日の本の下で  究極の一点 Ⓢ への縦の道

『究極の一点』Ⓢ 
神のエネルギーの実在を『フライウェイ』の体験を通して知り、
伝えるデンパ(伝波)者

アニメはいつか世界文化遺産になるか。

2014年06月11日 | 音楽 映画 小説  サイエンス  アニメ

この間、ここ数年で増えた海外の反応の翻訳ブログの記事のひとつに

アニメとハリウッド映画の対比が、

同列にごく自然に述べられていた。

 

まあ、翻訳ブログは意図的に日本の事を

好意的に述べたコメントが多く載せてあるものだが、

それにしても、アニメと同列にハリウッド映画を

少数ではあるが外国の方々が論評しているのを読むと

私の世代としてはなんとも面映い感じと、

居心地の悪い恥ずかしさを感じる。

 

文化的影響をハリウッド映画と同等もしくは、

それ以上に深くに受けているようなコアな感想の述べ方であった。

 

私なんかは、ハリウッド映画とアニメは比べる必要のないもの。

あまりにも違う王道のエンターテイメントと、

東方のサブカルチャーの違いだと思う。

 

手塚治虫という天才から

日本の漫画のカンブリア大爆発が起こり、

その裾野の広さカオスさは、他国が100年かかっても

追いつけない量と種類だろう。

本当にピンからきりで、高尚と下種、毒にも薬にもなる

まさに表現の無法地帯が日本の漫画だろう。

それが、多くのアニメの供給源になった。

それがここ20年くらい前から同人という名のでかすぎる

アングラのようでアングラでなくなってしまっている階層をも

作り出し、相変わらず特異肥大化して成長している。

その様は、環境さえ良ければどこまでも大きく成長する

爬虫類のようだ。

 

漫画やアニメは他の芸術と同じように美しくなりえるが、

反面恐ろしい毒をいつも撒き散らしている。

それゆえに、中毒性が強いのだ。

 

私は普通の人間として、その毒の魅力に

未だに捕らえてれている。

 

鉄腕アトムからアニメを見て、漫画や特撮いろいろな

日本のサブカルチャーで育った私は

子供ができればそれを理由に子供アニメを見、

思春期なった子供が深夜アニメにはまれば

またそれらにはまって、気がつけば

揺りかごから墓場までアニメを見てゆく勢いだ。

 

日本人の需要を満たす為に

ひたすら特化して創ってきた漫画がアニメ化され

なにやらいつの間にか海外に輸出され、

いつのまにか、それを見て育った世代が各国に形成されている。

 

そして今はインターネットによって

日本と世界のアニメファンが時代体験を共有している。

各国の同世代がより大きな人数で同じ体験をし世代が作られている。

 

アニメの文化は生き残る事ができるなら、

後20年もすれば世界文化遺産になるかもしれない。

 

日本でしかこのようなアニメは作れない事が一番の強みで、

底に流れる文化の違いにより、他の砂漠の一神教の国々はあまりにも

タブーが多く日本のような自由な発想なものを生み出す社会的な背景がないので

民族芸術的なもの意外は中々育っていかないだろう。

それも女性の社会的な解放と文化の変化が同時進行してゆけば

より創造的なアニメが外国で作られる時代がやがては到来するだろうが、

まだまだしばらく時間がかかるであろう。

 

それまでは、この貴重な文化の牽引役はひたすら日本という事になる。

何よりもアニメの武器はその中毒性にある。

これからの世代が、日本文化のファンになってくれる事は

アメリカのハリウッドと同じ文化戦略になりえるだろう。

 

あくまでも今のような血は流れているのはわかるが、

どこか得体の知れない

生き物のような文化である事が条件ではあるが。 

 

日本人の表現欲求が限界値を超えるまで、

まだまだこのどんちゃんさわぎのハードな文化は続いてゆくのだろう。

これからも期待して眺めてゆきたい。