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6月の花のアルバム(9)最終回

2024-07-29 | みんなの花図鑑

6月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。6月はアジサイを始めとして、夏の花が咲き揃う季節でもあります。6月は約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。

 

<本日のバラ 杏奈(あんな)> 2023/10 千葉市緑化植物園
系統:F(フロリバンダ) 作出:2012年 京成バラ園芸(日)

オレンジ色の花は花びらが重なる中心部が濃い色となり一輪でグラデーションとなります。2011年JRC銅賞受賞。

フロリバンダローズはアメリカで名づけられた系統で、「花束」の意味です。木立の中輪咲きとも呼ばれます。

 

 

 


北アメリカから熱帯アメリカにかけて約20種が分布し、日本には明治時代に入ってきました。

梅雨のうっとうしさを吹き飛ばすように、大きな3枚の花弁を優雅に広げ、朝露にぬれた姿には、しっとりとした美しさが感じられます。

品種も多く、色とりどりに競い合うように咲き続けます。チャームポイントは花の中心部の雄しべと雌しべ。特に雄しべはひげ状で、赤や青に色づき、よく見ると個性豊かな花です。

 

<ムラサキツユクサ(紫露草) ツユクサ科ムラサキツユクサ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 


ツユクサによく似て、少し花が大きく、花弁の白い淵のフリルがとても可憐な品種で、白い眼鏡をかけているようにも見えます。

ツユクサと同じように良く分枝し縁から根を出して増える1年草です。別名“フクリンツユクサ”とも呼ばれています。

毀れ種から良く増えて、抜くのが間に合わないくらいの生命力で、とても可憐だが増えすぎて困る植物でもあります。

<メガネツユクサ(眼鏡露草) ツユクサ科ツユクサ属>
6/12 自宅

 

 

 

 


オーストラリアを原産とする、フトモモ科の常緑樹です。日本でも庭木として近年注目を集めている花木です。

短く小さな葉と柑橘系の香りが特徴で、オイルやハーブティーの原料としても広く親しまれてきました。

「ティーツリー」の別名でも知られています。この名前は「キャプテン・クック」として有名な、探検家のジェームズ・クックが本種の葉を摘んで、お茶にして飲んだという逸話に由来しています。

<メラレウカ メラレウカ属(コバノブラシノキ属)>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

タイマツバナとも呼ばれるように、鮮明な赤い花が盛り上がるように咲き、苞も赤く色づきます。品種が多く、花は赤のほかにも、桃色、白、紫など多彩です。

全草にさわやかな香りがあり、ミカン科のベルガモットオレンジに似ることから「ベルガモット」とも呼ばれ、ハーブティーとして利用されます。


ベルガモットはモナルダ属の1種であるモナルダ・ディディマを指します。 モナルダと呼ぶとベルガモットを含むモナルダ属すべての種を指します。

<モナルダ(矢車薄荷:ヤグルマハッカ) シソ科ヤグルマハッカ属(モナルダ属)>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 


中国、朝鮮半島、日本の本州から琉球列島に分布します。江戸時代には欧米へ渡り観賞樹木として栽培されています。

花のように見えるのは本来の花弁ではなく、ハナミズキと同様、総苞片(花のつけ根の葉)です。そのため比較的花の観賞期間も長いのが特長です。


名前の由来は中央の丸い花穂を坊主頭に見立て、4枚の白い苞を白頭巾に見立てたものだと言います。

 

<ヤマボウシ(山法師)  ミズキ科ミズキ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 


本州・四国・九州の日当たりの良い草地に生育する、高さ1~1.5mほどになる多年草です。

花期は7~8月で、高さ1~1.5mほどの花茎の先に花序をつけ、夕方頃から翌朝にかけて先が軽く反り返った直径7~10cm程度のラッパ状の花を咲かせます。

花被片は鮮やかなレモンイエローで、長さは5~8cm程度、基部の合着した筒部は3cmほどです。

和名は花が夕方に開き翌日の午前中にしぼみ、葉がスゲに似ていることに由来する。

 

<ユウスゲ(夕菅) ユリ科ワスレグサ属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


ユーフォルビア属の原種は2000種以上あり、形態も一年草、宿根草、多肉植物、低木と多岐にわたります。

近年、本種のように、まるで白い花が咲いているような非耐寒性低木が人気を呼んでいます。本種は戸外で初夏から秋に開花する特徴があります。

観賞する白い部分は、ポインセチアなどと同様、苞と呼ばれる花序のすぐ下の葉で、本当の花は目立ちません。

<ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト トウダイグサ科ユーフォルビア属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 


半日陰の少し湿った環境で自生している楚々とした花です。花茎を立ち上げて白い花をつけ、花はダイモンジソウに似ていて、下の二枚の花弁が長く伸びます。

葉は楕円形で縁に鋸歯が入り、葉脈にそって白く斑が入ります。株はロゼット型でほふくして株を増やします。

名の由来は諸説あるようですが、葉が常緑で白斑があるのを、表面に雪が積もった状態に見立てて名付けられたといいます。

 

<ユキノシタ(雪の下) ユキノシタ科 ユキノシタ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 


北半球のアジアを中心にヨーロッパ、北アメリカなどの亜熱帯から温帯、亜寒帯にかけて広く分布しており、原種は100種以上、品種は約130品種を数えます。

日本には15種があり7種は日本特産種です。 山岳地帯を含む森林や草原に自生することが多いが、数種は湿地に自生します。

日本の代表的な種に、ヤマユリ、オニユリ、カノコユリ、コオニユリ、ササユリ、テッポウユリ、オトメユリなどがります。

欧米ではユリの品種改良の歴史は新しく、19世紀に日本や中国からヤマユリやカノコユリなどの原種が紹介されてからです。

日本では、江戸時代初期からスカシユリが栽培されてきました。現在ではさまざまな色や形の品種が作り出され、世界中で愛されています。

日本では、ヤマユリ、コオニユリ、オニユリの3種がその鱗茎(ユリ根)を食用とするため商業栽培されいます。


<ユリ(百合)品種不明 ユリ科ユリ属>
6/5 アンデルセン公園・自宅

 

 

 

 

 

原産地は西地中海沿岸で、日本へは明治時代の末期に渡来しました。

5~6月に赤、ピンク、黄、紫、紅、オレンジ、白など多彩な色の花を咲かせます。

上向きの花びら(上唇弁)が縦に大きく2つに裂け、それがウサギの耳のようでかわいらしく見えます。

 

<リナリア(姫金魚草) ゴマノハグサ科ウンラン属> 
6/12 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


北アメリカ原産のキク科の多年草です。多年草の中では短命な部類のため二年草とされることもありますが、こぼれ種で増えていくほど繁殖力は旺盛です。

本種はルドベキア・トリロバの園芸品種で、夏から秋に無数の黄色い花が開花する多年草です。

ルドベキアの中でも分枝性に優れ、小輪の花が無数に開花し、真夏も休みなく咲き続けます。花は小輪ですが高性なので、大株になると存在感があります。

 

<ルドベキア・タカオ キク科オオハンゴンソウ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 


南アフリカ原産の半耐寒性の一年草で、よく分枝してこんもりとした株に育ちます。

花径1~2センチの花が株全体を覆うようにして咲くので、遠くから見ると色の塊のように見えてとても美しい草花です。

花色は水色や艶のある濃い青、紫、白、ピンクがあります。

別名は、ルリミゾカクシ(瑠璃溝隠)やルリチョウソウ(瑠璃蝶草)といって、花形が蝶のような形をしていることからつけられました。

 

<ロベリア(瑠璃溝隠) キキョウ科ロベリア属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

6月の花のアルバム①~⑨ 全132品種の花、野鳥を最後までご覧いただきありがとうございました。

次回は「7月の花のアルバム」を2024年8月中旬に投稿予定です。それまでは、暫くブログを休止いたします。フォロワー様のブログにも暫くの間、訪問できなくなりますので、よろしくお願いします。

再開した折りには、また拙ブログをご覧いただけると、とても嬉しいです。


6月の花のアルバム(8)

2024-07-27 | みんなの花図鑑

6月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。6月はアジサイを始めとして、夏の花が咲き揃う季節でもあります。6月は約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。

<本日のバラ アンジェラ> 2023/10 千葉市緑化植物園
系統:CL:クライミングローズ 作出:1984年 コルデス社(独)

