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7月の花のアルバム(9)最終回

2024-08-28 | みんなの花図鑑

7月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。7月は夏の花もピークを過ぎ、夏枯れ状態でした。しかし、つくば実験植物園の稀少植物を中心に約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として9回に分けて投稿します。

 

 

<本日のバラ うらら> 2023/11 坂野ローズガーデン
系統:F(フロリバンダ) 作出:1995年 京成バラ園芸(日本)

ショッキングピンクの花色がたいへん華やかなバラです。花付きが良く、春から秋まで絶え間なく咲き続けます。1995年JRC金賞受賞。

 

 

 

 

 

カバノキ科ハンノキ属の落葉高木。日本固有種で、西日本に多く自生します。

近年、花の花粉が花粉症などのアレルゲンとなることが知られるようになりました。

秋に実る果実で鉄とともに染めます。藍と重ねることで、深みのある黒色になります。水戸黄門(徳川光圀)も着物などに好んで使ったようです。

名前の由来は、熟した果穂が夜叉(顔かたちがものすごく、性質が勇猛なインドの鬼神)にも似ていることから。

 

<ヤシャブシ(夜叉五倍子) カバノキ科ハンノキ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

南アメリカ原産で、日本には園芸植物として導入されましたが、野生化して空き地や道端などに生えます。三尺バーベナとも呼ばれます。

大きな根株から、茎はよく分岐して伸び、直立します。高さは1~1.5mほどにもなります。高さの割に茎は細く、全体に剛毛が生えています。

花は紫がかった濃いピンクで、径3~5mm、長さ1cmの5弁です。細い茎の先に小さな花をびっしりと多数咲かせます。その見た目は名前の通り、花笠のようです。

 

<ヤナギハナガサ(柳花笠) クマツヅラ科クマツヅラ属>
7/3 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

土手や野原、林縁などの日当たりの良い場所に多く生える多年草です。地下茎で横に広がっていくため、しばしば群生します。

6月から9月ごろ、数十センチメートルほどの茎がのびて、その先に直径8センチメートルほどの大きなオレンジ色八重咲きの花を咲かせます。

冬になるといったん葉は枯れますが、春になると再び芽吹いてきます。この新芽は茹でるとぬめりがあって美味しく、山菜として人気があります。

従来はユリ科に分類されていましたが、DNA解析をもとに分類が見直された結果、現在はススキノキ科になっています。

 

<ヤブカンゾウ(藪萱草) ススキノキ科 ワスレグサ属>
7/3 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

福島及び新潟県以南の各地に見られる多年草で、薄暗い暗い林や藪に生え、葉の色や形がミョウガ(ショウガ科)に似るため命名されました。

夏から秋にかけて花茎が伸び、直径6ミリほどの小さな白い花が、茎の上部に段々に集まって咲きます。

花には両性花と雄花がありますが、いづれも一日しか持たない「一日花」です。しかし、タイミングをずらして次々に咲くため、花期は1か月間ほど続きます。

実も花と同じようにタイミングをずらしながら次々に熟し、その青藍色が美しいことから観賞用に植栽されます。

 

<ヤブミョウガ(薮茗荷) ツユクサ科ヤブミョウガ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


主に太平洋側の福島県から四国・九州に分布しています。半日陰の湿り気のある林や沢沿いに生育しています。このことから別名のサワアジサイの名前がつきました。

周辺の自然によくなじんでいる樹木です。中央から花の外側に向かって咲き、縁に沿って装飾花をつけてガクアジサイと同じようにガク咲きとなります。

装飾花(中性花)の萼片は、白色または白青色で少し反り返りますが、紅色を帯びることもあります。ガクアジサイよりも花序が小型なので、コガクと呼ばれることもあります。

アジサイに比べて葉は、薄くて細長く小型です。野趣に富んだ樹形で、花色や花形は地域による変異が多く、愛好家の間で人気の高い花木です。

 

<ヤマアジサイ(山紫陽花) アジサイ科アジサイ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

ヤマアジサイのなかで葉に甘味のある植物を指し、昔から4月8日の潅仏会(かんぶつえ)に用いられました。

通常アジサイの葉には毒があり飲用にしませんが、本種の葉は乾燥させてから煮出してお茶にすると、薬効がある甘茶になります。

葉は生葉では甘みを感じませんが、甘茶に加工すると甘みが出るので、糖尿病患者の砂糖がわりの甘味料として利用されます。

 

<ヤマアジサイ「踊り子甘茶」 アジサイ科アジサイ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 



北海道から九州まで日本各地の山野に生えるマメ科の落葉低木。秋に咲く淡い紅紫の花を観賞するため、庭園や公園、川岸などに植栽され、「秋の七草」に数えられます。

ハギの仲間は北半球に約60種ありますが、日本には本種に代表され、木として扱われる8種と、メドハギに代表される、草のハギ4種が分布します。

ハギという植物はありませんが、本種が最も一般的であるため、単にハギという場合は本種を示すことが多いようです。

開花は8~10月。花は直径1センチ程度の小さな蝶形。派手さのないところが昔から好まれる所以ですが、花期は長く、満開がはっきりしないまま咲き続け、いつの間にか花が消えます。

 

<ヤマハギ(山萩) マメ科ハギ属>
7/3 近隣の路傍

 

 

 

 

 

中国、朝鮮半島、日本の本州から琉球列島に分布します。江戸時代には欧米へ渡り観賞樹木として栽培されています。

花のように見えるのは本来の花弁ではなく、ハナミズキと同様、総苞片(花のつけ根の葉)です。そのため比較的花の観賞期間も長いのが特長です。

名前の由来は中央の丸い花穂を坊主頭に見立て、4枚の白い苞を白頭巾に見立てたものだと言います。

 

<ヤマボウシ(山法師)  ミズキ科ミズキ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

日本特産のユリで、北陸地方を除く本州の近畿地方以北の山地に分布し、山地、山野の林縁や草地に自生しています。

花は大型で白く、山中でもよく目立ち、強い芳香を放ちます。鱗茎は食用のユリ根になり、別名リョウリユリ(料理百合)ともよばれています。

花期は夏(7 - 8月)で、茎の先に1 - 数個、ときに20個ほどの白い花を横向きに咲かせます。

花は6つある花被片が、外に弧を描きながら広がって、花径は15~18 (cm) になり、ユリ科の中でも最大級であり、その重みで茎全体が弓なりに傾くほどです。

 

<ヤマユリ(山百合) ユリ科ユリ属>
7/18 布施弁天・妙見大菩薩

 

 

 

 

 

ヨーロッパ原産で、世界各地で野生化しています。日本には明治時代に入ってきました。

ギザギザとした葉を持つことから、西洋ノコギリソウと名づけられました。

ミネラルが豊富で効能が高いため、料理やハーブティとして利用されます。

殺菌効果に優れたアルカロイドを含み、古くは傷薬や強壮薬に用いられました。「兵士の傷薬」と呼ばれ、生葉は傷の治療に使われていたそうです。

 

<ヤローイエロー キク科ノコギリソウ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


本州・四国・九州の日当たりの良い草地に生育する、高さ1~1.5mほどになる多年草です。

花期は7~8月で、高さ1~1.5mほどの花茎の先に花序をつけ、夕方頃から翌朝にかけて先が軽く反り返った直径7~10cm程度のラッパ状の花を咲かせます。

花被片は鮮やかなレモンイエローで、長さは5~8cm程度、基部の合着した筒部は3cmほどです。

 

<ユウスゲ(夕菅) ユリ科ワスレグサ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

原産地は北アメリカでキク科ユリアザミ属の草花です。寒さや暑さに強い性質のため育てやすい植物です。

いくつかの種類があり初夏から穂状~球状の花を咲かせます。花色はよく見かける赤紫のほか、紫や白もあります。

真っ直ぐに花穂を立ち上げて小さな花をびっしりとつけ、頂部から下に向かって咲き進むのが特徴的です。

葉は細長い線のような形で、放射状につきます。葉がユリに似ていることから、「ユリアザミ」と呼ばれることもあります。

 

<リアトリス(麒麟菊) キク科ユリアザミ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

通常のリアトリスに比べ、大きくならないタイプ。小型の割に花数が多く上がるので、花が密に咲き、姿がとてもきれいです。

通常のリアトリスを縮めたような草姿ですのでふっくらとしていて、上部から下へと咲き進む姿は逆さにした手持ち花火の様にも見え、美しいです。

リアトリスの小型改良種で狭小地などでも活躍できます。一般的なリアトリスは、花穂が高く上がり、見頃の時期になると倒れてしまう心配がありましたが、その心配はありません。

 

<リアトリス・スピカタ キク科ユリアザミ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


野生種は砂漠や荒れ地に自生し、園芸種をふくめると世界で約150品種以上が存在しています。

イソマツ科の一年草または多年草で、花期は5月~6月ですが、切り花としては1年中流通しています。

花に見える色がついている部分は萼(がく)で、実際の花は白い部分です。萼の部分は散ることなく長期間色褪せずに残るため、ドライフラワーとしても人気があります。

<リモニウム(スターチス)  イソマツ科イソマツ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

花が大きくカラーバリエーションが豊富なルドベキアシリーズの品種です。

直径10cmを超えるような色鮮やかな花を株いっぱいに咲かせます。暑さや蒸れに強く、切花やドライフラワーにも利用できます。

ジャパンフラワーセレクション2023-2024 鉢物部門春審査会 コンテナ・ガーデンパフォーマンス特別賞を受賞しています。

<ルドベキア・サンベキア キク科オオハンゴウソウ属(ルドベキア属)>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


南アフリカ原産のイソマツ科の半耐寒性常緑低木で、別名プルンバゴとも呼ばれます。爽やかなブルーの花を春から秋まで繰り返し楽しめる丈夫で育てやすい植物です。

本種の仲間は熱帯を中心に約20種類の仲間が知られています。その中でも南アフリカに分布する、プルンバコ・アウリクラータのことを本種の名(和名)で呼びます。

和名の「ルリ」は花色(瑠璃色)から、「マツリ」は花姿がマツリカ(ジャスミン)に似ているところに由来します。

 

<ルリマツリ(瑠璃茉莉) イソマツ科ルリマツリ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

明治時代の終わりに、牧草とともに日本にやってきました。野菜のナスと同じ仲間で、花後に黄色く丸い果実ができることもありますが、これは食べられません。

花色は淡い青紫色で、その色の濃淡は株によってちがいます。花の美しさとは裏腹に茎や葉には鋭い刺が多数あり、触ると非常に痛い思いをします。

さらに、繁殖力が強く、一度の家に侵入すると根絶は困難になります。それゆえ、たちが悪いとされています。

 

