Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

出口のない海

2019-08-13 22:24:42 | 読書
(内容)
人間魚雷「回天」。発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第二次世界大戦の終戦前に展開されていた。ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は、なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。命の重みとは、青春の哀しみとはー。ベストセラー作家が描く戦争青春小説。


今月2作目の横山秀夫作品。

終戦記念日を目前にして、ずっと読みたかった本を読むことが出来た。

神風特攻隊を描いた小説や映画は数多く読んだり見たりしたが、回天については知らなかったので、もちろん初めてだった。

主人公が元高校球児という設定も個人的に好きな展開。

死と向き合う人間心理が描かれていて、自分だったら精神崩壊してたんじゃないかと思い、辛くなる。

こういう小説は何回も読みたいし、色んな人に読んでもらって伝えて行って欲しいと思う。



★★★★★

検事の信義

2019-08-13 09:50:21 | 読書
(内容)
任官5年目の検事・佐方貞人は、認知症だった母親を殺害して逮捕された息子・昌平の裁判を担当することになった。昌平は介護疲れから犯行に及んだと自供、事件は解決するかに見えた。しかし佐方は、遺体発見から逮捕まで「空白の2時間」があることに疑問を抱く。独自に聞き取りを進めると、やがて見えてきたのは昌平の意外な素顔だった…。(「信義を守る」)


久しぶりの柚月裕子作品。

佐方検事シリーズの最新作。

4編からなる短編集。

一番好きなのは表題作である「検事の信義」

重く切ない内容だが、最も人間味を感じた。

佐方検事シリーズはまだ全て読んでないので、まだキャラが自分の中で確立してなかったが、なんとなくこの作品を読んでわかった気がする。

短編集ということもあり、少し物足りなさを感じる。

次は佐方検事シリーズの長編を読んでみたいと思う。



★★★☆☆