Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

9月の花のアルバム ⑦(最終回)

2023-10-31 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 9月の花のアルバム ⑥ 2023-10-22

今回も、先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

名も知らぬ花のように Yae

北アメリカ中南部及び中米を原産地とするフウ科の落葉樹。正式にはアメリカフウというが一般的に本種の名前で呼ばれ、公園や街路に使われます。

中国を原産とするタイワンフウの仲間で、タイワンフウは葉が3つに裂けるが、本種は五つに裂けてモミジ(カエデ)のように見えるため、本種の名前がつきました。

雌花の後にできるイガ状の果実は直径3~4センチでタイワンフウよりも大きく、棘があります。クリスマスリースの材料になるほか、小型エビの隠れ家になるとして熱帯魚愛好家に販売されてます。

紅葉の美しさは庭木の中でも際立ちます。紅葉が進むにつれ、緑→オレンジ→赤→紫などと葉色が変化していきます。

<モミジバフウ(紅葉葉楓) フウ科フウ属>
9/26 柏の葉公園

シロチョウ科に分類されるチョウの一種。畑などの身近な環境でよく見られる蝶です。

比較的採取しやすいため、アゲハチョウの仲間やカイコなどと並び、チョウ目(鱗翅目)昆虫の生態や生活環を学習する教材としてもよく活用されます。

前翅の長さは3cmほどです。翅は白いが、前翅と後翅の前縁が灰黒色で、さらに前翅の中央には灰黒色の斑点が2つあります。和名はこの斑点を紋に見立てたものです。

<モンシロチョウ(紋白蝶)シロチョウ科モンシロチョウ属>
9/26 あけぼの山農業公園


荒れ地や道端に生える南アメリカ原産の多年生の帰化植物で、草丈が高く「三尺バーベナ」と別名がつけられていますが、はるかに大きくなります。

細い葉をヤナギに、上部にまとまって咲く花を花笠にたとえたものが、名前の由来になっています。観賞用によく栽培されています。

<ヤナギハナガサ(柳花笠) クマツヅラ科クマツヅラ属>
9/13 北柏ふるさと公園

中国、日本原産で、キジカクシ科の常緑多年草です。藪や林内の日陰に自生します。 日本では一般家庭の庭で見られます。花名にランと付きますが、ラン科の植物ではありません。

初夏から秋に、藪で光沢のある細長い根生葉の間から、細い花茎を出し先端から穂状花序を伸ばし薄紫色の小花を多数咲かせます。

用途は 主に庭植や公園植えですが、根の肥大した部分に滋養強壮や鎮咳、去痰、強心利尿などの薬効があるとされ民間療法に使われます。

<ヤブラン(藪蘭) キジカクシ科ヤブラン属>
9/13 北柏ふるさと公園


北海道から九州まで日本各地の山野に生えるマメ科の落葉低木。秋に咲く淡い紅紫の花を観賞するため、庭園や公園、川岸などに植栽され、「草」ではないが「秋の七草」に数えられます。

ハギの仲間は北半球に約60種ありますが、日本には本種に代表され、木として扱われる8種と、メドハギに代表される、草のハギ4種が分布します。

ハギという植物はありませんが、本種が最も一般的であるため、単にハギという場合は本種を示すことが多いようです。

開花は8~10月。花は直径1センチ程度の小さな蝶形。派手さのないところが昔から好まれる所以ですが、花期は長く、満開がはっきりしないまま咲き続け、いつの間にか花が消えます。


<ヤマハギ(山萩) マメ科ハギ属>
9/27 アンデルセン公園

本州から九州の山地に自生していて、樹高は5~15mほどです。白い花のように見える部分は総苞 (そうほう) と言って、ハナミズキの花に見える部分同様、葉が変化したものです。

果肉は甘く食用になります。酸味がなく、甘みが強いのが特徴ですが、今では私達が好んで食べることはあまりないようです。

<ヤマボウシ(山法師) ミズキ科ミズキ属>
9/27 アンデルセン公園

田のあぜでカントウヨメナといっしょに生えることもありますが、より乾燥したススキ草原のような場所にも多く見られます。

夏の終わりから秋にかけ、茎の先に直径2.5センチメートルほどの花を1つずつ咲かせます。舌状花は普通白色ですが、カントウヨメナのような薄紫色の花をつける株もあります。

一般には野菊と呼ばれる種類のひとつで、葉にかすかに柚の香りがすることが本種の名の由来ですが、ほとんど香りはなく由来は不明です。

<ユウガギク(柚香菊) キク科シオン属>
9/13 あけぼの山農業公園

バラの花色は鮮黄色から、咲き進むと淡くなります。葉は照り葉で小葉、枝は細く緻密で、枝全体にたくさんの花が付きます。

樹形はこんもり茂ります。四季咲き微香です。名前はイタリア名物のレモンのお酒からきています。

<リモンチェッロ(バラ) バラ科バラ属 2008年仏メイアン作出>
9/27 アンデルセン公園


北アメリカ原産のキク科オオハンゴンソウ属の二年草、または短命な多年草です。ルドベキア・トリロバ種から作出された園芸品種です。

7月~10月の花期になると、多数分枝した茎の頂部に頭状花を1輪咲かせます。頭状花は、中心部分の小さな筒状花と、花弁のように見える舌状花からなる集合花で、径3~4㎝の大きさです。

<ルドベキア・タカオ キク科オオハンゴンソウ属>
9/13 あけぼの山農業公園


まるでロウ細工のような黄色い花を咲かせる、中国原産の落葉低木です。中国では、ウメ、スイセン、ツバキとともに、「雪中の四花」として尊ばれています。

果実は梅のような香りは無く、また、果肉もなく食用にはなりません。また、強い毒性を示す「カリカンチン」と呼ばれるアルカイド系の毒があるといいます。

<ロウバイ(蝋梅) ロウバイ科ロウバイ属>
 9/13 あけぼの山農業公園
  


地中海沿岸地方原産の常緑性低木のハーブです。全草に爽やかな芳香があり、料理やお茶、薬用、化粧品、香料として幅広く利用されています。

体調を崩した中世ハンガリーのエリザベート王妃が本種のハーブチンキを使用したところ元気と若さを取り戻し、ポーランド王に求婚されたことから「若返りの妙薬」「若返りのハーブ」などの別名があります。

近年は、本種の香りが脳を活性化し認知症予防に効果的であることがメディアで紹介され、介護の現場などでも使われています。

<ローズマリー(迷迭香) シソ科マンネンロウ属>
9/27 アンデルセン公園

南アフリカ原産の半耐寒性の一年草で、よく分枝してこんもりとした株に育ち、花径1~2センチの花が株全体を覆うようにして咲くので、遠くから見ると色の塊のように見えてとても美しい草花です。

花色は水色や艶のある濃い青、紫、白、ピンクがあります。矮性種は花壇や鉢花に下垂種はハンギングバスケットに適しています。

別名は、ルリミゾカクシ(瑠璃溝隠)やルリチョウソウ(瑠璃蝶草)といって、花形が蝶のような形をしていることからつけられました。

<ロベリア(瑠璃溝隠) キキョウ科ロベリア属>
9/27 アンデルセン公園

世界の熱帯・亜熱帯に約40種類が分布する多年草です。花後にできる綿毛が繊維となり、種子からは油がとれます。厳密に言うとあのふわふわした綿はタネから生えた毛です。

本来は毎年花を咲かせる多年草ですが、寒さに弱く冬には枯れてしまうことが多いため、園芸上は一年草として扱われます。

主な開花期は夏で、ハイビスカスに似た姿の花を咲かせます。花色は淡い黄色で、しぼむとオレンジ色になります。

<ワタ(綿) アオイ科ワタ属>
9/26 柏の葉公園

明治時代の終わりに、牧草とともに日本にやってきました。野菜のナスと同じ仲間で、花後に黄色く丸い果実ができることもありますが、これは食べられません。

花色は淡い青紫色で、その色の濃淡は株によってちがいます。白い花をつける株も存在し、これはシロバナワルナスビと呼ばれています。

花の美しさとは裏腹に茎や葉には鋭い刺が多数あり、触ると非常に痛い思いをします。さらに、繁殖力が強く、一度家に侵入すると根絶は困難になります。それゆえ、たちが悪いとされています。

<ワルナスビ(悪茄子) ナス科ナス属>
9/13 北柏ふるさと公園

9月の花のアルバム①~⑦ 全134品種の花、野鳥、昆虫を最後までご覧いただきありがとうございました。

次回は「10月の花のアルバム」を11上旬に投稿予定です。次回もご覧いただけると、とても嬉しいです。


東国三社巡り

2023-10-26 | 日記

大安吉日の10月23日、妻と二人で東国三社(とうごくさんしゃ)巡りをしてきました。私たちの三社巡りは4年ぶり2回目になります。

わが家のある千葉県柏市から、三社を巡った走行距離は153Km、走行時間4時間23分、平均電費(燃費)9.6km/kwh、平均車速34km/hでした。

「東国三社(とうごくさんしゃ)」とは、茨城県にある「鹿島神宮」と「息栖(いきす)神社」、千葉県にある「香取神宮」の三社をまとめた呼び名です。

<鹿島神宮 鳥居>

江戸時代、東国三社に参拝することは「下三宮参り」と称され、関東より北の人は、三重の伊勢神宮を参拝する「お伊勢参り」の帰りに立ち寄る慣習があったとされています。

<息栖神社 鳥居>

今では、伊勢神宮に一度参拝するのと同じ御利益をいただけるということで、現在でも参拝する人が多くいるようです。

<香取神宮 鳥居>

鹿島神宮の主祭神は武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)、香取神宮の主祭神は経津主大神(ふつぬしのおおかみ)だと言われています。

<鹿島神宮 拝殿>

この二神は天照大神(あまてらすおおみかみ)に遣われて大国主命(おおくにぬしのみこと)に国を譲ってもらえるよう交渉をしました。これが「国譲り」の伝説です。

<香取神宮 拝殿>

そして、その交渉を平定に導くために二神を先導し全国を案内したのが、息栖神社のご神祭である久那戸神 (くなどのかみ)と天鳥船命 (あめのとりふねのみこと) だったそうです。

<息栖神社 拝殿>

鹿島神宮の「御船祭」では息栖神社が先導船を務めることからも、神話の信憑性が伺えます。「御船祭」は、12年に一度のお祭りです。

<鹿島神宮 御船祭り 茨城県HPより>

鹿島神宮の御祭神が約3,000人の大行列、約120艘の大船団と共に航海に出て、香取神宮の御祭神と水上で出会うというものです。次回は2026年に開催されます。

<香取神宮 神幸祭  wadablog.comより>

東国三社の位置関係を地図で見ると、ほぼ二等辺三角形になっています。この謎のトライアングルゾーンでは不思議なことが起こったり、強力なパワーが存在し、”夢を実現するためのパワーをもらえる”という噂です。

<東国三社トライアングル>

地震を引き起こす大なまずを地中に抑え込んでいると言われている要石は、鹿島神宮と香取神宮にもあります。

<鹿島神宮 要石>

鹿島神宮の要石には、水戸藩2代藩主・徳川光圀が、その深さを確かめようと1週間にわたって掘らせたものの、どこまで掘っても底が知れず諦めたという逸話も残っています。

<鹿島神宮 要石>

要石の大きさはかなり大きく、それぞれが地中でつながっているという伝説もあり、鹿島神宮では「大なまずの頭」を、香取神宮では「大なまずの尻尾」を押さえていると言われています。

<香取神宮 要石>

ですから、鹿島神宮は「何かを始める場所」、香取神宮は「決意する場所」とも言い伝えられています。

<香取神宮 要石>

 
最後に三神社の概要を、回った順にご紹介をしたいと思います。
 
<香取神宮>

息栖神社のある神栖市から、利根川を挟んで隣にあるのが「香取神宮」のある香取市。鹿島神宮と同様2,600年以上の歴史を誇り、全国に約400社ある香取神社の総本社です。

