Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

赤い白球

2019-08-15 22:04:31 | 読書
(内容)
1939年、日韓併合時代の夏、平壌一中の一番セカンド・朴龍雅と二番ショート・吉永龍弘の名コンビは甲子園出場を目指し、野球に夢中だった。二人はその後、軍人の道を歩み、朴は少年飛行兵となり、吉永は陸軍予科士官学校に進学する。そして戦況はますます悪化し、いつしか朴は東南アジアの撃墜王となり、朝鮮の英雄と呼ばれるようになる。懐には幼き頃に吉永からもらった血塗れの白球があり、それが朴の心の支えだった。一方、少尉となった吉永はマニラに赴任。戦況を打破するための「特攻作戦」に関わることになり、再び二人の運命は交錯するー。


読む終わった途端に涙が溢れ出して来た。

前から読みたかくてチェックしていた一冊。

ある読友さんのレビューが素晴らしくて、終戦記念日近くに読んでみたいと思い、今日一日かけて読んだ。

フィクションとノンフィクションが入り混じっててどこまでが真実なのかと気になったりしたが、途中からはそんなことも気にならないくらい熱中して読んだ。

隼による空中での戦闘シーンもリアリティがあってドキドキさせられたし、戦中の過酷さも感じ取ることが出来た。

特に精神的な過酷さに耐える辛さを感じた。

重く切ないテーマだが最後にはホッとさせられる結末も待っていて感動した。

本当にいい作品に巡り会えたと思う。

多くの人に是非読んで欲しい一冊。



★★★★★