<ワルナスビ(悪茄子) ナス科ナス属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

7月の花のアルバム①~⑨ 全142品種の花、野鳥を最後までご覧いただきありがとうございました。

次回は「8月の花のアルバム」を2024年9月中旬に投稿予定です。それまでは、暫くブログを休止いたします。フォロワー様のブログにも暫くの間、訪問できなくなりますので、よろしくお願いします。

再開した折りには、また拙ブログをご覧いただけると、とても嬉しいです。


7月の花のアルバム(8)

2024-08-26 | みんなの花図鑑

7月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。7月は夏の花もピークを過ぎ、夏枯れ状態でした。しかし、つくば実験植物園の稀少植物を中心に約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として9回に分けて投稿します。

 

 

<本日のバラ うさぎのロップ> 2024/5 自宅
系統:シュラブ 作出:2023年 坂野 将史(日本)

咲き始めは黄色で外弁にうっすらピンクがかり、咲き進むと透明感のある黄色に、花の終わりには退色して蛍光色のピンクとなって、一株で色々な花が楽しめます。

 

 


南アフリカ原産の多年草。葉は50cm程の長楕円形で、縁は波状になり刺があります。

茎につく葉は互生し、葉柄はなく、アザミのように葉の縁は波状になり、刺があります。

7-8月に花茎の上部に数個の頭状花序をつけます。キク科なので、頭花は舌状花と筒状花からなり、舌状花は淡い藤色~濃い藤色まれに白色、筒状花は紫色です。

<ベルクヘヤ・プルプレア キク科ベルクヘヤ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


遺伝子の変異によって、さまざまな色や形に変化した花や葉が生じるアサガオです。

アサガオを種から育て、そのアサガオの変異が花や葉、茎などに現れる”出物”と言う朝顔を”変化朝顔”と呼びます。

遺伝法則はおろか受粉のしくみさえ知らなかった江戸時代の人々によってつくりだされました。

幾多の絶種の危機を乗り越えて現代に受け継がれています。

世界的に見てもこれほどまでに変化を遂げた園芸植物はほかになく、生きた文化遺産ともいえます。
(変化朝顔図鑑(仁田坂 英二 著・化学同人より)

 

<ヘンカアサガオ(変化朝顔) ヒルガオ科サツマイモ属>
7/20~7/31 自宅

 

 

 

 


北米東部の水湿地に群落を作って自生するズアオイ科の多年草です。

草丈は50~150㎝程度。葉は根出葉で、長い葉柄を持ち、その先に細長いヘラ状(細長い披針形)の葉をつけます。

6~10月頃、根茎から根茎より長い花柄を出し、先端に穂状花序をつくります。

筒状の花穂の周囲には淡桃紫色の6弁花が多数開花する。中央の上弁には淡緑黄色の模様が入ります。

 

<ホソナガバミズアオイ(細長葉水葵) ミズアオイ科ポンテデリア属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

アメリカ先住民が、古くから消化・解熱剤として用いてきたと言われるシソ科の一年草で、草丈は70 ~100㎝程度となります。

葉はほぼ線形に近い狭楕円形で茎に対生し、葉を揉むとミントの香りがします。

7~9月頃、茎頂並びに枝先に、白色地の花弁に紫色の斑点模様の入った花を散形状につけます。

<ホソバマウンテンミント(細羽マウンテンミント) シソ科アワモリハカ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

中国原産の多年草で、日本でも山野などに自生している植物です。別名釣鐘草と呼ばれ、釣鐘型の花を下向きに咲かせる植物です。

立ち上がった花茎から各節に釣り下がった花を2~5輪程度咲かせます。改良交雑品種があり花色が赤紫~白から、紫~青紫まで揃います。

花の形は変わっていますが、全体をみると野草の雰囲気があり素朴な雰囲気の花です。

控えめな印象の可愛い花が古くから親しまれてきました。昔この筒状の花に子供がホタルを入れて遊んでいたことから、この名前になったと言われています。

 

<ホタルブクロ(蛍袋) キキョウ科ホタルブクロ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

水田や沼地に生える高さ20~40cmほどになる1年草で、国内では北海道・本州・四国に広く分布します。古名をナギといい、葉を食べたといわれます。

現在は除草剤や基盤整備、河川の性質の変化などによって激減しており、環境省RDBでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

夏から秋にかけて葉よりも高く花序を出し、青紫色の花を次々に咲かせます。花は径3cmで花弁が6枚、中心から1本の雌しべと6本の雄しべを出します。

ウマノスズクサ科のフタバアオイのように4~15cmのハート形の葉(心形)の葉となり、これが名前の由来です。

 

<ミズアオイ(水葵) ミズアオイ科ミズアオイ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


北米大陸南部に分布するクズウコン科の大型宿根草で、日本へは昭和初期に水質改善と観賞用に導入されました。

紫色の花と白い萼の色が混ざりあい、紫白色に見える美しい花を咲かせる、草丈の高い水辺の植物です。

葉は長さ30-60cmの披針状楕円形。花茎は長さ1-3mになり、頂部に穂状に紫色の花をつけます。

その名の通り、葉っぱがカンナに似ていること、水湿地を好むことが名前の由来です。

 

<ミズカンナ  クズウコン科タリア属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

日本や朝鮮半島を原産とする、宿根性の多年草です。日本全土の湿地や田んぼの畦など、日当たりがよく湿り気の多い場所に自生しています。

お墓やご仏壇に供える盆花として知られている植物です。すっと長く伸びた茎の先に、サルスベリを思わせる紅紫色のフリルがきいた可憐な花を咲かせます。

本種はお盆に作る精霊棚のごはんの横に配置されます。これは、お盆で供養する餓鬼は、のどが狭くごはんが食べられないことから、水とのどの渇きを抑える作用のある本種を添えておくためです。

<ミソハギ(禊萩) ミソハギ科ミソハギ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

春早くに株を覆うほどの黄色い花を咲かせ、よく目立ちます。名前のとおり葉色が銀灰色で観賞価値が高く、庭園樹として人気があります。

日本では黄色の花を咲かせるアカシアの仲間をミモザと呼ぶことが多いのですが、アカシアのなかのフサアカシアという種類がミモザになります。

フサアカシアの英語名・仏語名がミモザであることがその背景です。なお、アカシアの仲間にはミモサアカシアという和名を持つ別種もあります。

<ミモザ(銀葉アカシア) マメ科アカシア属>
7/18 あけぼの山農業公園

 

 

 

 



アッサム州(インド)原産でサトイモ科 コンニャク属の非耐寒性塊根(多年草)です。葉の上に小さな珠芽(むかご)をつくって繁殖します。 

初開花まで3年を要します。仏炎苞は緑色を帯びた淡いピンクで、肉垂花序はきれいなピンクです。コンニャク属で、花がピンクなのは珍しいです。

 

<ムカゴコンニャク (零余子蒟蒻) サトイモ科コンニャク属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


原産地は中国で、平安時代に日本に渡来しました。韓国の国花としても知られています。

初夏~秋までの長期間に次から次へと涼やかで優しい大輪の一日花を咲かせます。ハイビスカスの仲間であるフヨウ(芙蓉)とよく似ています。

本種とフヨウの違いは葉を比べるとわかります。フヨウの葉は花と同じぐらいの大きさで薄い緑色です。

葉形は掌状に浅い切れ込みがあります。本種の葉は花より小さくて濃い緑色です。葉形は卵型で葉縁に荒い切れ込み(鋸歯)があります。

 

<ムクゲ(槿) アオイ科フヨウ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


全長24cm。全身は黒味のある褐色で、頭は灰色がかった黒褐色。目の周囲から頬にかけて不規則な白斑があります。この白斑は個体によって違っていることが普通です。くちばし、足は黄色です。

地上を歩いて餌を探すことが多く、その時にはくちばしを草株の間に入れて開くことで、地面や草株にひそむ虫を探しています。「リャー リャー」とか「キュリリッ」といった声を出します。

平地から低山地の人家や人家近くの林で繁殖し、農耕地、公園の芝生、草地などでよく見られます。繁殖が終わると群になり、多い場合は数万羽の群になることもあります。

<ムクドリ(椋鳥) スズメ目ムクドリ科 全長約24cm>
7/3 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


アオイ科の宿根草です。ムスクの香りがするため、和名では麝香葵(じゃこうあおい)と呼ばれています。

ハーブに分類され、若葉はサラダ、花はお茶やエディブルフラワーとして利用されています。

葉は株元付近の葉は丸い形ですが、生長すると深い切れ込みのある葉になります。

草丈は、マロウ類の中では低めの40~60cm程度で、初夏から秋にかけてピンクや白の花が株一面に開花します。

 

<ムスクマロウ(麝香葵:じゃこうあおい) アオイ科ゼニアオイ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

北米原産の多年草で、耐乾性、耐寒性、耐暑性などがあり、極めて育てやすい植物です。

草丈は60~100cmになり、初夏から晩秋まで赤紫色の花を咲かせます。和名は、開花終盤に15枚ほどの舌状花が垂れ下がり、その形が「バレン」と呼ばれる「火消しのまとい」に似ていることに由来します。

属名はラテン名でエキナセア(Echinacea)またはエキナケア(同)とも呼ばれます。

 

<ムラサキバレンギク(紫馬簾菊) キク科ムラサキバレンギク属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

東北地方南部以西の本州、四国及び九州に分布する日本原産の落葉低木です。

園芸では、基本種の緑葉はほとんど用いられず、赤紫や黄金葉などの美しい葉色を楽しむカラーリーフとして利用されています。

本種は輝くような黄金葉品種です。春早い時期に輝くような色で芽吹き、夏も黄金葉を保ちます。秋にはオレンジ色に紅葉します。

花は非常に小さい黄色花。春から初夏に咲きますが観賞価値は低いです。実は、秋に赤く熟しますが、こちらも小さく観賞価値はあまりありません。

 

<メギ(目木)「オーレヤ」 メギ科メギ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


中国南西部を原産とするスギ科(またはヒノキ科)の落葉高木。端正な樹形や四季折々に変化する葉色が美しく、各地の公園、庭園、街路などに植栽されています。

日本に渡来したのは1950年のことで、アメリカで育苗された100本の苗木が皇居を始めとした各地に配られたのがきっかけです。

中生代(約2億5,217万年前~約6,600万年前)から生きている植物で、日本をはじめ、北半球の各地で化石として発見されています。

 

<メタセコイア(曙杉) ヒノキ科メタセコイア属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

北アメリカ原産で、明治中期に観賞用に渡来しました。繁殖力が強いため、しばしば大群生して、背の高い草やぶを作り、もともと生えていた植物の生息場所を奪ってしまう可能性があります。