<本殿>

千葉県香取市に位置し、古くから伊勢神宮、鹿島神宮と並んで神宮の名称を使うことが許された数少ない神社です。

<総門>

日本書紀にも登場する武術の神様「経津主大神(ふつぬしのおおかみ)」を祀り、勝運・交通・災難除けなどにご利益があります。

<楼門>

鹿島神宮とともに関東の東を護る地域全体の守護神として、千葉県最強の霊力を持っていると言われています。

<参道>

香取神宮は「意を決する場所」としても知られています。仕事運やこれから何かを始める方には道開きにも御利益があるとされています。

<御朱印>



 

<息栖神社>

鹿島神宮、香取神宮とともに東国三社と呼ばれ、古くから信仰を集めてきた茨城県に位置する息栖神社です。

<本殿>

鹿島神宮と香取神宮に祀られる二神が武神や神剣の神であるのに対して、息栖神社は武神の乗り物であった「天鳥舟(あめのとりふね)」の神が祭られています。

<神門>

また、鳥居は海の方向へ向いており、航海・交通の神様としても有名です。大鳥居の両側には「忍潮井(おしおい)」と呼ばれる四角い井戸があります。

<一の鳥居>

この井戸こそが息栖神社の主神である「岐神(くなどのかみ)」です。数ある日本の神様の中でも特に珍しい、"井戸の神様"です。

<忍潮井(おしおい)>

忍潮井の底に沈められた瓶は水が澄んだ時にしか姿を表さないことから、その姿を見ると幸運が訪れるとされています。

<女瓶(目がめ)>

大きな鳥居の下には男瓶(おがめ)、小さい鳥居の下には女瓶(目がめ)があり、良く見えるとご利益があるといわれています。

<男瓶(おがめ)>

息栖神社では元々、男瓶の水を女性が、女瓶の水を男性が飲むと、二人は結ばれるという言い伝えがあります。

<御朱印>

 

<鹿島神宮>

2,600年以上前に創建されたという関東最古の神社であり、全国に約600社あるという鹿島神社の総本社です。

<楼門>

茨城県鹿嶋市に位置し、かつての常陸国(ひたちのくに)で最も格式が高いとされた一宮にあたります。

<祈祷殿>

本殿・石の間・幣殿・拝殿の4棟は、徳川家2代将軍・秀忠が寄進したもの。古くから鹿島神宮が特別視されてきた証とも言えます。

<奥宮>

また、鹿島神宮は勝利の神様としても有名です。昔から戦や旅に出る人が、出発前に安全や武運を祈って鹿島神宮に参拝する「鹿島立ち」という風習がありました。

<仮殿>

仕事や人生における開運の御利益があり、「勝運」がつくということで、スポーツ選手のお参りも多いようです。

<参道>

地元の強豪サッカーチーム「鹿島アントラーズ」も新年の挨拶に来る有名なパワースポットです。

<御朱印>

 
三社とも荘厳な雰囲気漂う神聖な場所であることを改めて実感しました。参道はとても緑が豊かで、空気も澄んで心が洗われる思いがします。
 
東国三社巡り、長々とご覧いただきありがとうございました。
 
 

9月の花のアルバム ⑥ 

2023-10-22 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 9月の花のアルバム ⑤ 2023-10-19

今回も、先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

一青窈 - ハナミズキ

 
 
 
 
わが国の本州から四国・九州、それに朝鮮や台湾、中国に分布しています。山野の日陰や半日陰に生え、高さは50~100センチになります。

 
ふつうに「いのこずち(猪子槌)」といえば、この種を指します。全体に「ひなたいのこずち(日向猪子槌)」より葉が薄く、花穂も細長くてまばらにつきます。
 
 
8月から10月にかけて、両性花をつけます。果実には棘があり、衣服や動物の毛に付着して運ばれます。名前は、イノシシの子どもにもこの実がつくという「猪の子着き」が転訛したものといわれます。
 
<ヒカゲイノコズチ (日陰猪子槌) ヒユ科イノコズチ属>
9/13 あけぼの山農業公園
 

 

 

原産地は中国大陸であり、日本においては帰化植物に分類されます。別名は曼珠沙華(マンジュシャゲ)、学名からリコリス・ラジアータとも呼ばれます。

分布は日本全国で、秋の彼岸の頃に、花茎の先に強く反り返った鮮やかな赤い花を咲かせます。秋の終わりに葉が伸びて翌年の初夏に枯れるという、多年草としては珍しい性質を持っています。

日本では各地方のみで通じた異名が派生し、別名・地方名・方言は数百から1000種以上あると言われています。葬式花、死人花、幽霊花、火事花などがその例で、不吉な別名が多く見られます。

<ヒガンバナ ヒガンバナ科ヒガンバナ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

原産地は北アメリカ大陸と言われています。紀元前から、ネイティブ・アメリカンの間で豊富な栄養を持つ大切な食物として育てられていました。

コロンブスによってアメリカ大陸の存在がヨーロッパに伝わった後に、1510年にこの地を訪れたスペイン人医師が種を持ち帰り、マドリードの植物園で観賞用として育てられていました。

日本には17世紀頃に伝わり、始めは観賞用とされていましたが、明治時代からは油の原料や飼料として重用されたと言われています。

大ぶりな黄色の花を観賞用に、または種を食用とするために広く栽培されています。和名で「向日葵」と表記するほか、「日廻り草」「日輪草」「日車」「天竺葵」などとも呼ばれます。

<ヒマワリ(向日葵) キク科ヒマワリ属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

北アメリカ原産のキク科の越年草です。明治維新のころ渡来し、現在では日本中に広がり、市街地や農村だけでなく、亜高山帯にまで入り込んでいます。

花は直径2cm程度、一重の菊のような楚々として可愛らし花です。本種は繁殖力が強く、放っておくと、とても増えてしまうため雑草として扱われることがほとんどです。

<ヒメジョオン(姫女苑) キク科ムカシヨモギ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

北海道から九州の各地に分布するキク科の多年草。日本の在来種であり、山野の草地や林縁に自生し、夏から秋にかけてフジバカマに似た花を多数咲かせます。日本以外では中国や朝鮮半島、フィリピンなどに分布します。

8月から10月頃、茎の先に白っぽい花をびっしりと咲かせます。花は長さ5ミリメートルほどの細長い筒状花で、ひとつの花のあつまり(頭花)には5個の筒状花がつきます。

<ヒヨドリバナ(鵯花) キク科ヒヨドリバナ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

アメリカ合衆国~メキシコを原産地とする植物で、観賞用として移入されたものが野生化したもののようです。

マツヨイグサの仲間です。いつの間にか増えるほど丈夫な花で、駐車場の脇のような荒れた場所でも育ちます。野生化して空き地などに咲いている姿もよく見かけます。

昼咲き”と名付けられてはいますが、開花は午前4時頃、閉じるのは次の日の午後7時頃で、二日間咲いているということのようです。花期は春から夏いっぱい。花は白色ですが、やがて淡いピンク色に変化します。

<ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草) アカバナ科マツヨイグサ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

初夏から秋にかけて小さな花が集まって円錐状の花を咲かせる落葉低木です。香りと蜜に誘われ蝶が集まることから、欧米では「バタフライブッシュ」の名でも呼ばれています。

枝先に小さい花を豪勢に付けます。花は「藤」を思わせ、葉は対生して「空木」のようであることから和名は房藤空木と命名されました。

<ブッドレア(房藤空木)ゴマノハグサ科フジウツギ属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

熱帯アフリカ原産のシソ科ロテカ属の花木で耐寒性はありません。本来は常緑の低木ですが、冬の寒さで葉を落とします。

開花時期は初夏から初秋、花色は青色、集散花序に付く直径約2cmの花は花弁が5枚あり側面に2枚ずつ下部に内側にカールする1枚の花弁を付けます。

側面につく四枚の花弁が翼(翅)の様に見える事から 、蒼い妖精や蒼い翼に例えられて呼ばれており、風に揺れる花姿が妖精や蝶が飛び回る様な優美な雰囲気を作ります。

<ブルーエルフィン(弁慶臭木) シソ科ロテカ属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

原産地のインドシナ半島やアフリカで約40種が知られています。スミレに似た小さな花は可憐で、夏から秋の長期間にわたって花を咲かせ続けます。

花色も豊富、カラフルで暑さや乾燥に強く、育てやすいことから、夏の花壇に人気の草花のひとつです。

花形は唇形で花色が野生のスミレに似ていることから別名にナツスミレ(夏菫)やハナウリクサ(花瓜草)といわれています。

<トレニア(夏菫) アゼトウガラシ科ツルウリクサ属(トレニア属)>
9/26 柏の葉公園

 

 

 

アフリカ大陸の東部やアラビア半島南部、マダガスカルなどの熱帯が原産です。本来は多年草ですが、冬越しが難しいため日本では一年草として扱われることが多くなります。

5つの花弁を持ち、星型の愛らしい花をつけます。色はピンクや赤、白、紫などさまざまです。花の時期が長いのも特徴で、初夏から秋まで次々と小さな花を咲かせます。

名前は、ギリシア語の「5」である“pente”に由来するとされています。英語では “Egyptian star cluster(エジプトの星団)”、中国語では「五星花」と、星のような形から連想された名前がつけられています。

<ペンタス(草山丹花) アカネ科ペンタス属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

南北アメリカの熱帯~温帯原産の一・二年草、多年草です。暑さに強い一方で寒さに弱く、多肉質の葉や茎を持つため乾燥に強い性質が特徴です。

本来は朝に開花して午後にはしぼんでしまう一日花ですが、交配によって作出された園芸品種も見られます。品種改良によって夕方まで咲く「園シリーズ」が出回るようになりました。

花色は、白、赤、ピンク、オレンジ、黄色、紫、複色など。花径は2~3cmとやや小さめで、一重咲き、八重咲きなどがあります。

<ポーチュラカ スベリヒユ科スペリヒユ属(ポーチュラカ属)>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

北アメリカ原産の1年草。1955年に東京近郊での帰化が報告され、現在は 関東から西の比較的暖かい地域に普通で、 年々数が増えてきています。 1 株から莫大な数のタネがつくられ タネの発芽率も良いため その繁殖力はとても強力です。

花は普通白色ですが、 ときにピンクの花を咲かせる株も存在します。 このピンクの花を咲かせる系統の株は 花色ちがいの品種で、ベニバナマメアサガオと呼ばれています。

<マメアサガオ(豆朝顔) ヒルガオ科サツマイモ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

原産地はインドのアッサム地方で、中国を経て日本に伝わったとされます。よく知られたビタミンCのほか、近年の研究で改めてその健康機能に注目が集まっています。

蜜柑とは皮をむきやすい小型のかんきつ類の総称ですが、一般的には圧倒的に収穫量の多い温州蜜柑を指す言葉として用いられます。

「温州」とはかんきつ類の産地として名をはせた中国浙江省(せっこうしょう)の地名ですが、原産地は鹿児島県の長島とされ、中国から伝わったかんきつ類から偶発実生(みしょう)として生まれたと考えられています。

<ミカン(蜜柑) ミカン科ミカン属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

日本特産で、本州の東北地方、北陸地方、中国地方に分布し、山野に生えます。日本では宮城県で県花に指定されています。園芸用の庭木として盛んに植えられるが、野生では見当たらず、起源については定かではないという説もあります。

開花期は6 - 9月で、花は葉腋に付く複総状花序に長さ1cm-2cm程で、紅紫色の蝶形花が螺旋状に数個付きます。ハギの中では花付きが良く、最も優美と言われています。また、白い花を咲かせる品種もあります。

<ミヤギノハギ(宮城野萩) マメ科ハギ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

中国などの東アジアを原産とするアオイ科の落葉樹。世界中の温帯で広く育てられ、日本では江戸時代から多くの品種が作られました。花弁は五弁の一重、八重、半八重咲きがあり、色はピンク、白、紅紫、水色などがあります。

