先回の続きです。12月の花のアルバム ③ 2023-01-21
今回も花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も花名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
スミレ、ビオラ、パンジー、小さな子供でも知っている身近な花ですね。これら3つの花、すべてスミレ科スミレ属で同じ仲間で名前が違うだけなんです。

この花はパンジーを小輪多花性種に品種改良されたもので、小さい花(直径4cm以下)が固まって咲く特徴があります。

また、花びらの先がスミレに比べて丸みを帯びており、下唇弁(下につく花びら)に”ひげ”の模様があります。(無地やブロッチもあります)

しかし、最近は現在はパンジーとこの花は複雑に交雑された園芸品種が登場し、明確には区別できなくなっています。

ギリシャ神話の王ゼウスが少女イオのためにスミレの花を咲かせたという伝説から彼女の名前である「ion(イオン)」に由来します。属名はその花姿からラテン語で紫色を意味する「Viola」に由来します。

<ビオラ スミレ科スミレ属> 12/20 アンデルセン公園
200種以上が世界に広く分布しているキク科の植物で、特にメキシコに多くの種が自生しています。コスモスに似ていて、冬にも花を咲かせることからウィンターコスモスとも呼ばれます。

日本の道端に雑草として生え、タネが衣服につくアメリカセンダングサも一種の帰化植物です。
<ビデンス(ウインターコスモス) キク科センダングサ属>
12/20 アンデルセン公園
ヨーロッパおよび地中海沿岸が原産です。もともと一重の白色の花でしたが、改良が進んだ結果、さまざまな花色や花形のものが作出されています。

花期が長いことから、「長命菊」「時知らず」「延命菊」などの別名もあります。一般には英名のデイジーの名で呼ばれています。

英名は「Day’s eye(日の目)」が語源で、花の形が太陽に似ていることや、陽光が当たると花が開き、曇った日や夜には花を閉じることに由来します。
<ヒナギク(雛菊) キク科ヒナギク属> 12/20 アンデルセン公園
本来の開花期は3〜4月頃です。花色は濃いピンク、淡いピンク、白などがあります。やや太い花茎を長く伸ばした頂部に、花径1〜3cmほどの5弁花を多数咲かせるのが特徴です。

寒さに強く、一年を通してみずみずしいエバーグリーンを保ちます。開花期は山野草のように可憐な風情で佇むのも魅力的。一度根づけば毎年花を咲かせ、寿命が長いのも特徴の一つです。

<ヒマラヤユキノシタ ユキノシタ科ヒマラヤユキノシタ属>
12/13 柏の葉公園
花は直径2cm程度、一重の菊のような花でよく見ると可愛らしい花です。河原や空地、駐車場、庭や、道路脇、時にはアスファルトの裂け目からも伸びているのを見かけます。

北アメリカ原産の外来種で、繁殖力が強く、根も深く抜き取りが困難なことから、厄介な雑草として扱われています。
<ヒメジョオン(姫女菀) キク科ムカシヨモギ属> 12/2 柏の葉公園
反り返った花びらと長い雄しべが印象的な非耐寒性常緑低木です。名前の由来は、その見た目通り、花の形状が風鈴に似ているからというのが由来だと言われています。

一般的に知られているハイビスカスが朝開花して夜には萎れてしまう一日花なのに対して、この花は数日咲きます。

<フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花) アオイ科フヨウ(ハイビスカス)属>
12/13 あけぼの山農業公園
花色は紫や白などで直径1.5~2cm程度の小さなデージーに似た花を咲かせます。花期は春から秋までと長く、涼し気な可憐な花を咲かせてくれます。

<ブラキカム(姫秋桜) キク科ヒメコスモス属(ブラキスコメ属)>
12/8 あけぼの山農業公園
2009年に発表されたポインセチアの新しい品種です。日本のサントリーフラワーズ株式会社によって作り出されました。