各地の道ばたや荒地、河原などに野生化しています。花は夕方から咲き始め、朝にはしぼむ1日花です。夏の夜に咲かせる花は、幽玄な美を感じます。

花の直径は2センチメートルから5センチメートルほどです。季節が進んで気温が下がってくると日中も開いたままになります。

新芽や花、蕾は茹でて和え物にしたり、天ぷらにしたりと山菜にして食べられます。

 

<メマツヨイグサ(雌待宵草) アカバナ科マツヨイグサ属>
7/3 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

フランスで交配によって作出された園芸品種。交配親は檜扇水仙(ヒオウギズイセン)と姫唐菖蒲(ヒメトウショウブ)で、どちらも南アフリカが原産地です。

グラジオラスに似た草姿で、夏に径3,4㎝で6弁の漏斗型の花をたくさんつけます。草丈は40~100㎝。花色は一般的に緋紅色です。

日本へは明治時代の中期に渡来し、鑑賞用に栽培されましたが、繁殖力が旺盛なので現在は野生化しており、佐賀県などでは在来種・希少植物を駆逐してしまう恐れがあるので、移入を禁止しています。

 

<モントプレチア(姫檜扇水仙) アヤメ科クロコスミア属>
7/3 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


八重咲きの園芸種。日本や東アジアからヨーロッパに渡ったクチナシ が品種改良され、里帰りしたものが流通しています。

しかし、熊本の立田山では自生が見られ、天然記念物に指定されているとのことです。

花は八重でも実はクチナシと同じです。熟すとクチナシの実やコクチナシの実  同様にオレンジ色になり、料理の着色に使われます。

一重咲きの品種は秋になると橙色の実をつけ、熟しても口を開かない事から「クチナシ」の名が付いたと言われています。

 

<ヤエクチナシ(八重梔子) アカネ科クチナシ属>
7/3 近隣のショッピングモール

 

 

 

 

 

北アメリカ原産で、日本でも古くから薬草として利用されており、ベルガモット、あるいはモナルダというハーブの名前の方が良く知られています。

同じ仲間のタイマツバナとよく類似しています。ただ、花色は淡い桃色か白色です。

開花期はタイマツバナ同様に7~9月頃。花形は、シソ科特有の唇形花です。

葉には、薄荷のような香りがあります。茎は学名や中国名に見られるように中空であり、タイマツバナよりもやや細く、密生して株立ちとなります。

 

<ヤグルマハッカ(矢車薄荷) シソ科ヤグルマハッカ属>
7/9つくば実験植物園

 

 

 

 


今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「7月の花のアルバム(8)」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「7月の花のアルバム(9)最終回」に続きます。

 

 

 


7月の花のアルバム(7)

2024-08-24 | みんなの花図鑑

7月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。7月は夏の花もピークを過ぎ、夏枯れ状態でした。しかし、つくば実験植物園の稀少植物を中心に約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。

 

 

<本日のバラ ウォーブリング> 2023/11 坂野ローズガーデン
系統:シュラブ 作出:2018年 坂野 将史(日本)

ガーデンでこの花々が風になびく姿がまるで、鳥が楽しそうにさえずっているように感じられた事から、鳥がさえずっているという意味の「warbling」と名付けました。

 

 


原産地は北アメリカ大陸と言われています。紀元前から、ネイティブ・アメリカンの間で豊富な栄養を持つ大切な食物として育てられていました。

日本には17世紀頃に伝わり、始めは観賞用とされていましたが、明治時代からは油の原料や飼料として重用されたと言われています。

輝く太陽の下で元気いっぱいに咲き誇り、見るだけでパッと明るい気持ちにさせてくれる花です。

明るい黄色やオレンジの色彩と、エネルギーに溢れた佇まいはポジティブなイメージです。

キク科の一年草ですが、学名・英名とも「太陽の花」という意味を持ち、ゴッホゴーギャン、モネをはじめとした多くの芸術家の心を魅了してきました。

和名で「向日葵」と表記するほか、「日廻り草」「日輪草」「日車」「天竺葵」などとも呼ばれます。

大きな花を1つ咲かせているイメージが強いですが、実は多くの花が集まって1つの花の形を形成しています。

これは「頭状花序」と呼ばれ、キク科の植物に見られる特徴です。

黄色い花びらの部分の花を「舌状花」、内側の色が濃く花びらがない部分の花を「筒状花」とも呼びます。

 

<ヒマワリ(向日葵) キク科ヒマワリ属>
7/9 つくば実験植物園 、7/19 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

埼玉県の安行に古くからある品種で、ヒメアジサイの一種です。

本種はホンアジサイとエゾアジサイとの交雑種と推測されています。本種の自生種は確認されていません。

本種は澄んだブルーの美しい花色で6月頃から咲き始め、霜が降りる頃まで少しずつ咲き続けます。

 

<ヒメアジサイ「安行四季咲き」 アジサイ科アジサイ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

スイス、クロアチア、イタリア、フランス、スペインなどの南ヨーロッパ及び西アジア原産で、キク科の小形の多年草です。日当たりの良い草原に自生します。

開花時期は初夏から秋、黄色の花(頭花)を花束(散房花序)の様に密につけ花を咲かせます。

非常に矮性で地面を覆うように広がり、植物全体が白い毛で覆われシダ植物の様な羽状する葉を持ちます。

草姿は直立で根茎により広がり高さは約10(30)cm × 幅は約45cmまで成長して、葉はシダ植物に2回羽状して互生葉序につきます。

 

<ヒメノコギリソウ(姫鋸草) キク科ノコギリソウ属(アキレア属)>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

フランスで交配によって作出された園芸品種。交配親は檜扇水仙(ヒオウギズイセン)と姫唐菖蒲(ヒメトウショウブ)で、どちらも南アフリカが原産地です。

日本へは明治時代の中期に渡来し、鑑賞用に栽培されましたが、繁殖力が旺盛なので現在は野生化しています。

佐賀県などでは在来種・希少植物を駆逐してしまう恐れがあるので、移入を禁止しています。

<ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙) アヤメ科ヒメトウショウブ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


北海道から九州の各地に分布するキク科の多年草。日本の在来種であり、山野の草地や林縁に自生し、夏から秋にかけてフジバカマに似た花を多数咲かせます。

花は頭状花と呼ばれるタイプの小さなもので、枝分かれの多い花茎の先に散在します。

筒状の小花が五つ集まって一まとまりになり、花色は普通、白色だが、土壌によっては淡い紫を帯びます。

名前は、ヒヨドリが鳴く頃に咲くこと、あるいは花殻に生じる綿毛(冠毛)がヒヨドリの冠毛に似ることが由来です。

 

<ヒヨドリバナ(鵯花) キク科ヒヨドリバナ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

ヨーロッパからシベリアが原産。ゴマノハグサ科の二年草です。わが国へは明治時代に観賞用として導入されました。

現在では各地に帰化して、河原や荒れ地で見ることができます。高さは1~2メートルほどになり、全体に灰白色のビロード状の毛に被われています。

根生葉は長楕円形で大きく、茎葉は上部にいくほど小さくなります。6月から9月ごろ、総状花序をだして、黄色い花を咲かせます。

名前は、雄しべに青紫色の毛が生えることに由来します。

 

<ビロードモウズイカ (天鵞絨毛蕊花) ゴマノハグサ科モウズイカ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


本種の仲間は、約100種があり、アジア、南北アメリカ、アフリカに分布します。日本にもフジウツギとウラジロフジウツギが自生しています。

長い円錐形の花穂が甘く香り、チョウが集まるため、英名では「バタフライブッシュ」と呼ばれています。

 

藤色を基本に、白や紫などの花色があり、ほかに葉に斑が入るもの、小型のものなど、数多くの園芸品種があります。

一般に栽培されるのは、本種の園芸品種のブッドレアで、紫色の小さな花が穂状に集まったような花を咲かせます。

<フサフジウツギ(房藤空木) マノハグサ科フサウツギ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

日本原産のつる性の落葉高木で、日本人には万葉の時代からなじみのある植物です。

観賞価値の高いつる性の花木で、4月下旬から5月上旬に長い穂のような花序を垂れ下げて咲きます。

樹齢が長く、家紋とする藤原氏に縁の深い春日大社には、樹齢700年とされる「砂ずりの藤」がありますが、樹齢1000年といわれるものもあります。

 

<フジ(藤) マメ科フジ属> 
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


アメリカに自生する野生種のブラックベリーから品種改良された園芸作出品種です。

4~5月頃、野バラに似た5弁花をつけます。花は淡桃色を経て白色になります。5~6月頃、径5~7cm程度の果実は赤色を経て黒熟します。

数あるブラックベリーの中でも、果実が大きい点と果汁が豊富なことで知られています。

<ブラックベリー・カイオワ バラ科キイチゴ属> 
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


本種は育てやすく、場所もとらず、手軽に楽しめる小果樹です。生食のほか、ジャムやホームメイドのスイーツなどにも使えます。

花期は4 - 5月で、春に白またはピンク色のドウダンツツジに似た釣鐘状の花を咲かせます。

花後に0.5 - 1.5センチメートル (cm) ほどの青紫色の小果実が生ります。葉は秋に紅葉をして美しいです。

 

<ブルーベリー ツツジ科スノキ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


米国中・東部及びカナダ東部原産の多年草です。オイランソウ(花魁草)や、宿根フロックス、クサキョウチクトウとも呼ばれます。

夏に、花茎先端から円錐花序を伸ばし、2cm程の丸い花を10個程咲かせます。花色には白やピンクがあります。

属名のフロックスとはギリシャ語の「phlogos」(火炎)から派生しています。種小名のパニキュラータは、「円錐花序の」という意味です。

 

<フロックス・パニキュラータ ハナシノブ科フロックス属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


北米の中部・東部原産で、キキョウ科ミゾカクシ属(ロベリア属)の短命の多年草です。

河川や沼地など湿り気のある場所を好みます。茎は分枝せず真っ直ぐ高く成長します。同属のサワギキョウは青紫色の花を咲かせますが、本種は鮮紅色の花を咲かせます。

注意すべきは、全草が有毒であること。間違って食すと嘔吐、下痢、血圧降下を起こし、ショック状態に陥ります。

 

<ベニバナサワギキョウ(紅花沢桔梗) キキョウ科ミゾカクシ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

初夏から夏にかけて次々と花を咲かせる多年草で、日本にはニッコウキスゲやノカンゾウ、ヤブカンゾウが自生し、古くから親しまれています。

「デイリーリリー」の英名どおり、花は一日花ですが、1本の花茎にたくさんの花を咲かせ、何本も立ち上がるので、長期間花が楽しめます。

 

