9月の花のアルバム ④ 2022-10-13の続きです。
前回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回は私の最も苦手とする木の実がたくさん登場します。樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
メキシコを中心に南北アメリカに15種類が分布する植物です。花が美しく、また花弁が丈夫で色あせしにくいのが特徴で、初夏~晩秋にかけての長い期間花を咲かせ続けます。
日本には江戸時代末期に入ってきました。栽培や品種改良が盛んになったのは戦後になってからで、それまでは仏花として栽培される程度だったそうです。
ジニアと呼ばれて花壇やコンテナなどに適した矮性の品種がたくさん流通しており、ガーデニング素材として人気があります。
<ヒャクニチソウ(ジニア) キク科ヒャクニチソウ属(ジニア属)>
9/15 北柏ふるさと公園
1950年代から1960年代に四国とその周辺で発見され、今では関東から西の地域の水田や湿地に生える外来水草です。夏から秋にかけて、花弁4枚の黄色い花を次々咲かせ、最盛期にはなかなか見応えがあります。アメリカミズキンバイの別名もあります。
<ヒレタゴボウ(鰭田牛蒡) アカバナ科 チョウジタデ属>
9/15 北柏ふるさと公園
「秋の七草」の一つで、万葉の時代から人々に親しまれてきた植物です。夏の終わりから秋の初め、茎の先端に直径5mmほどの小さな花を、長さ10cm前後の房状に多数咲かせます。
現在の日本には自生に適した環境が少なくなったため激減し、絶滅危惧種となっています。
<フジバカマ(藤袴) キク科ヒヨドリバナ属> 9/21 あけぼの山農業公園
美しいピンクの大輪の花を咲かせる、夏を代表する花木として親しまれています。近縁種にムクゲがあります。
一般的には雌しべの先がまっすぐなものがムクゲで、この花は上向きに曲がっている点で区別できます。
<フヨウ(芙蓉) アオイ科フヨウ属> 9/15 柏の葉公園
丈夫で、1年を通じて開花する性質があるため、熱帯花木を代表する種類として世界中の熱帯地域で広く植えられています。
優雅な花姿と上品な香りから連想されて、「気品がある」「恵まれた容姿」という花言葉が生まれました。
<プルメリア キョウチクトウ科インドソケイ属> 9/15 柏の葉公園
夏の寄せ植えの素材としてとても人気のある草花です。剪定を上手にすると、枝分かれしてたくさんの花を咲かせるので、ハンギングやコンテナ栽培にも適しています。
花色がとても豊富で、一重の花の形はアサガオに似ていて万人好みですが、フリルのついたものや八重咲き、絞り咲きなどもあります。
<ペチュニア ナス科ペチュニア属> 9/15 柏の葉公園
熱帯アフリカ、マダガスカルに約30種が分布する植物です。主な開花期は夏~秋で一定以上の気温があれば一年を通して開花)、冬を越して毎年花を咲かせる性質です。
<ペンタス(草山丹花) アカネ科クササンタンカ属(ペンタス属)>
9/15 柏の葉公園
花の鑑賞だけでなく、実を食べて楽しむこともできる植物です。実はカリンと似た形が特徴で、熟してくると甘酸っぱい香りが楽しめます。もともとは、実を乾燥させ漢方薬として使っていたといわれています。
<ボケ(木瓜) バラ科ボケ属> 9/15 柏の葉公園
熱帯地域原産のツル性観葉植物で、定番の観葉植物です。ごく一般的な観葉植物で、植物にあまり詳しくない人でも、よく知っている場合が多いのではないでしょうか。
<ポトス サトイモ科エピプレムヌム属> 9/15 柏の葉公園
鮮やかな黄色や橙色の花を長期間次々と咲かせます。栽培も容易で、花壇の定番品目ともいえるポピュラーな花です。山吹色、オレンジ色、クリーム色、黄色などの色があります。
<マリーゴールド(孔雀草) キク科タゲテス属> 9/7 あけぼの山農業公園
大きな赤い果実と常緑の濃緑色の葉を観賞する縁起植物として親しまれています。江戸時代から実色が違ったり、葉に斑が入ったり縮れたりするものなど園芸化が進んだ古典園芸植物です。
<マンリョウ(万両) サクラソウ科(ヤブコウジ科)ヤブコウジ属>
9/15 柏の葉公園
日本各地の湿原や小川、用水路の縁などに見られる多年草です。すっと高く伸びた枝に、赤紫の素朴な花を穂状に咲かせます。
地上部を乾燥したものを千屈菜(せんくつさい)と言い、下痢止め、急性腸炎、膀胱炎、浮腫などに民間薬として煎じて用います。