ピンクから淡いピンクに微妙に花色が変化します。丸弁カップ咲きのかわいい花が絶え間なく、咲き続けます。

主につるバラとしての需要が多く、低いフェンスからアーチまでさまざまに誘引出来、春には一面を花で覆い尽くします。その姿は圧巻です。


オーストラリア原産で、日本で出始めた頃は花色が青いことから本種の名前で呼ばれていました。花期がとても長く、5月から10月の間、長く花が咲き続けます。

その後は白やピンク色、紫色の花色も開発されていきました。花は手を広げたような形の小さな花が沢山咲き、紫や白、桃色の花もあります。

スカエボラという名前でも流通しています。園芸品種ではサントリーが開発した「サンク・エール」がよく知られています。

<ブルーファンフラワー(末広草) クサトベラ科クサトベラ属(スカエボラ属)>
6/5 アンデルセン公園


中南米、カリブ海諸国の原産で、300種類が確認されています。キョウチクトウ同様に樹液には毒性があり、目や皮膚に悪いようです。

丈夫で周年開花性があるため、熱帯花木を代表する種類として世界中の熱帯地域で広く植えられています。

ハイビスカスと並びハワイの人々に愛されている花です。公園や街路など、多くの場所で見ることができます。花には芳香がありレイにも使われます。

また髪飾りとしても使われていて、既婚者は左側、未婚者は右につけるのがルールだそうです。

<プルメリア キョウチクトウ科インドソケイ属(プルメリア属)>
6/8 京成バラ園


南アメリカに自生する原種をもとに、ヨーロッパやアメリカで品種改良が進み、多様な品種がつくり出されました。

初夏から秋にかけて咲く草花で、夏の花壇には欠かせない植物の一つです。品種改良も多く、500種以上の園芸品種があります。

日本は特に品種改良が盛んで、最先端の研究が現在もされているまさに本種の大国です。

ガーデニングブームの火付け役となったサフィニアも仲間で、日本人が品種改良した品種です。

<ペチュニア(衝羽根朝顔) ナス科ペチュニア属>
6/5 アンデルセン公園

オーストラリア原産で、自生地では低木のようになる多年草ですが、日本の園芸上は一年草として扱われます。

頂部にある総苞片が魚の鱗状で薄く花弁のように見えます。花色は赤、ピンク、橙、黄、白などたくさんの色があります。

花は固くてカサカサした触感で光沢があるのが特徴です。

別名であるムギワラギクや帝王貝細工は、硬い花弁がそれぞれ乾燥した麦藁(むぎわら)・貝細工に見えることから名付けられたようです。

本種の名は、ギリシャ語の太陽と金を意味する言葉に由来し、頭花の色にちなんでいます。

<ヘリクリサム(麦藁菊・帝王貝細工) キク科ヘリクリサム属 >
6/5 アンデルセン公園

アフリカ大陸の東部やアラビア半島南部、マダガスカルなどの熱帯が原産です。

五つの花弁を持ち、星型の愛らしい花をつけます。色はピンクや赤、白、紫などさまざまです。

花の時期が長いのも特徴で、初夏から秋まで次々と小さな花を咲かせます。

「サンタンカ」は熱帯原産の花で、姿形が似ていることから、本種が「クササンタンカ」と称されるようになりました。

<ペンタス(草山丹花) アカネ科ペンタス属>
6/5 アンデルセン公園

花が終わると、先端のくぼみに扁球形の果実が実ります。この形から、オオイノヌフグリと呼ばれていますが、名付け親は牧野富太郎博士です。

この植物にはもうひとつ素敵な名前が付けられています。「オオイヌノフグリを千葉県柏市あたりでは本種の名前でよぶ方言がある」(日本植物方言集成)。

命名者は柏市中央公民館長を務め、柏市の自然に精通した斎藤吉永氏が名称を報告したと思われます。しかし、当時の状況を記録している資料は見つかっていません。

<ホシノヒトミ(星の瞳) オオバコ科クワガタソウ属>
6/1 近隣の路傍

ギボウシ属は世界の温帯地域で栽培されている多年草です。野生種は東アジアの特産で、最も多くの種が分布する日本列島では各地に普通に見られます。

本種もギボウシも同じ植物を示していますが、本種は学名です。ギボウシ属は北東アジアに約40種ほどの原種が分布しているそうです。

それが西洋に渡って品種改良された園芸品種を日本では本種の名前で呼ぶ習慣があり、日本に元々ある種類をギボウシと呼ぶことが多いという事です。

花茎は多くのものでまっすぐに、あるいは斜めに伸びて高さ15~200cmになり、白から淡紫色の花を多数咲かせます。

<ホスタ(擬宝珠) キジカクシ科ギボウシ属(ホスタ属)>
6/8 京成バラ園


中国原産の多年草で、日本でも山野などに自生している植物です。別名釣鐘草と呼ばれ、釣鐘型の花を下向きに咲かせる植物です。

立ち上がった花茎から各節に釣り下がった花を2~5輪程度咲かせます。改良交雑品種があり花色が赤紫~白から、紫~青紫まで揃います。

花の形は変わっていますが、全体をみると野草の雰囲気があり素朴な雰囲気の花です。

控えめな印象の可愛い花が古くから親しまれてきました。昔この筒状の花に子供がホタルを入れて遊んでいたことから、この名前になったと言われています。

<ホタルブクロ(蛍袋) キキョウ科ホタルブクロ属>
6/4 柏の葉公園


北アメリカ原産のアオイ科の耐寒性多年草。名前のとおりケシ科の花を思わせる、造花のようなひらひらした印象の花を咲かせます。

毎年5~6月頃にかけ開花します。花は2~3cmでカップ状に開花し、輝くようなパープルローズ色の花は、ワインカップとも呼ばれています。

花はよく目立つ美しい赤紫色で、大きさは中ぐらい。葉は手のひら状になり、茎やつぼみに毛が多いです。

<ポピーマロウ(カリホー) アオイ科カリロエ属>
6/8 京成バラ園

カナリア諸島を原産とするキク科モクシュンギク属の多年草です。

本種はサントリーフラワーズのブランドです。世界で評価されているマーガレットです。剪定なしでコンパクトにまとまり、花付きバツグンな品種です。

開花時期は春と秋で2回開花時期を迎える花です。花の色や形、香りの違う品種が多く存在します。品種改良が盛んで、新しい色も続々登場しています。

<ボンザマーガレット キク科アルギランセマム属>
6/5 アンデルセン公園

マーガレットはもともとは、固有生物種の宝庫として知られる西アフリカのカナリア諸島およびマデイラ諸島原産のキク科の植物です。

歴史は古く、17世紀に欧州に渡り、おもにフランスで品種改良されました。日本には明治末期頃に導入され、フランス菊、木春菊などの名前で親しまれてきました。

本種は中輪の八重咲きで、豪華で可愛らしい花姿が魅力的です。コンパクトな草姿で分枝性がよく枝数が多いので、たくさんの花が咲きます。

<マーガレット・スマッシュローズ キク科キク属>
6/5 アンデルセン公園

メキシコ原産のキク科植物から品種改良された花です。品種は大きくフレンチ種とアフリカン種に分かれています。

5月~11月頃、独特な香りがする花を咲かせます。花色は黄、オレンジ、白、赤、複色など様々で、花の大きさは小輪から大輪まであります。咲き方も一重咲き、八重咲き、クレスト咲きなど多様です。

名前は、聖母マリアに由来します。聖母マリアの祝日に咲いていることから、「マリア様の黄金の花」マリーゴールドと呼ばれるようになりました。

<マリーゴールド キク科コウオウソウ属(マンジュギク属)>
6/12 あけぼの山農業公園

南アメリカ原産で、江戸時代末期に観賞用として導入されて以降、日本に広く帰化しています。

紫色のかわいらしい花とクローバーのような葉をつけるのが特徴で、5月~7月ごろになると花を咲かせ始めます。

見た目は可憐ですが繁殖力が非常に強く、駆除がやっかいな雑草です。環境省により要注意外来生物に指定されています。


良く似た「イモカタバミ」は葯が黄色、「ベニカタバミ」は、葉が直径約2cmと小さく、小葉は切れ込みの浅い倒心形。花を2〜3個着けます。

<ムラサキカタバミ(紫片喰) カタバミ科カタバミ属>
6/4 柏の葉公園


平地や低山に見られ、田の周辺や河川敷の肥沃な土がたまった明るい草地に生えています。

長いほふく枝を伸ばして、その先端に新しい株をつけ、マット状の群落をつくります。

花は直径1.5cm前後で、外見はイワチドリに似ていますが、花弁はつながっていて構造的にはキンギョソウに似ています。

黄色と紫色の斑点がありますが、この斑点の入り方は個体によって異なります。

<ムラサキサギゴケ(紫鷺苔) ハエドクソウ科サギゴケ属>
6/12北柏ふるさと公園

秋の紫の実が美しい日本原産の落葉低木です。古くから山地の湿地や森林に自生しています。

花はいずれも淡い紫色です。きれいな色彩ですが、熟した果実に比べると目立たずやっぱり見劣りしてしまいます。開花時期は6月~7月頃です。

葉の色は実がなりだす初秋は緑、秋が深まってくると徐々に黄色く色づき、紫色の実との色合いがとても美しい光景です。

その美しい実から英名ではJapanese beautyberryとも言われています。

<ムラサキシキブ(紫式部) シソ科ムラサキシキブ属>
6/5 アンデルセン公園


今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「6月の花のアルバム(8)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「6月の花のアルバム(9)最終回」に続きます。


6月の花のアルバム(7)

2024-07-25 | みんなの花図鑑

6月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。6月はアジサイを始めとして、夏の花が咲き揃う季節でもあります。6月は約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。

 

 

<本日のバラ アライブ>   2023/11 京成バラ園
系統:HT 作出:2009年 メイアン(仏)  

元宝塚トップスター 瀬名じゅんに捧げられたバラです。
明るいピンクの花と、夢のような芳香を持ったハイブリットティーローズです。

2009年フランス国立園芸協会新品種バラ国際コンクール金賞受賞。ドイツADR受賞。他にも世界各地のコンクールにて金賞、芳香賞など合計8つ受賞。

 

 

 


アメリカ合衆国のテキサス州やルイジアナ州に自生する植物です。ガウラという名前でも流通していて、ギリシャ語で華麗なという意味もあります。

ひとつひとつの花は短命ですが、初夏から秋の長い期間、次から次に花を咲かせていくため、長い間観賞することができます。

穂状に咲く小花が風に揺れる様子は、白い蝶が群れて飛んでいるように見えることから、和名が付きました。

<ハクチョウソウ(白蝶草) アカバナ科ガウラ属>
6/4 柏の葉公園

 

 

 

 

 

南ヨーロッパから中国北部原産。「スモークツリー」、「カスミノキ」、「ケムリノキ」など多くの名をもつ植物です。

雄木と雌木がある雌雄異株の植物ですが、この大型の花序をつけるのは雌木だけです。

名前の由来は、仏具の払子の先についている”白熊”(ヤクの尾の毛)のことをハグマと呼ぶことからきています。

 

<ハグマノキ(白熊の木) ウルシ科ハグマノキ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

ヨーロッパ原産の帰化植物で、日本には大正時代に入ってきました。別名カンパニュラ・ラプンクロイデス。

紫色の花を咲かせる多年草です。観賞用に持ち込まれた北米や日本などでは、野生化して雑草とみなされています。

旗竿のようなまっすぐな茎にびっしりと花を付ける キキョウの仲間。サワギキョウとも良く似ますが、花の形が違います。

<ハタザオキキョウ(旗竿桔梗) キキョウ科ホタルブクロ属>
6/12 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

江戸時代を中心に品種改良が進んだ古典園芸植物です。現在は5000種類以上の品種があると言われています。

優美な花形としっとりとした風情が魅力で、色彩の魔術師とも呼ばれるように、花色の変化に富んでいます。

端午の節句のショウブ湯に利用されるのは、サトイモ科のショウブで本種とは別の植物です。

アヤメ(菖蒲)、ハナショウブ(花菖蒲)、カキツバタ(杜若)、アイリスは4つともアヤメ科の植物で、見た目がよく似ており、区別が難しいですね。その違いは花びらを見ればわかるようです。

・アヤメ(菖蒲)・・・・・・・・根元に網目模様がある
・ハナショウブ(花菖蒲)・・・・根元に細長い黄色の模様がある
・カキツバタ(杜若)・・・・・・根元に細長い白い模様がある
・アイリス・・・・・・・・・・・根元に幅の広い黄色の模様がある

 

<ハナショウブ(花菖蒲) アヤメ科アヤメ属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

北海道を除く日本、中国やフィリピンに自生するやや大型の野草で、白い地下茎を伸ばして毎年育ちます。

6月下旬から7月にかけて、茎の頂点から15cm前後の花穂を伸ばし、花びらを持たない白い小花をたくさん咲かせます。

花が咲く頃、花穂のすぐ下の葉っぱの付け根に近い部分から先端にかけて白い斑が入ります。

白い斑の入る面積はまちまちですが、たいがい先端の方は緑色を残したままになります。

 

<ハンゲショウ(半夏生) ドクダミ科ハンゲショウ属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

日本に自生するセンダングサをはじめ、世界中に200以上の種類が分布するキク科の草花の総称で、一・二年草と多年草のものがあります。

花がコスモスに似ているため、ウィンターコスモスという名でも流通していますが、コスモスの仲間ではありません。

ウインターコスモスもビデンスと呼ばれる場合がありますが、「ビデンス=ウインターコスモス」ではありません。

ウインターコスモスは、ビデンスの中の1種ですので、同じとするのは誤りです。

 