<ヘメロカリス ツルボラン科ワスレグサ属(ヘメロカリス属)>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

原産地はラテンアメリカ。春から秋遅くまでヒメジョオンに似た花を咲かせます。葉が薄く、ヨメナのような花を付けることから命名されました。

1949年に京都市で野性化が知られました。関東以西で、河川や道ばたの石垣の間などに発生します。

和名の異名としては、「ペラペラヒメジョオン」、「メキシコヒナギク」、「ゲンペイコギク」、「ムキュウギク」など。 

<ペラペラヨメナ(ぺらぺら嫁菜) キク科ムカシヨモギ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「7月の花のアルバム(7)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「7月の花のアルバム(8)」に続きます。

 

 


7月の花のアルバム(6)

2024-08-22 | みんなの花図鑑

7月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。7月は夏の花もピークを過ぎ、夏枯れ状態でした。しかし、つくば実験植物園の稀少植物を中心に約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。

 

 

<本日のバラ イントゥリーグ> 2023/5 近所のお宅
系統:F(フロリバンダ) 作出:1980年 William A.Warriner(米)

赤紫色の花は半剣弁平咲きで、花弁数は少ないが開いても花形が美しいバラです。また、ブルー・ローズ香の強香があり数輪の房咲きです。

 

 

 

 

 


キク科アザミ属の多年草で、本州、四国、九州の日当たりのよい場所に自生します。

日本には100種類近いアザミがあるそうですが、互いによく似ていて見分けは困難です。一番普通に見かけるのが本種です。

深く切れ込んだ葉の縁には棘があり、花色は赤紫色や淡紅色のほか、白色もあります。

 

<ノアザミ(野薊) キク科アザミ属> 
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


中国原産での落葉性のつる性木本。平安時代には日本に渡来していたと考えられます。

夏から秋にかけ橙色あるいは赤色の大きな美しい花をつけ、気根を出して樹木や壁などの他物に付着してつるを伸ばします。

近似種にアメリカノウゼンカズラがありますが、本種に比べ、花は4㎝程度と小ぶりで、花数が多いのが特徴です。

 

<ノウゼンカズラ(凌霄花) ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

アジサイの仲間で、本種の原種は全国の山地で見かけることができます。枝先に円錐状の形の花がつき、白の小さな花が多数ついている形状です。

円錐形の花序(花房)を持つため開花時の趣は一般のアジサイと少し異なり、開花期もアジサイより遅くなります。

私たちが花と思う花弁のように白く円錐花序を彩るのは、しべが退化した装飾花の萼片です。

名前は、ウツギに見た目がよく似ていることと、昔は和紙をすくための糊として本種の樹液を使っていたことが由来です。

 

<ノリウツギ(糊空木) アジサイ科アジサイ属>

 

 

 

 

 

約250種の野生種があり、主に南北アメリカの熱帯から亜熱帯に分布していますが、日本にもクマツヅラ一種が自生しています。

春から秋にかけての長い間花を咲かせる一年草です。羽状や楕円形の葉をつけた茎先に、桜に似た小さな5弁の花を咲かせます。

その姿から、「美女桜」という和名がつきました。花色は白、赤、ピンク、紫、青紫、紅紫などがあります。

 

<バーベナ(美女桜) クマツヅラ科クマツヅラ属(バーベナ属)>
7/3 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


花壇苗で有名なドイツのウェストホフ社で育種している、強健で人気あるバーベナの園芸品種です。

本種は形の良い半球状の綺麗な草姿に仕上がる一重咲きのバーベナです。

株の上部にも花がまんべんなく付き、株が空けずにどこからみても美しいバーベナです。

花径1.5cmぐらいの花びらが集まって花径5~6cmぐらいの1つの花になっています。

 

<バーベナ・エストレラ クマツヅラ科バーベナ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

本種は形の良い半球状の綺麗な草姿に仕上がるバイカラー咲きのバーベナです。開花期も長いので晩秋まで楽しめます。

名前に似合わずピンクのバイカラーがかわいいです。小さな花が寄り集まって毬状に花を咲かせます。

<バーベナ・ハリケーン クマツヅラ科バーベナ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


植物のなかでも、もっとも古いものの一つです。およそ1億4000万年前にすでに地球上に存在していたといわれています。

塊茎はレンコンとして食用にされますが、主に食用にされる系統と、花を楽しむ系統があり、花を楽しむ系統の塊茎は、あまり太らず食用には向きません。

スイレン(睡蓮)の花と同様、日中に花びらが開き午後になると閉じます(蓮と睡蓮では時間が少し違います)。これを3日繰り返して花の寿命は終わりです。

スイレン(睡蓮)とよく似ていますが、見分け方は、ハスは葉や花が水面から立ち上がり、スイレンは葉も花も水面に浮かんだままという点が違います。

 

<ハス(蓮) ハス科ハス属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


本種はテイカカズラの園芸品種で、葉は小さく、新葉にピンク色と白の不定形の斑が入る姿が美しい植物です。

斑は成長とともに変化し、新芽が出たときは濃いピンク色で、次第に薄くなり、さらに進むと緑色の地に白の斑点となり、やがて緑一色になります。

前年の夏に花芽ができるので、花後すぐに剪定をすれば小さい白色の花を見ることができます。花は咲き進むとクリーム色に変化します。

 

<ハツユキカズラ(初雪葛) キョウチクトウ科テイカカズラ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

アジア大陸からヨーロッパにかけて,温帯と亜寒帯に広く分布します。中国東北部の湿地ではきわめて普通に自生しています。

1科、1属、1種なので、この花しかありません。1m50cmほどあって非常に背が高く、湿地を好みます。

夏に葉腋(ようえき)から高さ1~1.5mの直立する花茎を出し,先に散形状の集散花序をつけます。開花時には赤紫色で後に緑色となります。

 

<ハナイ ハナイ科ハナイ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

東アジアの温帯~冷帯にかけて分布するバラ科に分類される落葉性の低木です。北海道から東日本など日本海側の海岸の砂地に多く自生しています。

5月~8月になると、野生のバラの仲間では最大級の直径6~10cmほどにもなる花を咲かせます。紅紫色や白色をしており、豊かな香りを漂わせることが特徴です。

その後、赤く熟した実がつきます。この実が、ナスやナシに似ていることから、本種の名前で呼ばれるようになったそうです。

 

<ハマナス(浜茄子) バラ科バラ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


本州、四国、九州、沖縄の海岸に生える高さ20~50cmの多年草で、海岸植物らしく葉が暑くつやつやしているのが特徴です。

7月〜10月頃に開花する花は、茎の先に集散花序を出して、多数の花が密に付きます。花は径1.5cm程の紅紫色の5弁花で、先端が歯牙上に浅く切れ込みます。

本種の名前は、海岸の崖や砂地に多く生育していることから名付けられました。また、夏の時期に開花期を迎えることから「ナツナデシコ(夏撫子)」という別名があります。

 

<ハマナデシコ(浜撫子) ハマナデシコ科ナデシコ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

アフリカの南部が原産です。乾燥した暑い地方に生え、高さは2メートルほどになります。

葉は短い葉柄を持った卵形で枝に対生します。葉には白色の短細毛が密生し、ベルベット状の感触を持ちます。

10~3月頃、枝先の葉が立ち上がり苞となり、散形花序に白色の筒状花をつけます。花冠は5裂し、長い蘂が花冠よりも外に突き出しています。

<バルレリア・アルボステラータ キツネノマゴ科バルレリア属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


北海道を除く日本、中国やフィリピンに自生するやや大型の野草で、白い地下茎を伸ばして毎年育ちます。

6月下旬から7月にかけて、茎の頂点から15cm前後の花穂を伸ばし、花びらを持たない白い小花をたくさん咲かせます。

花が咲く頃、花穂のすぐ下の葉っぱの付け根に近い部分から先端にかけて白い斑が入ります。白い斑の入る面積はまちまちですが、たいがい先端の方は緑色を残したままになります。


 
<ハンゲショウ(半夏生) ドクダミ科ハンゲショウ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 


今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「7月の花のアルバム(6)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「7月の花のアルバム(7)」に続きます。

 


7月の花のアルバム(5)

2024-08-20 | みんなの花図鑑

7月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。7月は夏の花もピークを過ぎ、夏枯れ状態でした。しかし、つくば実験植物園の稀少植物を中心に約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。

 

<本日のバラ イングリッドウェイブル> 2023/10 柏の葉公園
系統:F(フロリバンダ) 作出:1980年 タンタウ(独)

鮮やかな朱赤の半八重の花を房咲きに咲かせます。花もちが良く、退色も少なく美しい色彩が長く保たれます。枝は横張りに伸び、背はあまり高くならずコンパクトな樹形となります。

 

 

 

 

 

 

原産地は北アメリカ。近縁種のヤグルマハッカを含め、ビーバーム、ベルガモット、モナルダと呼ばれます。

名前のように、鮮明な赤い花が盛り上がるように咲き、苞も赤く色づきます。品種が多く、花は赤のほかにも、桃色、白、紫など多彩です。

花と葉がミカン科のベルガモットオレンジと似た甘い香りを持ち、ベルガモット、またはレッドベルガモットとも呼ばれます。

花の香りが良く開花時期が長めなため、養蜂家の蜜源植物として利用されておりビーバームとも呼ばれています。

<タイマツバナ(松明花) シソ科ヤグルマハッカ属(モナルダ属)>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

 

 

ヨーロッパ~北アジア、西アジア北部~中央アジア北部にかけて分布するキク科コタ属の常緑多年草です。

名前にカモミールとついていますが、ジャーマンカモミールとは別種になり、花の形が似ている程度で、姿は似ておらず香りもほとんどありません。

「染物屋のカモミール」という名前の通り、花からは黄色の染料が採れ、草木染めとは思えない鮮やかな黄色を発色します。

 

<ダイヤーズカモミール(紺屋加蜜列) キク科コタ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

 


アルプス山脈など高地に自然分布する耐寒性多年草の野草です。日本には、明治初期に牧草として輸入され、野生化しました。

6~8月、真っすぐ伸びた茎の先端に赤紫色の蝶形花を咲かせます。

花色もキャンドル状の花形も、とても可愛らしい花です。草丈は約60cmで、幅は約40cmほどです。

<タイリンレッドクローバー(大輪レッドクローバー) マメ科シャジクソウ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 