ピンクや白の花が特徴で、2009年にフラワーオブザイヤー最優秀賞をはじめ、様々な賞を獲得しています。

ポインセチアとの違いは、葉色です。花のように見える色づいた葉っぱが、ポインセチアが真っ赤なのに対して、薄いピンク色の葉色をしています。
<プリンセチア トウダイグサ科トウダイグサ属>
12/13 柏の葉公園
日本の野山に自生し、古くから和紙の原料として利用されてきました。春早くにポンポンのような花が木の先端に咲く落葉樹です。

早春に枝の先に花が咲き、その後に同じ場所から3本の枝が伸びます。そのため、この独特の枝ぶりから名がついたといわれています。

<ミツマタ(三椏) ジンチョウゲ科ミツマタ属> 12/14 あけぼの山農業公園
中国南西部を原産とするスギ科(またはヒノキ科)の落葉高木。端正な樹形や四季折々に変化する葉色が美しく、各地の公園、庭園、街路などに植栽されています。

日本に渡来したのは1950年のことで、アメリカで育苗された100本の苗木が皇居を始めとした各地に配られたのがきっかけです。

<メタセコイア(曙杉) ヒノキ科メタセコイア属> 12/8 あけぼの山農業公園
ボルネオ、ジャワ、フィリピンの標高300〜750mに分布、背丈は1mあまりで、ランやシダなどと樹木に着生して育ちます。

ブドウ状の綺麗な果実ができることから、英名は「綺麗なアジアのブドウ」です。果実は最初ピンクですが、やがて紫からブルーに美しく色を変えますがブドウとは関係ありません。

<メディニラ・スペキオサ ノボタン科メディニラ属> 12/13 柏の葉公園
大きさ3cm~4cmほどの黄色い花を咲かせるつる性の植物です。ほかに、花色が白やオレンジなどの種類もあり、葉はハート形をしています。

この形が“矢筈(やはず)”という矢の端の弦にかける部分(矢尻の反対側になります)に似ていることから名前がつきました。属名よりツンベルギアとも呼ばれています。

<ヤハズカズラ(矢筈葛) キツネノマゴ科ヤハズカズラ属>
12/8 あけぼの山農業公園
フォロアーさんから、植物名の間違いをご指摘いただいたので、<ユズリハ(譲葉) ユズリハ科ユズリハ属>から<マンリョウ(万両) サクラソウ科ヤブコウジ属>に訂正いたしました。
果実と常緑の濃緑色の葉を観賞する縁起植物として親しまれています。秋から冬になる赤い実は艶やかで美しく、鉢物として正月飾りに用いられます。

江戸時代から実色が違ったり、葉に斑が入ったり縮れたりするものなど園芸化が進んだ古典園芸植物です。その後、明治に多くの品種が作出され、また昭和初期にも流行しました。

<マンリョウ(万両) サクラソウ科ヤブコウジ属> 12/13 柏の葉公園
12/13 柏の葉公園
開花期は11〜5月と長く、しかも冬でも咲いてくれるのが最大の特徴です。マーガレットのようなキク科らしい花を次々と咲かせて、寒々としがちな冬の庭に華やぎをもたらしてくれます。

花色は黄色のみで、花径は3〜4cmで、花姿は一重咲き、八重咲きなど。花茎を10〜15cm伸ばした頂部に花を咲かせます。

<ユリオプスデージー キク科ユリオプス属> 12/13 柏の葉公園
スキッとした強い香りが特徴のハーブです。花色も種類によって様々ありますが、一般的によく見かけるものは紫みを帯びた淡いブルーまたは濃いブルーの花を咲かせるものが多いです。

紀元前4-5世紀頃の古代ギリシャでは、記憶や思い出の象徴とされ、学生たちは髪に小枝をさして勉強したというエピソードが残っています。
<ローズマリー(迷迭香:まんねんろう) シソ科マンネンロウ属>
12/8 北柏ふるさと公園
12月の花のアルバム4回に渡り、最後までご覧いただきありがとうございました。
次回も同様にアルバム形式で、出会った花木をご紹介する予定です。(2023年2月投稿予定)また、ご覧いただけると、とても嬉しいです。
今回も花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も花名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
スミレ、ビオラ、パンジー、小さな子供でも知っている身近な花ですね。これら3つの花、すべてスミレ科スミレ属で同じ仲間で名前が違うだけなんです。