<ビデンス キク科センダングサ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

普通のヒペリカムやキンシバイに比べて立性で、ブッシュ状に枝が広がります。 

枝の分岐が良く、さわやかな色の葉が密生するので生垣などにも好まれ、道路沿いの歩道などでもよく見かける樹木です。

 


花期になる6月下旬~7月頃、梅雨時にかわいらしい黄色の花をたくさん咲かせます。

<ヒペルカム・ジェモ  オトギリソウ科オトギリソウ属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


中国原産のキンシバイの園芸種で、江戸時代に渡来したといわれます。

大輪金糸梅とも呼ばれるオトギリソウ科の半常緑低木です。公園などの周辺でよく見かける花で、花の数も多く鮮やかな黄色が印象的な花です。

花は茎先に数輪の花がつくので開花時はとても華やかです。その花がいっぺんに咲くのではないため、開花期間も長いのが特徴です。

同属のビョウヤナギ(未央柳)は、大輪金糸梅に比較して雄蕊が格段に長く、明らかに区別が可能な品種です。

清楚な大輪金糸梅に対して、未央柳は、誇張したような雄蕊が印象的で、より豪華な感じを受けます。

 

<ヒペリカム・ヒドコート(大輪金糸梅) オトギリソウ科オトギリソウ属>

6/4 柏の葉公園

 

 

 

 

 

原産地は北アメリカ大陸と言われています。紀元前から、ネイティブ・アメリカンの間で豊富な栄養を持つ大切な食物として育てられていました。

日本には17世紀頃に伝わり、始めは観賞用とされていましたが、明治時代からは油の原料や飼料として重用されたと言われています。

大ぶりな黄色の花を観賞用に、または種を食用とするために広く栽培されています。和名で「向日葵」と表記するほか、「日廻り草」「日輪草」「日車」「天竺葵」などとも呼ばれます。

 

<ヒマワリ(向日葵) キク科ヒマワリ属>
6/8 京成バラ園

 

 

 

 



中国中南部を原産とするオトギリソウ科の低木。日本の花にはない華美な雰囲気が好まれ、庭木として庭園や公園に植栽され、切花としても広く使われます。

6月~7月ごろ黄色い花を株一面に咲かせる中国原産の半落葉低木です。黄金色の花が上向きに咲き、多数の雄しべが突き出すのが特徴です。

夏に咲く黄色い花が美しく、葉の形や垂れ下がる様子が「未央宮」のヤナギに似るとして名付けられました。

中国では金糸桃と呼ばれており、本種の名前に「未央柳」を当てるのは日本の通称名です。

 

<ビヨウヤナギ(未央柳) オトギリソウ科オトギリソウ属>
6/12 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

全体が灰色に見える色彩の鳥です。花の蜜や果実が大好物です。

これは熱帯が主生息地であった祖先ヒヨドリの名残り。今では虫や草の葉、芽も食べますが、花が咲くと蜜を吸いにやってきます。

東京では1970年頃までは10月に渡来し、4月に渡り去る冬鳥でした。それが、留鳥として一年中棲むようになりました。

 

<ヒヨドリ(鵯) スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属 全長27.5cm>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 



原産地は日本、韓国、中国です。北海道から九州、朝鮮・中国に分布する多年生のツル植物。明るい適潤の草原に生育します。

6月から10月ごろ、葉のわきから直径5センチメートルほどのピンクの花を咲かせます。花柄はつるつるでフリルのような翼はありません。

花名の由来は、開花時刻に因んだもので、朝咲いて昼にしぼむアサガオに対して、朝から咲いて昼間にも萎まず咲いている事から名付けられました。

 

<ヒルガオ(昼顔) ヒルガオ科ヒルガオ属>
6/12 北柏ふるさと公園

 

 

 

 



中南米などを原産とする、常緑または落葉低木です。下向きに咲く上品な花姿から、貴婦人のイヤリングと呼ばれることもあります。

花形は一重咲きから八重咲きまであり、花の大きさは1cmにも満たない小輪から8cmを超える大輪までと、2000種以上が作出されています。

多くは、愕が反り返り、釣鐘のような花が下向きに垂れ下がって咲きます。数本の雄蕊が花より外側に出ていて、さらに長い雌蕊が真ん中にあるのが特徴的です。

<フクシア(釣浮草:ツリウキソウ) アカバナ科フクシア属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

普通のダリアと違ってとてもコンパクトで、6号、7号位の鉢で十分に育てられますし、背丈もさほど伸びないです。

葉っぱが銅葉で、渋い色の葉っぱにピンク色の小さな花が次々と咲くので、とても映えます。

真夏は咲きませんが、初夏と秋にとても美しい花と銅色の葉っぱがとても素敵です。

 

<プチダリア「ハミングブロンズ」 キク科テンジクボタン属(ダリア属)>
6/8 京成バラ園

 

 

 

 



中国原産の落葉低木で、花の少ない7月から10月までの長期間開花します。

長い円錐形の花穂が甘く香り、チョウが集まるため、英名では「バタフライブッシュ」と呼ばれています。

藤色を基本に、白や紫などの花色があり、ほかに葉に斑が入るもの、小型のものなど、数多くの園芸品種があります。

枝先に小さい花を豪勢に付けます。花は「藤」を思わせ、葉は対生して「空木」のようであることから和名は房藤空木と命名されました。

 

<ブッドレア(房藤空木)ゴマノハグサ科フジウツギ属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「6月の花のアルバム(7」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「6月の花のアルバム(8)」に続きます。


6月の花のアルバム(6)

2024-07-23 | みんなの花図鑑

6月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。6月はアジサイを始めとして、夏の花が咲き揃う季節でもあります。6月は約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。

 

<本日のバラ アベイ・ドゥ・クリュー>
系統:HL 作出:1993年 メイアン(仏)

花弁はアプリコットオレンジで、アンティークタッチのバラです。大輪のカップ咲きになります。スパイスの香りがします。

花名はフランスにあるクリュニー修道院に因んでいます。モンツァ国際コンクール金賞、フランスリヨン国際コンクール金賞受賞

 

 

 

 

 

 

 

福島及び新潟以西の本州、四国、九州に分布するツバキ科の落葉樹。日本以外では韓国に自生が見られます。

花はその年に伸びた枝葉の脇に咲き、直径は5~6センチほど。5枚ある花弁の先端は波打ち、まばらにギザギザしています。

ツバキの近縁ですが、仲間ではありません。日本では寺の敷地内に沙羅双樹(サラソウジュ)として植えられることが多い樹木です。

仏教では釈迦が沙羅双樹(サラソウジュ)の下で入滅したとされています。 日本では本種がこの沙羅双樹と誤認されたようです。

 

<ナツツバキ(夏椿) ツバキ科ナツツバキ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

原産地の中国南部や台湾などで見られるバラ科バラ属の落葉ツル性原種バラです。とても丈夫なことから、古くから庭木として利用されています。

やや厚手の白花で花径6~8cmほどの5枚びらであり、真ん中に黄色い雄しべが複数あります。丈夫で耐寒性を持ちバラ特有のよい香りがします。

花の後にできる果実(偽果)の表面は長い毛に覆われ、独創的な形状になっています。長さは3~4センチで、10月頃に黄色あるいはオレンジ色に熟します。

名前の由来は、江戸時代に難波商人によって、日本に持ち込まれたことによるものとされています。

 

<ナニワイバラ(難波茨) バラ科バラ属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

中国原産で、日本では縁起物として庭木として植えられることが多い樹木です。乾燥させた実から咳止めの効果が期待できることから、薬用植物としても扱われています。

開花は初夏(5~6月)で、枝先に伸びた円錐状の花序(花の集り)に、白い小花が多数集まって咲きます。花は長さ6ミリほどで雌しべの周りに6個の雄しべがあり、その先端に黄色い葯があります。

和名は漢名「南天燭」の略とされています。和名は難を転ずることにも通じるため、縁起木、厄よけ、魔よけとして古くから庭に植えられてきました。

 

<ナンテン(南天) メギ科ナンテン属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 


全国的に見るとありふれた草で、山野の日当たりのよい場所にごく普通に生える多年草でしたが、現在ではあまり見かけなくなりました。

春から初夏にかけて、直径1.5センチメートルほどの黄色い花をたくさん咲かせます。

茎や葉を傷つけると白い汁が出てきて、これには強い苦みがあります。名前もここから来ています。ただし毒は無く、むしろ山菜として利用することができます。

 

<ニガナ(苦菜) キク科ニガナ属>
6/12 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

原産国は地中海沿岸と西アジアの、秋蒔き一年草の草花です。

夏に青や白色の可憐な花を咲かせ、花が終わったあとにできる風変わりな実も魅力的です。ドライフラワーやフラワーアレンジメントにも利用されます。

和名はクロタネソウと言い、花後にバルーン状の果実が膨らみ、中に黒い種が出来る事からこの名前がつきました。

花(5/12 近所のお宅)

種には、植物アルカロイドという毒が含まれており、大量に摂取した場合は腹痛や嘔吐、痙攣などの症状を引き起こします。

 

<ニゲラ(黒種草)  キンポウゲ科クロタネソウ属>
6/12 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

西インド原産で、夏から秋にかけて毎日のように花を咲かせ続ける、清楚で愛らしい姿が特長の草花です。

生長すると草丈は50cm前後になり、5月から11月頃にかけて白や赤・ピンク・紫・オレンジなどの鮮やかな花を咲かせます。

ひとつひとつの花は数日で枯れますが、同じ株に次々と新しい花が咲くことからこの名前になったそうです。それぞれの花は1日花ではなく3~5日は持ちます。

 

<ニチニチソウ(日々草) キョウチクトウ科ニチニチソウ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

正式名を「禅庭花(ゼンテイカ)」といいます。日本の本州中部地方以北から東北地方の海抜1000メートル 以上の高山地帯に生える多年草です。

日光の霧降高原や霧ヶ峰、尾瀬ヶ原など山地の高原に群生し、冷涼な夏山を鮮やかな黄色の花で染めてくれます。

花は、直径7cmほどのラッパ状です。茎の先に蕾を3~10個つけ、下から順番に鮮やかな黄色や橙色(だいだいいろ)の花を咲かせます。花びらは6枚、花の先が少し反り返ります。

栃木県の日光地方に多く自生して、黄色の花を咲かせ笠菅(カサスゲ)に似た葉を生やすことが名前の由来です。

 

<ニッコウキスゲ (日光黄萓) ユリ科ワスレグサ属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


ニューギニアの高冷地に自生する原種をもとに育種された園芸品種です。

開花期が長く育てやすい花です。近年の品種改良で葉に斑が入る品種や直射日光下でも楽しめる品種が流通しています。

本来多年草ですが、日本では低温のため越冬できず一年草扱いとなっています。

 

<ニューギニアインパチェンス ツリフネソウ科ツリフネソウ属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


らせん状に巻き付くように花をつけるラン科の多年草。 日当たりのよい草地に生えています。

日本に自生する原種のランですが、雑草として扱われてしまうことがほとんどです。

株の中心から高さ15~40cmほどの花茎をまっすぐに伸ばし、らせん状に花を咲かせます。

1つの花は5mmほどですが、明るいピンク色とユニークな咲き方でとても目立ちます。

 

