先回の続きです。5月中旬に出会った花たち 3-② 2022-05-27
<シュッコンバーベナ(宿根バーベナ)クマツヅラ科クマツヅラ属>
5/18 あけぼの山農業公園
南アメリカ原産で、明治時代に園芸植物として導入され、道端などにしばしば逸出しています。花がよく似たヤナギハナガサは草丈が高く、花序が丸くなります。

<新星(シンセイ)(バラ) HT 1979年 鈴木省三(日本)作出>
5/17 市川植物園
クリーム色の蕾から、形のよい濃い黄色の花が咲きます。ティー香があります。

<ネメシア{海蘭擬(ウンランモドキ)} ゴマノハグサ科ネメシア属>
5/17 市川植物園
ネメシアは一年草と宿根草のネメシアがあります。宿根ネメシアは、-3℃以上の気温があれば1年中開花する四季咲き性の性質があります。開花期間が長いので、寄せ植えには大活躍する草花です。

<ノイバラ(野茨) バラ科バラ属> 5/17 市川植物園
ノイバラは、バラの台木として育てられることが多い野生のバラの品種です。5~6月頃に白や薄紅色の花を咲かせ、その後赤い実をつけます。花びらは5枚で、一般的に知られるバラとはイメージが異なります。

山や野原など「野」に咲くこと、茎にトゲがある「茨」をもつことにちなんで、野茨(ノイバラ)と名付けられました。
<ビッグドリーム(バラ) HT 1984年 J&P(米国)作出> 5/17 市川植物園
明るい緋赤色の蕾から渋みのあるローズ赤の巨大な花を咲かせます。株はとても丈夫で半直立性の大株になります。

<フタリシズカ(二人静) センリョウ科チャラン属> 5/18 あけぼの山農業公園
大きな2対の葉の上に直立した数本の花穂を立て、花穂の数は多くは2本だが1~5本と幅があります。源義経の愛人「静御前」にちなんで名付けられました。

静御前の霊が、吉野山で若菜摘みに出た娘に乗り移り、二人で同じ衣装を着けて、義経が都を追われたときの様子を舞う謡曲の「二人静」に見立てています。
<プリンセスチチブ(バラ) FL 1971年 ハークネス(英国)作出>
5/17 市川植物園
秩父宮勢津子妃殿下に捧げられたバラです。微妙な色の変化が美しい花です。

<ベルフラワー(乙女桔梗) キキョウ科ホタルブクロ属> 5/17 市川植物園
ベルフラワーは、春~夏にかけて紫色や白色のかわいらしい花を咲かせる多年草です。オトメギキョウ、フウリンソウ、ツリガネソウの名でも知られます。

<マガリ(バラ) FL 1986年 メイアン(仏)作出> 5/17 市川植物園
フロリバンダとしては大型の花を咲かせる品種で、花もちがよく丈夫な花を咲かせます。

<正雪(マサユキ)(バラ) HT 1992年 京成バラ園芸作出> 5/17 市川植物園
20㎝を超えることもある巨大輪種で、株は強健です。1999年JRC(国際バラ新花コンクール)銅賞受賞

<マユミ(真弓) ニシキギ科ニシキギ属> 5/17 市川植物園
秋になると、茶色がかったオレンジ色に紅葉する、とても美しい落葉低木です。それにも増して美しいのが、朱色がかった赤色の四角い果実です。それに比べ花は非常に地味で、誰も観賞しようとは思わない、かわいそうな花です。(笑)

古くはマユミの木で弓をつくったことから「真弓」と呼ばれるようになったといわれます。現在でも将棋の駒などの材料として利用されます。
<ムサシアブミ(武蔵鐙) サトイモ科テンナンショウ属> 5/17 市川植物園
ムサシアブミは、本州から沖縄にかけて分布しているサトイモ科の山野草です。南方系の植物であり、主に沿岸地域の湿った林内に生育するとされます。草丈20センチから50センチになる多年草です。

名前は、仏炎苞と呼ばれる花に該当する部分が、馬に載る時に足をかけるアブミ(鐙)に似ることから。「あぶみ」は馬が多く飼育されていた武蔵の国(関東地方)の道具であるということから名付けられたと推測されます。
<ムラサキカタバミ(紫片喰) カタバミ科カタバミ属> 5/18 あけぼの山農業公園
ムラサキカタバミはカタバミ科の多年草です。紫色のかわいらしい花とクローバーのような葉をつけるのが特徴で、5月~7月ごろになると花を咲かせ始めます。

見た目は可憐ですが、環境省に「要注意外来生物」と指定されています。繁殖力が強いため、生態系を壊す恐れがあるとされているのです。
<ムラサキツメクサ(紫詰草) マメ科シャジクソウ属> 5/11 大堀川畔
アカツメクサ(赤詰草)や、レッドクローバーとも呼ばれます。赤紫色の小花が多数集合して球状となった可愛らしい花を咲かせます。おひたしや酢の物にして食べられ、花はジャムになります。