この花はパンジーを小輪多花性種に品種改良されたもので、小さい花(直径4cm以下)が固まって咲く特徴があります。

また、花びらの先がスミレに比べて丸みを帯びており、下唇弁(下につく花びら)に”ひげ”の模様があります。(無地やブロッチもあります)

しかし、最近は現在はパンジーとこの花は複雑に交雑された園芸品種が登場し、明確には区別できなくなっています。

ギリシャ神話の王ゼウスが少女イオのためにスミレの花を咲かせたという伝説から彼女の名前である「ion(イオン)」に由来します。属名はその花姿からラテン語で紫色を意味する「Viola」に由来します。

<ビオラ スミレ科スミレ属> 12/20 アンデルセン公園
200種以上が世界に広く分布しているキク科の植物で、特にメキシコに多くの種が自生しています。コスモスに似ていて、冬にも花を咲かせることからウィンターコスモスとも呼ばれます。

日本の道端に雑草として生え、タネが衣服につくアメリカセンダングサも一種の帰化植物です。
<ビデンス(ウインターコスモス) キク科センダングサ属>
12/20 アンデルセン公園
ヨーロッパおよび地中海沿岸が原産です。もともと一重の白色の花でしたが、改良が進んだ結果、さまざまな花色や花形のものが作出されています。

花期が長いことから、「長命菊」「時知らず」「延命菊」などの別名もあります。一般には英名のデイジーの名で呼ばれています。

英名は「Day’s eye(日の目)」が語源で、花の形が太陽に似ていることや、陽光が当たると花が開き、曇った日や夜には花を閉じることに由来します。
<ヒナギク(雛菊) キク科ヒナギク属> 12/20 アンデルセン公園
本来の開花期は3〜4月頃です。花色は濃いピンク、淡いピンク、白などがあります。やや太い花茎を長く伸ばした頂部に、花径1〜3cmほどの5弁花を多数咲かせるのが特徴です。

寒さに強く、一年を通してみずみずしいエバーグリーンを保ちます。開花期は山野草のように可憐な風情で佇むのも魅力的。一度根づけば毎年花を咲かせ、寿命が長いのも特徴の一つです。

<ヒマラヤユキノシタ ユキノシタ科ヒマラヤユキノシタ属>
12/13 柏の葉公園
花は直径2cm程度、一重の菊のような花でよく見ると可愛らしい花です。河原や空地、駐車場、庭や、道路脇、時にはアスファルトの裂け目からも伸びているのを見かけます。

北アメリカ原産の外来種で、繁殖力が強く、根も深く抜き取りが困難なことから、厄介な雑草として扱われています。
<ヒメジョオン(姫女菀) キク科ムカシヨモギ属> 12/2 柏の葉公園
反り返った花びらと長い雄しべが印象的な非耐寒性常緑低木です。名前の由来は、その見た目通り、花の形状が風鈴に似ているからというのが由来だと言われています。

一般的に知られているハイビスカスが朝開花して夜には萎れてしまう一日花なのに対して、この花は数日咲きます。

<フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花) アオイ科フヨウ(ハイビスカス)属>
12/13 あけぼの山農業公園
花色は紫や白などで直径1.5~2cm程度の小さなデージーに似た花を咲かせます。花期は春から秋までと長く、涼し気な可憐な花を咲かせてくれます。

<ブラキカム(姫秋桜) キク科ヒメコスモス属(ブラキスコメ属)>
12/8 あけぼの山農業公園
2009年に発表されたポインセチアの新しい品種です。日本のサントリーフラワーズ株式会社によって作り出されました。