<ネジバナ(捩花) ラン科ネジバナ属>
6/19 自宅

 

 

 

 

 

関東地方以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するモクセイ科の常緑樹。日本以外では台湾に分布しています。

開花は5~6月で、その年に伸びた枝の先に長さ5~12センチの花序を出し、白い小花を円錐状に密生させます。

花は長さ5~8ミリほどの筒状漏斗型で、先端は四つに裂けて反り返ります。

秋になる実がネズミの糞に似ていること、葉がモチノキに似ていることから命名されました。

 

<ネズミモチ(鼠糯) モクセイ科イボタノキ属>
6/4 柏の葉公園

 

 

 

 

 

東北地方以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するマメ科の落葉樹。痩せ地に育つ代表的な樹木です。

丈夫な性質を持ち、雑草に近い存在ですが、涼しげな葉と幻想的な花が人気であり、万葉集の時代から「ねぶ」として親しまれてきました。

花期は6月~7月。開花するのは夕方で、短時間のうちにピンクの筆のような花が10~20輪ほど枝先に集まって房状に咲き、ほのかな甘い香りを放つ。

葉は羽根状で全体の長さは20~30センチほどで、小さな葉が規則正しく並びます。葉は暗くなると合わさるように閉じる性質(就眠運動)を持つことから、「眠る」を「ねぶる」といったことから、後に本種の名で呼ばれるようになりました。

 

<ネムノキ(合歓木) マメ科ネムノキ属>
6/4 柏の葉公園

 

 

 

 

 

中国原産での落葉性のつる性木本。平安時代には日本に渡来していたと考えられます。

古くから観賞用に植えられており、庭園、公園などに庭木として利用されています。

夏から秋にかけ橙色あるいは赤色の大きな美しい花をつけ、気根を出して樹木や壁などの他物に付着してつるを伸ばします。

近似種にアメリカノウゼンカズラがありますが、本種に比べ、花は4㎝程度と小ぶりで、花数が多いのが特徴です。

しかし、両者を並べて比較ができないので、本種との区別がよくわからず、自信がありません。

 

<ノウゼンカズラ(凌霄花) ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


北海道から沖縄まで日本全国に分布する多年草。川原の土手、草原、田畑の畔など身近な場所に群生し、夏に鮮やかなオレンジの花を咲かせます。

開花は7~8月で、葉の間から伸びる花茎は二つに分岐し、10輪前後の花が下から順に咲き上がります。

花被片(花弁と萼)は6枚で外へ少し反り返り、中央にはクリーム色の筋模様が入ります。

 

<ノカンゾウ(野萱草) ツルボラン科ワスレグサ属>
6/12 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


アジサイの仲間で、本種の原種は、全国の山地で見かけることができます。枝先に円錐状の形の花がつき、白の小さな花が多数ついている形状です。

円錐形の花序(花房)を持つため開花時の趣は一般のアジサイと少し異なり、開花期もアジサイより遅くなります。

私たちが花と思う花弁のように白く円錐花序を彩るのは、しべが退化した装飾花の萼片です。

名前は、ウツギに見た目がよく似ていることと、昔は和紙をすくための糊として本種の樹液を使っていたことが由来です。

<ノリウツギ(糊空木) アジサイ科アジサイ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 


約250種の野生種があり、主に南北アメリカの熱帯から亜熱帯に分布していますが、日本にもクマツヅラ一種が自生しています。

春から秋にかけての長い間花を咲かせる一年草です。羽状や楕円形の葉をつけた茎先に、桜に似た小さな5弁の花を咲かせます。

その姿から、「美女桜」という和名がつきました。花色は白、赤、ピンク、紫、青紫、紅紫などがあります。

 

<バーベナ(美女桜) クマツヅラ科クマツヅラ属(バーベナ属)>
6/5 アンデルセン公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「6月の花のアルバム(6」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「6月の花のアルバム(7)」に続きます。

 


6月の花のアルバム(5)

2024-07-21 | みんなの花図鑑

6月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。6月はアジサイを始めとして、夏の花が咲き揃う季節でもあります。6月は約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として9~10回に分けて投稿します。


<本日のバラ アプリコット キャンディ>
系統:FL 作出:2007年 メイアン(仏)

花色は名前が示すとおり、優しい杏色です。花付きが良く、花首がしっかりした半剣弁高芯咲きの大輪種です。

開くにつれて花弁が波打ってくると、やわらかい香りが漂ってきます。2008年ローズヒルズINTローズトライアルズ金賞。

 

 

 


北海道、本州、四国、九州に分布する日本の固有種で、山地の草原に生育します。

本種の和名はマツムシソウ(松虫草)。高原のお花畑を彩るさわやかな花で、昆虫のマツムシが鳴くころに咲くのでこの名がつけられています。

葉を出して冬を越し、花を付けてから枯れる冬型一年草ですが、高地では枯れずに2年目の葉を出す多年草です。

開花は8~10月で、長く伸びた花柄の先端に直径4~5センチ大の半球形をした花が一輪ずつ咲きます。

 

<スカビオサ(松虫草) マツムシソウ科マツムシソウ属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

北アメリカの南西部に分布する、毎年花を咲かせるキク科の多年草です。

和名は「ルリギク」で、大正時代に日本に持ち込まれました。昭和の初期に人気が出て広く普及したと言われています。

開花時期は6〜10月で、長い期間にわたって花茎を次々に上げ、開花を楽しませてくれます。花茎を伸ばした先端に、径6〜7cmの花が咲きます。

ヤグルマギクに似た花弁が細かく分かれる花は繊細な印象ですが、株全体としてみると野性的な雰囲気をもっています。

葉は笹のような細身の形をしており、株は横にやや広がります。自然と分枝するのでこんもりまとまります。

<ストケシア(瑠璃菊) キク科ストケシア属>
6/8 京成バラ園

 

 

 

 

 

熱帯アメリカ原産で、花後に枯れる一年草です。日本には江戸時代前期に渡来したとされます。

主な開花期は夏から秋で、花色は紫紅、白、ピンク、オレンジなどがあります。炎天下でもめげずに茎がよく枝分かれして茂り、球状の花を咲かせます。

花びらは持たず、色づいているのは苞葉(ほうよう)と呼ばれる花の付け根に付く葉っぱです。

夏から秋まで長い間、紅色が色あせないことからこの名前になったそうです。

 

<センニチコウ(千日紅) ヒユ科センニチコウ属(ゴンフレナ属)>
6/5 柏の葉公園

 

 

 

 

 

アメリカ南部を原産とするモクレン科の常緑高木。日本には明治のはじめに米国より入ってきて、広く植栽されている樹木です。

モクレンやコブシなどと同じ仲間で、早春から続くこのモクレン属の開花の最後を飾るのが、本種です。

6月から7月に、大輪で純白の香りのよい花を咲かせます。花の白と、常緑で光沢のある葉の深緑色との対比は非常に美しいものです。

花が上向きに咲き、樹高が高いため、見上げないと開花に気づかないことがあります。

名前の由来としては花を大きな盞(さかずき)に見立てて「大盞木(たいさんぼく)」とする牧野富太郎博士の説が有力です。

 

<タイサンボク(大盞木) モクレン科モクレン属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


ヨーロッパ~北アジア、西アジア北部~中央アジア北部にかけて分布するキク科コタ属の常緑多年草です。

名前にカモミールとついていますが、ジャーマンカモミールとは別種になり、花の形が似ている程度で、姿は似ておらず香りもほとんどありません。

「染物屋のカモミール」という名前の通り、花からは黄色の染料が採れ、草木染めとは思えない鮮やかな黄色を発色します。

花や葉に香りはほとんど無いので、草木染めで利用する以外は主に観賞用のハーブです。

 

<ダイヤーズカモミール(紺屋加蜜列) キク科コタ属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

地中海地方原産でアオイ科の越年草。英名では「ホリホック」と呼ばれます。

6~7月頃にハイビスカスに似た華やかな花を穂状に咲かせる夏の花です。シンプルな一重咲きから、フリルのような華やかな八重咲きもあります。

毎日、次々と新しい花を咲かせ、2ヵ月近く咲き続けてくれます。花穂の下から上へと順々に咲いていく「咲き上がる」性質を持っています。

咲き始めは梅雨のはじまり頃で、てっぺんの花が咲くと梅雨が明けると言われています。

<タチアオイ(立葵) アオイ科ビロードアオイ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 


ヨーロッパ原産の帰化植物。クラウンベッチの名で知られ、肥料や牧草として導入されたものが野生化してます。

茎先に散形花序を作り蝶形花「上唇がピンクか紫で下唇が白く丸い円形状の花」を複数付けます。

下唇の中に黄色い葯の付いた雄しべ数本と紫色の花柱(雌しべ)1本がある花を複数咲かせます。

丈夫な性質で生育旺盛で増えやすく、雑草よけやグランドカバーに適していることから、観賞用に流通しています。

 

<タマザキクサフジ(玉咲草藤) マメ科タマザキクサフジ属>
6/12 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

メキシコ原産のキク科の多年草で、根は球根になっています。日本には江戸時代1842年(天保13年)にオランダから長崎に持ち込まれました。

花姿がボタンに似ており、和名は天竺牡丹と名づけられています。外国から輸入された花の名前には天竺をよくつけたそうです。

大輪種から、中輪種や小輪種、一重咲きや変化咲きなど品種が非常に多く、古くから親しまれてきた春植え球根です。

そのほか、葉色の濃い銅葉系の品種や、木のように大きく育つ品種や、チョコレートの香りのする品種など、ユニークなものもあります。

 

<ダリア(天竺牡丹) キク科テンジクボタン属(ダリア属)>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

日本各地の日当たりのよい草地に群生する多年草。晩春に葉に先立って花穂を出します。若い花穂はツバナと呼ばれ、かすかに甘味があります。

本種は漢字で「茅萱」と書き、尖った葉をピンと立てている様子が「矛」に見立てられました。 

尖った葉は、邪気を防ぐと信じられており、6月30日の夏越しの大祓いのためにくぐる「茅の輪」は本種の葉から作られます。

 

<チガヤ(茅萱) イネ科チガヤ属>
6/1 近所の路傍

 

 

 

 

 

日本を含む東アジア原産で、畑の隅や道端で見かけることの多い鮮やかな青い花が咲く夏の植物です。

大きく重なった2枚の青紫色の花が目立ちますが、実はよく見ると小さな白色の花がもう1枚下部にあるのに気づきます。

その形や色から「帽子花(ぼうしばな)」、「青花(あおばな)」ともよばれます。

日本でも古来から自生しています。朝咲いて昼には萎む儚い様子から、万葉集の和歌でも恋の歌で登場する植物です。

 

<ツユクサ(露草) ツユクサ科ツユクサ属>
6/1 近所の路傍

 

 

 

 

 

