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韓国の失敗

2011-08-03 02:41:10 | 領土問題
自民党の三名の国会議員が、1日韓国法務部によって同国への入国を拒否された。金浦空港で足留めされた三名は、結局帰国した。韓国政府による事前の警告通りの措置がとられたわけだ。

竹島問題に関する見解が異なるとはいえ、博物館見学等の平和目的で訪問しようとした他国の政治家を入国させないというのは、甚だ不可解であり、非常に残念な話である。

韓国は自由主義・民主主義・法治主義に則った国家であるはずだが、その尊厳に汚点を残す結果となったと言わざるを得ない。韓国側に道理がないのは明らかであり、むしろ韓国の立場を不利にさせるものだろう。仮に普通に入国させていれば、自民党の三名の議員が韓国を視察したことなど殆ど大きなニュースにならなかったであろう。

日本政府にも注文したい。枝野官房長官や松本外相が既に韓国への抗議を明らかにしているが、それで終らせてはもったいない。今こそ、竹島問題を積極的にアピールする好機ではないか。レームダックとなって2ヶ月も経つ菅内閣にとって、躊躇する理由はない。


入国拒否?

2011-08-01 07:57:25 | 領土問題
本日、自民党の3名の国会議員が韓国を訪問する予定である。しかし、韓国政府はこれを入国拒否する方針という。

3議員は、慶尚北道の鬱陵島(ウルルンド)を訪問し、「独島博物館」の見学等を行う予定であった。ところが韓国国内で反発が高まり、政府も世論に便乗して、自粛を要請したあげく、最終的には入国拒否の意思を日本政府に伝えてきたという。

このようなことが実際に行われれば、韓国は永遠に先進国の仲間入りはできない。韓国の竹島に対する主張等を調査しようとするだけで、入国が拒否されるなど、法治国家としては到底考えられない。むしろ、竹島に関する主張に自信があるのなら、中央日報等の一部韓国紙が主張する様に、韓国側が鬱陵島を案内してくれてもいいくらいだ。

議員団は竹島に渡航しようとするわけでもないし、鬱陵島の領有権を主張しているわけでもない(鬱陵島は江戸時代に日朝間で係争があったが、結局江戸幕府が朝鮮の文献から朝鮮領だと認識し、渡航を禁止して決着した話であり、日本人にはもはや未練はない。大韓民国の正当な領土である)。逆に、島根県庁や対馬市役所の前で、竹島や対馬への領有権を主張した韓国人が居た記憶があるが、彼らを我が国が入国拒否しても、韓国の世論は納得するのだろうか。

議員団の1人、佐藤正久議員のツイッターによれば、既に拓殖大学の下條教授が入国拒否されたという。下條氏は『竹島は日韓どちらのものか』等の著者があり、竹島への日本の領有権を歴史的史料に基づいて主張している方だが、氏の様な民間人までもが入国拒否されたとは、甚だ驚きだ。

韓国政府がこの様な姿勢を続けるのなら、各国からの信頼を失い、むしろ竹島が紛争地であるとの印象が強まるのではないか(それならば結構なことだが)。

本当に入国拒否されたなら、菅首相にとっても他人事ではない。記者会見を行い、日本国を代表して(個人的意見ではなく笑)、竹島に対する明確な立場を訴えるべきだ。もはや失うものは何もない首相なら、忌憚なくそれができるはずではないか。


露大統領の北方領土「訪問」

2010-11-02 22:19:13 | 領土問題
ロシアのメドベージェフ大統領は、昨日北方領土の国後島を訪問した。ロシアや旧ソ連の指導者の北方領土訪問は初めてだという。

北方領土は言わずもがな、我が国の固有の領土である。また、93年に細川・エリツィン両政権下で出された東京宣言によれば、ロシア側も北方四島に領土問題があることを認めている(メドベージェフ政権も、この宣言を踏襲している)。従って、今回の訪問は我が国の立場は勿論、ロシア自身の立場とも相容れず、断じて許されない。我が国の立場としては、ロシア元首による不法入国に他ならない。

元々北方四島のみならず、南樺太と千島列島も我が国の領土であった。大東亜戦争末期、旧ソ連は日ソ中立条約に反して、不意討ちでこれらの領土を奪った。満州や朝鮮も占領された。これらは、我が国や満州国に対する明らかな侵略である。この侵略は「終戦」後も続き、結果として一度もロシア領であったことのない北方四島までもが、無惨にも奪われてしまったのだ。