夏から秋にかけてずっと咲いているような印象ですが、一輪一輪は一日で散る「一日花」です。次々に開花するため木全体としての花期が長い。主な開花期は8~9月で、時間が早いほど花は色鮮やかです。

名前は中国名の「木槿(モクキン)」あるいは韓国名の「無窮花(ムグンファ)」が転訛したもので、後者は花が咲き続けること(花に困らないこと)を意味します。

<ムクゲ(木槿) アオイ科フヨウ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

関東地方以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布する落葉高木。ケヤキやエノキの仲間で、日当たりのよい身近な低山や丘陵において普通に見られ、公園や街路にも植栽されます。日本のほか中国や東南アジアの各地に自生しています。

その雄大な樹形や異形となりがちな幹の様子から、天然記念物や御神木とされることも多い木です。開花は4~6月頃で新葉の展開と同時です。雌雄同株で花には雌雄があり、黄緑色であまり目立たちません。

秋に熟す果実は直径1センチほどの球形でエノキより大きく、ムクドリなどの野鳥が集まり、タヌキなどの野生動物もこれを食べます。

<ムクノキ(椋木) アサ科ムクノキ属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

朝鮮半島に分布する落葉性の低木で、樹高は2m~3mになります。秋に光沢のある紫色の小さな果実を葉の付け根あたりにまとめてつけるのが一番の特徴です。

果実は葉の上にのっているように見えます。枝が細くまばらにつくので野趣に富み、近年、雑木の庭に時折用いられるようになりました。赤い実をつける日本の樹木は多いですが、紫色の果実をつけるものは多くありません。

本種とコムラサキはよく似ていますが、本種は果実が葉の付け根あたりに付くのに対し、コムラサキは葉の付け根からやや離れた場所に付きます。

<ムラサキシキブ(紫式部) シソ科ムラサキシキブ属>
9/26 柏の葉公園

 

 

 

台湾や中国南部に自生するつる性木本です。日本では盆栽や庭木などとして栽培されます。開花は8月頃で、紫色の花には独特の雰囲気が漂います。サッコウフジとも呼ばれます。

花序は頂生し円錐花序です。長さは15~20cmくらいです。花1つは直径2cm程度でフジと比べると小さいものですが、下部は分岐して多数の花を付け豪華になります。

花色は基本的には名前通りの紫色で、紅色から淡紫色など様々な品種が作られています。この植物の種子や根には毒性が含まれており、殺虫剤として使用されることがあります。

<ムラサキナツフジ(紫夏藤) マメ科ムラサキナツフジ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

中央アメリカの亜熱帯地域に自生する頑丈な植物で、初夏から秋まで長い期間楽しめる一年草。こんもりと茂った株に小さい(花径2㎝ほど)黄色の可愛い花をたくさん咲かせます。

花が咲き終わるとその上を覆い隠すように新芽が伸びて新たな花が咲く性質があり、特に咲き終わった花を摘む作業をしなくてもいつもきれいな姿を楽しめます。

名前は、ラテン語で「黒」の意味をもつメランと、「足」を意味するポデュームからつけられています。黒いくてしっかりとした根をもつ植物だということに由来しているそうです。

<メランポジウム キク科メランポジウム属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

北アメリカ東南部の湿地を故郷とするハイビスカスと同属の植物で、紅蜀葵(こうしょっき)とも呼ばれます。冬は地上部が枯れて根の状態で越し、毎年花を咲かせる宿根草で、草丈は2mにもなる大型の草花です。

主な開花期は夏、5枚の花びらを持ち大きさは径15cm~20cmで色は鮮やかな緋色、表面に光沢があります。花びらの幅はやや細くて重なりません。

朝咲いてその日の夕方にはしぼんでしまう短命な花ですが、つぼみはそれなりの数付いてシーズン中は休みなく次々と咲きます。葉は大きく5つに裂け、線の細いモミジ(カエデ)のような姿をしており、そこから名前が付きました。

<モミジアオイ アオイ科フヨウ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「9月の花のアルバム ⑥」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「9月の花のアルバム ⑦(最終回)」に続きます。

 


9月の花のアルバム ⑤

2023-10-19 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 9月の花のアルバム ④ 2023-10-12

今回も、先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

野に咲く花のように      ダ・カーポ

 


原産地のインドシナ半島やアフリカで約40種が知られています。スミレに似た小さな花は可憐で、夏から秋の長期間にわたって花を咲かせ続けます。

花色も豊富、カラフルで暑さや乾燥に強く、育てやすいことから、夏の花壇に人気の草花のひとつです。

花形は唇形で花色が野生のスミレに似ていることから別名にナツスミレ(夏菫)やハナウリクサ(花瓜草)といわれています。

<トレニア(夏菫) アゼトウガラシ科ツルウリクサ属(トレニア属)>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

本種の仲間であるダイアンサス属はアジア、ヨーロッパ、北米、アフリカと世界中に300種は存在していると言われる多年草です。

わが国では、カワラナデシコをはじめ、ハマナデシコなど4種が自生しています。このほか、ヨーロッパ原産のタツタナデシコやヒメナデシコ、中国原産のセキチク、北米原産のヒゲナデシコなどが古くから観賞用に栽培されてきました。

可憐な花姿から多くの人に愛され、古くから品種改良が続けられてきました。カーネーションもダイアンサス属に含まれますが、通常はカーネーションを除いたものを総称して「ダイアンサス」と呼んでいます。

花言葉には、清楚な女性のイメージから「貞節」や「可憐」、西洋の品種では鮮やかで目立つ色の花を咲かせることから「大胆」という意味などがあります。

<ナデシコ(撫子:ダイアンサス) ナデシコ科ナデシコ属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

 

原産地の中国南部や台湾などで見られるバラ科バラ属の落葉ツル性原種バラです。とても丈夫なことから、古くから庭木として利用されています。

花の後にできる果実(偽果)の表面は長い毛に覆われ、独創的な形状になっています。長さは3~4センチで、10月頃に黄色あるいはオレンジ色に熟します。

やや厚手の白花で花径6~8cmほどの5枚びらであり、真ん中に黄色い雄しべが複数あります。丈夫で耐寒性を持ちバラ特有のよい香りがします。

<ナニワイバラ(難波茨) バラ科バラ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

西インド原産で、夏から秋にかけて毎日のように花を咲かせ続ける、清楚で愛らしい姿が特長の草花です。

生長すると草丈は50cm前後になり、5月から11月頃にかけて白や赤・ピンク・紫・オレンジなどの鮮やかな花を咲かせます。

ひとつひとつの花は数日で枯れますが、同じ株に次々と新しい花が咲くことからこの名前になったそうです。それぞれの花は1日花ではなく3~5日は持ちます。

<ニチニチソウ(日々草) キョウチクトウ科ニチニチソウ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

中国原産で欧米では栽培されておらず東洋を代表する野菜です。中国原産で、広く畑に栽培されています。また、野生として空き地や道路脇や畦道や河川敷などに広く分布しています。

花期は夏(8~9月)で、葉の間から30~50cm ほどの1本の花茎を伸ばします。花茎の先端に、半球形の散形花序をつけ、径6~7mm の白い小さな花を20~40個も咲かせます。

一度植えたら繰り返し収穫でき、数年栽培できる野菜です。強健で育てやすく、刈り取った後からすぐに新葉は伸び4~10月ごろが収穫期とされます。

<ニラ(韮) ヒガンバナ科ネギ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

インド~マレー半島が原産の植物で、本来毎年花を咲かせる多年草なのですが、耐寒性がなく冬に枯れてしまうことが多く、日本では一年草として扱われることもあります。

日本には当初、薬用植物として導入されました。葉に利尿作用や血圧を下げる効果のある成分を含み、「クミスクチン茶」の名前で健康茶の一種として出回っています。

春~秋にかけて、白い花を咲かせます。ピンと上を向いた長い雄しべと雌しべがネコの髭を連想させることから名前がついたシソ科の多年草です。

<ネコノヒゲ(猫の髭) シソ科オルトシフォン属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 


関東地方以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するモクセイ科の常緑樹。日本以外では台湾に分布しています。

開花は5~6月で、その年に伸びた枝の先に長さ5~12センチの花序を出し、白い小花を円錐状に密生させる。花は長さ5~8ミリほどの筒状漏斗型で、先端は四つに裂けて反り返ります。

秋になる実がネズミの糞に似ていること、葉がモチノキに似ていることから命名されました。

<ネズミモチ(鼠糯) モクセイ科イボタノキ属>
9/27 柏の葉公園

 

 

 


熱帯アジア、インド一帯に自生するヒユ科セロシア属の一年草。日本でも関東地方以西の暖地では野生化し荒地や休耕地一面を覆う光景などがみられます。

花色は淡いピンクから濃い赤紫色で、ロウソクの炎のような形をしています。園芸植物として主に観賞されてきたのは本種とケイトウの2種で、ともに高温と乾燥に強く荒れ地でもよく育つ丈夫な植物です。

花序は水分が少なくかさかさしており、枝ごと切り取って逆さに吊るしておくだけで、簡単にきれいな色のドライフラワーができ上がります。

<ノゲイトウ(野鶏頭) ヒユ科ケイトウ属(セロシア属)>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

ヨーロッパを原産地としており、現在は日本を含む世界各国に分布しています。有史以前に中国から日本へ帰化した野草で、タンポポそっくりの花を咲かせます。

ハルノノゲシとも呼ばれています。葉っぱと名前がケシに似ていますがキク科の植物です。

<ノゲシ(野芥子) キク科ノゲシ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

日本~韓国済州島原産で、クサスギカズラ科の耐陰性常緑多年草です。長さ25~75cmの花茎が立ち、長さ7~13cmの総状花序を出します。花序の1つの節ごとに3~8個、淡紫色~白色の6弁花を下向きにつけます。

秋から冬にかけて実(タネ)がなります。最初は緑色で、緑 → 青 → 紺と徐々に変化す秋から冬にかけて徐々に変化する様子が面白いです。「実」ではなく「タネ」が正しいようです。

<ノシラン(熨斗蘭) ユリ科ジャノヒゲ属>
9/26 柏の葉公園

 

 

 

 

約250種の野生種があり、主に南北アメリカの熱帯から亜熱帯に分布していますが、日本にもクマツヅラ1種が自生しています。

春から秋にかけての長い間花を咲かせる一年草です。羽状や楕円形の葉をつけた茎先に、桜に似た小さな5弁の花を咲かせます。

その姿から、「美女桜」という和名がつきました。花色は白、赤、ピンク、紫、青紫、紅紫などがあります。

<バーベナ(美女桜) クマツヅラ科クマツヅラ属(バーベナ属)>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

赤道付近の熱帯地域に生息するマメ科のつる性の植物です。大きく開いた花びらの形が蝶々(Butterfly)に似ていることから、この名前で呼ばれるようになりました。

日本では蝶々と豆をくっつけて、「チョウマメ」とも呼ばれてます。暑さに強く、夏場にはぐんぐんとつるを伸ばし、6~9月にかけてコバルトブルーの美しい花をたくさん咲かせます。一日花で夕方には萎んでしまいます。

花はそのまま使ったり、ドライハーブにして使うことが可能です。花は非常に美しい色をしているため、ハーブティーやカクテルなどの飲み物をはじめ、スイーツやコスメなどさまざまなものに活用されています。

<バタフライピー マメ科チョウマメ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

日本、朝鮮半島、中国、インド、タイに分布しています。日本では本州から四国、九州の温暖な地域に分布しており、山地や林、岩場などに自生が見られます。

5月~6月の花期になると、伸びた枝先や葉腋から花序を出し、白い花を咲かせます。花は直径2~3㎝の高杯形で、筒部は長さ6~10㎜。花冠の上部は5裂しており、裂片はねじれてプロペラ形になっています。

<ハツユキカズラ(初雪葛) キョウチクトウ科テイカカズラ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

南アフリカ原産のキク科の多年草。花は赤、オレンジ、黄色、白、ピンク、紫など豊富な色幅があり、春と秋の2度、開花を楽しめるのが特長です。

陽気で明るい雰囲気をもつ花で、葉は地際に集まって茂り、花茎だけが長く伸びて咲くすっきりした草姿が特徴です。

標準和名は古くは本種とされていましたが、最近ではガーベラと呼ばれます。本種と同じ名前はモチツツジの園芸品種やバラの園芸品種にもあり混乱します。

<ハナグルマ(花車) キク科ガーベラ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

東南アジアが原産で広く分布、栽培される多年草です。熱帯アメリカにも野生化しており、キューバでは国花とされています。日本には、江戸時代末期に渡来しました。

日本では8月終わりから11月ごろに開花します。直径7、8cmの比較的大きな白色の花です。花の形はショウガ科に特有なものですが、唇弁が上についた上下さかさまとなっています。

花色は白が主体ですが、赤やピンク、橙色の品種もあります。

<ハナシュクシャ(花縮砂) ショウガ科 ハナシュクシャ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

北米東部原産の宿根草。日本では園芸植物としてよく見られます。花期は8~9月頃。大変性質が強く、一度植えると放置していても地下茎でよく増え、半野生化することもります。

伸びた茎の頂部に、シソ科やゴマノハグサ科の花特有の唇形の花を穂状にたくさん咲かせます。花は下から上に咲き進み、草丈は40~100㎝まで育ちます。

和名は、長い花穂が虎の尾に似ていることからつけられたそうです。別名として、「カクトラノオ(角虎の尾)」と呼ばれることがありますが、四角い茎の形に由来していると言われています。

<ハナトラノオ(花虎の尾) シソ科ハナトラノオ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

南米原産とされる常緑樹とその果実で、16世紀初めにヨーロッパ人によって世界に伝わり、多くの熱帯や亜熱帯の国々で栽培されるようになりました。日本でも沖縄や鹿児島などで生産されています。
 
 
品種によって形が違い、電球のように先が出っ張っているもの、ラグビーボールのような楕円形のもの、細長く大型のものなどがあります。熟したものは黄色く柔らかくなり、果物として食されます。
 
 
未熟の状態の青くて硬いものは野菜として利用することもでき、沖縄やタイ、フィリピンなどでさまざまな料理に使われています。
 
<パパイア(蕃爪樹) パパイア科パパイア属>
9/13 あけぼの山農業公園
 
 
 
 
 
 
ここ数年で日本に定着したイベントといえばハロウィンです。ハロウィンは古代ケルト人の「万聖節」という宗教的な行事が発祥とされています。
 
ケルト人はハロウィンの日には「カブ」をくり抜いて焚き火を焚いたり、仮面を作ったりして悪霊から身を守っていたそうです。ところがハロウィンがアメリカに伝わると、「カブ」は「かぼちゃ」へと成り代わりました。
 
 
理由はアメリカでは「カブ」の生産量が少なく、「かぼちゃ」が多く収穫されていたからです。そしてこれが全世界へと広がり、「ハロウィン=かぼちゃ」が定着したわけです。
 
<ハロウィン カボチャ>
9/27 アンデルセン公園
 
 
 
 
 
原産地は中央アメリカ〜アルゼンチン。およそ100種類が分布するとされています。春から秋にかけて長期間開花し、夏でもよく開花します。
 
 
花色は以前はピンクがほとんどでしたが、現在はさらに白や赤、白からピンクに変化するものなどがあります。
 
 
近年、サントリーフラワーズの「サン・パラソル」シリーズが普及したことで、「サンパラソル」という呼び名でも認知されるようになってきました。
 
<パンドレア ノウゼンカズラ科ソケイノウゼン属>
<マンデビラ キョウチクトウ科マンデビラ属>
9/13 北柏ふるさと公園
※さざんかさんのご指摘により、品種名と解説文を訂正いたしました。さざんかさん、ありがとうございました。
 
 
 
 
 
 
草丈が3mほどに生長するイネ科の多年草です。雌雄異株で花穂が白っぽいのが雌花、茶色っぽいのが雄花として見分けることができます。
 
ススキに似てると言われることの多い植物ですが、日本のススキのような軽やかさはありません。夏の終わりから秋に、真直ぐに伸びた茎の先に魔女の箒のような穂を咲かせ、花穂だけでも50cmほどある姿は圧巻です。
 
 
花言葉の「光輝」は、秋の優しい光が本種の穂に当たり、銀白色にキラキラと美しく輝くことからつけられました。
 
<パンパスグラス(白銀葭) イネ科シロガネヨシ属>
9/27 アンデルセン公園

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「9月の花のアルバム ⑤」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「9月の花のアルバム ⑥」に続きます。


9月の花のアルバム ④

2023-10-16 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 9月の花のアルバム ③ 2023-10-12 

今回も、先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

「花」すべての人の心に花を   夏川りみ

 

 

日本各地、朝鮮半島、中国に分布する蔓性多年草です。日当たりのよい山野や道端に生えています。市街地でも公園や道ばたの植え込みなどで育っているのをよく見かけます。

花に花びらは無く、白くて細長い4枚のがくが花びらのように見えます。花後にできる果実は、雌しべの花柱が長くのび、やがて白い綿毛が目立つようになります。この綿毛を仙人のひげや白髪に見立てたのが名前の由来です。

キンポウゲ科のほとんどは有毒ですが、本種もご他聞に漏れず有毒です。別名はウマノハオトシ、ウシクワズといい、動物は本能的に有毒であることを知っているのでしょう。

<センニンソウ(仙人草) キンポウゲ科センニンソウ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 


中国の西南部原産のタデ科・ソバ属に分類される一年草です。日本へは縄文時代に渡来したとされ、江戸時代中期に麺状の「蕎麦」が作られるようになったとされます。

花の大きさは直径約5mmから6mmで、白く可憐な花です。1つの花の中におしべとめしべがあり、このような花は植物学上で雌雄同花植物と言われています。

<ソバ(蕎麦) タデ科ソバ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 


北アメリカ原産の植物で130種類ほど自生していると言われています。日本には明治時代に観賞用としてきましたが、仲間のセイダカアワダチソウなどは繁殖力が強くて野生化して雑草として扱われています。

本種はセイタカアワダチソウの園芸品種で、キク科アキノキリンソウ属の多年草です。薄黄色の小さな蕾が多数付いた花穂が他の花を引き立てるので、ヨーロッパで人気があり、秋のガーデンには欠かせないポピュラーな花材です。

日本では外来の雑草で、近縁種のセイタカアワダチソウが野生化しており、これと勘違いされてしまうためか、あまり流通していません。

<ソリダゴ キク科アキノキリンソウ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 


三重県津市の赤塚植物園作出のアメリカフヨウとモミジアオイの交配選抜種の宿根性のハイビスカスです。

草丈が約2mに成長し、ひとつひとつの花は一日花ですが、真夏も休むことなく7月~9月に大輪の華やかな花が次から次へと開花します。

圧倒的な存在感と驚異的な強さ、ハイビスカスのような花姿から『巨神タイタン』にちなんで、花名が名づけられました。

<タイタンビカス アオイ科フヨウ属>
9/27 柏の葉公園

 

 

 

初夏から秋にかけて白い花を咲かせる南米原産の球根植物です。 日本への渡来は古くて明治時代初期にしたので日本でも馴染みのある植物です。

「ゼフィランサス」や「レインリリー」と呼ばれることもありますが。これらはゼフィランサス属やハブランサス属の総称でもあり、本種だけを差して呼ぶものではありません。


和名の由来は、純白の花を「玉」(真珠などの丸い白い宝石)に、棒状の葉が集まっている様子を「簾」(すだれ)に見立てて名付けられたと言われてます。

<タマスダレ(玉簾) ヒガンバナ科ゼフィランサス属(タマスダレ属)>
9/26 柏の葉公園

 

 

 

中国南部の雲南省原産で、「一度咲くと300日咲き続ける」とも言われるバショウ科の多年草。日本ではまだ流通量が少なく、珍しい植物です。

「地面から湧いてきた金色のハス」という意味から付けられた名前です。日本で知れ渡った機会は、1990年の「大阪花博」で、この時の目玉植物として展示されたことで日本でも栽培が普及したといわれています。

<チユウキンレン(地湧金蓮) バショウ科ムセラ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

小~中型のモミの木で、光沢のある緑色の葉をもち、円錐形の樹形になります。「韓国のハワイ」と称される済州島には多く生育しており、済州白檜(サイシュウシラベ)とも呼ばれます。

美しい樹形になり、この木から様々な品種が生まれ、クリスマスツリーとして広く使われています。「英国王立園芸協会」からは「ガーデンメリット賞」を授与されており、庭での植栽で優れた植物だと評価されています。

自然に生育する数は少なくなり、絶滅危惧種として指定されています。

<チョウセンシラベ(朝鮮白檜) マツ科モミ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 


日本や中国など北半球の温帯に多くの種類が自生しています。花が大きく、色鮮やかで美しいので、たくさんの品種が作出されています。3月後半~5月にかけて咲く花ですが、秋なのに咲いていました。

春と秋に咲く四季咲き種もありますが、花の数が2輪だけなのでそうでもないようで、狂い咲きなのでしょう。

<ツツジ(躑躅) ツツジ科ツツジ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

ゴミ置き場の近く、荒れ地、造園地などで見られます。林地内でも見られることがあります。おがくず、木片、切り株の上、枯れ木の周りなどの地上に発生します。

赤褐色のやや大きなキノコで、傘には鱗のような模様があるのが特徴です。若いうちは白地に淡い桃色の模様ですが、成長とともに茶色になっていきます。

また、衝撃を与えると、若いうちは黄色がかった橙色に傷みますが、成熟したものは赤色に傷みます。

<ツブカラカサタケ(粒唐傘茸) ハラタケ科 キヌカラカサタケ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

オレンジに黒い紋の入るヒョウ柄のチョウチョです。ヒョウモンチョウの中でも本種は特によく見られます。日中から活発に飛び回り、花にやってきます。

メスは羽の表側は先の方が黒色と白色の帯になっています。羽の先が黒くなっているのでツマグロと名付けられました。オスはツマグロになっていないのですが、オスメスともに羽を閉じたときの模様が特徴的です。

<ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋) タテハチョウ科ヒョウモンチョウ属>
9/26 柏の葉公園

 

 

 


日本を含む東アジア原産で、畑の隅や道端で見かけることの多い鮮やかな青い花が咲く夏の植物です。

大きく重なった2枚の青紫色の花が目立ちますが、実はよく見ると小さな白色の花がもう1枚下部にあるのに気づきます。その形や色から「帽子花(ぼうしばな)」、「青花(あおばな)」ともよばれます。

日本でも古来から自生しています。朝咲いて昼には萎む儚い様子から、万葉集の和歌でも恋の歌で登場する植物です。

<ツユクサ(露草) ツユクサ科ツユクサ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

北海道から本州、四国、琉球諸島まで広く分布する多年草です。かつてはとてもありふれた野の花で、秋の草原を代表するような存在でしたが、現在はすっかり珍しいものになってしまいました。

花は釣り鐘形で下向きに咲き、花柱が花冠からわずかに突き出ています。直立した茎を折ると白い乳液が出るのが特徴です。春の新芽は「ととき」と呼ばれ、山菜として利用されています。

和名は、その釣鐘型の花と、漢方薬の朝鮮人参の太い根に似ているところから名付けられたと言われています。

<ツリガネニンジン(釣鐘人参) キキョウ科ツリガネニンジン属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

インド~中国、台湾、日本原産で、日本では沖縄島北部及び宮古島、奄美大島以南に分布し、常緑樹林下など湿った場所に群生します。

夏にピンク、白色、紫色のトランペット型の花を咲かせます。葉は卵形から槍形です。同属に、和名でハナウリクサと呼ばれるトレニアがあります。

希少植物で一般的に流通していませんが、花の美しさから盗掘が後を絶ちません。個体数が減少しており、環境省の絶滅危惧IA類に指定されています。

<ツルウリクサ(蔓瓜草) アゼナ科(アゼトウガラシ科) ハナウリクサ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 


約24種類が南アフリカに分布する球根性植物で、日本ではビオラセアとフラグランスの2種類が出回りますが、一般的にはビオラセアをよく見かけます。

初夏~夏に花茎の頂点に星形の花を放射状に十数輪付けます。花色は淡いすみれ色、白などがあります。性質は丈夫で花付きも非常によく荒れ地でも生長し花を咲かせます。

名前の由来は18世紀オランダの喜望峰総督ツルバグの名前にちなみます。

<ツルバキア ユリ科ツルバギア属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 


全国各地の日当たりの良い山野や畦道に自生する在来種です。野草ですが、栽培品種に見劣りしない美しい花を咲かせるので、庭植えや鉢植えにして楽しむことができます。球根には毒性があります。

昔から皮膚病・神経痛・火傷・切傷などを負った際に、その球根をすりつぶして湿布薬として使用され、驚異の薬効を発揮して重宝されてきました。

<ツルボ(蔓穂) キジカクシ科ツルボ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 


濃い青紫色に白いフチが入った鮮やかな花が、垂れ下がるように咲く美しい植物です。原産地は主に北米南部やブラジルです。

本種の名前は、キリリとした美しい花姿が、タカラジェンヌが正装した袴姿を思わせることから名付けられました。別名をハリマツリ(玻璃茉莉)やタイワンレンギョウ(台湾連翹)ともいいます。

<デュランタ・タカラヅカ クマツヅラ科デュランタ属(ハリマツリ属)>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

大航海時代、コロンブスがアメリカ大陸からスペインに持ち帰ったことで世界中に広まり、香辛料として使われています。

辛みのある種類と辛みがない甘み種があり、一般的には辛み種を指します。日本での主流はタカノツメです。和名は唐(中国)から伝わった辛子(辛いたね)の意味です。

メキシコ原産の「ハバネロ」やタイ原産の「プリッキーヌ」、ペルー原産の「アヒ・リモ」など世界各国に様々な品種があります。「島とうがらし」は沖縄原産の小型トウガラシで、泡盛に漬けた「こーれーぐーす」は沖縄料理に欠かせないものとなっています。

<トウガラシ(唐辛子) ナス科トウガラシ属>
9/26 柏の葉公園

 

 


中国中部及び西部を原産とするモクセイ科の常緑樹。戦後の高度成長期には公園や高速道路などに多用されましたが、現在では要注意外来生物リスト(環境省)に掲載されています。

開花は初夏(6月)で、その年に伸びた枝の先に、白い小さな花が房状に集まって咲きます。小花は直径8ミリほどで、2本ある雄しべと雌しべは花冠から突き出します。

葉は卵状の長楕円形で長さは5~10センチほど。表面は濃緑色で光沢があり、裏面は淡い緑色。縁にギザギザはなく、ネズミモチに比べると先端が細く伸びます。

<トウネズミモチ(唐鼠黐) モクセイ科イボタノキ属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「9月の花のアルバム ④」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「9月の花のアルバム ⑤」に続きます。


9月の花のアルバム ③

2023-10-14 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 9月の花のアルバム ② 2023-10-12

今回も、先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今井美樹 - 「ひとひら」Music Video

 


本種の花を実際に見たことがある人は少ないでしょう。花の形はアサガオを小さくしたような形で薄いピンク色をしているものがほとんどです。

熱帯、亜熱帯ではよく開花して結実しますが、我が国では沖縄県を除いて通常の条件では開花しません。けれども、条件によっては開花することもあります。

沖縄をはじめとする亜熱帯気候の地域は、気温が高く日照時間も短いことから、本種の花が咲く条件がそろっています。この条件さえ満たせば開花することが可能なようです。

<サツマイモ(薩摩芋) ヒルガオ科サツマイモ属>
9/24 アンデルセン公園

 

 

 


中国南部原産の、ミソハギ科の落葉中高木。漢字での名称「百日紅」の名のとおり、初夏から秋までの長い間鮮やかな紅色やピンク、白などの花を咲かせる花木です。

花の後にできる果実は直径7ミリほどの球形です。秋(11月頃)に熟すと6つに裂け、長さ4ミリほどの種子が現れます。

樹皮が白くなめらかな手触りをしていることが特徴です。猿も滑って落ちてしまうほどツルツルという様子から名付けられました。

<サルスベリ(百日紅) ミソハギ科・サルスベリ属>
9/27 アンデルセン公園

 

 



南アメリカに分布するシソ科アキギリ属の多年草です。非常に強健で、暑い夏の盛りから秋まで花を咲かせてくれます。

最大の特徴は非常に濃い花色と、大きく口を開いた様な個性的な花の形(唇形)にあり個々の小花は長さが5cmと大きい所も魅力です。

日本ではメドーセージという名前で流通していますが、本来はサルビア・プラテンシスの英名であり、名前が間違ったまま国内に出回ってしまい定着したものと思われます。

<サルビア・ガラニチカ(メドーセージ) シソ科アキギリ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

原産地の北アメリカでは宿根草ですが、耐寒性がないため、日本では一年草として分類されています。

ラベンダーに少し似ている美しい青紫の花を長期間咲かせることからブルーサルビアとも呼ばれます。

花の美しさに加え、株がそんなに大きくならないこともあって人気があります。

<サルビア・ファリナセア(ブルーサルビア) シソ科サルビア属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

関東地方南部以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するレンプクソウ科の常緑広葉樹。自生は沿海地域の砂地に多く、丈夫な性質を持つため各地で庭木としても盛んに使われます。

開花は6月頃。枝先に伸びた長さ5~15センチの花序に、盃型をした直径5~7ミリの小花が集まって咲きます。

花の後には果実ができ、8~10月にかけて赤黒く熟します。これを海のサンゴに見立てたのが名前の由来です。

<サンゴジュ(珊瑚樹) ガマズミ科ガマズミ属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

サントリーフラワーズの「マンデビラ」の改良品種がひとり立ちし、品種名として定着するようになりました。

大輪でカラフルな花色が揃い、名前の通りに夏気分いっぱいにしてくれる花です。原種のマンデビラより直射日光に強いのが特長です。

<サンパラソル キョウチクトウ科マンデビラ属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

もっともなじみ深いトンボのひとつです。本種は、成熟して水色になったオスにつけられた名前で、茶色いメスは俗にムギワラトンボと呼ばれます。

山地から住宅地に至るまでの、池、湿地、水田、溝、水たまりなど、あらゆる環境で発生し、各地に普通に見られます。

シオカラトンボ(塩辛蜻蛉) トンボ目トンボ科シオカラトンボ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 


ブラジル原産の常緑低木です。花は朝咲いて翌日には散る1日花で、鮮やかな紫色の花が次から次へと開花します。

まるでクモが歩いているように見える雄しべの形から「ブラジリアン・スパイダー・フラワー」の別名もあります。

和名の由来は「紫紺色の野牡丹」で、アジアを中心に分布する別属のノボタンより、花色が濃い紫色であることを意味します。

<シコンノボタン(紫紺野牡丹) ノボタン科シコンノボタン属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

メキシコを中心に南北アメリカに15種類が分布する植物です。初夏~晩秋にかけての長い期間花を咲かせ続けるところから「百日草」とも呼ばれ、今では5月~11月と百日どころではない長期間咲く花です。

たくさんの品種と系統があります。草丈も高性種から矮性種まであり、花のサイズも超大輪、大輪、中輪、小輪と色々。咲き方もポンポン咲き、カクタス咲き、ダリア咲き等とても多様です。

日本には江戸時代末期に入ってきましたが。栽培や品種改良が盛んになったのは戦後になってからで、それまでは仏花として栽培される程度だったそうです。

学名はドイツの植物学者、ヨハン・ゴットフリート・ツィン(J. G. Zinn)の名前にちなみます。

<ジニア(百日草) キク科ヒャクニチソウ属(ジニア属)>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 


美しい小葉が規則的に並ぶ奇数羽状複葉から降り注ぐ木もれ日が、涼しげでさわやかな印象を与え、シンボルツリーとして人気がある庭木です。

5月下旬から7月にかけて、枝先に小さな白花が房のように咲き、やがて結実して白色の翼を持ったタネが見られます。

名前の由来は「沖縄などの島に自生するトネリコ」ということです。「トネリコ」は、「戸に塗る木」が語源です。

<シマトネリコ(島十練子)  モクセイ科トネリコ属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 


東アジア沿岸地方が原産の双子葉、常緑、低木樹の植物です。温暖な海岸地方に自生しています。

初夏に咲く花はバラ科特有の5弁の花で、白色の梅に似た花はとても美しく、秋から冬に稔る黒紫色の実は食べられませんが、奄美大島の「大島紬」は本種を使って染めているそうです。

名前の由来は花がウメ(梅)に似ているので梅に似た花をつけ、葉が車輪状に集まることから。

<シャリンバイ(車輪梅) バラ科シャリンバイ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

中国が原産となる帰化植物で野山に多く自生しています。秋に白やピンクの花が開花するキンポウゲ科の宿根草です。名前に菊とありますが、学名からもわかるように菊ではありません。


 
花弁に見える部分はがくが花弁化したもので実際には花弁はありません。華道の素材としてや秋の茶花としても親しまれ、切り花として流通しています。

濃いピンク色の花は別名で京都の貴船地方に多いことから「貴船菊(きぶねぎく)」とも呼ばれます。

<シュウメイギク(秋明菊) キンポウゲ科イチリンソウ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

日本、朝鮮半島原産のマメ科ハギ属落葉低木。主に本州中部の日本海側の多雪地帯に分布し、純白の清楚な花をたくさん咲かせます。ミヤギノハギの変種になります。

しなやかに枝垂れる樹形はもちろん、秋の紅葉も美しく、四季を通じて楽しめます。別名シロバナハギ、ミヤギノハギとも呼ばれます。

<シロハギ(白萩) マメ科ハギ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

その名前からも分かる通り白花を咲かせるシモツケの園芸品種です。白色の美しい花色は汚れのない清潔な印象を与えたり、輝いている様な明るい印象を与えたりします。

白花を咲かせるということで命名されました。樹形は株立ち状、高さ約50~100cm、幅約50~100cmに成長します。

<シロバナシモツケ(白花白花下野) バラ科シモツケ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 


春にヤマブキ(山吹)の花に似た白い花を咲かせるバラ科の落葉低木。花が同じ季節に咲くヤマブキ(山吹)の花に似ていることから名づけられました。

果実は、果皮に黒い光沢があります。果実は痩果(そうか)で、4個が集まってつき、9~10月に熟します。痩果(そうか)とは、薄くて硬い果皮の中に一つの種子が包まれている果実のことだそうです。

<シロヤマブキ(白山吹) バラ科シロヤマブキ属>
9/26 柏の葉公園

 

 

 


夏の代表的な花木の一つであるフヨウ(芙蓉)の変種の一つで、朝は白花として咲き、徐々にピンクの色へ変化しながら夕方には紅色へと花色が変わります。

花は一重咲きから八重咲まであり、フヨウと同じく暑さに負けず夏から秋にかけて咲き、花色が紅色へ変化することから名付けられています。

花色以外の性質はフヨウと同じで、開花は朝に花が開いて夜には萎む「一日花」ですが、新しい蕾を作りながら秋まで咲き続くので長く楽しめます。

<スイフヨウ(酔芙蓉) アオイ科フヨウ属(ヒビスクス属)>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

