子供は一人じゃ作れない!非協力的な夫と私の妊活奮闘記

不妊治療に非協力的な夫クマ吉とすったもんだの末に妊娠。不妊治療の様子、高齢出産、育児の様子を綴っています。

人工授精、本番。

2018-09-17 | 私と夫の妊活日記
精子というものは冷やしても温めすぎてもいけないそうです。だからクリニックに持参する場合は容器のフタをしっかりしめて、常温で持ち運びます。


まずはいつも通り、診察室へ。そこで人工授精の意思確認を再度した後、夫の精子の結果報告を聞きます。

「クマ吉さんの精子運動率は前回の精液検査からすると劣りますが、問題ない数字なので今日予定通り人工授精を行いたいと思います。それでよろしいでしょうか?」


「はい。よろしくお願いいたします。」




そして、とうとうその時がやってきました。



診察が終わり、「内診室にお入りください」と言うメール通知が届きました。いよいよです。中にはいるといつも通りの内診室に内診台。スタッフの方に名前をフルネームで伝え、診察券を見せ、それから下着を脱いだり準備をして内診台に上がります。


カーテン越しに先生が来た気配がして、再度フルネームで自分の名前と夫の名前を確認。

「では処置をしていきますね」


内診では女性は非常に屈辱的な恰好で大事なところを診察されます。それは慣れているとはいうものの、やはり羞恥心がいつまでたってもとれないもの。そんな患者側の気持ちを慮ってか、こちらの病院では内診台にあがった患者と先生が顔を合わさないようにカーテンで仕切られています。


「最後の確認です、ご本人とご主人の名前をもう一度教えてください」

「はい、名前はクマ子で、夫はクマ吉です」

「ありがとうございます。では精子をいれていきます」


まず器具が膣にいれられているようです。痛みはまったくないけれどなんとも不思議な感覚がクマ子を襲います。なんせどういう器具がどういう状態で自分の大切なところにいれられているのか全く想像がつかないですから。


「はい、終了です。お手洗いもいってもらって大丈夫ですからね」


あの緊張はどこへやら、と思うほどあっさりと人工授精が終わりました。特に痛みも違和感もなく終えた人工授精。後はちゃんと排卵して、生理予定日に生理がくるかどうか、です。

選抜された精子君たちは今頃卵をめがけて卵管を走り抜けているのでしょう。がんばれ、クマ吉の精子!!!

浅田レディースクリニック品川院の来院は本日4回目、人工授精をしてお会計は28,079円。
ちなみに初診は53852円、2回目は7,790円、3回目は3,760円でした。

どうか生理がきませんように。

人工授精の朝。

2018-09-17 | 私と夫の妊活日記
人工授精、当日。緊張でしっかり眠れなかった・・・と書きたいところですが、ぐっすり眠って目を覚ましたクマ子です。それでもやっぱり神経がたっていたのか、アラームよりより40分ほど早く目覚めてしまいました。


隣を見ると、クマ吉がいません。するとお手洗いから物音が聞こえてきて、察しました。用意をしてくれているのです!あのクマ吉が。品川駅で怒り狂っていた夫が。それだけで心の奥底からこみあげてくる何か。


クマ吉はなんせプライドも高いし繊細な男性。きっとクマ子を起こさないようにベッドから抜け出したのは、クマ子がまだ寝ている間に用意をしたかったからでしょう。

だからクマ子も起床時間まで眠るふりをしました。ほどなくしてクマ吉がベッドに戻ってきて、横になる気配を感じます。


男性がプラスチック容器に精子を出すなんて、きっと女性の私が想像している以上に男性のプライドをずたずたにする行為だと思うのです。色気もないし、そういう行為をしている自分が情けなくなるだろうし。それを彼が今、治療のためにしてくれているのかと思うと・・・感謝の気持ちでいっぱいです。

きっと、少し前のクマ子ならその男性の気持ちがわからなかった。男性側の気持ちを聞いたり話したりすることがなければ、不妊治療をすることがなければ男性のその繊細なハートを思いやり、感謝することはなかったと思います。


朝6時。

ぴぴぴ・・・といつものようにアラームがなり、隣にいたクマ吉がさも今目が覚めたかのように体を起こします。

いつもどおりの朝。
彼の朝食を用意してお弁当をつくって革靴磨いて6時30分に玄関でお見送り。


ここまでは何も変わらないルーティン。ただ今日は、「行ってきます」の後に「あ、例のもの用意してトイレにおいてるよ」と付け加えて家を後にしました。

面と向かって容器をクマ子に手渡すことができない彼の性格。見送ったその背中がクマ吉の恥じらいとプライドとやさしさが語っています。


ありがとうね、クマ吉。


よし、これを持っていざクマ子もクリニックへ!
初の人工授精に臨みます。