ヨーロッパの北部が原産です。石灰岩質の草地や耕作地に生え、高さは50~150センチほどになります。

古くから野菜として栽培され、若い葉はサラダ、花はサラダや砂糖漬け、つぼみはピクルスそして根は焙煎してコーヒーに利用されます。

7月から10月ごろ、淡いブルーの花を咲かせます。半日花です。和名では「キクニガナ」と呼ばれます。

<チコリー(菊苦菜) キク科キクニガナ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

 

 

中国南部の雲南省原産で、一度咲くと300日咲き続ける、とも言われるバショウ科の多年草。日本ではまだ流通量が少なく、珍しい植物です。

日本で知れ渡った機会は、1990年の「大阪花博」で、この時の目玉植物として展示されたことで日本でも栽培が普及したといわれています。

「地面から湧いてきた金色のハス」という意味から付けられた名前です。

 

<チユウキンレン(地湧金蓮) バショウ科ムセラ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

 

 

約24種類が南アフリカに分布する球根性植物。日本ではビオラセアとフラグランスの2種類が出回りますが、一般的にはビオラセアをよく見かけます。

アガパンサスを小型にしたような草姿で、すらりとした立ち姿が美しく、シンプルですっきりした印象を受ける花です。

初夏~夏に花茎の頂点に星形の花を放射状に十数輪付けます。花色は淡いすみれ色、白などがあります。

和名をルリフタモジ(瑠璃二文字)といいます。 「二文字」はニラのことで、つまり、瑠璃色のニラということです。

 

<ツルバキア(瑠璃二文字) ユリ科ツルバギア属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

 


南アフリカのハマミズナ科の多年草。4~11月頃、菊に似た光沢がある鮮やかな濃桃色の花を多数つけます。

本種は、茎がほとんど立ち上がらず、葉が短く、透明な突起に覆われており、花弁はやや隙間が多く、外側にそり気味に開きます。

類似の「マツバギク」は、茎が立ち上がり、葉が細長く、花弁は幾重にも重なって隙間ができず、ややすぼまりぎみに開きます。

 

<デロスペルマ・クーペリ(耐寒性松葉菊) ハマミズナ科デロスペルマ属 >
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

 

 

黒島、トカラ列島と奄美大島、徳之島、沖永良部島に生育する固有種で、アジサイ科の落葉低木です。

白い大きな花弁のように見えるのが装飾花と呼ばれる萼で、小さな粒粒のように見えるのが両性花です。

アジサイと本種の顕著な違いは、本種の方が葉が細いことと、花びらが3枚でアジサイは4枚です。しかも花びらにギザギザがあります。

 

<トカラアジサイ(吐喝喇紫陽花) アジサイ科アジサイ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

 

 

原産地のインドシナ半島やアフリカで約40種が知られています。スミレに似た小さな花は可憐で、夏から秋の長期間にわたって花を咲かせ続けます。

花色も豊富、カラフルで暑さや乾燥に強く、育てやすいことから、夏の花壇に人気の草花のひとつです

花形は唇形で花色が野生のスミレに似ていることから別名にナツスミレ(夏菫)やハナウリクサ(花瓜草)といわれています。

 

<トレニア(夏菫) アゼトウガラシ科ツルウリクサ属(トレニア属)>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

 

 

 

インド原産の野菜。日本には奈良時代に中国から伝わり、古くから日本人に親しまれた野菜のひとつです。春から夏に育てる野菜として人気があります。

花は状態が良い時は、花色がきれいな濃い紫色で、花の中心にある雌しべが雄しべより長くなります。実の形や大きさは様々で、丸や卵、中長、長形など種類が豊富にあります。

栄養面で特記すべきものはありませんが、食物繊維は多く含まれています。果皮の紫色は「ナスニン」と呼ばれる色素で、ポリフェノール類に属します。

 

<ナス(茄子) ナス科ナス属>
7/3 近所の畑

 

 

 

 

 

 

 

中国の中南部を原産地とし、江戸時代に種子から蝋を採る有用樹として長崎に渡来したものが、後に街路や公園に使われるようになりました。

開花は5~7月で、枝先に黄緑色をした小花が、長さ5~15センチの穂状に連なって咲きます。

秋に熟す果実は黒褐色の殻(種皮)に覆われているが、寒くなるにつれて殻が割れ、中からポップコーンのような三つの種子が飛び出します。

「ハゼと同じように蝋が採取できる中国の木」という意味合いで命名されたという説が有力です。

 

<ナンキンハゼ(南京櫨) トウダイグサ科ナンキンハゼ属>
7/3 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

 


シソ科ハッカ属の多年草で日本各地に自生しているミントの一種です。

花は双生する葉の付け根に、段々の房のようにかたまって咲く小さな薄紫の花です。花期も長く、9月ごろまで次々と咲き続けます。

ミントは140種以上ありますが、大きくわけると西洋ハッカはペパーミント、オランダハッカはスペアミント、そして本種はクールミントに分類されます。

本種が数あるミント類の中でも最もメントールの含有量が多く、清涼感のある爽やかな香りがします。

 

<ニホンハッカ(日本薄荷) シソ科ハッカ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

 

 

カメルーン等のアフリカ原産のサトイモ科ネフティティス属の常緑多年草です。草丈は60 cm程です。

花は肉穂花序で上下二段に分かれ上段が米粒が集合したような白(雄花)で、下段は粒々状の黄緑(雌花)です。

花後に濃緑色の丸い果実が成り熟すと橙色になります。葉を楽しみむ観賞植物としたり、鉢植え、路地植えにされます。

<ネフティティス・ポイソニー(実) サトイモ科ネフティティス属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

 

 

東南アジアやマダガスカルなどの亜熱帯地域や、北オーストラリアに分布するつる性の食虫植物です。

土に栄養がない場所や厳しい環境でも自生し、栄養を補うために虫を捕獲できるよう進化したつる性の食中植物です。

葉っぱの真ん中を縦に走る脈(中肋)が長く伸び、その先端がつぼのようにふくらんで捕虫袋になります。そこに落ちた虫は消化されて栄養になります。

大きく分けて2つの種類に分けられます。一つは標高の低い土地に自生する「ローランド種」、もう一つは、標高の高い1,000m以上の山に自生する「ハイランド種」です。

ローランド種は日本の気候にも耐えられる品種が多く、暑さに強いのが特徴です。そのため日本国内に流通しているウツボカズラ(ネペンテス)の品種の多くは、ローランド種となります。

 

<ネペンテス(靫葛:ウツボカズラ) ウツボカズラ科ウツボカズラ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

熱帯から亜熱帯地域に自生するつる性の多年草で、沖縄では海岸付近に旺盛に繁茂しています。

花はアサガオと似ていますが、アサガオは一年草で、本種はつる性の多年草で、そのつるが10m以上に伸びます。

近年では、猛暑対策で緑のカーテンとして利用されることも多いです。オーシャンブルーやクリスタルブルー、琉球アサガオの名でも流通しています。

一年草のアサガオと比べて格段に強健で、10数mもつるを伸ばします。開花期間は長く、霜が降りる11月まで咲き続け、10月上旬ごろに花数が最も多く、美しくなります。

 

<ノアサガオ(野朝顔) ヒルガオ科サツマイモ属>
7/3 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 


今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「7月の花のアルバム(5)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「7月の花のアルバム(6)」に続きます。


7月の花のアルバム(4)

2024-08-18 | みんなの花図鑑

7月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。7月は夏の花もピークを過ぎ、夏枯れ状態でした。しかし、つくば実験植物園の稀少植物を中心に約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。

 

<本日のバラ インカ> 2023/10 柏の葉公園
系統:HT(ハイブリッド ティー) 作出:1992年 タンタウ(独)

鮮やかな濃い黄色のバラ。 剣弁高芯咲きで、整った美しい形と鮮やかな花色がキリリとした印象の非常に美しいバラです。

 

 

 

 

 

原産地の北アメリカでは宿根草ですが、耐寒性がないため日本では一年草として分類されています。

ラベンダーに少し似ている美しい青紫の花を長期間咲かせることからブルーサルビアとも呼ばれます。

白花や2色咲き種がありますが、大量に出回っている割には改良品種をあまり見ません。

花の美しさに加え、株がそんなに大きくならないこともあって人気があります。

 

<サルビア・ファリナセア(ブルーサルビア) シソ科サルビア属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

高原の湿地でよく見かける野草です。すらりと伸びた茎に、さわやかな青紫色の花が長い穂になって咲き、切れ込みの深い独特の花形が特徴です。

美しい山野草ですが、全体に毒性の強いアルカロイドを持つ有毒植物としても知られます。

名前にキキョウとついていますが、花色が似ているということで、花形はキキョウとはまったく異なります。

 

<サワギキョウ(沢桔梗) キキョウ科ミゾカクシ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

低いうちから果実を付ける 矮性品種です。三尺の高さに実がなるので、本種の名前が付きました。(1尺は30cmで3尺は90cm)

1本の木に6~10段ほど房が付き、1段につき 10個前後果実が成ります。

一般的なバナナよりも小さめの実で、長さ 15~20cm前後くらいです。濃厚な甘さがクセになるバナナです。

 

<サンシャクバナナ(三尺バナナ) バショウ科バショウ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


メキシコを中心に南北アメリカに15種類が分布する植物です。日本には江戸時代末期に入ってきました。

初夏~晩秋にかけての長い期間花を咲かせ続けるところから「百日草」とも呼ばれ、今では5月~11月と百日どころではない長期間咲く草花です。

たくさんの品種と系統があります。草丈も高性種から矮性種まであり、花のサイズも超大輪、大輪、中輪、小輪と色々です。

 

<ジニア(百日草) キク科ヒャクニチソウ属(ジニア属)>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

南アメリカのアンデス山脈原産で、ナス科ナス属の多年草の植物。世界中で栽培され、デンプンが多く蓄えられる地下茎が芋の一種として食用されます。

本種の花は、葉の付け根から花茎を長く伸ばし、先端に多数の花を付けます。薄紫色やピンク色、白い花などがあり、品種によって色が違い、清楚でとてもきれいな花です。

フランス最後の王妃マリー・アントワネットが好み髪飾りにしていたことは有名ですが、中世のヨーロッパの食糧危機に、庶民に本種を広めるための国王のアイデアだったともいわれています。

 

<ジャガイモ(馬鈴薯) ナス科ナス属>
7/3 近所の畑

 

 

 

 

 

アメリカの著名な育種家ルーサー・バーバンクがフランスギクに日本のハマギクを交配して作出した園芸品種です。17年かけて作出されました。

しっかりとした株立ちになり、八重、半八重、糸状の花弁の花が色々に咲き乱れる様から、別名はクレイジーデージーと呼ばれます。

名前は、カリフォルニア州にあるシャスタ山に由来します。万年雪に覆われたこの山の近くで育成されたとも、純白の花を雪の白さに見立てたとも言われています。

 