南アフリカの熱帯植物で多年草です。寒さに弱いと言われているのですが、霜が降りないような暖地だと外でも冬を越せると言われているので、極端に寒い地域でなければ問題なく育てることができます。

開花時期は5月から10月ごろで、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせます。和名でゴクラクチョウカ(極楽鳥花)と呼ばれています。鮮やかな花が、極楽鳥が羽ばたいているように見えるということから、この和名となりました。

<ストレチア(極楽鳥花) ゴクラクチョウカ科ゴクラクチョウカ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

メキシコ及び中央アメリカ原産のヒルガオ科サツマイモ属の春播き一年草で、ソライロアサガオとも呼ばれます。一般的なアサガオが夏の間に開花するのに対して、本種は短日性で咲き始めるのが遅いです。

9月から11月まで咲き続けますので、その分長く楽しめます。また、開花時間も少し長めで、10~11時ごろまでは咲いています。

<セイヨウアサガオ(西洋朝顔) ヒルガオ科サツマイモ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 


原産地は南ヨーロッパから中央アジアです。ハーブとして用いられるほか、見た目が似ていることからコショウの代わりとしても使用されていました。

7月から、さわやかなスミレ色の花を咲かせます。花には芳香があり、葉にも香りがあり、開花期も非常に長いのが特徴です。樹高は3mほどになります。

和名は、この葉がチョウセンニンジンに似ることに由来します。

<セイヨウニンジンボク(西洋人参木) シソ科ハマゴウ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 


パナマ、グアテマラ原産のヒユ科の一年草。暑さに強い丈夫な花で、切り花をはじめ、庭や花壇、鉢植えや寄せ植えとして幅広く利用されています。暑さに強く、真夏も花が休むことなく、たくさんの花が開花します。

花に見える部分は苞で、本来の花は苞の隙間に小さく存在します。苞の部分を鑑賞するため、開花期間が長いのも魅力のひとつです。乾燥させても長期間色が落ちないことが名前の由来です。

従来から紫、ピンク、白の花を咲かせる品種と、黄色や赤の花を咲かせる品種の2種が栽培されてきましたが、最近は‘ファイヤーワークス’と呼ばれるスパイシーな香りをもち、ローズ色の花を咲かせる品種も流通しています。

<センニチコウ(千日紅) ヒユ科センニチコウ属>
9/26 柏の葉公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「9月の花のアルバム ③」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「9月の花のアルバム ④」に続きます。

 

 

 


9月の花のアルバム ②

2023-10-11 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 9月の花のアルバム ① 2023-10-06

今回も、先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

宇多田ヒカル - 花束を君に

 

 

日本在来種の身近な場所にごく普通に生える1年草です。庭先や植木鉢の中に自然と芽生えてくることもあります。茎の先端から数本の「花序枝」がのび、その先に黄土色の穂をつけます。

遠目になるとまるで線香花火のような繊細な姿をしています。しかし、実は強い繁殖力をもち、刈っても刈ってもすぐにまた大きくなる厄介な雑草なんです。

本種の由来になるカヤツリ(蚊帳吊)とは、蚊帳を吊ったときの四角形を表したものです。切った茎の両端から真ん中に向かって裂いていくと、四角形ができることに由来します。

<カヤツリグサ(蚊帳吊草) カヤツリグサ科カヤツリグサ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 


沖縄を除く日本各地に分布するシソ科の多年草。山野の林縁や野原に自生し、特に谷間などの半日陰地に多く生息します。

開花は晩夏~初秋で、葉の脇から伸びた花茎に10輪前後が大きな円を描くように咲きます。花は唇形で、上唇はさらに二つに、下唇は三つに裂けるため、花弁が5枚あるように見えます。

花の後にできる果実には4つの種子がきっちりと納まります。種子に綿毛や翼はなく、黒褐色に熟すとそのまま果皮から落下します。

名前の由来は、飛び出した雄しべと花の形が雁(カリ)に似ているということだが、別名のホカケソウ(帆掛草)のほうが判りやすいように思えます。

<カリガネソウ(雁金草) シソ科カリガネソウ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

カモの仲間は日本で30種を越えますが、ほとんどが「冬鳥」なので春夏にはいなくなります。春夏もいて普通に繁殖するのは本種だけです。

くちばしの先が黄色いのも特徴。ひなは「ピヨピヨ」と鳴くが、成鳥はアヒルに似たしわがれ声です。くちばし以外でカルガモを見分けるには、腰の部分に見える白い三日月模様がポイントです。

カモは寒さとともに派手な衣装に衣替えをして、冬の間にメスに求愛してペアが誕生します。しかし、秋冬もオスが地味なままなのは本種だけ。日本で繁殖するカモがほかにいないので、オスは派手になる必要がなかったのではないかと考えられています。

<カルガモ カモ目カモ科 全長約61cm>
9/26 アンデルセン公園

 

 


熱帯アメリカ原産。毎年花を咲かせる多年草で、日本には江戸時代前期に渡来し、現在では河原などで半野生化しているものが見られます。

現在の品種の多くは、1850年ごろからアメリカ、フランス、イタリアなどで、さまざまな原種間で交配を繰り返して作出された品種で、ハナカンナと呼ばれています。

春に球根を植え付けて夏~秋に花を楽しめ、花色は緋色、ピンク、オレンジ、黄色、白などがあり、葉に斑点や模様のはいるものも多く非常にカラフルです。

<カンナ(美人蕉) カンナ科ダンドク属(カンナ属)>
9/26 アンデルセン公園

 

 

 

日本全土、朝鮮半島、中国、東シベリアに広く分布する多年草です。日当たりのよい草原に見られますが、国内ではそのような場所が激減したため絶滅危惧種になっています。

古来より美しい花が人々に愛され、万葉集のなかで秋の七草と歌われている朝貌と表記されています。秋の七草の始まりは奈良時代、山上憶良が万葉集で詠んだ歌が由来とされます。

「秋の野に咲いている花を、指を折って数えてみれば、七種類の花がある」といった内容の和歌です。

<キキョウ(桔梗) キキョウ科キキョウ属>
9/26 柏の葉公園

 

 

 

キク科ヒマワリ属の多年草で、食用とされるのはその肥大した根の部分です。北アメリカが原産とされ、日本には江戸時代末期に家畜の飼料用として導入され、「豚いも」とも呼ばれていたようです。

9月から10月にかけて黄色い菊に似た花を咲かせ、その後秋には地上部が枯れ、地中に塊茎を作ります。収穫されるのはそれからとなり、11月以降に掘り出されます。

<キクイモ(菊芋) キク科ヒマワリ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

原産地はオーストラリア以外の熱帯、亜熱帯地域で、2000種ほどの原種と、その数倍の交配種があると言われる、非常に多彩な植物です。

ベゴニアには多彩な種類がありますが、大きく分けると8種類に分けることができます。その中の一つが本種です。ベゴニアの中でも特に種類が多く、600種以上が知られています。

節があり、直立性の茎を持つグループで、スッと伸びた茎とシャンデリアのように咲き誇る花が特徴です。

<キダチセイベゴニア(木立性ベゴニア) シュウカイドウ科ベゴニア属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

日本在来の1年草で、日当たりのよい場所にごく普通に生え、しばしば群生します。花の穂が出ていれば一目瞭然ですが、花が咲く前の段階だと取り立てて特徴はないため、慣れないと見つけるのは難しいかもしれません。

花の穂は茎の先につきます。早いものは7月ごろからちらほらと花をつけはじめますが、花数が増えて見ごたえがあるのは秋になってからです。

名前の由来は諸説ありますが、一番しっくりとくるのが「穂から来ている」という説です。穂には細長いがくと苞があり、ふさふさとして見えます。そして小さいため、孫サイズのキツネの尾に見立てたから本種の名前になったというものです。

<キツネノマゴ(狐の孫) キツネノマゴ科キツネノマゴ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

日本で育つ本種は草丈30~100cmほどで、一般的なコスモスより背が低くて、深い切れ込みと幅のきいた葉っぱが特徴です。

もともと、黄色とオレンジ色の花しかなかった本種ですが、1966年以降品種改良によって赤色の品種も流通するようになりました。

花期が長く、害虫の被害も少ない上に、やせた土地でも育つ事から、園芸品種の一つとして広く栽培されています。

キク科に属する一年草で、コスモスの仲間であること、花の色が黄色やオレンジしかなかったことから本種の名前で呼ばれるようになりました。

<キバナコスモス(黄花コスモス) キク科コスモス属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

地中海沿岸~中央アジア原産の多年草。本種は最もよく栽培されている品種で、学名はステルンベルギア・ルテアです。

1つの球根から2〜3本の花茎を出し、花は高さ10~25cmの花茎の先に単生し、クロッカスに似た黄色い花を咲かせます。葉は夏前には枯れ、夏は休眠します。

<キバナタマスダレ (黄花玉簾) ヒガンバナ科キバナタマスダレ属(ステルンベルギア属)>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

台湾、中国本土及び朝鮮半島など東アジアの山野に広く見られ、欧米では観賞用に栽培されます。日本全国の低山や林縁、沿海地、川岸に分布するクマツヅラ科の落葉樹です。

<Wikipedia(Sten Porse、CC-BY 3.0)より>

開花は7~9月で、枝先や上部にある葉の脇に複数が円錐状に集まって垂れ下がります。花は直径2~3センチの筒状。先端は深く五つに裂け、満開時には全開します。

花の後にできる果実は直径6~7ミリの球形。10~11月、光沢のある藍色に熟す頃には、果実を覆っていた卵形の萼が紅紫色の星形となって開き、そのコントラストが人目を惹きます。

<クサギ(臭木) シソ科クサギ属>
9/26 柏の葉公園

 

 

 

原産地は北アメリカで、宿根フロックスやフロックス・パニュクラータやの名前でも流通している6~7月頃に咲く多年草です。

花は小さく2センチほどの合弁花がまとまって咲きます。花の色はピンクが多いですが、他にも青紫や白、紫などがあります。中心部の色が白く抜けるものもあり、ツートンカラーが楽しめます。

本種はキョウチクトウに葉や草の形が似ていることからその名がつけられました。

<クサキョウチクトウ(草夾竹桃)  ハナシノブ科クサキョウチクトウ属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 


日本と朝鮮半島南部原産。北海道西南部から本州、四国、九州の屋久島まで、および朝鮮半島に分布します。

雌雄同株で、5月~6月くらいに開花します。雄花はクリーム色の花穂を房状に咲かせ、雌花は雄花の付け根辺りに小さな花を咲かせます。花の匂いは、いい香りとは言えないのではないかと思います。

本種は野菜と間違えられやすいのですが、野菜ではなく木に実る果物です。

<クリ(栗) ブナ科クリ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

日本には野生種は存在せず、インドなどの熱帯アジア原産の植物です。平安時代以前に大陸から渡ったとされ、万葉集に「韓藍(カラアイ)」の名称で登場しています。

日本原産ではない植物ですが、日本の気候が生育に適するため、日本での品種改良が盛んで、世界で園芸品種や切り花品種として流通している本種はほぼすべて日本で育種されたもののようです。

「花に見える部分は本当は花ではなく、隠れて小さい花が付いている」というパターンの植物は、アジサイやカラーなど、とても多いですが、本種の花もそのタイプです。

<ケイトウ(鶏頭) ヒユ科ケイトウ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

別名ホウキギ(箒木)・ホウキソウ(箒草)などと呼ばれる雌雄同株の一年草で、ふんわりとした草姿がユニークでかわいらしい非常によく増える植物です。

最初は緑色の樹形ですが、秋になると紅葉しとても鮮やかで美しい赤に変化します。茨城県の国営ひたち海浜公園では、広大な敷地に植え付け、夏から秋の観光名所となっています。

