガミ科の1年草。日本のトチカガミより少し大きめの白花を咲かせます。

水田や池沼等の水深の浅い場所に沈水して生えている野草です。

本種は雌雄異株で、5月頃長い花柄の先に、幾分黄色味を帯びた白色で2.5~4.5cm程度の3弁花を付けます。

雄花序には10~30個の花がつき、雌花序は1個となります。花後には径1.5cm程度で紡鐘形の果実をつけます。

 

<オッテリア・コルダタ トチカガミ科オッテリア属> 
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

肉厚の葉っぱを付ける多肉植物で、グラプトペタルム(属)の仲間です。日本には、昭和の初め頃に入ってきたとされています。

茎から花茎を伸ばし、その先端に数輪~10輪ほどの小さな星形の花を咲かせます。花色は白で、赤い斑点がぽつぽつと入ります。

 

<オボロヅキ(朧月) ベンケイソウ科グラプトペタルム属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

万葉集や源氏物語にも登場する日本人には古くから馴染みの深い植物で、日本~東アジアにかけて分布する毎年花を咲かせる多年草です。

名前の由来は美女も圧倒する美しさという意味の「おみな圧し」からきているという説があります。

また、小さな黄色い小花が女性の食べていた粟飯=「おみな飯」に似ている事から、など諸説があるようです。

姿形のよく似た同じオミナエシ科のオトコエシ(男郎花)というものもあります。

 

<オミナエシ(女郎花) オミナエシ科オミナエシ属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

本種は南アフリカ産のトウダイグサ科の多肉植物。学名はユーフォルビア・ホリダで、園芸界では和名の本種の名で流通しています。

本種は生長するにつけ、直径10㎝程度の円筒状となり高さは75㎝以上とも及ぶといわれます。

 

<カイイギョク(魁偉玉) トウダイグサ科トウダイグサ属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

南北アメリカ原産のキク科の植物で、品種によって一年草と多年草があります。

現在流通しているのは、オオテンニンギクとテンニンギクの交配種、それぞれの変種など、数多くの品種が流通し、毎年のように新品種が出ています。

咲き方は一重、八重をはじめ、ユニークな咲き方の品種も作出されています。花色は黄色、オレンジ、赤など発色の良いものが多く栽培されています。

<ガイラルディア キク科テンニンギク属>
10/11 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

本州、四国、九州の湖沼、池などの浅いところに群生する常葉性の多年草。環境省レッドリスト2020「準絶滅危惧」です。

葉の表面は濃緑で光沢ある辺縁から葉の中心に向かって蝶形の褐色斑があるのが特徴的です。

花期は7~10月初めまで葉柄基部に白色の束状花序が生じます。花は白色5から6年で花弁表面に白毛が目立ちます。 

 

<ガガブタ(鏡蓋) ミツガシワ科アサザ属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

沖縄を除く中部地方以南の各地に分布するバラ科の常緑広葉樹。山地の沢沿いや海辺の丘陵で稀に見られます。

開花は初夏(5~6月)で、小枝の先に直径10センチほどの傘形をした花序ができます。花の後には直径5mm弱の楕円形の果実がなり、11~12月になると赤く熟します。

名前の由来には、葉がモチノキに似て、材質が堅く、扇子の要(かなめ)や骨に使われたことに由来するという説と、赤い芽のモチを意味する「アカメモチ」からの転訛とする説があります。

<カナメモチ(要黐) バラ科カナメモチ属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

ハロウィンは古代ケルト人の「万聖節」という宗教的な行事が発祥とされています。ハロウィンと言えば「かぼちゃ」ですが、実は、正式には「カブ」を使うのだそうです。

ケルト人はハロウィンの日には「カブ」をくり抜いて焚き火を焚いたり、仮面を作ったりして悪霊から身を守っていたそうです。

ところがハロウィンがアメリカに伝わると、「カブ」は「かぼちゃ」へと成り代わりました。理由はアメリカでは「カブ」の生産量が少なく、「かぼちゃ」が多く収穫されていたから。そしてこれが全世界へと広がり、「ハロウィン=かぼちゃ」が定着したわけです。

 

<カボチャとハロゥイン>
10/11 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

関東地方と静岡県東部に分布。多摩川や相模川などの限られた河川の玉石河原に生育する越年草(多年草とする図鑑もあり)。 

発芽から開花までの1〜数年間はロゼット葉で過ごします。一度開花して結実するとその個体は枯れます。

高さ30〜80cmになり茎は上部でよく分岐します。葉は線状披針形、無柄でほとんど毛がありません。

頭花は直径3〜4cmで、舌状花は白色〜淡紫色、筒状花は黄色。総苞片は2列に並び、内片と外片は同長です。花期は9〜11月。

 

<カワラノギク(河原野菊) キク科シオン属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 


本種は中国が原産地と言われています。その後、ニュージーランドで栽培が開始され現在では、世界各国で食べられている果物です。

日本でも多くの地域で栽培されており、1970年代から愛媛県のミカン農家の転作作物として全国に広まりました。

現在は、主要品種の「ヘイワード」のほか「あしがらキウイ」「さぬきゴールド」「甘熟娘」など、生産地域ごとにオリジナルの品種が開発されています。

本種の名称は、ニュージーランドのシンボルである鳥「キーウィ」に由来しています。

 

<キウイフルーツ マタタビ科マタタビ属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

北アメリカが原産キク科ヒマワリ属の多年草で、食用とされるのはその肥大した根の部分です。

日本には江戸時代末期に家畜の飼料用として導入され、「豚いも」とも呼ばれていたようです。

9月から10月にかけて黄色い菊に似た花を咲かせ、その後秋には地上部が枯れ、地中に塊茎を作ります。収穫されるのはそれからとなり、11月以降に掘り出されます。

<キクイモ(菊芋) キク科ヒマワリ属>
10/12 近隣の畑

 

 

 

 

 

湿地、沼地などに生える抽水植物で多年草です。中南米が原産地ですが、現在はほとんど世界中の熱帯域に移動、定着しています。

東南アジアの水田にも多く育成し害草となっていますが、日本では沖縄以外では越冬できません。

根元から三角状の花柄が長く伸び、先端に数個の花が咲きます。花弁は3枚で鮮かな黄色です。

 

<キバナオモダカ(黄花面高) ハナイ科キバナオモダカ属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

甘みと酸味、ほのかな苦みを持ち合わせた柑橘で、皮ごと食べられます。花は葉の腋に咲きます。 花数が多く、1つの葉腋から2~3個の花を咲かせます。

他のミカン科の果樹は5月に開花するものが多いのに対して、本種は7月~9月と、少し遅いのが特徴です。

「金冠」と当てて、より暮らしが豊かになるように、という願いが込められています。

<キンカン(金柑) ミカン科キンカン属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

本種は全てアジア原産であり、15〜20種が知られています。日本、中国、朝鮮、ロシア、東南アジアに分布します。繁殖力が強く、IUCNの定める世界の侵略的外来種ワースト100に選定されています。

日本では、塊根からデンプンをとり、葛粉として利用してきました。また、生薬や家畜の飼料、ツルから繊維をとって布にするなど、多くの用途に使われてきました。

 

アメリカでは、本種が高さ35mの材木用の樹木に這い登り、木材生産に壊滅的な影響を与えたり、電信柱に這い登って送電線を機能不全にする問題も起きています。

 

<クズ(葛) マメ科クズ属>
10/12 近隣の路傍

 

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあるかもしれませんが、ご容赦下さい。

「10月の花のアルバム(2/8)」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「10月の花のアルバム(3/8)」に続きます。


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