露花便り

福山市の庭師のブログです。庭師の仕事や日々の生活の中からやさしさに包まれる出来事や気付きを綴っていきます。

野うさぎ

2013-10-06 00:04:39 | 日記
今日は一日中土砂降りでした

剪定の続きは明日に変更させて頂き、パソコンで図面制作とHPの施工例等を更新しました。


5月にご依頼頂いたガーデンテーブルとチェアの納品も無事終了!
Mさま、お待たせしてすみませんでした
オーダーで色指定してフランスから取り寄せしたため、4ヶ月かかってやっと納品することができました。

雨のため写真が撮れなくて残念でしたが、鮮やかな発色のピカールブルー


お庭もこだわりの詰まった素敵なお庭でした
晴れた日に是非撮影させて頂きたいです。



仕事で遅くなった里山工房からの帰り道、土砂降りの中、野うさぎに会いました。

猫よりは少し大きくて、薄茶色の体、耳はピンと長くて黒目がクリクリ・・・

ピーターラビットの挿絵そのものです。



車を停めると、車に向かってぴょんぴょんと跳ねてくる野うさぎ


ものすごく可愛い(*´`)





そして岩山の急な崖をするすると登っていきました。

野うさぎはびしょ濡れでも平気みたいです。
車も怖くないみたいでした。


遅い時間によく遭遇するので夜行性なんですね、きっと



夢中で見ていたので写真は撮れませんでした
今度出会ったら頑張ってみますね


ちなみに今は夜中の12時ですが、外では秋祭りのだんじりが太鼓と掛け声とともに練り歩いています。
まだまだ続くみたいですよ。
雨は上がったようですが、かなり冷えてきましたので、風邪ひかないように気をつけてくださいね。



それではみなさん、楽しい週末をお過ごしくださいね





明日は剪定です







日本の夏の暑さが嫌いな植物の水やり方法

2013-08-17 16:39:09 | 日記
ここのところ深刻な暑さに見舞われていますが、熱中症対策は万全ですか?
外で作業の方は勿論ですが、室内に居られる方もたくさんの方が搬送されていますので、
水分補給や塩分補給など、気をつけてくださいね。

私も現場作業で暑さに慣れているつもりでしたが、毎日心が折れそうになるほどの暑さです


全く・・・暑い



温暖化の影響で気温が上がってしまい、植物の生態も変わってきました。
身近な園芸品種で言えば、ベゴニア・センパフローレンス。



真っ赤な八重咲き品種



10年前には夏の定番だった丈夫な草花ですが、瀬戸内近辺では
ここ数年、気温が35度を超える日が続くことで
溶けて壊死してしまうようになりました。


ベゴニア属は茎に水分を含み、みずみずした印象の植物です。
みずみずしいのでお水が好きと勘違いされ、毎朝毎晩鉢植えの根っこに
お水をたっぷりあげる方が多いです。

水が多いと徒長してだらしなく大きく伸びますが、
涼しい場所ではそれでも育ちます。


暑い場所ではそうもいかず、
気温が30度を超えると弱り始め、35度を超えると蒸散しきれない水分が
日中植物の体の中で高温になり、根や茎を腐らせます。
ホースに溜まった水と一緒です。


茎に多く水分を含んでいるということは、乾燥した場所で生きるための進化です。
まとまった量の雨が少なく、根に水を十分にもらえないが、空気中の湿度が高い、
もしくはスコールのように短時間だけ雨が降る・・・そんな環境で生き残るための
進化を遂げてきたのです。





ベゴニア属はなるべく涼しい場所で夏越しさせましょう。
そして、鉢土をいつもびしゃびしゃに濡れた状態にしないよう、乾燥気味に管理します。
たっぷりあげたいときは、夕方気温が下がってから水やりします。


シクラメン、クリスマスローズ、ティアレラ、セントポーリア等の植物も同じような管理で夏越させます。
葉も根も全てをカラカラに乾かすのではなく、鉢土のみを乾燥気味にし、
葉の部分の湿度を保つのがコツです。
水分を持つ葉がドーム状にこんもり茂ることで葉の乾燥を防ぎ、表土の乾燥を防いでいるのです。

植え替えは無駄に体力を消耗するので涼しくなる10月頃まで待ちます。

気温が高いうちは肥料は絶対にあげないでくださいね。
胃腸が弱った状態のときにステーキをすすめられる感じになりますよ(´Д` )



ベゴニア属といえば、シュウカイドウが大好きです。

以前京都の貴船を訪れた際、川床の涼しげな光景と川縁にびっしり咲きあがった
シュウカイドウが印象的でした。

目を潤すような美しい光景は、気温、水蒸気、匂い等と共に忘れられない記憶になりました。
実際に訪れた自然の景色から得られた情報や空気感は、脳に浸透します。




木でも草花でも植物に接するときは、葉や根っこから伝わる情報から、自生地や繁殖地を想像します。

植物がそんな姿かたちになったのは、たまたまではなくて、生き残るための理由があり
進化してきたからなのです。
そんな時間を想像したり推測したりして植物に寄り添います。

交配によって作り出された植物も交配の元になった植物のDNAは受け継ぎますから、
多少丈夫になっても基本的には好きな生育環境は同じです。



露花で育てている植物も水加減に気をつけています。


当分土に水やりせずに鉢土を乾燥させ、
葉を乾燥させないようにしようとケースにいれていたりする植物もありますが、
いつまでたっても土が乾燥しない。

ケースにも水が溜まってる・・・。



親方!!!!



暑いから乾燥するのは可哀想と思われているようです。
何度言っても変わらずびしゃびしゃにしています。

全てにまんべんなくあげるので、他よりたくさん水を欲しがる野ぶどうやツルバラ群生、
私が繁殖させているスミレ類は水切れで葉がしおれている




まんべんなく水やりするのはやめてください




お家で可愛がっている植物や庭木を一つずつ観察して、
欲しがっていない植物にはやらないことに気をつけて水やりしてみてくださいね





2013 国際バラとガーデニングショウ

2013-06-23 19:52:00 | 日記
じんわりとした梅雨空が続いていますね

今年植えつけられたばかりの植物や去年強剪定された植物たちには恵みの雨です。

体調の管理が難しい時期ですが、みなさんお変わりないですか?

私はちょこっと無理がきて只今入院中です


Kさま、工事が遅れていて申し訳ないです

オープンを間近に控えたお店の植栽もお待たせ中です。

あれもこれも声をかけて下さっているどなたもお待たせしたくなく、

飛んで馳せ参じたいのですが、点滴に繋がれ身動きできない状態です。


親方にも迷惑かけて本当にすみません


こんなときですが、時間はたっぷりありますので、

今までアップできなかった記事を書きますね。





先月、東京に行ってきました!




2013国際バラとガーデニングショウ


「ターシャの庭」



今年はテーマが「愛」だったこともあり、メルヘンな作品が多かったですね。

十年前と比べると年々小規模になってきた感があります。





こちらはよかった。






いろんな見解の方が居られると思いますが、私はショウガーデンにはメッセージ性を求めます。

実際に年月を重ね、家族と共に生活していく「庭」とは懸離れているところがありますが、

それはそれで良いと考えています。

造り手が作品に詰め込んだ想いに共感できるかどうかが大切なんであって、

その人の人柄や年齢、性別、生きてきた背景等の人間性を知るひとつのツールなんです。

「ここにこんな人間がいるんだぞー!」ってショウを通じて名乗りをあげて欲しいんだと思います。






セレブな奥様方がある作品を見ながら「この人は欲張りすぎ!!」なんて

ダメ出ししていましたが、その作庭家には「言いたいことがいっぱいいっぱいあるんだな~」

というのが伝わってきたので私はそれを感じ取れて楽しい。

あれもこれも詰め込みたいのはそんなに悪いことではないですよ。

歳取るとだんだんね、詰め込めなくなっちゃうんですから。



英語講師の関正生先生の本に書いてあってとても共感したことですが、

日本人は「空気を読む」文化なんです。

はっきり言葉で言わなくても空気を読んで伝えることを美徳としているのです。

これとは逆に英米人ははっきり伝えることがマナーです。


言葉だけでなく、庭にもまた同じことが言えます。



日本人は、さりげなく分かる人にしか分からない演出を美しいと感じる人が多いです。

足し算よりは引き算で、あくまでもさりげなく見せて欲しいという思いがあります。

私の大好きな平安の文化も全く同じで、和歌なんかは究極の空気読み合戦です。

想いを詰め込みすぎた庭はあからさまで下品と感じられやすいのかも知れませんが、

違う人種や年代の人から見ればわかりやすくて楽しい庭かもしれません。





幼少期に本当に自然の中で育った人は植物を肌で感じて生きてきたので、

説得力が違います。

文学を読みあさり、繊細な心を無くしてない人の作品も心に染み込みます。


どんなに前衛的でお洒落で今風で洗練されていても私自身、そんなに良いと感じないのは

この辺の成長過程の違いがカラーにでるのかなぁと思います。








今回一番多く目にしたバラ「ピンク・サマースノー」(春かすみ)






今回一番たまげたのはこのハンギング





ブーケのラップ部分は全て細葉のブルーデージー。
デザイン、テーマ性も素晴らしいうえに、
よくぞ全く蒸れずにこれだけ綺麗に仕上がったものだと感心しました。


びっしり上がった花芽が開いてしまうとこのハンギングの意味合いが変わってきます。

この状態でショウに飾れるなんて、どんだけ繊細な管理をしていたんだろうと作り手の努力に敬服しました。








国際バラとガーデニングショウいろいろに勉強になりました














露花のチラシできました!

2013-06-16 22:53:36 | 日記



mudora run party の村上さん、いつも期待以上に可愛くデザインしてくださいます
お忙しい中無理をいいました
ばら祭りに間に合わせてくださってありがとうございました!


和・洋どちらの庭にも言えることですが、出来た時が完璧で年数を追うごとに

悪くなっていくのは最も避けたいことです。






たとえどんなに小さくても植物と共存していくスペースがあると良いですよ



私自身も生活の中に育っていくものの愛おしさを感じながら生きています。



このチラシから、私たちが大切に思うことや伝えたいメッセージが届くよう願っています




KENNY'S杯 200回記念!

2013-06-09 19:23:56 | 日記

























200回記念のこの日は100台以上のトライアルライダーがエントリー!













お昼ご飯は大鍋でカレー作り♪




150人前だそうです








マスター、お懐かしい!10年ぶり!









I'm so happy to see you.

Lauren!







木村さん、黒飛さん、元神さん、satoちゃん、ありがとうございました!

河村さん、いつも呼んでくださってありがとうございます!




カントリー歌手として歌い続けて早、20年になります。

カントリーミュージックは山並みや田園、田舎道、、あらゆる自然の風景に
溶け込む音楽です。



ライブの後、遠方から来られたライダーの人が言われた言葉。

「バイクに乗ってるときに理想のリズムがあって、まさにこの感じだった。心地よくてフラットになった。」



そうそう、私もそのリズムが体に染み込んでて、理由など考える間もなくとにかくDNAに合うんです。
カントリーもブルーグラスもそうですが、雅楽や神楽なども聴こえてきたとたん、血が騒ぐというか
引き込まれるというか、落ち着くというか・・・





音楽って良いですね。

今も音楽で生まれた縁に救われています。






一生歌い続けていきたいです








どこかで歌ってる私を見かけたら声をかけてくださいね







さあ、そして明日からは庭師です。






親方は早朝から商工会青年部の道路清掃!




