2001年9月11日、米国ニューヨークのツインビル・世界貿易センタービルに、ハイジャックされた飛行機2機が衝突するという、衝撃的なテロ事件が発生しました。その後、ワシントンの国防総省にも飛行機が墜落し、ピッツバークでも飛行機の墜落がありました。
ビルに飛行機がアタックする映像は、当時何度も見ましたが、あれから10年とは早いものです。
米国政府は、アルカイダによる犯行と断定し、アルカイダの指導者のオサマ・ビンラディンを匿うアフガニスタンのタリバン政権に、引き渡しを求めましたが、タリバン側がこれを拒否したため、アフガニスタンへの攻撃を開始しました。米国等の攻撃によって、反タリバンで非パシュトゥン人の北部同盟はタリバン政権を崩壊させ、北部同盟や反タリバンのパシュトゥン人を中心とする新しい政府が樹立されました。しかし、部族間の対立やタリバンの残党によるテロ等、アフガン情勢は未だ改善されていません。
ビンラディン容疑者は、今年ようやく居場所が判明し、米国の特殊部隊に殺害されましたが、その場所は何と同盟国パキスタンの軍施設付近。また、未だ行方不明のタリバンの指導者・オマルも、パキスタンに居るという説があります。そもそも、タリバン政権自体、パキスタンの強いバックアップに支えられていたのは紛れもない事実です。
「テロとの闘い」は、米国等の兵士やアフガンの一般市民に多大な犠牲を生み出しました。開戦の大義は十分あったとはいえ、この犠牲に見合う結果が得られているかといえば、疑問符がつきます。10年経った今、歴史的検証が必要なのかもしれません。
また、その後ブッシュ政権がイラクにまで手を伸ばしたのは、明らかに戦略ミスであり、国際法上も問題が多いものでした。開戦理由であったフセイン政権の大量破壊兵器所持は、ブッシュ大統領自身が誤りを認めました。米国はもちろん、それを支持した日本も、十分な検証をすべきでしょう。
最後になりましたが、同時多発テロ及びテロとの闘いによる犠牲者の方々に、心から哀悼の意を表します。
ビルに飛行機がアタックする映像は、当時何度も見ましたが、あれから10年とは早いものです。
米国政府は、アルカイダによる犯行と断定し、アルカイダの指導者のオサマ・ビンラディンを匿うアフガニスタンのタリバン政権に、引き渡しを求めましたが、タリバン側がこれを拒否したため、アフガニスタンへの攻撃を開始しました。米国等の攻撃によって、反タリバンで非パシュトゥン人の北部同盟はタリバン政権を崩壊させ、北部同盟や反タリバンのパシュトゥン人を中心とする新しい政府が樹立されました。しかし、部族間の対立やタリバンの残党によるテロ等、アフガン情勢は未だ改善されていません。
ビンラディン容疑者は、今年ようやく居場所が判明し、米国の特殊部隊に殺害されましたが、その場所は何と同盟国パキスタンの軍施設付近。また、未だ行方不明のタリバンの指導者・オマルも、パキスタンに居るという説があります。そもそも、タリバン政権自体、パキスタンの強いバックアップに支えられていたのは紛れもない事実です。
「テロとの闘い」は、米国等の兵士やアフガンの一般市民に多大な犠牲を生み出しました。開戦の大義は十分あったとはいえ、この犠牲に見合う結果が得られているかといえば、疑問符がつきます。10年経った今、歴史的検証が必要なのかもしれません。
また、その後ブッシュ政権がイラクにまで手を伸ばしたのは、明らかに戦略ミスであり、国際法上も問題が多いものでした。開戦理由であったフセイン政権の大量破壊兵器所持は、ブッシュ大統領自身が誤りを認めました。米国はもちろん、それを支持した日本も、十分な検証をすべきでしょう。
最後になりましたが、同時多発テロ及びテロとの闘いによる犠牲者の方々に、心から哀悼の意を表します。