月並みな表現ですが、昭和がまた遠くなりました。
永六輔氏に続く大橋巨泉氏の訃報に接しての感慨です。
どちらもテレビ文化の草創期に活躍した人でした。
我が家にテレビがあったのは、60年代から70年代にかけての10年間ほど。
わたしが20代前半から30過ぎにかけての頃でした。
いちばんよく見た番組が「夢であいましょう」と「11PM」(イレブンピーエム)。
いま思えば、テレビ界も試行錯誤の時代だったのかもしれません。
そのせいでしょうか、視聴率にとらわれない、いろいろな番組作りが行われていた気がします。
また、録画撮りよりナマ放送がまだ多い時代だったと記憶しています。
11PMでは、巨泉氏のアクの強い司会ぶりが印象的でした。
取り上げる話題も、麻雀、ゴルフ、競馬、釣り、お色気などと幅広い。
その一方で、時には沖縄返還など、硬派な社会問題も取り上げていました。
司会者として活躍していた50代なかばに、リタイア宣言。
2001年参院選の比例代表として民主党から立候補。
党内1位の得票を得て当選するも、安全保障問題で執行部と対立。
インド洋への自衛隊派遣にも反対し、わずか半年間で議員辞職。
という経歴をざっと見ると、議員を続けていて欲しかった一人です。
病床からも、週刊誌に「今週の遺言」を連載していました。
以下は、ネット記事からの引用です。
今のボクにはこれ以上の体力も気力もありません。
だが今も恐ろしい事や情けない事、恥知らずな事が連日報道されている。
書きたい事や言いたい事は山ほどあるのだが、許して下さい。
しかしこのままでは死んでも死にきれないので、最後の遺言として一つだけは書いておきたい。
安倍晋三の野望は恐ろしいものです。
選挙民をナメている安倍晋三に一泡吹かせて下さい。
7月の参院選挙、野党に投票して下さい。最後のお願いです。