ちゅう年マンデーフライデー

ライク・ア・ローリングストーンなブログマガジン「マンフラ」

正明大明神VS靖国T神社かいな

2008年04月16日 | アフター・アワーズ
『毒血と薔薇』(平岡正明著)で、著者がジャズ評論家・寺島靖国氏の殲滅宣言をしている。まるで正明大神宮と靖国神社の対決みたいだが、発端は、レアなピアノトリオとか白人女性ボーカルのアルバム紹介などで辛口を売り物にしている寺島氏が、地方の新聞で、平岡氏のジャズ批評を、ジャズを借りて別の思想を語るようなものと批判し、肩で風切るような態度はジャズ喫茶で一番困る客と、平岡批判をしたことらしい。

地方紙なら分かるまいと日頃の鬱憤を晴らすが如き態度や平岡の著書を読まずに批判していると思しきことから、ちょいと待ちな、となったようだ。ジャズ初心者を相手に、辛口を売っている調子で、正明大明神に噛みついたのだろうが、これは相手が悪い。論争にもならんが喧嘩の年季が違うだろうよ。果たして寺島氏は、今後ジャズ批評の世界で、どう振舞っていくのだろうか。ジャズ喫茶のオヤジに戻って、自分の好きな音楽を聞かすことで余生を過ごすほうがいいのではあるまいか。俺のかける音楽が嫌いなやつは来るなという頑固も売りになろう。好き嫌いをはっきり語ることができるのは、自分の嗜好と異なった人間がいることを認めたうえでのことで、女の好みが違うからとあいつは趣味が悪いと身内同士ではしゃいでいる分にはいいが、別のシマの親分の商売や人格にケチをつけては仁義に反しよう。同じ土俵で戦うなら、コルトレーン論でも、マイルス論でも、一発かましてからにすべきだろう。
 
そんな折、『M/D マイルス・デューイ・デイヴィスⅢ世研究』(菊地成孔・大谷能生著/エスクアイア・マガジン・ジャパン)なる、B6判ハードカバー約800ページの体裁のマイルス論が出た。圧倒的に面白い、だが、読みにくい。もう少し暇になったらじっくり読もう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする