我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

「千曲川」 (消失したtea cupブログから転載)

2023-06-05 21:28:47 | うたごえ、カラオケ、他音楽

2022/5/31

 

あなたの追悼に「千曲川」を歌います、

Kちゃん

苦しい晩年でしたねぇ、

あなたを思うと胸が痛みます、

亭主殿との面会さえ許されず

混濁した意識の中で“うちに帰りたい”と

うわごとのように言っていたと聞いて

涙が止まりません、

すべてが終わった今

あなたを偲んで千曲川を歌います、

覚えていますか?

この歌は

何時ものようにあなたたち夫婦と

私たち夫婦2組で

小諸の懐古園に行って千曲川を見下ろす

四阿(あずまや)に立った時

あなたが唐突に


“「千曲川」を歌ってくれない?”

とリクエストしてくれた曲です、

嬉しいやら恥ずかしいやら!

もちろん 

私が五木ファンであることを

知ってたので言ったんだろうけど

歌のリクエストなどされたこともないし
 
おおいにためらいました、

でもその場の風情は

将に「千曲川」に歌われた世界

そのものだったので

歌詞の冒頭が口からこぼれてしまいました、

そうなるともう止まりません、

最初は周りを気にしながらつぶやくように

幸い辺りには我々以外に

誰もいないのをいいことに

段々声も大きくなり

気分が乗ってきて

自己陶酔したかのように歌ったのを

覚えています、


「千曲川」

 水の流れに 花びらを

 そっと浮かべて ないた人

 わすれな草に 帰らぬ恋を

 思い出させる 信濃の旅よ


Kちゃん

数々の思い出をありがとう、

これからはあなたが残していった

亭主殿に畑仕事を教わりながら

仲良くやっていくつもりです、

安らかに眠ってください。   合掌
             懐古園の四阿(あずまや)にて            


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