日の本の下で  究極の一点 Ⓢ への縦の道

『究極の一点』Ⓢ 
神のエネルギーの実在を『フライウェイ』の体験を通して知り、
伝えるデンパ(伝波)者

『君の名は。』でRADWIMPS を聴いて年齢を自覚する。

2016年09月10日 | 音楽 映画 小説  サイエンス  アニメ

*『君の名は』はをまだ観ていない方はねたバレを含むので読まないで下さい。

例によってブログを書かなかったら、

最初に広告が出ていたので広告はずしに久しぶりに投稿です。

とりとめのないアニメの話なので観てない人はスルーしてください。

 

 

冬のガルパン以来久しぶりにアニメを映画館で観た。 

今年の夏は新作映画を2本も観るという私としては快挙の年だ。

『君の名は。』ともう一本は『シン・ゴジラ』だが、

ゴジラについては、久しぶりに怪獣映画を楽しませてもらった。

「良くぞ作ってくれました。」と

庵野秀明、樋口真嗣監督にお礼を言いたい。




新海 誠 監督の『君の名は。』を

私は最初映画館で観る気持ちはなかった。

しかしあまりにネットのレビュー評価が高かったのと

鬱エンドではないのが伝わってきたので

絵がキレイなのは保証されているから映画館で観る気持ちになった。

 

観た最初の感想を率直に言わせてもらえば、

「新海監督は若いなぁ」というのが正直な気持ちだった。

 

それと同時にこの映画は年齢によって

評価がはっきりと分かれるような気がした。

十代二十代までには圧倒的に支持されるだろうが、

三十代以降は年齢が上がるにつれて評価は渋めになってゆくように思う。

 

ここでは物語や演出については語らないで

事この映画の音楽について感じた事を書いてみる。

 

 

『秒速5センチメートル』

で新海監督を知った私にとって、

あの鬱エンドの物語と

山崎まさよしさんのOne more time,One more chance』の曲が

セットの記憶になっている


『君の名は。』はRADWIMPS(ラッドウィンプス)の曲が全編に

使われていて、いつもながら選曲の感性は新海監督の強烈な嗜好をあらわしていると思う。

 

演出の地味さと、個性的な選曲のアンバランスさを『秒速5センチメートル』にも感じたが

今回もまた同じような印象を受けた。

 

私個人の意見は、OPやED以外の映画本編中は劇中歌以外はあまりボーカル楽曲を使わないほうが

観客にとって物語に集中しやすいと思われる。

 

OP,EDにアニソンのお約束が昔から伝統としてあり、深夜TVアニメなどで

クライマックスにOPがかかるのは物語を盛り上げる様式美ではあるが、

オリジナルの長編アニメ映画でなじみのないボーカルの

メッセージ性の濃い歌詞の歌が映像と共に流れると、

どうしてもミュージックビデオのようになってしまい

目の前の映像のドラマが楽曲の付けたしになりがちになり

映像そのものインパクトを弱めてしまうように私は感じる。

 

宮崎駿さんの作品の久石譲さんのサウンドのようにその映像にあったインストゥルメンタルは

映像のドラマ性を確実に高め

年代による親和性が確実に広くなり、より作品としての普遍性を獲得すると思う。

 

わたしはRADWIMPSの曲を今回はじめて聴いた

聞きなれない私にとってその若さの証明のような楽曲はとりたてて心に響く事はなく

美しい画面のドラマ性を引き立てる事はなかった。

むしろ楽曲が流れてしまうと、私には歌詞が映像の邪魔になってしまっていた。

 

私は50代のおじさんだからこういう感想が出てしまうが

RADWIMPSを聴いて育った十代二十代の人たちは楽曲が流れる事によって

より同世代として引き込まれる感覚になる人が多いのだろうと思う。

 

新海監督はきっとRADWIMPSが心底好きなのだろう。

それ故全世代に親和性が狭くても

RADWIMPSの楽曲をサウンドトラックとして使ったのだろう。

そして今回もまた『秒速5センチメートル』の時と同じように

『君の名は。』とRADWIMPSの曲はワンセットになって若い観客の心に残ってゆく。

 

 

「いいおっさんがアニメに何を求めているの」

という常識的な声はわかっているのだが

年齢を忘れて物語に入りこみたいが為に映画館に足を運んだ私が

音楽によって自身の年齢的な感性を強制的に思い知らされる歳になったのだと

RADWIMPSは教えてくれた。

 

 「若い時に観たらもう少し心に響いたかもなぁ。」

 

とタソガレタ気分になった『君の名は。』でありました。

 

 

 

 

 

 

 


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