約24種類が南アフリカに分布する球根性植物。日本ではビオラセアとフラグランスの2種類が出回りますが、一般的にはビオラセアをよく見かけます。

アガパンサスを小型にしたような草姿で、すらりとした立ち姿が美しく、シンプルですっきりした印象を受ける花です。

初夏~夏に花茎の頂点に星形の花を放射状に十数輪付けます。花色は淡いすみれ色、白などがあります。

和名をルリフタモジ(瑠璃二文字)といいます。 「二文字」はニラのことで、つまり、瑠璃色のニラということです。

 

<ツルバキア(瑠璃二文字) ユリ科ツルバギア属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

ヨーロッパ、北アメリカ、アジア、熱帯アフリカの山地に250種程度が分布します。 

5月~6月の初夏に開花するキンポウゲ科の多年草です。草丈は20cm~150cmで、青や紫、白、ピンクなどの美しい花を咲かせます。

とくに青色系の花をつける品種が有名で、結婚式のブーケとしても人気です。

和名では「オオヒエンソウ(大飛燕草)」とも呼ばれることがあります。花がツバメの姿にも見えることから、この名前がついたようです。

 

<デルフィニウム(大飛燕草) キンポウゲ科オオヒエンソウ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 


日本各地、朝鮮・中国・東南アジア・インドなどに分布する一年草。田園の畦道や湿った草原・畑などに生育します。

花はうすい紫色で、黄色や橙色の斑紋があります。ムラサキサギゴケに似ていますが、こちらは1年草で、地を這うような長い茎が伸びることはありません。

和名は葉が常にほぼ一年中あって(常葉)、さらに果実がはぜる様子に由来します。

 

<トキワハゼ(常磐爆) ハエドクソウ科サギゴケ属>
6/12 近隣の路傍

 

 

 

 

 

北海道南部から、本州、四国、九州の各地の陰地に野生している多年草です。日本の三大民間薬の一つです。

解毒薬として有名で、生の葉を腫れ物に外用するとよく効き、蓄膿症には葉の汁を鼻に挿入し、傷には煎液で洗浄し洗眼薬にもなります。

臭いや生えている場所からあまり良いイメ ージがなく、抜いても、抜いても生えてくる迷惑で、名前にも毒と付くので、毒があると思われがちですが毒草ではありません。

生の全草には特有の悪臭があるので、毒でも入っているかと、「毒溜め」の名から変化したのが名前の由来です。

 

<ドクダミ(蕺) ドクダミ科ドクダミ属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


アメリカの熱帯地域を中心に約500種ほどが分布し、花を楽しむ種類のほか、パッションフルーツのように果物として利用される種類もあります。

パッションフルーツの実は独特の芳香があり、香水やジュースなどに利用されています。

個性的な花の形を時計の文字盤に見立てたことから本種の名があり、特徴的な造形美のある美しい花が魅力の熱帯植物です。

学名のパッシフローラは「受難の花」の意味で、はりつけの刑にされたキリストをめしべの柱頭にたとえ、放射状にひろがる部分をキリストから出た後光にたとえたものだそうです。

 

<トケイソウ(時計草) トケイソウ科トケイソウ属(パッシフロラ属)>

6/4 柏の葉公園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「6月の花のアルバム(6)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「6月の花のアルバム(7)」に続きます。

 

 


6月の花のアルバム(4)

2024-07-19 | みんなの花図鑑

6月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。6月はアジサイを始めとして、夏の花が咲き揃う季節でもあります。6月は約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。

 

<本日のバラ アブラカタブラ>

系統:HT 作出:1991年J&P(米)

黄色からクリーム色、赤ピンク、赤紫、白と、咲き進むにつれて色味が変化して移り変わります。

魔法の呪文「アブラカダブラ」、名前の通り魔法のような色変わりが美しい品種です。

 

 

 

 


原産地の北アメリカでは宿根草ですが、耐寒性がないため、日本では一年草として分類されています。

ラベンダーに少し似ている美しい青紫の花を長期間咲かせることからブルーサルビアとも呼ばれます。

白花や2色咲き種がありますが、大量に出回っている割には改良品種をあまり見ません。

花の美しさに加え、株がそんなに大きくならないこともあって人気があります。

 

<サルビア・ファリナセア(ブルーサルビア) シソ科サルビア属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

多年草のスカエボラのサントリーが開発した園芸品種です。暑さにとても強く、真夏でも満開が続く特徴を持っています。

花弁が5つの羽・翼に見えることから、フランス語の「5(cinq・サンク)」と翼・羽「ailes(エール)」を組み合わせて名付けられました。

<サンクエール クサトベラ科クサトベラ属(スカエボラ属)
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 


関東地方南部以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するレンプクソウ科の常緑広葉樹。

自生は沿海地域の砂地に多く、丈夫な性質を持つため各地で庭木としても盛んに使われます。

開花は6月頃。枝先に伸びた長さ5~15センチの花序に、盃型をした直径5~7ミリの小花が集まって咲きます。

花の後には果実ができ、8~10月にかけて赤黒く熟します。これを海のサンゴに見立てたのが名前の由来です。

 

<サンゴジュ(珊瑚樹) ガマズミ科ガマズミ属>
6/4 柏の葉公園

 

 

 

 

 

サントリーフラワーズの「マンデビラ」の改良品種がひとり立ちし、品種名として定着するようになりました。

大輪でカラフルな花色が揃い、名前の通りに夏気分いっぱいにしてくれる花です。原種のマンデビラより直射日光に強いのが特長です。

<サンパラソル キョウチクトウ科マンデビラ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

ヨーロッパ原産の多年草で、高さ1メートルから1.5メートルになります。

花は紫紅色の長い筒状で、下から順番に上に向かって開花します。

全草に毒性があり、誤食すると、胃腸障害、おう吐、下痢、不整脈、頭痛、めまい、重症になると心臓機能が停止して死亡することがあります。

英名フォックスグローブ、和名「狐の手袋」とも呼ばれ、花が手袋の指を切り取られた時の形に似ていることから由来します。

 

<ジギタリス(狐の手袋) ゴマノハグサ科キツネノテブクロ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 


メキシコを中心に南北アメリカに15種類が分布する植物です。日本には江戸時代末期に入ってきました。

初夏~晩秋にかけての長い期間花を咲かせ続けるところから「百日草」とも呼ばれ、今では5月~11月と百日どころではない長期間咲く草花です。

たくさんの品種と系統があります。草丈も高性種から矮性種まであり、花のサイズも超大輪、大輪、中輪、小輪と色々です。

咲き方もポンポン咲き、カクタス咲き、ダリア咲き等とても多様です。

 

<ジニア(百日草) キク科ヒャクニチソウ属(ジニア属)>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

日本、朝鮮半島、中国に分布する落葉低木です。北海道から九州にかけての山地に幅広く自生している花木です。

小さな花が集まってふわふわした丸い形の花を咲かせます。

派手な美しさはありませんが、楚々とした美しさと風情があります。

名前は下野国(現在の栃木県)ではじめて見つけられたところに由来します。

 

<シモツケ(下野) バラ科シモツケ属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

本種は、アジサイの名前がつきますがアジサイではなくアジサイの近縁種で、暖地では常緑で越冬します。

アジサイの開花時期と同じころに開花します。鞠のようなまん丸の蕾を集合させて、6月から星型の水彩画の花を咲かせます。

球状についた粒粒のつぼみが開くと星型の清楚な雰囲気の花が開花します。秋にできる青くて美しい実も魅力のひとつです。

碧の瞳(あおのひとみ)とも呼ばれますが、これは成熟した株が秋〜冬にかけて小さな実をつけることに由来しています。

 

<ジョウザンアジサイ(常山紫陽花) アジサイ科ディクロア属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 


熱帯アメリカに分布するトウダイグサ科の一年草です。日本には明治時代に渡来し、逸出したものが九州以南の一部の地域で野生化しています。

花序はトウダイグサ科の植物に特有の杯状花序で、ユニークな形をしています。杯状花序とは、合着してカップ状になった総苞の中に、雄花数個と雌花1個が包まれる形になった花序のことです。

花名は、その様子が赤ら顔をした妖怪の猩猩(しょうじょう)に喩(たと)えられたものです。なおポインセチアの和名はショウジョウボク(猩猩木)です。

 

<ショウジョウソウ(猩猩草)  トウダイグサ科トウダイグサ属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


古くから親しまれている地生蘭の一種で、日本に自生している多年草です。

草丈は30~50cmほどで、5月~6月頃に赤紫や白、ピンクの花が開花します。

丈夫で放任で育ち、繁殖力が旺盛で庭植えや鉢植えとして親しまれています。

白花シラン、口紅シラン、斑入りシラン等の品種があります。

 

<シラン(紫蘭) ラン科シラン属>
6/4 柏の葉公園

 

 

 

 


南ヨーロッパ原産の草花です。日本には明治以前、江戸の末くらいに入ってきたと言われています。

白い毛が生えたフェルトのような質感の葉っぱや茎がユニークです。この葉の様子からフランネルソウの別名があります。

漢字で書くと「酔仙翁」で、花が赤くて酔っ払っているように見えるのでこの名前があるとされます。

<スイセンノウ(酔仙翁) ナデシコ科センノウ属(マンテマ属)>
6/8 京成バラ園

 

 

 

 

 

多年生の水生植物で世界の熱帯、亜熱帯に約40種類が分布しています。古くからエジプトでは神聖な花として扱われてきました。

花色は白、黄色、ピンク、赤、紫、青紫、青と豊富です。ハスの花と同様、日中に花びらが開き午後になると閉じます。これを3日繰り返して花の寿命は終わりです。

ハスとよく似ていますが、見分け方は、ハスは葉や花が水面から立ち上がり、本種は葉も花も水面に浮かんだままという点が違います。

<スイレン(睡蓮) スイレン科スイレン属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

本種は、スイートアリッサムにとって、厳しい暑さの時期でも開花するように改良された、開花期間が長い画期的なスイートアリッサムです。

真夏や真冬は花が少なくなることがありますが、ほぼ一年中小さな手まりのような花を株いっぱいに咲かせ、一年中花が途切れない花壇を作ることができるようになりました。

カラーバリエーションが豊富なことと花期が長いこともあり、人気のある花で、花壇や鉢植え、寄せ植え、グランドカバーに利用されるのが特徴です。

<スーパーアリッサム アブラナ科ニワナズナ属>
6/12 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

小さい花がたくさん集まって咲く手まりのような花姿をしているバーベナ。花の形が桜の花に似ていることから、美女桜(びじょざくら)とも呼ばれます。

多くの種類があるバーベナの中でも、本種は、一つ一つの花や花房が大きくナチュラルながら華やかな雰囲気が魅力です。

やや半立ち性で、寄せ植えや花壇にも使いやすいバーベナです。2003年に販売開始し、何度も改良が繰り返されています。

<スーパーベナ クマツヅラ科クマツヅラ属(バーベナ属)>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 