<ミソハギ(禊萩) ミソハギ科ミソハギ属> 9/15 北柏ふるさと公園
秋の紫の実が美しい日本原産の落葉低木です。古くから山地の湿地や森林に自生しています。葉の色は実がなりだす初秋の緑から、秋が深まってくると黄色く紅葉し、紫色の実との色合いがとても美しい光景で、英名ではJapanese beautyberryとも言われています。
<ムラサキシキブ(紫式部) シソ科ムラサキシキブ属>
9/15 あけぼの山農業公園
原産地がジャワの花木で、サンゴノボタンとも呼ばれています。長さ10cm~20cmぐらいの花序に小さな小花を沢山つけ、赤紫色の実もなります。手を広げたような葉で観葉植物としても鑑賞できます。
<メディニラ・スペキオサ(珊瑚野牡丹) ノボタン科・メディニラ属>
9/15 柏の葉公園
非常に強健で、暑い夏の盛りから秋まで花を咲かせてくれます。花色は濃い青から深い紫まであります。ガクが黒いのが特徴です。花の形を見ていると、なんだか恐竜の口元のようです。
<メドーセージ(サルビア・ガラニチカ) シソ科アキギリ属>
9/15 北柏ふるさと公園
初夏から秋まで長い期間楽しめる一年草。こんもりと茂った株に小さい(花径2㎝ほど)黄色の可愛い花をたくさん咲かせます。
生育旺盛で、周りを明るく照らして元気にしてくれる黄色い花を次々と長期間咲かせる姿から、「元気」や「あなたは可愛い」という花言葉がつけられました。
<メランポジウム キク科メランポジウム属> 9/15 柏の葉公園
林や藪のまわり、庭のまわりや道ばたなどに普通に生育します。茎は急速に伸び、長いつるになり他の木やフェンスなどにおおいかぶさります。
放っておくとたちまちはびこり、庭や林の厄介物となるので、別名『貧乏葛(ビンボウカズラ)』とも呼ばれています。
<ヤブガラシ(藪枯) ブドウ科ヤブガラシ属> 9/15 柏の葉公園
日本各地の林床などで普通に見られる常緑性の多年草です。ほぼ一年中同じ草姿を保ち、性質が強く、丈夫で手のかからない植物なので、古くから緑化や造園の植栽材料として広く利用されています。
<ヤブラン(藪蘭) キジカクシ科(クサスギカズラ科)ヤブラン属(リリオペ属)>
9/21 あけぼの山農業公園
北海道から九州まで日本各地の山野に生える落葉半低木。秋に咲く淡い紅紫の花を観賞するため、庭園や公園、川岸などに植栽されます。
秋の七草の一つとして古くから日本人に親しまれるが、日本の固有種ではなく、アジア大陸東北部や朝鮮半島にも広く分布しています。
<ヤマハギ(山萩) マメ科ハギ属> 9/15 柏の葉公園
常緑小低木。中南米が原産で観賞用に栽培されます。和名は七変化で、鮮やかな色の花をつけ、その色が次第に変化することに由来します。
<ランタナ(七変化) クマツヅラ科シチヘンゲ属(ランタナ属)>
9/7 あけぼの山農業公園
北アメリカ原産のキク科オオハンゴンソウ属の二年草、または短命な多年草です。花期になると、多数分枝した茎の頂部に頭状花を1輪咲かせます。
頭状花は、中心部分の小さな筒状花と、花弁のように見える舌状花からなる集合花で、径3~4㎝の大きさです。
<ルドベキア・タカオ キク科オオハンゴンソウ属>
9/7 あけぼの山農業公園
ヨーロッパ及び西アジア原産の多年草です。一般的なフランスギクと比較して花径(直径約8cm)が大きく草丈はやや矮性で、地下茎やこぼれ種で容易に広がります。
<レウカンセマム(シャスターデージー) キク科フランスギク属(レウカンセマム属)>
9/21 あけぼの山農業公園
まるでロウ細工のような黄色い花を咲かせる、中国原産の落葉低木です。中国では、ウメ、スイセン、ツバキとともに、「雪中の四花」として尊ばれています。果実は梅のような香りは無く、また、果肉もなく食用にはなりません
<ロウバイ(蝋梅) ロウバイ科ロウバイ属> 9/15 柏の葉公園
南アフリカ原産の一年草で、種類は非常に豊富です。別名は、ルリミゾカクシ(瑠璃溝隠)やルリチョウソウ(瑠璃蝶草)といって、花形が蝶のような形をしていることからつけられました。
<ロベリア・ウォーターブルー キキョウ科ミゾカクシ属(ロベリア属)>
9/7 あけぼの山農業公園
9月の花のアルバム、5回に渡って104種類の花木をご覧いただきありがとうございました。10月も同様にアルバム形式で、出会った花木をご紹介する予定です(11月投稿予定)。また、ご覧いただけると、とても嬉しいです。