昨日、ネットのあるサイトの記事を読みました。
今年3月から、活動範囲が拡大された自衛隊の海外派遣についてです。
最初に新しい任務が付与されるのは、南スーダンへ派遣中の国連PKO部隊だと言われます。
PKOは、Peacekeeping Operations=平和維持活動のこと。
そのくらいの知識しか無く、PKFとの違いもよくわかっていませんでした。
それが、そのネット記事を読んだおかげで、だいぶ理解できてきました。
PKOには、軍事部門、文民行政部門、文民警察部門、非武装軍事監視団の4活動があります。
その軍事部門が、PKF(Peacekeeping Forces=平和維持軍)です。
日本の自衛隊は、PKOでありPKFではない、というのがこれまでの政府説明でした。
つまり、PKOとPDFは別物という説明をしてきて、これはメディア報道も同じ。
自衛隊は軍事的な活動は行わないからOK、という誤魔化しが続いてきたのだそうです。
ですが、実際には、武装した自衛隊が所属するのは、あくまでもPKF部門だということ。
PKF部隊の最大の使命は、現地の人たちの保護です。
特に必要なのは、現地の人心掌握で、民間人を傷つける事故が起きた時の対処が肝心。
しかし、自衛隊は軍隊でないから、軍事法廷で事故を起こした隊員をさばくことができない。
これではPKF司令部も、自衛隊に戦闘任務など与えられません。
現にそうしているようですが、怖いのは、例えば道路工事などでの突発的な事故。
それが引き金になって現地の人たちの反感を買うようなことにでもなったら・・・。
読んでいると、いかに誤魔化した説明や報道が行われてきたのか、愕然とするばかりです。
今回の安保法制でも、肝心のことは何も議論されていないと思います。
すべてが曖昧のうちに、なし崩し的に行われてゆくようで、ほんと、怖い国になりそう・・・。