天皇皇后両陛下には、明日ご結婚50年をお迎えになります。心からお祝い申し上げます。
民間出身の皇太子妃の誕生は、当時多くの国民から祝福されました。我々当時まだ生まれていない世代の者でも、ご成婚のパレードを一目見ようと駆け付けた人々の熱狂ぶりを見れば、当時の様子を推察できます。
お2人の出会いが、「テニスコートの恋」と呼ばれるとおり、テニスの試合であったことはよく知られています。以来、親交を深められたお2人は、昭和33年11月27日の皇室会議において、ご結婚が認められました。
ご成婚前、皇后陛下が天皇陛下について、「とてもご誠実で、ご立派な方で、心からご信頼申し上げ、ご尊敬申し上げ・・・」と述べられたことはあまりにも有名です。現在も仲睦まじい両陛下のお姿を拝見すれば、当時のお気持ちを持ち続けておられることがよくわかります。
両陛下は現在まで、国家国民のために数々のご公務や宮中祭祀を行ってこられました。また、ご即位後、平成15年までにすべての都道府県を訪問されています。とりわけ、災害が起きた際に、住民のご慰問をなされた様子は、非常に印象深いものです。
平成17年に天皇陛下は「私の皇室に対する考え方は,天皇及び皇族は,国民と苦楽を共にすることに努め,国民の幸せを願いつつ務めを果たしていくことが,皇室の在り方として望ましい」と述べられています。http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h17e.html
皇后陛下には、民間ご出身ということから、さまざまなご苦労もあったとことでしょう。平成6年に「ただ,陛下のお側にあって,全てを善かれと祈り続ける者でありたい」と述べられたようにhttp://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/gokaito-h06sk.html、天皇陛下をよくお支えになって、本当に献身的に国家国民のために尽くしてこられたと感じます。皇后陛下は平成10年のIBBYでのご講演http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/ibby/koen-h10sk-newdelhi.htmlで、倭建御子と后の弟橘比売命の話を引き合いに、「愛と犠牲の不可分性」について述べられましたが、これはご自身の皇族としての役割にもつながっていると考えられるのではないでしょうか。
現在の皇太子同妃両殿下については、このごろさまざまな議論がなされています。しかし、両殿下がそれぞれ将来の天皇と皇后になられることに、不安や心配はありません。
むしろ皇位継承の不安定性や、若者の無関心が広まりつつあることの方が、よほど危惧すべきことではないかと感じます。
皇室典範については、伝統の護持と皇位の安定を両立させる改正がなされるのが望ましいと、以前から申し上げてきました。本日の産経新聞で櫻井よしこ氏が論じるようにhttp://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090409/plc0904090346004-n1.htm、麻生首相は「静かに、しかし、着実に進めるべき」だと思います。
末筆となりましたが、両陛下のご健勝と、皇室の弥栄を、衷心よりお祈り申し上げます。
※宮内庁HP http://www.kunaicho.go.jp/
民間出身の皇太子妃の誕生は、当時多くの国民から祝福されました。我々当時まだ生まれていない世代の者でも、ご成婚のパレードを一目見ようと駆け付けた人々の熱狂ぶりを見れば、当時の様子を推察できます。
お2人の出会いが、「テニスコートの恋」と呼ばれるとおり、テニスの試合であったことはよく知られています。以来、親交を深められたお2人は、昭和33年11月27日の皇室会議において、ご結婚が認められました。
ご成婚前、皇后陛下が天皇陛下について、「とてもご誠実で、ご立派な方で、心からご信頼申し上げ、ご尊敬申し上げ・・・」と述べられたことはあまりにも有名です。現在も仲睦まじい両陛下のお姿を拝見すれば、当時のお気持ちを持ち続けておられることがよくわかります。
両陛下は現在まで、国家国民のために数々のご公務や宮中祭祀を行ってこられました。また、ご即位後、平成15年までにすべての都道府県を訪問されています。とりわけ、災害が起きた際に、住民のご慰問をなされた様子は、非常に印象深いものです。
平成17年に天皇陛下は「私の皇室に対する考え方は,天皇及び皇族は,国民と苦楽を共にすることに努め,国民の幸せを願いつつ務めを果たしていくことが,皇室の在り方として望ましい」と述べられています。http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h17e.html
皇后陛下には、民間ご出身ということから、さまざまなご苦労もあったとことでしょう。平成6年に「ただ,陛下のお側にあって,全てを善かれと祈り続ける者でありたい」と述べられたようにhttp://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/gokaito-h06sk.html、天皇陛下をよくお支えになって、本当に献身的に国家国民のために尽くしてこられたと感じます。皇后陛下は平成10年のIBBYでのご講演http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/ibby/koen-h10sk-newdelhi.htmlで、倭建御子と后の弟橘比売命の話を引き合いに、「愛と犠牲の不可分性」について述べられましたが、これはご自身の皇族としての役割にもつながっていると考えられるのではないでしょうか。
現在の皇太子同妃両殿下については、このごろさまざまな議論がなされています。しかし、両殿下がそれぞれ将来の天皇と皇后になられることに、不安や心配はありません。
むしろ皇位継承の不安定性や、若者の無関心が広まりつつあることの方が、よほど危惧すべきことではないかと感じます。
皇室典範については、伝統の護持と皇位の安定を両立させる改正がなされるのが望ましいと、以前から申し上げてきました。本日の産経新聞で櫻井よしこ氏が論じるようにhttp://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090409/plc0904090346004-n1.htm、麻生首相は「静かに、しかし、着実に進めるべき」だと思います。
末筆となりましたが、両陛下のご健勝と、皇室の弥栄を、衷心よりお祈り申し上げます。
※宮内庁HP http://www.kunaicho.go.jp/