5月の下旬
高崎市庁舎に併設するシティーギャラリーに
市民展を見に行った、
行きつけの理髪店のオーナーで
ゴルフ仲間でもあるSさんが出展して
大賞を取ったと聞いていた、
そればかりかSさんは先ごろ開催された
上野の東京都美術館に於いても都知事賞を
獲得したらしい、
私は写真にも興味が有りそちらも数多く
出展されているのでそちらも覗いてみたい、
幾つかに分かれた展示ルームの中で
Sさんの作品は焼き物なので
工芸の部屋に行った、
❝希望❞と名付けられた作品は
部屋の中央で光り輝いて見えた、
素晴らしい!!!
何がすばらしいって?
表現力がすばらしい!
部屋に入るなり❝ここにあるよ❞と
言わんばかりに目を引いた、
人の目を引き付ける魅力を持っている、
作品は実在する物体を表現したものではなく
作者の頭の中の創造物を具体化したものである、
人はこの世に存在しない想像物を形にして
見せられた時
何をもって美を感じるのだろうか?
❓❓❓❓❓
田舎の似非評論家は考えた、
美の神髄は❝調和❞すなわち❝ハーモニー❞にあり と、
❝調和❞がどうして❝美❞に結び付く?
調和こそ人の感性の落ち着くところ、
すなわち❝美❞なのである(あくまで持論)、
美を認識する主たる要素に
色彩、
形状、
大きさ、
更には対比なども関係するであろう、
これらを念頭に作品を見てみよう、
作品は非現実的なものだから現実との対比で
判断するしかない、
この判断には排除方式が適していると思う、
まず色彩
赤系統では刺激的過ぎる、
黒や白では無味乾燥
そういう意味では紺系は落ち着く、
模様も含めて色の
濃淡の付け方は現実を避けて秀逸、
そこが一番目を引く、
根気を必要としたに違いない、
次に形状
大きさ的には壺サイズであるが
あくまで非現実の創造物であることを
考えると❝おもしろい❞と言う点に落ち着く、
大きさは
人の目を引くと言う点では
適したサイズではなかろうか、
対比と言う点では
形状や模様などにおいても
既存のあらゆる美術概念から解き放たれて
独自の非現実的な世界を作り上げている。
もう一つ今は交流のない
知人の作品が目に留まった、
「遺壁の中の楽師」
過去にも作品展で何回か目にしてきたが
哲学的な要素を帯びてきた、
今は市民展の審査委員も務めているようだ、
私が短歌を作っていたころの
謂わば 歌友 Oさん
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