<メマツヨイグサ(雌待宵草) アカバナ科マツヨイグサ属> 5/11 大堀川畔
1920年代に観賞用に導入されましたが、増える力がとても強く、今や荒れ地ではびこって、他の外来種とともに背の高いやぶをつくっています。外来生物法で要注意外来生物に指定されています。それでも夏の夜に咲かせる花は、幽玄な美を感じます。

<名前のわからない植物> 5/17 市川植物園
Googleレンズで調べても、名前が特定できません。お分かりの方があれば、教えて頂けると嬉しいです。
nakimoさんから名前をご教示いただきましたので、下記に追記いたします。nakimoさん、ありがとうございました。
<ケキツネノボタン(毛狐の牡丹) キンポウゲ科キンポウゲ属>
花は春から秋にかけて見られ、直径は1センチメートル程度。花びらはふつう5枚(数枚程度の変動あり)で黄色、強い光沢があります。

花の後にイガイガの球のようなものができますが、これは多数の平べったい果実が丸く集まったものです。和名はキツネノボタンに似て毛が多いことから付けられました。(野田市HP 草花図鑑)
<名前のわからない植物> 5/17 市川植物園
Googleレンズで調べても、名前が特定できません。お分かりの方があれば、教えて頂けると嬉しいです。
nakimoさんから名前をご教示いただきましたので、下記に追記いたします。nakimoさん、ありがとうございました。
<クレソン{オランダガラシ(和蘭芥子)} アブラナ科オランダガラシ属>
ヨーロッパからアジアの温帯にかけて広く分布する毎年育つ多年草です。水生植物で水辺に生えます。

肉料理のつけ合わせやサラダなどに広く利用されるハーブで、くせのない風味とピリッとする辛味や爽やかな苦みが特長です。(ヤサシイエンゲイ)
バラの説明に出てくる、FLとHTはバラの分類略号です。
・FL(フロリバンダローズ)とは四季咲き中輪の房咲きのバラで、樹形はまっすぐに伸びる木立性です。
・HT(ハイブリッドティー)とは香りが強く、四季咲き大輪系のバラで、樹形はまっすぐに伸びる木立性です。
3回に渡って「5月中旬に出会った花たち」をご覧いただき、ありがとうございました。
<シュッコンバーベナ(宿根バーベナ)クマツヅラ科クマツヅラ属>
5/18 あけぼの山農業公園
南アメリカ原産で、明治時代に園芸植物として導入され、道端などにしばしば逸出しています。花がよく似たヤナギハナガサは草丈が高く、花序が丸くなります。

<新星(シンセイ)(バラ) HT 1979年 鈴木省三(日本)作出>
5/17 市川植物園
クリーム色の蕾から、形のよい濃い黄色の花が咲きます。ティー香があります。

<ネメシア{海蘭擬(ウンランモドキ)} ゴマノハグサ科ネメシア属>
5/17 市川植物園
ネメシアは一年草と宿根草のネメシアがあります。宿根ネメシアは、-3℃以上の気温があれば1年中開花する四季咲き性の性質があります。開花期間が長いので、寄せ植えには大活躍する草花です。

<ノイバラ(野茨) バラ科バラ属> 5/17 市川植物園
ノイバラは、バラの台木として育てられることが多い野生のバラの品種です。5~6月頃に白や薄紅色の花を咲かせ、その後赤い実をつけます。花びらは5枚で、一般的に知られるバラとはイメージが異なります。

山や野原など「野」に咲くこと、茎にトゲがある「茨」をもつことにちなんで、野茨(ノイバラ)と名付けられました。
<ビッグドリーム(バラ) HT 1984年 J&P(米国)作出> 5/17 市川植物園
明るい緋赤色の蕾から渋みのあるローズ赤の巨大な花を咲かせます。株はとても丈夫で半直立性の大株になります。

<フタリシズカ(二人静) センリョウ科チャラン属> 5/18 あけぼの山農業公園
大きな2対の葉の上に直立した数本の花穂を立て、花穂の数は多くは2本だが1~5本と幅があります。源義経の愛人「静御前」にちなんで名付けられました。

静御前の霊が、吉野山で若菜摘みに出た娘に乗り移り、二人で同じ衣装を着けて、義経が都を追われたときの様子を舞う謡曲の「二人静」に見立てています。
<プリンセスチチブ(バラ) FL 1971年 ハークネス(英国)作出>
5/17 市川植物園
秩父宮勢津子妃殿下に捧げられたバラです。微妙な色の変化が美しい花です。