ユリ科ユリ属に分類される球根植物です。日本が原産で、中部地方よりも北の海岸や崖などに自生しています。

自生している環境にちなんで、ハマユリやイワユリなどとも呼ばれます。ユリの多くは下向きに咲きますが、本種は上向きに咲くのが大きな特徴です。

本種の開花時期は6~8月ですが、地域によって異なります。太平洋側に分布しているものは7~8月、日本海側は5~6月に咲きます。

花色はさまざまで、オレンジや白、黄色、赤、ピンクなどがあります。ユリの仲間は香りが強いものが多いですが、本種には香りがないのが特徴です。

花弁の付け根部分が細くなっていて、花の基部が透けて見えます。これが名前の由来になっています。

 

<スカシユリ(透百合) ユリ科ユリ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「6月の花のアルバム(4」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「6月の花のアルバム(5)」に続きます。

 


6月の花のアルバム(3)

2024-07-17 | みんなの花図鑑

6月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。6月はアジサイを始めとして、夏の花が咲き揃う季節でもあります。6月は約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。

 

<本日のバラ アダージョ>
系統:HT 発表年:2023年 作出:コルデス(独)

白地にピンクの色合いがかわいらしい大輪花で、フルーツ香を中心とした香りも楽しめます。

咲き始めの白からピンクへゆっくりと移り変わる様からアダージョ(音楽用語のゆっくりと)の名前が付けられました。

 

 

 


北アメリカ原産の花で、明治時代中期の鑑賞用に導入された多年草ですが、栽培されていたものが野生化した植物です。

葉は少し光沢があり、対生し、葉身は5~15cmぐらいの大きさで、先が尖り、縁に鋸歯があります。

長い花茎の先に散房花序を出し、径5~7cmの黄色い花を多数つけます。舌状花は長さ2~2.8cmで15枚ほどあり、筒状花は半球形に盛り上がります。

キクイモに似てますが、茎塊が出来ないところから、本種の名前が付けられました。

<キクイモモドキ(菊芋擬き) キク科キクイモモドキ属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


コーカサス地方、イラン、アフガニスタン原産。日本へは明治時代の中期に渡来しました。別名はヤローイエロー。

花期は6-8月で、粟粒が集まっているような小さな花の塊が印象的です。黄色の散房花序の花が宙に浮かんでいるようです。

葉はネムノキのようにギザギザの切れ込みがあります。

<キバナノコギリソウ(黄花鋸草)  キク科ノコギリソウ属>
6/12 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


マサキの園芸品種の一種です。原種のマサキは日本や中国に自生する常緑広葉樹で、耐潮性に優れ、海岸近くに多く生息します。

葉の縁に黄色い斑が入る黄覆輪が特徴で、常緑樹でもある事から、通年美しい葉を観賞出来ます。

6月から7月頃、黄色の小さな花を咲かせます。斑入りの葉の方が大きくて美しい為、あまり目立たちません。

<キフクリンマサキ(黄覆輪柾) ニシキギ科 ニシキギ属>
6/8 自宅

 

 

 

 

 

アジアの中でも特に日本に数多くの種類が自生しています。これらがヨーロッパに渡り、多くの改良品種が生まれました。

非常にたくさんの園芸品種があります。葉のサイズや色、斑入り、花色、花のサイズなどバリエーションが豊富でキリがありません。

日陰でもよく育つ上に、葉色や草姿が美しいので、「ホスタ」とも呼ばれ国内外に愛好家が多くいます。花の特徴は一日花で、朝開いて夕方には萎れてしまいます。

名前の由来は、生長しかけの花茎の先端が、寺院や橋などの欄干の飾りに使われるタマネギのような形をした擬宝珠(ギボシ)に似ていたからだそうです。

<ギボウシ(擬宝珠) キジカクシ科リュウゼツラン亜科ギボウシ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 


インド原産で、日本には中国経由で18世紀の江戸時代に入ってきました。強い日射しと澄んだ空が似合う夏を代表する花木のひとつです。

樹高は3〜6mに達します。一つひとつの花は小さいのですが、開花期には株を覆うほどにたわわに咲くので、大変見応えがあります。

栽培で注意したいのは、毒を持っている特性についてです。葉、茎、根、花、種子のすべてに、命に関わるほどの有毒成分を含んでいます。

花言葉は、「注意」「危険」「用心」など。やはり木全体に毒を持っている性質から、このような言葉があてられたようです。

 

<キョウチクトウ(夾竹桃) キョウチクトウ科キョウチクトウ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

地中海原産の宿根草ですが、夏の暑さに弱いため日本では半耐寒性の一年草として扱います。草丈は20cm~1m程まで品種によって異なります。

古くからヨーロッパで品種改良が進み、最近ではペンステモン咲きや八重咲きの品種も人気があります。花色は白、黄、桃、赤、紅紫、橙、複色など豊富にあります。

花穂を大きく伸ばして金魚に似た色鮮やかな花を咲かせることから名前がつきました。

<キンギョソウ(金魚草) ゴマノハグサ科キンギョソウ属(アンティリナム属)>

6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 


梅雨どきに大型で純白の6弁花を咲かせて強い香りを漂わせ、秋には橙赤色の果実をつけます。

この果実は黄色の染料として利用され、また漢方では山梔子(さんしし)として用いられています。

秋には橙赤色の果実をつけますが、熟しても裂開しません。つまり口が開かないことから和名がつけられたとされています。

庭木としてよく栽培されているのは大型の花で、八重咲きが多く、こちらは花は豪華ですが実はつけません。

<クチナシ(八重) アカネ科クチナシ属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

日本と朝鮮半島南部原産。北海道西南部から本州、四国、九州の屋久島、および朝鮮半島に分布します。

雌雄同株で、5月~6月くらいに開花します。雄花はクリーム色の花穂を房状に咲かせ、雌花は雄花の付け根辺りに小さな花を咲かせます。

花が咲くと、独特の生臭い匂いが周辺に漂います。イカが腐敗し始めた時のような臭いと表現されることもあります。

本種は野菜と間違えられやすいのですが、野菜ではなく木に実る果物です。

<クリ(栗) ブナ科クリ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

世界にたくさんの野生種、原種があり、これらの交配によって、多くの品種が生まれています。

英国ではつる性植物の女王として位置づけられ、バラのパートナープランツとして親しまれています。

テッセンと呼ばれることもありますが、テッセンとは、中国に自生している、6枚の乳白色の花弁をもち、雄しべが花弁化している一つの原種のことです。

1年に1回、スポット的に開花する一季咲きのグループのほかに、長期間にわたって花が次々と咲いたり、剪定すると繰り返し咲く四季咲きのグループがあります。

<クレマチス キンポウゲ科 センニンソウ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

熱帯アフリカ西部に分布するシソ科クサギ属のつる性常緑低木です。

美しい花を咲かせることから、観賞用として世界の熱帯~亜熱帯地域で広く栽培されています。

日本には明治時代に渡来しており、植物園の温室などで栽培される他、あんどん仕立ての鉢物として流通しています。

赤色の花と白色の萼が対照的で美しく、この対比を源氏と平氏に見立てたことが名前の由来です。

<ゲンペイカズラ(源平葛) シソ科クサギ属>
6/4 柏の葉公園

 

 

 

本種は地中海沿岸地方を中心に世界に200種余りが自生しています。形態は一年草、多年草、低木とさまざまで、つる性のものも多く見られます。

日本に自生種はありませんが、セイヨウヒルガオ(ヒメヒルガオ)などが帰化植物となっています。

ヒルガオによく似た、漏斗形の大きく開いた花を咲かせ、1花の寿命は2~3日くらいで、雨天や夜間は閉じています。

ヒルガオ属では、萼のすぐ外側に大きな苞がありますが、本種は苞は小さくあまり目立ちません。

<コンボルブルス(西洋昼顔) ヒルガオ科セイヨウヒルガオ属(コンボルブルス属)>

6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


本種は中東の方から中国を経て日本に渡ってきました。寿命の長い樹木で、独特の形状の果実を付けることで有名な落葉高木です。

幹は細く灰褐色をしていて、光沢のある明るいグリーンの小さな葉をつけます。枝に小さなトゲがあるのも特徴です。

日当たりがよければ花付きがよく、実もたくさん収獲できるので、昔から庭木として好まれてきました。

実の中にはぎっしりと、ボルドーカラーの宝石のような小さな実が詰まっています。この小さな実は食用になり、ジュースやジャムの他、生食もできます。

 

<ザクロ(柘榴) ミソハギ科ザクロ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

常緑の低木で、関東地方以西の本州のほか、屋久島に隔離分布しています。江戸中期に数多くの園芸品種が作出されました。

開花期は5月下旬から6月上旬で、ヤマツツジなどよりも1か月ほど遅く咲きます。

ツツジとサツキの区別についてはよく議論されますが、サツキは植物分類学上、まったくツツジと同じ仲間です。

ただ開花期が特に遅く、季節感その他が異なることから、昔から区別して考えられてきました。

これらをおおまかに区別するために、4月から5月中旬に開花するものを「ツツジ」、5月下旬から6月上旬に開花するものを「サツキ」と呼び始めました。

<サツキツツジ(皐月躑躅) ツツジ科ツツジ属>
6/7 自宅

 

 

 

 

 

ジャマイカ、グアテマラ、キューバ、メキシコ原産の多年生球根植物です。ゼフィランサスの名前でも流通しています。

花は6月〜9月頃に開花します。ピンク色になり、径6cm〜8cm程で上向きに咲き、花被は6裂し、花被片の基部は淡い緑色を帯びます。

江戸時代に日本に渡来した当初に、本種が本物のサフランであると誤認されていましたが、明治の初めになって誤りであることが知られ、本種の名前で呼ばれるようになりました。

和名は薬用植物として知られる「サフラン」に似ていたことにちなみます。サフランとの明確な違いは色です。サフランは紫、サフランモドキはピンクです。

<サフランモドキ(サフラン擬き) ヒガンバナ科タマスダレ属>
6/7 自宅

 

 

 

 


ブラジル南東部原産のシソ科属のサルビア多年草です。サルビア属には約900種の植物が分類されていますが、単に「サルビア」というと、本種を指すのが一般的です。

美しい花を咲かせることから観賞用として導入され、世界中の熱帯から温帯地域で栽培されています。日本には明治時代に渡来しています。

別名では「ヒゴロモソウ」や「スカーレットセージ」等とも呼ばれています。ヒゴロモソウ(緋衣草)の由来は花が緋色の衣を纏ってるかのように見える所からきています。

<サルビア・スプレンデンス(緋衣草) シソ科サルビア属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「6月の花のアルバム(3」11品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「6月の花のアルバム(4)」に続きます。

 


6月の花のアルバム(2)

2024-07-15 | みんなの花図鑑

6月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。6月はアジサイを始めとして、夏の花が咲き揃う季節でもあります。6月は約130品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約8~9回に分けて投稿します。

 

<本日のバラ アイズフォーユー>
系統:FL 作出:2009年 ピーター J. ジェームズ(英)

この色彩は、今までのハイブリッド系には見られない新奇性が高い花色で、発売と同時に世界中から高い評価を得ています。

早咲き性で、繰り返し開花します。花は数輪から大きめの房咲きになり、花付きがとても良く、スパイス系の心地良い香りがあります。

 

 

 

 


