白か黒か、マルかバツか、イエスかノーか、右か左か、敵か味方か、損か得か・・・。
世の中、すべての出来事が2分法で処理されていく。
興味本位の話題が次から次へと取り上げられ、あっという間に忘れられてゆく風化社会です。
なぜこうなったのか?
政治もメディアも市場原理でしか動かなくなったからでしょうか。
政治は支持率がすべて、メディアは視聴率と購読部数がすべて。
とくに、マスメディアの権力に対する及び腰が目立ちます。
政治権力を監視するはずが、逆に監視され恫喝されているようでは情けない。
それだけアベ政権のメディア戦略が強権的で露骨なのだろうけれど・・・。
アベノミクスは泥沼状態。
平均賃金5%ダウン、雇用は増えても非正規ばかり、家計消費は落ちる一方・・・。
年金の株式投資で5兆の損失、累積で儲かっているといっても株の儲けではない・・・。
このところ角栄ブームが来ているといいます。
金権政治の代名詞みたいに言われながら、なぜか、それなりの人気があります。
小学校でしか出ていないのに総理まで上り詰めた・・・一種のジャパニーズ・ドリーム?
かどうかはともかく、ブームの裏に昨今の新自由主義へのアンチ気分があることも確かでしょう。
平和主義、生活主義、平等主義・・・何より反格差への姿勢が感じられる政治家でした。
冒頭に掲げたような狭量な2分法的思考では、世の中マシになるとは思えません。