<シャスターデージー キク科レウカンテマム属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

インドネシア、スマトラ島の熱帯雨林に自生します。開花は気まぐれで数年に一度しか開花しません。

花芽がのびると高さ3m、直径1m以上にもなり、世界最大の花として有名になりました。強烈な臭いを放ち、世界で最も醜い花ともよばれます。

生息数が非常に少なく、絶滅の心配のある希少植物です。名前はろうそくを立てる燭台に由来します。

 

<ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻) サトイモ科コンニャク属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

地中海沿岸部原産の常緑多年草で、現在ではヨーロッパの広域、北米、オセアニアなどで帰化しています。日本には明治時代末期に渡来しました。

細かい毛が密集した、切れ込みのある葉が美しい植物で。花壇や寄せ植えでよく見かけるシルバーリーフの代表選手です。

別名「ダスティーミラー」とも呼ばれます。6月頃その先端に黄色の花をつけます。

 

<シロタエギク(白妙菊)  キク科セネキオ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

ユリ科ユリ属に分類される球根植物です。日本が原産で、中部地方よりも北の海岸や崖などに自生しています。

自生している環境にちなんで、ハマユリやイワユリなどとも呼ばれます。ユリの多くは下向きに咲きますが、本種は上向きに咲くのが大きな特徴です。

本種の開花時期は6~8月ですが、地域によって異なります。太平洋側に分布しているものは7~8月、日本海側は5~6月に咲きます。

花弁の付け根部分が細くなっていて、花の基部が透けて見えます。これが名前の由来になっています。

 

<スカシユリ(透百合) ユリ科ユリ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


短くて太めで、草の種子を食べるくちばしをしています。日本中に分布していて、市街地、住宅地などにいる他、人家のある集落には生息しています。

虫が主食である小鳥は、虫をつまみやすい細いくちばしをしているのが普通ですが、本種は例外。主食はタネで、タネを割って食べるのに適した太めのくちばしをしています。

それでも、ひなを巣立たせるまでの2週間に、親鳥は4千回以上も虫を捕らえて運びます。

夏までに子育てを終えるのは、栄養豊富で消化しやすい虫が多い時期でないと、ひなが育たないからです。

 

<スズメ スズメ目スズメ科 全長約14.5cm>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


ヨーロッパ、アジア、北アフリカ原産で、日本でも野生化している多年草です。英名をセントジョーンズワートと言います。

セントジョーンズワートという名前は、6月下旬の洗礼者ヨハネの祝日の頃に花が咲くことから、洗礼者ヨハネ(St. John)にちなんでいるようです。

黄色い花を咲かせる植物で、古くは古代ギリシャ時代からヨーロッパの伝統医学に使用されてきました。

現在では、うつ病、更年期の症状などさまざまな症状・疾患に対してプロモーションされています。

 

<セイヨウオトギリソウ(西洋弟切草) オトギリソウ科オトギリソウ属>
7/9 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


原産地は南ヨーロッパから中央アジア。ハーブとして用いられるほか、見た目が似ていることからコショウの代わりとしても使用されていました。

花が少なくなる7月から、さわやかなスミレ色の花を咲かせます。生育旺盛で育てやすい落葉低木ですが、あまり栽培されていません。

花には芳香があり、葉にも香りがあり、開花期も非常に長いのが特徴です。樹高は3mほどになります。

和名は、この葉が、チョウセンニンジンに似ることに由来します。

 

<セイヨウニンジンボク(西洋人参木) シソ科ハマゴウ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


ケイトウ属の植物は、アジア、アフリカ、アメリカの熱帯から亜熱帯に30~60種ほどが分布します。

高温と乾燥に強く、荒れ地でもよく育つ丈夫な植物です。品種改良が進み、近年はたくさんの品種が出回っています。

本種はケイトウの一種で、ロウソクの炎のような形をした花を7月~11月頃まで咲かせます。

花の色は、赤、赤紫、ピンク、アンティークカラーなどがあり、咲き進むにしたがって次第に下の方から色があせていきます。

本種はケイトウの仲間ですが、主に種苗メーカーで改良されたノゲイトウ、ヤリゲイトウ、トサカケイトウなどを総称して本種の名前で呼ぶことがあります。

 

<セロシア(野鶏頭) ヒユ科ケイトウ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

沖縄の南西諸島に自生する裸子植物ソテツ科の常緑低木樹です。日本では、庭木としての歴史が古く、室町時代には京都で庭園に植えられていた記録があります。

花は約10年に1回しか開花しないと言われています。花の咲く時期は5月から7月頃です。本種は雌雄異株の植物で、細長い松ぼっくりのような形をした雄花とドーム型の雌花があります。

名前は「鉄で蘇る」という意味です。弱った蘇鉄の株に肥料として鉄屑や鉄の釘を与えると蘇るという言い伝えがあることから、この名前がつきました。

 

<ソテツ (蘇鉄)  ソテツ科ソテツ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


アメリカ南部を原産とするモクレン科の常緑高木。日本には明治のはじめに米国より入ってきて、広く植栽されている樹木です。

6月から7月に、大輪で純白の香りのよい花を咲かせます。花の白と、常緑で光沢のある葉の深緑色との対比は非常に美しいものです。

花の後にできる果実は小さな袋の集合体で、長さ8~15センチほどです。10~11月頃に熟すと皮が裂け、中から鮮やかなオレンジ色の種子が1~2個、白い糸をつたって垂れ落ちます。

名前の由来としては花を大きな盞(さかずき)に見立てて「大盞木(たいさんぼく)」とする牧野富太郎博士の説が有力です。

 

<タイサンボク(大盞木) モクレン科モクレン属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 


今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「7月の花のアルバム(4)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「7月の花のアルバム(5)」に続きます。


7月の花のアルバム(3)

2024-08-16 | みんなの花図鑑

7月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。7月は夏の花もピークを過ぎ、夏枯れ状態でした。しかし、つくば実験植物園の稀少植物を中心に約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。

<本日のバラ イヴピアジェ> 2022/5 柏の葉公園
系統:HT(ハイブリッド ティー) 作出:2005年 メイアン(仏)

ローズ色の花はシャクヤク咲きで花弁の先端は切れ込みが入りまる。大輪で色も目を引き、香りも強香なゴージャスなバラです。


四国南部や九州西部を中心として台湾や中国南東部まで分布するユリです。鹿児島の甑島は群生地として有名です。

主な開花期は7月中旬~8月中旬で、日本に分布するユリの中ではやや遅めです。径10cmほどの花を下向きに咲かせます。
(まれに上や横向きに咲くものもあります)

<カノコユリ(鹿の子百合) ユリ科ユリ属>
7/9 つくば実験植物園


原産地である南アメリカから、コロンブスの新大陸発見とともに、ヨーロッパに伝わったのち、中国、カンボジアなどから日本へと順に伝わって来ました。

本種はスイカやヘチマ、キュウリなどと同じ黄色い花を咲かせます。花は大きめで、ズッキーニの花によく似ています。黄色い5枚の花びらが途中まで筒状にあわさった合弁花です。