チリを中心にブラジル、ペルー、アルゼンチンなど南米に60~100の野生種が分布します。

原産地とその花姿から「ペルーのユリ」「インカ帝国のユリ」などの異名があります。

外側は大きく丸みを帯びた花びら、外側よりも一回り小さな花びらが内側に3枚あり、花びらにはまだら模様、縞模様がついているのが特徴です。

 

<アルストロメリア(百合水仙) ユリズイセン科ユリズイセン属>
6/12 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

 

中央アメリカから南アメリカの熱帯から亜熱帯に約30種が分布する多年草。日本では戸外で冬越しが難しいので、一年草として扱われます。

開花時期は主に夏を中心として初夏~秋、茎の上部、葉の付け根に次々とつぼみを付けます。

花色は白、紫、ピンク、紫がかったブルーなどで、白と紫のツートンカラーになるものなどもあります。

エンジェルラベンダーの商品名で流通しているものもありますが、ラベンダーの仲間ではありません。

 

<アンゲロニア(細葉アンゲロン草) オオバコ科アンゲロニア属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

北米東部原産で、キク科の耐寒性多年草です。

元々、北アメリカ先住民が薬草として利用していたことから、インディアンのハーブとも言われています。

日本には昭和の初めごろ(1926年)渡来しました。ハーブとして利用され、ハーブティでは風邪に効果があると言われています。

花の中心部がクリのイガのように球状に大きく盛り上がり、そのまわりに細長い花弁が放射状に広がります。

 

<エキナセア(紫馬簾菊) キク科ムラサキバレンギク属(エキナセア属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


東南アジアや北アメリカ、南アメリカに自生するヒルガオ科の一年草(多年草)です。葉腋に花径2~3cmほどの濃い青色の花を咲かせます。

日本ではアメリカン・ブルーの名前で呼ばれ、広く販売されています。初夏から開花する可愛らしい丸い青花が好まれます。

 本来は本種の呼び名ですが、1980年代の初輸入時には種が分からなかったため、アメリカから来たブルーの花という安直な名前で定着してしまいました。

横に這うように生育することから、ハンギング・バスケットなどにも使われます。最近は、白花の品種も販売されるようになりました。

 

<エボルブルス ヒルガオ科アサガオガラクサ属(エボルブルス属)>
6/5 柏の葉公園

 

 

 

 

 

ヨーロッパ、西アジア、北アフリカに自生する低木または小高木樹。日本ではセイヨウニワトコとも呼ばれます。

6~7月にクリーム色の花を咲かせた後、秋に黒みがかった紫色の実がつきます。花は、20センチほどの円形になる散房花序で強い香りがあります。

木は大きいものは数メートルになり、初夏の1ヶ月だけクリーム色の可憐な花をたくさん咲かせるという特徴があります。

ヨーロッパでは、昔から本種を使って、コーディアルシロップを作るなど、料理やお菓子などに利用されてきました。

 

<エルダーフラワー(西洋接骨木:セイヨウニワトコ) レンプクソウ科ニワトコ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 



中南米原産の水生植物で、6~10月頃に直径4cm程度の黄色い花を咲かせます。

葉や茎の切れ端からでも再生するほどの驚異的な繁殖力を持っており、水面を覆い尽くし、他の生物の生息や漁業の障害となるなど、生態系や人の暮らしに大きな影響を与えています。

平成26年には「外来生物法」に基づく「特定外来生物」に指定され、栽培や保管、運搬などが禁止されるとともに、駆除の対象とされています。

<オオバナミズキンバイ(大花水金梅) アカバナ科チョウジタデ属>
6/12 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

日本を原産とするヤマユリやカノコユリなどの、森林のユリを交配して作られた八重咲品種です。

花期は7月頃で、花弁は少なくとも12枚、多くて36枚あります。八重咲きユリは、花びらの枚数が多く、無花粉のモノが多いです。

また、花の色の種類も幅広くなっています。ピンクや白色に加え、黄色やオレンジ、そしてこれらの色を組み合わせたものもあります。

<オリエンタルリリー「ウェブライダー」 ユリ科ユリ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 


地中海ヨーロッパ原産のセリ科の花植物です。園芸的にも観賞価値の高い草花でありながら、日本に本格的に導入され始めたのは1990年代後半です。

比較的新しい花ですが、繊細な花姿からは想像できないほどの丈夫さで、こぼれダネからでも増えることから、あっという間に広く見かけるようになりました。

高さ90cmまで成長するこの多枝の一年生植物は、分かれたシダのような葉と、夏の長い期間にわたって純白の花を平らな円錐花序に咲かせます。

<オルラヤ・グランディフロラ セリ科オルラヤ属>
6/8 京成バラ園

 

 

 

 


古来より日本にある植物で、江戸時代前半から観賞用に多くの品種が改良された古典園芸植物です。

5月~6月頃に、浅い水辺から50cm~70cmの丈を伸ばし深みのある鮮やかな青色の花を咲かせます。

本種とアヤメの2つの植物は比べられるようになり、選ぶのに迷うほどよく似ています。本種は水辺で茎を出し花を咲かせ、アヤメ(菖蒲)は乾燥した土から茎を出し花を咲かせています。

 

<カキツバタ(杜若) アヤメ科アヤメ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 


南アフリカが原産の多年草で根茎をもちます。鮮やかな色彩とさまざまな花色が魅力の草花で花期が春から秋までと長いのが特徴です。

草丈30センチほどで長い花柄をだして直径5~15センチほどの花を咲かせます。

花は光があたると開く性質があるため朝に開き夜には閉じてしまいます。また曇りの日にも花が開かないことがあります。

他種との交雑によって黄、オレンジだけでなくピンクや赤、白、複色など花色は豊富にあります。

和名は「勲章菊(クンショウギク)」といいます。 本種の花姿が勲章に似ていることから勲章菊と名付けられました。

<ガザニア(勲章菊) キク科ガザニア属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

北アメリカ東部原産のアジサイの仲間です。アジサイ属の野生種は、アジア東部と南アメリカに約30種が分布しています。

カシワに似た形の5~7つに深く裂けた葉、円錐形の花房が特徴的なのが、本種です。

花だけではなく、秋になると深いボルドー色に美しく色づきます。葉の形も大きくて印象的な形なので、紅葉も見どころのある植物です。

<カシワバアジサイ(柏葉紫陽花) アジサイ科アジサイ属>
6/4 柏の葉公園

 

 

 

 

 

1990年にペチュニア属から分かれて独立した新しい属で、1994年にサントリーが「ミリオンベル」というブランド名をつけて販売したのが始まりです。

花もペチュニアによく似ています。園芸植物としての歴史は浅いものの、短期間のうちに急激に品種改良が進んでいます。

ペチュニアに比べ花が小さめで可愛い、花色がより豊富でカラフル、花がベトベトしないのが特徴です。

花殻摘みが不要なので手間いらずで乾燥に強いなどの特徴を備えています。

 

<カリブラコア(舞春花)  ナス科カリブラコア属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

南ヨーロッパ原産のハーブとして知られ、カレーのような芳香があります。

カレー粉の原料としてではなく、料理の風味付けやポプリとして使われたり、イモーテルやヘリクリサムという名の精油として流通しています。

夏に黄色い小さな花が咲き、ドライフラワーとしても使われます。本種は、ドライフラワーにしても長い間色あせず、形も崩れません。

その特徴から「永遠の」という意味をもつ「エバーラスティング」と呼ばれたり、「不滅の」という意味をもつ「イモーテル」と呼ばれることがあります。

 

<カレープラント キク科ムギワラギク属>
6/8 京成バラ園

 

 

 

 

 

日本に自生する多年草で、万葉集にも歌われている秋の七草の1つであるナデシコ(撫子)は本種のことを指します。

自生地の開発などによる環境の変化で、減少している地域もあります。埼玉県、沖縄県では絶滅危惧種、鹿児島県では準絶滅危惧種の指定を受けています。

和名の由来は、河原に生えて可憐な花を「撫子(なでしこ)」と言うことに由来します。

<カワラナデシコ(河原撫子) ナデシコ科ナデシコ属(ダイアンサス属)>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

日本全土、朝鮮半島、中国、東シベリアに広く分布する多年草です。日当たりのよい草原に見られますが、国内ではそのような場所が激減したため絶滅危惧種になっています。

古来より美しい花が人々に愛され、万葉集のなかで秋の七草と歌われている朝貌と表記されています。秋の七草はの始まりは奈良時代、山上憶良が万葉集で詠んだ歌が由来とされます。

「秋の野に咲いている花を、指を折って数えてみれば、七種類の花がある」といった内容の和歌です。

 

<キキョウ(桔梗) キキョウ科キキョウ属>
6/4 柏の葉公園

 

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「6月の花のアルバム(2)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「6月の花のアルバム(3)」に続きます。

 


6月の花のアルバム(1)

2024-07-13 | みんなの花図鑑

6月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。6月はアジサイを始めとして、夏の花が咲き揃う季節でもあります。6月は約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。

 

<本日のバラ アイスバーグ>
作出:コルデス(独) 発表年:1958 年

フロリバンダ・ローズを代表する最高傑作のひとつ、名花中の名花です。世界中で愛されている銘花です。

純白の花を次々と咲かせる、とげが少ない品種です。花名「アイスバーグ」は氷山の意味で、別名「シュネービッチェン」は白雪姫の意味です。1983年世界バラ会連合殿堂入りしました。

 

 

 

 

 

 

南アフリカ、熱帯アフリカを原産地キク科の耐寒性多年草。そこにはおよそ65種類が分布しています。

その中でも日本に初めて入ってきたのが本品種で、昭和の初期に渡来してきたといわれています。

白い花弁に中心がネイビーの花とシルバグリーンの葉の色のコントラストが美しく、花の中央がブルーがかることから別名はブルーアイ・デージー。

春から秋まで次々と花を上げ長く楽しめますが、高温多湿を嫌うのでやや乾燥気味に育てます。

<アークトチス・グランディス(羽衣菊) キク科ハゴロモギク属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

本種はユウゲショウの名前でも呼ばれ、アメリカ大陸(熱帯地域)原産の外来(帰化)植物です。

初夏から秋にかけて、桃色の花を次々と咲かせます。花の直径は1.5センチメートルほどで、花びらは4枚です。

名前は、夕方になると化粧をしたように一斉に花を咲かせることから来ていると言います。しかし、実際には昼咲きで、朝に開花して夕方には閉じてしまうものが多いようです。

<アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧) アカバナ科マツヨイグサ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 


南アフリカに10~20種ほどの原種が自生し、交配などにより300以上の園芸品種が育成されています。

初夏に光沢と厚みのある葉の株元から花茎を立ち上げて、花火のような形状の涼やかな花が開花します。

小さなユリに似た花をたくさん咲かせるので、英名では「アフリカンリリー」と呼ばれ、和名では「紫君子蘭」と呼ばれます。

<アガパンパス(紫君子蘭) ヒガンバナ科ムラサキクンシラン属(アガパンサス属)
6/12 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


