子供は一人じゃ作れない!非協力的な夫と私の妊活奮闘記

不妊治療に非協力的な夫クマ吉とすったもんだの末に妊娠。不妊治療の様子、高齢出産、育児の様子を綴っています。

現実を目の当たりにして。

2018-09-11 | 私と夫の妊活日記

浅田レディースクリニック品川医院の初診を受けた一週間後。

検査結果を聞くためと、夫の精液検査をお願いするため

2度目の受診です。

 

夫の精液をカウンターで出してその検査結果と併せて

前回の結果を先生にききます。

 

30分後。クマ子のスマホに通知が届き、指定の診察室へ。

本日の先生と、女性の事務スタッフの方々、計5人が

クマ子を迎えます。まだ慣れないな、この感じ。

 

自分の名前をフルネームで伝えてから着席します。

 

「まずはご主人の検査結果ですが・・・」

ドキドキドキ・・・

夫はかつてバセドウ病を患っていた経歴があるので

それがひっかからないか心配でたまりません。

 

「ご主人はHIVもそのほかの検査も問題ありません。

精液もまったく問題ありませんね。」

 

なんと!!!夫は全く問題なかった!!!

これで彼のプライドは保たれます!

 

「続いてクマ子さんですが、HIVもホルモン値も

正常範囲で問題ありません」

 

なんだ、やっぱり問題がないんじゃないか。

 

「ただ・・・」

 

ただ???

 

「AMHというホルモン値を覚えていますか?事前のe-learningでも説明会でも

詳しくお伝えしたとおり当院ではこの数値を重要視しています。というのも

これが卵が体内にあとどれぐらいあるか推測できる数値になるからです。」

 

もちろん覚えていますとも。これが何か??

 

「クマ子さんの場合、AMHの値が0.8です。今のご年齢なら

平均4はあるのですが、、、、。きわめて低い。

つまりもう残っている卵がほとんどない、ということです

 

一瞬、頭が真っ白になりました。

卵がすくない・・・?つまり、赤ちゃんが産めない・・・?

 

「クマ子さんの場合、人工授精をするとしても1回が限度です。

次は体外受精にはいった方が良いでしょう。

可能性が低いことに時間をかけていられません。」

 

頭を殴られた気がしました。

つまりクマ子は早期閉経の可能性があるということ。

卵がわずかなんだから・・・

 

「誤解のないように。AMHが低いから妊娠できないわけではありません。

 ただ、時間が人よりも限られている、ということです。

 残った卵を有効に使いましょう」

 

次回は人工授精の準備にはいる、ということで診察が終わりました。

 

でも頭が真っ白で・・・

自分に原因がやっぱりあったんだ。。。

現実を目の前に突き付けられ、自分でどういう感情か

コントロールできない。

 

彼じゃなくて私。私の体が・・・。

 

帰りの電車の中。

向かいに座っている男性がちらちらクマ子を見てきます。

何かな、と思っていてはたと気がつきました。

 

泣いていたのです。

電車の中で。

自分が涙を流していることにさえ、気が付かなかった。

 

慌てて次の駅でいったん降りて、深呼吸。

 

40代でもみんな赤ちゃんできてるじゃん。

芸能人でも、割と高齢でもすぐに赤ちゃんできてるじゃん。

なのにどうして私は望んでも赤ちゃんができないの?

なんで私がこんな体にならなきゃいけないの?

 

なんでこんなに苦しい思いをしなきゃいけないの―

 

ああ、だめだ、私。

今日は気持ちが立て直せない。

立て直らない。


男のプライドとガラスのハート

2018-09-11 | 私と夫の妊活日記

すったもんだの初診受診後日、美容室にいきました。

いつもクマ子を担当してくださるのは50代の男性スタイリストさん。

長く通っているので、もういろんな話をしてきています。

 

そのスタイリストさんに今回の受診での顛末を

面白おかしく話をして笑った後、まじめな顔で彼は言いました。

 

「僕はクマ子さんには申し訳ないけど、ご主人の気持ちわかるな」

やはり男同士、相通じるものがあるのね・・・。

 

男は女性よりもプライドが高くて、繊細でナイーブな生き物なんです。

だから女性からしたらしょうもない男のプライドを

守ろうとするし、自分が傷つくことを恐れるんですよ」

 

チョキチョキ、髪をきりながら彼は続けます。

 

「だから、ご主人が不妊検査嫌がるのも当然です。

検査をして自分に原因があったら、、、と思うと男のプライドがた落ちです。

必要な検査とは頭でわかっていても、それはそれは恐怖ですよ。

女性にはしょうもないプライドかと思うかもしれませんが、

それが男なんです。」

 

それは今回、クマ子もクマ吉から感じました。

怒りを爆発させながら、診察結果を恐れているような発言の数々。

 

そして妊活を通じて最近感じることは、男性と女性の考え方は

まったく違う、ということ。女性は・・・というかクマ子は

とりあえず結果がわかれば対処ができる、なんて図太く考えられますが

男性はそう思えないんですよね。そこには男性のプライドがあるんです。

 

「僕、この商売がら毎日多くの女性のお客様と話をしますでしょ?

みなさん、ご主人だったり彼だったりにいろんな不満や不安を

お持ちなわけですが、聞いてて思うんですよ。

女性はなんでもっと男性にきっちり説明しないのかって。」

 

スタイリストさん曰く、男性は言ってもらわないそう。

女性同士だと言わなくても何となく雰囲気や空気を察して

気をきかせたり、合わせたりできますが、これは男性からすると

不思議で不思議でしかたがないそうです。

 

なぜなら察することができないから。

空気を読んで行動する、ことを男性に期待しないこと。

はっきり優しく「〇〇してほしい」とお願いしないと

理解できないそうです。

 

「だからと言って、今日はタイミングの日だから早く帰ってきて、

とかは絶対にはっきり言っちゃだめ。逆に男は嫌になる。

だからそこはうま~くご主人をその気にしてタイミングをとるのが

ベストです。勝手でしょ、男って。

男は性欲はあるけど、それはあくまでも自分がしたいから、という前提。

ムードもへったくれもなく女性に指定されて義務的にエッチする、

なんてのは萎えるんです。俺は種馬じゃねえ!!ってね」

 

この話を聞いてクマ子はドキっとしました。

タイミングをとるとき、クマ子はまさに指定してた女だったわけです。

 

こうやって考えると男性はほんっとに繊細。

その繊細な心をたくみに操って、相手の気分を害すことなく

思い通りに動かすことができる女性こそ本当にできた妻なのでしょう。

クマ子はまだまだ程遠いや。

 
妊活はつらいことも多い。
でもじょうやって男性の心理を学ぶすごく良い機会を
得ているようにも感じる今日1日でした。