クリニックで初診を終えた私たち夫婦。
クリニック前に大ゲンカしていたせいもあって
なんとなく会話がお互いありません。
駅に向かって歩き出していると夫のクマ吉が
「晩御飯、食べて帰るか」
と言い出しました。
それからぽつぽつと会話をしながらお店へ。
食に興味がないクマ子は食べる店選びはだいたいクマ吉任せ。
クマ吉がはいったお店はかつて一緒に働いていた時、
仕事帰りに2人で良くきたラーメン屋でした。
「わあ、ここに2人でまたくるなんて。」
本音が口からこぼれます。なんか、当時に戻った気分。
いつものラーメンを注文して、ラーメンが来る前の間、
クマ吉がささやいてきました。
「クマ子、あそこのカップル、あれ絶対上司と彼女は部下だよね。
付き合ってないけど、上司が彼女に気がある感じがする!」
「そうだね、でも彼女もまんざらでもなさげだね~」
そんなたわいない会話のあと、再び沈黙。
ここでクマ子が口火を切りました。
クマ子「あのさ・・受診してくれてありがとう」
クマ吉「うん」
クマ子「事前に今日検査一緒に受けてほしいって、言わなくてごめんなさい。
それは悪いと思ってる」
クマ吉「うん」
クマ子「でもどうしてもここの病院で治療をしたい、って思って。
クマ吉も子供が欲しいのは知ってるし、可能性があるなら
かけたくて。だから私必死で。」
クマ吉「わかってる。僕もさっきはごめん。」
クマ子「来週の精子検査、協力してくれる・・かな?」
クマ吉「するよ、〇日だな」
クマ子「ありがとう」
クマ吉「それにしてもあのクリニック、まいったよなあ。
だって主治医を合わせて5人がこっちを見てるんだよ?
なんか会社の役員面接受けてる感じで緊張感半端なかったわ」
クマ子「私も思った!圧がすごいよね~」
それから二人でラーメンをすすり、
ラーメン屋をでるころには仲直り。
波乱の初診が無事終了しました。