前回、菅首相が公式ブログで「国家元首同士の会合」なる意味不明な語を用いた事は、総理大臣が国家元首だと誤解しているのではないかと指摘した。ツイッター上で、複数の有識者や政治家にこの事をお伝えしたところ、竹田恒泰、四宮正貴両先生からお返事をいただいた。両氏とも、我が国の元首は天皇であり、菅氏は過っているという旨の同意見であった。
今回は、菅氏のさらなる誤りについて指摘したい。
前回も述べた様に、共和国では大統領等、君主国では君主がそれぞれ元首となることが一般的である。それは現在では政治的指導者とイコールではない。欧州各国では、大統領や国王に政治的実権のない国が多数ある。「国家元首」と政府の「首脳」が異なっても、何ら問題はない。
例えば、G8サミットをみると、各国の通常の出席者は以下の通りだ。
日:首相
米:大統領
英:首相
仏:大統領
独:首相
伊:首相
加:首相
露:大統領
この内、元首であるのは、米仏露の各大統領である。英加は君主国で、勿論君主自らは出席しない。独伊は一応大統領が居るが、政治的実権は殆どなく、それを握る首相が出席するわけだ。
以上の様に考えれば、菅氏のいう「国家元首同士の会合」の意味がますます分からなくなる。仮に首相元首説をとるにせよ、他国の元首が誰かにまでは干渉できまい。菅氏は日英首脳会談を、エリザベス女王とするのだろうか。
仮にその様な申し込みをすれば、女王陛下はこうお答えになるのではないか。
「君主は君臨すれど統治せず」
今回は、菅氏のさらなる誤りについて指摘したい。
前回も述べた様に、共和国では大統領等、君主国では君主がそれぞれ元首となることが一般的である。それは現在では政治的指導者とイコールではない。欧州各国では、大統領や国王に政治的実権のない国が多数ある。「国家元首」と政府の「首脳」が異なっても、何ら問題はない。
例えば、G8サミットをみると、各国の通常の出席者は以下の通りだ。
日:首相
米:大統領
英:首相
仏:大統領
独:首相
伊:首相
加:首相
露:大統領
この内、元首であるのは、米仏露の各大統領である。英加は君主国で、勿論君主自らは出席しない。独伊は一応大統領が居るが、政治的実権は殆どなく、それを握る首相が出席するわけだ。
以上の様に考えれば、菅氏のいう「国家元首同士の会合」の意味がますます分からなくなる。仮に首相元首説をとるにせよ、他国の元首が誰かにまでは干渉できまい。菅氏は日英首脳会談を、エリザベス女王とするのだろうか。
仮にその様な申し込みをすれば、女王陛下はこうお答えになるのではないか。
「君主は君臨すれど統治せず」