<コキア(箒木) アカザ科ホウキギ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

南アメリカと北アメリカにかけての熱帯に、20種ほどが分布しています。食用にされるトウガラシと同属ですが、色とりどりのカラフルな実を観賞します。

最初は緑の実も、赤~黄色・紫など様々な色に変化します。実の形は丸から円錐状のものなどがあります。初夏~初秋に咲く白い花は小さく目立ちません。

葉は濃緑で実との対比が鮮やかです。斑入り葉や黒紫葉の品種もよく出回っています。本来は多年草あるいは常緑低木ですか寒さに弱いので一年草扱いにします。

<ゴシキトウガラシ(五色唐辛子) ナス科トウガラシ属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

メキシコを中心に約20の野生種が知られています。野生種はメキシコの高原が故郷、夜が長くなると花芽を作る「短日植物」で秋以降に花を咲かせます。

近年は、それほど日の長さに影響されずに開花する早生品種が主流になり、春にタネをまいて夏から開花を楽しむケースがふえています。

明治に渡来した外来種で、和名は「秋桜(あきざくら)」と読みます。これを「コスモス」と読ませたのが、昭和52年に山口百恵さんが歌った「秋桜」という歌謡曲が大ヒットしてからです。

この曲を作詞作曲した、さだまさしさんが、「秋桜」を「コスモス」と読ませて、一般化しました。「秋桜」と書いて「コスモス」は図鑑や難読漢字にも取り入れられるほど一般化しています。

<コスモス(秋桜) キク科コスモス属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

主として葉を観賞する東南アジア原産のシソ科の植物で、日本では園芸的には一年草扱いとされます。暑さに強く観賞期間が長いこと、群植すると特に見栄えがするので公共花壇などによく利用されます。

葉形や葉色、葉の大きさ、色合いなど様々な品種があり、園芸品種は100を超えています。

生長期は、4月~6月と9月~10月で、花に負けない華やかな株姿で、鮮やかな色彩の葉を楽しめます。

<コリウス(金襴紫蘇) シソ科コリウス属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

本種は中東の方から中国を経て日本に渡ってきました。寿命の長い樹木で、独特の形状の果実を付けることで有名な落葉高木です。

幹は細く灰褐色をしていて、光沢のある明るいグリーンの小さな葉をつけます。枝に小さなトゲがあるのも特徴です。日当たりがよければ花付きがよく、実もたくさん収獲できるので、昔から庭木として好まれてきました。

実の中にはぎっしりと、ボルドーカラーの宝石のような小さな実が詰まっています。この小さな実は食用になり、ジュースやジャムの他、生食もできます。

<ザクロ(柘榴) ミソハギ科>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

日本特産の花木であり、暖地の林内や林縁に自生します。晩秋~冬に咲く花を観賞するため、庭木や鉢植えに多く使われています。

花の後にできる果実は直径1.5~2センチほどの球形で、ツバキよりも小さい。翌年の花が咲く10月頃に熟すと三つに裂け、中から黒褐色の種子が三粒ほど顔を出します。

果実から採取される油は良質で、食用油や髪油として使うことができます。種子を蒔けば繁殖できますが、栽培品種は実生ではなく、挿し木や接ぎ木で増やすのが一般的です。

<サザンカ(山茶花) ツバキ科ツバキ属>
9/26 柏の葉公園

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「9月の花のアルバム ②」 20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「9月の花のアルバム ③」に続きます。


最も長生きできるスポーツはテニス?

2023-10-09 | 日記

本日は「スポーツの日」という祝日に因んで、久々のスポーツネタです。今回の内容は2022年2月に投稿したものに、最新の情報を加えて修正、加筆したリメイク版です。


私は週1回の卓球と週4回のテニスが生涯スポーツになっています。スポーツは、健康に良いと信じて長年継続しています。

実際、私は過去5年の間に病気を罹ったのは、4年前のインフルエンザと昨年7月の新型コロナ【3回目のワクチン接種をした翌月に罹患しました(;_:)】の2回のみで、それ以外は風邪すら罹ったことがありません。

スポーツは、健康に長生きするための秘訣です。様々な研究によって、定期的な運動と健康、長寿の関係が確かめられています。スポーツ基本法にも、スポーツについて「健康で活力に満ちた長寿社会の実現に不可欠である」と記されています。

<テニス>

たくさんあるスポーツの中で、最も長生きに関係がある種目はいったい何でしょうか。最近の研究によれば、その有力な候補だと考えられるのがテニスだそうです。


(以下は2022年2月15日朝日新聞朝刊 beからの抜粋です)



テニスと健康寿命の関係を示す興味深いデータがある。
デンマークと米国の研究チームは、20代から90代の男女計8577人について、1991年から2017年まで25年にわたって追跡調査し、結果を2018年に発表した。

<テニス>

研究チームは、スポーツをする習慣がない人と、テニスやサッカーなど8種のスポーツをする人を比べた。25年の調査期間に4448人が亡くなった。年齢や性別、喫煙の影響などの補正をかけても、スポーツをする人はみな平均余命が長かった。

<ゴルフ>

最も長かった種目はテニスで9.7年だ。次いでバドミントンの6.2年、サッカー4.7年、サイクリング3.7年、スイミング3.4年、ジョギング3.2年、体操3.1年。ジムでのエクササイズは1.5年だった。

<バドミントン>


なぜテニスをしている人は長生きなのか。はっきりした理由はわからないが、研究チームはスポーツにともなう「社会的相互作用」が重要なのではないか、と指摘している。

<テニス>

テニスは一人ではできないスポーツだ。テニス仲間と会話し、社会的なつながりを持つことが肉体的、精神的によい効果をもたらす可能性がある。

<サイクリング>


また、テニスやバドミントンはプロ選手であれば運動量は多いが、ダブルスだと、プレーヤーがコートを走り回ることが比較的少なく、体への負担がそれほど大きくないため、高齢者でも参加できる。

<サッカー>


日本テニス協会医事委員長で、国際テニス連盟の医事委員を務める医師、別府諸兄(もろえ)さんは「激しいジョギングをする人と、運動しない人は統計的には死亡率が一緒だった。テニスのダブルスのように、中程度の運動のほうが長生きにつながる可能性があります」と言う。

<卓球>

別府さんたちは、日本人も調べている。都内の60~80代のテニス愛好家と、運動習慣のない人それぞれ40人ずつについて、骨格筋や下肢の筋肉を比べてみた。

<グランドゴルフ>

研究参加者のひざの関節を90度に固定した状態で、ひざを伸ばす筋力を測定したり、超音波で筋肉の量を調べたりした。

<テニス>


すると、週に2、3回テニスをする人たちは、運動習慣のない人に比べて筋肉の質が高く、筋量が多いことがわかった。

以上が朝日新聞記事からの抜粋でした。

厚生労働省の集計によると、2022年の日本人の平均寿命は女性が87歳、男性が81歳。私がテニスのプラス寿命を加えると、計算上はあと6年 + 9年の15年、妻があと12年の寿命があることになります。

<日本人の平均寿命(2018-2022)>

統計理論上は少なくともあと12年は夫婦2人で過ごす計算になります。ただ、心身ともに健康で過ごせることが前提で、病気や怪我で長期に入院したり、認知症になってまで生き永らえたくはありません。

この12年を2人にとって、心身ともに健康で楽しく充実したものにしたいと願っています。



私たち夫婦が理想とするのは、マイペースの暮らし-夫婦二人のマイペース、自分なりのマイペース、そして妻なりのマイペースです。
”心・身”の健康維持のため、私は従来通りテニスや卓球を、妻は友人と散歩や映画観賞・ショッピングを楽しむ日々を過ごしたいものです。



夫婦とも″心・身″が健康であれば、朝の気分次第で、家にいるのもよし、外出するのもよし。思い立ったその日が最良の旅行日和で、日帰りの旅も、名所を巡る一週間の旅も自由自在です。

時には夫婦揃っての散歩で、四季折々の移ろいを感じながらの、街のそぞろ歩きも楽しく、心身の健康にもよいかもしれません。

2人で過ごせる12年間を、そのような充実した生き方に少しでも近づけるよう、一日一日を大切に過ごそうと思います。


9月の花のアルバム ①

2023-10-06 | みんなの花図鑑
9月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。9月も近年にない酷暑が続きましたが、植物・野鳥・昆虫など約130品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として6回に分けて投稿させていただきます。

今回も、8月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
 
よろしければ、「愛の花(あいみょん)」をお聴きになりながら、読んでいただければと思います。

あいみょん – 愛の花【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
 
 
 

英国で大山桜(オオヤマザクラ)と小彼岸桜(コヒガンザクラ)の交配により育成された品種です。英国での開花期は春とされていますが、日本では環境条件によるものか、秋は9~11月頃開花する二季咲きとなっています。

十月桜に比べ花が大輪で花色もやや濃色の美しい品種です。花は淡紅色の大輪で半八重咲きで、特に春先は濃く美しい花を咲かせます。花弁は10~15枚くらいのハート形です。

<アーコレード バラ科サクラ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 


黒白のごまだら模様で、後翅に赤班列がある大きなタテハチョウ。雑木林の上空や周辺を、時々滑空しながら飛びます。

もともとは奄美諸島のみで見られたものですが、近年、中国から持ち込まれたと思われる別亜種が、関東や、東北・近畿の一部で繁殖し、分布を広げています。

<アカボシゴマダラ(赤星胡麻斑) チョウ目タテハチョウ科コムラサキ亜科>
9/26 柏の葉公園

 

 

 

日本の山野に自生するシソ科の多年草です。サルビアやセージの仲間で、細く長く伸びた茎にサルビア特有の唇形の花を穂状に咲かせます。

名前の由来は諸説ありますが、古くは集合した軍隊を「屯(タムラ)」や「党(タムラ)」と言ったそうで、花が群れ咲いている様子をこのように名付けたのではないかという説があります。

<アキノタムラソウ(秋の田村草) シソ科アキギリ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

アザミに似たつつましく、ポンポンのようなかわいい花を房状に咲かせる熱帯アメリカ原産の、非耐寒性の多年草です。

高性種と矮性種がありますが、ポット苗でよく出回っているのは矮性種の方です。高性種は切花に用いられます。

和名のカッコウアザミは、葉がシソ科のカッコウ、花がアザミに似ていることからきています。

<アゲラタム(郭公薊) キク科カッコウアザミ属(アゲラタム属)>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

日本で古くから親しまれている草花ですが、日本原産の植物ではなく、奈良時代に中国から渡来し、薬草として用いられたのが始まりです。

菊や花菖蒲などとともに古くから庶民の間で親しまれ栽培されてきた花です。特に、江戸時代になって青色以外に白、紫、紅色などの色変わりが増えて観賞用の栽培が広まったそうです。

<アサガオ(朝顔) ヒルガオ科サツマイモ属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

野生種は、日本、中国、ヒマラヤ、メキシコに15種が分布する常緑、または落葉の低木で、日本には4種が自生しています。

19世紀中期にイタリアで作出された交配種です。耐寒性が強く、強健でとても育てやすい樹木です。庭はもちろん公園や、公道の脇など多くの場所に植えられています。

花は春から咲き始め、秋まで咲き続ける四季咲きです。真冬以外はほとんど花を望めると言っても過言ではありません。

別名のツクバネウツギは漢字では「衝羽根空木」と書きますが、これはウツギに似た姿で、プロペラのように広がる5枚の萼が花後も残り、羽根つきの羽根のように見えることに由来しています。

<アベリア(花園衝羽根空木) スイカズラ科アベリア属(ツクバネウツギ属)>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

メキシコや中央アメリカを原産とするシソ科のハーブです。夏から秋にかけて「紫」や「白」の花が咲き、主に観賞用のハーブとして親しまれています。

花に見えるベルベットのような肌触りの部分はガクで、花はガクから突き出すように咲き、色は白や紫、ピンクなどがあります。

学名はサルビア・レウカンサですが、本種の名前で流通しています。また、メキシカンセージという流通名でも知られています。

<アメジストセージ(メキシカンセージ)シソ科アキギリ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

本種には種類がいろいろあり、どれもよく似ていて分類が難しいと言われています。日本だけでも600種類もの品種が存在しているようです。私も今回投稿したものの品種は判断ができません。

