我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

美の神髄

2023-05-27 18:17:22 | 写真 及び絵画

5月の下旬

高崎市庁舎に併設するシティーギャラリーに

市民展を見に行った、

行きつけの理髪店のオーナーで

ゴルフ仲間でもあるSさんが出展して

大賞を取ったと聞いていた、

そればかりかSさんは先ごろ開催された

上野の東京都美術館に於いても都知事賞を

獲得したらしい、

私は写真にも興味が有りそちらも数多く

出展されているのでそちらも覗いてみたい、

幾つかに分かれた展示ルームの中で

Sさんの作品は焼き物なので

工芸の部屋に行った、

❝希望❞と名付けられた作品は

部屋の中央で光り輝いて見えた、

素晴らしい!!!

何がすばらしいって?

表現力がすばらしい!

部屋に入るなり❝ここにあるよ❞と

言わんばかりに目を引いた、

人の目を引き付ける魅力を持っている、

作品は実在する物体を表現したものではなく

作者の頭の中の創造物を具体化したものである、

人はこの世に存在しない想像物を形にして

見せられた時

何をもって美を感じるのだろうか?

❓❓❓❓❓

田舎の似非評論家は考えた、

美の神髄は❝調和❞すなわち❝ハーモニー❞にあり と、

❝調和❞がどうして❝美❞に結び付く?

調和こそ人の感性の落ち着くところ、

すなわち❝美❞なのである(あくまで持論)、

美を認識する主たる要素に

色彩、

形状、

大きさ、

更には対比なども関係するであろう、

これらを念頭に作品を見てみよう、

作品は非現実的なものだから現実との対比で

判断するしかない、

この判断には排除方式が適していると思う、

まず色彩

赤系統では刺激的過ぎる、

黒や白では無味乾燥

そういう意味では紺系は落ち着く、

模様も含めて色の

濃淡の付け方は現実を避けて秀逸、

そこが一番目を引く、

根気を必要としたに違いない、

次に形状

大きさ的には壺サイズであるが

あくまで非現実の創造物であることを

考えると❝おもしろい❞と言う点に落ち着く、

大きさは

人の目を引くと言う点では

適したサイズではなかろうか、

対比と言う点では

形状や模様などにおいても

既存のあらゆる美術概念から解き放たれて

独自の非現実的な世界を作り上げている。

 

もう一つ今は交流のない

知人の作品が目に留まった、

          「遺壁の中の楽師」

過去にも作品展で何回か目にしてきたが

哲学的な要素を帯びてきた、

今は市民展の審査委員も務めているようだ、

私が短歌を作っていたころの

謂わば 歌友 Oさん

早速メールをしてみよう。