飾ると可愛くて食べると栄養豊富で美味しい野菜。夏に収穫して秋~冬まで保存できることもあり、ハロウィンや冬至の定番になっています。

<カボチャ(南瓜) ウリ科カボチャ属>
7/3 近隣の畑


熱帯アメリカ原産。毎年花を咲かせる多年草で、日本には江戸時代前期に渡来し、現在では河原などで半野生化しているものが見られます。

現在の品種の多くは、1850年ごろからアメリカ、フランス、イタリアなどで、さまざまな原種間で交配を繰り返して作出された品種で、ハナカンナと呼ばれています。

春に球根を植え付けて夏~秋に花を楽しめ、花色は緋色、ピンク、オレンジ、黄色、白などがあり、葉に斑点や模様のはいるものも多く非常にカラフルです。

<カンナ(美人蕉) カンナ科ダンドク属(カンナ属)>
7/3 高野山公園

日本全土、朝鮮半島、中国、東シベリアに広く分布する多年草です。日当たりのよい草原に見られますが、国内ではそのような場所が激減したため絶滅危惧種になっています。

古来より美しい花が人々に愛され、万葉集のなかで秋の七草と歌われている朝貌と表記されています。

秋の七草の始まりは奈良時代、山上憶良が万葉集で詠んだ歌が由来とされます。

「秋の野に咲いている花を、指を折って数えてみれば、七種類の花がある」といった内容の和歌です。

<キキョウ(桔梗) キキョウ科キキョウ属>
7/9 つくば実験植物園


日本で育つ本種は草丈30~100cmほどで、一般的なコスモスより背が低くて、深い切れ込みと幅のきいた葉っぱが特徴です。

もともと、黄色とオレンジ色の花しかなかった本種ですが、1966年以降品種改良によって赤色の品種も流通するようになりました。

キク科に属する一年草で、コスモスの仲間であること、花の色が黄色やオレンジしかなかったことから本種の名前で呼ばれるようになりました。

花期が長く、害虫の被害も少ない上に、やせた土地でも育つ事から、園芸品種の一つとして広く栽培されています。

<キバナコスモス(黄花秋桜) キク科コスモス属>
7/3 北柏ふるさと公園


アジアの中でも特に日本に数多くの種類が自生しています。これらがヨーロッパに渡り、多くの改良品種が生まれました。

日陰でもよく育つ上に、葉色や草姿が美しいので、「ホスタ」とも呼ばれ国内外に多くの愛好家がいます。花の特徴は一日花であり、朝開いて夕方には萎れてしまいます。

名前の由来は、生長しかけの花茎の先端が、寺院や橋などの欄干の飾りに使われるタマネギのような形をした擬宝珠(ギボシ)に似ていたからだそうです。

<ギボウシ(擬宝珠) キジカクシ科リュウゼツラン亜科ギボウシ属>
7/29 自宅

アフリカ原産のイネ科チカラシバ科の宿根草。日本のチカラシバに近い種類のようです。

夏から秋にかけて伸び上がるふんわりと柔らかい白い穂が大変美しく涼しげな品種です。白い穂は25cm程と大きくなり、日に当たってキラキラと輝きます。

白いキツネのしっぽを連想させるネーミングも納得の、大変に美しい穂が楽しめるグラスです。

<ギンギツネ(銀狐) イネ科ペニセタム(チカラシバ)属>
7/18 あけぼの山農業公園


原産地は北アメリカで、宿根フロックスやフロックス・パニュクラータの名前でも流通している6~7月頃に咲く多年草です。

花は小さく2センチほどの合弁花がまとまって咲きます。花の色はピンクが多いですが、他にも青紫や白、紫などがあります。

本種はキョウチクトウに葉や草の形が似ていることからその名がつけられました。

<クサキョウチクトウ(草夾竹桃)  ハナシノブ科クサキョウチクトウ属>
7/9 つくば実験植物園

マレー半島~太平洋諸島が原産の常緑低木で、葉の模様に富んでいます。現在観葉植物として流通している本種は園芸品種がほとんどです。

鮮やかなグリーン色をした葉に、ライトグリーンや赤色の模様が映える、コントラストが美しい植物です。

本種は「クロトンノキ」という和名や、「変葉木(ヘンヨウボク)」といった流通名など、さまざまな呼び方があります。

<クロトン(クロトンノキ) トウダイグサ科クロトンノキ属>
7/3 あけぼの山農業公園


地中海地方などに分布するグロブラリア科の低木です。グロブラリアとはラテン語で「小さく丸い頭」を意味します。別名「ルリカンザシ」とも呼ばれています。

本種はマデイラ諸島やカナリア諸島などの列島に生息するサリチナという低木です。

高山植物のイメージがあるグロブラリアの中では特殊な存在です。どちらかといえば「南国の浜辺の花木」のようなトロピカルな雰囲気があります。

<グロブラリア・コルディフォリア ‘ブルーアイ’ オオバコ科グロブラリア属>
7/9 つくば実験植物園


ニューギニア島に分布するラン科の多年草です。概して明るい草地に自生が見られます。日本では沖縄が自生地の北限です。

総状花序は偽球茎の下部から出て、長さ50~75cm、密に多数の花をつけ、鮮やかな紅紫色の花を数個ずつ順次咲かせます。

熱帯地域での開花期は周年ということです。花そのものは、一日または数日で萎んでしまいます。

和名は、台湾南東沖の蘭嶼(らんしょ)の旧名、紅頭嶼(こうとうしょ)に因んでいます。

<コウトウシラン(紅頭紫蘭) ラン科コウトウシラン属>
7/9 つくば実験植物園


中国北部からシベリア、朝鮮半島に自生するシソ科の植物。日本では薬草や観賞用として栽培されています。

享保11年(1726年)に朝鮮半島より種子を取り寄せたとの記録が残されています。

これは八代将軍の徳川吉宗(1684―1751)が実施した生薬の国産化の一環によるものです。

植物名は花の色ではなく、根の内部の色が淡黄色であるところから名づけられました。

<コガネバナ(黄金花) シソ科タツナミソウ属>
7/9 つくば実験植物園


熱帯西・南アフリカ原産の栽培植物です。世界各地で観賞用のものが逸出し、道端や空地、林縁地などで帰化しています。

本州では園芸種として流通していますが、沖縄や南西諸島に帰化している熱帯性の植物です。

樹高は2m程度で、花弁が濃い青紫色または紫色で、中央部は黄色味を帯びます。本種は、節間が短いので鉢植えに適していると言われています。

ヤハズ(矢筈)とは弓のつるに矢をかけるためにV字型に切りこんだ部分の名前で、和名は花を挟む2枚の苞がをこの形に似ることから。

<コダチヤハズカズラ(木立矢筈葛) キツネノマゴ科ヤハズカズラ属>
7/3 あけぼの山農業公園

高山に可憐に咲くコマクサは、「高山植物の女王」と称され、人気の高い花です。可憐な姿の一方で、その生き方は力強いものがあります。

環境の厳しい高山帯でも特に厳しく、ほかの高山植物が生えることができないような稜線の砂礫地を好んで生える、孤高の花です。

北アルプスの白馬岳や八ヶ岳、東北の秋田駒ヶ岳、北海道の大雪山などが大きな自生地です。

「高山植物の女王」と称される、小さくも美しい高山植物。漢字では駒草。駒とは馬のことで、花が細く馬のようだ、ということで名付けられました。

<コマクサ(駒草) ケシ科ケマンソウ亜科コマクサ属>
7/3 あけぼの山農業公園


一般的な種子系サルビア・ファリナセア品種に比べ旺盛な生育力があり、暑い夏にも成長しながら咲き続け、霜の降りる頃まで長期間楽しめる強健品種です。

力強く、夏の暑さにもへたれず、年末の霜が降りるまで次々に花を咲かせます。さわやかなスカイブルーの花色です。

寒さが苦手で霜にあたると枯れてしまうので、基本的に一年草扱いですが、暖地では越冬可能です。

庭植えにすれば大きな株に育ち、開花草丈は35~45cm程度に成長します。

<サルビア・サリーファン シソ科アキギリ属>
7/3 あけぼの山農業公園

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「7月の花のアルバム(3)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「7月の花のアルバム(4)」に続きます。


7月の花のアルバム(2)

2024-08-14 | みんなの花図鑑

7月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。7月は夏の花もピークを過ぎ、夏枯れ状態でした。しかし、つくば実験植物園の稀少植物を中心に約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。

 

<本日のバラ 伊豆の踊子> 2023/10 京成バラ園
系統:F(フロリバンダ) 作出:2001年 メイアン(仏)

フランスのメイアン社より、静岡県の河津町に贈られたバラです。

和名では「伊豆の踊り子」ですが、別名カルトドールとも言います。
2001年バガテル国際バラ新品種コンクール 特別賞受賞。

鮮やかな黄色のバラで香りもよく、半剣弁咲きからロゼット咲きのような形に変化します。1本のシュートに4~6輪の花がつき、春から秋まで咲き続けます。

 

 

 

 

沼や池、そして河川などに生育する浮葉(ふよう)植物です。浮葉植7月から10月ごろ、花茎を伸ばして、白色の花を咲かせます。

浮葉植物とは、葉は水面に浮かび水底に根を張る植物のことです。

6月~10月頃に見頃を迎え、丸い葉が水面に浮かび淡い黄色の花を咲かせます。浮葉植物のため池や河川などに咲きます。

多年草植物のため毎年花が咲きますが、艶のある丸い葉だけでも観賞価値があります。名前はポピーのような黄色い花を咲かせることから名付けられました。

 

<ウォーターポピー キバナオモダカ科ミズヒナゲシ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


北海道から九州まで全国の山地に自生しており、フキ、ミョウガ、ミツバなどと並んで日本原産野菜のひとつです。

食用とするのは土から顔を出したばかりの新芽の部分や、ある程度育ったものの茎や若芽の部分です。本来野菜というよりも、山菜になります。

花は、7月~9月頃、小さな花が球形に集まって伸びやかに咲きます。ひとつひとつの粒が蕾で、そこからはじけるように白い花が開きます。

平安時代から身分の高い宮人の間で食されていたという記録が残っていますが、本格的な栽培が始められたのは江戸時代後期、現在の武蔵野市周辺だったといわれています。

 

<ウド(独活) ウコギ科タラノキ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


北米東部原産で、キク科の耐寒性多年草です。

元々、北アメリカ先住民が薬草として利用していたことから、インディアンのハーブとも言われています。

日本には昭和の初めごろ(1926年)渡来しました。ハーブとして利用され、ハーブティでは風邪に効果があると言われています。

花の中心部がクリのイガのように球状に大きく盛り上がり、そのまわりに細長い花弁が放射状に広がります。

 

<エキナセア(紫馬簾菊) キク科ムラサキバレンギク属(エキナセア属)>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 



中央アメリカから南アメリカに分布しています。池や沼に生え、高さは45センチほどになります。

葉は心形です。新しい葉は黄色っぽく、古くなると黄金色になります。

7月から10月ごろ、花茎を伸ばして、白色の花を咲かせます。

 

<エキノドルス・グランディフロルス・アウレウス オモダカ科エキノドルス属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 



オニユリの突然変異で黄色い花を咲かせます。自生地の対馬では盗掘などにより、野生状態ではほとんど見られません。

花期は7月から8月で、花は漏斗状です。花被片は強く反り返り、長さ7~10cmで黄色、内面には黒褐色の斑点があります。

葉の付け根にムカゴを作ります。種子をつける物が大半であるユリの中にあって、本種の大きな特徴の1つといえます。ムカゴにより容易に増えるため各地で栽培されています。

 

<オウゴンオニユリ (黄金鬼百合) ユリ科ユリ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

日本全国でよく見られる青いトンボ。オスは全体的に青みがかっており、腹の先と目は黒いのが特徴です。

本種はシオカラトンボと色もかなり似ているため、識別がやや難しいようです。本種の尾は根元から先までほとんど同じ太さなのに対し、シオカラトンボの尾は急に細くなっています。

 

<オオシオカラトンボ(大塩辛蜻蛉) トンボ目トンボ科> 全長50-60mm>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 



本種は別名では「ハヤザキオオバギボウシ」や「ウノハナギボウシ」とも呼ばれる日本を原産とする多年草です。

日本では北海道・本州・四国・九州に広く分布しており、山地や林縁、草原等の湿り気のある場所に自生しています。

7月頃、白い花を付けます。春先の芽生えや若い葉はウルイと呼ばれ、山菜として利用されます。

 

<オオバギボウシ(大葉擬宝珠) キジカクシ科ギボウシ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

日本全国の道端・空き地・河川敷などで、自然にみられる草花です。元々は夕方に咲く花だったため、ついた名前ですが現在は昼間から咲いています。

南アメリカ原産で、日本には江戸時代始めごろに渡来しました。花が美しいため観賞用に栽培されますが、広く野生化もしています。

花色は赤、オレンジ、黄色、ピンク、白があり、とってもかわいい花ですが、繁殖力が強いので、雑草として扱われてもいるので気の毒な気がします。

 

<オシロイバナ(夕化粧) オシロイバナ科オシロイバナ属>
7/3 近隣の路傍

 

 

 

 

 

尾瀬ヶ原の池沼に生える水草で、花茎を水上へ突き出し、2~3cmの黄色い花をつけます。

ネムロコウホネ(根室河骨)の変種で、ネムロコウホネに比べて雌しべの柱頭が赤くなるのが特徴です。

オゼの名を冠する、維管束植物レッドデータブックに記載のある希少種です。

 

<オゼコウホネ(尾瀬河骨) スイレン科コウホネ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 



東南アジア原産のトチカガミ科の1年草。水田や池沼等の水深の浅い場所に沈水して生えている野草です。

本種は雌雄異株で、5月頃長い花柄の先に、幾分黄色味を帯びた白色で2.5~4.5cm程度の3弁花を付けます。

雄花序には10~30個の花がつき、雌花序は1個となります。花後には径1.5cm程度で紡鐘形の果実をつけます。

 