沼隈を綺麗にしてくださ~い











ガーデンテーブル。

2013-05-31 23:56:32 | 日記
ガーデンテーブルっていいですよね。
日本では縁台です。

庭を眺めながら飲み物を飲むって最高に癒されるひとときです。




どの国でも共通の寛ぎの時間。








先日、フランス製のガーデンテーブルとチェアをご予約いただきましたMさま。


完全受注生産の鮮やかな発色が美しい「ターコイズブルー」にされました。





メーカーに入荷日を問い合わせると、基本は三ヶ月待ちですが、
ヨーロッパのものは遅れることはあっても早くなることはないと言われました






秋の入荷までしばらくお待ちくださいませ







そしてなんと、自家栽培のにんにくをいただきました





嬉しくて事務所の中に干しました。







毎日見るたびほっこり






ありがとうございました!










里山工房のばらたち。

2013-05-20 23:32:30 | 日記
露花の里山工房がある沼隈平家谷は市街地に比べて気温が低く夜はかなり寒いです。

福山ばら祭では、バラ公園のばらはほぼ満開状態でしたが、うちのばらたちはどの子も完全蕾でした


蕾が膨らんでから開くまでの日にちが待ち遠しくて、

サンテグジュペリの星の王子様を思い出します。
「・・・ひなげしのようにもみくちゃの顔で咲きたくないのです。」


ほんとそうだね~と思いながら、飛来したばかりのアブラムシの親を毎日つまんで取りました。




ばら祭の会場が暑かったのか、今日になってやっと開き始めました♪




「ガブリエル」
咲き始めは中心が紫色に染まる繊細なバラです。






「ポールセザンヌ」
香りが辺りに漂います。







「サマースノー」







あ!イチゴ!






今日の工房作業風景。
鳥たちのさえずりがオーケストラ状態なので外で作業。

深呼吸すると気持ち良い~



事務所に出入りする度にばらの香りに癒されます。




発注と片付けのあと現場へ直行。




あと数日で大改装の庭完成です。






それではおやすみなさい






2月7日。

2013-02-07 23:39:54 | 日記
今日は私の親友の命日です。

三年前のあの日、彼女を看取ってから
出口の見つからない迷路に入り込んだときもありました。

「会いたい」「会いたい」「ただ会いたい」と手帳や日記にどれだけ書きなぐったことでしょう。

今でも時々消化できない思いに押しつぶされそうになりますが
時間が経つほどに彼女と過ごした記憶が鮮明になるから不思議です。


パソコンなんて触ったこともない私がブログを始めたのも
彼女のgooブログが優しくて大好きだったからでした。






今は常に彼女が近くにいることを感じます。






尊く崇高な魂になってからも私を奮い立たせてくれる唯一の存在。






今日は親方と西条へ仕入れに行きましたが、そこで植物との新しい発見と出会いがありました。

私が沼隈へ来たのは、人生の大きな目標を見つけたからでしたが、

その夢に向かって一歩踏み出した記念すべき日になりました。


Oさん、いろんなアドバイスをありがとうございました!





そして、大切な分かれ道には必ず支えてくれるんだね。



ありがとう、千穂ちゃん。













感謝します、廣岡さん。






いつもありがとう。


初詣。

2013-01-07 22:20:21 | 日記
お正月は沼名前神社へ初詣。



大きな板石。






本当に持ち上げたの?  これを?o(゜Д゜)




豊臣秀吉が愛用した能舞台。







おみくじは小吉

「小下りの道に車を進めるように楽々と事の運ぶ運勢なり
心を誠にし身を謹んで勉強すれば草木が天の恵みの雨露を得て栄える如く
次第に幸福が増して嬉しいことがあります」



「草木が天の恵みの雨露を得て栄える如く」


・・・なんか嬉しい



心を誠にして身を謹んで勉強します。