<ベルフラワー(乙女桔梗) キキョウ科ホタルブクロ属> 5/17 市川植物園
ベルフラワーは、春~夏にかけて紫色や白色のかわいらしい花を咲かせる多年草です。オトメギキョウ、フウリンソウ、ツリガネソウの名でも知られます。

<マガリ(バラ) FL 1986年 メイアン(仏)作出> 5/17 市川植物園
フロリバンダとしては大型の花を咲かせる品種で、花もちがよく丈夫な花を咲かせます。

<正雪(マサユキ)(バラ) HT 1992年 京成バラ園芸作出> 5/17 市川植物園
20㎝を超えることもある巨大輪種で、株は強健です。1999年JRC(国際バラ新花コンクール)銅賞受賞

<マユミ(真弓) ニシキギ科ニシキギ属> 5/17 市川植物園
秋になると、茶色がかったオレンジ色に紅葉する、とても美しい落葉低木です。それにも増して美しいのが、朱色がかった赤色の四角い果実です。それに比べ花は非常に地味で、誰も観賞しようとは思わない、かわいそうな花です。(笑)

古くはマユミの木で弓をつくったことから「真弓」と呼ばれるようになったといわれます。現在でも将棋の駒などの材料として利用されます。
<ムサシアブミ(武蔵鐙) サトイモ科テンナンショウ属> 5/17 市川植物園
ムサシアブミは、本州から沖縄にかけて分布しているサトイモ科の山野草です。南方系の植物であり、主に沿岸地域の湿った林内に生育するとされます。草丈20センチから50センチになる多年草です。

名前は、仏炎苞と呼ばれる花に該当する部分が、馬に載る時に足をかけるアブミ(鐙)に似ることから。「あぶみ」は馬が多く飼育されていた武蔵の国(関東地方)の道具であるということから名付けられたと推測されます。
<ムラサキカタバミ(紫片喰) カタバミ科カタバミ属> 5/18 あけぼの山農業公園
ムラサキカタバミはカタバミ科の多年草です。紫色のかわいらしい花とクローバーのような葉をつけるのが特徴で、5月~7月ごろになると花を咲かせ始めます。

見た目は可憐ですが、環境省に「要注意外来生物」と指定されています。繁殖力が強いため、生態系を壊す恐れがあるとされているのです。
<ムラサキツメクサ(紫詰草) マメ科シャジクソウ属> 5/11 大堀川畔
アカツメクサ(赤詰草)や、レッドクローバーとも呼ばれます。赤紫色の小花が多数集合して球状となった可愛らしい花を咲かせます。おひたしや酢の物にして食べられ、花はジャムになります。

<メマツヨイグサ(雌待宵草) アカバナ科マツヨイグサ属> 5/11 大堀川畔
1920年代に観賞用に導入されましたが、増える力がとても強く、今や荒れ地ではびこって、他の外来種とともに背の高いやぶをつくっています。外来生物法で要注意外来生物に指定されています。それでも夏の夜に咲かせる花は、幽玄な美を感じます。

<名前のわからない植物> 5/17 市川植物園
Googleレンズで調べても、名前が特定できません。お分かりの方があれば、教えて頂けると嬉しいです。
nakimoさんから名前をご教示いただきましたので、下記に追記いたします。nakimoさん、ありがとうございました。
<ケキツネノボタン(毛狐の牡丹) キンポウゲ科キンポウゲ属>
花は春から秋にかけて見られ、直径は1センチメートル程度。花びらはふつう5枚(数枚程度の変動あり)で黄色、強い光沢があります。

花の後にイガイガの球のようなものができますが、これは多数の平べったい果実が丸く集まったものです。和名はキツネノボタンに似て毛が多いことから付けられました。(野田市HP 草花図鑑)
<名前のわからない植物> 5/17 市川植物園
Googleレンズで調べても、名前が特定できません。お分かりの方があれば、教えて頂けると嬉しいです。
nakimoさんから名前をご教示いただきましたので、下記に追記いたします。nakimoさん、ありがとうございました。
<クレソン{オランダガラシ(和蘭芥子)} アブラナ科オランダガラシ属>
ヨーロッパからアジアの温帯にかけて広く分布する毎年育つ多年草です。水生植物で水辺に生えます。

肉料理のつけ合わせやサラダなどに広く利用されるハーブで、くせのない風味とピリッとする辛味や爽やかな苦みが特長です。(ヤサシイエンゲイ)
バラの説明に出てくる、FLとHTはバラの分類略号です。
・FL(フロリバンダローズ)とは四季咲き中輪の房咲きのバラで、樹形はまっすぐに伸びる木立性です。
・HT(ハイブリッドティー)とは香りが強く、四季咲き大輪系のバラで、樹形はまっすぐに伸びる木立性です。
3回に渡って「5月中旬に出会った花たち」をご覧いただき、ありがとうございました。