よく見かけるものに、ノアザミ(野薊)、アメリカオニアザミ(アメリカ鬼薊)などがあります。ノアザミは春に咲き、それ以外は夏から秋に咲きます。

名前の由来には諸説ありますが、「アザム」の言葉には「驚きあきれる」とか「興ざめする」の意味があり、花が美しいので手折ろうとするとトゲにさされて痛いので、「驚きあきれ、興ざめする」ということからこの名前がついたという説もあります。

<アザミ(薊) キク科アザミ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 


宮城県及び石川県以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するブナ科の常緑樹。いわゆるドングリがなる木の代表的な樹種です。

カシの仲間では最も広い範囲に分布すしますが、温暖な場所を好むため西日本により多く、関東地方でカシの木といえばシラカシを示すことが多いようです。

シラカシと比べると本種の葉は幅広で卵型に近く、緑色が濃い。また、シラカシは葉の縁すべてがギザギザ(鋸歯)であるのに対して、本種は葉の先端付近のみにギザギザがあります。

<アラカシ(粗樫) ブナ科コナラ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 


北米原産の帰化植物で、高さ1m程になる多年草です。路傍や造成地などの荒れ地に生育し、次第に増えています。9月頃から長さ6~9mmの美しい紫色の花を咲かせます。

豆果の表面に短い鉤(かぎ)型の毛が密生していて、熟すとよく衣服などにくっつく、いわゆる「ひっつき虫」の一種です。これは動物の毛などに付いて種子を広く散布する役目を担っています。

和名の意味は「荒れ地に生えるヌスビトハギ」で、日本在来のヌスビトハギと同属で、よく似ているからです。

<アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩) マメ科ヌスビトハギ属>
9/26 柏の葉公園

 

 

 

メキシコからアルゼンチンにかけて発生する約30種の属で、オオバコ科に分類されます。それらは主に乾燥および半乾燥の生息地で発生する草本植物です。

開花時期は主に夏を中心として初夏~秋、茎の上部、葉の付け根に次々とつぼみを付けます。花色は白、紫、ピンク、紫がかったブルーなどで、白と紫のツートンカラーになるものなどもあります。

エンジェルラベンダーの商品名で流通しているものもありますが、ラベンダーの仲間ではありません。

<アンゲロニア オオバコ科アンゲロニア属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

アジアやアフリカに500種以上が分布しています。日本で流通しているのは、ワレリアナ種で、その交雑種も含まれています。

日本ではアフリカホウセンカの名前で呼ばれる一年草です。初夏から秋まで長い期間、赤やピンク、オレンジなど、色鮮やかな花をたくさん咲かせます。

19世紀にヨーロッパに渡り、オランダを中心にヨーロッパ、アメリカなどで品種改良が進んで、園芸品種として人気が高まりました。現在では、その品種は2,000を超すといわれています。

<インパチェンス(アフリカ鳳仙花) ツリフネソウ科ツリフネソウ属(インパチェンス属)>
9/27 アンデルセン公園

 

 


ブラジル原産で、濃緑色の葉に白の横縞が入り、成長時の高さは約60cmとなります。花は紫色で数日でしおれますが、苞(ホウ)は鮮やかなピンクで長く楽しめます。

エクメア属の中で、シマサンゴアナナスという和名のつけられている代表品種です。

<エクメア・ファスキアタ(縞珊瑚鳳梨) パイナップル科サンゴアナナス属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

世界の温帯から暖帯にかけて広く分布する一年草で、荒れ地や路傍、畑などに生育しています。

縄文の時代から人の主食である「粟(あわ)」の原種であるとされています。キツネの尻尾のような、独特の円柱状の花穂(果穂)を知らない人は少ないのではないでしょうか。  

本種の名前の由来は「いぬころ草」の意味であり、穂の形が子犬の尻尾に似ているからであると言います。ネコジャラシと呼ばれることも多く、この穂で猫をじゃれさして遊んだことに由来します。

<エノコログサ(狗尾草) イネ科エノコログサ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 


直径が5~30cm程の中型~大型のきのこで、草地などの肥沃な土壌、市街地、公園などに群生します。食べると嘔吐、下痢、腹痛などの消化器系の中毒症状がでる毒キノコです。

表面の色は名前の通り、白色。幼菌時は黄土色または淡い褐色をした表皮に包まれていますが、成長すると共に表皮は裂けて、カサの表面にササクレ状になって残ります。

<オオシロカラカサタケ(大白唐傘茸) ハラタケ科カラカサタケ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 


万葉集や源氏物語にも登場する日本人には古くから馴染みの深い植物で、日本~東アジアにかけて分布する毎年花を咲かせる多年草です。

名前の由来は美女も圧倒する美しさという意味の「おみな圧し」からきているという説、小さな黄色い小花が女性の食べていた粟飯=「おみな飯」に似ている事から、など諸説があるようです。

姿形のよく似た同じオミナエシ科のオトコエシ(男郎花)というものもあります。名前の由来は本種より丈夫で強そうに見える」からだそうです。こちらは白い花を咲かせます。

<オミナエシ(女郎花) オミナエシ科オミナエシ属>
9/26 柏の葉公園

 

 

 

北アメリカのテキサス、ルイジアナ原産の草花で、毎年花を咲かせる多年草です。日本へは明治時代中ごろに入ったといわれています。

蝶が羽を広げたような美しい姿の花を咲かせます。花は咲いてから3日ほどで散ってしまいますが、春から秋の長い期間、次から次に花を咲かせていくため、長い間観賞することができます。 

花の大きさは1.5cm、細長い花茎に小さな蝶が舞っているように見え、その花のかたちから「ハクチョウソウ(白蝶草)」の別名があります。

<ガウラ(白蝶草) アカバナ科ガウラ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

縁起がよいとされ、庭木としても人気のある樹木です。実は花の後すぐ9月からもう膨らんでいるが、黒っぽく熟してくるのは10月下旬ないし11月以降です。


原産地は日本や東アジアです。日本では、東北南部以南から四国、九州、沖縄に分布しています。湿り気のある照葉樹林内や海岸近くによく見られる樹木です。

<カクレミノ(隠蓑) ウコギ科カクレミノ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

温帯から熱帯の地域に分布し、世界に約850種も存在しますが、日本では6種類が自生しており、さらに7種類ほどの外来種が帰化植物として定着しています。

道端や庭、畑など地面を這って自生しています。ハート型の葉を3枚つけ、黄色くかわいらしい花を咲かせますが、繁殖力が非常に強いことから、駆除するのが大変な雑草とされています。

真鍮(しんちゅう)の鏡や仏具を磨くために用いられていたことから、別名「鏡草」とも呼ばれています。また、本種の葉で10円玉をみがくとキレイになるのを知られています。

<カタバミ(片喰) カタバミ科カタバミ属>
9/26 柏の葉公園

 

 

ブラジル原産のマメ科センナ属の常緑低木。センナ属の中で、最もよく見かける種類で、花径は3~4cmの黄色花が咲きます。

2本の湾曲した雄しべが特徴です。夜になると葉を折り畳み、まるで扇子のようなかたちで眠りにつきます。

同属でよく似たハナセンナという花もあります。アンデスの乙女ともよばれ、よく本種と間違えられます。ハナセンナは雄しべが10個と多く、葉の先端が尖っていることが特徴です。

<カッシア(コバノセンナ) マメ科センナ属>
9/27 アンデルセン公園

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「9月の花のアルバム ①」 20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「9月の花のアルバム ②」に続きます。

 

 

 

 

 

 


固定電話のお話

2023-10-03 | 日記

暑かった9月が終わり、やっと待ちに待った秋の気候になってきました。でも、夏が長かったので、今年の秋は短くて、私の苦手な冬が早くやってくるかもしれません。

今日は固定電話にいろいろ考えてみました。秋と言えば私は山口百恵さんの「秋桜」を思いつきます。懐かしいこの曲を聴きながら、また、秋の花をご覧いただきながら読んでいただければと思います。


すでにニュースなどでご存じのように、2024年1月以降に電話を提供するNTTの局内設備が、アナログ回線からIP網へ切り替わります。

<アキノキリンソウ>

これに伴い現在の固定電話サービスも終了予定です。理由は、利用者数の減少と固定電話網に不可欠な中継交換機の老朽化だそうです。

<イソギク>

でも、固定電話の回線はインターネット回線を用いたIP網に移行し、IP電話として引き続き利用できます。企業や個人での手続きや工事などは必要ないということです。

<ウィンターコスモス>

発信者同士が遠距離になるほど通話料が高額となる固定電話とは違い、IP電話は通話距離に関係なく通話料が一定です。

<オギ>

例えば、固定電話への発信は全国・全時間帯一律で3分9.35円となり、変動することもありません。

<カリオプテリス(ダンギク)>

IP電話への切り替え時期があと3か月後と近づいており、私は今一度固定電話について考えてみました。

<キクイモ>

わが家のリビングにある電話機はまるで置物のごとく、ほとんど使われることなく鎮座しています。

<キバナコスモス>

改めて考えてみると、わが家ではスマホのかけ放題プランを使って電話をすることはあっても、固定電話で電話をかけることはまずありません。

<コウテイダリア>

また、週に2~3回程度、固定電話にかかってくる電話は、勧誘やセールス、かけ間違い電話ばかりで、親戚や知人から固定電話にかかることはまずありません。

<コスモス>

わが家の固定電話は、電話帳に登録してある電話番号以外は出ないようにして、留守電に切り替わるようにセットしてあります。

<サフラン>

本当に重要な電話なら、相手は留守電にメッセージを残してくれると思います。そうでない電話は留守電メッセージが流れると同時にガチャンと切られるのが常です。

<サルスベリ>

一度でもかかった記録のある電話は、スマホの電話番号検索アプリを使って調べ、相手先名とクチコミなどで、迷惑電話(勧誘、セールス、詐欺etc)かどうかを判断します。

<シュウメイギク>

迷惑電話(勧誘、セールス、詐欺etc)と判断した電話番号は着信拒否に設定してあるので、呼び出し音が鳴ることなく、即切断されるので安心できます。

<シラヤマギク>

このような事情から、迷惑電話の受信にしか使わない固定電話の維持コスト(月2200円程度)が無駄であり、わが家には固定電話は必要がないとの結論を出しました。

シロガネヨシ(パンパスグラス)

固定電話がなくなるとFAXが使えなくなりますが、写真で代用してメールなどでやり取りすれば、十分カバーできるので問題ありません。

<ススキ>

また、以前は銀行の口座開設や通販などの会員登録で固定電話が必須でしたが、今は個人事業主でない限りそんなことはなく、携帯電話だけで大丈夫のようです。

<タマスダレ>

解約前にやるべきこととして、私は官公庁、金融機関やクレジット会社、証券会社、各種会員に登録してある固定電話を、全て携帯電話番号に一本化するよう変更手続きをする予定です。

<ツワブキ>

ただ、完全に固定電話を廃止するのも少し不安があるので、「解約」するのでなく「利用休止」にしようと考えています。

<ハナトラノオ>

利用休止の工事費が2,200円程度必要になりますが、固定費は10年間必要ありません(5年ごとの更新が必要)。

<ヒガンバナ>

途中で固定電話が再度必要になった場合、工事費2,200円程度を出せば再開できます。ただし、電話番号は新たな番号になります。

<ホトトギス>

長々と固定電話の話にお付き合いいただきありがとうございました。すでに、固定電話を廃止している方もおられると思います。もしわが家と同じような固定電話の使いかたをされているのであれば、一度検討されてみてはいかがでしょうか。