<オッテリア・コルダタ トチカガミ科オッテリア属> 
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 



トルコやグルジアを原産とする多年草で、草丈20cm、幅40cmぐらいまで育ちます。

乾燥したオレガノは料理によく使用されています。そのほかには薬としても使用され、私達の生活に役立つ植物です。

円形のペールグリーンの葉が特徴で初夏から夏にかけて筒状のピンク花を咲かせます。観賞用として、また、ドライフラワーがきれいです。

 

<オレガノ・ロタンディフォリウム シソ科ハナハッカ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 



本州、四国、九州の湖沼、池などの浅いところに群生する常葉性の多年草。
環境省レッドリスト2020準絶滅危惧に指定されています。

葉の表面は濃緑で光沢ある辺縁から葉の中心に向かって蝶形の褐色斑があるのが特徴的です。

花期は7~10月初めまで葉柄基部に白色の束状花序が生じます。花は白色5から6年で花弁表面に白毛が目立ちます。 

 

<ガガブタ(鏡蓋) ミツガシワ科アサザ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

古く江戸時代に作られたガクアジサイの園芸品種です。よく「ウズアジサイ」と呼ばれますが同一品種になります。

花弁の縁が内側に巻きこんだ独特の丸い花弁は、病気による突然変異から生まれたものですがその独特な形が他にはないことから安定的な人気があります。

 

<ガクアジサイ「オタフク」 アジサイ科アジサイ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 



古品種で、茎や花房の柄が帯状に広くなる品種です。その状態を石化、又は帯化と呼びます。

開花時期は6月(下旬)〜 7月(下旬)で、花房の形状はテマリ咲き。装飾花の形状は八重。装飾花の色は青です。

 

<ガクアジサイ「石化八重」 アジサイ科アジサイ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「7月の花のアルバム(2)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「7月の花のアルバム(3)」に続きます。

 


7月の花のアルバム(1)

2024-08-11 | みんなの花図鑑

7月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。7月は夏の花もピークを過ぎ、夏枯れ状態でした。しかし、つくば実験植物園の稀少植物を中心に約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。

 

<本日のバラ アンバー メイアンディナ> 2023/10 柏の葉公園
系統:Min(ミニチュアローズ) 作出:2008年 メイアン(仏)

今までになかった輝くようなオレンジ色のミニバラです。花つきがよく、株全体にこんもりとバランスよく花を咲かせます。

咲きすすむと外弁がピンク色となり、オレンジ色との美しいグラデーションを見せます。

 

 

 

キク科チョウセンアザミ属に属する地中海原産の多年草です。和名では「朝鮮あざみ」と呼ばれています。

アザミを大きくしたような紫色の花を咲かせる本種は、日本では観賞用として親しまれています。

イタリアなどの地中海地域の国々では身近な食材として普段の料理に取り入れられています。

つぼみを食べる野菜にはブロッコリーやふきのとうなどがありますが、日本では、まだまだ本種の知名度も低く取り扱い店も少ないことから、入手が難しい食材となっています。

 

<アーティチョーク(朝鮮薊) キク科チョウセンアザミ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

南アフリカに10~20種ほどの原種が自生し、交配などにより300以上の園芸品種が育成されています。

初夏に光沢と厚みのある葉の株元から花茎を立ち上げて、花火のような形状の涼やかな花が開花します。

小さなユリに似た花をたくさん咲かせるので、英名では「アフリカンリリー」と呼ばれ、和名では「紫君子蘭」と呼ばれます。

 

<アガサンパス(紫君子蘭) ヒガンバナ科ムラサキクンシラン属(アガパンサス属)>
7/3 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

バラの育種家で世界的に著名なピン・リム氏によって作出されたアガパンサスの園芸品種です。

本種は春から秋まで開花する今までにない四季咲き性のアガパンサスです。大きな花房で、1株でたくさんの花を咲かせる画期的な品種です。

花首が伸びずコンパクトにまとまる矮性品種で、本来は草丈1mを越す植物ですが、草丈50cm程で花を咲かせてくれます。

 

<アガパンサス アトミックブルーム ヒガンバナ科ムラサキクンシラン属(アガパンサス属)>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 



春から秋まで開花する今までにない四季咲き性のアガパンサスで、花首が伸びずコンパクトにまとまる矮性品種です。

植え付け2年目で晩春の開花期には1株に30本近くの花が上がる、画期的な品種です。

ジャパンフラワーセレクション2020-2021年・ニューバリュー特別賞受賞。ジャパンフラワーセレクションとは、2006年4月からスタートした日本における統一的な花の新品種のコンテストです。

 

<アガパンサス サマーラブ ヒガンバナ科ムラサキクンシラン属(アガパンサス属)>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

日本の山野に自生するシソ科の多年草です。サルビアやセージの仲間で、細く長く伸びた茎にサルビア特有の唇形の花を穂状に咲かせます。

同じ仲間でよく似た植物に、ハルノタムラソウ(春の田村草)、ナツノタムラソウ(夏の田村草)があります。

名前の由来は諸説ありますが、古くは集合した軍隊を「屯(タムラ)」や「党(タムラ)」と言ったそうで、花が群れ咲いている様子をタムラソウと名付けたのではないかという説がありました。


<アキノタムラソウ(秋の田村草) シソ科アキギリ属>

7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


世界で広く親しまれている日本産の落葉低木で、梅雨どきに咲く代表的な花木です。

梅雨の代名詞でもある本種は、夏の季語にもなっており、日本人にとても馴染みのある植物の1つです。

日本原産のガクアジサイが西洋に渡り品種改良を重ねられ、西洋アジサイとして日本に逆輸入されてきました。

 

<アジサイ(紫陽花) アジサイ科アジサイ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 



日本に分布するガクアジサイとアメリカの園芸種を掛け合わせて作られた園芸品種です。

装飾花はシャープな萼片が八重に重なり、華麗な花姿を見せてくれます。ガクアジサイに比べると装飾花の数が多く、まるでダンスをしているように優雅な雰囲気です。

1994年頃に静岡県にある加茂花菖蒲園で作出され、近年鉢物のギフトが数多く流通するようになって一気にブレイクし、以来不動の人気を誇るアジサイです。

 

<アジサイ「ダンスパーティー」 アジサイ科アジサイ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

南アフリカ原産でヒガンバナ科の耐寒性常緑多年草(球根植物)です。日本には明治時代の初期に渡来しました。

夏の夕方に、花茎を伸ばし先端に散形花序を出し、白い ユリ(白百合)のような漏斗状の花を多数咲かせます。

渡来当初はインドハマユウと同一とされましたが、インドハマユウの名前は通称で、現在は「アフリカハマユウ」が正式名称とされています。

 

<アフリカハマユウ(アフリカ浜木綿) ヒガンバナ科ヒメノカリス属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 



本種はアジサイ科の落葉低木で、アジサイの仲間です。その名の通り北アメリカ東部を原産地とし、日本ではやや珍しい花です。

アジサイと本種の違いは、花房の大きさと色です。日本でよく見かける「山紫陽花」は15cm~20cmの青色や紫色の花房ができるのに対し、本種は20cm~30cmの白色やピンク色の花房ができます。

園芸品種の本種は、装飾花が多く手まり状になり、花房は直径30cmに達します。近年はピンク色も発表されています。

 

<アメリカノリノキ「アナベル」 アジサイ科アジサイ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

ヨーロッパ南西部原産の多年草で、毎年初夏になると小さな青紫色の花を咲かせます。

観賞用の草花というより、利用価値の高い作物・ハーブといった趣の強い植物です。

根は赤やピンクの染料の原料に、芳香のある葉は乾燥させてポプリに利用されます。

古代エジプトでは化粧品になったり、昔のヨーロッパでは若葉や花が食用に、煎じた根はかゆみ止めや抗菌剤などの薬用になったそうです。

 

<アルカネット ムラサキ科ウシノシタグ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


チリを中心にブラジル、ペルー、アルゼンチンなど南米に60~100の野生種が分布します。

原産地とその花姿から「ペルーのユリ」「インカ帝国のユリ」などの異名があります。

外側は大きく丸みを帯びた花びら、外側よりも一回り小さな花びらが内側に3枚あり、花びらにはまだら模様、縞模様がついているのが特徴です。

 

<アルストロメリア(百合水仙) ユリズイセン科ユリズイセン属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


北米原産のスゲの仲間で、初夏~夏にかけてイガグリのような実を付けるのが特徴的な種類です。

現地では湿地帯に自生しており、水を好むので腰水管理で水辺植物のように育てることも可能です。

いがぐりに似た形の小穂をつけるユニークなスゲです。咲き始めは黄緑色をした星のようにも見え、モーニングスターセッジという別名もあります。

 

<イガグリスゲ(毬栗菅) カヤツリグサ科スゲ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


シソ科の多年草でハーブの1種。英名由来のキャットニップという名でも呼ばれます。また、日本に帰化したものが長野県筑摩郡で発見されたことから、チクマハッカとも呼ばれます。

見た目はミントにそっくりで、英名の通り猫が大好きな香りを放ちます。丈夫で繁殖力が旺盛な育てやすいハーブです。

全体が産毛のような柔らかな毛で覆われていて、春〜初夏になると先端に円錐状の花を付けます。

 

<イヌハッカ(犬薄荷) シソ科イヌハッカ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

アジアやアフリカに500種以上が分布しています。日本で流通しているのは、ワレリアナ種で、その交雑種も含まれています。

日本ではアフリカホウセンカの名前で呼ばれる一年草です。初夏から秋まで長い期間、赤やピンク、オレンジなど、色鮮やかな花をたくさん咲かせます。

和名は、アフリカ鳳仙花といい、「アフリカからもたらされた鳳仙花」という意味でつけられました。

 

<インパチェンス(アフリカホウセンカ)  ツリフネソウ科ツリフネソウ属(インパチェンス属)>
7/3 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

アメリカのフロリダに自生し、汽水環境でも育ちます。中型の有茎草で、低光量では緑色に、一方で高光量ではブロンズやピンク色に変化します。

卵形の葉を対生させるパールグリーンの有茎水草で、昔から熱帯魚水槽に用いられてきたポピュラーな水草です。花は青紫色です。 

葉をちぎるとミントの香りがする水草です。昼と夜のように周期的な光の明暗にそれぞれ反応して、明るいときは葉を広げ、暗いときは葉を閉じるという習性もあります。

 

<ウォーターバコパ ゴマノハグサ科ウキアゼナ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「7月の花のアルバム(1)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「7月の花のアルバム(2)」に続きます。