ピンクや白の花が特徴で、2009年にフラワーオブザイヤー最優秀賞をはじめ、様々な賞を獲得しています。

ポインセチアとの違いは、葉色です。花のように見える色づいた葉っぱが、ポインセチアが真っ赤なのに対して、薄いピンク色の葉色をしています。
<プリンセチア トウダイグサ科トウダイグサ属>
12/13 柏の葉公園
日本の野山に自生し、古くから和紙の原料として利用されてきました。春早くにポンポンのような花が木の先端に咲く落葉樹です。

早春に枝の先に花が咲き、その後に同じ場所から3本の枝が伸びます。そのため、この独特の枝ぶりから名がついたといわれています。

<ミツマタ(三椏) ジンチョウゲ科ミツマタ属> 12/14 あけぼの山農業公園
中国南西部を原産とするスギ科(またはヒノキ科)の落葉高木。端正な樹形や四季折々に変化する葉色が美しく、各地の公園、庭園、街路などに植栽されています。

日本に渡来したのは1950年のことで、アメリカで育苗された100本の苗木が皇居を始めとした各地に配られたのがきっかけです。

<メタセコイア(曙杉) ヒノキ科メタセコイア属> 12/8 あけぼの山農業公園
ボルネオ、ジャワ、フィリピンの標高300〜750mに分布、背丈は1mあまりで、ランやシダなどと樹木に着生して育ちます。

ブドウ状の綺麗な果実ができることから、英名は「綺麗なアジアのブドウ」です。果実は最初ピンクですが、やがて紫からブルーに美しく色を変えますがブドウとは関係ありません。

<メディニラ・スペキオサ ノボタン科メディニラ属> 12/13 柏の葉公園
大きさ3cm~4cmほどの黄色い花を咲かせるつる性の植物です。ほかに、花色が白やオレンジなどの種類もあり、葉はハート形をしています。

この形が“矢筈(やはず)”という矢の端の弦にかける部分(矢尻の反対側になります)に似ていることから名前がつきました。属名よりツンベルギアとも呼ばれています。

<ヤハズカズラ(矢筈葛) キツネノマゴ科ヤハズカズラ属>
12/8 あけぼの山農業公園
フォロアーさんから、植物名の間違いをご指摘いただいたので、<ユズリハ(譲葉) ユズリハ科ユズリハ属>から<マンリョウ(万両) サクラソウ科ヤブコウジ属>に訂正いたしました。
果実と常緑の濃緑色の葉を観賞する縁起植物として親しまれています。秋から冬になる赤い実は艶やかで美しく、鉢物として正月飾りに用いられます。

江戸時代から実色が違ったり、葉に斑が入ったり縮れたりするものなど園芸化が進んだ古典園芸植物です。その後、明治に多くの品種が作出され、また昭和初期にも流行しました。

<マンリョウ(万両) サクラソウ科ヤブコウジ属> 12/13 柏の葉公園
12/13 柏の葉公園
開花期は11〜5月と長く、しかも冬でも咲いてくれるのが最大の特徴です。マーガレットのようなキク科らしい花を次々と咲かせて、寒々としがちな冬の庭に華やぎをもたらしてくれます。

花色は黄色のみで、花径は3〜4cmで、花姿は一重咲き、八重咲きなど。花茎を10〜15cm伸ばした頂部に花を咲かせます。

<ユリオプスデージー キク科ユリオプス属> 12/13 柏の葉公園
スキッとした強い香りが特徴のハーブです。花色も種類によって様々ありますが、一般的によく見かけるものは紫みを帯びた淡いブルーまたは濃いブルーの花を咲かせるものが多いです。

紀元前4-5世紀頃の古代ギリシャでは、記憶や思い出の象徴とされ、学生たちは髪に小枝をさして勉強したというエピソードが残っています。
<ローズマリー(迷迭香:まんねんろう) シソ科マンネンロウ属>
12/8 北柏ふるさと公園
12月の花のアルバム4回に渡り、最後までご覧いただきありがとうございました。
次回も同様にアルバム形式で、出会った花木をご紹介する予定です。(2023年2月投稿予定)また、ご覧いただけると、とても嬉しいです。