日の本の下で  究極の一点 Ⓢ への縦の道

『究極の一点』Ⓢ 
神のエネルギーの実在を『フライウェイ』の体験を通して知り、
伝えるデンパ(伝波)者

自殺統計 2

2014年06月04日 | フライウェイ スピリチュアル  宗教  運命 病 生と死

自殺をする自由というのは、

レミングのような生物学的な何らかの理由があって自死する例を除けば

人間の特権だろう。

 

少なくとも、自分で考えて、死を選ぶ事は、

皆好きでやっているわけではなく

精神的に追いつめられた結果だろう。

 

(いつの時代も共通してある10~20代の自殺は、

ホルモンの過剰による制御不能と、人間や人生の経験不足による無知が

原因である事が大半であるとは思う。

 

これは世代に共通した原因だろう。

年寄りからみれば、いくらでもやり直しは出きるのに、

それが修復不可能との思い込んでしまうのは

いつの時代も共通しているのではないか。)

 

若い世代がよく言われるのが、

生きる力や知恵が、

教育が核家族化のせいで弱まっているといという論理だ。

 

自分はそうは思わない。

昔は『年寄りの子守りは、三文安い』

という言葉があった。

 

だいたいが、大家族には家族の中で

甘やかしてくれる味方がいるものだ。

 

躾が厳しければ良いかと言えば、

そんな事はないと、自分は思う。

私は、物心つく前からの習い事をするのに

母に、竹の物差しを鞭がわりにして叩かれて育ったが、

結果としてそれが良かったとは思えないし、良い思い出ではない。

 

父が、軍隊でさんざん殴られて、自身は殴らない人になったのと同じで、

母は私の反面教師の例の代表になっている。

 

それでも、私は母に「お前は甘やかして育てた。」と

良く言われたものだった。

死んだ兄に比べてという意味であったが、

どんだけ、兄は小さい頃厳しく育てられたのだろうと思う。

今なら、間違いなく虐待で通報レベルだろうが、

世の中全体がそんなの当たり前であったから、

私たちより上の世代は身体的にもっと厳しい事を、

躾とされて育っている。

 

そういう環境の中で育ったからと言って、

自殺する事に耐えるように育ったかと言えば、

そんな事は関係ないと断言しよう。

 

戦前、戦中の世代は死は隣にあったり、

上から落ちて来るような身近なものだったから、

わざわざ自殺する必要はあまりなかっただけだ。

教育の手柄ではなく、悲しい時代が

残った者たちを前向きな世代に育んだのだ。

 

かくいう私は高度成長期の子供時代で、

受験戦争と呼ばれ、公害はひどかったがまだ田んぼや、

山があり、TVゲームはまだなく、ただひたすら外で遊びまわっていた。

心の情緒も十分育まれた恵まれた世代だと思っている。

 

しかしそんな私たちの世代が自殺者3万ににずいぶん貢献してきた。

同世代は、働きざかりからまあたくさん自殺してきた事だろう。

それを心が弱いとか言われるのは、今の若い世代同様

心外である。

 

ようは、その時代や年代に与えられる能力、命題、答えが違うのだから。

違う命題を解いているのに、心の強さや弱さを評価するのは筋違いだと

私は思う。

 

ようは、日本の閉鎖的な文化や社会が

世代に関係なく、孤独な者を自殺に追い込みやすいのだと思う。

 

私の世代と、今の若い世代の違いで唯一思うのは、

彼らがよく口にするのが、「家族」という事だろう。

 

私たちの世代は、家族という言葉がそんなに強い意味をもたなかったし、

むしろ、弱い意味をもっていたように思える。

彼ら世代のほうが、普通に家族への感謝を口している。

健全な事だ。

 

ごく普通の節度をもった愛情の中で育っていれば、

人はどんな環境であれ、それなりに立ち向かっていける。

 

しかし、マザーテレサの『愛の反対は無関心なのです。』の言葉どうり、

他者への無関心は、人を孤独に追いやる。

そして、愛の喪失感で体が満たされると

人は生きてゆく事に意味を見出せなくなってしまう。


時として人は、暗闇が出口のように思え、

進んでそちらに向かってしまうものだ。

それは有る意味、人間の性や業と言っても良いと思う。

 

政策で自殺者の数を減らしたいなら、

第一に、徹底した雇用対策が一番有効だろう。

無職者が自殺する確立は、仕事がある場合の2倍弱あり、

好景気で求人が多い時代が自殺が減るのは、

過去の統計が証明している。

 

第二は、自殺者の7割は男性だという事も、もう一つの要素だろう。

そして、過去のデータから女性の自殺の増加はほぼ横ばいだが、

自殺の増加分はほぼ男性という事実だ。

生物学的にストレス(ホルモン分泌や、マウス実験の結果によると)に弱く

男性のほうが自殺しやすく、また自殺死亡率も高い。

 

お金をかけない対策ならその二点に絞って対策を重点的に打てば、

少なからず効果が上がると思う。

フェミニストはお怒りかもしれないが。

 

しかし運命論者の自分にしてみれば、

現状もまた、乗り越えてゆくべき運命なのであろうし、

若い男性諸氏は、団塊や我々世代より

より良い意味で変化しているので、

今の時代に対峙できる精神的可能性を

十分に宿していると思っている。

 

それゆえ、私たちのように、

袋小路の先に自殺がまっているような環境を選ばずに

ダウンシフトに向かっているのだと。

 

彼らは間違っていない。

何より時代は精神の高みを目指しているのだから、

今まで見ないふりをしてきた愛を

彼ら世代が取り戻してくれる事を信じている。

 

GDPも人口も失うかもしれない。

しかし、これからの日本の一番の存在意義は

民族の総合的な精神性にあると思っている。

 

その事が、地球全体のこれからの道しるべにきっとなってゆくと

私は信じている。

 

目の前の事だけに囚われないように

その先にあるものが光なのか

よく見つめ考えてからでも遅くはあるまい。