(内容)
大学受験間近の高校三年生が行方不明になった。家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番ー」。姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。
「浅葱、もう少しで会える」『i』は冷酷に二人のゲームを進めていく。浅葱は狐塚や月子を傷つけることに苦しみながら、兄との再会のためにまた、人を殺さなければならないー。一方通行の片思いが目覚めさせた殺人鬼『i』の正体が明らかになる。大人になりきれない彼らを待つ、あまりに残酷な結末とは。
「浅葱、もう少しで会える」『i』は冷酷に二人のゲームを進めていく。浅葱は狐塚や月子を傷つけることに苦しみながら、兄との再会のためにまた、人を殺さなければならないー。一方通行の片思いが目覚めさせた殺人鬼『i』の正体が明らかになる。大人になりきれない彼らを待つ、あまりに残酷な結末とは。
上下巻で総ページが1000ページを超える超長編。
辻村深月作品は数多く読んでいるが初めてのミステリーだった。
読み終えて一言目は「とにかく疲れた、長かった。」
上巻は前半は時間軸が中々理解出来ずに少しもたもたしたが、上巻終盤以降は一気に引き込まれた。
読み物として単純に面白いが、これほど長くなる必要があったのか?と思わされる。
その分評価を下げてしまった。
サプライズ的展開や伏線回収もあり、好きな作品の部類であるはずだが…
いつかもう一度再読した時には印象が少し変わっているかも?
でも、なかなかこんな超長編を再読する気にはならないだろう。
★★★☆☆
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