我が国は1951年締結のサンフランシスコ平和条約において、南樺太と千島列島を放棄した。ただし、この「千島列島」には北方四島は含まれないとするのが、現在の我が国の立場だ。理由は、北方四島は日露和親条約の時点において、我が国の領土ということで日露の見解が一致しており、その後結ばれた樺太千島交換条約によって我が国の領土となった「千島列島」とは異なるということだ。

また、サンフランシスコ平和条約に旧ソ連は署名しておらず、南樺太及び千島列島の帰属は未確定であるというのも、我が国の一貫した立場だ。日ソ・日露間の領土交渉は、それらの帰属についてから始めるのが、本来の筋であろう。

なおロシア側は、サンフランシスコ平和条約の「千島列島」に北方四島が含まれると解釈しているという。ロシア外務省の報道官によれば、「国際法によって認められたロシア連邦の領土であり、第二次世界大戦の結果、特に国連憲章によって確定された」という立場であり[http://japanese.ruvr.ru/2010/10/29/30180695.html]、南樺太、千島列島、北方四島(ロシアでは北方四島も合わせた千島列島を、「クリル諸島」と呼ぶ)全てがロシア領とされている[http://www.russia-emb.jp/about_russia/map.html]。ただし、1956年の日ソ共同宣言では、平和条約締結後に歯舞・色丹の二島を返還することを約束している。

さて、今回の「訪問」を許した直接的な原因は、やはり菅政権の外交姿勢であろう。尖閣諸島の漁船衝突事件に対する対応がお粗末すぎたり、今回の訪問前に十分な抗議を表明しなかったことで、ロシア側に甘く見られたのではないか。

ただ、全ての責任を民主党政権に帰するのはフェアではない。この問題が長く未解決であった責任は、当然長く与党であった自民党にある。最近の麻生内閣においては、首相が帰属が確定していない樺太(サハリン)南部を訪問した。これは事実上、南樺太がロシア領であると認めたに等しい。このような原理原則を歪める様な言動が、何度もあった。

今後与野党は自らの過去について、反省すべきは反省し、北方領土問題の解決に向けて真剣に努力してほしい。

【関連HP】
・内閣府北方対策本部 http://www8.cao.go.jp/
hoppo/

・外務省 北方領土問題 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/hoppo/index.html

日露首脳会談

2009-02-18 20:20:02 | 領土問題
本日麻生首相はサハリン(樺太)南部のユジノサハリンスク(豊原)を訪れ、ロシアのメドベージェフ大統領と首脳会談を行った

日本首相の戦後初のサハリン訪問だそうだが、ここでサハリンの歴史を簡単に振り返りたい。1905年のポーツマス条約で南樺太は日本の領土となったが、第二次大戦末期の旧ソ連の侵攻以来、旧ソ連・ロシアが実効支配している。我が国は1952年発効のサンフランシスコ講和条約で放棄したが、ロシア領と認めたことはない。大半の世界地図に、北海道とサハリンの間と、サハリンを通る北緯50度線の2つの国境線が描かれるのはそういう理由だ

一方、日本はユジノサハリンスクに総領事館を置いているし、本日の会談もこの町で行われた。確かにサハリン州庁が置かれる町とはいえ、主権未確定の立場からすれば、「日本は主権を放棄しているし、領有権を主張する国はロシアだけ」という外務省の説明を鑑みても、釈然としない。朝日新聞には、先述の経緯を知ってか知らずか、「ロシア・サハリンを訪問」と書かれていた。(追記:毎日と日経もロシアとした一方、産経と読売はそうではないようだ)

ところで、サハリン州旗に描かれる同州の地図には、日ソ共同宣言で返還が約束された歯舞・色丹を含め、北方領土も載っている。http://www.adm.sakhalin.ru/北方領土はロシアではサハリン州の一部なのだ。本日の会談では、「我々の世代」の解決を目指した協議の加速で一致したが、麻生氏が「向こうが二島、こっちが四島では進展しない」と述べた事は憂慮したい。四島返還が我が国最大の譲歩であって、面積分割等の解決はあってはならない

経済については、サハリン2等の今後の協力が期待される。一方、ロシアが現在保護主義的傾向にあるのは懸念したい。ロシアでは日本車等の人気が高く、安易な保護主義は両国民にとって不利益だ

日露両国はどこで国境が確定しても最も近い隣国であることを忘れず、領土問題の粘り強い解決をめざす一方で、協力や交流を促進していく必要がある