卵管造影検査を受けることを決めた夜、
クマ吉にその話をしました。
相変わらずクマ吉はテレビを見ながら
「ふーん」だけ。
卵管造影検査がどういうものか、
人によっては激痛で非常に苦痛な検査であることを
説明しても興味を示すそぶりは、ない。
クマ子としてはちょっとそれがショックでした。
心のどこかで期待してたんですよね、
クマ吉が「がんばれ」って言ってくれることを。
でもやっぱりその言葉は彼の口からは出てこない。
なんだろう、この気持ち。
別に彼に褒められたくて不妊検査を受け始めたわけじゃない。
どちらかというと自分から進んでクリニックを調べて
通い始めただけ。
そもそも彼は不妊検査や不妊治療に後ろ向きだった。
それはわかってたことなのに・・・。
赤ちゃんを授かるって、夫婦のことじゃないの?
どうしてもっと興味を持ってくれないの?
なんで応援してくれないの?
喉元まででかかるこれらの言葉を
紅茶と一緒にぐっと飲みこんだ。
夫婦なのに
こんなに近くにいるのに
なぜかとても遠い人に感じる。
こんな気持ちで妊活を続けたところで
私たちの「家族」という明るい未来を
描けるのだろうか。
あなたの心がわからない。