地中海沿岸地方を中心に50種ほどがありますが、最も一般的で多く栽培されている種が、和名で葉薊(ハアザミ)と呼ばれる品種です。

草丈、株張りともに1.5mほどになる大型の宿根草で、ほぼ周年観賞できます。6月から8月に咲く花は、紫色の萼と白い花弁のコントラストが際立ち、開花後も萼は長く残ります。

学名には「とげ」の意味があり、花のつけ根の苞に鋭いとげがあることに由来します。

<アカンサス(葉薊) キツネノマゴ科ハアザミ属(アカンサス属)>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

ヨーロッパ~アジア西部原産のフウロソウの仲間です。アルプスでは標高2000m前後の丘陵、開けた林床に生えます。

コーカサスを中心に自生する原種、サンギネウムをもとにした品種群をサンギネウム系と呼んでいます。国内では流通名の本種の名で呼ばれています。

花色は濃いピンクで、こんもりとした柔らかなドーム状の草姿で、非常に花つき良い多花性で、一面に花をつけます。

<アケボノフウロ(曙風露) フウロソウ科フウロソウ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

加茂花菖蒲園作出のアジサイの園芸品種です。花は、すべてが八重咲きの装飾花で、てまり状に咲くので、とても見応えがあります。

花びらにも丸みがあって、とても可愛らしいです。この可愛い装飾花が、1つの花房にたっぷり集まって咲くので、花房で見ると豪華に見えます。

<アジサイ「ギャラクシー」 アジサイ科アジサイ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

日本ハイドランジアブリーダーズ協会(HBA)で作出されたアジサイの品種です。

開花時期は5月〜7月中輪で一重咲きの玉アジサイで色はコーラルピンクです。

HBAはオランダの育種専門会社とドイツの紫陽花生産者2社による合弁によってできた協会です。

<アジサイ「デュロ」 アジサイ科アジサイ属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

愛知県の奥三河原産です。本種は装飾花がなく、両性花が大きく生長して、装飾花のような姿形をしています。

そのためか通常のボリュームのある一般のアジサイと異なり、小ぶりで楚々とした風情があります。

葉は西洋アジサイよりもやや小さくて細長く、厚みが薄く、野生味があって人気があります。

名前の由来は貝殻のような花弁が反り返って雄蕊が長く、千鳥の足に似ていることから。

<アジサイ「三河千鳥」 アジサイ科アジサイ属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


アザミに似たつつましく、ポンポンのようなかわいい花を房状に咲かせる熱帯アメリカ原産の、非耐寒性の多年草です。

高性種と矮性種がありますが、ポット苗でよく出回っているのは矮性種の方です。高性種は切花に用いられます。

和名のカッコウアザミは、葉がシソ科のカッコウ、花がアザミに似ていることからきています。

<アゲラタム(郭公薊) キク科カッコウアザミ属(アゲラタム属)>
6/5 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

原産地は日本、中国、朝鮮半島、北アメリカ。日本の山野にもチダケサシやアワモリショウマなど6種が自生しています。

円錐形の優雅で綿菓子のような花穂を伸ばし、こんもり茂った葉とのバランスもよく、安定した草姿が魅力です。

和名のアワモリソウ(泡盛草)は、白い泡が集まったような花を形容してつけられました。

<アスチルベ(泡盛草) ユキノシタ科チダケサシ属> 
6/4 柏の葉公園

 

 

 

 

 

地中海沿岸から西アジアに分布しているミントの品種の1つです。シソ科・ハッカ属に分類される多年草となっています。

甘いりんごの香りがするミントです。葉の色は明るい緑色で、料理やハーブティー、デザートなどに幅広く使えます。

ミントには本種の他、「スペアミント」「パイナップルミント」など多くの種類があります。

丸い形の葉から、和名で「丸葉薄荷(マルバハッカ)」とも呼ばれます。また、葉の表面が密生した細かい毛で覆われていることから「綿毛のような」を意味する「ウーリーミント」の呼び名もあります。

<アップルミント(丸葉薄荷:マルバハッカ) シソ科ハッカ属>
6/12 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

南アフリカ原産でヒガンバナ科の耐寒性常緑多年草(球根植物)です。日本には明治時代の初期に渡来しました。

夏の夕方に、花茎を伸ばし先端に散形花序を出し、白い ユリ(白百合)のような漏斗状の花を多数咲かせます。

花の名は、アフリカ原産で葉がハマユウに似ていることから付けられ、ハマユウは白い花が木綿を垂らしたように見えることから名づけられました。

<アフリカハマユウ(印度浜木綿) ヒガンバナ科ヒメノカリス属>
6/12 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

19世紀中期にイタリアで作出された交配種です。両親の長所である、長い開花期や、寒さに強いという特徴を受け継いだ優秀な園芸品種です。

花は春から咲き始め、秋まで咲き続ける四季咲きです。真冬以外はほとんど花を見る事ができます。

花色は白色の他にピンク色があります。アベリアは葉の色も豊富で、光沢のあるグリーンや、白斑や黄斑が入るもの、赤く紅葉するものなど、多様です。

別名のツクバネウツギは漢字では「衝羽根空木」と書きますが、これはウツギに似た姿で、プロペラのように広がる5枚の萼が花後も残り、羽根つきの羽根のように見えることに由来しています。

<アベリア(花園衝羽根空木) スイカズラ科アベリア属>
6/4 柏の葉公園

 

 

 

 

 

ヨーロッパ原産のキク科アザミ属の多年草。名前に「アメリカ」とありますが、ヨーロッパ原産で、誤解をさけるためセイヨウオニアザミと呼ばれることがあります。

繁殖力が強く、在来の植物の生育場所を奪うなどの影響を与える可能性があるため、環境省により生態系被害防止外来種に指定されています。

葉や茎、総苞片に鋭いトゲがあるのが最大の特徴です。このトゲはとても尖っているため、手袋をしても貫通してしまうことがあります。

<アメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊) キク科アザミ属>
6/3 近隣の路傍

 

 

 

 



本種には北半球に約700種の野生種があり、ニンニクやネギも同じ仲間です。

主に、花茎が長い大型種は切り花として、また花茎の短い小型種は花壇用に利用されています。

葉のない長い花茎とその頂部に傘形または球状の花序がつく姿はほかの草花にはないユニークさがあり、人気があります。

中でも変わらぬ人気で長い間作り続けられているものに「ギガンチューム」があります。ボールのような形の大きな花を咲かせます。

<アリウム(花葱:ハナネギ) ネギ科アリウム属>
6/5 アンデルセン公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「6月の花のアルバム(1)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「6月の花のアルバム(2)」に続きます。

 

 

 


5月の花のアルバム(18)最終回

2024-07-08 | みんなの花図鑑

5月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。5月はバラの花の種類が一番多い月で、新緑の季節でもあります。5月は170品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として18回に分けて投稿します。

 

 

JUJU 『ナツノハナ』

 

 

 

原産地はアメリカのテキサス州南部からメキシコ原産で、常緑の多年生植物です。高さは2~7メートルになり、よく分枝します。

12月から4月ごろに50~120センチの長さの花茎を伸ばし、クリーム色がかった白い花をたくさん咲かせます。

西部開拓時代には、葉はロープ作りや屋根葺きに使用されていました。また、花はピクルスやキャベツと同じように調理されていたそうです。

名前の由来はカリブ諸島でユカと呼ばれるキャッサバと似ており混同したために付けられ、日本の園芸種では「青年の木」という名前でも呼ばれます。

<ユッカ・トレクアナ(青年の木) ユリ科ユッカ属>
5/2 つくば実験植物園

 

 

 

 


南アフリカ原産のキク科の常緑低木です。樹高は90〜100cmほどで、低木に分類されています。暑さや寒さにはほどほどに耐える性質です。

日本に本種が伝わったのは、1970年代。比較的新しい花で、当初は鉢花として販売されていました。

開花期は11〜5月と長く、しかも冬でも咲いてくれるのが最大の美点です。マーガレットのようなキク科らしい花を次々と咲かせます。

花色は黄色のみで、花径は3〜4cm。花姿は一重咲き、八重咲きなど。花茎を10〜15cm伸ばした頂部に花を咲かせます。

<ユリオプスデージー キク科ユリオプス属>
5/2 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

アメリカ南東部などに自生するツツジ科ネジキ属の常緑低木です。

株元から枝が立ち上がってブッシュ状の樹形となります。

4~5月にすずらんのような可憐なピンク色の花を鈴なりに咲かせます。

アセビの近縁種で枝葉に含まれる成分が有毒です。

<ライナリア・マリアナ ツツジ科ネジキ属>
5/2 つくば実験植物園

 

 

 

 


原産地は南アフリカ(ケープ地方)の球根植物で多年草。現地では海岸沿いの岩礫地に生えます。

開花時期は2月~5月上旬。花茎を伸ばし総状花序をつけ、管状(筒状)で表面が蝋のような花を多数咲かせます。

花の長さは2~3cmで、蕾はオレンジ色で、成熟すると濃い黄色になります。

やや肉厚で紫褐色の斑点模様が入る披針形の葉を2枚出し、葉の長さは15cm~20cm程度です。

<ラケナリア・アロイデス キジカクシ科ラケナリア属>
5/2 つくば実験植物園

 

 

 

 



原産地は西地中海沿岸で、日本へは明治時代の末期に渡来しました。

5~6月に赤、ピンク、黄、紫、紅、オレンジ、白など多彩な色の花を咲かせます。

上向きの花びら(上唇弁)が縦に大きく2つに裂け、それがウサギの耳のようでかわいらしく見えます。

<リナリア(姫金魚草) ゴマノハグサ科ウンラン属> 
5/22 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


本種ははイソマツ科イソマツ属に属する多年草の植物です。日本ではその暑さに耐えられず、一年草として親しまれています。

生花やドライフラワーとして多量に栽培されています。赤や黄や紫色に色づく部分は花ではなく、花の部分はその外側の苞になります。

日陰で乾燥させると、ドライフラワーとして長く楽しむことが出来ます。通常は秋蒔き、高冷地では春蒔きします。

<リモニウム・ゴールドコースト イソマツ科イソマツ属>
5/2 つくば実験植物園

 

 

 

 


原産の北アフリカでは山脈の岩場に自生し、高温多湿が苦手で暖地では1年草として扱われます。

初春~初夏まで次々と花が咲きます。花が無い時期でも切れ込みの入った、繊細なシルバーリーフが1年中楽しめます。

姿はマーガレットによく似ていますが、氷点下になると傷んでしまうマーガレットに比べて低温に強く、-10℃程度まで戸外で育てることができます。

草丈も10〜30cmほどと小ぶりなため寄せ植えにも人気です。また特徴として、葉は切れ込みが入ったように細く分かれており、産毛が生えています。

<ローダンセマム キク科ローダンセマム属>
5/2 つくば実験植物園

 

 

5月の花のアルバム①~⑧ 全179品種の花、野鳥、昆虫を最後までご覧いただきありがとうございました。

次回は「6月の花のアルバム」を2024年7月中旬に投稿予定です。次回もご覧いただけると、とても嬉しいです。